第3章: ベッドで叫ぶ恥ずかしい言葉、『冬馬さん、見て、私の汚いオマンコ…』
第3章: ベッドで叫ぶ恥ずかしい言葉、『冬馬さん、見て、私の汚いオマンコ…』
社交ダンスのレッスンから帰宅したその夜から、すみれの内側で何かが壊れ始めた。
台所で一人夕食を取っても、洗い物をしても、テレビの画面をぼんやり眺めても、あの感触だけが皮膚の奥にこびりついて離れない。冬馬の掌が腰骨を覆った熱。彼の白いシャツの下で動く肩の筋肉の緊張。そして、たった一瞬、太ももの内側に触れたあの確かな硬さ——。
――あれは、偶然じゃない。
湯船に浸かりながら、すみれは瞼の裏に焼き付いた光景を反芻した。
彼が俯いた時の首筋の汗の光り。喉仏が上下する様。そして、ダンスのステップで接近した時、どうしようもなく近づいてきた股間の膨らみが、薄いレオタードの生地を通して、自分の腿にほんのりとした圧力を伝えてきたあの瞬間。
「ああ……っ」
湯気の中で、自分の声が淫らに響く。
浴槽の縁に手をかけ、腰を浮かせてみる。熱いお湯が乳房から滴り落ち、へその窪みを伝って水面に吸い込まれる。長年の無関心に晒されたこの肉体は、まだこんなにも感じやすいのか。乳首はこすれるだけで硬く立ち、腿の付け根はむずむずと疼き始める。
鏡の前に立った時、すみれはゆっくりと自分の裸身を見つめた。
四十五年の時が刻んだ線。妊娠線の名残が下腹に銀色の筋として残り、腰の肉は確かに若い頃よりふっくらと弛んでいる。それでも、胸の形はまだ保たれ、乳首の色は濃い茶褐色へと熟していた。そして腿の間——濃い陰毛が生い茂り、その中心で陰唇はほんのりと赤く腫れ、隙間から微かに光る粘液が覗いている。
指がひとりでにその隙間へと向かう。
触れるだけで、ぬるりと愛液が滲む。
「……冬馬さん」
声に出して呼んでみる。
鏡の中の女が、頬を紅潮させて唇を震わせている。人妻が、たった三回会っただけの若い男性の名を、裸で立ちながら呟いている。
――恥ずかしい。みっともない。けれど。
けれど、あの硬さをもう一度感じたい。あの膨らみが、今この濡れきった股間を圧迫するように押し付けてくるのを想像したい。
浴室を出て、寝室へ向かう足取りは既に浮ついていた。
夫・健一は今日から二泊三日の出張だ。息子の寮の部屋は遠く、今この家には誰もいない。誰にも見られない。誰にも聞かれない。
寝室の引き出しの奥にしまわれていたそれを、すみれはそっと取り出した。
太めのディルドーは、かつて何かの気まぐれで購入したきり、ほとんど使ったことのない代物だった。薄い肌色のシリコン製で、表面には血管のような模様が浮き彫りにされている。大きすぎるのではないかと怖くなり、しまい込んだまま数年が経っていた。
だが今夜は違う。
ベッドの上に仰向けに寝転がり、脚を大きく開く。天井の白さが眩しい。隣には健一の枕が整然と置かれ、七年間ずっと背を向けられ続けた側の布団が冷たいまま広がっている。
目を閉じる。
――冬馬さんが、このベッドの脇に立っている。
幻想が鮮明に浮かび上がる。三十歳の若い男性が、白いシャツの袖をまくり、黒い瞳をすみれの股間に向けている。彼の視線が陰毛の生え際を這い、割れ目へと集中する。喉がゴクリと動く。
「……見てください」
すみれは声を震わせて呟いた。
現実の寝室に、自分の声だけが反響する。
「すみれの……ここ、全部」
右手に握ったディルドーの先端を、濡れそぼった陰唇にそっと当てる。冷たいシリコンの感触が、熱く火照った粘膜に触れた瞬間、腰が跳ねるように震えた。
「んっ……!」
愛液がじゅわっと溢れ、擬似ペニスの表面をぬらす。
滑りが良くなる。すみれはゆっくりと、その先端を割れ目に沿って上下に擦り始める。陰唇の襞がひきつり、クリトリスが擦られるたびに鋭い快感が脊柱を駆け上がる。
「あ……ああ……冬馬さん……」
妄想はさらに深く侵食する。
彼が跪き、顔をすみれの股間に近づける。濃い睫毛の下の瞳が、濡れて光る恥部をじっと見つめている。そして彼が鼻を近づけ、深く息を吸い込む——。
「くん……くん……って、嗅いでる……」
現実のすみれも、自分の股間から漂う匂いを意識した。入浴してまだ間もないのに、もうこの濃厚な雌臭い芳香がたちこめている。加齢とともに強くなったという自覚があった。普段はシャワーや制汗剤で誤魔化しているあの、熟れた女の匂いが。
「こんな……臭いんです……すみれのオマンコ、七年も誰にも使われてないから……澱んでるんです……」
声が次第に大きくなる。
誰もいない家だと分かっていても、密かな羞恥心が背筋を走る。けれど、その羞恥そのものが、なぜかより強い興奮を掻き立てる。
「ほら……開いて……見せますね……」
左手の人差し指と中指で、陰唇を大きく広げてみせる。
鏡で見た通り、内部の粘膜は深い赤に染まり、透明な愛液が糸を引いて光っている。クリトリスは小さな豆のように硬く膨らみ、触れるだけでびくんと痙攣する。
「こんな……形してます……黒ずんで……汚いでしょ……?」
ディルドーの先端を、今広げた穴の入口に当てる。
「入れて……もらっていいですか……?」
ぐいっ。
腰を押し上げるようにして、すみれは一気にそれを膣の奥へと押し込んだ。
「あっ……!いた、い……!」
大きすぎる。長年使われていない膣壁が、異物の侵入に驚いて痙攣し、締め付ける。痛みが一瞬走ったが、すぐにその痛み自体が快感へと変質していく。満たされる感覚。空洞が塞がれる充足感。
「はぁ……はぁ……入った……冬馬さんの……おちんちんが……」
ゆっくりと引き抜き、また押し込む。
じゅぽっ、じゅぽっ。
卑猥な水音が寝室に響く。シーツが愛液でぐっしょりと濡れ、陰部とディルドーの間に白い泡が立っているのが視界の端で見える。
もう一方の手が、自然と肛門の周囲へと向かう。
人差し指の腹で、小さな皺の集まったあの穴をそっとなぞる。敏感に反応する。恥部全体が熱を持ち、会陰のあたりがむずむずと疼く。
「ここ……ここも……見られてる……」
妄想の中の冬馬が、すみれの肛門に視線を向けている。その目が好奇と欲望に曇り、舌が唇を湿らせている。
「だめ……あそこは……汚い場所なんです……排泄する穴なのに……」
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