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出張先の居酒屋で偶然再会した元恋人の巨根に中出しされ、膣に精液を溜めたまま結婚式場見学へ向かう二十九歳の私

不倫/浮気 全5章 約37分で読了(18,440字) 短編 2026年4月30日

あらすじ

出張先の名古屋で、一人で居酒屋に入った石橋亜理砂は、カウンターの隅でビールを飲む男の横顔に目を奪われる。大学時代に別れた元恋人、近藤俊夫だった。五年ぶりの再会に動揺を隠せない亜理砂だが、俊夫は淡々と隣に席を勧める。ぎこちない会話が続く中、互いに現在の生活を語り始める。亜理砂が結婚を控えていることを伝えると、俊夫の表情が一瞬曇る。酒が進むにつれ、かつての親密さが甦り、肌の距離が自然と縮まっていく。俊夫のたくましい腕が偶然触れるたび、亜理砂の胸は高鳴り、下腹部が疼き始める。過去の甘い記憶と、今ここにいる男の肉体的な存在感が、亜理砂の理性を緩めていく。

第1章 第1章:偶然の再会

第1章:偶然の再会

名古屋の夜は、ビルの谷間を冷たい風が吹き抜けていた。石橋亜理砂は、黒のレザーポーチを肩から提げ、ヒールの音だけが空洞のように響く繁華街の裏通りを歩いていた。出張の打ち合わせは午後には終わり、一人で夕食を取るには少しばかり早すぎる時間だった。ふと目に入ったのは、赤い提灯が揺れる小さな居酒屋の暖簾だ。木製の看板には「とり善」とだけ彫られ、店内からは談笑のざわめきと、焼き鳥の芳ばしい焦げる香りが漏れていた。

――一人で入るのも、もう慣れたものだ。

そう思いつつも、少しばかりの寂しさが胸の奥を掠めた。来月には式場の最終確認を控え、今はその準備に追われる毎日だった。指輪は左手の薬指にしっかりと嵌まり、時折冷たい金属の感触が、現実を無言で刻みつける。

暖簾をくぐり、カウンター席に腰を下ろした。店内は白い煙と熱気に包まれ、サラリーマンらしき客たちの声が壁に跳ね返っていた。ウエイトレスが湯呑みとおしぼりを差し出し、亜理砂は「生ビールと、今日のおすすめを」とだけ告げた。首筋にまとわりつく黒髪を、そっと耳の後ろへ押しやる。ジャケットの下で、白いブラウスの襟元が、鎖骨の窪みをわずかに覗かせていた。

ビールの泡がグラスの縁に沿って盛り上がり、喉を潤す冷たい液体が、少しばかりの安堵をもたらした。その時、視界の端で動いた影に、ふと目が止まる。

カウンターの一番奥、壁に寄りかかるようにしてビール瓶を傾けている男の横顔が、記憶の底から這い上がってくるように、ゆっくりと鮮明になった。短く刈り込まれた茶髪、顎から喉にかけての力強いライン、ジーンズの上で無造作に組まれた長い脚。

――えっ。

息が止まりそうになった。鼓動が、一瞬で耳朶を打つ音に変わる。五年という月日が、一気に色褪せてしまうほどの鮮烈な再認だ。近藤俊夫。大学時代、二年間を共に過ごし、そして卒業と同時に別れた、あの男だった。

俊夫はゆっくりと顔を上げ、ふとこちらを向いた。鋭い黒い瞳が、店内の薄暗がりの中で一瞬、光を捉える。そして、明らかに見つめ返している。認識したのだ。彼の口元が、わずかに、しかし確実に動いた。

「……石橋?」

声は、記憶よりも低く、深い響きを帯びていた。居酒屋の雑踏をすり抜けて、直接鼓膜に届く。亜理砂は無意識に背筋を伸ばし、ぎこちなくうなずいた。

「近藤……くん?」

俊夫は隣の空席を、掌で軽く二度叩いた。その動作は、かつて図書館で隣の席を勧めた時と、少しも変わっていない。遠慮のない、しかしどこか懐かしさを含んだ仕草だ。

亜理砂はポーチを持ち、カウンターを二つ分移動した。俊夫との間に、ちょうど肘一つ分の距離が生まれる。彼の側からは、洗剤とは違う、ごくわずかな汗と、革ジャンの匂いが混ざった、男らしい体臭が漂ってきた。

「奇遇だな」

「ええ……本当に」

ウエイトレスが亜理砂の注文した焼き鳥の盛り合わせを運び、俊夫の前にあった空の瓶を下げた。俊夫は新たなビールを注文し、亜理砂のグラスをちらりと見てから、自分のグラスを少し持ち上げた。

「久しぶり、か」

「……はい」

グラスの縁が、かちんと軽い音を立てて触れ合う。冷たいガラスの感触が、指先から神経を伝って、なぜか下腹部のあたりを微妙に疼かせた。亜理砂は慌ててビールを一口含み、泡の苦味で気持ちを落ち着けようとした。

「名古屋に用事?」

「はい、出張で。近藤くんは?」

「仕事だ。現場監督。この近くにマンションの建設がかかっててな」

彼の言葉には、かつての学生らしい柔らかさはなく、労働で鍛えられた筋肉のような、張りのある確かさがあった。ダークジーンズの上からも、太ももの筋肉の盛り上がりがはっきりと分かる。黒のTシャツの袖から覗く腕は、血管が浮き出て、力強い曲線を描いていた。

会話はぎこちなく、時折沈黙を挟みながら進んだ。天井から吊るされた裸電球の明かりが、俊夫の側頭部に汗の微かな光を宿させた。

「ところで、お前……結婚するんだってな。隆から聞いた」

突然の言葉に、亜理砂は息を詰まらせた。隆は大学時代の共通の友人だ。俊夫の表情は淡々としているが、黒い瞳の奥に、一瞬だけ陰りが走ったように見えた。あるいは、気のせいか。

「……ええ。来月に式を挙げます」

「そうか。おめでとう」

彼の祝辞は、確かに祝っているのだが、どこか空気のように軽く、すぐに拡散してしまいそうな脆さがあった。亜理砂は無意識に左手をひそめようとしたが、もう遅い。俊夫の視線は、指輪が嵌った薬指の上を、ほんの一瞬、鋭く掠めていた。

「相手は、どんな男だ?」

「穏やかで……誠実な人です。会社の先輩で」

「ふん」

俊夫はビールを一口飲み、グラスを置いた時に、無造作に肘が亜理砂の上腕に触れた。ジャケットとブラウスの布地を隔てて、彼の体温が、硬い骨格の感触が、じんわりと伝わってくる。亜理砂は微かに身を引こうとしたが、体が思うように動かない。触れられた部分だけが、妙に熱く感覚が研ぎ澄まされる。

「お前には、そういうのが合ってるよな。真面目で、ちゃんとしたやつ」

その言葉は、褒めているのか、あるいは何か別の情感を込めているのか、判然としなかった。俊夫は焼き鳥の串に手を伸ばし、鶏もも肉を一口で口に放り込んだ。顎が動くたびに、首筋の筋肉が緊張し、鎖骨の窪みが深くなる。

酒が進むにつれ、かつての親密さが、ゆっくりと溶け出すように甦ってきた。大学の喫煙所で分け合ったタバコの話、深夜のファミレスで語り明かした将来の夢、そして初めて彼のアパートで交わした、拙いながらも熱い抱擁の記憶が、次々と脳裏を過ぎった。

俊夫がまた何かを言おうとして、体を少し傾けた時、革ジャンの袖が今度は亜理砂のスカートの上、膝のあたりに軽く触れた。その瞬間、太ももの内側に、じんわりと嫌らしい温かさが広がるのを感じた。膣の奥が、微かに、しかし確実に疼いた。

――だめ、こんなところで。

理性が警告を発するが、身体はもう反応を始めていた。ブラウスの下で、乳首がほんのりと硬くなり、布地に擦れる感触がくすぐったい。俊夫は気づいていないようだったが、彼の傍にいるだけで、学生時代のあの甘くて切ない感覚が、全身を巡り始める。

「もう一杯、どうだ?」

「……少しだけ、お願いします」

俊夫が手を挙げてウエイトレスを呼ぶ。その動作で、彼の肩から上腕にかけての筋肉が、Tシャツの下で大きく動いた。かつて何度も抱きしめられ、その腕の力に身を委ねた記憶が、鮮明に蘇る。彼の腕は、当時よりもさらに逞しく、男らしい厚みを増している。

新しいビールが注がれ、グラスが再び満たされた。亜理砂は気づいた。いつの間にか、肘一つ分あった距離が、わずか半身分に縮まっていた。俊夫の体温が、より濃厚に、より直接的に、こちらに流れ込んでくる。

「お前、相変わらず色白だな」

突然の言葉に、顔がほてる。俊夫の視線が、亜理砂の首筋から、襟元の開いた鎖骨のあたりをゆっくりと這っている。まるで、衣服の下の肌を剥き出しにしているかのような、遠慮のない眼差しだ。

「……そんなこと、ないです」

「いや、あるよ。照明の下じゃ、ほら、透き通って見える」

彼はそう言って、無造作に手を伸ばし、亜理砂の耳の後ろに絡まった黒髪の一房を、そっと指でほぐした。その指先が、耳朶の輪郭に触れた瞬間、全身に電流が走ったような痺れが走る。思わず、はっ、と小さな息を漏らす。

俊夫は満足そうに、ほんのりと笑った。その口元は、かつて悪戯っぽく笑った時と、少しも変わっていない。

「びっくりするな。まだそんなに敏感か」

「……やめてください」

声は、なぜか甘ったるく震えていた。断っているのに、まるで求めるような響きを帯びている。亜理砂は自分が吐く息の熱さに気づき、ますます顔が火照っていくのを感じた。

俊夫は手を引いたが、視線は依然として亜理砂の肌に張り付いたままだった。店内の喧噪が、なぜか遠のいて聞こえる。二人の間に流れる空気だけが、濃密に、甘く、そして危険に濁り始めていた。

彼の大きな手が、ふとカウンターの上に置かれた。その手の甲には、細かい傷と、仕事でついたと思われる古いマメの痕があった。かつて、その手で何度も頬を撫でられ、背中をさすられ、そして腿の内側を這われたことを、亜理砂はふと思い出した。

――あの頃は、あんなに素直に感じていたのに。

今ここにいるこの男は、過去の幻ではない。血肉を持ち、熱を発し、確かな存在感で周囲の空気を揺らしている。彼の存在そのものが、亜理砂の理性を、ゆっくりと、しかし確実に緩めていった。

焼き鳥の脂の香り、ビールの麦の香り、そして俊夫の微かな汗の匂い。それらが混ざり合い、官能的ともいえる濃厚な芳香を醸し出していた。亜理砂はもう一息ビールを飲み、冷たい液体が喉を通り、胃の底で熱に変わっていくのを感じた。

俊夫が何か言おうと口を開いたその時、亜理砂はふと気づいた。自分の膝が、いつの間にか俊夫のジーンズの裾に、ごくわずかに触れていることに。布地同士の摩擦が、太ももの内側に直接的な刺激として響き、膣の奥がまた疼く。

彼はそれに気づいたのか、あるいは気づいていないのか。ただ、黙ってビールのグラスを傾け、喉を鳴らして飲み干した。その顎の動き、首筋のうねりが、なぜかむやみに艶めいて見えた。

名古屋の夜は、まだ深まるには早かった。しかし、この小さな居酒屋のカウンターで、五年の歳月を飛び越えて再び火花を散らし始めた時間は、確かに、ゆっくりと、確実に、熱を帯び始めていた。

亜理砂は、もう止められない流れに身を任せつつある自分を感じていた。そして、その感覚が、恐ろしいほどに心地よかった。

第2章 一夜の約束

第2章: 一夜の約束

小さなバーのカウンター席は、まるで壺の中のように外界の喧噪から切り離されていた。赤みがかった間接照明が、磨かれた木の表面を温かく照らし、グラス越しに見える俊夫の横顔が、かつての記憶と今この瞬間の現実とを、亜理砂の中で曖昧に溶かしていく。彼が注文したシングルモルトのウイスキーが、氷に触れてかすかな音を立てる。亜理砂の前には、さきほどからほとんど手をつけていないカクテルが、色褪せた珊瑚のように置かれていた。

「……どうしたんだよ、そんなに緊張して」

俊夫の声が、低く響いた。彼はグラスを傾けながら、亜理砂の顔をまっすぐに見つめる。その視線は、居酒屋での何気ないものから、少しずつ濃度を増していた。亜理砂は膝の上で握りしめた手のひらに、じんわりと汗がにじむのを感じた。

「緊張なんて、してませんよ」

――嘘だ。鼓動が喉まで届きそうで、声が震えないように必死だった。

「そっか」

俊夫はそう言って、ウイスキーのグラスをカウンターに置いた。氷がころりと動く音。そして彼は、ゆっくりと体を亜理砂の方へ向けた。革ジャンの袖から覗く腕が、カウンターの上に置かれる。太く、血管が浮いたその腕が、ほんの数十センチ先にある。亜理砂は無意識に、かつてその腕に抱きしめられた時の記憶を呼び起こした。学生時代、雨宿りした駅の階段で、冷え切った自分の体を温めてくれた、あのたくましい腕の感触。

「あのさ、亜理砂」

突然、名前で呼ばれた。結婚を控えてから、健太以外の男性に名前で呼ばれることはめったになかった。そのひと言で、背筋がまっすぐになるような、甘い緊張が走った。

「何ですか」

「一晩だけ、さ」

俊夫の声は、周囲のジャズのピアノラインよりもさらに低く、深く響いた。彼はためらうことなく、言葉を続ける。

「今夜だけ、昔みたいに戻ってみないか。全部忘れて、あの頃のまま」

――駄目だ。絶対に駄目だ。頭の中で、警鐘が鳴り響く。来月には式を挙げる。信頼してくれている健太がいる。ここで頷けば、すべてを台無しにしかねない。理性的な自分が、必死にブレーキを踏んでいる。

それなのに、唇が動いた。

「……わかりました」

声は、かすれてほとんど息のようだった。けれど、確かにそう言ってしまった。俊夫の目が、一瞬、鋭く光ったような気がした。それは、獲物を確実に捉えた狩人のような、静かだが確かな達成感に満ちた表情だった。

「じゃあ、行こうか」

俊夫はさっさと勘定を済ませ、立ち上がった。亜理砂はぼんやりとそれに続き、バーの重いドアを出ると、夜の冷たい空気が頬を撫でた。現実が、一瞬だけ戻ってきたような気がした。けれど、俊夫がタクシーを止め、ドアを開けてくれた時、またすべてが曖昧な熱に包まれるのを感じた。

タクシーの後部座席は広かったが、俊夫の体は自然と亜理砂に寄り添っていた。エンジンの低い唸りと、流れる窓外の街灯の光。無言の時間が流れる中、俊夫の右手が、ゆっくりと亜理砂の左太ももの上に置かれた。

はっと息をのんだ。ネイビーのスカートの上から伝わる、彼の掌の熱。分厚く、硬い。学生の頃より、確実に男らしくなった手の感触が、薄いストッキング越しにじんわりと染み込んでくる。俊夫は何も言わず、ただゆっくりと、太ももの外側から内側へ、撫でるように動かした。指先が、スカートの裾とストッキングの境界に触れる。かすかな衣擦れの音。

亜理砂は目を閉じた。タクシーの暗がりの中で、恥ずかしさと興奮が入り混じった熱が下腹部を渦巻く。スカートの下で、膣がゆっくりと目覚めていく。じわっと広がる熱。秘肉が自らの湿気を滲み出させ、ストッキングの裏側の肌をわずかに湿らせ始める感覚。――ああ、もう、だめかも…わたし。

俊夫はその変化を、触覚で感じ取ったかのように、指の動きをさらに内側へとずらした。直接肌に触れるわけではないのに、まるでストッキングと肌の間の薄い空気層を通して、熱と欲望が伝播しているようだった。

ホテルのロビーを通り抜け、エレベーターに乗る間も、俊夫の手は離れなかった。むしろ、人目がある緊張感が、密やかなスリルを増幅させた。エレベーターが目的の階に着き、ドアが開くまでの数秒間、俊夫の指がほんの少し、太ももの最も柔らかい内ももを押し込むように揉んだ。亜理砂は思わず、唇を噛みしめた。溢れそうな吐息を必死に飲み込む。

部屋のドアが閉まる音が、外界との最後の遮断を告げた。鍵のチャーンという小さな音が響き、静寂が訪れるかと思ったその瞬間、亜理砂の背中がドアに押しつけられた。

「んっ!」

驚きの声が、俊夫の唇によって封じられる。かつて何度も味わった、それでいて完全に忘れていた濃厚な感触。彼の口蓋が、亜理砂のそれに触れ、舌が迷うことなく侵入してくる。ウイスキーの芳醇な香りと、タバコの微かな匂いが混ざり合い、亜理砂の嗅覚を支配した。俊夫の腕が、亜理砂の背中と腰を強く抱きしめる。革ジャンの硬い質感が、薄いジャケット越しに背中に食い込む。その力強さは、学生時代の抱擁とは明らかに違っていた。大人の男の、迷いのない欲求が、亜理砂の体全体を包み込む。

キスは長く、深く、呼吸が乱れるまで続いた。離れた時、二人の唇の間に銀色の糸がほんの一瞬、張った。亜理砂は喘ぎ、俊夫はその口元を、また軽く啜るようにしてから、ようやく距離を取った。

「……今夜だけだから、ね」

亜理砂が、自分でもわけのわからない言い訳を呟いた。それは、最後の防衛線であり、同時にすべてを許容する呪文でもあった。

「ああ、今夜だけだ」

俊夫はそう繰り返し、ジャケットのボタンを外すよう、うなずいた。

震える指先で、ネイビーのジャケットのボタンを一つ、また一つと外していく。その下の白いシルクのブラウス。俊夫の視線が、動く指先から、ほぐれていく布の下にちらりと覗く鎖骨へ、そして胸の膨らみへと這う。まるで肉眼で撫でられているような、生々しい羞恥が皮膚を火照らせる。ジャケットが床に落ち、次にブラウスが脱がされる。真っ白なレースのブラが現れた時、俊夫の喉がごくりと鳴る音が、静かな部屋に響いた。

スカートのホックを外す時、指先が余計に震えた。俊夫は手を出さず、ただじっと、その過程を見つめていた。ネイビーの布が脚を伝って床に堆くると、そこには薄いパールグレーのストッキングと、それよりさらに淡い色のシルクのパンティーしか残されていなかった。ストッキングの縁のレースが、太ももの一番ふくよかな部分を締め付け、柔らかい肉をほんのりと盛り上げている。

「……全部、脱いで」

俊夫の声は、少し嗄れていた。

亜理砂はうつむき、ストッキングのトップを指でつまみ、ゆっくりとずり下ろした。ナイロンの薄皮が肌から剥がれる時の、かすかなくしゃっという音。続いてパンティーを脱ぐ時、下腹部の恥ずかしい湿り気が、わずかに冷たい空気に触れた。完全に裸になった体は、エアコンの微風に鳥肌が立つほどに無防備で、俊夫の視線の重みに耐え切れずに震えていた。

俊夫が一歩近づいた。彼の大きな掌が、亜理砂の顎を優しく持ち上げ、逃げるように俯いていた顔を上げさせた。

「相変わらず、綺麗だな」

彼がそう囁き、もう片方の手が、亜理砂の左胸の膨らみに触れた。指の腹が、レースのブラのカップの上から、小さな乳首を探り当てる。ブラの上からでも、ぷくりと立っていたその先端を、俊夫は親指と人差し指で挟み、ゆっくりともみほぐし始めた。

「ん……っ」

鋭い快感が、胸の中心から下腹部へと一直線に走る。亜理砂は思わず目を閉じた。俊夫の指の動きは、昔と少し違った。より確信を持ち、よりディレクションに富んでいた。乳首をひねり、引っ張り、時折爪先で軽く引っ掻く。その刺激の一つ一つが、記憶の中の甘い戯れではなく、明確な性的な挑発として響いた。

ブラのホックが外される音。薄手のレースが胸から取り払われ、二人の裸の肌が初めて触れ合う。俊夫の手が、直接ぷくっと膨らんだ乳首をつまんだ。

「……まだ、小さいな」

彼が、かつてよく言っていた、あの言葉を口にした。学生時代、自分の発育の悪さをからかわれ、よく泣きそうになったあのセリフ。けれど今、その言葉は、嘲りではなく、むしろ貪欲な愛撫の前触れのように聞こえた。

「そんな……こと……」

反論しようとした言葉は、俊夫がうつむき、その「小さい」と彼が言った乳首を、唇でくわえた瞬間、喘ぎに変わった。

「ひゃんっ!」

熱く湿った舌先が、敏感に尖った乳首を包み込む。しゃぶり、舐め上げ、時には軽く歯で噛む。その刺激は、タクシーの中の愛撫とは比較にならないほど直接で、激しかった。もう一方の胸も、彼の大きな掌で揉まれ、掌全体で乳房の形を確かめるように玩弄される。吸われる音、舌が乳首を転がすぬちゃりとした音、それに混じって亜理砂の抑えきれない吐息が、寝室の空気を次第に熱く、濃厚に変えていった。

理性は、彼の唇と舌と手の熱に、少しずつ溶かされていった。今夜だけ。この言葉が、罪悪感を麻痺させる唯一の免罪符だった。亜理砂は目を閉じ、俊夫の肩に手をかけ、ただ流されるまま、体の奥底から湧き上がる欲望の波に身を任せ始める。

第3章 恥ずかしい体位と許された中出し

第3章: 恥ずかしい体位と許された中出し

ベッドの上で、互いの裸が初めて完全に晒された。

亜理砂は仰向けに横たわり、天井の間接照明の柔らかな光が、自分の肌を淡く照らしているのを感じた。その隣で、俊夫が起き上がり、彼女の横に膝をついた。その動きで、男性の筋肉の盛り上がりが影を作り、部屋の空気が一層重くなった。

そして、彼の股間が、まざまざと視界に入ってきた。

――ああ……。

胸の奥で、ため息が漏れる。記憶の中の大きさは、時間とともに美化された幻想かと思っていた。けれど、眼前に脈打つそれは、かつての記憶を軽々と超えていた。完全に勃起した肉棒は、濃い紫色に充血した亀頭を威圧的に突き出し、太い幹には血管が蚯蚓のように浮き上がっている。根元からは、黒く縮れた陰毛が生い茂り、むせ返るような男らしい体臭が、湿り気を帯びて漂ってきた。

「でかくなったよな」

俊夫が、自らのそれを掌で包みながら、いたって平静に言った。

声に揺らぎはない。むしろ、誇示するような、馴染みのある傲慢さがあった。亜理砂は、その言葉に頬が火照るのを感じた。かつては、この大きさに慣れるまでに何度も痛みを覚え、時には泣きそうになりながら受け入れたものだ。今、その記憶が、下腹部をじんわりと疼かせる。懐かしさではない。もっとプリミティブな、穴が締まるような欲求だった。

「……見てるだけじゃねえよ」

彼が低く笑った。

大きくて粗い手が、亜理砂の顎に触れた。力強く、しかし逃げ道を残さないように支え、彼女の顔を自分の股間の方へと向かわせる。抵抗する意思は、最初からどこにもなかった。亜理砂は、自らうつむき、その熱くて硬い感触を目に焼き付けた。

匂いが濃厚だ。洗浄剤の香りなど微塵もない、生々しい皮脂と汗、そして僅かに甘酸っぱい前立腺液の気配。それは、かつて何度も嗅いだ、俊夫そのものの匂いだった。

「さ、舐めろ」

命令口調。それでいて、期待に胸を膨らませた少年のような熱が、声の端ににじんでいた。

亜理砂は、ゆっくりと口を開けた。

まず、舌先で亀頭の先端、小さな割れ目に触れた。塩気のある分泌物が、味蕾に広がる。くちゅっ、と小さな音を立てて、彼女はそれを啜り込んだ。そして、唇で包み込むようにして、先端全体を口内に収めた。

「っ……お前、相変わらず舌使いが巧いな」

俊夫が唸る。

その声が、膣をくらりと震わせた。亜理砂は、より深く含もうと顎を開き、唾液をたっぷりと絡ませた。ぬらぬらと光る肉棒を、片手で根元から握り、もう一方の手で陰嚢を優しく包みながら、舌で稜線を舐め上げた。

ごくり、と飲み込む音が喉の奥で鳴る。彼の太さは、口の中で圧倒的な存在感を放ち、時折、咽頭の奥を刺激して吐き気を催させそうになる。かつてはそれが苦痛でした。今は、その粗暴ささえもが、彼との再会を確かなものにする証のように感じられた。

しばらく口淫を続け、唾液でびしょびしょになった肉棒から口を離すと、亜理砂は顔を上げた。彼の顔は、快楽に歪み、熱い視線を彼女に注いでいる。

その時、言葉が、理性のフィルターをすり抜けて零れた。

「……私……クンニしてほしい」

声は、自分でも驚くほど甘く、ねだるように震えていた。

俊夫の目が、一瞬、驚きで見開かれた。そして、それがすぐに深い愉悦に変わった。彼は一切の返答もせず、亜理砂の体をくるりと反転させ、仰向けに戻した。そして、彼女の脚を大きく広げるようにして、その間に自らの顔を滑り込ませた。

「ひゃあっ!」

突然の行為に、亜理砂は声を上げた。股間が、一気に間近にさらされる羞恥。彼の吐息が、陰毛を伝わり、敏感になった陰唇の襞に直接触れる。

そして、舌が来た。

べっとりとした熱い感触が、縦に割れた入口を、上から下へとなぞる。陰唇をこじ開けるようにして、恥肉の内側を舐め上げられ、ついには小さく硬く膨らんだクリトリスに集中攻撃が始まった。舌先でトントンと軽く叩き、時に丸ごと包み込んで吸う。

「あ、あんっ……だめ、そんなに……じっくり……んぐっ!」

腰が跳ね上がりそうな快感が、脊椎を駆け上がる。彼は、まるで美食を味わうように、丹念に、しつこく舐め回した。吸い上げる音、ぬめりと唾液が混ざり合う音が、部屋中に淫らに響く。亜理砂の膣は、自分でも気持ち悪いほど大量の愛液を溢れさせ、それが腿を伝ってシーツを濡らしていく。

「俊夫……くん……私も……ほしい……」

快楽に溺れながらも、彼の肉棒が恋しくなった。亜理砂は、もぞもぞと体の向きを変え、俊夫の体に取り付くようにして、逆に彼の股間へと顔を向けた。彼はそれに気づき、体勢を調整する。互いの頭が相手の股間にある、シックスナインの体位。かつては恥ずかしすぎてできなかった、貪欲な姿勢。

二人は同時に、相手の性器へと口をつけた。

「んちゅ……れろ……ちゅぱ……」

亜理砂は、再び彼の巨根を口に含み、陰嚢を舌で撫でる。一方、俊夫の舌は、彼女の膣穴へと深く侵入し、ぐちゅぐちゅと内部の粘膜を掻き回し始めた。互いの呼吸と唾液音、喘ぎ声が絡み合い、部屋は完全に淫臭と性の熱気に満たされた。

亜理砂は、脳が溶けるような快感に、意識の端が白んでいくのを感じた。膣の奥深くで、何かが蠢き、今にも崩れ落ちそうな絶頂が何度も訪れては去る。俊夫の舌の動きは、それを容赦なく煽り立てた。

突然、俊夫が口を離し、亜理砂の体を再び仰向けに戻した。彼は、唾液と愛液で光る自分の肉棒を握りしめ、彼女の股間の入口に先端をあてがいながら、目を真っ直ぐに見据えて聞いた。

「中に出していいか」

呼吸は荒く、額には汗が光っている。その瞳には、一晩だけの約束を思い出させながらも、確かな所有欲が燃えていた。

亜理砂は、瞬きもせず、その眼を見つめた。胸の中では、結婚式の準備、健太の優しい笑顔、白無垢のイメージがよぎった。すべてを打ち消すように、膣が疼いた。

彼のものを、内部に注ぎ込んでほしい。彼の痕跡で、自分を汚してほしい。

――安全日だから。

理屈。言い訳。それさえあれば、この欲求を許せる、ちっぽけな免罪符。

「……安全日だから」

彼女は、かすれた声でそう呟いた。

それだけで十分だった。俊夫の表情が、獣のような笑みに緩む。彼は腰を引かず、一気に体重を預けた。

「ぐ……あっ!?」

巨根が、濡れ切った膣穴を、抵抗なく貫いた。それでも、かつての記憶を超える太さは、内部をぎりぎりまで押し広げ、子宮口のあたりに鈍い圧迫感をもたらす。ぐちゅっ、ぐちゅっ、と水音を立てながら、彼は激しいピストンを開始した。

「あ、ああっ!深い、深すぎるっ……んぐっ!俊夫……くんっ!」

亜理砂は、背中を反らせ、無様に喘いだ。彼の一突き一突きが、先ほどまで舌で弄ばれていたクリトリスを擦り上げ、脳天を貫くような快楽を生み出す。内壁は、異物感と快感で必死に締まり上げ、彼の肉棒を貪るように吸い付いた。

「締まり……やばい……お前の中、熱くて……めちゃくちゃだ……」

俊夫も、制御を失いかけていた。彼の背中には汗が玉となり、滴り落ち、それが亜理砂の腹に落ちた。彼の動きは次第に荒々しさを増し、亀頭が子宮口を容赦なく打ち付ける。

「イク……イクっ、私、もう……!」

「一緒だ……中に出る……全部、受け取れ……」

彼の声が断末魔のように響いた瞬間、亜理砂の視界が真っ白に染まった。膣の最深部で、激しい痙攣が起こり、愛液が吹き出すように溢れた。その直後、俊夫の肉棒が脈打ち、熱い液体が勢いよく子宮口へと噴射された。

「んああっ!?」

熱い。あまりにも熱い。煮えたぎるような液体が、内部を満たし、隙間なく染み渡っていく感覚。一度、二度、三度――途切れることなく注がれる精液の量に、膣はあふれんばかりに膨らんだ。

俊夫は、射精が終わっても、すぐには抜かなかった。微かに震える肉棒を奥に留めたまま、彼は俯き、汗まみれの額を亜理砂の鎖骨に預けた。二人の荒い息だけが、しばしの間、部屋に響いた。

亜理砂は、ぼんやりと天井を見つめた。

膣の奥で、彼の精液がまだ温かく、じわじわと流れ出ようとしているのが感じられる。あふれた分は、結合部からぬるりと腿を伝っている。この感覚。この圧倒的な占有の痕跡。

――これで、もう。

彼女は目を閉じた。戻るべき場所があると分かっていながら、この瞬間だけは、全てを忘れられるような、甘くて重い絶望に包まれていた。

第4章 朝まで続く情事と記念のハメ撮り

第4章: 朝まで続く情事と記念のハメ撮り

射精後も、俊夫の肉棒は亜理砂の膣内で微かに脈打っていた。完全に萎えることなく、まだ熱を帯びたまま、柔らかくなりつつも確かな硬さを保っている。彼がゆっくりと引き抜くと、ぐちゅりと濃厚な音がして、白濁した精液が亜理砂の股間から溢れ出た。

彼はその様子をじっと見下ろしていた。汗で光る胸の上がり下がりはまだ荒く、目には充足と、まだ消えぬ欲望の残滓が泳いでいる。

「……まだ、固いじゃない」

亜理砂が囁くように言った。声は枯れていて、自分でも驚くほど甘く濁っていた。

「ああ。お前がそんなに締め付けてくるから、全然萎えねえよ」

俊夫は、べっとりと精液と愛液で光る自分の肉棒を手に取り、軽く揺すって見せた。確かに、完全に勃った時よりは幾分か柔らかくなっているが、まだ充分に形を保ち、再び硬くなりそうな勢いを内に秘めている。

彼はそのまま、ぬるぬると濡れた亜理砂の腿の内側に、先端をこすりつけた。

「ほら、感じるだろ。まだ欲しがってる」

亜理砂は息を詰めた。腿の敏感な内側に、あの熱くて硬い感触が押し当てられる。確かに、彼のそれは再び膨張し始めていた。自分の膣も、精液で満たされながらも、空っぽになった虚しさと、もう一度埋めてほしいという欲求で疼いている。

「だって……今夜だけなんだから」

彼女は、言い訳のようにそう呟いた。

「ああ。今夜だけだ」

俊夫は繰り返し、腰を押し出した。

再び、巨根が濡れ切った穴へと滑り込んでいく。一度射精した直後だからか、膣内はより敏感に、より緊密に彼を受け入れた。ぬるっとした精液が潤滑剤のように働き、スムーズに最深部まで到達する。

「んっ……あ……」

亜理砂は目を閉じた。先ほどとは違う、ねっとりとした快感がじわじわと腹の底から湧き上がる。俊夫の動きも、最初の激しさよりは深く、ゆっくりとしたものになった。一突き一突きに、確かな体重が乗り、子宮口を押し上げるような圧迫感が続く。

「お前の中、まだ温かいぜ。俺の精液で」

彼が耳元で唸るように言った。吐息が耳朶を舐め、亜理砂は身震いした。

――そう。中は、彼のものでいっぱいなんだ。

その事実が、背徳感とともに深い興奮を呼び起こした。彼女は無意識に腰を浮かせ、彼の動きに合わせて押し返す。結合部から、じゅぷじゅぷと体液が押し出される音が、途切れることなく響く。

そうして、夜は更けていった。

一度、二度、三度。

俊夫は射精しても、短い休憩を挟むだけで再び勃起し、亜理砂の体を求め続けた。亜理砂の方も、最初は理性が羞恥を囁いていたが、次第に体が快楽に慣れ、むしろ積極的に彼を誘うようになっていた。安全日だという言い訳が、すべての歯止めを外していた。

「んちゅ……れろ……俊夫くんの、また大きくなってる……」

三度目か四度目の口淫の時、亜理砂は舌で亀頭の裏側を舐めながら、朦朧とした意識でそう呟いた。彼の肉棒は唾液と前立腺液でびしょびしょで、ますます逞しく見えた。

「お前がしゃぶるからだよ」

俊夫はうつ伏せにされた亜理砂の臀部を揉みながら、低く笑った。

窓の外の闇が、ほんのりと灰色に変わり始めたころだった。街灯の光が薄れ、部屋の隅々まであった影が、輪郭を失い始めている。夜明けが近い。

俊夫の指が、亜理砂の尾てい骨のあたりを撫で、ゆっくりと割れ目を下へとたどった。肛門の小さな皺に、そっと触れる。

「ひゃっ……!」

亜理砂は、思わず背筋を跳ねさせた。あまりに予期せぬ場所への接触に、全身が緊張する。

「……ここも、舐めていいか」

俊夫の声は、いつもの直球さを保ちながら、どこか探るような響きを帯びていた。

亜理砂は顔を枕に埋めた。火照った頬が冷たい布地に触れる。肛門――そんな恥ずかしい場所を、彼に舐めさせるなんて。でも、もうここまでやってきた。今夜だけなんだ。全てを許される、唯一の夜なんだ。

「……う、うん……」

声にならない同意を、うつ伏せのまま小さく漏らした。

彼女は自ら、膝を折り、腰を高く突き出した。臀部が彼に丸見えになる姿勢。恥ずかしさで頭が沸騰しそうだった。

俊夫は一切の躊躇もなく、その割れ目に顔を近づけた。まずは温かい吐息が、肛門の周囲の敏感な皮膚に吹きかけられる。そして、べっとりと濡れた舌先が、皺の一つ一つをなぞるように、ゆっくりと舐め上がった。

「あ……ああんっ!」

亜理砂は声を押し殺せなかった。クリトリスや膣とは全く異なる、くすぐったくて、じんわりと熱が広がるような、未知の快感。彼の舌はしつこく、丹念に、まるで掃除をするかのように、小さな穴の周囲をぐるりと舐め回した。

「んっ……ちゅ……れろ……」

淫らな音が、静かな室内にこだまする。俊夫は片手で彼女の臀部を広げ、もう一方の手で陰唇をこじ開け、同時に膣口も舌で弄び始めた。肛門と膣を同時に舐められる刺激に、亜理砂の腰は小刻みに震え、またたくまに愛液が溢れ出した。

「だめ……そんな、二つ同時は……んぐっ!あ、ああっ……!」

彼女は枕に顔を押し付け、嗚咽のような喘ぎ声を漏らした。理性が溶解し、体だけが快楽に忠実になっていく。肛門の皺を舌でほぐされる感覚は、最初は違和感しかなかったが、次第にたまらない昂奮へと変わり、膣の奥をくらくらと疼かせた。

しばらくして、俊夫が口を離す気配があった。彼女はぼんやりと後ろを振り返った。

俊夫はベッドの脇に置いてあった自分のスマートフォンに手を伸ばしていた。画面をぱっと光らせ、カメラアプリを起動する。

「……記念に、撮ろう」

彼はそう言い、亜理砂の体をまたじっと見下ろした。その目は、欲望に濁りながらも、どこか真剣な輝きを宿している。

――ダメ。そんなもの、撮られたら。

後々のことを考えれば、当然拒否すべきだった。しかし、亜理砂の頭にはもう、正常な判断を下す機能が残っていなかった。今夜だけの、戻れない夜の、証が欲しい。たとえ形見が危険なものであっても。

彼女は、ゆっくりとうなずいた。

「……いいよ」

俊夫の口元が、わずかに緩んだ。彼はスマホを構え、ファインダーを覗き込む。

まずは、亜理砂のうつ伏せになり、臀部を高く突き出した恥ずかしい姿勢全体が撮影された。次に、接写。赤く腫れ上がり、唾液と愛液で光る陰唇のアップ。精液が白く濁り、まだ少し開いたままの膣穴の内部が覗く様子。

「んっ……」

シャッター音が鳴るたび、亜理砂は小さく息を漏らした。カメラのレンズが、彼女の最も恥ずかしい部分を、客観的に、冷徹に記録していく。その行為そのものが、新たな興奮に変わる。

「顔も、撮るぞ」

俊夫が言った。亜理砂は少し躊躇ったが、やはりうなずいた。彼女はゆっくりと体をひっくり返り、仰向けになった。長い黒髪が汗で頬に張り付き、瞳は潤み、口は半開きで吐息を漏らしている。

スマホが彼女の顔に近づく。接写される自分の表情。情欲に歪み、恍惚としている女の顔。彼女は目をそらそうとしたが、俊夫の視線とカメラのレンズに釘付けにされ、じっとそれを見つめ返した。

シャッター音。

「……可愛いよ、お前」

俊夫が呟くように言った。彼はスマホを置き、再び亜理砂の上に覆いかぶさる。カメラを構えていた手が、今度は彼女の腿を掴み、大きく広げた。

「もう一回やる。撮りながらな」

「え……?」

彼は片手で再びスマホを取り、画面をのぞき込みながら、腰を押し出した。ぐちゅっ、とずぶりと、まだ濡れそぼっている膣穴が巨根を飲み込む。その瞬間、俊夫の親指がシャッターボタンを押した。

「あっ!ん、んあ……!」

亜理砂は、結合部が接写される様子を想像して、声が詰まった。彼はゆっくりと腰を動かし、そのたびにシャッター音を鳴らす。ピストン運動とシャッター音がシンクロし、亜理砂の理性は完全に粉砕されていった。

撮影が一段落すると、今度はスマホがベッドに放り出され、俊夫は両手で亜理砂の腰を掴み、激しい動きを再開した。何度も注がれた精液が、膣の容量を超え、結合部から泡立って溢れ出し、シーツを新しい斑点で汚していく。

「あ、ああっ……俊夫くん……また、イク……イクっ……!」

「受け取れ……全部、お前の中に……んぐっ!」

熱い液体が、もう数え切れないほど子宮口を打ちつけ、亜理砂の意識は真っ白に溶けた。彼女はがくがくと痙攣し、俊夫の腕にしがみついたまま、泣きそうな声で喘ぎ続けた。

ふと、窓の外が明るくなっていることに気づいた。夜明けだ。もう朝だ。

俊夫がゆっくりと抜き去り、横になり、彼女をぎゅっと胸に抱き寄せた。二人の体は汗と体液でべとべとで、布団はぐちゃぐちゃだった。それでも、その密着はあまりに心地よく、亜理砂は彼の腕の中で微かに震えていた。

「……もう、朝なのに」

彼女は、彼の胸に顔を埋めて呟いた。

「離れたくない」

俊夫は何も答えなかった。ただ、抱きしめる腕に、より一層力を込めた。その沈黙が、すべてを物語っていた。今夜だけの約束。もうすぐ終わる現実。

亜理砂は目を閉じた。膣の奥では、また新しい精液が温かく、じわじわと留まっている。あふれた分が腿を伝ってゆっくりと流れ落ちる感覚。彼の匂い。彼の体温。全てが、もうすぐ失われるものだということを、体の隅々まで知らしめていた。

第5章 膣に残る精液と式場見学

第5章: 膣に残る精液と式場見学

俊夫が去った後、部屋には昨夜の淫らな空気だけが濃く残っていた。

亜理砂はベッドの端に腰かけ、しばし動けなかった。シーツはぐしゃぐしゃに絡まり、あちこちに白濁した斑点が乾きかけている。自分の腿の内側も、べとべとと固まり始めた精液で汚れていた。立ち上がろうとした時、ふと股間から温かいものがじわりと流れ出る感覚があった。

――あ……。

彼女はそっとその場所に手を当てた。スカートははいておらず、下着だけだった。指先が布地に触れると、ぬるっとした湿り気が伝わってきた。俊夫が最後に中に出したのが、そう何時間も前のことではない。膣の奥深くに注がれた精液が、体温で温められながら、ゆっくりと外へ滲み出ようとしているのだ。

シャワー室へ向かう足取りは重かった。

鏡に映った自分は、目尪み、首筋にはいくつも赤い痕が浮かんでいた。俊夫が吸い付いた跡だ。彼女はそっとその一つに触れ、微かに疼く感覚に目を閉じた。

湯を浴びながら、できるだけ丁寧に股間を洗った。石鹸の泡でぬめりをこすり落とそうとするが、指を膣の入口まで入れても、なかなか奥まで届かない気がした。少し強く押し込むと、ぐちゅりと嫌な音がして、まだ温かい液体が指の腹に絡みつく。

――出てきて……。

何度も洗い流そうとした。熱いシャワーの水を直接当て、指で中をかき混ぜるようにして。それでも、粘膜に染み込んだような感覚だけは消えなかった。俊夫の匂いが、皮膚の奥に張り付いているようだった。

バスタオルで体を拭きながら、スマートフォンの着信音が聞こえた。

画面上には、健太からのメッセージが表示されていた。

『お疲れ様。出張、そろそろ終わる? 午後から式場見学の約束だけど、時間大丈夫? 楽しみにしているよ』

文字の端々に、彼の穏やかな笑顔が浮かんでくるようだった。亜理砂は胸がきゅっと締め付けられるのを感じた。彼は何も知らない。昨夜、彼の婚約者が、別の男のベッドで何度も喘ぎ、中に出されることを許し、恥ずかしい写真まで撮られていたことを。

「……大丈夫、よ」

彼女は独り言のように呟き、返信を打った。

『うん、問題ないよ。そっちに直接向かうから、待っててね』

送信ボタンを押す指先が、わずかに震えていた。

ホテルをチェックアウトし、電車に乗った。指定された式場は郊外にあり、一時間近くかかる。座席に腰掛け、窓の外を流れる景色をぼんやりと眺めていた。

するとまた、太ももの間にじんわりと温かいものが広がる感覚がした。

――まだ……出てくる。

彼女はぎゅっと腿を閉じた。スーツのスカートの下で、ストッキングが肌に密着している。その間に、ほんのりと湿り気が滲んでいく。俊夫の精液が、体温で溶け出し、ナプキンでは防ぎきれずに漏れているのだ。電車の振動で、その温もりがより鮮明に意識される。

恥ずかしさよりも先に、またぞろと膣の奥が疼いた。あの激しいピストンの記憶。子宮口を打ち付ける鈍い衝撃。熱い液体が注ぎ込まれる時の、ぞくっとするような快感。

――ダメ、考えちゃダメ。

彼女は首を振り、バッグから化粧鏡を取り出した。顔色を確かめ、口紅を軽く直す。そうしているうちに、目的地の駅に到着した。

式場は、小高い丘の上に立つ白亜の建物だった。広い庭にはバラが植えられ、秋の柔らかな日差しが石畳を照らしている。結婚式場らしい、清潔で厳かな空気が漂っていた。

入口近くのベンチに、健太が座っていた。

紺のスーツに身を包み、手には式場のパンフレットを持っている。彼はふと顔を上げ、亜理砂の姿を見つけると、にっこりと笑った。その笑顔は、いつものように優しく、彼女のことを心から大切に思っていることが伝わってくるような温かさに満ちていた。

「お疲れ様。遅くなかった?」

健太が立ち上がり、近づいてきた。

「ううん、ちょうどよかったよ」

亜理砂はできるだけ自然な笑顔を作ろうとした。彼の腕が軽く彼女の肩に触れる。その瞬間、彼女は全身がこわばるのを感じた。俊夫の腕とは違う、細くて優しい腕の感触。でも、その優しさが今、かえって胸を刺すように痛んだ。

「中に入ろうか。担当の方が待ってるって」

健太がそう言い、そっと彼女の背中を押した。

式場の中は、外観以上の豪華さだった。高い天井からシャンデリアが下がり、白い柱がずらりと並ぶ廊下。披露宴会場は、まるで宮殿のような広間で、テーブルには真っ白なクロスがかけられていた。

担当の女性が、明るい口調で説明を始める。

「こちらがメインホールで、最大三百名様までご利用いただけます。天井の高さがございますので、開放感がありながらも、音響も非常にクリアで……」

亜理砂はうなずきながら話を聞いているふりをした。だが、耳に入ってくるのは言葉の断片だけだった。意識の半分は、まだ股間の温もりに囚われていた。もう半分は、スマートフォンの中に保存されているあの恥ずかしい画像へと飛んでいく。

俊夫に撮られた、自分の臀部を高く突き出した写真。唾液で光る陰唇の接写。恍惚とした表情。

――あの写真、消さなきゃ。

そう思う一方で、消すのが惜しいという感情もわき上がった。昨夜だけの、二度と戻らない時間の、唯一の証拠。それを消してしまったら、全てが夢だったことになってしまう。

「亜理砂?」

健太の声で、はっと我に返った。

「どうしたの? 疲れてる?」

彼は心配そうに眉をひそめ、彼女の顔を覗き込んだ。その瞳には、純粋な憂いが浮かんでいる。彼は彼女の些細な変化にも、すぐに気づく人だった。

「ううん、大丈夫。ちょっと昨日、寝不足で」

亜理砂は微笑み、そっと手を振った。その笑顔が、どれだけ不自然であるか、自分でもわかっていた。でも、止められなかった。健太を傷つけたくなかった。この優しい人を、もっと深く傷つけることだけは避けたかった。

「そっか。無理しちゃダメだよ。今日は早めに切り上げようか?」

「平気、平気。せっかくだから、全部見ていこうよ」

彼女はそう言い、健太の腕に軽く寄りかかった。彼の体からは、清潔な柔軟剤の香りがした。俊夫の、汗と皮脂と性の匂いとは全く違う、整った生活の匂い。

説明は続き、次はチャペルへ移動した。

純白の内装に、ステンドグラスから差し込む優しい光。祭壇の前には、二人が立つことになる場所が示されていた。担当の女性が、厳かな口調で挙式の流れを説明する。

「新郎新婦はこちらへお入りいただき、まずはご宣誓を……」

その時、亜理砂の膣が、くらりと疼いた。

まるで、俊夫の巨根が再び奥深くまで押し込まれてくるような、鮮明な幻覚に近い感覚。彼の精液が、まだ自分の内部に残っていることを、子宮が鋭く訴えているようだった。腿の内側が、ほんのりと熱を持ち、また湿り気を帯び始める。

――ああ……。

彼女は無意識に、スカートの裾を軽くつかんだ。健太は彼女の小さな動作に気づかず、真剣に担当者の話を聞いている。

チャペルの白い壁を見上げながら、亜理砂は静かに息を吐いた。

この清潔で神聖な場所で、自分の中には別の男の精液がまだ温もりを保っている。これから誓いを交わす相手の隣に立ちながら、昨夜あれほど激しく体を重ねた男のことを思い出さずにはいられない。

矛盾が、胸の奥で重く渦巻いた。

健太を愛している。彼の優しさ、誠実さ、全てが大切だ。でも、俊夫とのあの濃密で獣じみた時間も、紛れもない事実として体に刻まれている。二つの感情が混ざり合い、彼女の心を引き裂いていく。

「……どうかな、ここ」

説明が一段落し、健太が彼女に尋ねた。

「気に入った?」

彼の目は、期待に輝いていた。この式場で、彼女と新しい人生を始めることを、心から望んでいるのだ。

亜理砂はゆっくりとうなずいた。

「うん……すごく綺麗な場所だね」

その言葉は嘘ではなかった。本当に美しいチャペルだった。でも、その美しさが、かえって自分の中の穢れを際立たせるように思えてならなかった。

外へ出ると、夕方近くの柔らかな陽ざしが庭を包んでいた。健太がそっと彼女の手を握った。その手の温もりは、優しくて、そしてどこか儚かった。

「じゃあ、ここで決めようか。亜理砂が気に入ってくれたみたいだし」

「……うん」

彼女はまた微笑んだ。頬の筋肉が、わずかに痙攣するのを感じながら。

帰りの電車で、健太は嬉しそうに式の細かい計画を話し始めた。招待客のリスト、料理の選択、ドレスの予約。彼の声は明るく、未来への希望に満ちていた。

亜理砂は相槌を打ちながら、窓に映る自分を見つめていた。

その顔は、一見幸せそうな花嫁の顔だった。でも、瞳の奥には、消えない違和感が潜んでいた。腿の間には、まだほんのりと俊夫の精液の温もりが残り、時折、膣の奥が微かに疼いては、あの夜の激しさを静かに訴えかけていた。

電車がトンネルに入り、窓に映った自分の顔が暗闇に消えた。

彼女はそっと目を閉じた。

――これで、いいんだよね。

問いかけに、答えは返ってこなかった。ただ、体の奥で、二つの男の痕跡が混ざり合い、溶け合うような、重くて甘い感覚だけが、ゆっくりと広がっていくのを感じるだけだった。

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読み終えたあとの余韻に。

OVA 夏妻 #2 を FANZA で見る →
登場人物
  • 石橋亜理砂 いしばし ありさ
    女性 ・ 29

    外見: 腰まで届く長い黒髪、茶色の瞳、スレンダーでしなやかな体型、身長158cm。肌は色白で、鎖骨がくっきりと浮き出ている。服装: 出張用のネイビーのジャケットとスカート、シンプルなヒール。普段はオフィスカジュアルを好む。性格: 真面目で責任感が強いが、内心ではマレッジブルーに悩み、過去の恋愛に未練を残している。再会した俊夫に対して、理性と欲情の間で揺れる。

  • 近藤俊夫 こんどう としお
    男性 ・ 29

    外見: 短く刈り込んだ茶髪、鋭い黒い瞳、がっしりとした筋肉質の体格、身長182cm。肩幅が広く、腕には血管が浮き出ている。服装: ダークジーンズと黒のTシャツ、革ジャンを羽織っている。性格: 遠慮のない直球な物言いで、かつての恋人に対しても躊躇いなく肉体を求める。表面的にはクールだが、亜理砂への未練を隠しきれない部分がある。

  • 佐藤健太 さとう けんた
    男性 ・ 30

    外見: 整ったストレートの黒髪、優しい印象の茶色の瞳、スマートで均整の取れた体型、身長175cm。服装: きちんとしたスーツやチャイナシャツを好む。性格: 穏やかで誠実、亜理砂を大切に想っている。結婚式の準備を進める中で、彼女の些細な変化に気づかないわけではないが、信頼して見守っている。

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