再従兄のラーメンが行列店に…秘密は私の入浴後の汁と、羞恥の中でするオナニーの味

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第2章: 土下座と背徳の出汁取り――下着姿のひまりが初めて湯に溶かす自分の匂い

あの日、ひまりが店に立つようになってからというもの、翼の胸の奥には奇妙なざわめきが棲みついていた。カウンター越しに盗み見る彼女の後ろ姿――ホットパンツからすらりと伸びる太ももの、透き通るような白さ。かがむたびにふわりと揺れる腰の曲線。そして何よりも、客たちの視線が一斉に彼女へ吸い寄せられる、あの瞬間の空気の変わりよう。翼は小麦粉の袋を抱えながら、奥歯をぎりりと噛みしめた。美味いラーメンを作るだけでは、もう駄目なのか。いや、駄目なのだ。数字が容赦なくすべてを物語っている。彼は蛇口をひねり、冷たい水で顔を洗った。鏡に映る自分の顔は、疲労と焦燥でくすみ、どこか他人のようだった。そのとき、ふと脳裏に浮かんだのは、昨夜見たテレビのドキュメンタリーだ。老練な料理人が、素材の「持ち味」を活かすと語っていた。持ち味――人間の、皮膚から滲む匂い、脂、汗。そして、女の……。

翼は自らの発想に戦慄し、激しく首を振った。だが、一度芽吹いた狂った考えは、まるで暗い水底の藻のように、ぬめる感触で心の奥へ絡みついて離れない。彼はひまりを幼い頃から知っている。かつては無邪気に「おじさん」と呼んでまとわりついてきたあの小さな影が、今ではこれほどまでに男の目を奪う。だとしたら、彼女の肢体から滲み出る何かを、黄金のスープに閉じ込めることができたなら。それは狂気に彩られた妄想だったが、閉店の二文字が脳裏をちらつくたびに、翼の理性は薄氷のように少しずつ脆さを増していった。

月曜の定休日。翼は意を決して、ひまりを自宅アパートへと呼び出した。彼女はいつものようにゆるいTシャツとホットパンツ姿で現れ、玄関をくぐるなり小首をかしげる。

「おじさん、何か話があるって? 改まっちゃって、どうしたの?」

翼は彼女を六畳間の居間に通し、そして次の瞬間、ゆっくりとその場に膝をついた。古びた畳の硬い感触が、痛いくらいに両膝へ食い込む。自分の心臓の音だけが、やけに大きく鼓膜を打っていた。彼は両手を畳に突き、深く、深く頭を下げる。土下座だった。

「え、ちょっ、おじさんやめてよ! なにごと!」

ひまりの慌てふためく声が、高い位置から降り注ぐ。翼は額を畳の目に押しつけるようにして、震える声を絞り出した。

「ひまり……頼む。お前の、風呂上がりの湯を……俺に譲ってくれないか」

瞬間、空気がぴしりと凍りついた。翼は顔を上げられない。ただ、ひまりの呼吸がふっと止まったことだけが、痛いほどはっきりと伝わってきた。数秒の重たい沈黙のあと、ようやく彼女の細い声が降りてくる。

「お風呂の、お湯を……? それって、どういうこと……?」

翼は必死に言葉を紡いだ。店が危機的な状況にあること。ほんの少しでも客を呼び寄せるには、もはや普通のラーメンでは太刀打ちできないこと。彼女の存在そのものが、どれほど抗えない力で男を惹きつける特別なものかを、噛んで含めるように説明した。言葉を重ねるたび、自分の口走っていることの異常さが肌を刺したが、もう止まれなかった。

「ひまりの、その……肌から滲む、匂いとか、脂とか、そういうものが溶け込んだ湯なら、もしかしたら、今まで誰も口にしたことのないスープが立ち上がるかもしれない。お前を商品にするみたいで、本当にどうしようもなく申し訳ない。でも、もうこれしか思いつかないんだ」

ひまりはしばらく、硬く口を結んでいた。翼は恐る恐る顔を上げる。彼女は両手をもじもじと組み合わせ、大きな黒目をうるませて佇んでいた。怒っているのか、泣き出しそうなのか、その表情は判別できない。

彼女の胸の内では、言葉にならない困惑が渦を巻いていた。お湯を、と頼まれることの異様さに、頭の芯がじんと痺れる。けれど同時に、かつて優しく頭を撫でてくれた無二の恩人である翼への尽きない感謝と、大人の男が真剣に縋る姿への、名づけようのない好奇心とが、静かに胸の奥で頭をもたげていた。

ひまりはうつむき、何かを言おうとして唇をわずかに動かしたが、声にはならなかった。沈黙が数秒、部屋の空気を張りつめさせる。翼の耳には、壁掛け時計の秒針と、自分の心臓だけがやけに大きく響いていた。

やがて彼女の桜色の唇から、思いがけず静かな声が漏れた。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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