再従兄のラーメンが行列店に…秘密は私の入浴後の汁と、羞恥の中でするオナニーの味

第1章: 絶望のラーメン屋と無邪気な救世主(続き 2/2)

そんなある夜、閉店作業を終えた翼は、ひとりカウンターに座り、燻るような蛍光灯の下で、その日売れ残ったスープをぼんやりと見つめていた。鍋の底に沈殿した白濁の液体が、冷めるにつれて表面に薄い膜を張り、鈍く光っている。ふと、彼の脳裏に浮かんだのは、今日もまたひまりの周りにだけ客が群がっていた光景だった。

「……まるで、ひまりが磁石で、客が砂鉄みたいだな」

翼は誰にともなく呟き、乾いた笑いをこぼす。あの娘が立つだけで、店内の空気はぱっと華やぎ、男たちの目の色が変わる。客を引き寄せるあの力は、いったいどこから来るのだろう。肌の白さか、太ももの張りか、あるいはあの無垢な笑顔の奥に潜む、本人すら知らぬ色香か。

「あんなにお客を引き寄せるひまりから、ラーメンの出汁が取れたらなあ……」

冗談めかした独り言だった。しかし、その言葉が唇からこぼれ落ちた瞬間、翼の喉の奥で、なにか生温かいものがうごめいた。出汁を取る――あの娘を、ラーメンの材料にする。そんな馬鹿げた考えが、なぜだかやけに滑らかに、まるで熱いスープが喉を通るように、するりと胸の奥へ落ちていった。

いやいや、俺は何を考えてるんだ、と翼は首を振る。だが、一度動き出した妄想は、止めようとしても止まるものではなかった。ひまりの身体から滲み出るものが、もしスープに溶け込んだら――。汗なのか、それとも肌の表面を覆ううぶ毛の一本一本に宿った、あの甘ったるい匂いの源なのか。いや、そもそも、あの娘をぎゅうっと搾ったら、白く濁った稚拙な蜜が滴り落ちてくるのではないか……。そう考えたところで、翼は自分の思考の下品さに吐き気を覚え、拳をぐっと握りしめた。

だが、その吐き気のすぐ裏側で、別の自分が冷静に計算を始めている。蒸留でもない、抽出でもない、もっと原始的な方法――浸出だ。あの身体を湯に浸せば、きっと何かが滲み出る。汁を煮詰めるより、ずっと穏やかで、ずっと深く、あの娘の本質を引き出せるはずだ。

「……風呂だ」

翼の口から漏れた言葉は、誰に聞かせるでもない、かすれた吐息だった。ひまりが風呂に入った後の湯を、ラーメンの出汁に使う。その着想が、ありありと像を結んだ瞬間、彼の背筋を冷たい戦慄が走り抜けた。それは狂気の沙汰だった。だが、その狂気が、閉店寸前のラーメン屋の店主にとって、どれほどの引力を持つか――翼は震える手で、冷めたスープの表面を見つめ続けた。

湯気の消えた鍋の底で、豚骨の脂が白く凝固し、まるで月の表面のような凹凸を描いている。翼はその模様のなかに、ひまりの裸身が湯に浸かる幻影を見た。湯の中で揺れる黒髪。白い肌のまわりで、目に見えない何かがとろりと溶け出し、湯の色をほんのわずかに変えていく。それは味覚を超越した、もっと根源的な、男の獣性に直接訴えかける何か――。

翼は強く目を閉じ、深く息を吸い込んだ。鼻腔を満たしたのは、冷えきった豚骨の脂と、かすかに残る醤油の焦げた匂い。だが、その奥に、ひまりの汗と混じった甘ったるい淫臭が、まだ微かに漂っている気がした。それは、彼の脳裏にこびりついた幻臭かもしれない。だが、彼にとってはそれで十分だった。

客足は増えた。だが、それはただのきっかけに過ぎない。彼が求めているのは、リピーターを生む、絶対的な味の奥深さだ。そして、彼は知っていた。美味いラーメンは、時に人の倫理観すらも蕩かしてしまう麻薬のような力を持つことを。翼の心の底で、商売の鬼と、ひまりへの罪悪感が、熱く濁った欲望の坩堝となって渦巻き始めたのだった。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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