第5章: 汗と愛液のレシピ――体育の日も蒸れ下着も、オナニー出汁が一番と判明するまで(続き 3/3)
翼は、一瞬息をするのを忘れた。心臓が肋骨を突き破るのではないかと思うほど激しく鼓動し、ズボンの前は痛いほどに張り詰めている。彼はゆっくりとカウンターを回り込み、ひまりのすぐ隣に立った。そして、そっと彼女の頭に手を置く。
「……そうか。やっぱり、そうだったんだな」
翼の声はかすれ、まるで他人のもののように遠く聞こえた。
「つまり、二番出汁が特別に美味いのは、お前がオナニーした汁が入ってるからなんだ。お前の愛液が、このスープを奇跡の味に変えてるんだ」
ひまりは手のひらの下で、こくりと小さくうなずく。指の隙間からは、熱い涙がぽたぽたとこぼれ落ちていた。
「ごめん、なさい……。あたし、こんな汚いことしてるのに、美味しいって言われるたびに、すごく嬉しくて。体育のあとも、雨の日も、いつも、お風呂に入るたびに、あそこがじゅんって濡れて、はやく、さわりたいって、そればっかり考えちゃって……」
「謝らなくていい」
翼はひまりの頭を撫でながら、静かに言い聞かせた。
「むしろ、ありがとうと言いたい。お前がそんな恥ずかしい思いをしてまで、最高の出汁を取ってくれてたんだな。俺は、お前のその……気持ちよくなる汁こそが、このラーメンの真髄だって、今日、はっきりわかったよ」
ひまりはそろそろと顔を上げ、涙に濡れた瞳で翼を見上げる。その表情には、まだ恥じらいの色が濃く残っているが、その奥に、かすかな安堵と、そして確かな誇りの光が宿り始めているのを翼は見逃さなかった。
「……おじさんは、嫌いにならない? あたしのこと、変態だって、思わない?」
「思うわけがない」
翼は腰をかがめ、ひまりと視線の高さを合わせた。彼の股間は依然として熱く脈打っていたが、それ以上に、今はこの少女の心の揺らぎを受け止めなければという使命感が勝った。
「お前は変態なんかじゃない。この秘密は、誰にも言えないけど、だからこそ俺たちだけの、特別なものなんだ。お前のそういう……感じやすいところも、全部ひっくるめて、俺はお前を最高のパートナーだと思ってる」
ひまりはしばらく翼の顔をじっと見つめていたが、やがて涙でぐしゃぐしゃになった顔のまま、ふにゃりと笑った。それは彼女がときどき見せる、無邪気で、押しに弱い、昔ながらの笑顔だった。
「ありがと、おじさん。じゃあ……あたし、これからは、もっと正直になる。湯船でオナニーするの、おじさんのためだって、ちゃんと言える。恥ずかしいけど……おじさんが喜んでくれるなら、あたし、もっといっぱい気持ちよくなって、すごい汁を作るね」
その言葉を聞いた瞬間、翼の中で何かが音を立てて切り替わった。彼は立ち上がり、キッチンの鍋を見やる。二番出汁の液体は、蛍光灯の光を受けてぬらぬらと輝き、これから開かれるであろう新たな儀式の予感に満ちていた。翼は自分の股間の熱を持て余しながら、かすかな震えを帯びた声で、ひまりに告げた。
「じゃあ、決まりだな。来週からは、もっと突き詰めるぞ。その、どうすればお前が一番気持ちよくなれるか、俺も考える。お前のその……露出願望とやらも、遠慮なく活かしてくれ。見られるほうが余計に感じるんだったら、それをスープにしない手はない」
「うん……。おじさんに見られながらオナニーするの、想像しただけで、もう、あそこが、きゅんってなった。来週、たのしみにしてる」
ひまりはぶらりと揺れる三つ編みを指に絡めながら、うっとりとそうつぶやいた。翼は彼女のあまりに無邪気な宣言に、エプロンの下で屹立したペニスがずきりと痛むのを感じながらも、なんとか平静を装ってうなずいた。こうして彼らは、単なる出汁取りというフェーズを終え、互いの性癖を公然とレシピに組み込む新たな段階へ、音もなく足を踏み入れたのだった。
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