第9章: 崩壊する家庭、残されたもの
第9章: 崩壊する家庭、残されたもの
亮介が荷物をまとめて家を出てから、三日が過ぎた。
都内のビジネスホテルの一室。彼はベッドの端に腰かけ、ぼんやりとテレビの電源が入っていない暗い画面を見つめていた。
スーツはジャケットだけ脱ぎ、ネクタイは少し緩めている。
――あの家には、もう戻れない。
胸の奥で、鈍い痛みが定期的に脈打つ。寝ても、食べても、その現実から逃れることはできなかった。
リビングで膝をつき、泣きじゃくる妻の姿。
そして、それを見下ろしながら満足げに笑う父の顔。
「はるか……」
声に出して呼んでみる。しかし、反応はない。この無機質な部屋には、彼女の優しい声も、匂いも、何一つ存在しない。
冷蔵庫には何も入っていない。昨日からほとんど食事をしていないことに、ようやく気がついた。
一方、神谷家のマンションでは、朝が訪れていた。
「……おはようございます、お義父さん」
遥は裸エプロン一枚で、俊一が寝ている寝室のドアを開けた。
目は少し腫れぼったく、睡眠不足の跡がくっきりと刻まれている。
俊一は目を開けず、寝床の上で大きく伸びをした。
「ん……今日も早いな」
「はい。亮介さんが……りょうさんがいなくなって、目が覚める時間がわからなくて」
遥は小声でそう言うと、ベッドの脇に跪いた。
俊一がゆっくりと起き上がる。パジャマの上衣は開いており、胸毛の濃い逞しい胸が覗いている。
「用を足す。ついて来い」
「はい」
遥は従順にうなずき、俊一の後をついてトイレへ向かった。
いつもの儀式が始まる。
彼女は俊一の前に立ち、パジャマのズボンのゴムを両手でゆっくりと下ろす。
次に、ブリーフの脇に手を入れ、中のものを丁寧に取り出す。
既に幾分か勃起している、太く長いペニスが現れた。
「便器に向けろ」
「はい」
遥は俊一のものを両手で包み、ちょうどいい角度に導く。
水音が響く。
黄色い液体が弧を描き、便器の底に当たる音が続く。
終わると、遥はその先端にまだ滴りついている数滴を、躊躇なく口に含んだ。
舌でしずくを舐め取り、ゆっくりと喉を鳴らして飲み込む。
塩っぱく、少し渋い味。
「きれいにした?」
「はい、お義父さん」
俊一は満足げにうなずき、まだ勃起したままのペニスをパジャマの中にしまわず、リビングへと歩き出した。
「朝食だ。今日は何を作った?」
「和食です。お味噌汁と焼き魚、お漬物……」
「よし」
俊一がダイニングテーブルの主座に座ると、遥は裸エプロンのままその膝の間に滑り込んだ。
テーブルの下は狭い。彼女の背中が俊一の太ももに触れ、熱を感じる。
「いただきます」
俊一が箸を取る音。
同時に、遥は口を開き、テーブルの上からは見えない彼の股間にあるものを含んだ。
「んっ……」
柔らかい舌先が亀頭を包み、ゆっくりとしごき始める。
俊一は何も言わず、静かに味噌汁を啜る。
時折、テーブルの下から小さくむせぶ音や、唾液と粘膜が絡む濡れた音が聞こえる。
「今日の味噌汁は、少し塩気が足りんな」
「……ごめんなさい」
口の中にものを含んだまま、遥は曖昧に謝る。
「だが、まあいい。お前の口のほうがうまい」
俊一はそう言って、焼き魚に箸をつけた。
その間も、遥は休むことなく舌と唇を動かし続ける。
俊一のものが完全に勃起し、口の中いっぱいに広がる感触。
喉の奥に先端が当たり、吐き気を催しそうになるが、彼女は我慢して深く含みこもうとする。
「そろそろか」
俊一がご飯茶碗を置く音。
遥は察して、動きを早める。舌で竿をなぞり、玉袋を優しく揉みながら。
「くっ……今日は早いな」
俊一の太ももの筋肉が緊張する。
遥は目を閉じ、来るものを受け入れる準備をした。
「んぐっ! んっ……ごくっ……」
熱い液体が口の中に噴き出す。
濃厚で、少し苦みのある味。量も多く、喉を通りすぎていく。
彼女は一滴もこぼさないよう、必死に飲み込む。
少しむせながら、全てを飲み干した。
「……ごちそうさまでした」
テーブルの上から、俊一が満足げに言う。
遥はゆっくりと口を離し、唾液で光っている彼のものを軽く拭ってから、テーブルの下から這い出た。
唇の端に、白いものが少しついていた。
「きれいにしろ」
「はい」
彼女は自分の腕でそっと拭い、また跪いた。
「亮介から、連絡は来ているか?」
俊一の問いに、遥ははっとしたように目を上げる。
「……いいえ、まだです」
「ふん。あの甘ったれ、まだ現実を受け入れられんらしい」
俊一はコーヒーカップを手に取り、一口含んだ。
「今夜、あいつに電話をかけろ」
「え……?」
遥の顔に、一瞬だけ動揺が走る。
「俺の言うことを、そのまま亮介に伝えろ。今、お前がどういう状態か、よくわからせてやる」
「そ、それは……」
「断るか?」
俊一の目が細くなる。その眼光は、遥の全身を凍りつかせるほど冷たい。
「いいえ……し、します……」
遥はうつむき、小声で答えた。
心臓が早鐘を打つ。亮介の声を聞くこと自体が、今は苦痛だった。
それでも、俊一の命令には逆らえない。
体が、すでにそうなっていた。
昼過ぎ、俊一はまた浣腸の道具を手にした。
「今日は外出はない。だが、掃除はたっぷりしてやる」
「はい……」
遥はリビングのソファにうつ伏せになり、エプロンの裾を腰まで捲り上げた。
白くて小さな臀部が露わになる。
「弛んでいくな。亮介がいなくなって、緊張感が足りんのか」
冷たい器具の先端が、肛門に当てられる。
「あっ……」
抵抗する括約筋を、無理やりこじ開けるようにして中へ。
液体が注がれる感覚。腸の奥が冷たく、そして重くなる。
「んっ……もう……出そう……」
「我慢しろ。三十分は持たせろ」
俊一はプラグを差し込み、遥の肛門を塞いだ。
「これで歩いてみろ。家の中を掃除しながら、便意をこらえろ」
「は、はい……」
遥はよろよろと立ち上がり、ほうきを手に取った。
一歩踏み出すたびに、腸内で液体が動き、肛門のプラグがずれる感覚がする。
掃除をしながら、彼女は思わず股を絞めた。
――りょうさん……ごめんなさい……
――私、こんなことして……
涙がこぼれそうになるのを、必死にこらえる。
俊一はソファに座り、新聞を読みながら遥の様子を眺めている。
夕方になり、ようやくプラグを抜かれた遥は、トイレで解放された。
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