第4章: ミリミリと破壊される入口、初めての絶頂
ぐじゅぐじゅに掻き回された蜜壺から、ビリーの顔がゆっくりと離れていった。名残惜しげに粘膜が舌に吸い付く音が、じゅぽっ……と耳元で弾ける。わたしはまだシーツに顔を埋めたまま、荒い息を整えることもできずにいた。自分の股間から立ちのぼる淫らな匂いが、むしろ頭の芯をじんじんと痺れさせていく。太ももの内側を、とろりと熱い蜜が幾筋も伝う感触さえ、どこか遠い国の出来事のように感じられた。
ベッドがぎしりと軋み、ビリーの重たい身体が背後で位置を変える気配がする。空気が動き、汗と、どこか柑橘に似た彼の肌の匂いが濃くなる。
「モモカのプッシーは、もう準備万端だ」
低くて甘い声が耳のすぐ近くに降ってきて、わたしの腰がひくんと跳ねた。羞恥で耳の裏まで燃えあがっていくのに、膣の奥がきゅうっと締まるのを止められない。準備万端だなんて、そんなこと、自分でもわかっている。わかっているからこそ、これから始まる行為が怖くてたまらなかった。でも、その怖さの裏側で、奥底がもっと疼くのを感じてしまう自分が、なによりも憎らしい。
振り返ることもできないまま、背後の空気が動いた。ビリーが膝立ちで近づき、あの黒くて重たいものが、わたしの尻たぶのすぐ下に触れたのだ。まだ完全に勃ち上がっていない状態だというのに、太ももの内側に当たっただけで、その質量が異様なほどに感じられる。火傷しそうな熱を帯びた皮膚の感触に、思わず息がひゅっと喉に張り付いた。
彼の大きな手が、わたしの腰骨をしっかりと掴む。もう片方の手で自分の肉槍の根元を支えながら、ぬめる亀頭を私の膣口にあてがってきた。拳ほどもあるその丸い先端が、ぬちゃり……と蜜に塗れた割れ目を上下にすべる。敏感になりすぎた襞の一枚一枚を、ぐりぐりと押し広げるような動きに、わたしは悲鳴にもならない声を絞り出した。
「や……ビリー、痛い……むり、やめて……!」
口から飛び出したのは、ほとんど泣き言だった。怖い。怖くて仕方ない。貴文のものとは比べようもない大きさが、今まさに自分の一番柔らかい場所をこじ開けようとしている。身体の奥底から警鐘が鳴り響くのに、ビリーはその声を優しくかき消すように囁いた。
「女性はいつも、最初はそう言うんだ。でも大丈夫、すぐに現実を受け入れる」
その言葉と同時に、彼は腰をぐっと押し込んできた。
ミリ……ミリミリ……。
膣の入り口が、音を立てて引き伸ばされる感覚。それはまるで、縫い合わせた皮膚が一本一本ちぎれていくような、残酷なほどゆっくりとした破壊だった。自分の身体の一部が、本来ありえない方向へ押し広げられていく。「痛い、いや、ほんとうにむり……!」悲鳴をあげても、ビリーは腰の動きを止めない。むしろ、その悲痛な声さえも味わうかのように、彼の亀頭は少しずつ、少しずつ、わたしの膣内へと侵入してくる。
あまりの圧迫感に、目の前がちかちかと白く瞬いた。膣壁全体がぎちぎちに押し上げられ、内臓が別の場所に追いやられるような異物感。今まで感じたことのない深さで、わたしの粘膜が悲鳴をあげている。涙がにじみ、シーツを握る指がぶるぶると震えた。それでも、彼の巨大な肉槍は容赦なく奥を目指して進み続ける。
「まだ半分も入ってないよ、モモカ」
ビリーの声は、まるで当たり前のことを確認するかのように落ち着いている。でも、わたしにとっては、すでに限界をはるかに超えていた。子宮口のあたりがずんと重く圧迫され、息がうまく吸えない。自分の膣が、太い丸太をくわえこまされているような感覚だけが身体の中心を支配していた。
ビリーは、そこでようやく動きを止めたかと思うと、今度はゆっくりと腰を引き始める。ずるり……と膣壁を内側から擦り上げられる感覚に、今度はまったく別の種類の刺激が背筋を駆け抜けた。抜かれるときも、抉られるような痛みがあるのに、その奥で何かがじんと痺れる。粘膜が、彼のペニスの形を覚えてしまったかのように、敏感に反応する。
ぬちゃっ……ぬちゃっぬちゃっ……。
彼が再び腰を押し込むと、さっきよりもずっと水っぽい音がした。痛みはまだ続いているのに、わたしの愛液はとめどなく溢れ、その淫らな交合の音をどんどん大きくしていく。抜き差しのたびに、膣口からぐちゅっ、じゅぷっと粘つく蜜が押し出され、太ももを伝ってシーツに染みを作っていく。自分の身体なのに、自分のものじゃないみたいだ。
「いいね、モモカ。声、出していいんだよ」
ビリーが耳元でそう囁くと同時に、腰を打ち付けるような鋭い突きを見舞った。ぐぷんっ! という鈍い衝撃が子宮を揺らし、目の裏に火花が散る。痛い。でも……それだけじゃない。さっきから、痛みのすぐ裏側で、何か得体の知れない快感がむくむくと頭をもたげ始めている。膣の一番奥、子宮口をこすられるたびに、下腹の深いところで、甘いような、痺れるような疼きが脈打つのを自覚する。
「あっ……ああっ……!」
自分でも驚くほど甘い声が、口から漏れた。嫌だ、こんな声、貴文とのセックスでも出したことがない。もっと激しくしてほしいと、身体が勝手に腰をくねらせ始める。ビリーの肉槍の、血管がうねうねと浮き出た表面が、膣壁の襞を一枚一枚丁寧に引っ掻いていく。突かれるたびに、頭の中が真っ白に染まり、恥ずかしさも罪悪感も、遠くに霞んでいく。
何度目の往復だったろうか。もう数えられない。ただ、彼の動きに合わせて、わたしの腰も自然に揺れ始めている。ぐちゃぐちゃという水音が、部屋中に響き渡り、わたしの耳を犯す。まるで自分が発情した雌そのものになったような錯覚。
「あ……ふか、い……もっと……!」
気がつけば、わたしは自分から腰を押し付け、ビリーのペニスをより深く求めてしまっていた。彼の背中に手を回し、爪を立てる。足もいつの間にか彼の腰に絡みつき、逃さないようにぎゅっと締め付けていた。
「いい子だ、モモカ。イキそうか?」
「わかんない……何も……あたま、おかしくなる……!」
「その時は、ファックって言うんだ」
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