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卒婚された65男がセイコウするパチンコ屋での出会い方

シニア官能 / 不倫/浮気 全4章 約23分で読了(11,249字) 短編 2025年12月5日

あらすじ

定年後、空虚な日々をパチンコで埋める松本公夫(65)。妻・陽子(62)からの「卒婚」宣言は、彼をより深い孤独へと追いやった。ある日、いつものパチンコ店で、ノーブラで乳首が透ける白Tシャツに、パンティの端が覗きそうな極短ホットパンツ姿の女・水沢真美(32)に声をかけられる。「おっさん、湿気た顔してんな。儲からへんのか?」その乱暴だがどこか寂しげな関西弁と、ふと見えた汗ばむ谷間が、公夫の心をかき乱す。最初は戸惑うばかりだったが、真美は勝手に隣に座り、機械の操作方法を教え始める。彼女の肌の熱、甘ったるい香水と微かに混じる汗の匂い。帰り際、「あんた、飯食うとこ知ってんの?安くてうまいとこ、教えたるわ」と誘われ、公夫はなぜか頷いてしまう。妻との沈黙の夕食とは違う、騒がしい居酒屋で、真美はぺちゃくちゃと自分の話をし、時に公夫の腕をさする。その触れられた部分だけが、異様に熱く感じられた。

第1章 湿気た顔の男と、透けるTシャツの女

第1章のシーン

第1章: 湿気た顔の男と、透けるTシャツの女

夏の終わりの陽光は、まるで溶けた蜜のように肌にねっとりとまとわりつく。

エアコンが吐き出す風は乾いていて、部屋の空気をかき混ぜるだけ。古い紙と埃の匂いが、そのたびに鼻をつく。

松本公夫は、リビングのソファに深く沈み込んでいた。

テレビの画面では明るいバラエティ番組が流れているが、その声はこの部屋の空気とは全く次元の違うノイズにしか聞こえない。

妻の陽子は午後からの観劇の準備をしており、化粧室から時折、甘ったるく、どこか品のいい香水の匂いが漏れてくる。

あの匂いは、公夫にとってこの家がもう自分の居場所ではないことを告げる、冷たい合図だった。

「卒婚」という言葉が、陽子の上品な口元からさらりとこぼれた日のこと。

籍は入っているが、お互い干渉しない。そう彼女は言った。

それ以来、この家はただ同居するだけの無機質な箱と化し、公夫の存在は、使われなくなった古い家具のように隅っこに追いやられていた。

何もすることがない。

長年勤め上げた会社を定年で退き、嘱託勤務も終われば、公夫の世界は一気に視界が狭まった。

かつては仕事という名の砦があった。そこにいれば、家族という形が保たれ、自分という人間の価値も担保されていた気がした。

だが、その砦は崩れ、家族という形も陽子によって「卒業」させられてしまった。

残されたのは、時間だけが気だるく過ぎていく空虚な箱。

若い頃、一時期夢中になったパチンコ。それだけが、公夫の日常を埋める唯一の手段だった。

毎日午後になると、彼は決まって散歩のふりをして、一時間ほどかけてそのパチンコ屋へと向かう。

道中、若い母親たちが連れ添う子供たちの甲高い声や、自転車で通り過ぎていく学生たちの無邪気な笑い声が、まるで自分とは関係のない世界のBGMのように遠く流れていく。

パチンコ屋の重い扉が開くと、煙と汗と機械の熱気が混じり合った、どろりとした濃密な空気に体が包まれる。

耳をつんざくような金属音と効果音、それに夢中になる人々の無気力な横顔。

ここは、誰もが他人で、誰もが時間を殺している場所。

公夫はいつものように、一番奥の隅にある1円パチンコ台の前に座った。

小さな玉が転がるカタカタという音だけが、自分の心臓がまだ動いていることの証明のように思える。

何時間もただ無心にレバーを握り、ボタンを押す。

今日もまた、色褪せた一日が始まるのだろうと、そう思ったその瞬間だった。

「おっさん、湿気た顔してんな。儲からへんのか?」

耳元で響いたのは、まるで金属を削るような甲高く、少し荒れた関西弁だった。

びっくりして顔を上げると、そこにいたのは、見るからにこの場の空気とは馴染まない、あまりに鮮やかな色彩の女だった。

明るい茶色のロングヘアがくしゃりと肩にかかり、濃いメイクをした大きな目が、公夫をじろりと見下ろしている。

体に張り付くように薄い白いTシャツは、下に何も着けていないことを露骨に示しており、小さな乳首の形が黒い影としてくっきりと浮かび上がっている。

下は、太ももがほとんど出ている極端に短いデニムのホットパンツ。

そのウエストからは、きっと派手な色をしたパンティが少しはみ出しそうな気がして、公夫は思わず目をそらしてしまった。

「なんや、そのしょんぼりした顔。パチンコで負けたんか、それとも人生に?」

女は笑いながら、何の遠慮もなく公夫の隣の席にドシリと腰を下ろした。

甘ったるいフルーツ系の香水の匂いと、微かに混じる汗の生々しい匂いが、鼻孔を突く。

彼女の体から発せられる熱が、隣に座る公夫の腕をじんわりと温めていく。

水沢真美、32歳。後で知ったことだが、彼女はこのパチンコ屋の常連で、いつもあの大胆な格好で、まるで自分の王国を歩く女王のように振る舞っていた。

真美は公夫の機械を覗き込み、まるで子供に教えるように指でレバーを叩いた。

「あんた、その打ち方あかんで。もっと右から左へ流すんやて。ほら、こうや」

彼女の指先が、公夫の指先にふと触れた。

その瞬間、びりびりと痺れるような熱が公夫の背中を駆け上った。

--もう三十年以上、妻以外の女性に肌を触れられたことはなかった…。

その事実だけが、異様な昂奮となって頭の中で渦巻く。

真美は無邪気に、しかし公夫にとってはあまりに挑発的に、自分の打ち方を教え続ける。

彼女の話す声、笑う声、時々髪をかき上げる仕草。

そのすべてが、公夫の退屈だった世界に鮮やかな色を塗りつけていくように感じられた。

彼はもう、パチンコの玉の行方などどうでもよくなっていた。

ただ隣にいる女の体温、匂い、そしてTシャツの隙間から時折見える、汗で濡れた谷間の白い肌に、意識がすっかり奪われていた。

閉店の放送が流れ、パチンコ屋の騒がしさが急に静まり返る。

公夫はまだ何も言えないまま、席を立とうとした。

すると、真美が彼の腕にすっと絡みついてきた。

「あんた、飯食うとこ知ってんの?」

「え、あ、いや…」

「よっしゃ、決まりや!安くてうまいとこあるねん。あたしが奢ったるで、ついて来なさい!」

強引に引っ張られて、公夫は言われるままについていった。

陽子との食事は、いつも沈黙だけが流れるテーブルだった。

味気ない手料理を、箸を動かす音だけを立てて口に運ぶ。

だが、真美が連れていったのは、そんな場所とは正反対の、騒々しい居酒屋だった。

カウンター席に腰を下ろすと、真美は「とりあえず生ビール!」と元気よく注文する。

氷の入ったジョッキがぶつかり合う音、周囲の客の大声、厨房から聞こえる油の跳ねる音。

公夫は、まるで異世界に迷い込んだように気圧倒されていた。

「公夫って、何してたん?」

「え…?」

「名前、教えてもろたやろ。公夫やろ?あたしは真美。で、仕事、何してたん?」

真美は、すでに公夫のことを呼び捨てにしていた。

彼女のぺちゃくちゃと続く自慢話や愚痴に、公夫はただ相槌を打つしかなかった。

そんな時、真美がふいに公夫の腕に自分の腕を重ねてきた。

アルコールで少し赤らんだ頬を近づけ、彼女はくっと笑った。

「公夫、しけてるよな。でも、そんなところ好きやわ」

その触れられた部分だけが、まるで火傷をしたように異様に熱く感じられた。

公夫は、自分の人生で初めて、誰かに「しけてる」と指摘され、しかもそれを「好きだ」と言われた。

その言葉が、乾いてカサカサになっていた心の奥深くに、じわりと染み渡っていく。

彼はもう、この女から逃げられない。

そう直感した。

その夜、居酒屋を出て、別れ際に真美がくれた「また明日な」という言葉と、その時の艶めかしい笑顔が、公夫の脳裏に焼き付いて、離れようとしなかった。

第2章 「抜いてあげるよ」と、居酒屋の個室で

第2章のシーン

第2章: 「抜いてあげるよ」と、居酒屋の個室で

パチンコ店の喧騒が、ふっと後ろに遠ざかっていく。

夜の冷たい空気が、火照った頬に心地よく触れる。

「ねぇ、公夫さん。今日は大当たり続きじゃん!おごりよ、どこか行く?」

真美の陽気な声が、静まり返った夜の空気を鋭く切り裂いた。

彼女の腕が、すっと公夫の腕に絡みついてくる。

薄手のTシャツの生地を通して伝わってくる体温は、まるで小さな動物のように熱い。

年甲斐もなく、公夫は自分の心臓が肋骨を激しく叩きつけているのを感じた。

――もう「行かない」という選択肢は、頭の片隅にもなかった。

彼女の背中に流れる明るい茶髪から、甘すぎるピーチの香水の匂いがする。

その下に、かすかに彼女自身の汗の生々しい匂いが混じり、公夫の理性を少しずつ溶かしていく。

「まあ、高い店はちょっとアレだけどさ、今日くらいはいいよね!」

真美はそう言って、厚底サンダルでカツカツと軽やかな足音を立てる。

極端に短いホットパンツから覗く太ももが、街灯の光を浴びて磨かれた大理石のように白く輝いている。

公夫はその光景から目を逸らそうとするが、視線の端に焼き付いてしまう自分がいた。

妻・陽子との食事では決して味わえない、この背徳的な興奮。

それはまるで、長い間乾ききった大地に、突然降り注いだ激しい雨のようだった。

居酒屋の狭い個室に通され、木の障子が閉ざされる瞬間、外の世界の音がぷっつりと絶たれた。

テーブルの上には、間もなく生ビールのジョッキと、煙を上げる焼き鳥の皿が並んだ。

「んまっ!まずはビールで乾杯でしょ!」

真美はグラスを高く掲げ、喉をごくりと鳴らして一気に飲み干した。

その艶めかしく動く喉元を、一滴の泡が伝って鎖骨のくぼみへと消えていく。

公夫はその一滴を追うように、自分のビールを口に運んだ。

アルコールが血管を熱く駆け巡るたびに、彼女の存在はますます現実的で、そして危険なものに感じられてきた。

「公夫さんってさ、さっきのパチンコ、すげぇ上手じゃん!あたし全然儲からんのに!」

「いや、まぐれですよ。運が良かっただけで」

「運も実力のうちって言うじゃん!よし、もっと飲もっか!」

杯を重ねるうちに、真美の頬は良い具合に上気し、関西弁がさらに舌をまわらせてきた。

彼女はだらりと公夫の肩に頭を乗せ、そのまま身を預けてくる。

真美のTシャツの襟元が、彼女の体重で大きく開く。

ノーブラであることが明白な、柔らかく膨らんだ乳房が、公夫の目の前に丸見えになった。

白く、張りのある肌。

その谷間は汗で少し濡れていて、淫らな光沢を放っていた。

公夫は息をのみ、慌てて視線をそらした。

しかし、その光景が脳裏に焼き付いて離れない。

年甲斐もなく、股間がじりじりと熱を帯びてくるのを感じる。

こんな場所で、こんなことで興奮してしまう自分に、強い羞恥心が襲いかかる。

「…公夫さん」

真美の耳元で、甘く、蕩けるような声が響いた。

「こっち向いてみて」

彼女は指で公夫の顎を軽くつまみ、無理やり自分の方に向けさせた。

その黒目はカラコンのせいか不自然に大きく、闘牛士が獲物を捕らえるような光を宿していた。

「ほら…勃ってるじゃん」

真美の視線が、明確に公夫の股間を指し示している。

チノパンの上からでも隠しきれないほどの、硬い膨らみがそこにあった。

公夫の顔がカッと熱くなり、血が頭に駆け上るのがわかった。

「ち、違います…そんな…」

「えらい正直なとこあるじゃん。可愛い」

真美はくすくすと笑い、その笑みは悪戯好きの少女のようだった。

そして、彼女は次の瞬間、公夫の予想を遥かに超える行動に出た。

すっと身を屈め、まるで猫のように音もなくテーブルの下へと滑り込んでいった。

「こ、こら…真美さん、何を…」

公夫は慌てて身を乗り出したが、テーブルの天板が邪魔をして、彼女の姿は見えない。

ただ、テーブルの下の暗闇から、彼女の微かな呼吸と、衣擦れの音が聞こえるだけだった。

「じっとしてな、公夫さん」

暗闇から響く声は、いつもの乱暴さとは違う、粘つくような響きを持っていた。

「…抜いてあげるよ」

次の瞬間、公夫のズボンのチャックが、ガリッという乾いた音と共に引き下ろされた。

冷たい空気がむき出しになった股間に触れ、びくりと身体が震える。

そしてすぐに、何か温かく、柔らかいものが、彼の硬く勃起した陰茎に触れた。

それは、間違いなく、若い女の唇だった。

くちゅっ、という生々しく、淫らな音が狭い個室に響き渡る。

真美の湿った唇が、公夫の陰茎の先端を優しく、しかし確実に包み込む。

三十年以上、妻・陽子一人としか関係を持ってこなかった公夫にとって、この感覚はあまりにも異質で、あまりにも刺激的だった。

彼女の舌が、ねっとりと亀頭を舐め回し、溝をなぞる。

「んっ…!」

公夫は思わず声を漏らしてしまう。

理性という名の堤防が、一気に崩れ始める。

これはセックスではない。

ただ、純粋に、肉欲のために行われる行為。

その下品さ、卑猥さが、かえって公夫の脳を直撃した。

真美は巧みに頭を動かし、陰茎を喉の奥まで飲み込んでは、ゆっくりと引き抜く。

ずぼっ、じゅるるっ、という唾液にまみれた音が、公夫の羞恥心と快楽を同時にかき立てる。

彼女の熱い息が陰嚢に当たり、その熱だけで腰が勝手に反り返る。

テーブルの上には、まだ食べかけの焼き鳥が残っている。

その日常的な光景と、テーブルの下で繰り広げられる非日常的な行為のギャップが、公夫の意識をますます混濁させていく。

公夫は天井の薄暗い照明を見つめ、目を閉じた。

妻との淡白な夜の営み。

それはもはや慣習でしかなかった。

しかし、今、この若い女の口の中で、彼の体は、彼の魂は、生まれて初めて本当の快楽を知ろうとしていた。

真美の口は、ただの器官ではない。

それは、公夫の長年の鬱屈を、孤独を、存在意義のなさを、すべて吸い取ってしまうほどの強力な吸引力を持った、快楽の渦だった。

「あ、ああ…ッ…!」

腰が自らの意思とは無関係に、ピクピクと痙攣を始める。

真美はそれを察知したか、口の中の動きをさらに激しくした。

舌が高速で回転し、唇は強く締め付け、吸い上げる。

もう我慢の限界だった。

公夫は足のつま先が伸びるのを感じながら、すべてを解放した。

「ひっ…んんッ…!」

真美の喉の奥に、熱い濃密なものが何度も放たれる。

くちゅ、くちゅっ、と彼女はそれを飲み込む音を立てながら、最後の一滴まで搾り取るかのように、ゆっくりと頭を動かした。

すべてが終わった後、静寂が訪れた。

テーブルの下から、真美がゆっくりと顔を上げてきた。

彼女の口元は、白い濁液で少し艶めいていて、満足げな笑みを浮かべていた。

「どうだった?気持ちよかった?」

公夫は答えられなかった。

ただ、虚脱状態で椅子に沈み込み、息を切らすことしかできなかった。

羞恥、罪悪感、そして、決して忘れることのできないほどの濃厚な快楽。

それらが渾然一体となって、公夫の体中を駆け巡っていた。

真美はそんな公夫を見て、再びくすくすと笑い、自分のジョッキに残ったビールを飲んだ。

その何でもない様子が、公夫にはさらなる衝撃として心に突き刺さった。

第3章 父親の代わりじゃない、と囁かれて

第3章のシーン

第3章: 父親の代わりじゃない、と囁かれて

あの夜以来、松本公夫の体は異常だった。

まるで見えない何かが棲みついたかのように、水沢真美という名の女を求めて、執拗に疼き続けている。

居酒屋の薄暗い個室で味わった、若く柔らかな唇による濃厚な奉仕。

その記憶は脳の最深部に焼き付き、無意識のうちに何度もリプレイされ、公夫の股間を不意に熱く燃え上がらせた。

妻・陽子との何十年にもわたる、慣習のような沈黙の夜。

あれはまるで、消毒剤の匂いする無菌室での眠り。

全く次元の違う、生々しく、卑しく、そしてあまりにも快楽な世界の片鱗を味わってしまったことで、公夫はもう灰色した日常には戻れないことを、その身全体で悟っていた。

そんなある日の午後。

パチンコ店の喧騒の中、公夫の携帯が静かに振動した。

画面には、真美からの短いメッセージ。

「今すぐ、来れる? 一人じゃ、寂しすぎる…」

その文字列を見た瞬間、公夫の心臓が喉までせり上がってくるような衝撃が走った。

理由など、必要ない。

行くべき場所は、ただ一つしかなかった。

彼はパチンコ台の玉を中途半端に買い切り、足早に店を飛び出した。

家に帰り、陽子に「少し散歩してくる」とだけ告げ、風呂にも入らずに真美のマンションへと向かう。

--こんな嘘、すぐにバレるだろう。

だが、もうどうでもよかった。

その足は、疑いもなく、彼女の元へと進んでいく。

真美の住む賃貸マンションのドアをノックすると、すぐに中からガチャリと鍵が外れる音がした。

ドアが開き、現れた真美はいつものあの薄手の白Tシャツに、極短のホットパンツ姿。

だが、その目元はいつもより艶めいて、唇は少し赤く腫れているようにも見えた。

さっきまで、何をしていたのだろう。

「もう、おそいなあ。ずっと待ってたんじゃないけど」

真美はそう言って、公夫の腕をぐいと掴み、部屋の中に引きずり込んだ。

ドアが勢いよく閉まり、外の世界の音が完全に遮断される。

部屋の中は、公夫が想像していた以上に散らかっていた。

床には脱ぎ捨てられた服や雑誌が山積みになり、空気には甘ったるい香水の匂いと、何かを食べた後の油の匂い。

そして何より、この部屋の主である女の生々しい体臭が、濃厚に混じり合っていた。

それは、公夫の自宅の無機質な匂いとは正反対の、生命の匂いだった。

「早よ、公夫…待ってたんやで」

真美はそう囁くと、公夫の首に自分の腕を巻きつけ、激しく抱きしめてきた。

柔らかくて豊満な乳房が、胸を強く圧迫する。

Tシャツの薄い生地を通して伝わる熱と、肌のなまめかしい柔らかさ。

公夫は、その感触にただ立ち尽くすことしかできなかった。

真美は彼の首筋に顔を埋め、深く息を吸い込む。

その温かい息が、公夫の背筋をぞくぞくとさせた。

「ん…公夫の匂い、好きや」

彼女はそう言うと、まるで飢えた肉食獣のように、公夫の唇を奪った。

舌が、ねっとりと口の中に侵入してくる。

その舌は、大胆に、そして執拗に、公夫の口内の隅々までなめ回した。

公夫は、この若い女の唾液の味を、そのまま受け入れた。

少し甘く、そして生々しい味。

キスを終えると、真美は一気に自分のTシャツを頭から脱ぎ捨てた。

すると、何もつけていない乳房が、ぷるんと弾力よく揺れながら現れた。

張りのある白い肌に、ピンク色で少し硬くなった乳首が、まるで熟した果実のように公夫を誘っていた。

「見てんの?さっさと服も脱ぎなさいよ」

真美は乱暴に言いながら、自分のホットパンツも脱ぎ捨て、薄いレースのパンティ一枚になった。

その小さな身体には、公夫の知らない世界のすべてが詰まっているように思えた。

公夫は、彼女の命令に従うように、自分のポロシャツとズボンを脱いだ。

年と共にたるんでいった自分の醜い体を、真美の前で曝すことに、強い羞恥を感じた。

だが同時に、この女に自分のすべてを見せたいという、屈折した願望も湧き上がってきた。

ベッドに押し倒されると、真美はすぐに公夫の上に跨った。

パンティの布越しに、彼女の熱く濡れた秘部が、公夫の腹に押し付けられる。

その熱と湿り気だけで、公夫の陰茎は、すでに限界まで硬く膨れ上がっていた。

「あん…公夫、もうこんなに硬いんや」

真美は、その硬いものを自分の股間で擦り付けるように、腰をゆっくりと動かした。

その度に、パンティの布が濡れていく感触が伝わってくる。

公夫は、もう我慢できなかった。

彼は真美の身体を引き寄せ、その柔らかい乳房を貪るように舐めた。

乳首を舌で弄び、歯で軽く噛むと、真美は甘い声を上げて身体を震わせた。

「ひゃっ…!そんな、んっ…ダメぇ…」

彼女の声は、明らかに喜びに満ちていた。

公夫は、その反応がさらに彼を昂ぶらせた。

彼は真美のパンティの端に指をかけ、そっと引き下ろした。

すると、そこには、愛液で濡れ光った、美しい女性器が現れた。

薄い陰毛に覆われた割れ目からは、とろりとした液体が溢れ出し、部屋の中に甘酸っぱい匂いを漂わせていた。

公夫は、その匂いに酔いしれるように、顔を埋めた。

舌で、そのぬるぬるとした秘部をなぞると、真美の身体がビクンと跳ねた。

「ああっ!んっ…!公夫、そこ…!」

彼女の声が、公夫の脳を直撃する。

公夫は、舌をさらに奥へと押し入れ、膣内をねっとりと舐め回した。

ぐちゅっ、ぐちゅっ…。

生々しい音が、静かな部屋に響き渡る。

真美の腰が、自らの意思で激しく動き始めた。

公夫は、その腰を押さえつけながら、自分の硬くなった陰茎を、彼女の濡れ開いた入り口に合わせた。

「入るからな…」

「うん…入れて…公夫の、入れて…」

公夫は、ゆっくりと、しかし確実に、自分のものを彼女の体の中へと沈めていった。

ずぶずぶ、と。

熱く、濡れて、締め付けられる膣壁が、彼の陰茎を優しく、しかし強く受け入れる。

三十年ぶりに感じる、若い女の膣の感触。

それは、妻とのものとは比べ物にならないほど、生々しく、そして快楽だった。

「ああ…!はぁん…!」

腰が、自らの意志とは無関係に、激しく動き始める。

ずっぽん、ずっぽん。

腰がぶつかる音が、部屋中に響き渡る。

真美は、公夫の首を両腕で抱きしめ、彼の耳元で喘ぎながら囁いた。

「あん…公夫、んっ、お父さんみたい…やで…」

その言葉に、公夫の意識が、一瞬、空白になった。

父親の代わりなのか。

自分は、この女にとって、ただのファザコンの慰めものなのか。

その複雑な思いが、頭をよぎった。

しかし、その疑問も、真美の膣がさらに強く締め付けた、とてつもない快感によって、すぐに掻き消されてしまった。

もう何も考えられない。

ただ、この女の中で、自分を解放することだけが、彼の全てだった。

「あ、ああ…!真美…!ッ!」

公夫は、自らの限界を迎えていた。

彼は、真美の体の中に、熱い濃密なものを何度も放った。

真美も、それに合わせて、激しく身体を痙攣させながら、絶頂の叫びを上げた。

すべてが終わった後、二人は、ただベッドの上で、重い息を切らしていた。

部屋の中には、汗と愛液の匂いが濃厚に充満していた。

帰宅後、公夫は誰にも気づかれぬように、静かに風呂場へと向かった。

湯船に浸かり、その日の出来事を思い返していた。

その時、彼は自分の指に、まだ真美の愛液の匂いが残っていることに気づいた。

彼は、その指を恐る恐る自分の鼻に近づけた。

甘酸っぱい、少し生臭い、あの女の匂い。

その匂いを嗅いだ瞬間、公夫は、深い罪悪感と、抑えきれない昂奮に、からだ全体で震えた。

彼は、もう、この女から逃れられないのだと悟った。

第4章 若返る夫と、気づく妻の焦燥

第4章のシーン

第4章: 若返る夫と、気づく妻の焦燥

水沢真美は、松本公夫という男を自分好みの彫像へと作り変える行為そのものに、無類の喜びを感じていた。

彼女の部屋の床には、公夫がいつも着ていた無地のポロシャツと、古びたチノパンが投げ捨てられている。

まるで、脱ぎ捨てられた古い皮のように、無残に。

薄汚い生地の感触と、汗と古い洗剤の匂いが、真美の鼻をくすぐる。

「ほら、これを着なさい。あんたのその地味な服、もう燃やしたるわ!」

真美が投げ渡したのは、鮮やかなブルーのシルクシャツと、少し細身のデニムパンツだった。

高級そうな生地の滑らかな感触に、公夫は戸惑いを隠せずにいた。

定年退職後、自分の体を何かで飾るという感覚は、とうの昔に彼から失われていたのだから。

「いや…こんなの、俺には、どうも……」

「あらあら、何言ってんの。早く、着なさいよ」

真美は強引に、公夫の古いシャツのボタンを一つひとつ外していく。

その冷たい指先が、公夫の胸や腹を意識的に撫でるたびに、彼は年甲斐もなく身を震わせる。

--恥ずかしい。しかし、抗えない。

鏡に映る自分は、確かに見違えるほど若々しく見えた。

白髪混じりの髪も、真美が連れて行ってくれた美容院で刈り整えられ、以前の「湿気た」印象はどこへやら。

十年は若返った、と公夫は本気で思えた。

「ほらね、やっぱ似合うじゃない。男っていうか、あたしの好み」

真美は満足げに頬を撫でながら、公夫の尻をぴんと叩いた。

その鋭い音と、皮膚に残るヒリリとした痛みに、公夫は屈折した誇らしさを感じていた。

彼はもはや、真美の言うことを何でも聞く、従順な人形になっていたのだ。

一方、自宅で松本陽子は、夫の変化を静かに、しかし鋭く観察していた。

彼が外出から帰り、玄関で脱ぐ靴がいつもと違う。

洗面所に置かれたシャンプーの匂いが、これまでの無臭のものから、甘く官能的なフローラルの香りに変わっている。

何より、食事の席で向かい合う夫の目つきが、以前の諦観に満ちたものから、どこか熱を帯び、輝きさえ感じさせるものに変化していたのだ。

「あなた、最近…何か始めたの?」

ある夜、陽子は恐る恐る切り出した。

その声は、できるだけ平静を保とうとしているのが伝わってきた。

「何もしていないけど」

公夫は、目も合わせずに答えた。

その冷たさに、陽子は胸に鋭い痛みを走るのを感じた。

「でも、服装も変わったし、なんだか…元気になったみたいじゃない。それに、時々、変な香水の匂いがするわ」

「それは、君の気のせいだ」

公夫はそう言って席を立った。

彼の背中には、もはや陽子が入り込む隙間は一切なかった。

陽子は、夫が自分の手の届かない場所へ行ってしまったことを、肌で感じていた。

卒婚という形で距離を置いたのは自分だったのに、今になって、その溝があまりにも深すぎることに気づき、焦りが内側からこみ上げてくるのを抑えられなかった。

その夜、公夫は真美の部屋へ向かう足が、いつもよりも熱を帯びていた。

妻の問い詰めが、かえって彼の背徳心に油を注いだのだ。

ドアが開くと、真美は透けけるレースのランジェリーだけの格好で待っていた。

彼女は公夫の新しい服装を上から下まで舐めるように見て、満足そうに笑った。

「んっ、その格好、やっぱええわ。あたしの男、みたい」

「あんたの男…か」

公夫は呟くと、真美を腕に抱きしめた。

唇を重ね、舌を絡ませる。

真美の甘く粘つく唾液の味が、公夫の口の中に広がる。

彼はもう、この女なしではいられない。

その体、その匂い、そのすべてが、公夫の生存意義そのものになっていた。

ベッドに倒れ込むと、公夫は真美のランジェリーを乱暴に引き裂いた。

張りのある白い乳房が弾け出し、硬く勃起した桃色の乳首が彼の目を釘付けにする。

彼はその乳首を貪るように舐め、真美は甘い声を上げて身体を反らせた。

「あっ…公夫…んっ、激しい…」

真美の股間は、すでに愛液でぐしょ濡れになっていた。

その甘酸っぱい愛液の匂いが、部屋中に充満する。

公夫は彼女のパンティを引き裂くと、むき出しになった濡れ光る桃色の膣に、自分の硬く熱くなった陰茎を突き立てた。

「ひゃっんっ!」

ずぶっ、という生々しい音と共に、公夫は真美の奥深くへと沈んでいく。

膣壁が、彼の陰茎を熱く、そして強く締め付ける。

その締まりが、公夫の理性を完全に破壊した。

彼は獣のように、腰を激しく突き始めた。

ずっぽん、ずっぽん、という腰がぶつかる重い音と、ぐちゅぐちゅ、という愛液が混じる淫らな音が、部屋中に不協和音のように響き渡る。

「ああっ!公夫!もっと!もっと深く!」

真美の嬌声が、公夫の昂奮にさらに油を注ぐ。

彼は彼女の足を肩に乗せ、より深く、より激しく突き上げた。

真美の膣が、何度も痙攣するように締め付け、彼を歓喜の渦へと引きずり込んでいく。

やがて、公夫は真美の膣内に、熱い濃密なものをすべて放出した。

虚脱感に包まれ、二人は重い息を切らしながら、ベッドの上で崩れ落ちた。

しばらくして、真美が公夫の汗で濡れた胸に顔を埋め、囁いた。

「ねぇ、公夫…」

その声は、いつもの乱暴さがなく、甘く、そして危険な響きを持っていた。

「そろそろ、奥さんに、あたしのこと話したら?隠し続けるの、疲れてへん?」

公夫の心臓が、氷水を浴びせられたように冷たくなった。

現実が、牙を剥いて彼に襲いかかる。

この関係が終わるかもしれない。

この快楽が失われるかもしれない。

恐怖が、彼の背中を冷たく駆け上った。

しかし、その時だった。

真美のまだ濡れ熱い膣が、再び公夫の半立ち状態の陰茎を、優しく、しかし執拗に挟み込み、ゆっくりと蠕動し始めたのだ。

その熱と、そのぬめりと、その生命感。

すべてを失うかもしれないという恐怖よりも、この瞬間の快楽と、この女への渇きが、彼の中で勝利を収めた。

公夫は、ゆっくりと腰を動かし始めた。

そして、真美の耳元で、低い声で言った。

「…ああ、そうだな。話そうか」

そう言うと、彼は再び、真美の中へ深く、深く挿入していった。

それは、もはや快楽のためだけの行為ではなかった。

それは、現実からの逃避であり、この女への完全な屈服であり、そして、古い自分への決別の儀式だった。

公夫は真美の体中に、自分の匂いを、自分の熱を、自分のすべてを擦り付けるようにして、もう一度、溺れそうな絶頂の底へと、まっしぐらに突き進んでいくのだった。

夜明けの光が、窓から静かに差し込むのが、二人には見えなかった。

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読み終えたあとの余韻に。

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登場人物
  • 松本 公夫
    松本 公夫 まつもと きみお
    男性 ・ 65

    外見: 白髪混じりの短い銀髪(整えられた七三分け)、ややくすんだ茶色の瞳、長年のデスクワークで少し崩れた体型、しかし背筋は昔の名残で伸びている。身長170cm。服装: 無地のポロシャツにチノパン、さりげなく手入れされた革靴。さび付いたような印象を与えるが、生地の品質は良い。性格・特徴: 穏やかで控え目。定年後、自身の存在意義を見失い、空虚な日々を送っている。妻からの心理的距離に傷つきながらも、それを口に出せずにいる。真美の大胆なアプローチに最初は面食らうが、次第に心も体も引きずられていく。

  • 水沢 真美
    水沢 真美 みずさわ まみ
    女性 ・ 32

    外見: 明るい茶髪のロングヘア(時に乱れた束にすることが多い)、大きな黒目(カラコン使用)、小柄でくびれた体型、張りのある肌。身長158cm。服装: ノーブラで乳首の形が透けるほどの薄手の白Tシャツ、極短いデニムホットパンツ(パンティのラインやはみ出しが常に危険)、厚底サンダル。常に派手なメイク。性格・特徴: 歯に衣着せぬ関西弁口調。粗暴だがどこか寂しげな目をしている。早くに父親を亡くした過去を持ち、年上の男性(特に公夫のような品のある男性)に強い執着と甘えを見せる。性に関しては奔放で、自らの肉体を武器にも快楽の道具にもする。

  • 松本 陽子
    松本 陽子 まつもと ようこ
    女性 ・ 62

    外見: 白髪をきれいに染めたショートボブ、切れ長の知的な目、スリムで姿勢の良い体型。身長165cm。服装: シンプルだが高そうなブラウスにストレッチパンツ、無駄のないアクセサリー。外出時は上品なスカーフを合わせる。性格・特徴: 清楚で理性的。夫の定年後、ようやく「自分自身」の時間を謳歌しようとしている。夫とは穏やかだが深い溝があり、「卒婚」という形で距離を置くことを選んだ。公夫の変化には気づきつつも、干渉しないことを美学とする。内心では複雑な焦りを覚えている。

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