第5章: 日常化する快楽の摂理(続き 2/2)
「記録として……動画も残してみないか?芸術的にも、もっと深みが出ると思うんだ」
部員たちは賛同の声を上げた。
凛はいつものように、淡々と承諾した。
「わかりました。動画撮影ですね」
三谷はビデオカメラを三脚に設置し、レンズを凛に向けた。
「じゃあ、凛ちゃん。カメラに向かって、自己紹介みたいな感じで……今日の感想を言ってみてよ」
「いつもみたいに、無表情でね。それだけで、すげえ効果が出ると思う」
凛はカメラの前で正座した。
全裸の体は、いくつもの行為の痕で光っていた。
腿の内側は乾きかけた精液で白く濁り、乳房にはかすかな歯型が残っている。
彼女はゆっくりと脚を開いた。
そして、自らの手で陰唇を指で広げ、ピンクの粘膜をカメラに向けて露わにした。
その動作は、まるで実験道具を提示するかのように事務的だった。
「今日も、写真部のみなさんに、たくさん犯されました」
凛の声は、教科書を読むかのように平坦だ。
「膣と肛門と口を、同時に使われて、頭がおかしくなりそうです」
「感覚が多すぎて、整理が追いつきません。でも、気持ちいいです」
「これからも、続けたいと思います」
一瞬の沈黙。
そして、部室中に爆笑が響き渡った。
「うわっ!マジで言うか!この台詞、無表情で!」
「天才だわ、こいつ!天然でエロすぎる!」
「これ、動画の冒頭にしたら絶対ウケるよな!」
三谷は笑いながらも、必死にカメラを回し続けていた。
レンズ越しの凛の無機質な美しさと、淫猥な台詞のギャップが、彼の芸術的欲望を刺激してやまない。
一方、その頃。
高槻悠真は教室の窓辺に立ち、夕焼け空をぼんやりと眺めていた。
手にはスマートフォンが握られ、画面には凛とのメールの履歴が表示されている。
最近の凛は、本当に写真部に熱心だな。
彼はそう思い、少し寂しい気持ちを噛み締めつつも、凛が何かに打ち込んでいる姿を応援したいと心から思っていた。
彼女があまりに感情表現に乏しいからこそ、何か熱中できるものを見つけたことを、悠真は嬉しく感じていた。
ただ、時折、凛の体からほのかに漂ってくる甘酸っぱい匂いが気になっていた。
制服のスカートの裾から、あるいは髪の毛の根本から、彼女が帰宅する時にふわりと伝わってくるその臭いは、まるで腐りかけた花と生臭い汗が混じったような、不思議な芳香だった。
――もしかして、部室で使う現像液とかの薬品の匂いかな。
悠真はそう自分に言い聞かせ、深く追求しようとはしなかった。
彼にとって凛は、幼い頃からずっとそばにいた、理解し難くも大切な存在だ。
触れられない距離を保ちながら、心で繋がることを信じていた。
写真部室では、動画撮影の後も行為は続いていた。
凛はカメラの前で、再び複数の男性に囲まれ、体中の穴を同時に犯されていた。
ぐちゅぐちゅ、ずっぽり、と淫らな音と、男たちの喘ぎ、そして凛の低く押し殺されたような吐息が、ビデオカメラのマイクにしっかりと記録されていく。
彼女の体は、連日の行為ですでに男たちの匂いで染まりきっていた。
精液と愛液の混じった甘酸っぱい臭いは、皮膚に深く滲み込み、簡単には洗い流せないほどに根付いていた。
学校の制服の下では、その匂いが微かに漂い続け、凛自身はそれに気づくこともなく、ただ感覚の記録を積み重ねる日々を送っていた。
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