第3章: 一滴ずつ服を剥がれながら、下着の染みとつるつるの股間を男たちの視線に晒していく
第3章: 一滴ずつ服を剥がれながら、下着の染みとつるつるの股間を男たちの視線に晒していく
スカートのファスナーを下ろしきった指先が、かすかに震えているのを自分で感じていた。金属の小さな歯が外れていく音が、静まり返った会議室にやけに大きく響いて、耳の奥でいつまでもこだましているみたい。窓から差し込む午後の陽射しが、私の肩に熱くて、それでいて蛍光灯の白い光が肌の表面を冷たく撫でていく。二つの光が混ざり合った空間で、私はいま、男たちの視線に包まれながら、一枚ずつ、ゆっくりと皮を剥がれていく果実のような気分だった。
スカートのウエストを緩めると、紺色の布地はストンと音を立てて足元に落ちた。太腿の内側に、ひやりと空気が触れる。私はそのまま、あえて時間をかけて身をかがめた。脱いだスカートを拾い上げ、丁寧に折りたたむ仕草――その動きのなかで、ブラの谷間が深く覗き、背中側ではレースのショーツが食い込んだ尻の割れ目が、背後に座る男たちの視界に剥き出しになっているはずだ。
背中に刺さる視線の熱さが、皮膚の表面をじりじりと灼くようだった。誰かの息を呑む微かな音。あるいは、鉛筆を置くかすかな音。そのすべてが、私の肌の上を這い回る小さな虫みたいに感じられて、子宮の奥がきゅうっと窄まる。
私はゆっくりと体を起こし、今度はブラジャーに手をかけた。肩のストラップを一本ずつ、指で滑らせるように外していく。細い紐が鎖骨の上を擦れて、その感触だけで乳房の先がつんと尖ってくるのがわかった。背中のホックに指をかけると、金属の小さな留め具がぷつんと音を立てて外れ、カップが両側に開く。Cカップの乳房が重力に従ってふるりと揺れ、解放された肌が空気に触れて粟立っていく。
「……あ……」
思わず漏れた吐息が、自分の声とは思えないほどか細くて、それでいて部屋の隅々まで届いてしまいそうで怖かった。ブラを脱ぎ去り、折りたたんだスカートの上に置く。あとはもう、ショーツだけ。たった一枚の、レースの小さな布きれだけが、私の最後の砦だった。
でも、その砦はもうとっくに陥落している。太腿の内側を伝う、とろりとした温かいもの。あの露天風呂の日からずっと、私の身体は「見られること」に勝手に反応してしまうようになっていた。いまも、クロッチの部分はしっとりと湿って、愛液がレースの織り目を越えて滲み始めている。
私は立ったまま、両手の親指をショーツのウエストゴムにかけた。息を、止める。一瞬息を吸って、それからゆっくりと吐き出しながら、布を下ろしていく。
まず恥骨のあたりが露わになった。つるつるに剃り上げた無毛の恥丘が、蛍光灯の白い光の下でぬっと姿を現す。自分で手入れをしているそこは、いつもなら鏡で見慣れているはずなのに、いまはまるで他人の身体みたいに感じられた。桃色がかったふっくらとした膨らみは、まだ閉じた大陰唇の合わせ目を中心に、つやつやと光を反射している。脱毛した肌は陶器みたいに滑らかで、そのぶんだけ、真ん中の割れ目の存在感がやけに際立って見えた。
さらに布を下ろしていく。大陰唇の合わせ目が完全に露わになる瞬間、私は自分の股間から目が離せなくなった。閉じているはずのそこから、緊張と興奮でじわりと滲み出た愛液が、片方の内腿を細く伝い始めているのだ。透明に近いその液体は、蛍光灯の光を受けてかすかにきらめきながら、ゆっくりと太腿の内側を下っていく。
背後で、誰かがごくりと唾を飲み込む音がした。
心臓が、喉から飛び出しそうなくらい激しく脈打っている。鼓動が速すぎて、胸が苦しい。それなのに、私の膣はきゅうきゅうと締まって、新たな蜜を押し出そうとしている。羞恥と興奮が、身体のなかでぐちゃぐちゃに混ざり合って、どっちがどっちだかわからなくなる。
私は片脚ずつ、ゆっくりと持ち上げてショーツを脱ぎ去った。右脚を上げた瞬間、股の割れ目が一瞬開いて、濡れた粘膜同士が離れる――ちゅ、と微かな粘液音が、静かな部屋に響いた。
その音を、全員が聞いたはずだ。十人の男たちの視線が、いっせいに私の股間に集中しているのがわかる。私は耳の先まで熱くなって、うつむいたままショーツを折りたたみ、他の服の傍らに置いた。脱いだショーツのクロッチ部分は、湿って濃い色に変わっていて、それが誰の目にもはっきりと見えているはずだった。
「……よろしいですか」
高柳さんの落ち着いた声が、静寂を破った。私ははっとして顔を上げる。銀髪交じりの代表は、眼鏡の奥の穏やかな目を細めて、手にしたストップウォッチをちらりと見た。
「では、台にお上がりください。本日は三つのポーズを予定しています。各十五分ずつ、合計四十五分のセッションになります」
四十五分。その時間を、いまこの瞬間から、私は全裸で、十人の男たちの前に晒され続けるのだ。そう思うだけで、足の力が抜けてしまいそうだった。それでも、私は震える膝をどうにか持ち上げて、モデル台に上がった。
二畳ほどの広さの台の上には、肌触りのよさそうなブランケットが敷かれている。その柔らかな布地が足の裏に触れる感触さえ、いまはやけに官能的に感じられた。私は台の中央で立ち止まり、どうすればいいのかわからなくて、思わず高柳さんのほうを振り返った。
「まずは、あなたが普段いちばんリラックスできる姿勢で座ってください」
私は言われるままに、台の上に腰を下ろした。正座に近い姿勢で、両手を膝の上に重ねる。かかとが無意識のうちに股間に触れて、その熱とぬめりを直に感じてしまう。太腿の内側はもう、愛液でしっとりと濡れそぼっていて、閉じた脚のあいだからは甘ったるいような自分の匂いがかすかに立ち上ってくる。
目の前に並んだイーゼルの向こうで、男たちが鉛筆を握り直す気配がした。若い大学生風の子は、真剣な表情で私の鎖骨のあたりを見つめている。スーツ姿の中年男性は、無表情を装いながらも、視線が私の股間のあたりでかすかに揺れている。作業着の年配の男性は、かえって開き直ったようにじっくりと私の全身を眺めていた。
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