第7章: 代表に「また来てもいいですか」と尋ねた私のブランケットは愛液まみれのまま、次は屋外でと期待に震える
第7章: 代表に「また来てもいいですか」と尋ねた私のブランケットは愛液まみれのまま、次は屋外でと期待に震える
いつまでも天井を見つめていた。蛍光灯の白い光が、目の奥にじんわりと染み込んで、まぶたの裏でちかちかと点滅している。脚はまだ、閉じられなかった。大きく開いたままの太腿のつけ根から、ひくひくと断続的に痙攣が走って、そのたびに膣口がきゅうっと窄まり、とろりと温かいものが溢れ出ていく。ブランケットの上に広がった水たまりが、尻の下でぬちゃりと音を立てた。
……イッちゃった……ほんとに、みんなの前で……。
頭のなかで、自分の声がこだましている。現実感が、どこか遠くに置き去りにされたみたいだった。いま自分がどこにいて、何をしていたのか、わかっているはずなのに、それがまるで他人の記憶みたいにぼんやりと霞んでいる。
そんな私の耳に、かすかな物音が届き始めた。
誰かが、折りたたみ式のイーゼルをたたむ音。別の誰かが、スケッチブックをバッグにしまうファスナーの音。椅子が引きずられる、かすかな軋み。それらが、ひとつ、またひとつと、静寂のヴェールを破っていく。
私はゆっくりと首を動かして、横目で室内のようすを窺った。さっきまで私の性器に釘づけになっていた男たちが、いまは淡々と片づけを始めているのだ。スーツ姿の中年男性は、無表情のままスケッチブックを閉じ、傍らの革鞄に滑り込ませている。作業着の年配の男性は、皺くちゃの手で鉛筆を一本一本、筆箱にしまい込んでいる。大学生風の若者だけは、まだ私のほうをちらちらと見ていたけれど、それもどこか気まずそうに視線を逸らしながらだった。
その落差に、背筋がぞくりと震えた。
ついさっきまで、全員の目が私の膣口に吸い寄せられ、クリトリスの震えに見入り、私の絶頂に息を呑んでいたというのに。いまはもう、彼らは自分の日常に戻ろうとしている。まるで、さっきの痴態が夢か幻だったみたいに。
でも、それがかえって、私のなかの倒錯をぎゅうっと締めつけた。だって、そうでしょう?私は確かにいま、全裸で、脚を大きく開いて、愛液まみれの性器を光に晒したまま横たわっている。それなのに、誰もそれを気にしない——いや、気にしないふりをして片づけている。そのギャップが、芸術と猥褻の境目で揺れるこの空間が、たまらなく淫らに感じられた。
「麻里奈さん」
低く落ち着いた声が、私の意識をそっと引き上げた。
顔を向けると、高柳さんがモデル台のすぐ傍らに立っていた。眼鏡の奥の穏やかな目が、私の顔を見下ろしている。手には、白いフェイスタオルと、折りたたまれたガーゼの布が握られていた。
「お疲れさまでした。どうぞこちらで、お身体を。冷えますから、早めにお着替えをなさってください」
彼の声は、さっきまでと変わらぬ淡々とした調子だった。でも、その静かな気遣いに、私はようやく自分がどんな格好でいるのかを思い知らされる。
「……あ……はい……すみません……」
かすれた声でそう呟きながら、私はようやく上体を起こした。腹筋がぴくぴくと震えて、子宮のあたりがまだ疼いている。開いた脚を閉じる瞬間、大陰唇の合わせ目からとろりと愛液が溢れて、太腿の内側をぬるりと伝った。
高柳さんは、そんな私を黙って見守っている。じっと見つめるでもなく、かといって目を逸らすでもなく、ただ自然な所作でタオルを差し出したまま、待っていてくれた。
私は震える手でタオルを受け取り、まず太腿の内側をそっと拭いた。白い布地が、透明に近い愛液を吸い込んで、じわりと濃い染みを作る。その染みが広がるのを見ていると、また子宮の奥がきゅんと疼いた。私は急いで股間を拭き、それから胸やお腹、背中へとタオルを滑らせていく。自分の身体が、汗と愛液でべったりと濡れていたことを、いまさらながらに思い知った。
モデル台から降りようとして、私ははたと動きを止めた。
ブランケットだ。さっきまで私が坐り、しゃがみ込み、そして絶頂して倒れ込んだ、あの肌触りのよかったブランケット。そこにはもう、大きな染みがいくつも重なって広がっている。中央のあたりはぐっしょりと湿って、一部は白く濁って泡立った跡さえあった。あれはきっと、絶頂の瞬間に膣から溢れ出た、どろりとした粘液の名残だ。
「あの……これ……!」
私は真っ赤になりながら、ブランケットを指さした。
「わ、わたし……洗濯します。自宅に持ち帰って、きちんと……!」
高柳さんは、一瞬きょとんとした顔をして、それから口元をほんのわずかに緩めた。
「いいえ、お気になさらずに。こちらで洗っておきますよ。次回も使いますから」
そう言うと、彼はモデル台の上に上がり、あの染みだらけのブランケットを丁寧に折りたたみ始めたのだ。愛液でぐっしょりと濡れた部分を、素手でつまみ、幾重にも折り重ねていく。あの白く濁った染みも、透明な水たまりの跡も、ぜんぶ包み込むように、彼の大きな手が布をたたんでいく。
その仕草を見ているだけで、私はまた耳の先まで熱くなった。だって、そうでしょう?あの染みは私がつけたものだ。私が感じて、私が濡らして、私が絶頂して溢れさせたものだ。それを、この穏やかな初老の男性が、何でもないことのようにたたんで、自分のバッグにしまい込んでいる。
「次回も使いますから」
その言葉が、頭のなかでぐるぐると回る。次回。あの染みのついたブランケットを、次回もまた使う。それって、私がまたここに来ることを、暗黙のうちに前提にしているみたいじゃないだろうか。
背筋が、ぞくりと震えた。膣が、きゅうっと窄まる。いまさっきまであんなに激しく絶頂したのに、まだ身体は疼きを覚えている。
私は震える指で、脱いだ服を一枚ずつ身につけ始めた。まずはショーツ。レースの小さな布きれを手に取ると、クロッチの部分はもう乾きかけていて、愛液の染みが白っぽく固まっているのが見えた。私はそれを、みんなの見ている前で履いた。濡れた股間に布があたる感触に、思わず息を詰める。
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