第3章: 恥ずかしい体位と許された中出し
第3章: 恥ずかしい体位と許された中出し
ベッドの上で、互いの裸が初めて完全に晒された。
亜理砂は仰向けに横たわり、天井の間接照明の柔らかな光が、自分の肌を淡く照らしているのを感じた。その隣で、俊夫が起き上がり、彼女の横に膝をついた。その動きで、男性の筋肉の盛り上がりが影を作り、部屋の空気が一層重くなった。
そして、彼の股間が、まざまざと視界に入ってきた。
――ああ……。
胸の奥で、ため息が漏れる。記憶の中の大きさは、時間とともに美化された幻想かと思っていた。けれど、眼前に脈打つそれは、かつての記憶を軽々と超えていた。完全に勃起した肉棒は、濃い紫色に充血した亀頭を威圧的に突き出し、太い幹には血管が蚯蚓のように浮き上がっている。根元からは、黒く縮れた陰毛が生い茂り、むせ返るような男らしい体臭が、湿り気を帯びて漂ってきた。
「でかくなったよな」
俊夫が、自らのそれを掌で包みながら、いたって平静に言った。
声に揺らぎはない。むしろ、誇示するような、馴染みのある傲慢さがあった。亜理砂は、その言葉に頬が火照るのを感じた。かつては、この大きさに慣れるまでに何度も痛みを覚え、時には泣きそうになりながら受け入れたものだ。今、その記憶が、下腹部をじんわりと疼かせる。懐かしさではない。もっとプリミティブな、穴が締まるような欲求だった。
「……見てるだけじゃねえよ」
彼が低く笑った。
大きくて粗い手が、亜理砂の顎に触れた。力強く、しかし逃げ道を残さないように支え、彼女の顔を自分の股間の方へと向かわせる。抵抗する意思は、最初からどこにもなかった。亜理砂は、自らうつむき、その熱くて硬い感触を目に焼き付けた。
匂いが濃厚だ。洗浄剤の香りなど微塵もない、生々しい皮脂と汗、そして僅かに甘酸っぱい前立腺液の気配。それは、かつて何度も嗅いだ、俊夫そのものの匂いだった。
「さ、舐めろ」
命令口調。それでいて、期待に胸を膨らませた少年のような熱が、声の端ににじんでいた。
亜理砂は、ゆっくりと口を開けた。
まず、舌先で亀頭の先端、小さな割れ目に触れた。塩気のある分泌物が、味蕾に広がる。くちゅっ、と小さな音を立てて、彼女はそれを啜り込んだ。そして、唇で包み込むようにして、先端全体を口内に収めた。
「っ……お前、相変わらず舌使いが巧いな」
俊夫が唸る。
その声が、膣をくらりと震わせた。亜理砂は、より深く含もうと顎を開き、唾液をたっぷりと絡ませた。ぬらぬらと光る肉棒を、片手で根元から握り、もう一方の手で陰嚢を優しく包みながら、舌で稜線を舐め上げた。
ごくり、と飲み込む音が喉の奥で鳴る。彼の太さは、口の中で圧倒的な存在感を放ち、時折、咽頭の奥を刺激して吐き気を催させそうになる。かつてはそれが苦痛でした。今は、その粗暴ささえもが、彼との再会を確かなものにする証のように感じられた。
しばらく口淫を続け、唾液でびしょびしょになった肉棒から口を離すと、亜理砂は顔を上げた。彼の顔は、快楽に歪み、熱い視線を彼女に注いでいる。
その時、言葉が、理性のフィルターをすり抜けて零れた。
「……私……クンニしてほしい」
声は、自分でも驚くほど甘く、ねだるように震えていた。
俊夫の目が、一瞬、驚きで見開かれた。そして、それがすぐに深い愉悦に変わった。彼は一切の返答もせず、亜理砂の体をくるりと反転させ、仰向けに戻した。そして、彼女の脚を大きく広げるようにして、その間に自らの顔を滑り込ませた。
「ひゃあっ!」
突然の行為に、亜理砂は声を上げた。股間が、一気に間近にさらされる羞恥。彼の吐息が、陰毛を伝わり、敏感になった陰唇の襞に直接触れる。
そして、舌が来た。
べっとりとした熱い感触が、縦に割れた入口を、上から下へとなぞる。陰唇をこじ開けるようにして、恥肉の内側を舐め上げられ、ついには小さく硬く膨らんだクリトリスに集中攻撃が始まった。舌先でトントンと軽く叩き、時に丸ごと包み込んで吸う。
「あ、あんっ……だめ、そんなに……じっくり……んぐっ!」
腰が跳ね上がりそうな快感が、脊椎を駆け上がる。彼は、まるで美食を味わうように、丹念に、しつこく舐め回した。吸い上げる音、ぬめりと唾液が混ざり合う音が、部屋中に淫らに響く。亜理砂の膣は、自分でも気持ち悪いほど大量の愛液を溢れさせ、それが腿を伝ってシーツを濡らしていく。
「俊夫……くん……私も……ほしい……」
快楽に溺れながらも、彼の肉棒が恋しくなった。亜理砂は、もぞもぞと体の向きを変え、俊夫の体に取り付くようにして、逆に彼の股間へと顔を向けた。彼はそれに気づき、体勢を調整する。互いの頭が相手の股間にある、シックスナインの体位。かつては恥ずかしすぎてできなかった、貪欲な姿勢。
二人は同時に、相手の性器へと口をつけた。
「んちゅ……れろ……ちゅぱ……」
亜理砂は、再び彼の巨根を口に含み、陰嚢を舌で撫でる。一方、俊夫の舌は、彼女の膣穴へと深く侵入し、ぐちゅぐちゅと内部の粘膜を掻き回し始めた。互いの呼吸と唾液音、喘ぎ声が絡み合い、部屋は完全に淫臭と性の熱気に満たされた。
亜理砂は、脳が溶けるような快感に、意識の端が白んでいくのを感じた。膣の奥深くで、何かが蠢き、今にも崩れ落ちそうな絶頂が何度も訪れては去る。俊夫の舌の動きは、それを容赦なく煽り立てた。
突然、俊夫が口を離し、亜理砂の体を再び仰向けに戻した。彼は、唾液と愛液で光る自分の肉棒を握りしめ、彼女の股間の入口に先端をあてがいながら、目を真っ直ぐに見据えて聞いた。
「中に出していいか」
呼吸は荒く、額には汗が光っている。その瞳には、一晩だけの約束を思い出させながらも、確かな所有欲が燃えていた。
亜理砂は、瞬きもせず、その眼を見つめた。胸の中では、結婚式の準備、健太の優しい笑顔、白無垢のイメージがよぎった。すべてを打ち消すように、膣が疼いた。
彼のものを、内部に注ぎ込んでほしい。彼の痕跡で、自分を汚してほしい。
――安全日だから。
理屈。言い訳。それさえあれば、この欲求を許せる、ちっぽけな免罪符。
「……安全日だから」
彼女は、かすれた声でそう呟いた。
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