第2章: # 居酒屋での露わなサイン(続き 2/2)
ジーンズの上からでも、その撫でられる感触が、くっきりと伝わってきた。
「それにね、みつる……」
りなの声が、さらに甘く濁る。
「私も……ちょっと、酔っちゃったから。酔うと……したくなっちゃうんだよね」
彼女の吐息が、僕の耳たぶにかかる。
温かく、湿り気を含んでいて、くすぐったい。
「高校の時のみつるって、目立たないけど……顔は結構好みのタイプだったんだ。優しそうで、静かで」
「……そんなこと言われても」
「今も変わってないみたいだし。むしろ……その奥手な感じ、もっと可愛いかも」
りなの唇が、今度は僕の頬に、軽く触れた。
柔らかい。
ほのかにビールの苦みが混ざった、女の甘い感触。
「り、りな……ここ、居酒屋だよ……」
「誰も見てないよ。だって、一番奥の席だし」
彼女はそう言うと、一度距離を置き、にっこり笑った。
しかし目は、僕の股間をしっかりと捉えている。
「ねえ、みつる。もう一杯飲む? それとも……」
りなの指が、テーブルの上を這い、僕の手の甲に触れた。
「このまま、どこか別の場所に……行ってみない?」
その言葉に、僕は飲み込んだ唾の音さえも大きく響くほど、静まり返った店内の空気を感じた。
彼女の目は潤んでいて、誘惑に満ちている。
高校時代の、おかっぱで下を向いていた少女の面影は、もうどこにもなかった。
ここにいるのは、僕を欲している――そう言わんばかりの、女だった。
「……どこに?」
声がかすれている。
理性が、ゆっくりと溶けていくのを感じた。
りなの笑みが深くなった。
「秘密。でも……絶対に、みつるが後悔しない場所にするから」
彼女はそう言うと、再びグラスを手に取った。
しかし今度は飲まずに、ただじっと僕を見つめている。
キャミソールの胸元は、まだ大きく開いたまま。
彼女の鼓動と共に、柔らかな膨らみが微かに揺れている。
僕はその光景から目を離せず、ただうなずくしかなかった。
――もう、だめかも。
高校の同級生との、こんな再会。
ノーブラの胸。甘い吐息。太ももに触れる指。
全部が、僕の未熟な肉体を興奮へと駆り立て、理性をどこか遠くへ押しやっていく。
りなは僕の反応を楽しむように、ゆっくりと唇を濡らした。
「よかった。じゃあ……このビールが終わったら、行こうね」
彼女の声は、これまで以上に甘く、絡みつくように響いた。
居酒屋の温かい光の中、僕はもう逃げられない沼に、ゆっくりと沈み始めているのを感じていた。
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