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正常な姉弟の関係にもどるのは、弟の友達のおかげ

学生/いけない / 禁断/近親ぼかし系 全4章 約46分で読了(22,965字) 短編 2026年2月7日

あらすじ

両親の共働きで留守がちな高橋家で、中学一年の浩介と二年の姉・蜜葉は、近親相姦関係を続けていた。ある放課後、二人がリビングで行為にふけっていると、突然インターホンが鳴る。浩介の友達・佐藤優弥が遊びに来たのだ。慌てて服を整える二人をよそに、優弥はくつろいだ様子で上がり込み、蜜葉に「お姉ちゃん、かわいいね」と軽口を叩く。会話の中で、優弥は「俺、セックスめっちゃ上手いよ」と突然自慢し始める。近所の奥さんたちともやっていて、みんな自分のデカチンに惚れ込んでいると吹聴する。浩介は嫌な気分になるが、蜜葉は目を輝かせて優弥の話に聞き入る。優弥は帰り際、蜜葉に「今度、浩介いない時にお邪魔してもいい?」と意味深に笑いかける。

第1章 秘密の関係と侵入者

第1章のシーン

第1章: 秘密の関係と侵入者

午後の陽が傾き始めた時刻、高橋家のリビングには、どこか濃密な空気が漂っていた。

カーテンは半分ほど閉められ、室内は薄暗いオレンジ色に染まっている。ソファの上では、制服のスカートがめくれ上がり、白いパンツが膝まで下ろされていた。その上に、男の子用の半ズボンが重なるように落ちている。

蜜葉の細い指が、浩介の茶色の髪をかきむしっていた。

彼女の息は熱く、浩介の耳元で細く震えていた。浩介は蜜葉の首筋に顔を埋め、姉の甘い汗の匂いを必死に吸い込んでいた。二人の体が触れ合うたびに、学校のブラウスの生地がこすれる音が、静かな部屋に響く。

――また、やっちゃってる。

浩介はそう思いながら、蜜葉の腰を自分の方へ引き寄せた。蜜葉の背中に回した手のひらには、汗がにじんでいた。

「んっ……こ、浩介……もっと、ゆっくりでいいから……」

蜜葉の声は、いつもより少しだけ甘く震えていた。浩介はうなずき、ゆっくりと腰を動かした。姉の体の中は、いつもより熱くて狭く感じる。彼は蜜葉の耳たぶに唇を近づけ、息をかけた。

「姉ちゃん、今日は……すごく、締まってる」

「ば、ばか……そんなこと言わないで……」

蜜葉は顔を赤くして、浩介の胸を小突いた。でも、その目はうつむいたまま、浩介の動きを感じ取っているようだった。二人の間に漂う甘ったるい匂いと、かすかな水音だけが、この秘密を証言していた。

突然、インターホンの音がけたたましく鳴り響いた。

二人は同時に体を硬直させた。浩介は蜜葉の中から抜け、慌てて半ズボンを引き上げた。蜜葉はソファから転がり落ちるように立ち上がり、めくれ上がったスカートを必死に直す。

「だ、誰……? ママたち、まだ帰ってこないはずなのに……」

蜜葉の声は恐怖に震えていた。浩介も心臓がバクバク鳴っているのを感じた。インターホンは二度、三度と鳴り続ける。

「も、もしかして……優弥かも」

浩介が呟くと、蜜葉の目が丸くなった。昨日、浩介が「明日放課後、遊びに行っていい?」と聞かれたのを思い出したのだ。浩介自身、すっかり忘れていた。

「ど、どうしよう……このままじゃ、出られないよ」

蜜葉は自分のパンツを手早く穿き、ブラウスの乱れを整えようとした。でも、髪の毛はぼさぼさだし、顔は火照っている。浩介も同様で、半ズボンのチャックを上げる手が震えていた。

インターホンの音が止んだ。ほっと息をついた瞬間、今度は携帯電話が鳴り始めた。浩介のだった。画面には「佐藤優弥」と表示されている。

浩介は蜜葉と顔を見合わせ、覚悟を決めて通話ボタンを押した。

「……もしもし」

「おーい、浩介! 家にいるじゃん! インターホン鳴らしたけど出ないから、電話してみたよ」

優弥の明るい声が、受話器から聞こえてくる。浩介は慌てて言い訳を考えた。

「あ、あのさ……今、トイレにいて。ちょっと待ってて」

「了解! じゃあ、玄関開けてくれるまで待つね」

電話が切れる。浩介は蜜葉を見た。

「ごめん、姉ちゃん……完全に忘れてた」

「もう……浩介のバカ」

蜜葉はため息をつき、素早くリビングを見回した。乱れたクッションを直し、二人が着ていた上着をさっと隠した。自分でも頬をパンパンと叩き、深呼吸を一つ。

「大丈夫、落ち着いた……ね?」

浩介に向かって言ったその言葉は、どこか自分自身への言い聞かせにも聞こえた。浩介はうなずき、玄関へと向かった。

ドアを開けると、そこには明るい茶髪を少し長めに伸ばした優弥が、にこにこと笑いながら立っていた。灰色がかった瞳が、浩介をじっと見つめる。

「おっす! 遅くなってごめん。塾の時間間違えてさ」

優弥は何気なく家の中に上がり込む。がっしりとした体格は、浩介よりもひと回り大きく見えた。ブランド物のTシャツにデニムの短パン、そしてちょっと高そうなスニーカーを履いている。

「あ、上がっていいよ……」

浩介が言い終わらないうちに、優弥はもう靴を脱いでいた。彼はリビングの方へ自然に歩いていき、ソファにどっかりと腰を下ろした。

その時、蜜葉が台所から出てきた。彼女はさっきまでの慌てた様子は微塵もなく、むしろ涼しげな顔をしていた。長い黒髪はさっと結わえられ、タンクトップとショートパンツの部屋着姿だ。

「あ、こんにちは。浩介のお友達だよね」

蜜葉はにっこりと笑った。優弥はその笑顔を見て、目を少し細めた。

「お姉さん、こんにちは! 佐藤優弥って言います。浩介とはクラスが一緒で」

優弥の声は、浩介に話す時よりも少し低く、大人びて聞こえた。彼は蜜葉をじっくりと見つめながら、続けた。

「お姉さん、かわいいね。浩介、こんな美人な姉さんがいるなんて、ずるいよ」

浩介はむっとした。優弥が蜜葉を見る目つきが、何だか気に入らなかった。蜜葉は照れくさそうに頬を赤らめ、手で顔を覆った。

「そんな……ありがとう。でも、もう中学生だし、『かわいい』じゃなくて『美人』って言ってくれるのは嬉しいかな」

「はは、そうだね! すみません、お姉さん」

優弥は悪戯っぽく笑った。彼はソファにもたれかかり、リビングを見回す。その視線が、さっきまで二人がいたソファの位置に止まったように思えて、浩介はどきりとした。

三人でしばらく雑談が続いた。学校の話、最近流行りのゲームの話。優弥は話し上手で、次々と話題を提供してくれた。蜜葉も楽しそうに笑いながら話に加わっている。

でも、浩介にはどこか落ち着かなかった。優弥が蜜葉を見るたびに、胸の奥がざわつく。蜜葉だって、さっきまであんな状態だったのに、平然としているのが信じられなかった。

「そういえばさ」

優弥が突然、話の流れを変えた。彼はコーヒーテーブルに肘をつき、蜜葉の方に体を向けた。

「お姉さんって、彼氏いるの?」

その質問に、浩介の背筋が凍った。蜜葉も一瞬、目をぱちくりさせた。

「え……? い、いないよ。なんで?」

「いや、だってかわいいし、もし彼氏がいたら、きっとすごく大事にしてるんだろうなって思って」

優弥の口調は相変わらず軽いが、目は真剣だった。蜜葉は困惑したように浩介を見たが、すぐに優弥に笑いかけた。

「別に……そんなことないよ。中学生だし、まだ早いし」

「へー、そうなんだ」

優弥は意味ありげにうなずいた。そして、何かを思い出したように膝をぽんと叩いた。

「あ、でもさ、お姉さん。もし将来彼氏ができたら、セックスには気をつけた方がいいよ」

「は……?」

蜜葉の声が裏返った。浩介も思わず息をのんだ。優弥は平然と続ける。

「だってさ、男ってやつは、みんな自分が一番って思ってるけど、実際には下手くそな奴が多いんだよね。俺、近所の奥さんたちからよく聞くんだ。『彼氏(あるいは夫)のセックス、つまらない』って」

「な、なんで優弥くんがそんな話を……」

浩介が慌てて口を挟もうとしたが、優弥は話を遮った。

「ああ、ごめんごめん。変な話しちゃったかな。でもさ、俺、結構セックスには詳しいんだ。実際にやってるし」

優弥は悪びれもせず、そう宣言した。蜜葉の顔が、再び赤くなっていくのが見えた。でも、彼女は目をそらさず、優弥の言葉に耳を傾けていた。

「や、やってるって……優弥くん、私たちと同じ中学生でしょ?」

蜜葉の声は、驚きと好奇心が入り混じっている。優弥は得意げに笑った。

「うん。でも、相手は大人の女性ばっかりだよ。近所の若い奥さんたち。みんな、夫のセックスに満足してなくてさ。で、俺が相手してあげてるんだ」

浩介は胃がきりきりと痛んできた。優弥の話を聞くなんて、まるで蜜葉に間違ったことを教えているようで耐えられなかった。

「やめようよ、そんな話……」

「浩介、いいじゃん。聞いても」

意外にも、蜜葉が浩介を制した。彼女は優弥に前のめりになって、声を潜めて聞いた。

「で、どうやって……知り合ったの? そんなこと、バレたら大変じゃない?」

「大丈夫だよ。みんな秘密にしてくれるから。だって、俺のほうが夫よりうまいし、何より……」

優弥はここでわざと間を置き、ゆっくりと言葉を続けた。

「……デカいからね。みんな、俺のチンポの大きさに惚れ込んでるんだ」

「ち、ちんぽ……」

蜜葉が小さく呟いた。その言葉を口にした彼女の唇が、少し震えているように見えた。浩介は握りしめた拳の爪が、手のひらに食い込むのを感じた。

「そ、そんなこと自慢しちゃだめだよ、優弥!」

浩介が思わず声を荒げた。優弥は浩介を一瞥し、からかうように笑った。

「なんで? 本当のことだし。あ、浩介はまだ童貞なのかな? だったら分からないか。女ってさ、大きさも大事なんだよ。小さいより大きい方が、絶対気持ちいいんだ」

「うるさい! そんなの……そんなの関係ないだろ!」

「関係あるよ。お姉さんもそう思わない?」

優弥は蜜葉に問いかけた。蜜葉は驚いたように目を見開き、口をぽかんと開けたままだった。彼女は浩介を見、それから優弥を見た。顔は真っ赤で、何を言っていいか分からない様子だ。

「え……と、その……私、よくわかんないし……」

「そっか。じゃあ、今度教えてあげるよ。浩介が居ない時にお邪魔してもいい?」

優弥のその言葉は、軽い冗談のように聞こえた。でも、彼の目は全く笑っていなかった。灰色の瞳が、蜜葉をじっと捉えている。

蜜葉は固まったまま、うなずくことも首を振ることもできなかった。浩介は立ち上がり、優弥と蜜葉の間に割って入るように言った。

「もう、帰ってよ! そんな変な話、聞きたくないし!」

優弥はゆっくりと立ち上がった。彼は浩介を一瞥し、またあの悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「わかったよ、わかった。怒るなって。じゃあ、またな、浩介」

そして、蜜葉の方に向き直ると、軽く手を振った。

「お姉ちゃん、また今度ね。楽しかったよ」

優弥はそう言うと、何事もなかったように玄関へ向かって歩き出した。浩介は後を追い、ドアを開けて彼を送り出した。

ドアが閉まる音がした時、浩介は背中をドアに預けて、ゆっくりと滑り落ちた。心臓の鼓動が、まだ早く打っている。

リビングに戻ると、蜜葉は相変わらずソファに座ったまま、ぼんやりと前方を見つめていた。彼女の頬はまだ赤く、唇を少し噛んでいる。

「姉ちゃん……大丈夫?」

浩介が声をかけると、蜜葉ははっとして浩介の方を見た。そして、ぎこちない笑顔を作った。

「うん……大丈夫。ただ、ちょっとびっくりしちゃって」

彼女はそう言いながらも、目はどこか遠くを見ているようだった。浩介は蜜葉の隣に座り、そっと手を握った。蜜葉の手のひらは、汗で少し湿っていた。

「優弥のあの話……気にしなくていいよ。きっと嘘だし」

浩介が必死に言うと、蜜葉はゆっくりと首を振った。

「うん……そうだね」

でも、その返事には力がなかった。蜜葉は浩介の手を握り返しながら、ふと呟いた。

「……でもさ、浩介。もし本当だとしたら……すごいよね。中学生なのに、あんなに堂々とセックスの話ができるなんて」

浩介は胸が締め付けられるのを感じた。蜜葉の目が、さっきまでとは違う何かを求めているように見えた。それは、浩介が与えられるものではなさそうな、未知のものへの好奇心だった。

窓の外では、夕日が沈み始め、部屋の中はさらに暗くなっていく。二人の手は握り合ったままだったが、その手のひらの温もりの中に、ほんの少しだけ冷たい隙間が生まれているような気がした。

浩介は知っていた。このままではいけない、何かが変わり始めてしまうと。でも、どうすれば止められるのか、十二歳の彼にはまだ分からなかった。

ただ、一つだけ確かなことがあった。

優弥という存在が、彼と蜜葉の秘密の世界に、ほんの少しだけひびを入れてしまったということ。

そしてそのひびは、もう元には戻らないだろうということ。

第2章 膨らむ興味と小さな背信

第2章: 膨らむ興味と小さな背信

優弥が家に来てから三日が経っていた。

リビングのカーテンは閉められ、午後の柔らかい光が布を通してほの暗い空間を作り出していた。

浩介は蜜葉の上に覆いかぶさり、ゆっくりと腰を動かしていた。

蜜葉の呼吸は少し荒く、長い黒髪がソファの上で広がっている。

浩介の顔は真剣そのもので、蜜葉の表情を一心に見つめながら、できるだけ優しく、彼女が喜ぶリズムを探っていた。

――姉ちゃんが気持ちよさそうな顔をしてくれるのが、何より嬉しい。

そう思って、浩介はさらに丁寧に動いた。

蜜葉の手が浩介の背中に触れた。

その指先が、汗で少し湿ったTシャツの生地を軽く掴む。

「……ん」

蜜葉の唇から、かすかな吐息が漏れた。

その瞬間、浩介はいつも以上に慎重になった。

蜜葉がもう少しで感じそうな気配がしたからだ。

でも、蜜葉の目は少し虚空を見つめているようだった。

まつ毛がかすかに震え、視線の焦点がどこか遠くにある。

「姉ちゃん……?」

浩介が小声で呼びかけると、蜜葉はぱっと目を見開いた。

「あ、ごめん……ちょっと、考え事しちゃって」

蜜葉は苦笑いを浮かべ、浩介の頬をそっと撫でた。

その手の温もりに、浩介はほっとした。

でも、蜜葉の目には何か引っかかるものが残っていた。

浩介は動きを止めずに、ゆっくりと腰を前後に動かし続けた。

ソファのクッションが彼らの体重で沈むたびに、かすかなきしむ音が響く。

蜜葉の体は確かに熱を持っていて、浩介を受け入れている。

でも、何かが違う。

前回のときよりも、蜜葉の反応がどこか薄いような気がした。

「……浩介」

蜜葉が突然口を開いた。

声は普段よりも少し低く、ためらいが混じっている。

「うん?」

「あのさ……」

蜜葉は一度息を深く吸い込んだ。

浩介の動きが自然と緩やかになる。

「優弥くんの話……あれ、ほんとなんだと思う?」

浩介の体が一瞬硬直した。

腰の動きが完全に止まり、蜜葉の体の上で微動だにしなくなった。

「な、なんで今そんな話を……」

「だって……気になっちゃうんだもん」

蜜葉は目を逸らした。

天井を見つめながら、言葉を続ける。

「中学生なのに、大人の女性と……それも複数人とか。それに、あの自信満々な様子……」

蜜葉の声が次第に小さくなっていった。

浩介の胸の中に、冷たいものが広がっていくのを感じた。

「そ、そんなの嘘に決まってるよ。自慢したいだけだよ」

浩介は必死に言った。

声が少し震えていることに、自分で気づいた。

「そうかな……」

蜜葉はまだ天井を見つめたまま、呟くように言った。

「だって、あの堂々とした感じ……本当に経験してる人っぽいじゃん。浩介とは、なんか……雰囲気が違う」

その言葉が、浩介の胸を鋭く刺した。

蜜葉の体の中にまだ埋まっているのに、急に全てが冷めてしまいそうな感覚に襲われた。

「……姉ちゃん、僕のことが嫌になったの?」

浩介の声が、思わず上ずってしまった。

蜜葉は慌てて浩介の顔を見つめた。

「違うよ! そんなことないって!」

蜜葉は両手で浩介の頬を包み、真剣な目で見つめた。

「浩介とこうしてるのが嫌いなんじゃない。ただ……優弥くんの話が気になって、ちょっと想像しちゃっただけ」

「想像……?」

「うん。あの大きいって話が、ほんとかどうか……あんなのが本当にあるなら、どんな感じなんだろうって」

蜜葉の目が、ほんの少し好奇心に輝いているように見えた。

浩介は言葉を失った。

今まで蜜葉がそんな目で他の男のことを考えたことなど、一度もなかった。

「……僕のでは、足りないの?」

浩介は押し殺すように聞いた。

蜜葉の表情が一瞬曇った。

「そういう問題じゃないってば。浩介、怒ってる?」

「怒ってない……けど、悲しい」

浩介は素直に答えた。

蜜葉の中からゆっくりと抜き出し、ソファに座り込んだ。

股間はまだ少し興奮した状態だが、気持ちはすっかり萎えてしまっていた。

蜜葉も起き上がり、浩介の横に座った。

彼女の肩が浩介の肩に触れる。

「ごめんね。変なこと言っちゃって」

蜜葉は浩介の手を握った。

その手の温もりは、いつもと同じだった。

でも浩介の中には、消えない不安が巣食っていた。

「……優弥のこと、好きにならないでよね」

浩介は下を向いたまま言った。

蜜葉は少し間を置いてから、弱々しく笑った。

「バカ。そんなわけないじゃん。浩介が一番だよ」

その言葉は、浩介を少しだけ安心させた。

でも、蜜葉がすぐに続けた言葉が、その安心を揺るがした。

「ただ……一度でいいから、見てみたい気もするな。あの自慢してたもの」

蜜葉の声は、まるで秘密を打ち明ける子供のように、少し嬉しそうだった。

浩介は何も言えなかった。

ただ、握られていた蜜葉の手が、急に冷たく感じ始めた。

それから一週間後。

木曜日の放課後、浩介は図書委員会の当番だった。

「今日、委員会で遅くなるから、先に帰っていいよ」

朝、玄関で靴を履きながら浩介が言うと、蜜葉は頷いた。

「うん、わかった。お疲れ様」

蜜葉は微笑んだが、その目はどこか遠くを見ているようだった。

浩介はその表情が気にかかりながらも、学校へ向かった。

一日中、授業に集中できなかった。

優弥のことが頭から離れない。

優弥は今日、浩介に何度も話しかけてきた。

「最近、お姉さんとどう?」

そう聞かれたとき、浩介はぎくりとした。

「……普通だよ。なんで?」

「いや、なんとなく」

優弥は悪戯っぽく笑った。

その笑顔には、何かを知っているような自信がにじみ出ていた。

「浩介がいないときって、お姉さん一人で家にいることある?」

「た、たまにはあるけど……」

「そっか。じゃあ、今度遊びに行ってもいいかな? 浩介がいないときってわけじゃないけど」

優弥の言葉が、浩介の胸に重く響いた。

「なんで姉ちゃんに会いたいの?」

浩介は警戒して聞き返した。

優弥は肩をすくめた。

「別に、なんとなく。お姉さん、面白そうだし。それに……」

優弥は浩介に近づき、声を潜めて言った。

「浩介とお姉さん、仲良すぎだよね。普通の姉弟じゃない感じがする」

浩介の背筋が凍りついた。

「な、何言ってるの。普通だよ」

「まあ、いいや。じゃあな」

優弥は軽く手を振り、自分の席に戻っていった。

浩介はその背中を見つめながら、冷や汗が背中を伝うのを感じた。

午後四時過ぎ。

蜜葉はリビングのソファに寝転がり、テレビをぼんやり見ていた。

浩介はまだ帰ってこない。

家の中は静かで、時計の針が進む音だけが響いている。

――浩介、今日は遅いな。

そう思っていたとき、インターホンが鳴った。

蜜葉ははっと起き上がり、モニターを見た。

そこに映っていたのは、笑顔の優弥だった。

蜜葉の心臓が、突然高鳴り始めた。

ドアを開けるべきか、迷った。

浩介がいない今、一人で優弥を家に上げるのはまずい気がした。

でも、好奇心が彼女を後押しした。

――一度でいいから、あの話の真偽を確かめてみたい。

蜜葉はドアに向かい、ゆっくりと鍵を開けた。

「こんにちは、お姉さん」

優弥はいつものように朗らかな声で挨拶した。

彼は紺色のデニムに白いTシャツ、上には薄手のジャケットを羽織っていた。

同じ中学生とは思えない、どこか大人びた雰囲気をまとっている。

「こ、こんにちは……優弥くん。浩介はまだ帰ってきてないんだけど」

「あ、そうなんだ。でも、お姉さんに会いたくて来ちゃったよ」

優弥は悪びれる様子もなく、そう言った。

蜜葉は少したじろいだ。

「私に……?」

「うん。浩介とは違う話がしたいなって思って」

優弥の目が、蜜葉をじっと見つめている。

その視線に、蜜葉はなぜか胸がざわつくのを感じた。

「わ、私と話したいこと?」

「中に入れてもらってもいい?」

優弥はすでにドアの前に立っており、蜜葉が拒む隙を与えなかった。

蜜葉は思わずうなずき、道を空けた。

優弥が家の中に入ってくる。

彼の体が通り過ぎるとき、ほのかな紅茶のような香りが漂った。

浩介とは違う、どこか洗練された匂いだった。

二人はリビングに向かった。

蜜葉はソファの端に座り、優弥は彼女の斜め前に座った。

距離が近い。

普段浩介と並んで座るよりも、さらに近い位置に優弥がいる。

「お姉さん、今日は一人なんだね」

優弥が言った。

声は低く、柔らかい。

「うん……浩介は委員会で遅いって」

「そうか。じゃあ、ゆっくり話せるね」

優弥の口元が、ゆるやかに曲がった。

蜜葉はなぜか喉が渇き、軽く咳払いをした。

「優弥くんが……私と話したいことって、なに?」

「んー、なんでもいいよ。お姉ちゃんのことが知りたいなって」

優弥はソファにもたれかかり、蜜葉を観察するような目で見つめた。

「私のこと?」

「うん。例えば……彼氏いたことある?」

蜜葉の頬が少し熱くなる。

「い、いないよ。そんなの……」

「へえ。でも、経験はあるんでしょ?」

優弥の言葉が、蜜葉の胸を直撃した。

蜜葉は目を大きく見開き、優弥を見つめた。

「な、なんで……」

「だって、雰囲気でわかるよ。経験のある女の子って、なんか違うんだよね」

優弥はいたずらっぽく笑った。

その笑顔には、確信があるように見えた。

蜜葉は俯き、自分の手を見つめた。

心臓の鼓動が早く、耳元で鳴っているのがわかる。

「……浩介が言ったの?」

蜜葉は小声で聞いた。

「言ってないよ。僕とお姉ちゃんの秘密にしておこう」

優弥がそう言うと、蜜葉はほっとしたような、でもどこか後ろめたさを感じた。

「で、その相手は浩介?」

優弥の次の言葉に、蜜葉は息をのんだ。

顔が一気に熱くなり、耳までほてっていくのを感じた。

「そ、そんなこと……」

「当たりだね」

優弥は満足そうに頷いた。

「兄弟でって、なかなかスリリングでいいよね。でもさ……」

優弥は少し体を前に乗り出した。

二人の距離が、さらに縮まった。

蜜葉は思わず背もたれに体を預け、逃げるように後ずさりした。

「浩介のじゃあ、物足りなくない?」

優弥の声は、囁くように低くなっていた。

蜜葉は唇を噛みしめた。

浩介とのセックスの最中に思っていたことが、まさに今、優弥の口から語られた。

「浩介はまだ子供だし、ちっちゃいでしょ? お姉ちゃんみたいな美人を満足させるには、ちょっと足りないんじゃないかな」

「やめて……そんなこと言わないで」

蜜葉の声は震えていた。

でも、それは怒りからではなく、何か別の感情からだった。

「ごめんごめん。でも、本当のことだと思うよ」

優弥は蜜葉の反応を楽しむように、ゆっくりと言葉を続けた。

「お姉ちゃん、もっとすごいのを味わってみたくない? 浩介とは全然違う、大人の男みたいなので」

蜜葉は首を振ろうとした。

でも、体が言うことを聞かなかった。

頭の中では「いやだ」と叫んでいるのに、体の芯から熱いものが湧き上がってきているのを感じた。

「ほら、お姉ちゃんも興味あるんだよね。前回、僕の話を聞いてたときの目、ぜんぜん興味なさそうじゃなかったもん」

優弥がさらに近づいた。

彼の膝が、蜜葉の膝に触れそうな距離まで来ている。

「僕、お姉ちゃんに会う前から、すごく気になってたんだ。こんなに可愛い姉さんがいるなんて、浩介めっちゃラッキーだなって」

優弥の手が、ゆっくりとソファの上を進んできた。

蜜葉はそれを見つめ、息を詰まらせた。

「でもね、浩介だけが独占するのはもったいないよ。お姉ちゃんだって、もっといい経験をしていいんだから」

優弥の指先が、蜜葉の手の隣のソファに触れた。

直接触れられてはいないのに、蜜葉はその熱を感じるようだった。

「優弥くん……私、浩介のことが……」

「好きなんでしょ? わかってるよ。でもさ」

優弥は蜜葉の目を真っ直ぐに見つめた。

「好きって気持ちと、体が求めるものは別だよ。お姉ちゃん、僕と浩介、どっちがいい体してると思う?」

蜜葉の視線が、思わず優弥の体に走った。

ジャケットの下からわかる、がっしりとした肩幅。

Tシャツの袖から覗く、しっかりとした腕。

浩介の細身でどこか幼さの残る体とは、明らかに違う。

「お姉ちゃん、触ってみる?」

優弥が突然そう言った。

蜜葉は目を丸くした。

「だ、ダメ……そんなこと……」

「別に、手だけだよ。ほら」

優弥はゆっくりと右手を差し出した。

手のひらを上に向け、蜜葉の前に置いた。

「浩介の手より、ずっと大きいでしょ? 力もあるよ」

蜜葉はその手を見つめた。

確かに浩介の手より大きく、指も長く、どこか男らしい骨格をしていた。

「触ってみなよ。怖くないから」

優弥の声は、誘惑的で甘い。

蜜葉は呼吸が浅くなっているのに気づいた。

胸が高鳴り、手のひらに汗がにじんでいる。

――ダメ、これはダメだ。

そう思いつつも、蜜葉の手がゆっくりと動き出した。

優弥の手の方へ、少しずつ近づいていく。

指先が震えている。

「ほら……」

優弥がさらに囁く。

蜜葉の指先が、ついに優弥の手の甲に触れた。

その瞬間、蜜葉ははっと息をのんだ。

優弥の肌は、思ったより温かく、しっかりとしていた。

浩介の柔らかくて繊細な肌触りとは、全く違う。

「どう?」

優弥が微笑んだ。

蜜葉は慌てて手を引っ込めようとした。

でも、優弥の手が素早く動き、蜜葉の手を捕まえた。

「あ……」

蜜葉の小さな叫び声が、リビングに響いた。

優弥の手が、蜜葉の手を包み込んだ。

力強く、しかし優しい握り方だった。

「お姉ちゃんの手、すごく小さいね。可愛い」

優弥がそう言いながら、親指で蜜葉の手の甲をゆっくりと撫でた。

その感触に、蜜葉の背筋がぞくっとした。

「や、やめて……離して……」

蜜葉は抗議したが、声には力がなかった。

体の奥から熱が湧き上がり、股のあたりがじんわりと温かくなっていくのを感じた。

「お姉ちゃん、本当はやめてほしくないんでしょ?」

優弥の目が、蜜葉の反応を鋭く観察している。

「違う……違うって……」

蜜葉は首を振ったが、その動きも弱々しかった。

優弥の手から伝わる熱が、彼女の体を徐々に熱くしていく。

「ほら、お姉ちゃんの手、汗ばんでるよ。緊張してる?」

優弥は蜜葉の手を少し強く握りしめた。

その圧力に、蜜葉は思わず息を詰まらせた。

「浩介には絶対に、こんな風に握られたりしないでしょ? 僕の方が、ずっと男らしくて、力強いでしょ?」

優弥の言葉が、蜜葉の耳元に甘く響く。

蜜葉は目を閉じた。

でも、目を閉じれば閉じるほど、優弥の存在がより大きく感じられた。

彼の手の温もり。

彼の声の低さ。

彼の放つ、ほのかな香り。

全てが浩介とは違う、新しくて危険なものだった。

「お姉ちゃん、目を開けてよ」

優弥の声が、さらに近くに感じた。

蜜葉が恐る恐る目を開けると、優弥の顔が驚くほど近くにあった。

二人の距離は、ほんの数十センチ。

息がかかるほど近かった。

「ど、どうして……」

「お姉ちゃんのことを、もっとよく見たいから」

優弥の視線が、蜜葉の顔から首筋へ、そしてタンクトップから覗く鎖骨へとゆっくりと下りていった。

その視線に、蜜葉はまるで服を剥がされているような気分になった。

「優弥くん……もう、やめて……」

蜜葉の声は、今やかすれていた。

「まだ何もしてないよ。ただ、手を握ってるだけじゃん」

優弥はいたずらっぽく笑った。

でも、その目には明らかな欲望が宿っていた。

「お姉ちゃん、すごく可愛いな。浩介のやつ、こんなに可愛い姉さんを独り占めにしてたなんて」

優弥のもう一方の手が、ゆっくりと動き出した。

蜜葉はその手がどこに向かうのか、固唾を飲んで見つめた。

手はソファの背もたれへと向かい、優弥がさらに体を乗り出せるように支えた。

蜜葉はほっとしたような、でもどこか期待していたような、複雑な感情に襲われた。

「今日はここまでにしとくよ」

突然、優弥がそう言った。

蜜葉は茫然として彼を見つめた。

優弥はゆっくりと蜜葉の手を離し、ソファから立ち上がった。

「でも、また来るからね。浩介がいない時に」

優弥は上から蜜葉を見下ろしながら、微笑んだ。

「次までに、ちゃんと考えておいてよ。僕と浩介、どっちがお姉ちゃんを満足させられるか」

蜜葉は何も言えなかった。

ただ、優弥の背中が見えなくなるまで、固まったように座り続けていた。

ドアが閉まる音がして、家の中が再び静かになった。

蜜葉はゆっくりと自分の手を見つめた。

優弥に握られていた右手は、まだ温かく、彼の握りの跡がかすかに残っているように感じた。

胸の高鳴りは収まらず、股のあたりの熱も冷めない。

――何であんなことになってしまったんだろう。

蜜葉はソファに倒れ込み、天井を見つめた。

優弥の言葉が、頭の中をぐるぐると巡る。

「浩介のじゃあ、物足りなくない?」

「もっといい経験をしていいんだから」

「僕の方が、ずっと男らしくて、力強いでしょ?」

一つ一つの言葉が、蜜葉の心に深く突き刺さっていた。

そして何より恐ろしいのは、それらの言葉に、蜜葉の体が反応してしまっていることだった。

蜜葉はそっと自分の股間を触れた。

ショートパンツの下から、かすかに湿り気を感じた。

その事実に、蜜葉は目を大きく見開いた。

――私、浩介以外の男に、こんな風に興奮してる。

その思いが、蜜葉に大きな罪悪感をもたらした。

でも同時に、抑えきれない好奇心も湧き上がってきた。

優弥が次に来るとき、彼は何をするつもりなのだろう。

そして自分は、どうするのだろう。

蜜葉は腕で目を覆い、深く息を吐いた。

リビングにはまだ、優弥のほのかな香りが漂っていた。

第3章 見せつけられた現実

第3章: 見せつけられた現実

優弥が家に来てから、三日が経っていた。

蜜葉は自分の部屋で、教科書を開きながらも全く内容が頭に入らず、ただ窓の外をぼんやりと眺めていた。

――あのとき、ああやって手を握られて……。

思い出すだけで、胸の奥がざわつく。

手のひらには、まだ優弥の握った感触が残っているような錯覚に陥る。

タンクトップの下では、乳首が少し硬くなっていることに、自分で気づいて慌てて腕を組んだ。

リビングで優弥と二人きりになったあの日以来、浩介とのセックスがどこか物足りなく感じられていた。

浩介はいつも通り優しく、蜜葉が気持ちよくなることを第一に考えて動いてくれる。

けれど、優弥に握られた時の、あの圧倒的な力強さと、危険な香りを思い出すと、浩介の優しさが何だか子供っぽく思えてしまうのだ。

――私、いけない子になっちゃってる。

蜜葉は自分の頬を軽く叩いた。

そんな考えはダメだ。浩介が一番だ。弟だけど、大切な人だ。

そう自分に言い聞かせても、体の奥底でくすぶる火種は消えなかった。

そして今日。

浩介はまた委員会で遅くなる日だった。

「姉ちゃん、先に帰るね。また七時くらいになるかも」

朝、そう言って出て行く浩介の背中が、何だか小さく見えてしまい、蜜葉は胸が締め付けられるような気持ちになった。

午後四時半。

家の中には、時計の音と、自分の呼吸の音しかない。

蜜葉はベッドに横たわり、天井を見つめていた。

――優弥くん、今日は来ないのかな。

ふと、そんな考えが浮かび、自分で自分のことが嫌になった。

来ないほうがいい。絶対に来ないほうがいい。

そう思う反面、ドアの向こうからインターホンが鳴る気配に、耳を澄ませている自分がいた。

そして、午後五時ちょうど。

ピンポーン。

澄んだ電子音が、静寂を破った。

蜜葉の体が、ベッドの上で飛び上がるように起きた。

心臓が、いきなり激しい鼓動を打ち始める。

喉がカラカラに渇いている。

ゆっくりと、足が震えながら床に降りる。

リビングを通り、玄関ホールへ。

モニターに映るのは、やはり彼だった。

優弥は、今日は黒いTシャツにダメージジーンズという格好で、カジュアルながらもどこか鋭い印象を受ける。

口元には、いつものように自信に満ちた微笑みが浮かんでいる。

蜜葉は、深呼吸を二度した。

――開けちゃダメ。絶対に開けちゃダメ。

そう念じながら、手がドアの鍵に伸びた。

カチャリ。

鍵が開く音が、自分の中で大きく響いた。

「やあ、お姉さん。また来ちゃった」

優弥はごく自然に、家の中へと一歩踏み込んだ。

彼の体が通り過ぎるとき、前回と同じ、ほのかな香水の香りが漂った。

今日はそれに加えて、少し汗ばんだような、男の子らしい匂いも混じっていた。

「こ、こんにちは……」

蜜葉の声は、かすれてしまった。

「浩介、また遅いんだって? 委員会忙しいねえ」

優弥は何食わぬ顔でリビングへ向かい、ソファに深く腰を下ろした。

まるで自分の家のようにくつろいでいる。

蜜葉は少し距離を置いて、反対側のソファに座った。

「うん……そうみたい」

「そっか。じゃあ、今日もゆっくりできるね」

優弥の目が、蜜葉の全身をゆっくりと舐めるように見た。

その視線に、蜜葉はタンクトップの下の肌が鳥肌立つのを感じた。

「ねえ、お姉さん。この間の続き、しようよ」

優弥が、低く、それでいてはっきりと言った。

「続き……?」

「うん。浩介とは違う、大人の遊びの話」

優弥はソファから立ち上がり、蜜葉の座っているソファへと歩み寄った。

蜜葉は思わず背もたれに体を押し付け、逃げ場を失った小動物のように縮こまった。

「だめ……優弥くん、やっぱり、そんなの……」

「嘘だよ。お姉さん、本当は知りたいんでしょ? 僕がどんななのか」

優弥は蜜葉のすぐ横に座り、その体を壁と自分の間に閉じ込めるようにした。

彼の膝が、蜜葉の膝に触れた。

その触感に、蜜葉ははっと息をのんだ。

「ほら、緊張してる。体、硬いよ」

優弥の手が、蜜葉の肩にそっと触れた。

タンクトップの薄い生地越しに、彼の手のひらの熱が伝わってくる。

「や……優弥くん、そこ、触らないで……」

「どうして? お姉さん、浩介には触られてるくせに」

優弥の声には、少し嘲るようなニュアンスが込められていた。

「それは……浩介は、違うから……」

「どう違うの? 弟だから? でも、やってることは同じじゃん。むしろ、弟とやる方がよっぽど変だよ」

その言葉が、蜜葉の胸を直撃した。

ずっと心の奥で感じていた罪悪感を、まさに突きつけられたようだった。

「……っ」

涙が、目尻ににじみ出そうになった。

「ごめん、言い過ぎたかも」

優弥はそう言いながら、蜜葉の頬に触れた手を、そっと涙を拭うように動かした。

「でもさ、お姉さん。弟でも恋人でも、男は男だよ。そして、男には力の差があるんだ」

優弥のもう一方の手が、蜜葉の腰に回った。

「浩介の細い腕と、僕の腕、どっちがお姉さんをぎゅっと抱きしめられると思う?」

彼の腕が、蜜葉の腰をしっかりと掴んだ。

確かに、浩介の腕より太く、力強い。

蜜葉はその力に、逆らえなくなっている自分に気づいた。

体が、言うことを聞かない。

「お姉さん、部屋に行こうよ。ソファじゃ、やりにくいだろ?」

優弥は蜜葉の耳元に唇を寄せ、熱い息を吹きかけた。

「ベッドの方が、ゆっくり教えてあげられるから」

「だめ……そんなことしたら、浩介が……」

「浩介がどうしたの? 怒る? でも、お姉さんも楽しみたいんでしょ?」

優弥は蜜葉の体を軽く持ち上げるようにして、ソファから立ち上がらせた。

蜜葉の足は震えていて、まっすぐ立つのもやっとだった。

「こ、こら……優弥くん……」

「ほら、階段、上がるよ」

優弥は蜜葉の背中を押すようにして、階段へと誘導した。

蜜葉の部屋の前まで来たとき、彼女は最後の抵抗を試みた。

「お願い……やめて。私、浩介と約束したんだから……」

「どんな約束? 弟だけのものって約束?」

優弥はドアノブに手をかけ、軽く回した。

ドアは鍵がかかっていなかった。

「そんなの、子供の約束だよ。お姉さん、もう子供じゃないだろ?」

部屋の中へと、二人は入った。

蜜葉の部屋は、少女らしいピンク系の小物がいくつか置かれた、整理整頓された空間だった。

ベッドはシングルサイズで、淡いパステルカラーのシーツが敷かれている。

「いい部屋だね。お姉さんらしくて可愛い」

優弥はそう言いながら、蜜葉をベッドの方向へと軽く押した。

蜜葉はよろめきながらベッドの端に座り、顔を上げて優弥を見た。

彼の目は、もはや遊びの表情ではなく、明確な欲望に輝いていた。

「優弥くん……本当に、やめて……」

蜜葉の声は、今やかすれていて、自分でも説得力がないとわかっていた。

「もう遅いよ、お姉さん。ここまで来ちゃったからには、最後まで見せてあげないと」

優弥は蜜葉の前に立ち、彼女を見下ろすようにして、自分のジーンズのベルトに手をかけた。

「見せてあげる。浩介のとは全然違う、本当の男の大きさを」

チャカ、チャカ。

金属のバックルが外れる音が、静かな部屋に鋭く響いた。

ジーンズのボタンが外され、ファスナーが下ろされる音。

蜜葉は目を閉じようとした。

でも、瞼が重くて閉じられなかった。

好奇心と恐怖が混ざり合った感情が、彼女をその場に釘付けにしていた。

「ほら、見てよ。目を逸らさないで」

優弥が、ジーンズと下着を一緒に下ろした。

そして、そこから現れたものに、蜜葉は声も出せずに息を呑んだ。

――まさか……本当に……。

浩介のものは、彼が12歳の男の子として当然の、まだ未熟で小さなサイズだった。

でも、優弥のそれは、そんな概念を軽々と超えていた。

大人の男性のように見えるほど大きく、太く、先端は既に潤って光り、脈打っているようにさえ見えた。

長さは確かに20センチ近くあり、蜜葉が今までに見たことも想像したこともないサイズだった。

「ど……どう……」

蜜葉は言葉を失い、ただ呆然とそれを見つめていた。

「どうだ? 浩介のちっちゃいのとは、段違いだろ?」

優弥は得意げに、自分のペニスをそっと握り、蜜葉に向けて見せつけるようにした。

「近所の奥さんたちが、みんなこれに夢中なんだ。『優弥くんのでないと満足できない』ってね」

蜜葉は喉が渇き、唾を飲み込んだ。

胸の鼓動が早すぎて、呼吸が乱れている。

「でっかいだろ? これが全部お姉さんの中に入るんだよ」

優弥が一歩近づいた。

彼のペニスが、蜜葉の目の前、数十センチの距離にぶら下がっている。

熱気と、独特な男の匂いが漂ってきた。

「触ってみる?」

優弥が蜜葉の手を取ろうとした。

蜜葉は思わず手を引っ込めた。

「いや……触れない……そんなの……」

「別にいいよ。じゃあ、その代わりに……」

優弥は突然、蜜葉をベッドに押し倒した。

「うわっ!」

蜜葉の背中が柔らかいマットレスに沈んだ。

彼女の上に優弥が覆いかぶさり、その巨根が蜜葉のショートパンツの上、恥骨のあたりに押し当てられた。

「あっ……!」

その重さと熱さに、蜜葉は思わず声を漏らした。

「お姉さんのパンツ、脱がせてよ。このままだと入れられないから」

優弥は蜜葉のショートパンツの裾をつかみ、無理やり引き下ろし始めた。

「やめて……待って……!」

蜜葉は必死に抵抗し、腰を捻って逃げようとした。

でも、優弥の方が力が強く、簡単にショートパンツは膝まで下ろされ、その後は彼の手によって完全に脱がされてしまった。

下着は淡いピンクの綿パンツだった。

浩介が誕生日にプレゼントしてくれたものだ。

「可愛いパンツだね。でも、もういらないよ」

優弥はそのパンツにも手をかけ、脇から指を入れてずるりと脱がした。

「あっ……! ダメ……見ないで……!」

蜜葉は慌てて股を閉じようとした。

でも、優弥の手が彼女の太ももを押し広げた。

「恥ずかしがらなくていいよ。もう、全部見えるから」

蜜葉の秘部が、完全に露出した。

まだうぶ毛はまばらで、幼さの残る形をしている。

けれど、恥唇の間からは、すでに愛液がにじみ、わずかに光っていた。

「わあ……お姉ちゃん、もう濡れてるじゃん。浩介の話してる時より、ずっと濡れてる」

優弥は指をそっとその隙間に滑り込ませた。

「ひゃあっ……!」

蜜葉の体が跳ねるように震えた。

「敏感だね。浩介に触られる時も、こんな感じ?」

優弥はゆっくりと指を動かし、蜜葉の奥の襞を探るようにほじった。

「あっ……んっ……そこ、や……優弥くん……やめて……」

蜜葉の声は、すでに喘ぎに変わっていた。

体が熱く、特に股のあたりが火照っている。

「やめてって言うけど、お姉さんのここ、すごく熱くてびしょびしょだよ。本当は入れてほしいんでしょ?」

優弥は指を抜き、その濡れた指先を蜜葉の目の前で舐めた。

「ん……お姉さんのエッチ汁、甘いね」

その行為に、蜜葉は顔が真っ赤になるのを感じた。

そして、優弥は自分の巨大なペニスを、蜜葉の秘部の入口に押し当てた。

先端が、濡れた恥唇に触れる。

「あ……だめ……それ、入らない……入らないよ……!」

蜜葉は必死に首を振った。

確かに、あまりにも大きすぎた。

浩介の小さなものでさえ、最初は痛かった。

これが入るはずがない。

「大丈夫だよ。ゆっくり入れれば、絶対に入るから。だって、お姉ちゃん、もうすごく濡れてるもん」

優弥は腰に力を込めた。

「ああっ……! 痛い……! やっぱり入らない……っ!」

先端が、無理やりに押し込まれようとした。

蜜葉の体が硬直し、痛みが下半身を駆け巡った。

「ほら、少しだけ……入ったでしょ?」

優弥はゆっくりと、しかし確実に腰を押し進めた。

蜜葉は目を見開き、天井を見つめた。

痛い。

でも、それだけじゃない。

浩介の小さなペニスでは決して感じたことのない、内部を押し広げられる感覚。

まるで体の芯まで貫かれるような、圧倒的な満たされ感が、痛みと混ざり合っていた。

「うっ……ああ……っ……」

涙が、こぼれ落ちた。

「痛い? ごめんね。でも、もうすぐ気持ちよくなるから」

優弥はさらに深く押し込んだ。

ぐちり、と鈍い音がした。

蜜葉の膣の奥まで、優弥の巨根が到達した瞬間だった。

「はあ……っ……ああ……っ……」

蜜葉の口から、思いがけない大きな喘ぎ声が漏れた。

痛みはまだ残っている。

けれど、その痛みを上回る、強烈な快感が全身を駆け巡り始めていた。

「どう? 浩介のちっちゃいのとは、全然違うだろ?」

優弥は悪戯に笑いながら、ゆっくりと腰を引き始めた。

「んあっ……! あっ……だめ……動かないで……!」

蜜葉の声は、もはや抗議というよりは、快楽に歪んだ悲鳴に近かった。

「動かないと気持ちよくならないよ。ほら、お姉ちゃんも感じてるでしょ? 体が震えてる」

優弥は再び腰を押し込み、今度は少し強めに突いた。

「あああっ……!」

蜜葉の背中が弧を描き、腰が跳ね上がった。

彼女の長い黒髪がベッドシーツの上で乱れ、汗が額ににじみ出ていた。

「ほら、もっと。お姉ちゃん、もっと大きな声出してよ。浩介には絶対に出さない声で」

優弥の動きが、次第に激しくなっていった。

ベッドがきしみ、蜜葉の体がその衝撃で揺さぶられる。

「あっ……ああっ……優弥くん……だめ……そんなに……激しく……っ!」

蜜葉は必死に喘ぎ声を押し殺そうとした。

でも、体が言うことを聞かない。

優弥の巨根が、彼女の内壁を擦り上げるたびに、脳が痺れるような快楽が襲ってきた。

「どうしたの? もっと求めていいんだよ。『もっと激しくして』って、言っていいんだよ」

優弥は蜜葉の耳元に唇を寄せ、熱い息を吐きかけながら囁いた。

「お姉さん、僕のもので気持ちよくなってるんでしょ? 浩介にじゃ絶対に味わえない、すごい気持ちよさ」

「ううっ……ああ……だめ……そんなこと……言わないで……っ!」

蜜葉は涙を流しながら首を振った。

でも、腰は無意識に優弥の動きに合わせて動いていた。

股間からは、ぐちゅぐちゅと淫らな水音が響き、彼女の愛液がシーツを濡らしていく。

「ほら、見てよ。お姉さん、めっちゃ濡れてる。シーツびしょびしょじゃん」

優弥は腰の動きを一度緩め、蜜葉の股間を指さした。

確かに、二人の結合部分からは、愛液がたっぷりと滲み出て、蜜葉の太ももやシーツに滴り落ちていた。

その光景に、蜜葉は羞恥心で全身が火照った。

「恥ずかしい……そんなの……見ないで……!」

「なんで? お姉さんが気持ちよくなった証拠だよ。僕がすごくて、浩介のちっちゃいのでは絶対にこんなにならないんだから」

優弥はそう言うと、再び腰を激しく動かし始めた。

「ああっ……! もう……だめ……私……おかしくなりそう……っ!」

蜜葉の声は、もはや理性の糸が切れたように、高く響いた。

彼女の手がベッドシーツを掴み、握りしめた。

爪がシーツの生地に食い込み、白い布に皺が寄る。

「そうだよ、そう。もっとおかしくなっていいんだ。僕が全部気持ちよくしてあげるから」

優弥の息も荒くなっていた。

彼の額にも汗が光り、黒いTシャツの背中部分に汗染みが広がり始めていた。

部屋の中には、二人の喘ぎ声と、ベッドのきしむ音、そして股間の水音が混ざり合い、淫らな交響曲を奏でていた。

蜜葉は、自分がこんな声を出していることさえ、信じられなかった。

浩介との時は、どんなに気持ちよくても、これほどまでに大声を出すことはなかった。

恥ずかしいから。

でも今、その恥ずかしささえも、快楽に飲み込まれていった。

「あっ……ああっ……優弥くん……そこ……すごい……っ!」

「どしたの? もっとすごいって言ってよ。浩介よりすごいって、はっきり言ってよ」

優弥の動きが、さらに速く、深くなった。

「あああっ……! 優弥くんの方が……すごい……浩介より……ずっと……っ!」

蜜葉は、思わずそう叫んでしまった。

その言葉が口から出た瞬間、胸の奥で何かが壊れる音が聞こえたような気がした。

――ごめん、浩介……。

後悔のようなものが一瞬よぎった。

でも、すぐに次の激しい突きが来て、思考が快楽で塗りつぶされた。

「そうだ、そうだよ! もっと言って! お前の姉ちゃんは、俺の方がずっとすごいって認めたぞ!」

優弥は誰かに聞かせるように、大声で言った。

その時――。

チャリン。

玄関のドアが開く音が、かすかに聞こえた。

蜜葉は、一瞬、体を硬直させた。

――まさか……浩介……?

委員会は七時までかかると言っていた。

まだ五時半過ぎだ。

でも、確かにあの音は玄関のドアの音だった。

「ん……? どうしたの、お姉ちゃん」

優弥は蜜葉の動きが止まったことに気づき、腰の動きを緩めた。

「今……玄関の音……」

蜜葉は息を殺して耳を澄ませた。

そして聞こえた。

階段を上ってくる、かすかな足音。

その足音は、蜜葉の部屋の前で止まった。

ドアの向こうから、誰かが立っている気配が伝わってきた。

蜜葉は目を見開き、ドアを見つめた。

優弥もその視線に気づき、振り返った。

そして、彼の口元に、悪戯っぽい笑みが浮かんだ。

「ああ……浩介、帰ってきたみたいだね」

そう囁く優弥の声は、なぜか嬉しそうに聞こえた。

蜜葉の心臓が、恐怖で凍りつきそうになった。

ドアの向こうにいるのが浩介なら――。

今の自分たちの姿を、すべて見られてしまう。

優弥に抱かれ、喘ぎ声を上げ、愛液で濡れた体を。

そして、浩介より優弥の方がすごいと叫んだ言葉を。

「……っ」

声が出ない。

体も動かない。

ただ、ドアの向こうから聞こえる、かすかな息遣いだけが、蜜葉の耳に届いていた。

第4章 崩壊した楽園

第4章のシーン

第4章: 崩壊した楽園

ドアの向こうから聞こえる、かすかな息遣い。

浩介は自分の部屋のドアの前で、微動だにできずに立っていた。

右手はドアノブに触れ、冷たい金属の感触が指先に伝わっている。

――姉ちゃんの部屋から、あの声が。

――それに、優弥の声も。

頭の中が真っ白になった。

委員会が予定より早く終わり、嬉しそうに家に駆け込んだのに。

リビングには誰もおらず、二階から聞こえてくるのは、明らかに蜜葉の声だった。

でも、いつもの声じゃない。

苦しそうな、それでいてどこか嬉しそうな、甘ったるく蕩けた声。

そして混じる、優弥の低い笑い声。

浩介の足が、一歩、また一歩と階段を上った。

蜜葉の部屋の前まで来ると、中の音がはっきりと聞こえた。

ベッドがきしむ音。

ぐちゅ、ぐちゅ、という濡れた音。

そして蜜葉の、途切れ途切れの喘ぎ。

「あっ……んっ……そ、そこ……もっと……っ」

その言葉を聞いた瞬間、浩介の胸に鋭い痛みが走った。

――姉ちゃんが、優弥に……。

震える手が、ドアノブに力を込めた。

押すべきか、引き返すべきか。

でも、体が先に動いた。

ギィ、と小さな音を立てて、ドアが開いた。

部屋の中の光景が、浩介の視界に飛び込んできた。

まず目に入ったのは、ベッドの上で仰向けに倒れている蜜葉だった。

長い黒髪が汗で顔に張り付き、頬は真っ赤に染まっている。

口は半開きで、涎が頬を伝ってシーツに染みを作っていた。

タンクトップは胸の上までめくれ上がり、ふくらみが露わになっている。

ショートパンツは足首の方に引っかかっており、下半身は完全に裸だった。

そして、彼女の上に覆いかぶさる優弥。

黒いTシャツは背中部分が汗で黒く染まり、腰は激しいリズムで前後に動いていた。

二人の股間が結合しているところ。

浩介の目が、そこに釘付けになった。

優弥のペニスが、蜜葉の体の中に深く埋まっている。

浩介のものとは比べ物にならない太さで、蜜葉の秘部を無理やり押し広げているように見えた。

結合部の周りには、泡立った愛液がたっぷりと滲み出て、優弥の陰毛を濡らし、蜜葉の太ももを光らせていた。

「はあ……はあ……優弥くん……も、もっと……激しくして……ぁ……」

蜜葉の目が、ふと浩介の方に向いた。

一瞬、瞳が大きく見開かれた。

口元がわずかに動き、浩介の名前を呼ぼうとしたのかもしれない。

でも、次の瞬間。

優弥が腰を強く打ち付けた。

「んがっ……あああ……っ!」

蜜葉の体が跳ね上がり、彼女は目を閉じ、首を後ろに反らせた。

「姉……姉ちゃん……」

浩介の声が、かすれて出た。

でも、蜜葉はもう浩介を見ていなかった。

目を閉じたまま、優弥の首に腕を回し、爪を立てるようにして背中を引っ掴んだ。

「優弥……くん……もっと……お願い……全部……入れて……っ」

その声は、浩介が今まで聞いたことのない、底抜けに甘いものだった。

優弥はゆっくりと顔を上げ、ドアの方を見た。

彼の口元に、勝ち誇ったような笑みが浮かんでいる。

「おう、浩介。ちょうどいいところに来たな」

優弥は腰の動きを止めず、むしろより深く、より激しく蜜葉を突き始めた。

ベッドが激しくきしみ、蜜葉の体がその衝撃で揺さぶられる。

「見てみろよ。お前の姉さん、どうやって俺のチンポでイカされるか」

「や……やめろ……優弥……姉ちゃんから……離れて……!」

浩介はやっと言葉が出た。

でも、声は震えていて、まるで子供の泣き声のようだった。

「やめろって? お前の姉さんが望んでるんだぞ?」

優弥は蜜葉の耳元に唇を寄せ、大きな声で言った。

「お姉さん、やめてほしい? 俺のチンポ、抜いてほしい?」

「いや……だめ……抜かないで…優弥くんのおちんぽ…このままで……あっ……もっと……動いて……ぁ……」

蜜葉は目を開けず、優弥の背中にしがみついたまま、腰をわずかに上げて応じた。

その姿を見て、浩介の目に涙がにじんだ。

――嘘だ。

――姉ちゃんが、そんなこと言うはずない。

浩介はそう思いたかった。

でも、目の前の光景は紛れもない現実だった。

蜜葉の体は、浩介とのセックスでは決して見せなかったほど激しく反応している。

腰の動きは貪欲で、優弥のリズムに完璧に合わせて上下している。

股間からは、ぐちゅぐちゅという水音が絶え間なく響き、部屋の中に甘ったるい匂いを漂わせていた。

「見てみろよ、浩介。お前の姉さん、めっちゃ気持ちよさそうだろ?」

優弥は片手を蜜葉の股間に滑らせ、二人の結合部を指さした。

「ほら、びしょびしょだ。お前のちっちゃいのでは、絶対にこんなに濡れないだろ?」

その指が、蜜葉の陰核を軽くこすった。

「ひゃあっ……! そこ……優弥くん……それ……すご……い……っ!」

蜜葉の体が弓なりに反り返り、足の指がぎゅっと縮んだ。

「気持ちいい? 浩介にされるより、ずっと気持ちいい?」

優弥の質問に、蜜葉は一瞬ためらった。

でも、すぐに答えが返ってきた。

「うん……うん……優弥くんの……大きいちんぽが……すごい……浩介より……ずっと……ああ……っ!」

その言葉が、浩介の胸を貫いた。

まるでナイフで刺されたような鋭い痛みが、全身を走った。

「聞いたか、浩介? お前の姉ちゃん、自分で言ったぞ。俺の方がずっとすごいってな」

優弥は嘲笑うように言いながら、腰の動きをさらに速めた。

蜜葉の喘ぎ声が、次第に大きくなっていく。

「あっ……ああっ……だめ……私……もう……いっちゃいそう……っ!」

「いけよ。お前の弟の目の前で、めちゃくちゃにイけ」

優弥の言葉が、蜜葉の耳に熱く響く。

「そう……そのまま……浩介に見せつけてやれ……お前がどれだけ俺のチンポに夢中か……」

「うああ……あああっ……! い、いく……いっちゃう……優弥くん……一緒に……っ!」

蜜葉の声は、もはや叫びに近かった。

彼女の体が激しく震え始め、手が優弥の背中をがっしりと掴んだ。

爪がTシャツの生地を通して食い込み、優弥がうめくような声を上げた。

「くっ……お姉さん……すげえな……じゃあ俺も……いくぞ……!」

優弥の腰の動きが荒くなり、最後の激しい突きが繰り返された。

蜜葉の体が何度も跳ね上がり、ベッドが悲鳴をあげるような音を立てた。

そして、二人の体が同時に硬直した。

「あああ……ああ……あ……っ……」

蜜葉の口から、長く続く喘ぎが漏れた。

目はうつろに天井を見つめ、口からは涎がたっぷりと流れ出ている。

優弥は深く腰を押し込み、そのまま動きを止めた。

肩で息をしながら、蜜葉の体の上に覆いかぶさっていた。

数秒間、部屋の中には二人の荒い呼吸の音だけが響いた。

浩介はただ、立ち尽くしていた。

涙が頬を伝わり、制服の襟元を濡らしているのに気づかなかった。

胸の奥で、何かが壊れていく音が聞こえるようだった。

優弥がゆっくりと腰を引き抜いた。

ぐちゅり、という濡れた音がした。

蜜葉の股間から、優弥のペニスが現れる。

先端からは白い精液が滴り、蜜葉の秘部からもそれがあふれ出ていた。

二人の体液が混ざり合い、シーツに大きな染みを作っていた。

「はあ……はあ……すごかったよ、お姉さん」

優弥はベッドの端に座り、ジーンズを引き上げ始めた。

蜜葉はまだ恍惚の表情のまま、ベッドに倒れていた。

胸は激しく上下し、汗で光る肌が夕日の中できらめいている。

「姉……ちゃん……」

浩介がまた呼びかけた。

今度は、かすれた声が何とか出た。

蜜葉はゆっくりと顔を浩介の方に向けた。

瞳にはまだうつろさが残っていたが、少しずつ焦点が合ってくる。

「浩……介……」

蜜葉の声は、ひどくかすれていた。

「どうして……優弥と……そんなこと……」

浩介の質問に、蜜葉は目を伏せた。

しばらく沈黙が続き、部屋の中には三人の呼吸の音だけが響いた。

「……ごめんね、浩介」

蜜葉がようやく口を開いた。

声は、どこか冷たかった。

「でも……優弥くんのが……とっても気持ちよかったの」

その言葉が、浩介の最後の希望を粉々に打ち砕いた。

「嘘……だろ? 姉ちゃん、嘘言ってるだろ……?」

浩介は涙声で訴えた。

「僕たち、約束したじゃん。ずっと二人だけって……」

「ごめん、でも子供の約束だよ、それ」

蜜葉はゆっくりと起き上がり、ベッドの端に座った。

タンクトップを下ろし、恥ずかしそうに股を閉じた。

でも、そこからはまだ優弥の精液がにじみ出ていた。

「浩介のは……小さいし、何回やっても物足りなかったの。優弥くんのでないと……満足できなかったんだ」

蜜葉の言葉は、一つ一つがナイフのように浩介の心を突き刺した。

「で、でも……僕、姉ちゃんのことが……好きなのに……」

「私も浩介のことは好きだよ。弟として」

蜜葉はそう言い、優弥の方を見た。

優弥はすでに服を整え、得意げな笑みを浮かべて立っていた。

「だけど、体が求めているのは……優弥くんなんだ」

蜜葉は優弥に手を差し伸べた。

優弥はその手を取り、そっと引き起こした。

「そういうことだよ、浩介。お前の姉さん、俺がもらっていくぜ」

優弥は悪戯っぽくウインクし、蜜葉の肩を抱いた。

蜜葉は少し躊躇ったように見えたが、結局優弥に寄りかかり、部屋を出ていった。

浩介はただ、二人が去っていく後姿を見つめるしかなかった。

蜜葉は優弥と手を繋ぎ、階段を下りていった。

最後に振り返ることさえしなかった。

玄関のドアが閉まる音がした。

家の中が、急に静かになった。

浩介はゆっくりと蜜葉の部屋に入り、ベッドに近づいた。

シーツはぐしゃぐしゃに乱れ、汗と愛液、そして精液の匂いが強く漂っていた。

蜜葉の匂いと、優弥の匂いが混ざり合い、浩介には耐えがたいものだった。

ベッドの端に、蜜葉のピンクの下着が落ちていた。

浩介が誕生日にプレゼントしたものだ。

それを拾い上げると、まだ蜜葉の体温が残っているような気がした。

でも、それ以上に、優弥の精液の匂いが染みついていた。

浩介はその下着をぎゅっと握りしめ、ベッドに膝をついた。

涙が止まらなかった。

胸の奥がえぐられるように痛く、呼吸するのもつらかった。

――あの優しさは、全部嘘だったのか。

――二人だけの秘密の時間は、もう戻ってこないのか。

窓の外からは、夕日が部屋の中に差し込み、乱れたベッドシーツを赤く染めていた。

蜜葉の長い髪の毛が何本かシーツに絡まり、光の中で微かに揺れている。

浩介はその髪の毛を一本拾い上げ、指に絡めた。

柔らかくて、いつもの蜜葉の匂いがした。

でも、それだけじゃなかった。

優弥の匂い、汗の匂い、そして性の匂いが混ざり合っていた。

浩介はその髪の毛を顔に押し当て、泣きじゃくった。

部屋の中には、たった今までここで交わされた熱い記憶だけが、重苦しい沈黙の中に漂っていた。

自分と蜜葉だけの秘密の楽園は、もうそこになかった。

崩れ落ちた瓦礫の山だけが、かつての温もりをわずかに伝えているだけだった。

そして浩介は知った。

一番大切なものを、一番信じていた人に奪われるとは、こういうことなのだと。

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読み終えたあとの余韻に。

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登場人物
  • 高橋浩介 たかはし こうすけ
    男性 ・ 12

    外見: 短い茶色の髪、黒色の瞳、小柄で細身、身長は145cmほど。服装: 学校の制服や、家ではTシャツと短パンなどのカジュアルな服。内気で大人しい性格だが、姉・蜜葉に対しては独占欲が強い。蜜葉との近親相姦関係に罪悪感と強い快楽を感じている。

  • 高橋蜜葉 たかはし みつは
    女性 ・ 14

    外見: 腰まで届く長い黒髪、やや濃い茶色の瞳、スレンダーだが胸と腰に少しふくらみのある体型、身長は155cmほど。服装: 学生服や、家では部屋着としてタンクトップとショートパンツなどを着る。好奇心が強く、性的にも目覚めが早い。弟・浩介との関係を「秘密の遊び」と感じつつも、どこか物足りなさを感じ始めている。

  • 佐藤優弥 さとう ゆうや
    男性 ・ 12

    外見: 明るい茶髪をやや長めに伸ばしている、灰色がかった瞳、がっしりとした体格で身長は150cmを超え、同年代より大人びて見える。服装: ブランド物のTシャツやデニムなど、おしゃれなカジュアル服。自信家で口が達者、性的に非常に早熟。近所の若い人妻たちと複数の関係を持っていると自慢し、実際に性的経験が豊富。

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