第1章: 初めてのめくり上げ、公園のベンチで
第1章: 初めてのめくり上げ、公園のベンチで
放課後の光は、斜めに長く伸び、人気の少ない小さな公園の砂利道を茜色に染めていた。ブランコは空を切り、揺れるたびにきしむ音だけが、時折、通り過ぎる車の音にかき消される。宮坂美咲は、奥まった場所にある木製のベンチに腰を下ろし、膝の上に置いた鞄をぎゅっと抱きしめていた。胸の奥で鼓動が早く、耳元で鳴り響くその音が、外の静けさをますます際立たせた。
――ダメだよ、ここは外なのに。
そう思うたびに、腿の内側がじんわりと熱を持った。誰もいない。少なくとも、この瞬間、このベンチの周りには誰もいない確信があった。放課後の寄り道をして、わざわざこの公園を選んだ理由を、彼女自身がはっきりと言葉にできなかった。ただ、昨夜から、否、ここ数日ずっと、下腹部を中心に蠢く熱のような疼きが消えず、授業中も黒板の文字が霞んで見えるほどだった。
スカートの裾に、指先が触れた。冬の冷たさが残るナイロンの感触。その冷たさが、かえって腿の肌を敏感にさせていることに気づいた。息を深く吸い込み、ゆっくりと吐き出した。吐息が白く煙り、目の前でふわりと広がって消える。
そっと、人差し指と中指でスカートの生地を摘んだ。力は入れていない。ただ、摘んでいるだけだった。でも、それだけでも、スカートの下で白い綿のパンツが存在を主張する。太腿に密着するその布地が、今、どれほど恥ずかしい部分を覆っているかを、意識がくっきりと映し出した。
――めくったら、もう戻れない。
震える指が、ゆっくりと、ずるりと布を捲り上げていく。膝が露わになり、その上の、太腿のふくらみが、夕日に照らされて柔らかな陰影を落とす。まだパンツは見えていない。でも、捲り上げられたスカートの裾が腰のあたりでくしゃっとたまり、その先には、純白のパンツが、腿の付け根までぴったりと密着している。
誰か来るかもしれない。
その考えが、背筋を氷のように凍らせた。同時に、凍りついた背筋とは裏腹に、腿の付け根の奥から、じわっと熱い波が湧き上がってきた。怖い。捕まったらどうしよう。変な人だと思われる。学校にばれたら……。恐怖の連鎖が脳裏を駆け巡る。しかし、その震えが、なぜか股間の皺一つ一つに伝わり、かすかな疼きへと変わっていく。
指先を、パンツの上から、恥丘のあたりにそっとあてがった。
ふわっとした綿の感触の下で、確かに、熱と湿り気を感じた。まだ布越しだというのに、その中心部が、ほんのりと体温よりも高く、柔らかく膨らんでいることがわかる。無意識に、あてがった指にほんの少しだけ力を込めた。押し返すような弾力。そして、ほんのりとした、蒸れたような温もりが布地を通じて伝わってくる。
「……っ」
声にならない息が漏れた。頬が火照る。自分で触っているという事実が、激しい羞恥心を湧き立たせた。こんなこと、恥ずかしすぎる。いいえ、恥ずかしいから……こそ、なのかもしれない。
もう一方の手が、自分の意志とは関係なく動いた。人差し指の腹で、パンツの上から、恥丘の頂点あたりを、小さく円を描くように撫でた。布が擦れるかすかな音。そして、その下で、確実に固くなり、敏感に反応している小さな突起の存在が、ぞくっとする感覚で脳に伝わった。
――だめ、ここは公園なのに……わたし、どうしちゃったんだろう。
瞼の裏が熱くなった。泣きそうな気分と、止まらない指の動き。理性が警告を鳴らすが、体はもう、その警告を快楽への合図に変換し始めていた。怖い。でも、その怖さが、股間をびりびりと痺れさせる。もっと、強く。もっと、はっきりと感じたい。
円を描く指の動きが、次第に圧を増し、速度を上げた。パンツの生地が、敏感な先端を擦り上げる。くすぐったいような、しかし確実に腰を浮かせたくなるような快感が、太腿の内側を伝って背中へと駆け上がる。
遠くで、子供の高い笑声が風に乗って聞こえた。
「キャーッ! もっと高く!」
美咲の体が、弾かれるように硬直した。撫でていた手がぱっと離れ、ぐしゃっとたまったスカートの裾を慌てて引き下ろした。膝ががくがくと震え、心臓が喉元まで飛び出そうな勢いで暴れている。顔中が熱く、今、誰かが見ていたら、間違いなく異常だと気づかれるほどの赤さだった。
子供たちの声は、公園の反対側の遊具から聞こえている。まだ、こっちには来ていない。通り過ぎるだけかもしれない。息を殺し、耳を澄ます。砂利を踏む足音。笑い声。それが次第に遠ざかっていく。
ふう、とため息とも息継ぎともつかない音を吐き出した。緊張が解かれ、体の力が抜けると同時に、腿の付け根の疼きが、より鋭く、より切実に蘇ってきた。さっき中断されたことが、むしろ不満だった。物足りなさが、膣の奥をじんわりと締め上げる。
――もう、いない。大丈夫。
そう自分に言い聞かせながら、もう一度、ゆっくりとスカートの裾に手を伸ばした。今度は、さっきより少し大胆に、一気に腰までめくり上げた。冷たい夕風が、パンツに覆われた恥部に直接触れる。布越しでも、その冷たさが敏感な肌に伝わり、鳥肌が立った。その瞬間、パンツの中心部が、ほんのりと陰影を濃くしているのが目に入った。ほんの少し、色が変わっている。湿り気で、布が透けているのかもしれない。
その光景に、口の中が乾いた。唾を飲み込むと、喉がぎこちなく動く。
頭の中に、親友の顔が浮かんだ。明るく元気な声が聞こえてくるようだった。
「みさき、最近どこで帰ってるの? 一緒に帰ろうよ」
小野莉子の心配そうな表情。八重歯をのぞかせて笑う顔。彼女はきっと、美咲がこんなことをしているなんて、夢にも思わないだろう。清く正しく、真面目で、少し内気な美咲として。
――ごめんね、リコ。今は……ダメなんだ。
ぽつりと、心の中で呟いた。その罪悪感が、また別の形で下腹部を熱くした。友達を裏切っている。いい子の仮面を被りながら、陰ではこんな汚いことを考えている。汚い……そう、汚いんだ。わたしのこの股間は、もうとっくに、触りたいって願うほどに湿って、熱を持って、恥ずかしい匂いを立てている。

コメント