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暇つぶしで軽い気持ちのハメ撮りアルバイトに応じた妻が、ネットに無修正流出した巨根絶頂動画で俺の知らない淫乱な本性を晒していた

人妻/主婦 / 寝取られ(NTR) 全7章 約61分で読了(30,111字) 2026年9月14日

あらすじ

【時点】午後、平日。瑛太は長期出張から戻り、休暇を家で過ごしていた。妻の結愛は「大学時代の友達とランチに行くの」と嬉しそうに花柄ワンピースに着替え、パンプスを鳴らして出かけていく。一人になった瑛太は書斎に入り、無聊を慰めるためタブレットでいつもの無料アダルト動画サイトを開く。何の期待もなく新着タブをスクロールしていると、FC2の有料動画の流出ものの素人動画が目に留まる。「旦那ごめんね、極太ペニスにイかされました」というタイトルの動画を何気なく再生ボタンをタップする。映像は、公園でベンチに座る花柄ワンピースの後ろ姿を映し、男が近づいて声をかける場面から始まった。瑛太はその柔らかな栗色の髪と華奢な肩のラインに、言い知れぬ既視感を覚え、指が無意識に硬直する。

第1章 静かな午後、何気なく開いた動画サイトで

第1章のシーン

第1章: 静かな午後、何気なく開いた動画サイトで

出張から戻った翌日の午後、俺は書斎の椅子に深く腰を沈めていた。リビングからは結愛が身支度をする気配が聞こえてくる。クローゼットの引き戸が滑る音、ハンガーが金属のバーを擦る甲高い響き、パンプスのヒールがフローリングを打つ乾いたリズム。それらの生活音の一つひとつが、妙に耳に残った。仕事の疲れが抜けきらない身体を深く沈めながら、俺は特に理由もなくタブレットを手に取った。メールを確認するでもなく、指は無意識にいつもの無料アダルト動画サイトを開いていた。暇だった、という一言に尽きる。結愛との夜は週に一度と決まったルーティンで、正直なところ、最近は互いの身体に手順をなぞるだけの、そんな気だるさが漂っていた。

新着動画のサムネイルを何気なくスクロールする。素人もの、企画もの、盗撮もの。どれも似たり寄ったりで、指先で画面を流していく。そのうちに、一つのタイトルが目に留まった。

**『旦那ごめんね、極太ペニスにイかされました』**

その文字列を認識した瞬間、心臓が肋骨の内側で跳ねた。理由はわからない。ただ、鼓動が一拍だけ強く脈打ち、胸の奥がざわついた。俺は特に期待するでもなく、再生ボタンをタップした。

動画は公園の風景から始まった。ベンチに座る女性の後ろ姿。花柄のワンピース。柔らかな栗色の髪が、風もないのに揺れているように見えた。一瞬、心臓が跳ねた。だが、気のせいだと思った。世の中には似た服装の女などいくらでもいる。動画の中の女性はベンチにちょこんと座り、スマートフォンを眺めている。男の声が聞こえる。

「こんにちは。おひとりですか?」

落ち着いた低い声だった。女性が顔を上げる。横顔が映った瞬間、俺の指が硬直した。サムネイルをタップしたままの指先が、画面の上でぴくりとも動かない。その輪郭を、俺は知っている。顎のライン。耳の形。首筋の白さ。柔らかな栗色の髪が、耳の後ろでほんの少し跳ねる癖。動画の中の女性が、少し戸惑いながら答える。

「ええ、まあ……ちょっと時間があって」

結愛の声だった。間違いない。結婚して二年。毎日隣で聞いてきた声だ。聞き間違えるはずがない。画面の中の女性が立ち上がる。ワンピースの裾がふわりと揺れ、ベージュのパンプスが砂利を踏む。男が近づく。がっしりとした体格の男だった。浅黒い肌、無造作にセットした焦げ茶の短髪、鋭い目つき。身長は百八十センチを優に超えているだろう。俺は百七十二センチ。男は俺より頭一つ分大きい。その事実が、妙に胸に突き刺さった。

「よかったら、これからお茶でもどうですか? こんなところでお会いしたのも何かの縁ですし」

男の声は優しかった。結愛が少し躊躇うように俯く。その仕草も、俺の知っている結愛のものだ。恥ずかしいとき、彼女はいつもこうやって視線を落とす。睫毛が影を作り、頬の内側がほんのりと朱に染まる。その頬の色を、俺はベッドの上で何度も見てきた。だが今、その色は他の男に向けられている。

「じゃあ、少しだけ……ご一緒してもいいですか?」

結愛の声が、タブレットのスピーカーから流れ出る。俺の喉がからからに乾いていく。指先が震え始める。違う。これは違う。何かの間違いだ。そう思おうとする。だが、映像は容赦なく進んでいく。二人は公園を出て、近くのファストフード店へと向かう。動画はカットが切り替わり、店内の映像になる。防犯カメラか、隠しカメラか。不自然なアングルから、テーブルを挟んで座る二人が映っている。結愛はバッグを膝の上に置き、落ち着かない様子で周囲を見回している。その指先が、バッグの持ち手をきゅっと握っては離し、また握る。無意識の癖だ。俺の前で、俺に隠しごとをするときに出る癖。

「せっかくだから、何か食べませんか? 私、お腹が空いていて」

男が言う。結愛は小さく頷いた。

「そうだね。じゃあ……ハンバーガーでいい?」

男がカウンターへ行き、トレイを持って戻ってくる。ポテトとドリンク、それから包み紙に包まれたハンバーガーが二つ。結愛は「ありがとう」と小さく呟いて、ハンバーガーの包みを開いた。その横顔が、画面いっぱいに映る。あどけない表情。俺の知っている結愛の顔だ。だが、次の瞬間、俺の背筋に冷たいものが走った。

男がテーブルの下で、何かを囁いている。結愛の表情が強張る。耳まで赤く染めながら、彼女はきょろきょろと店内を見回した。誰も見ていないことを確認するように。そして、おずおずと立ち上がる。

「今から、トイレに行って、下着を脱いできてくれない?」

男の声が、はっきりとマイクに拾われていた。結愛は一瞬ためらい、唇を噛んでから、小さく頷いた。俺はタブレットを握る手に力がこもるのを感じた。指の関節が白くなる。画面の中で、結愛の姿がトイレへと消えていく。その背中を、俺は食い入るように見つめていた。ワンピースの生地が、歩くたびに腰の丸みを拾っては離れる。俺の知っている、あの丸み。

俺は動画を止めようとした。止めなければならない。これは見てはいけないものだ。妻の、俺の知らない顔。裏切り。その言葉が頭の中で赤く点滅する。だが、指は動かなかった。画面の中の時間が、容赦なく進んでいく。結愛が戻ってくる。少し歩き方がぎこちない。椅子に座るとき、スカートの裾を妙に気にしている。太腿の内側に、空気の感触を意識しているかのような、そんな腰の落とし方だった。

「脱いできたんだ」

男が満足げに呟く。

「せっかくだから、それを食べ終えようよ。冷めちゃうし」

結愛はハンバーガーを手に取り、一口かじる。咀嚼する頬が僅かに赤らんでいる。男がテーブルの下で、何かを動かしている。カメラだ。スマートフォンのカメラが、テーブルの下から結愛の脚の間を狙っている。結愛は気づいているはずだ。それでも、彼女は食べ続ける。ハンバーガーを握る指が、微かに震えている。レタスの緑が、唇の端に小さく貼りついていた。

「おいしいね」

結愛が呟く。声が上ずっている。

「食べながらでいいから、ちょっとだけ膝を開いてくれない?」

結愛の身体がぴくりと反応する。彼女は周囲を盗み見てから、ゆっくりと膝を開き始めた。ワンピースの布地が、太腿の上でつるりと滑る。膝小僧が外側を向く。内腿の白さが露わになる。動画のアングルが、テーブルの下へと切り替わる。結愛の脚の間。ワンピースの裾が、太腿の付け根まで捲れ上がっている。その奥、下着はない。白く滑らかな肌が、薄暗い店内の照明に浮かび上がる。割れ目が、慎ましく閉じている。俺は息を呑んだ。彼女の陰毛が、綺麗に剃り落とされていることに気づいたからだ。結婚してから、結愛がそんなことをしているのを俺は知らない。触れたときに、いつもと違うと思ったことはない。ということは、最近だ。いつから。誰のために。思考がぐるぐると巡る。だが、画面は止まらない。

「もうちょっとだけ、開ける?」

結愛がハンバーガーを咀嚼しながら、さらに膝を開く。太腿がテーブルの下で大きく開かれ、その中心が完全にカメラに晒される。割れ目の奥、小さな突起が薄っすらと顔を覗かせている。その色は、俺の知っているものより、ずっと赤く、ずっと濡れていた。結愛は恥ずかしそうに俯きながら、それでもハンバーガーを口に運び続ける。咀嚼の音。唾を飲み込む音。喉の奥が小さく鳴る音。そして、男の指が、そっと彼女の内腿に触れる。結愛の身体がびくんと跳ねた。ハンバーガーを持つ手が止まる。

「そのまま食べ終わったら、一緒に移動しようか」

男の声が、優しく、しかし有無を言わせない響きで告げる。結愛は小さく頷いた。俺はタブレットを膝の上に置いた。手のひらが汗ばんでいる。心臓が痛いほど脈打っている。これは現実だ。画面の中で、俺の妻が、見知らぬ男に脚を開かされている。ハンバーガーを食べながら。その表情は、恥ずかしそうで、それでいてどこか夢見心地で。俺は自分の股間が熱を持ち始めていることに気づいた。吐き気と、それと同じくらい強烈な何かが、胃の底で混ざり合う。動画はまだ始まったばかりだった。

第2章 ノーパンにされる君。ハンバーガーを食べながら

第2章のシーン

第2章: ノーパンにされる君。ハンバーガーを食べながら

動画は、街の雑踏から始まった。手ぶれの激しい縦長の画面が、公園の緑を映し、そのまま人通りの多い駅前のロータリーへと切り替わる。結愛の花柄ワンピースの裾が、歩くたびにふわりと揺れ、ベージュのパンプスがアスファルトを軽やかに叩く音まで、マイクが拾ってしまっている。男の声が背後から降ってくる。落ち着いた、低いバリトンだ。結愛は少しだけ振り返り、俺の知らない笑顔を浮かべた。頬を染め、目を細め、まるで初めてのデートにでも誘われた女子大生のように、首を小さく傾げてみせる。俺はタブレットを握る手に、いつの間にか力が入っていた。爪が液晶に当たって、小さく擦れる音がした。

ファストフード店の自動ドアが開く。店内は平日の午後で、まばらな客の頭が画面の端々に映り込む。結愛はカウンターでハンバーガーを二つ注文し、トレイを受け取る。男はすでに窓際の席を確保していて、彼女に背を向ける形で座っていた。

「ここ、座って」

そう指示する声に、結愛は素直に従う。テーブルを挟んで向かい合う二人。カメラは男の脇のバッグの中から、テーブルの天板の高さで固定されている。結愛の上半身と、テーブルの下の空間が、不自然なまでに鮮明なアングルで映し出されていた。彼女はハンバーガーの包みを開き、一口かじる。咀嚼するたびに、柔らかな頬のラインが動く。ストローでコーラを吸う音。氷がカップの中で跳ねる音。日常の音なのに、映像の中の空気はひどく澱んでいて、画面の向こうの結愛だけが、その異様な密度に気づいていない。俺は喉の奥が乾いていくのを感じた。

「ねえ、ちょっとお願いがあるんだけど」

男の声は、まるで天気の話でもするように軽い。結愛は口の中のハンバーガーを飲み込み、小首をかしげる。

「今、トイレに行って、下着を脱いできてくれないかな」

結愛の咀嚼が止まる。大きな茶色の瞳が、一瞬だけ不安げに揺れた。唇の端に、ケチャップがほんの少しついている。彼女はしばらく黙って、テーブルの上のトレイを見つめていた。俺は画面の前で息を止めていた。断れ。断るんだ。そう心の中で叫んでも、声は出ない。結愛はやがて小さく頷き、立ち上がった。パンプスのヒールが床を鳴らし、スカートの裾が翻る。トイレへと消える後ろ姿を、カメラはしばらく追っていた。

数分後、彼女は戻ってきた。歩き方が少しだけ変わっている。膝を寄せ、内股をこすり合わせるような、ぎこちない歩調だ。席に座り直すときも、ワンピースの裾を両手で押さえつけるようにして、ゆっくりと腰を下ろす。男が身を乗り出し、顔を近づける。

「ちゃんと脱いできた?」

結愛は伏し目がちに、小さく何度も頷く。産毛のように細い前髪が、額に張り付いている。緊張の汗か、それとも店内の空調のせいか。

「せっかく来たんだから、残りも食べようか。冷めちゃうよ」

男は自分のバーガーを手に取り、大口でかじってみせる。結愛も促されるまま、手に持っていたハンバーガーを再び口に運んだ。もぐもぐと咀嚼する唇の内側で、舌がパンとレタスを絡め取っている。その単純な動作を、俺はなぜか目が離せなかった。彼女の口が、俺の知っている結愛の口ではなくなっていく。ハンバーガーを食べる口。男の視線に晒されながら、何かを誤魔化すように食べる口。

「食べながらでいいから、ちょっとだけ膝、開いてみて」

何気ない口調。しかし、その言葉が画面に落ちた瞬間、結愛の肩がびくりと跳ねた。彼女はハンバーガーを持つ手を止め、じっと男の目を見る。表情は、固まったまま動かない。やがて、ゆっくりと、ワンピースの布地の下で、両膝が外側へと開いていく。白い太腿が、テーブルの下の暗がりに晒される。パンプスの内側の甲が、蛍光灯の光を受けて鈍く光った。

「もうちょっと、開ける?」

男は噛みしめるように言う。結愛の膝は、いやいやをしながらも、さらに数センチだけ外へ広がる。ワンピースの裾が腿の付け根までずり上がり、その奥の暗がりが、カメラのレンズにじっとりと向き合っていた。結愛は一口、ハンバーガーをかじる。口の中は食べ物でいっぱいなのに、喉は何かを飲み込むように上下に動く。咀嚼の音が、マイクに拾われる。もぐ、もぐ、という音の合間に、微かな衣擦れの音が混ざっていた。おそらく、開いた膝を閉じまいと、内腿の筋肉が細かく震えているのだ。

画面の中で、結愛の視線がカメラに向く。一瞬だけ。その目は、潤んでいた。恐怖か、羞恥か、あるいは、俺には名付けようのない、もっと別の感情なのか。彼女はすぐに目を逸らし、またハンバーガーを一口かじった。口の端についたケチャップを、指先で拭う仕草も、どこかぎこちない。男は満足げに、自分のコーラを一口すする。

「そのまま食べ終わったら、一緒に移動しようか」

結愛は、答えなかった。ただ、小さく息を吐き、ハンバーガーの最後の一切れを口に押し込んだ。咀嚼する頬が、わずかに赤らんでいる。俺はその時、初めて自分の呼吸が浅くなっていることに気づいた。画面の中の妻は、夫の知らない男の前で、ノーパンの膝を開き、ハンバーガーを食べている。それだけの光景なのに、俺の胃の底が、ぐるりと反転するような吐き気を訴えていた。同時に、股間の奥の方で、別の臓器が勝手に脈を打ち始めている。その不条理な二重反応に、俺は画面の前で小さく呻いた。

動画はまだ続いている。結愛が最後の一口を飲み込み、口元をナプキンで拭う。男が立ち上がり、彼女の手を取る。結愛はされるがままに席を立ち、そのまま店の出口へと歩いていく。カメラは男の手の中に戻り、二人の後ろ姿を追った。自動ドアが開くとき、結愛のワンピースの裾が、ふわりと風に舞う。俺はタブレットから目を離し、天井を見上げた。書斎の蛍光灯が、やけに白くて痛い。こめかみが、直接、心臓に繋がっているかのように脈打っている。

画面の向こうで、男の声が小さく笑った。

「ホテル、すぐそこだから」

その一言が、俺の胸の真ん中に、ずぶりと突き刺さった。

第3章 素人主婦・ユア28歳。暴かれた剃毛された秘部

第3章のシーン

第3章: 素人主婦・ユア28歳。暴かれた剃毛された秘部

動画は、ファストフード店の喧騒から一転、薄暗い室内へと切り替わった。壁際に置かれた間接照明が、天井付近の壁を橙色に染め上げている。ラブホテルの一室だ。俺の指は、いつの間にかタブレットの縁を強く握りしめていた。爪先が白くなるほどに。

男の声が、マイクを通してやけに近く聞こえる。

「それじゃ、ベッドに座ってくれる? カメラ、ここに置くから」

三脚らしきものが立てられる音。がちゃ、がちゃ、という金属の擦れる音が、俺の耳の奥で反響する。結愛は、ベッドの端にちょこんと腰を下ろした。膝をきゅっと閉じて、両手を腿の上で重ねている。その仕草は、初めて俺の部屋に来た日のことを思い出させるものでもあった。しかし、ワンピースの裾から伸びる脚は、さっきまでノーパンで、太腿の内側には、あのファストフード店で広げられた快感の名残が、かすかに汗ばんで光っているように見えた。

「緊張してる?」

男がベッドの横に立ち、上から結愛を見下ろす。

結愛は、こくりと頷いた。栗色の髪が、肩のラインに沿ってさらりと揺れる。画面越しでさえ、彼女の肌が、いつもよりずっと白く、青ざめているのが分かった。しかし、その耳は、うっすらと赤く染まっている。

「最初に、自己紹介してもらおうかな。名前と年齢と……職業、言える?」

男の声は、奇妙なほど落ち着いていた。教師が生徒に問いかけるような、あるいは医者が患者に訊ねるような、抑揚の少ない穏やかさ。けれど、その奥には、獲物をじっくりと料理する肉食獣のような、冷たい愉悦が潜んでいる。俺には、それが手に取るように分かった。

結愛は、一瞬、視線を宙に泳がせた。唇が、んっ、と小さく動く。何か言葉を選んでいるのだろう。俺は、その様子を固唾を呑んで見つめていた。まさか、俺の名前を出すんじゃないだろうな、という恐怖と、どんな嘘を吐くんだ、という怒りが、喉元でせめぎ合う。

やがて、彼女は口を開いた。

「ユア……28歳の、主婦です」

その声は、少し掠れていたけれど、妙に澄んでいた。まるで、自分に言い聞かせるように。28歳。俺の知る結愛は32歳だ。4つも若く偽った。しかも、主婦、と。既婚者であることを、あっさりと明かしたのだ。

「へえ、主婦なんだ」

男が、感心したように声を上げる。そして、ベッドに腰を下ろすと、結愛の顔をのぞき込むようにして、にやりと笑った。

「旦那さんは君みたいな美人を放っておくんだね。じゃあ……今からここで、俺と一緒に気持ちいいこと、してみる?」

その言葉に、結愛は何も答えなかった。ただ、俯いて、自分の膝を見つめている。抵抗の言葉も、頷きもない。沈黙こそが、彼女の答えだった。男の手が、そっと彼女の頬に触れる。結愛の肩が、びくりと震えた。しかし、彼女はその手を振り払わなかった。むしろ、頬を、男の掌に預けるように、わずかに傾けた。

「高橋。俺のことは、タカハシでいいよ。緊張してる? 大丈夫、優しくするから」

その名を聞いて、俺の中で、また何かが軋んだ。高橋。結愛が、これから身を委ねる男の名前。俺はその名を、舌の上で転がすように、何度も反芻した。高橋、高橋、高橋。まるで、呪いの言葉のように。

男は、カメラの位置を調整した。白いシーツの上で、結愛の全身が映るように。そして、再び彼女の前に立ち、その顎に指を添えて、ぐっと上を向かせた。目と目が合うと、結愛は一瞬、怯えたように視線を逸らしたが、男はそれを許さなかった。親指で、結愛の下唇を、そっと押し下げる。薄く開いた唇の隙間から、吐息が漏れた。

「んっ、んぅ……」

キスだった。男の唇が、結愛のそれに重なる。最初は、軽く触れるだけの、掠めるような口づけ。しかし、すぐにそれは、深いものへと変わった。ちゅ、ちゅぱ、という生々しい音が、タブレットのスピーカーから、静かな書斎に流れ出す。俺は、その音を、自分の耳で直接聞いているわけではない。なのに、まるで、自分のすぐ隣でそれが行われているかのような錯覚を覚える。粘っこい、湿った音。舌と舌が絡み合い、唾液が混ざり合う音。画面の中では、男の舌が、結愛の口内深くまで入り込んでいた。結愛の細い指が、男の首に縋りつく。白い指が、男の浅黒い肌に食い込むように。それは、拒絶ではなく、明らかに、自ら求めているようにしか見えない。

「ん……ふ……んんっ……」

結愛の鼻から、甘い抜け声が漏れる。俺は、その声を知っている。いや、知っているはずだった。週に一度の、義務のようなセックスの時。俺が彼女の口にキスをすると、彼女はいつも、こうやって、小さく鼻を鳴らす。けれど、それは、もっと淡白で、もっと儀礼的なものだった。今、画面の中の結愛は、まるで、飢えた獣が水を求めるように、貪欲に男の唾液を啜っている。息継ぎの間も惜しむかのように、何度も角度を変えて、唇を重ね合わせる。その頬は、もう、すっかり紅潮していた。青ざめていたのは、最初の数分だけ。今は、上気した、熟れた果実のような色をしている。

俺は、自分の手のひらが、汗ばんでいることに気づいた。指の先が、冷たい。それなのに、タブレットを握る手には、力が篭っている。放したくない。見たくない。でも、見ていなければならない。そんな矛盾した衝動が、俺の腕を、指を、支配していた。

やがて、男が、ゆっくりと唇を離した。二人の唇の間に、透明な唾液の橋が架かる。ぷつりと切れる瞬間まで、男はわざと顔を離さなかった。結愛は、ぼんやりとした目で、男を見つめている。口元が、だらしなく緩んでいる。その表情は、俺が今まで、一度も見たことのないものだった。恥ずかしそうな、それでいて、うっとりとした、夢見心地の顔。まるで、今の自分がどこにいるのか、誰と一緒なのか、分からなくなっているかのよう。

男の手が、結愛のワンピースの裾に触れる。花柄の布地を、ゆっくりとたくし上げていく。結愛は、されるがままになっていた。まるで、操り人形のように。白い太腿が、露わになる。膝の少し上まで、するすると布地が捲られていく。その動きは、実にゆっくりとしていて、焦らすようだった。俺の心臓が、痛いほど速く打っている。この先に何があるか、知っている。いや、知っているつもりだった。けれど、それは、俺の知らない結愛だった。

ワンピースが、腰のあたりまで捲り上げられる。結愛は、自分の下腹部を隠そうともしなかった。いや、隠せなかったのかもしれない。男の巧みな愛撫と、あの深いキスに、すっかりとろけさせられて、身体から力が抜けてしまっているのだろう。白くて、柔らかそうな下腹が、露出する。そして、その下に、見慣れない光景が広がっていた。

俺は、思わず、息を呑んだ。

ない。

ないのだ。

当たり前のように生えているはずの、あの柔らかな恥丘の毛が、一本も。そこには、白く、つるりとした、丘陵のような肌があるだけだった。まるで、生まれたままの、少女のような。あるいは、加工された、滑らかな石像のような。嘘だ、と思った。俺は、結愛のそこを、よく知っている。あの、黒くて、少しだけ癖のある、柔らかな茂みの感触を、俺の指は、俺の舌は、覚えている。それが、今、画面の中では、跡形もなく消え去り、ただ、つるりとした、無毛の丘だけが、照明の光を浴びて、鈍く輝いている。

いつ剃ったんだ。なぜ、俺に隠していたんだ。いや、それ以前に、俺は、彼女の身体を、どこまで見ていたというのか。妻の身体に、いつの間にか、こんな変化が起きていた。その事実が、俺の胸の内に、ちろちろと小さな焔を燃やす。嫉妬の焔だった。俺の知らないところで、妻の身体が、変わっていく。そのことが、何よりも許し難く、そして、悲しかった。

男の手が、その無毛の丘に、そっと触れた。太くて、節くれだった指が、つるつるの肌の上を、くちゅり、となぞる。何かを確認するように、愛でるように。結愛の身体が、びくんと跳ねた。その反応は、触れられた箇所が、どれほど敏感になっているかを、如実に物語っていた。男の指は、さらに下へと滑っていく。白い丘の中央で、ひっそりと閉じている、淡いピンク色の割れ目へと。

そこは、俺の記憶にあるものよりも、ずっと、小さく、閉じているように見えた。毛がなくなったことで、全体が、より一層、白く、繊細に、そして、無防備に映る。まるで、守るものを失った、小さな貝のよう。男の太い指先が、その割れ目の上を、円を描くように、ゆっくりと、くちゅ、くちゅ、と撫で回す。粘つくような水音が、またしても、スピーカーから流れ出す。その音は、さっきのキスの音よりも、ずっと、卑猥で、濡れていて、そして、俺の股間を、勝手に熱くさせた。

俺は、自分の下腹部に、言いようのない、疼くような感覚を覚えながら、それでも、画面から目を離すことができなかった。指先は、まだ、入り口をなぞっているだけ。なのに、結愛の口からは、苦しげな、それでいて、甘えるような吐息が、絶え間なく漏れ続けている。

「あっ……や、あっ……」

その声に、俺は、自分の知らない妻の顔を、また一つ、見てしまったような気がした。

第4章 知らなかった嬌声。溢れ出す潮と痙攣する肢体

第4章のシーン

第4章: 知らなかった嬌声。溢れ出す潮と痙攣する肢体

男の指が、割れ目の上をなぞる動きを次第に深く、ゆっくりとしたものへと変えていく。それまでは入り口付近をくちゅくちゅと撫で回すだけだった。それが今度は、人差し指の腹で、ぬるり、と柔らかな襞の奥へと沈み込んでいく。その瞬間、結愛の喉から、押し殺したような、けれど確かに甘い吐息が漏れた。まるで喉の奥で小さな花が咲いたような、そんな音だった。

「んっ……」

俺はタブレットの画面を、食い入るように見つめていた。書斎の時計は午後の二時を回ったあたりを指している。窓の外はまだ明るく、近所の子供の甲高い声や、遠くの車のエンジン音が、ごく当たり前に聞こえてくる。カーテンの隙間から差し込む午後の光が、床に斜めの影を落としている。なのに、俺の目の前の画面の中では、妻が見知らぬ男の指で、内側から身体を開かれようとしていた。そのギャップが、俺の頭を少しずつ、じわじわと狂わせていく。日常と背徳の境界線が、音もなく溶けていくようだった。

男の指が、ずぶ、ずぶ、と粘つく音を立てて、結愛の中に入っていく。一本、二本。太くて節くれだった、男の指だ。それが膣の内壁を、ゆっくりと押し拡げる。結愛の腰がわずかに浮き上がった。背中がしなやかに反る。花柄のワンピースの布地が、胸のふくらみの上でつっぱるように波打った。彼女はまだ、完全に脱がされてはいなかった。淡いピンクの花が散るワンピースの裾が、腰のあたりまで捲れ上がっているだけ。上半身は外出着のまま。なのに下半身は、無毛の秘部を晒し、男の指を受け入れている。そのちぐはぐな、けれど妙に生々しい姿が、俺の目に焼き付いて離れなかった。昼下がりの主婦が、その日常の装いのまま、他人の指で内側から崩されていく。その倒錯した光景が、網膜の裏にまで染み込んでくるようだった。

「すごいね、ユアさん。もう、こんなに濡らしてる」

男が低い声で呟く。その声には、優しさと、獲物を確信した者の余裕が混ざっていた。その言葉に、結愛は首を小さく横に振った。否定の仕草。けれどその頬はもう、すっかりとろけている。栗色の髪が、汗ばんだ額に幾筋か貼り付いていた。うっすらと上気した肌の白さが、余計に淫靡なコントラストを生んでいる。

「ち、ちが……そんなこと……」

「嘘つかないの。ほら、指、こんなに濡れてる。自分の匂い、嗅いでみる?」

男は結愛の中から指を引き抜くと、それを彼女の鼻先へと持っていく。ぬらぬらと光る指先からは、透明な糸を引いた粘液が、とろりと垂れそうになっていた。結愛は一瞬、顔を背けようとした。けれど、男のもう一方の手が、彼女の後頭部をそっと、けれど有無を言わせぬ力で引き寄せる。指先が、結愛の鼻と唇の間で、ゆっくりと揺れた。彼女の鼻翼が、小さく震える。匂いを嗅がされているのだ。自分自身の発情した雌の匂いを。青臭くて、少し酸味のある、生々しい匂い。それが、画面を通しても伝わってくるような気がした。俺は自分の喉が、からからに渇いていくのを感じた。唾を飲み込む音が、やけに大きく書斎の静寂に響く。俺の指は、タブレットの縁を握りしめたまま、白くなっている。手のひらには、冷たい汗がじっとりと滲んでいた。背中を、冷たいものが伝い落ちていく。

「あ……や……」

弱々しい抵抗の声。しかし、その声には嫌悪よりも、羞恥と、そして隠しきれない昂ぶりが混ざっていた。まるで、自分の身体が正直に反応してしまうことを、恥じているような。俺はその声のトーンを、知らなかった。俺に向ける声とも、テレビに向ける声とも違う、もっと柔らかくて、もっと淫らな響き。

男の指が、再び結愛の脚の間へと戻っていく。今度は、さっきよりもずっと大胆に。二本の指が割れ目に添えられ、ぐっと左右に開かれる。その瞬間、俺は画面の中の妻の、最も隠された部分をはっきりと見てしまった。淡いピンク色の、小さな花弁のような襞。その奥に、ひっそりと口を開けた、濡れた穴。毛が一本もないせいで、その全部が、まるで見せつけるように、白い肌の上でくっきりと浮かび上がっている。そのグロテスクなまでの生々しさに、俺は息を呑んだ。男の指が、その開かれた穴の入り口に、中指を一本、ゆっくりと差し込む。

ぐちゅ。

耳障りなほど生々しい音だった。粘液をかき混ぜるような、湿った水音。その音は、タブレットの小さなスピーカーから、静かな書斎の空気の中へと、じわりと広がっていく。まるで、そこに目に見えない汚れが、少しずつ染み出しているかのようだった。俺は無意識に自分の口元に手をやった。吐き気が、胃の底からじわじわと込み上げてくる。だが、その一方で、俺の下腹部の奥では、別の何かが、熱く、脈打っていた。この期に及んで、俺の身体は、画面の中の光景に、正直に反応してしまっている。それが何よりも情けなく、そして腹立たしかった。吐き気と劣情が、腹の中で渦を巻き、どちらが本当の自分の感情なのか、もう分からない。

男は中指を、ゆっくりと出し入れし始めた。ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ。一定のリズムで、膣の浅いところを掻き回すように。その度に、結愛の内部から、ねちゃ、ねちゃ、と粘つく音が聞こえる。結愛の呼吸が、次第に荒くなっていく。鼻にかかった甘い声が、途切れ途切れに漏れ始めた。

「あっ……あ、ああっ……」

俺の知っている結愛の声ではない。週に一度の、俺とのセックスの時。彼女はもっと静かだ。声を必死に殺している。隣の部屋に聞こえるのが恥ずかしいから、と。だから俺は、彼女が声を出すところを、ほとんど聞いたことがなかった。それが今、画面の中では、まるで堰を切ったように、甘い声が次から次へとこぼれ出ている。それは嬉しそうで、切なそうで、そしてどこか苦しそうでもあった。まるで、自分でも抑えきれない何かが、喉の奥から溢れ出しているような。彼女のこんな声を、俺は知らなかった。この二年間、俺が知っていたのは、静かで、慎ましくて、どこか義務感のようなものを感じさせる声だけだった。それが、この見知らぬ男の指先ひとつで、こんなにも簡単に砕け散ってしまうなんて。

「気持ちいい? ユアさん」

「……んっ、は……ぃ……」

「はっきり言ってよ。気持ちいいの?」

男の指が、少し強く奥を突いた。結愛の腰が、びくんと跳ねる。その動きに合わせて、ワンピースの胸元がはらりとずれ、白い胸の谷間がチラリと覗いた。

「あっ……! い、い……気持ち、いい……です……」

消え入りそうな、けれど確かに、そう答えた声。その一言が、俺の胸の奥深くに、鋭い棘のように突き刺さる。妻が、他の男に、気持ちいいと告げている。たったそれだけの事実が、俺のこの二年間の結婚生活を、根底から揺るがすような、そんな衝撃を与えてくる。俺は何か間違っていたのだろうか。俺との時間は、彼女にとって、気持ちいいものではなかったのだろうか。自問自答が、頭の中をぐるぐると駆け巡る。けれど、答えは見つからない。ただ、画面の中の結愛の声だけが、やけに鮮明に、耳の奥にこびりついていく。

しかし、考える暇もなく、動画はさらに先へと進んでいく。男の指の動きが、明らかにさっきまでとは変わった。一本だったのが二本に増え、しかもその動きが速く、激しくなっていく。中指と薬指。二本の指を揃えて、膣の中をぐちゅぐちゅと掻き回す。まるで、スイッチを探すように。あるいは、もっと奥の、もっと深い場所を探り当てようとするように。その度に、結愛の身体が、ピクピクと痙攣する。脚の付け根の筋肉が、細かく震えているのが、画面越しに見て取れた。うっすらと汗ばんだ太腿の内側が、フラッシュの光を浴びて、白く輝いている。

「あっ……あっ、あっ、あっ……!」

結愛の声が、一音ずつ、はっきりとリズムを刻み始める。腰が、男の手の動きに合わせて、前後に揺れ始めた。自ら、指を求めるように。ワンピースの胸元が、激しい動きについて、ずれていく。鎖骨の下、白い肌が露出する。その肌も、うっすらと汗ばんでいるように見えた。男の指の付け根が、結愛の割れ目に、ぐちゅん、ぐちゅん、と当たる。粘液が泡立って、白く濁り始めている。その白濁した泡が、無毛の割れ目にまとわりつく様は、どこかグロテスクで、しかし目が離せない。

「すごい締め付けだね。指、ちぎれそうだよ」

男が、感嘆の声を漏らす。そして、空いた方の手を、結愛の陰核の上へと持っていく。小さな、豆のような部分。そこを、親指の腹で、ぐりぐりと押しつぶすように刺激し始めた。その瞬間、結愛の身体が、大きく跳ねた。

「ひあっ……! や、やだ、そこは……!」

「そこは、どうしたの?」

「だめ……だめなの、そこ、いっぱい……なんか、きちゃう……!」

「何が来るの?」

「わ、わかんない……! でも、へん、へんなの……なにか、きちゃうの……!」

結愛の声が、明らかに恐怖を含んでいた。けれどそれは、逃げたい恐怖ではなく、未知の何かが、自分の身体の奥から暴れ出そうとするのを、止められない恐怖。初めて、その感触に戸惑っているような。そうだ。俺はこの時の結愛を、昔の彼女と重ねて見ていた。まだ、俺と付き合い始めたばかりの頃。セックスに不慣れで、自分の快感に少し怯えていた頃の。あの時の初々しさが、今、画面の中の他人に指を弄られている妻の顔に、蘇っている。それが、妙に哀しかった。俺だけが知っていたはずの、彼女の初々しい表情が、今は他の男の前で、惜しげもなく晒されている。

男の指が、さらに速くなる。ぐちょ、ぐちょ、ぐちょ、ぐちょん! 水音が、もう言葉にならないくらい激しくなっていく。結愛の口からは、もはや言葉ではなく、悲鳴のような、喘ぎのような、そんな音が、絶え間なく溢れ出していた。

「あっ、あっ、あっ、あっ、や、やだ、やだ、やだ、やだ……!」

「イきたい? イッていいよ。我慢しないで」

「で、できない……! こわい、こわいの……!」

「大丈夫。ほら、力を抜いて。気持ちいいところに、全部、任せて」

男の囁きは、どこまでも優しく、そして残酷だった。まるで、壊れかけの玩具を、丁寧に、ゆっくりと解体していくように。結愛の身体から、少しずつ、力が抜けていく。脚の震えが、止まらない。腰が、ベッドのシーツの上で、くねくねとのたうつ。まるで、逃げ場を探しているように。しかし、その逃げ場は、もうどこにもない。男の指が、彼女の一番敏感な場所を、的確に、執拗に、追い詰めていく。結愛の呼吸が、どんどん浅く、速くなっていく。喉の奥が、熱くなる。まるで、そこに熱い塊が詰まってしまったかのように。視界が、白く、ぼやけていく。このまま、何かが弾けてしまいそうで。でも、それが何なのか、自分でも分からない。ただ、身体が、勝手に、何かを求めている。いけない。いけないのに。この人は、夫ではない。なのに。なのに、身体の奥が、きゅうきゅうと締まって、何かを待ち望んでいる。こんなの、いけない。夫に申し訳ない。こんなの、絶対に、だめ。なのに、腰が、勝手に、動いてしまう。指が、もっと、って、おねだりしてしまう。わたしの身体は、わたしのものじゃないみたい。ああ、もう、だめかも、わたし。

そして、その瞬間は、突然に訪れた。

男の親指が、陰核を、ぐりっ、と一段と強く押し込んだ。同時に、膣の奥を、二本の指で、ぐいっ、と突き上げる。その一撃で、結愛の中で、何かが弾けた。

「あ゛あ゛あ゛っ……!」

結愛の背中が、弓なりに大きく反り返る。腰が、ベッドから浮き上がった。海老反りになった、その肢体。ワンピースの布地が、激しく引き攣る。白い喉が、上を向いて伸びる。そして、次の瞬間。ぶわり、と。彼女の尿道の入り口から、透明な液体が、勢いよく噴き出した。それは、まるで小さな噴水のように、一瞬、弧を描いて、そして、レンズに向かって降り注いだ。画面が一瞬、白くぼやける。液体は、結愛の脚の間をぐっしょりと濡らし、シーツの上に、大きな染みを作る。彼女の身体は、そのまま、何度も何度も、痙攣を繰り返した。太腿が、がくがくと震える。足先が、細かくけいれんする。その様子は、あまりにも無防備で、あまりにも淫らで、そして、どこか痛々しかった。まるで、小さな死を迎えたかのような、その一瞬の輝き。

俺は、もう限界だった。堪えていた吐き気が、喉の奥まで押し寄せてくる。思わず、口を手で強く押さえた。胃の中のものが、逆流しそうになる。それなのに。それなのにだ。俺の下腹部は、今この瞬間、かつてないほど硬く、腫れ上がり、熱く脈打っていた。ズボンの前が、痛いほどに突っ張っている。妻が、他の男に、指一本で、あんなに激しく絶頂させられている。その事実は、俺の心を木っ端微塵に打ち砕くのに。俺の身体は、その光景を、最高のエロスとして処理していた。画面の中の、愛液と潮でぐしゃぐしゃになったシーツ。だらりと力を失った、妻の脚。そのすべてが。理性と本能が、真っ二つに引き裂かれていく。

俺は、自分の股間を、無意識に握っていた。触れるだけでも、もう出そうだった。情けなさと、惨めさと、そして、どうしようもない性的な興奮。それらが、ごちゃ混ぜになって、俺の頭の中で、渦を巻いている。俺は、ゆっくりと指を動かし始めた。画面の中の妻と同じように、自分の小さな、そしてみすぼらしい勃起したものを、扱き始めた。ああ、俺は、何をやっているんだろう。そう思いながら、けれど、もう指は止まらなかった。まるで、自分自身に罰を与えるかのように。あるいは、この屈辱を、快楽に変換しようとするかのように。

「はぁ……はぁ……あ、ああ……」

画面の中の結愛は、まだぐったりと、シーツの上で息を荒げていた。脚をだらしなく開いたまま。無毛の割れ目からは、透明な液体が、まだとろとろと溢れ出ている。その光景を、俺は瞬きもせずに、見つめ続けた。まるで、罰を受けているかのように。あるいは、これが俺の本当の姿なのだと、思い知らされるかのように。書斎の時計が、コチコチと時を刻む。その音だけが、やけに現実的で、そして残酷だった。窓の外では、まだ子供たちの声が聞こえている。世界は、何も変わらずに回り続けている。なのに、この書斎の中だけが、まるで別の時間が流れているようだった。

第5章 極大の他人棒。子宮の入り口を叩かれて

第5章のシーン

第5章: 極大の他人棒。子宮の入り口を叩かれて

潮を吹き終えた結愛はシーツの上でぐったりと横たわっていた。脚はだらしなく開いたまま白い太腿の内側が汗と潮でてらてらと光っている。呼吸は荒く胸元がワンピースの上からでも分かるほど激しく上下していた。俺は自分の手を止められないでいた。ズボンの上から硬く勃起したものをゆっくりとけれど確実に扱いていた。情けない。情けないのに指が止まらない。

男はそんな結愛を休ませるつもりはないらしい。ベッドの横に立ち自分のジーンズのベルトに手をかけた。かちゃりという金属の音。ファスナーが下ろされる。じりじりという布地の擦れる音がやけにゆっくりとスピーカーから聞こえてくる。男は下着の前をくつろげた。そして中からそれを引きずり出した。

俺は息を止めた。

でかい。

それが最初に頭に浮かんだたった一言だった。画面の端から端までいや結愛の顔の半分ほどもありそうな極太の肉塊。色は少し黒ずんだ暗赤色。表面には太い血管がぼこぼこと浮き出ている。亀頭はまるで握り拳のような歪な形。竿の根元から先端にかけてぬらぬらと光っている。それはあきらかに俺のものではなかった。俺の貧弱で短くて細い勃起。それの1.5倍。いや2倍はあるんじゃないか。長さも太さも質量もすべてが別格。俺は自分の股間を見下ろした。ズボンの上から布地を押し上げている小さな膨らみ。今まさに俺の指で扱かれているそのみすぼらしい突起。画面の中のあの怪物と並べたらまるで子供の玩具と大人の道具ほどに差があるだろう。

「は……ぁ……」

結愛が上ずった吐息を漏らした。彼女の潤んだ瞳がその極大のペニスに釘付けになっている。恐怖か驚きかあるいは別の何かか。その白い喉がこくりと鳴った。唾液を飲み込んだのだ。男は結愛のそんな反応を面白そうに眺めていた。そして自分の勃ち上がった巨根の根元を片手で握る。ずしりと重たげに揺れた。

「どう? ユアさん」

男が低い声で囁く。それは自慢でも挑発でもない。ただ事実としてそう問いかけているだけ。その余裕のある声。俺はその声を聞いて自分のなんと矮小さを思い知らされたか。妻の前でこんなものを晒したことが一度でもあっただろうか。いやない。俺はいつも薄暗い寝室で布団の下でこっそりと彼女を抱いていた。こんな照明の下で堂々と見せつけるようなそんな行為はしたことがなかった。

男はベッドに片膝をついた。そして結愛の栗色の髪をそっと撫でる。

「口でしてくれる?」

それは命令ではなかった。けれど断る余地を与えない優しい響き。結愛は少し躊躇した。目を逸らし唇を噛んだ。しかし男のもう一方の手が彼女の顎に添えられる。親指が唇の端をくすぐるように撫でる。その手つきはどこまでも優しくそして残酷だった。結愛の抵抗の意地がじわじわと溶かれていく。やがて彼女はゆっくりと上半身を起こした。ワンピースの胸元がずれたまま白い乳房の輪郭がちらりと覗く。そして男の脚の間に顔を近づけていった。

俺は自分の股間を握る手に力がこもるのを感じた。画面の中で結愛が今からやろうとしていること。それを知りながら俺は目を離せなかった。彼女の小さな口が開く。薄い唇の隙間から舌がちろりと覗いた。そしてその舌先が巨大な亀頭の先端に触れる。くちゅとかすかな音。先走り汁がぬらりと光ったその表面を舐め上げる。

「あ……んっ……」

結愛の喉から甘い声が漏れた。彼女は最初慎重に亀頭の裏筋のあたりをれろれろと舐めていた。まるで味を確かめるように。根本の方まで舌を這わせまた先端に戻る。ちゅちゅぱというキスの音も混ざり始めた。彼女の唾液と男の先走りが混ざり合っていやらしい光沢を生んでいる。俺は自分の妻が他の男の性器にキスをしているその光景を直視していた。頭では理解しているつもりだった。しかし実際にその映像を目にした瞬間胸の奥がぎゅうと締め付けられるような痛みが走った。俺の妻が俺の知らない顔で他の男を口に含んでいる。

やがて結愛は口を大きく開いた。そしてその極太の肉塊を一気に咥え込もうとした。しかしあまりの太さに顎が外れそうになる。あという声にならない声。彼女の唇が精一杯に拡げられ白い歯がペニスの根元に当たる。それでも彼女は止まらなかった。むしろ自ら頭を前後に動かし始めた。じゅぷじゅぷじゅぽと粘っこい水音が部屋に響く。彼女の頬が内側から押し広げられて歪む。苦しげに眉をひそめながらそれでも舌を器用に動かして亀頭のカリの部分をくすぐるように攻める。喉の奥でんぐっんぐっとえずくような音も混ざる。その必死な奉仕の様子は俺の前では決して見せたことのないものだった。

「……上手だね、ユアさん」

男が結愛の髪を掴みゆっくりと腰を動かし始めた。結愛はされるがままになっている。口を突かれるたびにあごの下の柔らかな肉がふるふると震える。唇の端からは唾が糸を引いて垂れ落ちた。彼女の喉が時折苦しそうに締まる。それでも男は容赦なく腰を前後に揺らし続けた。俺はその光景を見ながら自分の手を動かしていた。画面の中の結愛の口。その中に入っているもの。俺の指はそのリズムに合わせるように自分の小さなものを扱いていた。なんでこんなに興奮しているんだ。妻が他の男に犯されているのに。なのに俺のペニスは痛いほどに硬く脈打っている。頭のどこかで冷静な自分がそう呟いた。だがその声はすぐに快楽の濁流に掻き消された。

「はい、もういいよ」

男が結愛の頭をそっと押し離した。ぶぷっという音とともにペニスが唇から抜かれる。透明な唾液の橋が亀頭と彼女の唇の間に架かる。結愛は荒い息をつきながら口元を手の甲で拭った。その目はもうすっかりとろけていた。焦点が定まっていない。まるで夢でも見ているかのよう。男はそんな彼女をベッドの中央に押し倒した。そして脚の間に自らの身体を収める。ぐしゅとシーツが軋む音。結愛のワンピースの裾が腰まで捲り上げられる。無毛の秘部が再び露わになりそこにあの極大の亀頭が押し当てられる。

「挿れるよ」

男が短く告げる。結愛はこくんと頷いた。もう逃げる素振りは微塵もない。彼女の白い脚が少し開かれる。濡れそぼった割れ目が怯えるようにひくりと震えた。男の腰がゆっくりと沈んでいく。

ぐぶ……ずぶりっ。

質量のある重い水音がタブレットのスピーカーからはっきりと聞こえた。結愛の膣口が極太の肉棒に押し拡げられ根本まで一気に貫かれる。彼女の背中が大きく反り返った。口がだらしなく開き声にもならない悲鳴が漏れる。

「あ……ああ……!」

俺はその瞬間自分の手を止めた。というより止めざるを得なかった。あの音。あの光景。それは俺の知る結婚生活のすべてを否定するような衝撃だった。膣の入り口が限界まで引き伸ばされそれでも尚すべてを収めきれずいくつかの襞が外側にめくれ上がっているのが見えた。それほどまでに男のペニスは太く長かった。結愛の身体がその異物を受け入れるために必死になっている。

男がゆっくりと腰を引きそしてまた突き入れる。ずちゅっずちゅっと粘っこい音が規則的に繰り返される。結愛の胸が揺れる。ワンピースの布地がずり上がり白い乳房が半分ほど露出した。ピンク色の乳首が空気に触れて硬く尖る。その乳首を男の節くれだった指がぎゅっと摘まんだ。

「あっ……ああっ……」

結愛の声が一音ずつはっきりと漏れ始める。最初は苦しげな声だった。それが何度も突かれるうちに次第に甘さを帯びてくる。ちゅくちゅくと結合部から泡立った愛液が溢れ出しシーツに染みを作っていく。男の動きが少しずつ速くなっていく。腰の振りが大きくなる。ぐちゅんぐちゅんと激しい水音が書斎に鳴り響く。俺はその音に合わせて自分の手を再び動かし始めた。もう抵抗できなかった。画面の中の妻の悦びの声。それに合わせるように俺の指は小さな勃起を扱いていた。

「あ、あう……! おく、あたってる……!」

結愛が突然声を張り上げた。男の動きが一段と深くなった瞬間だった。彼女の脚がびくんと跳ねる。爪先がシーツを掻く。男はその反応を見逃さなかった。さらに腰を深く沈める。ずぶっずぶっと根元まで埋め込むようなストローク。結愛の下腹が男のペニスに押し上げられて膨らむのが画面越しにも分かった。

「ああっ! あ、あう……! おく、おく、おくっ……!」

結愛の悲鳴が大きくなる。それは痛みの悲鳴ではなかった。悦びが限界を超えた時の悲鳴だった。彼女の両手がシーツをぎゅっと掴む。指の関節が白くなるほどに。男は彼女のそんな姿を見下ろしながら一定のリズムで最奥を叩き続ける。子宮口。きっとそこをノックしているのだろう。俺のペニスでは決して届かない場所。それを他人の男はこんなにも簡単に突いている。俺は自分の指を強く握った。嫉妬の焔が胸の奥でめらめらと燃え盛る。だがその焔は俺のペニスをさらに熱くさせるだけで。我慢汁が指の隙間からじわと沁み出ていた。

「あ、あう……! それ、だめ、あたるの、おく……っ!」

結愛が首を左右に振りながら許しを乞う。しかしその声はもはや拒絶ではない。甘えだった。もっととねだる声。男はそれに応えるようにますます腰を激しく振る。ぱちゅんぱちゅんと肌と肌がぶつかる音まで混ざり始める。結愛はもう自分を抑えられない。唇が小さく開いて切なげな吐息を漏らす。目は半ば閉じられ涙の膜が張っている。

「あ、あう……! しぬ、しんじゃう……!」

その言葉が妙に生々しく俺の胸に突き刺さった。死ぬ。そんな大げさな。そう思う一方で。俺とのセックスで一度でも彼女がそんな言葉を口にしたことがあっただろうかと考える。ない。俺はいつも彼女を優しく抱いていた。時間も短く派手さもない。だがそれは俺なりの愛情だった。それなのに。今画面の中の妻は他人のペニスに貫かれ死ぬと叫んでいる。その落差があまりにも大きくそして残酷で。俺は自分の涙腺が緩むのを感じた。悔しい。でも泣けない。泣いたらこの興奮に負けたことになるような気がした。

男の腰の動きはもう機械のように正確でそして力強かった。ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ。一定のテンポで結愛の膣を穿ち続ける。結愛の声ももう言葉にならずただあ、あ、あ、と規則的な喘ぎに変わっている。その声に合わせるように俺の手も動く。もう自分が何をしているのか分からなくなっていた。

第6章 避妊具なしの膣内射精。妻が求めた真正の終わり

第6章のシーン

第6章: 避妊具なしの膣内射精。妻が求めた真正の終わり

男の腰が止まらない。ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ。一定のリズムで最奥を穿ち続けながら結愛の両脚が次第に自らの意志で開かれていくのが画面越しに手に取るように分かった。最初はシーツの上で棒のように突っ張っていた膝が外側へとゆっくり倒れ白い内腿が露わになる。汗ばんだその肌が間接照明の光を弾いてぬらぬらと光る。

「あっ、あっ、あっ、あっ……!」

結愛の喉から一定の間隔で刻まれる喘ぎがもう書斎のスピーカーからはっきりと途切れることなく流れ続けている。書斎の時計は午後二時四十分を回ったところ。外の光はまだ明るい。なのにこの部屋の中だけはもう真夜中の拉致された密室のような昏い空気に満たされていた。俺は自分の汗ばんだ掌でタブレットの縁をつるつると滑らせながら膝をいつの間にか少し開いていた。股間のものがズボンの内側で窮屈に脈打っている。もう三十分以上硬直したまま痛い。我慢汁が下着にじわじわと染み出しべっとりと先端に絡みついている。

男が突然腰の振りを大きく変えた。今までは結愛の膣の浅いところを細かく突いていた。それが今度は竿を根本まで引き抜く。ずぽっという吸い付くような音とともに極太の肉棒が結愛の膣口をめくれ上がらせる。そして一気に根元まで叩き込む。ぐぶっという質量の重い衝撃音。結愛の腹が内側から突き上げられて膨らむ。その一回のストロークで結愛の声が変わった。

「ひぅっ……!」

悲鳴。それが単発で終わらない。男は容赦なく同じストロークを繰り返す。ずぽっ、ずぶっ、ずぽっ、ずぶっ。ゆっくりと確実に膣の奥の奥あの子宮の入り口を一つ一つ叩いていく。その度に結愛の背中がシーツの上でびくん、びくん、と波打つ。腰が逃げようとしてのたうつ。しかし男の手が彼女の腰骨をがっしりと掴んで逃がさない。その浅黒い指が白い腰の肉に食い込んでいる。赤い跡が残りそうなほど強く。

「あ、あうっ……! おく、おく、そこ、ばっかり……!」

結愛の掠れた抗議の声。それはしかし拒絶の響きを持っていなかった。むしろもっと、とねだる泣き声に近い。男は結愛のそんな声を聞きながらゆっくりと口元を歪める。そして腰を大きく引きまた深く沈める。その一連の動作がまるで機械のように正確でそして残酷で。

「ここがいいんだろう?」

低い声で男が囁く。結愛はそれに答えない。答えられない。ただ首を左右に激しく振ってシーツに顔を埋める。栗色の髪が汗で額に頬に張り付いて乱れその下の切なげな表情が隠れる。しかし隠しきれない声が漏れる。んっ、んっ、んっ、と鼻にかかった甘い声。男はそんな彼女の髪をかき上げて耳を露出させる。そしてその耳元に顔を寄せ囁きかける。

「ユアさん、ここ、気持ちいい? 子宮、とんとん、されて、感じてる?」

「……ぁっ、や……」

「や、じゃないだろう。ほら、正直に。俺の、これ、大きい? 旦那さんのより、大きい?」

その一言で。俺の心臓が止まった。いや止まったように感じた。旦那さん。その言葉。男の口から出たその言葉。俺は画面の前で固まった。自分の存在が今この密室の中でどう扱われているのか。それを突きつけられた瞬間だった。結愛はしばらく答えなかった。唇を噛み目をきつく閉じる。しかし男の容赦ないストロークが続く。ずぶっ、ずぶっ、ずぶっ。その度に彼女の身体が跳ね声が漏れる。やがて彼女の唇が開いた。消え入りそうなけれど確かに聞き取れる声で。

「……お、大きい、の。あなたの、ほうが……ぜんぶ、ぜんぶ、ちがうの……!」

俺はその言葉を聞いた瞬間。視界が白くなった。いや白く焼き切れた。頭の中の何かがぷつりと切れる音を聞いた。この二年間。俺は彼女の何を知っていたのだろう。彼女の身体の隅々まで知っているつもりだった。彼女の好きな場所も嫌いな場所も声の出し方もイク時の癖も。すべて把握していると思っていた。それが全部間違いだった。俺の知っている結愛は偽物だった。今画面の中にいるこの女が本当の結愛だった。他人の極太のペニスに貫かれ喜悦の涙を流しながら俺の知らない言葉を口にする。そんな妻を俺は見たことがなかった。その事実が俺の胸を貫いた。嫉妬というよりずっと原始的な痛み。

男の動きがさらに激しさを増す。もうゆっくり深く突く段階は終わった。今度は速く激しくそして浅くない。一定の深さを保ったままテンポだけが上がっていく。ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん。肌と肌がぶつかり合う乾いた音が混ざる。結愛の下腹が男の骨盤に当たる音。そのリズムはまるでパーカッションのように書斎の空気を震わせる。結愛の喘ぎもそれに合わせて速くなる。

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……!」

もう言葉ではない。ただの音。獣の交尾の声。俺はその音を聞きながら自分の手を動かしていた。いつの間にかズボンのベルトを外し前をくつろげ下着の中から自分のものを引きずり出していた。小さくて細くてそしてみっともなく濡れている。画面の中のあの極太の肉塊に比べたらもう子供の指ほどの貧相なもの。それでも俺は扱かずにはいられなかった。画面の妻が気持ちよさそうだから。それが悔しくて悲しくてそしてどうしようもなく興奮した。ああ俺はこんなにも惨めな男だったのか。

男の腰の動きが最高潮に達した時。結愛が突然声を張り上げた。それまでの喘ぎではない。もっと深いところから絞り出すような声。

「ああっ、また、きちゃう……! イク、イク、イク……! また、いっちゃうの……!」

結愛の脚が激しく痙攣する。爪先がシーツを掻く。腰が浮きそして落ちる。男はその瞬間を見逃さなかった。彼女の絶頂を確認するとより一層激しく腰を振りその波をさらに高いところへ押し上げる。ぐちゅん、ぐちゅん、ぐちゅん。泡立つ愛液が結合部から白く溢れシーツに染みを広げる。結愛の膣が痙攣し男のものを締め付ける。その締め付けが男にも快感を与えているらしく彼の呼吸も初めて荒く乱れ始めた。ふぅ、ふぅ、と短い息遣いがマイクに乗る。

そしてその直後だった。

結愛がガクガクと痙攣するその身体を必死に持ち上げた。そして自分の両腕を男の首に回した。白いしなやかな腕が浅黒い背中に巻き付く。さらにだらりと開いていた両脚までもゆっくりと持ち上げ男の腰の後ろに回す。いわゆる腰がっちりの体勢。自ら男の全体重を受け止める姿勢。これは俺の記憶にある。結愛が俺とセックスする時。一番感じている時に見せる仕草だった。あの小さな俺の身体を全身で抱きしめて離さないという合図。それが今。他人の男に向けられている。その事実だけで。俺の胸は張り裂けそうになった。しかし結愛の口から出た次の言葉で。俺の頭は完全に空白になった。

「ねえ……なかに、出して……!」

一瞬俺は自分の耳を疑った。聞き間違いだと思いたかった。しかし結愛はもう一度繰り返す。

「なかに……わたしの、なかに、いっぱい、出して……! おねがい、ぜんぶ、ちょうだい……!」

その声は切実だった。俺とセックスする時。結愛はいつもゴムをつけろと言っていた。結婚して二年。一度も生でしたことはなかった。将来のことを考えてと。俺はそれを当然のことだと思っていた。彼女の身体を守るためだと。それが今。画面の中の妻は避妊もせず。見知らぬ男の膣内に射精を求めている。しかもあの極太のペニスであの強さで突かれながら。俺は画面の中の妻の顔を凝視した。頬は上気し髪は乱れ唇は半開き。その目はもう快楽以外の何も映していなかった。そこには俺の存在はなかった。結婚指輪がしている左の薬指。その意味が音を立てて崩れ去る音を俺は聞いた。

男が結愛の言葉に応えた。動きがさらに極限まで速くなる。腰の密着と離反のスピードがもう肉眼では追えないほどに。ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん。そして最後の一突き。ずぶっという音とともに。男の腰が結愛の奥に深く沈み密着したまま止まる。ぐっ、と男の背中の筋肉が盛り上がり全身が震える。彼のペニスが結愛の子宮のすぐ傍で。精を迸らせているのが。画面越しにも分かった。どく、どく、どく、どく。脈打つ音。聞こえるはずのない音が。なぜだが俺の耳に届いた。白濁した液体が。膣の奥で放たれ。そして膣壁に押し出され。少しずつ結合部から逆流してくる。その光景を。俺は瞬きもせずに見つめた。

結愛は絶頂の余韻に身体を震わせながら。男の首にしがみついたまま小さく何度も頷いていた。涙が目の端からこぼれ耳の横のシーツに染みを作る。その表情は。快楽と安堵とそしてどこか後悔の混ざった。複雑なものだった。しかしそれを俺に見せる顔ではなかった。男の耳元でちいさく何かを囁いている。その囁きの内容はマイクに届かなかった。しかし二人の間に流れる空気は。明らかに俺の入る隙間のない。濃密なものだった。

男はしばらくそのまま動かなかった。やがてゆっくりと腰を引き始める。ずる、ずる、ずると粘っこい音を立てながら。極太のペニスが結愛の膣から抜けていく。根本まで抜けきった瞬間。結愛の膣口がぽっかりと開き。そこから白い液体がとろとろと溢れ出る。シャワーのようではない。もっと濃厚で粘りのある白濁が。ゆっくりと割れ目を伝い。会陰を越え。そしてシーツの上に落ちたまりを作る。画面の解像度がやけに高くて。その一滴一滴まで。モザイクひとつなく。克明に記録されている。男は自分の指を伸ばしその逆流した精液をすくい上げた。白い糸を引く粘液を指先に絡めて。そしてそれを結愛の口元へ運ぶ。結愛はもう抵抗しなかった。というより自ら口を開けた。小さな舌を出して。男の指に絡んだ自分の膣から出た白濁を。ちゅ、ちゅ、と音を立てて舐め始めた。その光景は。あまりにも淫靡で。そしてあまりにも完結していた。二人の営みが。俺の知らないところで始まりそして終わった。その事実だけが。静かに俺の中に積もっていく。

その時。俺の手が限界を迎えた。というより。俺の意志とは無関係に。下腹の奥から熱い波がこみ上げて。もう一瞬も堪えられなかった。びゅくっ、びゅくびゅくっ。自分の手の中で。みすぼらしい精が放たれる。たった数滴。画面の中のあの大量の白濁に比べたら。涙のように少ない。それでも俺の全身は。痙攣し。指の先まで痺れた。三度目だった。この午後だけで。俺は妻の動画を見ながら。三度も射精した。最初は動画を見るだけのつもりだった。二度目は妻が潮を吹いた時。そして三度目は。妻が他人の精を舐めているのを見ながら。こんなに惨めで。情けなくて。それでも体は正直で。ああ俺は。なんて救いようのない生き物なんだろう。

俺はティッシュを引き抜き手のひらにこびりついた自分の精を拭き取った。粘っこい匂いが鼻につく。しかし書斎の空気は。まだタブレットのスピーカーから漏れ続ける妻の余韻の声で。むせ返るように生々しかった。動画はまだ終わらない。後始末のシーンが続いている。男が結愛の身体を拭き丁寧に片付けていく。その一つ一つの動作が。まるで恋人同士のように優しくて。俺はもう見ていられなかった。それでも見てしまった。タブレットの画面を閉じることができなかった。午後三時を回ったところで。ようやく動画は終わりを迎えた。画面には再生数とコメント欄が表示されている。その数は。七桁だった。七百万回以上。この動画を。俺の知らないどこかの誰かが。七百万回も見ている。妻の裸を。妻の絶頂を。妻の中に他人の精が注がれる瞬間を。数字を見た瞬間。吐き気が。またこみ上げてきた。今度は堪えられなかった。俺は口を押さえ書斎を飛び出し。トイレに駆け込み。便器に顔を突っ込んで。胃の中のものを全部吐いた。からからの胃が痙攣し。えずきが何度も続く。目の奥が熱くなって。涙が勝手にこぼれた。吐きながら泣いた。声を殺して。嗚咽を漏らした。ああこれが。俺の敗北だ。妻の身体を知らなかった。妻の性欲を知らなかった。そして何より。自分の矮小さを。まざまざと見せつけられた。この午後の出来事は。あの動画に残された事実は。もう消えない。何度動画を削除しても。俺の記憶に。俺の心に。あの映像は。焼きついて離れない。七桁の再生数が示すように。世界のどこかの誰かが。俺の妻を。永遠に見続けている。

水を流し。顔を洗い。鏡を見た。そこにいるのは。目の下にくっきりと隈を作った三十五歳の男。青白い顔。情けない表情。結愛が帰ってくるのは。夕方五時頃だったはずだ。あと二時間ほど。その間に。俺はどうすればいいのだ。問いかけるのか。問い詰めるのか。それとも。知らないふりを続けるのか。頭の中で。様々な思いが渦巻く。怒りと。悲しみと。そしてまだ燻っている。昏い興奮と。それらが。ごちゃ混ぜになって。俺の胸を掻き乱す。俺は書斎に戻り。タブレットを手に取った。画面には。動画の最終フレームが。まだ残っている。ベッドの上で。満足そうに微笑む。結愛の顔。見たことのない。蕩けきった。女の顔。俺はその画面を。指でそっと。なぞった。液晶の冷たい感触が。指先に伝わる。生温かい肌の感触は。そこにはなかった。ただ冷たい。機械の画面だけが。俺の知らない妻を。映し続けている。

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第7章 夕闇のリビング、袋を落とした君に「さよなら」を

第7章のシーン

第7章: 夕闇のリビング、袋を落とした君に「さよなら」を

俺はリビングのソファに、まるで抜け殻のように沈み込んでいた。カーテンの隙間から差し込む西日が、フローリングの上にオレンジ色の細長い帯を作っている。その光の中を、細かな埃がゆっくりと、まるで時間の流れから取り残されたかのように漂っていた。さっきまであれほど部屋中に響き渡っていた結愛の声は、もうどこにもない。タブレットはテーブルの上に画面を伏せて置いてある。もう二度と開くまいと思った。だが、頭の中ではあの映像がまだぐるぐると渦を巻き続けている。あの白い肌。あの無毛の割れ目。あの他人の極太ペニス。そして、あの聞いたこともない甘い声。耳の奥でリフレインして離れない。離れてくれない。まるで蝸牛の殻にこびりついた粘液のように、ぬるりと絡みついて取れないのだ。

俺は両手で顔を覆った。掌の中はまだかすかに汗ばんでいる。自分の手の匂いが鼻につく。あの午後の惨めな射精の匂い。精液の生臭さと、汗と、それから胃液の酸っぱい匂いが混ざり合って、鼻の奥にこびりついて取れない。こんな匂いをさせたまま結愛を迎えるわけにはいかない。俺は立ち上がり、洗面所へ向かった。蛇口をひねり、冷たい水で何度も何度も手を洗い、顔を洗った。鏡の中には、やはりひどい顔をした俺がいる。目の下の隈。青白い頬。唇の端はいつの間にか切れて、少しだけ血が滲んでいた。噛みしめたらしい。覚えはない。

歯磨きをして、マウスウォッシュで口を漱ぐ。ミントの刺激が喉の奥を貫く。少しだけすっきりした。しかし、胸の奥のつかえは何も取れない。俺はリビングに戻り、ソファに座り直した。時計を見る。午後五時十五分前。そろそろ帰ってくる時間だ。冷蔵庫を開ける気もしない。テレビをつける気もしない。ただ座って待つ。どれくらい待っただろう。十分だったか、二十分だったか。やがて玄関の方から、かちゃかちゃという鍵の回る音が聞こえた。続いてドアの開く音。買い物袋の擦れる音。そして。

「ただいまー」

不意を突かれた。その声は。いつもの結愛の声だった。明るく弾んだ、甘えた声。まるで今日俺が知る限りの日常が、そのままの形で帰ってきたかのような。その落差に、俺の心はぐらりと揺れた。信じられない。あれほど別人のように乱れていた女が。今、俺のすぐ向こうで、いつも通りの声を出している。

「あなた、もう起きてたの?」

キッチンの方から結愛の声が続く。買い物袋をテーブルに置く音。

「ランチ会、すごく楽しかったのよ。紗季子ったら相変わらずでね、もう笑っちゃった。それより駅前のスーパーで玉ねぎが安くて。十個も買ってきちゃった」

楽しげな報告。いつもと同じトーンの。その明るさが、今の俺にはあんまりにも残酷で。あまりにも無防備で。俺は何も言えなかった。喉の奥が、貼りついたように固まっている。ただじっと、テーブルの上のタブレットを見つめていた。結愛がリビングに入ってくる。買い物袋を抱えたまま。花柄のワンピースではない。今日出かける時に着ていたあの花柄ではない。今の結愛は、薄い生成りのカットソーにロングスカート。あの動画の後のどこかで着替えたのだろう。動画の中ではあんなにあられもない姿を晒していたのに。今はごく普通の主婦の格好だ。その落差が、また俺の胸を刺す。生成りの布地が彼女の華奢な肩の線を柔らかく包み、ロングスカートの下で丸みを帯びた臀部が、歩くたびにゆっくりと左右に揺れている。あの動画で、男の手のひらに鷲掴みにされ、揉みしだかれていたあの尻肉が、今は何食わぬ顔でスカートの下に収まっている。結愛の匂いが、ふわりと俺の鼻先をかすめた。汗と、柔軟剤と、それから微かな——女の、あの部分の匂い。気のせいかもしれない。だが、俺の嗅覚はもう正常を失っている。

「あなた?」

結愛の声のトーンが、わずかに下がった。異変を感じ取ったのだろう。彼女は買い物袋をテーブルの上に置き、俺の顔を覗き込むように近づいてくる。心配しているような表情。その表情さえ、俺には仮面に見える。今日一日、俺の知らない顔を見せていた女の仮面。俺は無言で手を伸ばし、テーブルの上に伏せてあったタブレットを取った。そしてゆっくりと、その画面を結愛の方へ向ける。タッチはしなかった。画面は、俺が動画の最終フレームで止めたままにしてあった。すなわち。ベッドの上で満足そうに微笑む、結愛自身の顔が映し出されている状態で。俺はタブレットを、彼女の目の前十五センチほどのところまで差し出した。画面の光が、結愛の顔を照らす。青白い液晶の輝きが、彼女の雪肌の輪郭を浮かび上がらせ、その頬のきめの細かさまで暴き出すようだった。

結愛は最初、何が映っているのか分からないという風だった。しかし。その画面に映る自分の顔を認識した瞬間。彼女の瞳孔が、あっと開いた。そしてまるで時が止まったかのように、彼女の全身が凍りついた。手に持っていた買い物袋が、ずるりと滑り落ちる。どさっという鈍い音がリビングに響いた。袋の口が開き、中から玉ねぎがごろごろごろと転がり出る。茶色い球体が三つ四つ、フローリングの上で止まる。そのうちの一つが。俺の足元まで転がってきて、つんと俺のスリッパの先に当たって止まった。結愛は画面を凝視したまま。さっきまでの明るい顔。そこから色が消えていく。まるで水をかけた水墨画のように。上気していた頬がみるみるうちに白くなり。唇の血色も失せていく。そして。

「あっ、中に出して……!」

タブレットのスピーカーから。突然、声が流れ出した。俺がうっかり再生ボタンに触れてしまったらしい。画面が動き出す。妻自身の、切実な嬌声。その声は、リビングの穏やかな夕暮れの空気を、鋭く切り裂いた。結愛はまるで電気に触れたかのように、びくんと身体を震わせた。そしてその目から。堰を切ったように。涙がぼろぼろと溢れ出した。彼女は首を左右に激しく振りながら、何度も何度も繰り返した。

「ちがう、ちがうの……!」

その声は、裏返り震えていた。普段の落ち着いた甘えた声ではない。喉の奥から絞り出すような、悲鳴に近かった。結愛は俺の顔を恐る恐る見上げては、またすぐに視線を逸らす。まるで俺の表情の中に、何か裁きの言葉を探しているかのように。そして、縋りつこうとするかのように、彼女の手が宙で一度だけ震えた。けれど、その手は俺に触れることなく、行き場をなくしてただ落ちる。

「ちがうの、あなた……これは、違うの……!」

結愛の脚がふらとよろめく。玉ねぎを踏みそうになって、彼女は慌てて足を動かした。その拍子に、また一つ玉ねぎが転がり、壁にぶつかって止まる。俺はまだ何も言わない。いや、言えない。言えば、何か決定的な何かが壊れてしまうという予感だけがあった。俺はタブレットをテーブルの上に静かに置いた。そして、結愛の顔を見た。涙でぐしゃぐしゃになったその顔を。化粧はもう崩れていた。アイラインが目の下に黒く滲み出している。それは今日、彼女が朝丁寧に化粧していた時の顔ではない。俺の知っているどんな結愛の顔とも違う。恐怖と、羞恥と、後悔と。そして、俺を失うことへの焦りと。そんな全部が混ざり合った顔。でも。あの動画の最後の顔も。また結愛の顔だった。あの他人の極太ペニスでめちゃめちゃにされて、うっとりと微笑む顔。どちらが本当の結愛なのか。それとも、両方なのか。俺にはもう分からなかった。分かりたくもなかった。ただ、あの動画で結愛は。見知らぬ男の中に出すことを求めていた。そして、その声は。この二年間、俺が一度も聞いたことのない声だった。それだけが。確かな事実だった。

「ねえ、結愛」

俺はようやく口を開いた。自分の声が、どこか他人の声のように聞こえる。掠れていて、低くて、そして冷たく乾いている。結愛はびくりと肩を震わせ、俺の顔をおずおずと見上げた。

「あの動画を。いつ撮った」

結愛の涙が、また一粒こぼれ落ちる。彼女は唇を震わせながら、消え入りそうな声で答えた。

「……先月の、初め」

「先月」

そう呟いて。俺は少し考えた。先月の初め。それはちょうど、俺が三週間の長期出張に入った時期と重なる。海外案件の立ち上げで。俺は結愛を家に置いていった。その間に。彼女は。結愛は、何かを選び、何かを捨てたのだろう。口元が何度も開いては閉じ、そしてようやく絞り出すように続けた。

「……私、知らなくて。顔、ぼかすって。そう約束だったから。こんなことになるなんて。私、だまされたの。ほんとに。信じて。あなた」

その言葉は。動画の中の結愛の言葉とはまるで違う。けれど。俺の胸の奥で。何かがすとんと音を立てて落ちた。もういいと。心のどこかが囁いた。言い訳も、理由も、もういい。大事なのは、結愛があの動画の中で。他人に抱かれながら見せたあの顔。あの声。あの悦び。それは嘘ではない。あの最後の一瞬だけは。演技ではない。俺には分かる。分かってしまった。あの瞬間、結愛は。あの男の中で。本当にイッていた。そして。俺はそれを。七年一緒にいて。一度も見たことがない。

それなのに結愛は、涙で濡れた唇を震わせながら、途切れ途切れに、こんな言葉まで口にした。

「あなた……覚えてる? 去年の秋、二人で行った温泉。あの時、わたし、あなたの腕にしがみついて……『あなたと結婚してよかった』って……あれ、本当だったの。本当に、本当なの。あの頃は、あなただけだった。あなただけを見てた。……なのに、なのにどうして。わたし、あの日、あなたが長くいないって分かってて、寂しくて、それで、それだけで……あなたとの思い出が、わたしを責めるの。温泉の湯気も、初めてのワンルームの狭いベッドも、全部、全部わたしを責めるの……!」

彼女の声は途中から、もう言葉になっていなかった。けれど、その断片の一つ一つが、俺の胸の内側を、鈍い刃物のようにゆっくりと切り裂いていく。

――温泉の記憶が、生々しく甦る。あれは去年の秋だった。紅葉の湯治場。露天風呂の白い湯気の向こうで、結愛の濡れた髪が首筋に貼りついていた。湯船の中で彼女は俺の腕にしがみつき、火照った頬を俺の肩に押し当てながら、消え入りそうな声で「あなたと結婚してよかった」と繰り返した。その声は、あの日の湯気と同じくらい柔らかく、温かく、そして俺だけのものだと信じていた。あの時の結愛の肌の感触。石鹸の匂い。二人で入った狭い浴槽の、肌と肌が触れ合うあの密着感。すべてが、今、逆流する。あの日の「よかった」は、今日の動画の「気持ちいい」と、同じ女の口から出たものなのか。

――さらに記憶は遡る。まだ付き合いたての頃。あのワンルームの、軋むほど狭いベッド。結愛は俺の下手くそな愛撫に身をよじり、それでも「好き」と何度も繰り返した。俺の指が彼女の肌をなぞるたび、小さく息を呑み、俺の名前を呼んだ。あの頃の結愛の声と、今日の動画の声。同じ人間のものとは、どうしても思えない。だが、どちらも嘘ではないのだろう。人間は、場面ごとに別の顔を持つ。俺だってそうだ。だが。その別の顔を、俺以外の男に向けられたという事実が、ゆっくりと、しかし確実に、俺の中で何かを殺していく。

すべてが、今、逆流する。あの日の「よかった」は、今日の動画の「気持ちいい」と、同じ女の口から出たものなのか。

俺はタブレットを手に取った。そして画面の電源を切った。パチンと小さな音とともに光が消える。スピーカーから流れていた妻の声も消える。リビングが一気に静かになる。聞こえるのは。結愛のすすり泣く声と。それから、俺自身の心臓の音だけ。

俺はしばらく黙って、その心臓の音を数えていた。一拍。また一拍。頭の奥で、いつの間にか別の記憶が勝手に捲られていく。去年の秋、二人で行った温泉。湯船の中で結愛が俺の腕にしがみついて、「あなたと結婚してよかった」と呟いた時の、あの濡れた髪の匂い。もっと前、まだ付き合いたての頃、狭いワンルームのベッドで、俺の下手くそな愛撫に身をよじりながら、それでも「好き」と何度も繰り返した、あの声。あの頃の結愛の声と、今日の動画の声は、同じ人間のものとは思えない。だが、どちらも嘘ではないのだろう。

「結愛」

俺はもう一度、彼女の名前を呼んだ。今度はさっきよりも、少しだけ声の輪郭がはっきりしていた。結愛が、涙で濡れた顔を上げる。縋るような、それでいて怯えきった目。その目を見た瞬間、俺の中で、これまで必死に繋ぎ止めていた何かが、ぷつりと切れた。

「別れよう」

短い言葉だった。けれど、リビングの空気が、その一言で完全に塗り替えられた。結愛の口が、大きく開いたまま、何の音も出さない。転がった玉ねぎの茶色い皮が、夕日の最後の光を反射して、妙に生々しく光っていた。

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読み終えたあとの余韻に。

OVA 夏妻 #2 を FANZA で見る →
登場人物
  • 坂本瑛太 さかもと えいた
    男性 ・ 35

    外見: 短い黒髪、ダークブラウンの瞳、中肉中背の痩せ型、身長172cm。服装: オフィスカジュアルなスーツ、または自宅ではTシャツにジーンズ。IT企業に勤める真面目で冷静な会社員。妻を愛しているが、セックスは週1回のルーティンになりがちで、内心ではマンネリを感じている。嫉妬深く、自己評価が低い傾向があり、動画発見後は激しい劣等感と吐き気、そして制御不能な性的興奮の間で激しく葛藤する。冷静な判断力と、一度決めたら引かない決断力を持つが、心の奥底では妻への未練と軽蔑が渦巻く。

  • 結愛 ゆあ
    女性 ・ 32

    外見: 肩下までの柔らかな栗色のセミロング、大きめの茶色い瞳、色白で華奢だが腰のくびれと丸みを帯びた臀部が印象的な体型、身長158cm。服装: 外出時はきれいめの花柄ワンピースにベージュのパンプス、自宅ではリラックスしたカットソーにロングスカート。専業主婦。明るく人懐っこい性格だが、優柔不断で誘惑に弱い。結婚後、夫が仕事で不在がちな日中の時間を持て余し、退屈と性的飢餓感をつのらせていた。動画内では、羞恥心に震えながらも見知らぬ男のテクニックに抗えず、夫に見せたことのない蕩けた表情で何度も絶頂する。裏切りが露見した後は、泣きながら必死に弁解し、すがるような態度を見せる。

  • 高橋(たかはし)(男性、30代半ば)

    外見: 無造作にセットした焦げ茶色の短髪、鋭い目つきの小さな目、浅黒く日焼けした肌、引き締まった筋肉質な体型、身長180cm以上。服装: 動画内ではカジュアルな黒いTシャツに濃いジーンズ。ナンパから撮影までを行う。落ち着いた口調で優しく指示を出すが、その実、獲物を逃さない冷酷な支配欲と、女性を追い詰めることに快感を覚える性格。人並み外れて巨大なペニスを持ち、その圧倒的な男性器で結愛を何度も絶頂に導く。

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