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夫が海外赴任で不在の四十路妻が受験生の息子の使用済みブリーフを舐めてから夏休みの自宅で何度も膣内に精を受けるまでの淫らな記録

禁断/近親ぼかし系 全7章 約97分で読了(48,470字) 2026年10月21日

あらすじ

都心郊外のタワーマンションで、海外赴任の夫を待つ四十歳の身体は夜ごと疼いて止まない。勉強机に向かう一人息子の匂い、声、視線。母と子の境界が溶け始めた夏、女の飢えは少年の欲望を呼び覚まし、やがて二人を誰にも見せられない日常へと引きずり込んでいく。

第1章 熟れた女の痺れと使用済みブリーフに残る十一歳の匂い

第1章のシーン

第1章: 熟れた女の痺れと使用済みブリーフに残る十一歳の匂い

洗面所のドアを閉めた瞬間、狭い空間に残っていたのは自分の汗の匂いよりも、もっと若く尖った匂いだった。七月初旬の夜は外の熱気を窓ガラスの向こうに閉じ込めたまま、浴室と洗面所だけがひんやりと静まり返っていて、私の素足は白いタイルの冷たさをゆっくりと踏みしめていた。脱衣カゴの中に丸められた涼太の半袖シャツ、その下から薄いブルーのブリーフがのぞいている。忠義さんが海外へ旅立ってから半年、もうすぐ一年になろうとしているこの家で、男の匂いというものを身近に感じるのは、十一歳の息子が脱ぎ散らかした衣類だけになってしまっていた。

私は少しだけ膝を折り、脱衣カゴの縁に指をかけた。心臓が妙に速い。喉の奥が絞まるような感覚を、息子の塾の終わる時刻を確かめることでごまかそうとした。九時四十分。夏期講習が始まる前の今は、まだ自転車のライトがマンションの入り口に吸い込まれるまで四十分以上ある。その四十分が、私の中である種の空洞のように横たわっていた。忠義さんと最後に肌を合わせたのは、もう半年の比ではなく、体の芯のほうから痺れるような渇きが毎晩やってくる。子宮の奥が勝手にひくついて、何かをねだる。誰に言えるものでもない夜の疼きを抱えたまま、私はまるで罪の重さを確かめるように、涼太のブリーフを摘み上げた。

小さく折り畳まれたそれは、布というより皮膜のように私の手のひらでほんのり湿っていた。白い腰ゴムの内側、汗の乾きかけで少し黄ばんだクロッチの部分を指先で押し広げると、つん、という鋭さが鼻の奥まで刺さる。精液の匂いではない。もっと薄く、苦い青草を太陽で炙ったような、それでいて鼻の奥に甘く残る少年の匂い。いつの間にか私は、両手でブリーフを顔のすぐ近くまで持ち上げていた。目を閉じると瞼の裏に浮かぶのは、細い肩、薄い胸、ショートパンツから伸びる真っ白な脚。今年の六月、学校のプール開きの日に見送った背中。あの時気づいた、涼太の後ろ姿から立ちのぼる、大人の汗とは違う蒸れた熱。

洗面所の鏡を見た。そこに映る四十歳の女の顔は、頬が赤いというより、目の下のあたりに薄い朱がにじんでいて、唇が勝手に半開きになっている。私は唇を閉じる代わりに、乾いた舌の先で下唇を舐めた。そして手の中の布を、折り目のまま鼻先へ押し当てる。むわり、と温い酸味が広がった。丸一日、涼太の肌に密着していた場所の匂い。汗と、皮脂と、もしかしたらほんの少しの尿の名残。それを肺いっぱいに吸い込むと、太腿の内側がぞわぞわと震え、子宮の入り口がきゅう、と小さく鳴った。

「ああ……」

声が漏れた。誰もいない家なのに、その短い吐息が浴室の壁に跳ね返って私の耳に戻ってくる。頭では止めなければいけないと思う。思うのに、足がその場から離れず、むしろ腰を脱衣カゴの縁に押しつけるように体重をかけて、まぶたの裏で息子の体を組み立てていた。私の知っている涼ちゃん。夏になると汗をかきやすく、夜は必ず冷たいカルピスを飲みたがる。入浴後は髪も乾かさないままリビングの床で宿題を広げる。その首筋の匂い。薄い胸の、小さく尖った乳首。何度も触ってきた母の手で、今は触れることの恐ろしさに震えている自分の指先。頭がぼうっと熱を持ち、洗面台に手をついて呼吸を整えた。

そのまま洗面所を出て、寝室へ向かう。ブリーフは手に持ったままだった。夫婦の寝室は冷房を二十六度に保っていて、ベッドサイドの薄明かりだけがオレンジ色に浮かんでいる。忠義さんのいないダブルベッドはのっぺりと広く、私一人の体には海のように大きすぎる。サイドテーブルの下の布箱から、通販サイトの段ボールを引っ張り出した。開けると、透明のビニールに包まれた二十センチの極太バイブレーターが、ぬめりと暗がりを反射している。手に取るとずしりと重く、握り拳よりも一回り太い。先端は傘のように張っていて、根元には突起が幾つも並んでいた。買った当時のことを思い出す。パソコン画面を見ながら、何をしているのだろう、と震える指でボタンだけ押していた夜。届くと、その異物としての存在感に一瞬尻込みした。だが今は、その重さこそが私の夜の輪郭になっている。

ベッドの中央に仰向けになり、黒いカットソーを胸の上まで引き上げた。ブラジャーを外すと、汗を含んだ肌が空気に触れてぶる、と軽く震える。豊満な乳房が左右に流れ、先端が空気を探すように硬くなっていく。ショーツを膝まで下して脱ぎ、太腿をゆっくり二度、三度こすり合わせた。疼きはもう我慢できないくらい熟れていて、太腿の付け根に手をやると、そこだけ違う温度の液体が指をぬらした。ショーツの中心、クロッチの黒ずんだ布もすでに湿っていて、暗い部屋の弱い灯りでもてらてらと光って見える。

涼太のブリーフを顔の横に置いた。鼻孔のすぐ近くにあるその匂いに包まれながら、バイブレーターの先端を自分の入り口にあてがう。冷たい。ゴムの表面が内側の粘膜に触れた瞬間、腰がびくんと浮き上がりそうになる。あてがっただけで、私の肉はぱっくりと口を開けてそれを欲しがった。ぬる、ぬる、と押し込む。太い。いつも最初は指四本を束ねたほどの圧迫に、内臓の入り口が詰まるような苦しさと、それを超えた奥のほうに広がる痺れがある。ぐ、と腰を突き上げさせながら、三分の二まで呑み込んだ。残りを手首で回しながらさらに沈めると、先端が子宮口の手前の深い襞をぴたりと叩いた。

「は……っ」

目の奥で火花が散る。私は天井を見ながら、想像する。涼ちゃんに見られている、と。私の腫れ上がった赤黒い小陰唇を覗き込んで、あどけない声で「ママ、ここ、すごく汚い色してるよ」と言ってほしい。可愛い指で左右に割られ、乾いてひらいたところを舐められるのではなく、確かめられる。そう、この子にただ確かめられることが、どんなに自分を濡らすか。想像の中の涼太の手は、まだ小さく、指先はしなやかで私の粘膜をなぞるたびにくすくす笑う。かと思うと、視線が急に冷たくなり、低い声でこう言うのだ。

「嫌らしいママ。おちんちん欲しくて、僕のパンツくんくんしてるんでしょ」

その途端、膣の奥がきちきちと収縮して、バイブレーターに絡みついた。

「あっ……あああ……っ」

膝を立て、腰を浮かせて、自分の好きな浅い角度で抜き差しを始める。ぐちゅ、と湿った音がシーツにまで染みる。多い日でもないのに溢れる愛液が尻の割れ目を伝って、肛門の皺まで濡らしていた。抜きかけのバイブの太い先端がちょうど入り口のところまで来た瞬間、私はそこをきつく締め、想像の中で息子の指に入口の膨らみをなぞらせた。涼ちゃん、そこ、そこちょっと弱いの。やわらかい声。すると想像の息子が、駄目だよママ、勝手に締めたらおしおきだよ、と笑い、一気に奥まで突き込む。ぬぷっ、という生々しい水音と一緒に、私の喉がひっくり返る。

「ひぅ……っ、んんぅ……っ」

異物感と快感が入り混じり、腰の震えが止まらなくなる。ぐちゅぐちゅに濡れて、音が強い。何度やってもこの瞬間の苦しさを覚えていないのは、そのあとやってくる甘美感が上書きしてしまうからだ。体の奥の、子宮の首元あたりを重い先端でとん、とん、と突かれるたびに、足先まで甘く痺れが這い上がる。私は横を向き、鼻先で息子の使用済みブリーフを探った。黄ばんだクロッチの、ほんの僅かに尿の酸味を含んだ匂いを肺まで吸い込みながら、腰の動きを速める。ぬるぬると滑る穴の周り、小陰唇がバイブの太さに押し広げられて、自分の目で見なくてもその薄汚れた色素がぷにぷにと絡んでいるのがわかる。いやらしい。私のここ。四十歳の、使い込まれた赤黒い襞。それを見下ろす涼ちゃんのきれいな額、長い睫毛。

視界と匂いと肉の収縮が同時にくる。下腹部の奥が熱く巻き上がり、喉から押し出される声がかすれた。

「あ、あ、ああ……イク、イク……見て……見てて、涼ちゃん……ママのこと……っ」

ぐぐ、とバイブを一番奥に押し込んだまま、私は全身を弓なりに反らせた。膣全体が生き物みたいにうねり、太いそれを絞り上げて放さない。太腿の内側がけいれんして、足の指がつっぱり、シーツを握る手が白くなる。鼻の奥にまだ少年の匂い。頭の芯が痺れるほど強い絶頂に、涙がこめかみを伝った。声にならない声が、カタカタと歯の奥で震えた。

しばらく動けなかった。エアコンの風だけがカーテンを撫でている。ようやく膝から力が抜けて、バイブレーターをゆっくり引き抜くと、直後、びちゃ、と愛液がシーツに落ちた。抜き終わった肉の入り口はぱくぱくと痙攣し、名残惜しそうに締まったり開いたりしている。そこへ指先で触れると、熱い。まるで自分の体の一部じゃないみたいに。私は人差し指と中指で赤黒い小陰唇をなぞり、ぬるぬる光る液を尻のほうまで塗り延ばす。指先の触感がのろくて、休んでいた心臓がまた速さを増していった。

立ち上がる気になれず、しばらく寝台の上で息を整えていたが、汗ばんだ首筋が冷えるとようやく我に返る。時計を見ると九時二十五分。息子の帰宅まで十五分ほどしかなかった。体を起こし、使用済みのブリーフを脱衣カゴへ戻しに行く。ベッドの上の濡れたシーツと、汗で重くなった髪。脱衣所の冷えた空気が火照った頬に心地よい。鏡に映る自分は、肌が上気して目の下が赤く、唇の端に薄い唾液の跡があった。髪の毛が何本も顔に張り付いている。これは、涼ちゃんに見せられない顔だった。

急いでシャワーを浴び、パジャマ代わりの薄手のカットソーと長めのスカートを身につけた。髪を乾かす時間はなかったので、タオルで拭いて後ろでひとつに束ねる。リビングへ出てテーブルの上の冷水ポットからコップ一杯の水を飲むと、冷たい水が食道を落ちる感覚に現実を少し取り戻した。ソファに座ると、腿の間の生温かさがまだ名残のようにじんじんしていて、私はそっとスカートの裾を握った。蛍光灯の下で見るリビングは静かで、どこにでもある受験生の家に見えるはずだった。ソファの背に掛かった半袖の体操服と、壁際に立てかけられたランドセル。そのどれもが涼太の輪郭を保ったまま、家の中に小さく存在している。私は目を閉じて、明日の朝食のことを考えた。冷蔵庫に微糖のパックコーヒーが三つ残っている。牛乳と混ぜて、いつものコーヒーミルクを作ろう。

翌朝。私はいつもより三十分早く起きて、キッチンに立っていた。外は朝から日差しが強く、カーテンの向こうで蝉が一匹、短く鳴いては止む。白いTシャツにブラジャーをつけず、その上から薄いグレーのカーディガンを羽織った。冷房の風で乳首が布を押すのが自分でもわかる。夫がいないのだから、部屋着に凝る必要もない。そう言い訳しながら、胸の先端が時折カーディガンと擦れて、ちりちりした痛さが下腹に響くのを楽しんでいた。

いつものコーヒーミルクを作る。微糖のパックコーヒー、冷たい牛乳と氷を少し。よく混ぜてグラスへ。涼太は朝から冷たいものしか受け付けない。受験の緊張か、食欲もあまりない。でもこのコーヒーミルクだけは必ず飲む。カップを手にして飲む後ろ姿を見るのが好きだった。冷たいグラスを持つ指、少し出っ張った喉仏の骨。そこが上下するのを想像すると、朝の肌が静かに湿りはじめる。

手を洗い、キッチンのすりガラスの前でもう一度後ろを振り返る。誰もいない。冷蔵庫の音だけが低く唸っていた。自分のスカートに手を滑らせ、下着の上から指を押しあてると、そこはもうしっとりと潤んでいた。指先を下着の中に差し入れ、中ほどの肉を割るようにして愛液を掬う。白濁りを帯びた糸が指の間を伝って垂れた。私はその指を、コーヒーミルクの表面へ差し入れた。透明に近い筋が、薄茶色の液体にゆっくりと溶けて消える。心臓が高く打った。氷を二つ、もっと動かす。かすかに油が浮くような浮遊感があったが、すぐに混ざり、見た目には何も変わらない。もう一度そこへ、今度は少し深くまで指をやって粘液を絡め取ると、ためらいなく混ぜた。鼻の奥がつんとして、指先から自分の匂いが香る。フェロモンのような、海の混ざった甘ったるい匂いが、コーヒーの苦い香りと混じって消えた。

七時二十分。リビングへ入ってきた涼太は、寝癖のついた黒髪を手のひらで何度か叩きながら、食卓の椅子を引いた。私が差し出したコーヒーミルクのグラスを見て、ほっとしたように笑う。

「おはよう、ママ。今日も暑そうだね」

「おはよう、涼ちゃん。熱中症にならないように、これ飲んでから行きなさい」

白い半袖のTシャツに、膝上の短いショートパンツ。日に焼けていない細い腕と、まだ子供らしくまっすぐな背。私の作ったものを当たり前のように受け取って、く、と顎を上げて飲む。喉仏がゆっくり上下する。氷がカランと鳴った。涼太の唇がグラスの縁につく。その瞬間、自分の中の一番いやらしい液が息子の口の中へ入っていくのだと思うと、太腿をついこすり合わせてしまった。心臓の音が息子に聞こえるのではないかという不安と、それ以上に、背骨を舐められるような背徳の寒気があった。私は何も言わず、食パンを焼くふりでキッチンへ向かったが、指先が震えていて、トングを一度取り落とした。

二日後、私は夏の部屋着を決めた。涼太の塾が始まるまでの午前中、リビングで汗をかきながら家事をする時間。そこへ来て、私の服装は薄い杢グレーのTシャツに、Tバックを履いたホットパンツだった。上半身はノーブラで、豊満な胸は布のなかで重たく揺れた。乳首がくっきりと浮いている。冷房をつけても、家の中を動けば汗ばむ。ブラをつけると蒸れる。涼太に聞かれたら、そう言うつもりだった。ホットパンツは太腿の高い位置で食い込み、私のむちむちした肉をこれでもかと主張した。後ろから見ると、尻の丸み、そして分厚い肉の分かれ目がくっきり浮き出ている。布はほとんど下着に近いのに、それでも涼太の目を引くには十分すぎた。

涼太の勉強机はリビングの隣の和室にあった。塾へ行く前の午前中、彼は宿題のプリントを机に広げて鉛筆を握っていた。私はわざと、彼の背後で床に落ちたペンを拾うふりをした。腰を深く折る。汗を含んだTシャツの下で胸が垂れ、ホットパンツの裾からは腿の内側の白い肉がむにっと膨らむ。振り返らなくても、鉛筆の動きが止まったことだけは空気でわかった。心の中で数を数え、数え終わる頃にそっと半身を起こす。横目で見ると、涼太は私の腰のあたりを凝視していて、視線が合うと慌ててプリントに戻った。耳の縁がはっきり赤い。私はキッチンへ戻りながら、胸がはち切れそうな愉悦に唇を噛んだ。

彼が塾へ出かけるのを見送った後、私は和室の机の前まで歩いていって、息子の消しゴムとノートの匂いを酒のように吸い込んだ。エアコンの効いたリビングと、陽ざしの入る窓。蝉の声がガラスの外で飽きずに鳴いている。体の芯は男を覚えていて、奥からもっと、もっとと哄う。夕方まで一人の家で、することを探すまでもなく、私の体はいつもの官能の迷路へ降りていく。私はスマートフォンを取り出して通販サイトを開き、検索欄に小さなカメラの番号を打ち込んだ。息子の部屋の本棚、あの高さなら三冊目の影に隠せる。風呂場の換気扇の裏も、長めのネジを外せば手が入るかもしれない。白い文字の数字が滲んで、何度も打ち直した。二台、注文。私は注文確定のボタンを押した後、ソファに倒れるように寝転んで、自分の乳首のはったTシャツの上から胸をきつく握りしめた。

「涼ちゃん……」

声が裏返る。汗で張り付いたホットパンツの内側が、下着ごと陰部の形を浮かばせる。自分で触れても、すでにぬるぬると愛液がTバックの細い布にまで這っていた。カメラが届くのは数日後。それまで何をして耐えればいいの。そう問いかけても、耳の奥で答えるのは息子の「もっと見せて」という声の残響だけだった。

第2章 監視カメラの赤い灯と「ママ」と呟く深夜の自慰

第2章のシーン

第2章: 監視カメラの赤い灯と「ママ」と呟く深夜の自慰

カーテンの隙間から差し込む街灯の光が、寝室の天井に薄青い帯を描いている。私はベッドの上で膝を抱えるようにして、手の中のタブレットに映る映像をじっと見つめていた。画面は二分割されている。左側が浴室、右側が涼ちゃんの部屋。浴室は無人で、白い蛍光灯の下に湯気の残りがゆらゆらと漂っていた。洗い場の鏡が光って、空のバスチェアを静かに映している。

右側の画面の中で、涼ちゃんが机に向かっていた。パジャマは着ていない。風呂上がりのまま、白い半袖シャツに薄いグレーのショートパンツを履いて、背中を丸めてタブレットを操作している。濡れた黒髪が後ろ首に張り付いて、小さな耳たぶの向こうまで赤く透けていた。

私は無意識に爪を自分の太腿へ食い込ませた。心臓が変な打ち方をしている。胸の奥から小さく痙攣するような熱が込み上げて、呼吸を整えようと深く息を吐く。指先が震えているのは、冷房のせいではなかった。

昼間、塾へ送り出した足で通販サイトから届いた小さな箱を開けて、涼ちゃんの部屋と浴室にカメラを仕込んだ。本棚の隙間、収納ケースの影。どちらも黒くて小さな四角い機体で、作動するとわずかに赤いランプが灯る。私はそれを確認するたび、罪の重さを測るような心地になっていた。でも同時に、身体の奥がかっと熱くなるのを感じていた。覗く、という行為そのものが、すでに私の下腹を濡らしていた。

映像の中の涼ちゃんが、机のタブレットを膝の上へ乗せて、いすごと少し画面に近づいた。背中が丸まって、頬杖をついた手がもぞもぞと動く。左手が太腿の上を行ったり来たりしている。私は息をひそめた。冷房の風が、汗ばんだ首すじをかすめていく。

音声はひそやかに、しかし鮮明に拾っていた。涼ちゃんの指が画面をタップする小さな音。スピーカーから漏れてくる女の声が、くぐもって部屋に響く。あえぐような、粘度の高い声。私ははっとして画面の明かりを確かめた。涼ちゃんの横顔が青白く照らされている。口が半開きになっていて、目は食い入るようにタブレットを見つめたまま動かない。

その時、スピーカー越しにある言葉が流れた。「お母さん、おかしいよ……」誇張された女の甘い声が、部屋の静寂に滲んだ。涼ちゃんの喉が、こくりと上下した。

ああ、そういうの、見てるんだ。そう思いながら、私は自分の下唇を噛んだ。わかっていた。でも、実際に目にすると、胸が苦しいほど脈打って、太腿の内側がしっとりと汗みたいなもので湿っていく。部屋の空気は冷房でさらっとしているのに、私の肌の上だけ季節がおかしい。

涼ちゃんの手が、ついにショートパンツの上へ乗った。指の形に沿って、薄い生地がゆっくりと盛り上がっていく。五本の指が、まだ覚束ない手つきで布越しの膨らみを確かめては、位置をずらして握り直している。あの小さな手が、自分のよろこびを探っている。映像越しのその仕草に、私は目頭の奥がじんと熱くなるのをこらえた。

「ママ……」

画面の中で、ほんの小さく、涼ちゃんの唇が動いた。音になったのかどうかもあやしいほどの声。でも確かに、私の耳には届いた。ママ、と。

瞬間、私の茂みの奥が、ぐじゅ、と言った。子宮の入り口の辺りがきゅんと縮んで、熱い汁が内ももを伝い落ちるのがわかった。私は片手を夜着の裾から潜らせて、下着の上から自分のそこを押さえた。さらしのような薄いレーヨンの生地が、みるみる重くなって沈んでいく。指の腹にぐっしょりと湿りがからみつき、押さえているのにちゅぷ、と音がした。

私はタブレットをベッドの足元へ置き、急いで夜着の前をはだける。胸を包んでいたキャミソールを肩からずらし、下着を足首まで引き下ろして蹴り離した。汗で張り付いた夜着は、腰の辺りに丸めて押し上げただけ。ベッドサイドの薄い光が、私の白い腹と太腿を青白く照らす。乳房が左右に揺れて、乳首がすでにぴんと突き立っていた。

私はベッドから降り、小さな籐の引き出しを開けた。あの子の部屋の映像は、足元のタブレットでまだ流れている。涼ちゃんのあえぐ息が、画面越しに私の肌を撫でていく。引き出しの奥から取り出したのは、通販サイトで買った二十センチの極太バイブだった。濃いピンク色の、血管を模した隆起に覆われた無骨な形。先端は太く丸みを帯び、根元へ向かってぐっと膨らんでいる。私の体に馴染んでから、すでに何度もこの隆起の一つ一つを中で味わってきた。

畳じゃない。ここはフローリングに薄いラグを敷いただけの寝室。けれどあの直立させたときの重たげな角度を、私はラグの上へ直接求めた。バイブの吸盤を床へ押し付け、屹立させる。二十センチの質量が、空気を揺らしてかすかに揺れた。

四つん這いになる。夜着がぱさりと床へ落ちた。私はバイブをまたいで、膣口を先端にそっとあてがう。ぬるぬるした蜜が、バイブの頭に糸を引いて落ちていく。腰をゆっくりと沈めると、太い先端が私の襞を押し分けて入ってくる。あの赤黒く茂った茂みの下で、使い込んだ小陰唇が左右に割れて、露骨に立ち上がった肉を呑み込んでいくのが、映像の向こうから見られているみたいだった。いや、実際は見られていない。でも、私の中には「見られている私」がいた。監視カメラの赤い灯が、二人の部屋で私の欲望を実況しているような気がした。

「は……っ」

声が漏れた。背筋に汗が一筋流れて、腰のくぼみをたどる。バイブの隆起が膣壁を一箇所ずつ押し上げながら、子宮のすぐ下まで届く。私は肩をふるわせ、自分の乳房が重力で垂れ下がるのを感じながら、さらに深く腰を落とした。

映像の中の涼ちゃんが、ついにショートパンツを膝までずり下げた。下着は履いていなかった。いや、履いたまま寝る子だったのに、今日は脱いでいる。汗で蒸れた太腿の間から、産毛も生えていない年若いシルエットが、画面の青い光に照らされて浮かんでいた。

あんなに、大きくなれるんだ。私は目を細めて、凉ちゃんの立ち上がった陰茎を映像に認めた。十センチくらい。まだ色白で、先端は薄い皮をかぶったままで、でもすでにぴんと上向いて、下腹の薄い影に角度を刻んでいる。左手がそれを握り込むと、一層強く反り返った。

「ママ……」

また、聞こえた。今度はもっとはっきりと。伸び上がるような、掠れた声。私を呼ぶ、あの舌足らずが、そのまま私の内臓を撫でた。

私は泣きそうになりながら、バイブの先端を奥まで呑みこんだ。ぐぷ、と子宮の入り口を突かれて、目の前が点滅する。もう自分の指では足りなかった。あの子の声が、私の膣を直接くちゅくちゅにしている。私はそっと腰を浮かせ、一番張り出した隆起のところで止めた。中がひくひくと収縮して、バイブに吸い付いていく。太い肉の形が、私の内壁を通してはっきりとわかる。

下腹部を突き上げる快感に、私の背中が弓なりになった。乳房がぶるぶると揺れ、乳首から何かこぼれそうなほどに張りつめていく。乳酪臭く湿った自分の体臭が、汗と混ざって立ちのぼった。

映像の中で、凉ちゃんの手が速くなる。ぬちぬちという小さな音が、タブレットのスピーカーから私の耳へ流れ込んでくる。彼の腰が何度か浮いて、いすの背に後頭部を押し当てた。目は閉じられているのか、閉じられていないのか。開いた口から浅い呼吸が途切れ途切れに漏れるのに合わせて、私の腰も勝手にゆっくりと上下する。

「涼ちゃん、見て……ママのここ、こんなになってるのよ」

声に出したわけではない。頭の中で、映像の彼に語りかけていた。私の外側の肉は、赤黒く色づいた小陰唇がぬらぬらと張り付いて、バイブの太さに引きずられるたび、内側まで外へ裏返されそうなほど食い込んでいた。わかっている。どす黒いその襞の色を、もしあの子が直に見たら、きっと「汚い色」と言うかもしれない。それなのに、その言葉が欲しくてたまらない。

凉ちゃんの呼吸が一際深くなった。腹筋が沈み、腰が突き出される。指の輪をきつくして擦り上げるたび、白い肌の内側が火照っていく。ああ、出そうだ。私にはわかった。

私も腰を速める。ラグの上で吸盤がぬちゃぬちゃと音を鳴らし、私の蜜がバイブを伝って床へ小さな水たまりを作った。内腿が泡立って白く濁る。

「涼ちゃん、ママも……っ」

私は片手を床へつき、もう片方の手で自分の乳房を握りつぶした。ぷりぷりと乳首が指の間から逃げる。その瞬間、画面の中で凉ちゃんの背中が大きく跳ねて、彼の白い腹から胸へかけて、一筋の飛沫が弧を描いた。

どぴゅっ。

音まで聞こえた。彼の口から、押し殺しきれない吐息が漏れる。手の中から何かが迸って、下腹や太腿、机のタブレットの隅まで飛んだ。白く濁ったそれが、映像越しに粘りつく。

それと同時に、私も奥がはちきれた。子宮口をごり、とバイブに突き上げられ、膣全体が波打って水を噴くように痙攣する。声を殺そうとして、奥歯を噛んだ。喉の奥で、ごく浅く鳴く。

「ん……っ、ぁ……、んぐっ……!」

足の先まで一気に熱が駆け抜けて、太腿ががくがくと震える。バイブから引き抜いた瞬間、私の汁が自分の手首まで飛んで、床にべちゃべちゃと飛び散った。しばらく体が止まらなかった。膣口が、出し抜かれたみたいにひくひくと開閉して、空気を求めて喘いでいる。私の耳の奥では、さっきの涼ちゃんの「ママ」が、こだまのように響いていた。

はぁ、と息を吐いて、床に崩れる。頬をラグへ押し付けた。目の前のタブレットでは、凉ちゃんがティッシュを数枚抜いて、腹や机を拭いている。べそをかいたみたいな顔で、耳の先まで赤くして、混乱している。

私はその姿を見て、胸がきゅうっと切なくなった。ごめんね、という気持ちと、もっと、という気持ちが、溶けて混ざる。体の奥に、まだ先ほどの余韻がぬくもりみたいに残っていた。

残った蜜で滑る手を、そっと自分の口許へ持っていった。指先から、自分と、さっき幻で味わった精液の匂いがした。いや、あれは幻のままではなかったのかもしれない。空気の中に、確かにあの子の吐き出したものの匂いが、粒子になって漂っている気がした。私は目を閉じて、その匂いに舌先を湿らせた。

翌朝、台所に立つ私は、昨夜の自分が別の女みたいに思えて、まな板の上でトマトを薄く切っていた。指先に赤い汁が滲む。夏の光が、換気扇の影を斜めに落としていた。

物音がして、振り返ると、凉ちゃんが寝ぼけまなこをこすりながらリビングへ入ってきた。半袖のパジャマの胸許に、うっすら汗の匂いがのぼっている。寝起きの、まだ日焼けしていない若い匂い。私は包丁を置いて、手を流しで洗った。

「おはよう、ママ。……なんか、今日もあっついね」

「おはよう。夜、ちゃんと眠れたの?」

私は冷蔵庫から麦茶の入ったピッチャーを出すと、彼の前にコップを置いて、その隣へしゃがみこんだ。わざと顔を近づけすぎないように、でも自然な体勢で、彼の肩のあたりに漂う匂いを胸いっぱい吸い込んだ。

「涼ちゃん、そんなに頑張ったら、体、壊しちゃうわよ。ママ、心配で見てられない」

「べつに……今日も昨日のところ、ちょっと残ってるだけ」

そう言いながら、凉ちゃんはトーストを一口かじり、端っこの欠片を皿へ残した。彼はテレビのリモコンを探して、きょろきょろと首を回している。その首すじの薄い汗が、朝の光に光る。

私は、もう一度「ここ、かたいね」などと言いながら、空いた方の手で凉ちゃんの肩を揉むふりをした。掌に、彼の骨の形と、シャツを通してしっとりした熱が伝わってくる。昨夜、あんな風に射精した肩なのだ。彼の汗の匂いが、腕を回すたびに、ほう、と鼻へ抜けていく。私は目を伏せた。ぬるま湯を飲んだみたいに、胃の裏まで満たされていく。

凉ちゃんが食べ終わった皿を流しへ下げ、飲みかけの麦茶を残して自室へ戻る。部屋着の背中が、曲がりなりに、でも昨夜より少し大人びて見えた。

リビングに残った私は、彼の食べかけのトーストの欠片を指先で摘んだ。歯形のくっきり残った端を、そっと唇の間へ含む。ざらりとした小麦の甘みに、ほのかな唾液が混ざっている。自分のものではない味が、下の上でじわじわと広がる。私は嚥下した。ごくり、と音がする。目を閉じる。喉の奥まで、彼がいる。

午前の家事を終えて、私はもう一度洗面所へ向かった。息子の汗がまだ乾かないタオルが、フックに掛かっている。芭蕉布の、藍色の縞目の入った手触りの良いタオル。私はそれを手に取って、両手で包むように顔へ押し当てた。湿りがひんやりと鼻先をくすぐり、若い皮脂と汗の匂いが肺いっぱいに満ちる。

私は鏡を見た。頬が上気して、瞳孔の縁が溶けている。下着を新しく履き替えたばかりの下腹が、また熱を持って疼いていた。

昨夜の私を、この子は知らない。それなのに、この子の匂いは、もっと深い場所を、私の内側から濡らしていく。

第3章 浴室の鏡に映る母乳の膨らみとヌルヌルのボディウォッシュ

第3章のシーン

汗ばんだ手のひらを洗面台の縁に押しつけ、私はもう一度だけ鏡の中の自分と目を合わせた。頬が薄桃色にのぼせ、白い首筋にはうっすらと汗の膜が張りついている。芭蕉布のタオルを顔から離した後も、鼻の奥には息子の汗と、ほのかな性器臭が絡まった匂いがこびりついて離れなかった。胸の奥がずくりと疼く。指先がかすかに震えている理由を、私は知っていた。いや、知っていて、それでもリビングの時計へ目を走らせる。十時半。そろそろあの子が浴室へ向かう頃合いだった。

私は一度だけ深く息を吸い、それから手持ちのタオルを洗面台の縁へ置いた。指を背中へまわす。汗で湿ったTシャツの裾をたくし上げ、腕を抜き、脇の下から女の匂いが立ちのぼるのを感じながら床へ落とした。続いてホットパンツのボタンを外す。ファスナーを下ろす金具の音が、静かな脱衣所にやけに大きく響いた。腰をくねらせながら脱ぎ捨て、最後にTバックへ指をかける。白い布の中心は、わかっていたとおり、ぐっしょりと湿っていた。糸のように細いそれを太腿のあたりまでずらすと、すでに濡れそぼった肉の名残が、愛液で糸をひくのが見えた。生暖かい粘液が内ももを伝い、膝の裏へかすかな軌跡を残していく。自分が今から息子の入る浴室へ向かう。そのことだけを考えて、女の部分はもう、誰に触れられるでもなく、とろりと液をあふれさせていた。そのぬめりが太腿のつけ根を過ぎるたび、私は浅い吐息をこぼさずにいられなかった。股ぐらに溜まった熱が、歩くたびに内もも同士をすべらせ、じわりと広がっていく。白い下着の痕が、腰骨のあたりにまだ赤く残っているのが鏡越しに見えて、その生々しさにぞくりと肌が粟立った。

浴室の扉を開けると、白い湯気がむわりと頬へまとわりついた。私は一糸まとわぬ姿のまま、迷いなく洗い場へ足を踏み入れる。肌はこの数ヶ月、人に見せることから遠ざかっていた。夫が赴任してから、化粧水を掌で伸ばす夜ごとに、自分の乳房の重さだけが無意味に熟れていくのを感じていた。今、湯気に包まれたその裸身は、ついさっき服を着ていた頃よりずっと雄弁に女の輪郭を主張している。太腿はむちむちとした肉づきで互いに擦れ、歩くたびに内側の柔らかい皮膚がこすれて、すでに湿った茂みの奥からまた新しい雫がにじみ出るのがわかった。胸は揺れる。白く重い乳房が、一歩ごとに上下して、硬くなりかけた乳首が湯気の粒を含んだ空気に触れてひりりと疼く。私は自分の裸を、今から息子が見ることになるのだと思うと、足の指先まで震えが走るのを止められなかった。湯気をいっぱいに含んだ空気は生温かく、素肌の産毛をそっと撫で上げ、女の中心をごわごわした湿気で包みこむ。壁の白いタイルに、私の裸の影が淡く揺れていた。その影だけが、これから起こることの罪深さを先に知っているかのようで、胸がぎゅっと苦しくなった。

涼太が洗い場のバスチェアの横に立っていた。濡れた髪をぺったりと額へ張りつかせ、母の姿を認めた瞬間、少年の肩がびくりと跳ねた。目が丸く見開かれ、それから明らかに戸惑いに揺れる。視線がまず私の顔へ向かい、それから言葉もなく、ふるふると左右へ泳いだ。私は一歩、湯気の向こうから近づいた。白い肌。赤みを帯びた乳首。くびれた腰から、女の中心を隠す黒い繁み。見られたい、と思う。しかも、あの子のまなざしでなければ意味がないと、腹の奥で何かが火を灯すように熱くなった。

「涼ちゃん、背中くらい流させてよ。ひとりで洗っても、疲れが抜けないでしょう」

私はなるべく普段の調子を作って、バスチェアへ座るよううながした。全裸でいながら、声だけはリビングで話しかけるときと同じ柔らかさを保つ。ガス給油器の低い唸りだけが、しばらく二人の間に横たわる。涼太は何かを言いかけて、黙ったまま背を向けた。ただし、その背中が向けられる直前、少年の目がもう一度だけ私の乳房をとらえた。あからさまにではなく、ちらりと、けれど確実に。目線の通り道に熱が残る。さらに、まるで吸い寄せられるみたいに、涼太の視線が私の腰の下をかすめた。茂みのあたり。自分からは隠れているつもりでも、少年の耳は首まで真っ赤になっている。私はその視線を皮膚で感じる。視姦されている。まだ何も触れられていないのに、乳首がきゅっとしこり、膣の奥がきゅうっと締まる。浅ましい歓びが下腹に溜まっていく。あの子の視線が這った場所だけ、湯気を吸った肌がぴりぴりと逆立つようだった。ふと足を動かすと、すでに愛液が茂みから太腿の中ほどまで伝い、白い肌に透明の線を描いていた。

「ママ、あとでいいよ」

「いいから。今日は暑かったし、塾もがんばったんだから」

私が背後へ膝をつくと、バスマットの冷たい感触が足の甲に伝わった。ボディウォッシュをボトルから押し出す。透明なとろみが手のひらの真ん中へ落ち、ほんのりとしたミルクのような甘さに、微量の清涼感が混じって香った。両手へ広げ、きめの細かい泡をたたせる。滑りが増すたび、指と指の間をとろりと満たしていく。私は息子の背中へ触れる。まず肩甲骨の間から、ゆっくり円を描くように。

「ん……くすぐったい」

「大げさね」

泡を含んだ手のひらが、涼太の背中をすべっていく。日焼けで薄く赤い肌に、白い泡が蛇のように広がる。脊椎のくぼみを指先がなぞると、涼太の肩がびくりと揺れた。私は鏡を盗み見る。露天から深い湯気の奥、浴室用のくもり止めを塗っていない広い鏡が、向かい合うようにして二人を映し出していた。息子に背を向けられた私の、豊満な胸がひどく白く、汗で照って見える。腕を伸ばすたび、重たい乳房が左右へ揺れるのが隠せなかった。太腿を開いて座っているせいで、繁みの奥にあるものが丸見えになっていないか、鏡越しにちらと確かめる。いや、角度はまだ浅い。けれど、もし後ろからこの姿を覗き込めば、私の一番恥ずかしい場所まで一望できるに違いなかった。そう思うと、奥からどろりと蜜がにじみ、腿のつけ根を熱く濡らしていく。

息子の視線が、また動くのを感じた。鏡越しに、涼太がほんの一瞬、横目で私の胸を盗み見たのがわかる。乳輪の色まで確かめようとするような、熱っぽい目つき。それから今度は私の開いた脚のつけ根へ。息子は鼻息を乱した。見られている、あの子に見られている。私はぞくぞくと背筋を虫が這うような快感に包まれ、膣口がひくん、と収縮した。下着を脱いできた自分の全身は、もう誰に命じられたでもなく、息子の蒸れた背中と湯気だけにさらされていた。あの子の喉が、ごくり、と動く。耳を澄ますように。いえ、見るものを飲み込むように。その音が私の腰の奥へ響いて、子宮のあたりが甘く疼く。脚を少しだけ開き直すと、外気に触れた肉びるが、くたりと熱く濡れて重いのがわかった。恥ずかしさが歓びへ裏返る瞬間の眩暈に、頭の芯がくらくらした。

「涼ちゃん、少し前屈みになって。背中、流しにくいから」

私がそう促すと、涼太は素直に前かがみの姿勢を取る。その拍子に、まだ幼い躯の線がくっきりと浮かんだ。腰の横に手を添える。水でぬるんだ肌と、ボディウォッシュのぬめりが一緒になって、私の指をあやふやな熱で迎え入れる。手を脇腹へまわす。泡の層の下で、浮き出た肋骨の形をたどる。涼太の呼吸が浅くなった。呼吸を深く吸い込むたび、泡をまとった背骨がふるりと波打って、少年の肌から若い体温と甘い汗の匂いが立ちのぼる。

「ママ……」

「どうしたの」

「なんか……へん」

少年の声が上ずっていた。かわいらしい、しかし確かな動揺。それを聞きつけた私の指先が、するすると下へむかって行く。へその横をくすぐり、やがて薄い下腹へ触れた。この数週間、タオルの匂いやコーヒーミルクに注ぎ込んできた狂気が、いま、湯気をまとって現実に姿を変える。触れる。涼太の若い肌は驚くほど熱く、指の腹に汗と水と泡が混じったぬめりをまとい、まるで吸いついてくるようだった。その熱さが、私の中で何かを外していく。母という仮面の下から、雌の指がにゅるりと這い出すようで、背筋がぞわりと泡立った。

「身体を洗ってるだけよ。ほら、力を抜いて」

私は左手を涼太の肩へ置き、右手をさらに下へ、下腹部から包み込むように差し入れた。泡がぬるりと音をたて、恥毛の上を滑る。触れたのは、想像よりもずっと熱く、硬く、掌の中で脈打つ少年の性器だった。包皮の中身まで張りきっていて、血管が波打つ気配まで伝わってくる。案外、軽々と握れる細さが、かえって掌の感度を高めた。指の股に絡む泡と、先端から滲みはじめた透明な液とが混ざり、ぬめりが熱を帯びていく。握りしめる前から、涼太の性器は私の手の形を知っていたかのように、ぴったりと収まってしまうのがおそろしく、それなのに指を離せなかった。

「あっ、ママ、だめ……ちがう」

たどたどしい拒絶が湯気に溶けていく。でも逃げない。私の指が触れる直前から、あの子はずっと待っていたような気配があった。鏡には、息子の背にぴたりと密着する私の裸身が、薄い膜のような靄越しに映っている。乳房は私の腕の内側でつぶれ、乳首が硬くなっているのがわかった。表面張力でふるえるような母乳色の泡。太腿を伝い落ちたものが、すねの細い産毛を濡らしながら冷めていく。泡と湯と、私の愛液とが混ざった生温かな汁が、洗い場のタイルの上へぽたりぽたりと落ち、小さな白い水たまりをいくつも作っていた。

「ちがわないわ。気づいてなかった? 涼ちゃん、こんなにしちゃって。勉強の邪魔になっちゃうでしょう。ママがお手伝いしてあげる」

そうささやくあいだも、私は指をゆるめなかった。泡のぬめりがまるで潤滑油みたいに手と息子の性器を包んで、上下するたびくちゅ、くちゅと下品な水音が立つ。最初はそっと。根元から先へ向かうように、手のひら全体でしごき上げる。人差し指が包皮の境目をなぞり、薄い皮をすこし持ち上げるようにすると、涼太の腰が勝手に揺れた。ぬかるむような音が、太い輪になって耳へ絡みつく。手首を返すたび、泡の合間から少年自身の匂いがむわりと立ち、湯気の重さを増していく。

「い……、あ、ママ、それ……ヘンだよ」

少年の泣きそうな声。私は彼の耳の真後ろへ唇を近づけ、泡立った手をゆるめずに、もう一方の手で彼の胸へまわした。指先で、まだ小さい乳首を探り当てる。濡れた肌の上で、ぷくりと硬くなりかけた突起を円を描くように転がしてやる。涼太の口から、は、と空気の漏れる音がした。小さな胸を汗が伝い、乳首の周りに溜まった泡が親指の動きに合わせて、ぬるりと肌をずれていく。

「ヘンじゃないのよ。男の子はね、みんな気持ちいいの。ママの手、温かいでしょう?」

私は吐息まじりに問い、もう一度鏡へ視線を移した。二人の淫らな姿。湯船の湯面にはわずかな波紋がひろがり、天井の熱を吸った空気がしんと湿っていた。鏡に映る私の太腿のあいだは、さっきまで閉じていた繁みがつやつやと光っている。いや、光っているのを見ている自分に、いちばん昂っていく。ただ、泡を塗りこめるだけのはずなのに、自分の中心からは愛液がとめどなくあふれ、太腿の内側を静かな川のように伝っていくのがわかる。性器のにおいに、私自身の熟れた匂いが混ざって、湯気の中で果実のように濃密だった。肉びるを伝い落ちる蜜が、肛門の窄まりをくすぐって、尾骶骨のほうまで熱い筋を残す。ぱっくりと開きかけた花唇はもう、何かを咥えたくて、ひくひくと空を噛んでいた。

「ママ……なんか、出そう、出ちゃうよ……」

涼太の尻が小刻みに動いた。前かがみのまま、母の手から逃れるように腰を引こうとする。その頬が、鏡を正面にしてひどく赤く染まっている。唇が半開きになり、荒い息が白い蒸気とまじっている。私の指が先端にからんだ包皮を、きゅっと剥くように押し上げた。露わになる鈴口。ぬるついた薄紅色の窪みを、親指の腹でぐりと撫でまわす。ぷっくりと開いた先端が、ねっとりと私の指へ吸いついて、とろけそうな熱を返してくる。

「で、出る……ママ、出ちゃう……」

泣き声とはまた違う、太く高い声が浴室の壁に反響した。彼の両足の指が、洗い場のタイルをきゅっと掴むのが見えた。

「いいのよ。恥ずかしいことじゃないの。お母さんに、いっぱい見せて」

私はわざと息を吹きかけた。耳たぶの産毛が、ふるりと立つのが唇の先に感じられる。そのまま手を早めた。ぬちゃぬちゃと乱れる泡の音。そこへ、くちゅっ、くちゅっと粘る愛液がまざって、耳を塞ぎたくなるほど淫猥な調子で浴室に鳴る。腕の筋肉が悲鳴をあげそうなくらい、執拗にしごきあげた。根元から先のほうへ手をひねり、すぼまった鈴口を掌のくぼみでくちゅくちゅと吸わせる。私自身の腿のあいだからも、ぢゅくぢゅくと甘い液の音がわき立っていた。

「んっ……やだ、あっ、あ、でるっ、んぁっ、ママぁ……!」

涼太の躯が仰け反る。どぴゅっ。腹の底から絞りだされたような、濡れた音が一発。どぷっ、どぷっと、白いものが私の指と鏡へ向かって飛んだ。太くはない。量も少ない。なのに、飛んだ筋は驚くほど高く、そのうちの一滴が湯船の湯面に落ちて白く散った。塩素の匂いと、少年の精液の匂いが混ざる。鼻の奥につんと突き刺さる塩素のような匂い。間近で嗅ぐのは初めての匂いだ。私の指の上に、本人の熱がべったりと残っている。射精の余韻で、握った手の中でひくひくと脈打つ細い肉の震えまで、まるで自分の腹の奥で起こっているみたいに生々しかった。

「……あ」

涼太は脱力して、母の肩に背をもたせかけた。呼吸が荒く、心臓の拍動が泡だらけの胸から伝わってくる。私はそのまま、感じやすい性器をゆるく握りつづける。射精直後のびくびくした震えが、掌の中で何度も脈打つ。肉のけいれんを味わうように、指先でゆっくりと輪をつくって上下させた。泡と精液が混ざった液体が、指の背を白く濁りながら滴り落ちる。掌をわずかに動かすだけで、くち、と濡れた小さな音がして、息子の身体がまた細かく跳ねた。

「ママ、もう、や……いっちゃったのに……」

いまだ声の震える涼太に、私は笑いかけた。

「まだ先っぽ、ぴくぴくしてるわ。落ち着くまで触っていてもいい?」

私の指の中で、涼太の性器が大げさなくらい跳ね上がる。彼は返事の代わりに、こくりと顎を引いた。拒まない。拒めない。その素直さが、私の下腹を再びきりきりと昂らせた。鏡。もう一度、鏡。映った私の乳首は赤黒く凝り、泡が乳房の斜面を垂れている。太腿のあいだは確実に、光の加減が変わっていた。白く泡立った茂みのあたりに、透明な蜜が幾筋も垂れている。膝立ちの私の腿を、汗と愛液がつたって、爪先の生温かな水たまりへ落ちる。私は、もう自分の匂いだけで湯気を押しくらませているような気がした。

「ねえ、涼ちゃん」

私は耳もとへ顔を寄せ、自分の唇のあたたかさを息子の耳の穴へ流しこんだ。

「明日は塾、お休みでしょ。今夜、ママと……ゆっくり遊ばない?」

涼太の肩が、びくんと揺れた。鏡の中で、息子のまなざしが一瞬だけ母へ向けられ、けれど恥ずかしそうに、すぐ湯面へ落ちていく。

「あそぶって……なにを」

「ふふ……決まってるでしょう。ママが、もっと気持ちよくしてあげるのよ。今夜、ママの部屋に来てくれる?」

洗い場に落ちる水滴の音だけが、ただ、みっつ。時計もないのに、夜の空気が一段深くなるのがわかった。涼太は肩を丸め、まだ掌の中でとろけている余韻ごと、こくりこくりと肯いた。私は少しだけ笑って、シャワーヘッドを手に取った。

湯をはじめに足先からかけ直す。ぬるい飛沫が跳ね、涼太の背を泡ごと流していく。彼の肩が震えたとき、鏡に映る私の目は、もう誰が見ても母のそれではなかった。

第4章 ネグリジェの母と息子の舌が交わる寝室、繋がる前夜の六十九

第4章のシーン

第4章: ネグリジェの母と息子の舌が交わる寝室、繋がる前夜の六十九

浴室を出てから、廊下の空気がひどく冷たく肌へ張りついた。涼太を先に部屋へ返し、私は一度だけ振り返って、洗面所の鏡に映る自分の顔を盗み見る。湯上がりの火照りがまだ頬に残っている。目だけが異様に落ち着いていて、唇の端がほんの少し、自分の意志とは別の場所で持ち上がっていた。洗面台の縁に指を置き、小さく息を吐く。指先から、ボディウォッシュの甘さと、その下に沈む生温い匂いが立ちのぼるような気がした。精液の残り香。それは洗面所の空気に溶けて、どこか水垢の匂いと一緒になりながら、私の鼻孔の奥をちりちりと刺激しつづける。蛇口をひねって指を洗う。ぬるい水が泡を流し、あの感触まで一緒に流し去っていくのが、もったいなくてたまらなかった。

「涼ちゃん、先に部屋に行ってて。ママ、少しだけ用意があるから」

私はリビングの入口から声をかけ、自室へ向かった。返事はなかった。ただ、廊下の奥で、裸足の足音が迷うように止まって、それから小さく遠ざかる。その足音の優柔不断さが可愛らしく、同時に、私の下腹のあたりをきゅうと締めつけた。寝室に入り、クローゼットの引き戸を開ける。照明はつけない。ベッドサイドの間接照明だけを灯した。オレンジがかった光が、ベッドの白い掛け布団の上にとろりと溜まっている。その光の水面を手で泳がせるようにして、黒いネグリジェを取り出した。薄いレースが重なった、胸元から太腿まで透けるデザインのもの。肩紐は細く、指でつまむと跡がつきそうなくらい繊細だった。私は脱衣所で汗を拭いたきり、下着だけをまとっていた。その白いレースの下着を外し、裸の肌に直接ネグリジェを滑り込ませる。ひやりとした布地が乳房の頂点を擦り、たちまち二つの突起を浮かび上がらせた。鏡の中の私は、黒い薄布の下で熟れた肉体が隠しきれず、輪郭だけがぼんやりと光っていた。

「ママ……」

ノックはなかった。小さく開いた扉の向こうから、ためらいがちな声が落ちてくる。私はベッドサイドのスツールへ浅く腰かけ、片足を反対の膝の上へ重ねて、扉のほうを振り返った。

「いらっしゃい。こっちへいらっしゃいな」

私の声が、思っていたより低くて濡れている。涼太は白い半袖のパジャマと、膝までの薄いグレーのショートパンツを着ていた。浴室を出てしばらく経っているのに、髪はまだしっとりと濡れ、前髪が額にくっついている。目線は足元を這うだけで、私のほうを見ようとしない。耳が赤い。ローションか何かのように光る唇を、何度もきゅっと引き結んでいる。

涼太が寝台の縁へ、私から拳ひとつ分ほど離れて座った。布団がふんわり沈み、彼の体重で腰のあたりのスプリングがぎしりと鳴る。私は組んでいた脚を解き、息子の肩へ手を置いた。指先に、まだ湯上りの湿りと熱が残っている。涼太の肩が、触れた瞬間にびくりと震えた。

「寒くない?」

私は首をかしげて、彼の横顔を覗き込んだ。長いまつげが、ためらいがちに伏せられたままだ。肩から手を滑らせ、腕の外側をゆっくりと上下する。拭ききれなかった水分が、手のひらへしっとり吸い付いてくる。

「べつに……」

「心臓、すごく速くなってるわ。こわい?」

牛乳瓶の底みたいに、涼太の喉がこくりと鳴る。彼は何かを言おうとして、言葉の代わりに首を横へ振った。私は身を寄せ、彼の耳たぶへ唇を近づける。吐息が触れると、小さな産毛が逆立つのが目に入った。赤い。耳の裏まで赤い。ああ、可哀想なくらいに、この子は素直に私を待っていた。私の唾液を飲み込む音が、やけに近くで聞こえた。

「今夜は、涼ちゃんがしていいのよ。ママのことも、好きにしていいの。……でも、最初はママから、少しだけでいいから触らせてね」

私は息子の頬へ手のひらを添えた。火照った皮膚の下で、細い骨の形がはっきりとわかる。そのまま上向かせ、驚くほど幼い口元でもあるのに、私の中ではもう、ひとりの男の唇でしかない。上下の肉感を確かめるように親指でなぞってから、自分の唇を重ねた。啄むような触れ方から、ついばむような、逃げを許さない触れ方へ。涼太の唇が強ばったまま、でも微かに開く。そのすきまへ舌先を割り込ませた。彼の口の中は熱くて、舌の表面がざらりと濡れている。歯列をひと舐めして、小さな舌を絡めとる。力の抜けた舌が、私の舌に吸いつくように押しつけられた。

「ん……ふ……」

鼻から洩れる息子の吐息。けれど彼は決して反抗はせず、私の背中へ、とまどいながら腕をまわしてきた。手のひらが、ネグリジェの背中を流れるレースの継ぎ目を掴もうとして、滑って、それから腰のくびれにふれた。

「いいのよ、そのまま。私も……涼ちゃんの肌に、触りたいから」

唇を離して、私の額が彼の額をこつんと打つ。私はパジャマの上のボタンへ指をかけた。ひとつずつ外していくたび、涼太の呼吸が浅くなる。前をはだけさせると、湯上がり火照りの薄い胸がさらけ出された。くびれた膝や、華奢な鎖骨にまでは陽の光が当たっていたようだけれど、胸元だけはどこまでも白い。触れると、そっと指が沈むほど柔らかな肉に、薄い汗の膜。私は唇を彼の鎖骨のくぼみへ押しあて、そのまま首筋を、耳の下を、肩へ向かってゆっくりと舐め下りた。

「ねえ、ボクを舐めてもしょっぱいよ……」

姿をすくめて笑う、少年の声。まだ笑う余裕が残っているのがいじらしい。私は返事の代わりに乳首の縁を舌でくるりと撫でてやる。平らな胸にある、まだ米粒の半分ほどの薄紅色。しっとりと舐られると、それはじわりと固くなった。

「ママ……」

今度の声は甘く掠れていた。私は顔を上げず、その突起に唇を寄せ、吸いたてる。舌の先で転して、前歯をごく軽くあてがって、痛くない程度に歯形がつく予感を与えた。涼太の腰が浮く。短いショートパンツの中心が、苦しげに盛りあがり始めていた。服の上から手のひらでその形をたしかめる。この小さな膨らみが、さっき浴室で、私の掌のなかであれほど暴れた。それだけで、私の中心がいやにずっしりと熱くなる。もうとっくに、わかっていたことなのに。

「こっち、向いて。……ママ、きれいにしてきたの。涼ちゃんのこと、待ってたのよ」

私は彼の正面へ膝を向け、再び唇を重ねた。二度目は、涼太のほうから舌を絡めてきた。おそるおそる、けれど確かに、私の唾液を確かめるように。口の中がとろりと甘くなっている。混ざりあった唾液が、どちらのものともつかない熱い液体になって喉を落ちる。私は彼の体を仰向けに寝かせた。白い掛け布団の上、少年の小さな肉体が投げ出される。首すじから胸、胸から臍、臍から下腹へ、舌を這わせながらパジャマのズボンを脱がせていく。私の唇が通ったあとに、光る痕が点々と残る。

「涼ちゃんは、何も考えなくていいからね。ママに体、預けて」

下半身を布から出してやると、そこはもう、狭い下着の中に勃ちあがっていた。私の唾液で濡れた唇が、下腹の薄い筋肉の窪みをたどる。産毛も生えていない、つるりとした肌。塩の味と、洗いたての石鹸の香り。そして、その下から、あのにおいがした。大人ではない、青臭いとも言えない、けれど確かな雄の匂いが。私は息を吸い込む。鼻の奥まで満たして、この子そのものを味わう。まず、膝の内側へ頬を寄せた。それから太腿と睾丸のあいだ、薄い皮の襞へ唇を這わせ、少しだけ指で押しひらく。涼太が、あ、と首を反らすのがわかった。尖った性器の先端から、透明な液がとろりと這い出て、光っている。私は下腹部に口づけ、恥骨のあたりを舌で湿らせ、なんの抵抗もなく、ようやくそれを口に含んだ。片手で根元を支え、舌の腹を先のほうから裏筋へ這わせる。ゆるく唇をすぼめ、先端を吸いながら、指で裏側のくびれをさすった。くちゅ、と音がする。私の唾液と、この子の液が混ざりあって、舌の上にぬるい泡がのぼってくる。

「ん……、ママ、それ……なに? きもち、い……」

うわごとのように涼太がつぶやいた。私は返事をしなかった。代わりに先端の窪みを尖らせた舌先で何度もつつき、柔らかな皮へ吸いつく。ちゅ、ぢゅ、と、合わせた唇の端から唾液が鳴る。

すると不意に、指先が私の髪を掴んだ。弱々しいのに、いやに切実な力がこめられている。

「ママの、あそこが……もっと、見たい」

涼太の言葉は蚊のなくような声だった。顔を上げると、暗がりの中でもわかるほど瞳が潤んで、切羽詰まった視線が私を見上げている。息子の眼差しをはじめて、はっきりと、そういう目だと認識した瞬間だった。私は口を離す。糸が銀色にのびて、ぷつり、と途切れた。唇の端を手の甲で拭い、息子の頬を撫でる。私はゆっくりと寝返りを打って、彼の上を越え、頭の方向へ回る。四つん這いのまま体を反転させる。ふくよかな太腿を彼の顔の両脇につき、吊り下がる胸の重みで背筋を反らせながら、まだはりつめた小さなペニスを目の前に据えた。いわゆる、六十九。私は再び彼の性器を咥えた。彼の顔の真上に、私の割れ目が乗っている。むわむわと、自分の股の奥の匂いが、自分の鼻腔へまで立ちのぼってくる。私は息子の腰へ左手をまわし、右手は自分の陰部へ伸びた。指で大陰唇をつまみ、左右へひらく。どす黒い、と、いつもは自分でしか見ることのなかった襞が、間接照明の下で熟れた果肉みたいな鈍い光を帯びながらくぱあ、と開いた。涼太の、かそけき息が股間に吹きつけられる。

「うん、近くで見て。これが、ママの……涼ちゃんを望んで、濡れてるところよ」

私は自分で言って、言った言葉でいっそう奥がきゅんと収縮した。分泌がとろりと増えて、陰唇の合わせ目からこぼれる。それが、溶けた蝋みたいに糸を引いた。

「まっくろ……」

涼太のつぶやきが、素直すぎてかえって猥褻に響いた。彼の小さな指先が、おそるおそる、濡れた茂みへ触れてくる。笑っているのか泣いているのか、この子は決して私の身体から目を離さない。

「ここ、ぬれてる。……ママ、ここ、すごく……」

「いいのよ。なんでも言って。涼ちゃんが触ってくれたから、もっと溢れてきたの」

私は再び彼のペニスを口へ含み、今度ははっきりと音を立ててしゃぶった。涼太の指が震えながら、私の割れ目を上下になぞる。うまく力を加減できないらしく、突起を引っかいたようになって、ぞくりと甘い痛みが走った。そのたび、私の腰が跳ねる。彼の指がぬめる襞をめくり、露わになった小陰唇を親指と人差し指でつまむように広げると、ぴちゃ、と空気の混ざる粘着音が、はっきり二人の耳へ届いた。触られるたびに、私の内側から止めどなく湧きでるものが、涼太の手をぬらぬらと汚していく。彼の掌まで濡れているのが、太腿に触れる温度でわかった。もっとずり上げて。もっと、あの子の顔の近くへ。私は自分でも腰を落とし、彼が舐めようと思えば舌が届く距離まで、淫らに花を開かせたまま近づけた。鼻腔の奥に広がる、女の匂い。大人の、熟れきった性の匂いが、いやおうなく私自身を昂ぶらせる。

「あっ、あ、ママ……ね、しゃぶるの、や、やになった……?」

涼太が、私の太腿を押しのけようとしながら尋ねる。

「やめてないわ。……涼ちゃんの指、もっと奥に……そう、そこ……」

「そ、こ……? ここ、みたいな……やわらかい……」

「ええ。そこが、涼ちゃんのことを欲しがってる奥の入口なの」

私の指が夜具をつかむ。涼太の細い人差し指が、私の膣口を探りあてて、くの字に曲がりながら浅く沈んできた。狭い。私の肉が、小さな指をすぐに締めつけて離さない。二本目が割って入る気配に、背中が仰け反った。ちゅぶ、と吸いつく音。私の蜜が彼の指の付け根まで伝って、手首を汚している。息子に膣の入り口をほじくられている。それだけでどうしようもなく突起が膨らみ、クリトリスがじんじんと自己主張を始めた。

「……ふ、ぅ……んっ」

私は口を大きく開け、息子のペニスを喉の浅いところで受けながら、くびれを唇で扱いた。軽く歯を立てないように、柔らかい口蓋で先を碾く。舌裏で尿道のあたりを圧し、息をすいこむように吸うと、涼太の指と腰がびくんと浮いた。

「ど、して……それ……すごい……おしっこ、また出そ……」

「出していいわ。今度は、こわくないでしょう? ママのお口に……いっぱい出していいのよ」

とぎれとぎれの会話。私がしゃべるたび、声の震動がペニスへ伝わって、涼太はいっそう激しく腰を震わせた。彼の指が、膣の中で爪を立てないよう丸められ、ひくひくと私の内襞を押す。ぬるついた熱が、指につながれた奥からせりあがってくる。くる、と腹の底で何かが反転する感覚。私は唇で根元まで咥え、唾液で濡らした手も添えて、くちゅくちゅという音が自分の耳を埋めるほどに、上下へ扱きあげる。涼太の太腿が突っ張り、睾丸がぎゅっと持ち上がった。口の中に熱があふれる一瞬、彼が私のたてた指をきつく締めつけたまま、私の背中へ爪を立てた。

「もうっ、で、でるっ……イ……あっ、ママっ、んむっ……!」

勢いよく放たれた精は、想像よりもずっと生温く、薄い塩気と、甘みがある。浴室で嗅いだ匂いが、そのまま舌の上に飽和した。どろり、どろり、と二度三度に分けて、少年の体液が私の口を満たしていく。まだ少ない。けれど濃縮されているぶん鼻にぬける。私は出し切らせるように、ゆっくりと搾るように扱きながら、すべてを飲みこんでいった。喉が鳴る。嚥下したあとの口内に、精液の膜が張りついているのがわかる。指先まで痺れて、私の太腿の内側が痙攣していた。

「……へ、へんなあじ……してた?」

涼太が、泣きそうに息を乱しながら下から私を見上げている。私は彼の体を半ば横向きに抱きしめ、顎の上に体重をのせてやった。

「ほんの少し。でも、とても温かかったわよ。涼ちゃんの味」

私の唇が彼の耳の穴に触れて、声が直に流れこむ。

「ママはその味が、身体の芯に残ってる。……忘れられない」

吐息まじりの私の声に、涼太は返事ができなかった。ただ、弛緩しきった体を私の胸へあずけて、浅い呼吸を振りしぼるようにしていた。指はまだ、私の腰に添えたまま。きゅう、と指先に力が入っては、とけて、また、私の背中をまさぐる。腱が疲れているくせに、名残を手放せないでいるのだ。それも、たまらなくいじらしい。私は息子の頭を抱いて、間接照明が照らす壁の一点を眺めながら、口の中に残ったものの輪郭を舌で確かめた。ずっと、私の舌の上。私の唾液と混じって、もうすぐ消えてしまう。消すのが惜しいけど、でも、それでいい。この苦いような甘いような匂いが、今夜の私を満たす。愛子は、ゆっくりと瞬きをした。隣で、息子の呼吸が深く、眠りへ落ちていく。私は彼の体を横たえ、掛け布団を肩までかけてやりながら、もう一度、肉襞の奥でふるえる熱に、そっと手をのばした。しとどになった茂みの中、赤黒い花弁が、まだ指の形を憶えていた。愛液が糸を引いて、指を伝う。私はためらいもなくそれを舐めた。自分の味と、息子の指が触れた場所。舌の上で、二つの味が、ゆっくりと一つに溶けていく。幸福な夜だった。幸福の形が、あまりに静かで、ぐずぐずに濡れている夜だった。今夜はこれで満たされた。けれど終わりではない。呼吸の奥で、もう明日のことを考えている女の部分が、私の腹の中ではっきりと、ひくひくと笑い始めていた。

第5章 裸エプロンの朝に四つん這いで精を乞う芝居と昼下がりの初交わり

第5章のシーン

第5章: 裸エプロンの朝に四つん這いで精を乞う芝居と昼下がりの初交わり

目が覚めたとき、隣で眠る涼太の寝息が、まだ夜の湿り気を帯びて私の肩口にかかっていた。カーテンの端から射し込む朝の光が、白い掛け布団の上に熱っぽい水たまりを作っている。七月下旬の朝は、空気そのものが肌へまとわりつくように重く、背中とシーツのあいだに薄い汗が溜まっていた。私は体を起こさず、しばらく天井を見つめていた。腕の中の重みだけが、昨夜のことが夢ではないと知らせてくる。彼の髪からは、私の部屋のシャンプーとは違う、少年の頭皮そのものの匂いがかすかに立っていた。まぶたを閉じると、口蓋の奥にまだ、あの精液の膜が残っている気がする。舌でそっと確かめたが、もう味は消えかけていた。それよりも、太腿のあいだにゆっくりと蘇る指の感触。小陰唇を左右へ割りひらかれたときの、くすぐったさとも違う、鋭い切なさ。自分の身体が、彼の指の形をまだ探しているのがわかった。

「ん……ママ……」

涼太が寝返りを打つ。私の腕から抜け出し、うつ伏せに近い格好で白い枕に額を押しつけた。

「ああ、暑い……」

少年の声は、まだ眠りの底に半分浸かっていた。私は息子の背中へ手をのせた。薄いパジャマの下で、肩甲骨がゆっくり上下している。汗で布が湿っていた。首筋を伝う汗のにおいが、むわりと鼻腔をくすぐる。

「朝ごはん、どうする? 涼ちゃんが起きてからにする?」

私が訊ねると、涼太は枕に顔を埋めたまま、しばらく動かなかった。時計の秒針の音だけが、静かな部屋をゆっくりと刻んでいる。今日は塾が休みだ。昨日の夜とは違って、昼前までこの子を私の時間にできる。そう思うと、胸の奥ではなく腹の底のほうで、何かがじわりと動いた。

「涼ちゃん、ちょっとだけ、こっちを向いて。ママ、お願いがあるの」

私は半身を起こす。黒いネグリジェの肩紐が片方ずり落ちて、朝の光の中で乳房の上側が白く浮かび上がった。それを直す気にもならなかった。涼太が、顔だけをこちらへ向ける。目がまだぼんやりしている。唇がわずかに開いていて、浅黒いまつげが震えるたびに、薄茶の瞳が朝の光を弾く。十一歳の、あどけなさの残る横顔。けれど私は、そこに昨夜の熱を知ってしまった。一度知ってしまった目では、もう、この顔をただの子供として見つめられない。自分の中心が、とろりと重くなるのを太腿の内側で感じた。

「ねえ、涼ちゃん。朝、起きたらね、男の子の体は……えっと、その、ママがお手伝いしないと、苦しいくらいになってるでしょう? だから、今日は、ママに、涼ちゃんの……その、朝のお水を、ちょうだい」

私は、自分の言葉がいやに途切れているのが情けなかった。夜の情事のくちどきはあんなにすんなり零れたのに、朝の光の下では一音一音が恥ずかしい。それでも口にした。涼太は、私の言葉の意味を、眠い頭でゆっくりと咀嚼しているようだった。耳たぶから頬へかけて、じわりと朱が広がっていく。

「あさのおみず……って、なに」

声が裏返っている。涼太は布団を胸のあたりまで引き上げ、私から目をそらした。私は彼の額にかかった前髪をそっと横へ流してやる。

「朝の、涼ちゃんのおちんちんから出るものよ。……だから、今からママの部屋に来て。ママ、涼ちゃんが来たくなるように、準備して待ってるから」

私は起き上がった。ネグリジェを脱ぎ、裸の肩を朝の光にさらしながら洗面所へ向かう。背後で、涼太が息を呑む気配がした。振り返りはしない。私は洗面所の鏡の前で、昨夜の名残をすべて洗い流した。冷水を含ませたタオルで首筋から胸元、脇、太腿のあいだを拭く。鼻をかすめる自分の体臭は、もう完全に、息子のそれと混ざりあってしまっていた。いい匂いだと思う。罪悪感は、ある。けれどその罪悪感さえ、私の肌をいっそう敏感にさせる。こんなことをしている私を、鏡が映している。その目が、昨夜とおなじ淫らな目だった。私は洗面所を出ると、クローゼットから白いエプロンだけを取り出した。乳房も突き出た腹も、尻たぶもすべてむき出しのままだ。首から掛け、背後へ手を回して腰の紐を結ぶ。結ぶと、エプロンの布が胸の膨らみを横から圧して、乳首だけが布のへりからこぼれ出た。

朝食は作らなかった。私は素足のまま廊下を渡り、涼太の部屋の前へ立った。ノックすらしないで、扉を押す。薄暗い室内に、少年特有の、汗と埃と、それから精液の残り香が薄く混ざっていた。涼太はベッドの上で、枕を抱えてうずくまっていた。私の姿を見ると、目を見開き、いっそう体を丸くした。

「……ママ、なんで、その格好……」

「涼ちゃんが、朝のお水をくれるんでしょう? だから、ママ、受け取るのに都合のいい格好で来ちゃった。……ほら、ママがほしいの」

私は彼の腰へ両腕を回し、抱き寄せる。びくん、と身を固め、逃げ腰で、それでも視線だけは私の剥き出しの乳房と、エプロンの下で見えている臍のあたりを這っている。私は彼の肩へ顔を寄せ、耳のうしろに唇を当てた。朝の光の匂いと、彼の汗の匂い。胸騒ぎがする。

「ねえ、涼ちゃん。ママね、朝起きたら、体の奥がずっと疼いてるの。お願い。私めに、めぐんでくださいませ」

私はゆっくりと、彼の前から身を離した。ベッドに這いあがる。両手をシーツへ突き、膝を折り、腰だけを彼のほうへ高く突き出す。背中を反らしすぎないように、首を回して、肩越しに彼を見た。乳房がエプロンの内側で揺しずれ、太腿のあいだが汗ばんでいるのが、部屋の暗がりでもわかる。四つん這いになったまま、私は声をひそめた。

「私めに、めぐんでくださいませ……」

もう一度、今度ははっきりと。昨夜の嬌声が嘘みたいな、芝居じみた古風な言い回し。自分で言って、途方もなく滑稽で、その滑稽さのぶん背徳が深くなる。涼太は私の尻を凝視していた。白くて丸く、脂肪の厚い尻たぶの谷間に、濡れたものが光っているのを、私は背中で感じる。息子が生きている。彼の視線が、私の一番恥ずかしい場所を舐めている。

「……ママ、それ、本気?」

涼太の唇から、かすれた声が落ちてくる。ぐずぐずと迷っている。それなのに、パジャマのゴムを握る指の白さが、決意のほうへ傾いていくのが見える。私は顔を正面に戻し、腰を突き出したまま返事をした。

「本気よ。涼ちゃんに、朝のお水をいただかないと、私、おかしくなっちゃう。だから、これで我慢して」

「よかろう。ボクのでよけりゃ……めぐんでやる」

ぶっきらぼうな、というには幼い尊大さが、言葉の端からこぼれている。私は腹の底がぐっと熱くなるのを止められなかった。涼太がベッドに乗った。私の後ろへ膝立ちになり、彼の両手が、おそるおそる私の尻たぶに触れる。指が、脂汗でぬめる肌の上を滑る。彼が私の腰を持ち上げようとして、うまくいかず、生地を握りしめた。彼の右手が、私の太腿のあいだをまさぐり、茂みをかき分ける。指先が陰唇のふくらみから割れ目を何度も上下に滑る。ぬるり、と彼の指が濡れる音がして、私は「……ん」と鼻から息を抜いた。

「ママ、すごい……もう、ぬるぬるだよ」

「涼ちゃんが、ママをぬるぬるにしたのよ。いいの。そんなに触らなくても、口の前まで来て」

私は腰をゆする。彼の指が、私の敏感な突起の横をかすめて、ぞわ、と背を駆け抜けた。涼太は、息苦しそうな吐息をついて、私の顔の横へ膝でにじり寄る。朝の光が、薄いパジャマの上からでも彼の性器をくっきり浮かび上がらせていた。見なくてもわかる。私は首をまげて、彼の下腹部へ顔を寄せた。エプロンの布が肩から滑り、裸の胸が、彼の膝に触れる。

「これは、ママが口で、全部いただいていいのよね」

涼太が、こくこくと頷く。滑った膝が、シーツに沈む。私は彼のパジャマのゴムへ指を掛け、ゆっくりと下ろす。おしつけられるようにして、彼のペニスが顔の前へぴんと立った。包皮の先が、すでに透明な液でてらてらと濡れている。それが、鼻を近づけると、昨夜とはちがう、朝の少し濃い匂いをしていた。私は、舌を長く這わせた。根元から、裏筋をたどって、先端の窪みを舐めあげる。細い若芽が、私の口のなかで、びくん、と脈打つ。ゆっくり、唇をすぼめ、先だけを含んでちゅ、と吸った。

「ん……ママ、それ、へん……」

「へんじゃないわ。……ママは、ほら、こうするのよ」

一気に根元まで含み、口の中をすぼめながら、舌全体で亀頭を転がす。涼太の腰が前後へ揺れ、あまりの入口を押しあてる。私は左手で彼の尻たぶを掴み、右手で根元を軽く扱きながら、ねっとりと音をたててしゃぶった。れろ、れろ、と唾液が絡まる。持続的な吸引音が、薄暗い部屋に生々しく響く。

「ママ……ボク、なんか、へん……また、あそこが、しくしくして……」

彼の声が、泣き出す一歩手前で揺れている。背筋を反らし、骨ばった両脚をきゅっと突っ張らせた。私は口を離さず、軽く唇で咬むようにしながら、もっと必死に吸い上げた。私の下腹部から蜜が伝い、太腿をつたって、膝下まで冷たい線を引いていく。ああ、私、いま、息子の朝の精液を、心の底から欲しがっている。この匂いも、この熱も、この痙攣も。与えられるのではなく、乞うている。その事実が快感を倍化させる。

「出る……ママ、出る、お口、いっぱい、あいた……!」

断末魔みたいに甲高く、涼太が叫んだ。私は唇をいっそう強く締め、舌で先端を押し込みながら、彼のすべてを飲み干すつもりで吸った。どぷっ。昨夜より濃く白濁が、口蓋へ打ちつけられる。生ぬるい塊が喉を滑り、また二度、三度、勢いを失った精が舌の上へ滲み出てくる。私は一滴もこぼすまいと、唇の端を舌でなぞり、彼の性器にくっついた精まで啜り上げた。ちゅぷ、と最後の音をたてて、口を離す。

「……ママ、ボク、もう、おしっこ出そうに、なっ……て」

涼太が、力の抜けた手で私の髪をつかんだ。私はその手を握り返し、息子を抱き寄せる。汗の匂い、石鹸の残り香、そこへ注ぎ足される、朝の精液の匂い。私の口のなかで、まだどろりと息づいている白いもの。

「ママ、ぜんぶ飲んじゃった……」

涼太は呆然とつぶやいた。声が小さく震えている。私は彼の髪を撫で、もう一度、そっと口を吸った。

「飲んだわよ。涼ちゃんの朝のものは、ママの体のなかで生きてる」

まだ熱い粘膜の感触を、舌で転がす。朝の精液は、夜のそれよりはるかに濃く、苦く、そのぶん体へ染みこんでくる。息子は疲れたように私の胸へ倒れこんできた。胸元の剥き出しの肌へ、彼の汗と私の唾液が混ざりあう。私は彼の腰を支えながら、爪先をシーツの上へ投げ出した。ここまでだ。ここまでなのだ。もう、ここまで来たら。私は指先で彼の汗ばんだ背中をなぞりながら、心の奥で、いままでの自分に言い聞かせた。――まだ、足りない。と。

昼過ぎ、私はエプロンの下を汗で濡らしたまま、リビングのソファでぐったりしていた。身体の火照りはおさまらない。彼の精を飲んだだけでは、いっそう飢えが深まる。私は立ち上がり、台所で麦茶を一杯飲む。喉を冷たい水が通っても、臍の下だけは煮え立つように熱いままだ。短い眠りから覚めた涼太が、パジャマを着替えて部屋へ戻る。塾のない日でも、夏期講習の課題は山と積まれている。おやつに果物でも。そう思いつつ、私の足は真昼の廊下を渡り、彼の部屋のドアを開けていた。

「涼ちゃん、勉強の邪魔するつもりはないのよ。でも、ママ、もう我慢できなくなっちゃったの」

アイスコーヒーのグラスを机へ置いた涼太が、ふり返る。窓の外は白く照り、アブラゼミの声が川のように流れていた。エアコンの風が、私の髪とエプロンの布端をゆるく揺らす。息子はすぐに、私の薄着の異様さに気づいたようだった。裸の背中、剥き出しの乳房、そして、縫い目の下から透けて見える太腿。薄い布を汗で張りつかせて、私は彼の前へ立った。

「ママ、そのままで……勉強してたのに、また、へんな気持ちになった」

「ママのことを、へんだなんて言わないで。涼ちゃんの朝のお水を、こんなに入れてもらったのよ。まだ足りない? ママが、悪いの?」

私は彼の後ろへ回り、椅子の背をもたれさせた。両脚を少し開き、彼の背もたれへ胸を押しつける。柔らかな肉が、彼の肩へ吸い付く。

「……悪くないよ」

「じゃあ、手伝って。ママの体の奥に、涼ちゃんの入れたものを、もっとほしいの」

私は彼の目の前で、エプロンの裾をつかんでゆっくりとまくり上げた。むき出しの下腹部と、汗でしっとりと光る太腿をつきだす。私の指が、濡れそぼった茂みをかきわけ、小陰唇を左右へ押しひらいた。くぱ、と恥ずかしい音がふたりのあいだで鳴り、熱い粘膜が真昼の光にぬらぬらと照る。どす黒い。昨夜、息子に「まっくろ」と言わしめたあの肉襞が、熟しきった果肉の色で、今度は自分の指によって開かれている。決定的に、もう引き返せない色。

「……ママのここ、すごい。ゆび、こんなのじゃ入んないくらい、閉じてる」

「閉じてないわよ。ほら、涼ちゃんのおちんちんが、欲しくて、口を開けてる」

私はさらに腰を沈め、彼の目線の高さへ割れ目を差し出した。涼太の喉が、ごくり、と鳴る。彼のショートパンツの前は、もう張り裂けそうに膨らんでいた。

「ボク、どうしたら、いいか……わかんない。朝みたいに、舐めればいいの?」

「違うわよ。今日は、ここへ、入れてほしいの。涼ちゃんが、ママの奥で、おしっこしてくれたらいいの……、ちがう、精液、ちょうだい」

私は、彼の意志を確認するより先に、その小さな手首を掴んで自分の股間へ導いた。彼の指が、ぬめる肉を割って中へ沈む。

「これ、きのう見た動画とおんなじ……女のひとが、男の子のうえに、のっかって……いれて、ゆれてた」

「涼ちゃんは、うえに寝て。ママが、その、乗ってあげるから」

私は彼を半ば押し倒すようにして、学習机から離し、ベッドの上へ寝かせた。エプロンの紐をするりと解き、裸になった。窓からの光に、私の汗ばんだ全身が白く浮きあがる。胸の根元からは、もう汗が流れていた。私は彼の横へにじり寄り、浅く呼吸する胸元を両手で押さえつけながら、彼の顔をのぞき込んだ。

「涼ちゃん、入れるわよ。……私の、奥を、ぜんぶ、涼ちゃんのものにするわ」

そう言って、私は彼の腰をまたいだ。両膝で彼の細い胴を挟み、もう一度、場をすべらせて角度を探る。ショートパンツをずり下ろし、パンツごと剥ぎ取る。剥き出しになった息子の性器は、朝よりもさらに赤黒く、根本のあたりまで血管が浮いていた。彼の薄い下腹から、青臭いと言えない、甘ったるい熱気が立ちのぼってくる。私は右手で彼の性器を握り、先端を私の割れ目へ当てがった。くちゅ、と、ぬめる音。突然、腰の奥が鈍く疼いて、私は、自分の意思とは別にそこへ向かって腰を沈めていた。

「ん、……っぁ、……あ、あっ……」

入ってくる。昨夜、彼の細い指で確かめられた入り口が、今度は肉の硬さで押しひらかれる。ぬかりなく濡れた陰唇が、我が子のペニスをくわえこんで、赤黒い襞が白っぽく裏返る。

「あっ、ママの……なか、すごい、あつ……ママ、ボク、変、あ……、おなか、変……」

涼太が、背を反らせる。骨盤が、私の重みに自然と密着してきた。狭い。確かに狭いが、私の奥はすでに敗北していて、ぐちゅっ、ぬちゃ、と音を立てて息子の先端を最奥まで吸っていく。昨日の二十センチのバイブの残像が、まだ壁の深い場所に眠っている。こんな細さ、あっけないくらい。そう思いながら、久しぶりに生身の熱を受け入れた粘膜は、のたうち、彼の形へ絡みつく。

「掴まってて。……ママが、動くから」

汗で額の前髪を張りつかせながら、私は腰を落としきった。最奥で擦れるのは、思ったより確かな刺激だった。私の太腿が、彼の腰骨に当たる。ぬちゃぬちゃ、と、二人の下腹部から泡立ちの混じる音が溢れる。生臭い汁の匂いが、私の鼻まで届く。自分の愛液と息子の包皮のにおい。混ざりあって、熟れた果実の腐る前の、まろやかでいて鋭い甘さ。腰を前後にゆすり始めると、シーツが乱れ、ベッドスプリングがぎし、ぎし、と悲鳴をあげた。彼のペニスが斜めに私の内壁をこする。ぬる、ぬる、と滑りがよくなり、やわらかい内ひだの奥へ、彼の亀頭が引っかかる感覚が増えていく。

「あ……、ママ、それ、すご……なんか、すごいよ……ぼく、口から、声、出ちゃう……」

凉太が、私の腰へ両手を伸ばした。力の加減を知らない指が、汗ばんだ尻たぶをつかむ。その必死さが、いじらしく、ひどく雄っぽい。彼の細い爪が肌へ食い込んで、甘い痛みが下腹を震わせる。

「いいのよ、声、出していいの……私も、出る……、あ、あっ、涼ちゃん、もっと腰、突いて、奥……」

「ママ……、あ、ママ、なか、すごい……」

恥ずかしがりながら、それでも言われたとおり腰を浮かそうとして、なかなかうまく摩擦にできない。私は彼の上で、ぐりぐりと円を描くように腰を転がした。ぴたぴた、と濡れた肌の触れる音が、蝉の声と混ざる。私の肉襞が、息子の陰茎をしごきつけるたび、少年の吐息が熱く漏れる。気持ちいい。こんなの、初めて。まるで体中の水分が、ふたりのつながった場所から音を立てて沸き立っているみたい。私は腰を真上へ浮かし、一気に彼のえぐりを根元まで呑んだ。ぐちゅん。卑猥なまでに大きな水音が部屋へ散った。

「ママ、だめ、……へ、へんな……ボク、おしっこ、でちゃう……」

彼の限界が、声の震えでわかる。私は彼の顔へ覆いかぶさるように上体を倒し、汗ばんだ乳首を彼の唇へ押しつけた。片方の手で彼の頭を抱え、もう一方で自分の腿のあいだをこじあけて、クリトリスを指で刺激する。ぐちゃぐちゃと鳴らしながら、私は彼の耳元で囁いた。

「出していいのよ。ママの一番奥へ、……ぜんぶ、出していいの。涼ちゃんのを、ちょうだい。子宮まで、熱いのをちょうだい」

「ママ、も、ほんと、……ん、あ、……ママぁ……!」

細い腰が三度、痙攣した。とど、というより、びゅる、と熱いものが、私の最深部の肉を叩く。思っていたより強い。思っていたより、熱い。子宮口が痺れるみたいに甘くうずいて、その熱が染みわたるのを止められない。彼の指が、私の尻たぶから浮いた。小さな身体が、私の下で砕けるように震えている。私も、腰を押しつけたまま、中で彼を締めつける。彼の射精の震えを、内側からごく近くに感じながら、私の足の裏まで、ぞくぞくと快楽が走った。洪水みたいな、自分でも驚く量の蜜が、結合部からあふれ、彼の下腹を濡らしているのが、肌でわかる。

「……ママのなか、に……でちゃ、……ぼく、どうしよう……」

「いいの……とっても、いいのよ。……ママの中、ぜんぶ、涼ちゃんので、いっぱいになったわ」

ぐったりと脱力した彼の汗で光る額を、掌で拭う。痩せた胸が浅く上下して、苦しそうに、けれど嬉しそうに、私を見上げていた。瞳の表面に、窓から差しこむ白い光が揺れている。私は彼の唇へ、かるく口づけてから、身を起こしかけた。結合部から、生ぬるい精が溢れて白く糸を引く。彼のものを一滴でも惜しむように、私は自分の指ですくい、口もとへ運んだ。選り分けなく愛液と混ざった精液が、指の腹で月明かりのように白く濁っている。ああ、あの味が、する。今度は、私の奥からあふれた彼の味。自分の尻の下で、息子の精が、ゆっくりと流れ出ていく感覚を味わいながら、私は口を開けて、その指を舐めた。

精液の匂いが、部屋の空気にいっぱいに満ちていた。どす黒い私の小陰唇は、赤くふくれあがり、朝の光の中でも、どろどろに溶けた男の証を抱いたまま開いている。机の脇、本棚のうしろで、監視カメラの小さな赤いランプが、息をひそめて灯りつづけていた。私が息子を犯す、一部始終。それがあの一際の光に、映像として焼きつけられている。そのことを思うと、子宮の奥からも、胃の底からも、静かな昂りがせり上がってくる。涼太の呼吸は、満足と困惑の間をいったりきたりしている。

「涼ちゃん……本当に、いいの? ママ、こんなこと、するつもりじゃなかった……、どころか、もう、してしまったわね」

「ママ、……へんなの。でも、こわくない。」

彼は、息を整えながら、絞りだすみたいに言った。私の腰へ腕を回して、子供がぬいぐるみを抱くみたいに、きゅうとつかまる。

「ボク、ママに、もっと、なんかしてあげたくなった……今度は、ボクが、ママを、きもちよくしてもいい?」

「ええ、 ……涼ちゃんが、してくれるのね。嬉しい。……ねえ、しばらくこのまま……ママ、涼ちゃんとつながったままでいたいの」

私は彼にしがみついた。彼のまだ若い心臓の音が、うるさい蝉の下で、確かにただよっている。外の夏が、窓ガラスの向こうで白熱している。抱きしめた息子の背には、びっしょりと汗が浮いていた。汗の匂いに、精液の匂いが染みている。その匂いを、深く吸いこむ。幸福に、似ていた。幸福すぎて、胸が締めつけられる。

日が傾きかけた頃、私は息子の部屋を後にした。エプロンは、しわになって床に落ちていた。拾い上げて、あてがう。裸の胸から腹へ、涼太の汗と私の愛液と、それから彼の精液の混ざったものが、てらてら光る。唇の端が、勝手に上がる。私は、誰に見られているでもない、だだっ広いリビングの真ん中へ倒れこむみたいに座り込んだ。遠くで、ミンミンゼミが鳴いていた。ああ、まだ、帰らない。忠義さんは帰らない。どうあっても、もう帰ってこないほうがいい。夕陽に肌を炙られながら、私は、腹の奥へ満ちたものに、片手を押し当てた。精液の匂いが、たそがれの空気に、ぬるりと解けていく。そして、私の下腹は、もっと深いものへ、手をひろげていた。

第6章 夕暮れのリビングに、私の肌から立ちのぼる匂いが溶けていった。精液と汗と、自分の奥から滲み出たものが混ざりあった、甘いような生臭いような匂い。床に座り込んだまま太腿を閉じると、ぬるついた液体が内側を滑って、夕陽に照らされた肌の上で橙色に光った。外ではまだ蝉が鳴いている。隙間風ひとつ吹かない、茹だるような夕べだった。

第6章のシーン

夕暮れのリビングに、私の肌から立ちのぼる匂いが溶けていった。精液と汗と、自分の奥から滲み出たものが混ざりあった、甘いような生臭いような匂い。床に座り込んだまま太腿を閉じると、ぬるついた液体が内側を滑って、夕陽に照らされた肌の上で橙色に光った。外ではまだ蝉が鳴いている。隙間風ひとつ吹かない、茹だるような夕べだった。

「ママ、おなか空いた……」

背後から声がして、私はゆっくりと振り返った。廊下の薄暗がりに、涼太が立っている。着替えたばかりの半袖シャツに、裾の短いグレーの部屋着。前髪が汗で額に張りつき、まだ少し火照った頬の色が、こちらからでもわかる。けれどその瞳の奥には、ほんの半日前までとは違う、熱のようなものが揺れている。彼は私の裸を、もう隠そうともしない目でじっと見つめながら、それでも時折、迷うように視線を床へ落とした。ああ、この子の目が、変わりかけている。私の剥き出しの乳房も、精液の残り香を放つ腹も、何もかも当然のように視界へ収める、雄の顔。なのに、その雄の顔の下で、まだ十一歳の、母に命令することの痛みを知らない心が、ちいさく葛藤している。

「涼ちゃん……どうしたの? ママ、何か着ようか」

私はわざと、少しだけ困ったような声で訊いた。すると涼太は、ぷるぷると首を振り、それから意を決したみたいに、私の目をまっすぐ見あげてきた。唇がひらきかけて、とじる。また、ひらく。

「……着ないで。そのままで、いい」

声はかすかに震えていたけれど、最後の「いい」だけが、しようがないな、と言うみたいに低く落ちた。ああ、この子は今、自分の中に芽生えた昏い権利を、恐る恐る握りしめている。私は胸の奥がきゅう、と甘く収縮するのを感じた。目の前の男の子が、母を裸のまま台所に立たせておく、という小さな暴虐を、初めて自分の意志で選んだ。その重さに、まだ戸惑いながら。

「わかったわ。じゃあ、ママ、このままでおなかいっぱい作ってあげるね」

そう言って笑うと、涼太の肩から、ふっと力が抜けた。それでも視線は、私の腰から腿へ、名残惜しげに何度も往復している。彼がリビングのソファへ歩き、ためらうみたいに座る。その背中を、私は素肌に汗を滲ませながら、冷蔵庫を開けるふりをして盗み見た。あの子が初めて私へ下した、自分だけの命令。やがてそれが、もっと露骨で、もっと残酷な形へ育っていく予感が、下腹の奥をじくじくと湿らせていった。

「そうね。今から作るわ。エアコン、もう少し強くしておいて。ママ、先にシャワーしないと」

私はわざと平静を装って言いながら立ち上がった。と同時に、太腿のあいだから、とろり、と生温いものが縦に一筋垂れ、床の無垢材に小さな丸い染みを作る。目の端で、涼太の喉がこくりと動くのを、確かに見た。それでも彼はもう、昨日のようには目を逸らさない。染みの形を、まるで地図の一点を確かめるみたいに、しばらく見つめてから、黙ってうなずいた。私は何も言わず、落ちていたエプロンを指先で摘み上げる。布はしわくちゃで、あちこちに半乾きの染みが広がっている。これから先、毎日、この一枚を身にまとって過ごすことになる予感が、汗ばんだ手のひらを熱くした。

「涼ちゃん、先に麦茶でも飲んで涼んでおいて。ママ、すぐ戻るから」

「……うん」

彼がリビングへ向かう後ろ姿を確かめてから、私は浴室へ入った。鏡に映る女が、まだ笑っている。薄い笑みの形に、私の唇が自然と持ち上がる。夕陽の色を吸った肌、乱れた茂み、そこから零れ落ちようとする白と透明の混ざったもの。私は指先で自分の陰唇へそっと触れた。ひどく熱い。腫れぼったく、ぬめる襞の感触が、他人のものみたいに敏感で、触れただけで太腿が震えた。

八月に入ると、夏期講習の朝が毎日のように続いた。涼太は朝の七時半に家を出る。私はその一時間前には起き、裸に白いエプロンだけをひっかけて台所に立つのが習慣になっていた。けれど最初のうちは、私ばかりが性急で、彼の命令はまだ「そのままでいて」とか「こっちに来て」とか、幼いくらいの短さだった。それがいつのまにか、もっと具体的に、もっと隠微に、少年の舌を削って尖らせていく。カーテンの向こうで蝉が鳴き始める頃、朝日がマンションの横腹を白く炙る。私は流しに手をつき、冷蔵庫の音だけが静かな部屋を満たすなか、ドアの向こうの足音を待つ。まだ、あの子が起きてくるまでに、もう少し時間がある。

「おはよう」

廊下から声がして、私は卵を持つ手を止めた。振り返ると、寝巻きのままの涼太が、キッチンの入口で少し眠そうに立っている。裸エプロンの私を、朝からためらいもなく視界いっぱいに収めて、ふう、と小さく息を吐いた。

「おはよう。今日は早いのね。もう少し寝ててもよかったのに」

私は火を止めて、彼の前へ歩み寄る。裸の足裏が、ほんの少し湿った床をぺたりと捉えた。

「目が覚めちゃったんだけど……それ、毎朝それ着てるよね。ごはん作るとき、熱くない?」

「暑いわよ。でも、涼ちゃんが気持ちよくしてくれるから、ママもこのままでいたいの」

私が笑みを含んで答えると、涼太はそっと目を伏せた。けれどもう、前みたいに耳まで真っ赤になるようなことはない。視線だけが、私が顔を近づけた胸元を探るように動いている。私は彼の右手を取って、自分の左の乳房へあてがった。小さな掌に収まりきらない肉。指が熱い。いつもより硬くなった乳首の先端を、彼の親指が行きずりに転がした。

「おっぱい、出して」

たどたどしいのに、声だけはわずかに低く、なのに甘えて伸びる。涼太がそう言ったのは、その朝が初めてだった。けれど、その言葉が口からこぼれるまでに、どれほど彼の中でためされ、選ばれたかを思うと、私は目の奥がじんとした。この子は、命令するたび、わずかずつ恥じらいの箍を外している。私を所有する勇気を、朝ごとに稽古している。私は一瞬、彼の顔を覗き込み、それから静かに頷いた。エプロンの肩紐を片方ずつ下ろし、布を腰のあたりで折り畳むようにする。乳房がまるごと朝の空気に触れ、汗ばんだ肌がすうっと冷えた。彼の視線が、裸の胸をまっすぐに射抜く。恥ずかしい、と思うのと同時に、中心がむずかるのを感じた。

「触っていいよ。……涼ちゃんが触りたいところ、どこでも」

「ここ」

彼の指が、宝石を摘むみたいに乳首をつまんだ。かりかりと爪をあてがうような、微かに乱暴な仕草。けれどその加減が、身体の芯に響いて、私は「……ん」と短く息を漏らした。

それから日に日に、涼太の言葉は的確になっていった。服従。命令。性奴。年長の私が、彼の口にしたそんな言葉を、まるでお祈りの文句みたいに頭の中で反芻した。最初は、彼のほうが照れていた。言葉の先を呑み込み、うつむいて、けれど確実に、私の体がその声へ従うようになってから、迷いは姿を消していった。まるで、恥ずかしさと支配のあいだにある扉を、一枚ずつ開けていくみたいに。どんなに下品で、みっともなくて、どうしようもなく恥ずかしいことでも、自分で選んだ時間の積み重ねが、私の輪郭を薄く削っていく。愛子という母のかたちは、涼太という小さな主人の靴の下で、音もなく平たくならされていくようだった。

八月の終わり、昼下がりのリビング。エアコンがかすかに唸る部屋の真ん中で、私は四つん這いになっていた。エプロンは、へその上まで丸めてあり、尻たぶはまろび出して、だらしなく湿った割れ目を彼に見せている。涼太はソファに座り、私へ命令を下すでもなく、ただ、目を細めてこちらを見ていた。数秒、十数秒。その沈黙が、もう隔ての距離ではなく、彼が私を視ている時間なのだと、肌でわかる。机の上には、広げられたままの過去問と、転がった蒸し暑そうな消しゴム。窓からは、どこかの犬が吠える声と、踏切の警音が遠く聞こえた。

「涼ちゃん、気持ちよくして、ほしいの」

顔を床に押しつけて、私は情けない声を出す。自分で発しておきながら、その声の甘ったるい響きに、耳まで赤くなる。彼がソファから立ち上がる。足音。すぐ後ろに膝をつく気配がして、薄い指が私の尻肉にのめり込んだ。片手で片方の尻たぶを掴み、横へ避けるように押しひらく。己の陰唇が、空気に触れてひくつくのがわかった。どす黒い、と今なら誰に言われても、私は笑って頷ける。彼の指が、肉襞を一本、ゆっくりとなぞりながら、愛液を上へ向かって掬い上げる。ねっとり、と水音。

「ママのここ、柔らかくて、僕の指、三本くらい入りそうに広がってる」

少年の声が後頭部に降りつもる。声変わりもまだの、ひときわ幼い響きで、獣みたいに冷静なことを言う。

「涼ちゃんの指で、もっと広げて。奥まで……あ、ん……!」

返事の代わりに、彼の人差し指と中指が、私の膣口へ並んで沈んできた。くぷ、と押し開かれる感覚。爪の形の硬さが、内襞の皺を引っかけて、半端ない快感が背骨を駆け昇った。私は声を抑える。近所の窓が開いている昼間だ。なのに、押さえた息が細い悲鳴みたいに漏れ、膝が畳へ擦れる。彼は指をゆっくりと出し入れしはじめた。たぷたぷ、と蜜の泡立つ音が部屋に反響する。

「涼ちゃん、奥、もっともっと……子宮の近くまで、突いて、乱暴にしていいから」

自分から、より深く、より強く。疼く肉襞がそう叫んでいる。目尻に滲む涙。視界の向こうで、本棚の陰の監視カメラが、無音の赤い点を瞬かせていた。そうだ。録画している。メス犬みたいに四つん這いで、息子の指に啼かされている私の姿が、あの小さな箱へ焼きつけられていく。あの女を、後で見返そう。涼太がいない夜に。その赤い光へ向かって、淫らに腰を突き出しながら、私の唇が弧を描いた。

夜になると、私の身体はもっと貪欲になった。部屋の灯りを絞った寝室で、通販で買った極太バイブレーターを、二十センチぶん、根元まで咥えこむ。きゅう、と腹の奥が持ち上がる苦しさ。ゴムの尖った先端が、最奥の肉を突き上げた瞬間、ぱっと視界に火花が散る。けれど、ここからが私の夜の本当のはじまり。涼太の部屋に仕掛けた監視カメラの映像を、枕元のタブレットへ映す。眼鏡を掛けずとも、明るい画面の中で少年が動くのがわかる。彼はたいてい、机の上へ参考書や問題集を積み上げたまま、あの監視カメラに背を向けて、自分の器官を扱いている。シーツにこすれる衣擦れ音。くちゃ、と唾液でも性液でもつかない粘液性の音。ときどき息を殺して、僕の、……ママ、と、消えそうな声が聞こえた。

「……涼ちゃん……ああ、もっと、もっとお母さんを……」

女肉の内側でバイブをうねらせ、シーツを掴む。カメラ越し、彼が射精に至る直前に見せる、あの眉を寄せた苦しげな表情。舌を出し、天井を仰ぐ瞬間。それを網膜に焼きつけて、私の指は加速度的に動く。膣壁が締まり、バイブの突起をくわえこむほど、あの子の熱い精が、喉にも、腹にも、舌にも、まだ昨日のことのように残っている気がする。どちらの形も知っている。匂いも、白濁の粘度も。喋れない。泣くみたいに膝を折って、私は夜の闇のなかで一人、果てた。

十月の夜、冬の気配が初めて部屋へ滑り込んだ日、私は初めて涼太に後ろの穴を差し出した。試験勉強が深夜に及んで、眠れないのだと彼が言った。塾の秋期講習は難度を増し、志望校の過去問は、私の肌など消え入るほど難しい顔で食卓に広げられていた。彼を癒すのは、私しかいない。いや、私の、この熟れた二つの穴しか、もう彼の疲れを溶かす手段は残っていなかった。

「涼ちゃん、お尻の穴……使ってみる?」

裸エプロンで正座を崩し、尻を彼のほうへ向けた。私は自分の手で尻たぶを割り、くぱ、とその窄まりを見せつける。薄暗い常夜灯の下、桃色のしわが寄った小さな孔が、不安そうにひょこひょこと締まる。彼は手にしていたシャーペンを置いた。机の上の解答用紙がかさりと鳴る。彼は躊躇しなかった。ベッドへ私を這わせ、ボトルから取り出したローションを、幼い指で丁寧に、私の窄まりへ塗り込める。何をどう、とは言わない。彼の指が、ぬるぬると侵入してきて、私は息を殺した。中で小さく掻きまわされ、二センチも入らない場所で、ぐちゅ、ん、と聞いたことのない音がする。痛い。でも、薄く輪をめくるように解されていくうちに、息を吐くことしか考えられなくなった。

やがて彼が、私の膣口へ極太バイブを先端から埋め込む。もう慣れた、とはいえ二十センチの質量に、私はシーツへ顔を押しつけて声を噛み殺した。前が拓かれきったあと、彼は私の後ろの孔へ、彼自身のものよりまだ細い何か……彼の指を、今度は三本、差し向けた。小さな関節。入り口でつっかえて、それでも貫こう、貫きたい、と潜り込んでくる熱。私は膝を震わせ、彼の指を悦ばせるために何度も何度も、内側の肉を締めつけた。

「二本まで開いたよ。三本、口んとこまで入るか試すね」

涼太の声は、もう、昼間に宿題を教える私へのものではない。低く、途切れがちで、それでいて抑えきれない昂奮が、浅い息に滲んでいる。私は首を振り、けれど腰は彼の指を求めて後退した。ぷつ、と張り詰めた何かがほどける感覚。三本の指が、第二関節まで私の肛門を埋め、中で擦れあうように蠢いた。ひぎ、と自分の口から出た声が、獣みたいだった。

「あ、や、あ……こ、こすれ、て、そこ、前と、一緒、に……あああっ!」

膣のほうではバイブが胎の奥で無機質に熱を震わせている。肛門のほうでは彼の指が、何かを探るように内腔の壁を圧していた。二つの穴の間の薄い肉が、破けそうなくらい膨らみ、こそげるたび、頭の中が白く弾ける。腰が止められない。夜具が乱れて、壁に頭をぶつけそうになりながら、私は尻を突き出して、彼の指に何度も自分から貫かれていった。

そうした夜が、週のうち三日も四日も続いた。夜が明けて、彼の部屋のカーテンの下から、冷たい雨の匂いが部屋へ流れ込む。いつの間にか、秋は深かった。

冬。二月の、凍るほど乾燥した夜、ついにその時が来た。浴室のドアを開けた私を待っていたのは、バスタブの外側へ縁に腰かけた涼太だった。白いタイルが洗い場にひんやり光っている。脱衣する前から、私の肩はかすかに震えていた。洗面台の鏡に映った裸の私が、暖房のない脱衣所の空気の中で、白い肌を鳥肌にしながら立っている。何をされるか。何を望まれているか。それを考えるたび、腹の底のほうが、むずかるように熱を持った。

「四つん這いになって。……足、そんなに閉じないで」

彼がシャワーノズルを外し、湯気の向こうでほんの少し私を仰いだ。私は言われたとおり、洗い場の白い床に両手と両膝をつく。太腿の内側を、つつつ、と水滴が逆流する。湯を張った浴槽は青白く揺れ、二人の裸身の影を壁へ写し取っていた。彼が私の背後へ膝をつき、冷たいローションを、臀の割れ目へ垂らす。びくんと跳ねた臀肉を、平手でひと撫でして、温めるように揉まれてから、小さな拳が、私の前の孔へ、右手をゆっくりと差し向けた。

拳。右手。五本の指が、きっちりと束ねられて、まずはぐちゅぐちゅに解れきった膣口へ、指の爪のあたりから押しこまれる。バイブのあとで、柔らかくほぐれた肉は、それでも小さな男の子の拳すら、やすやすと受け入れてはくれない。尿道のあたりがつっぱり、焼けつくような圧迫感が尾骶骨を貫く。呼吸の仕方を忘れて、歯を食いしばった。

「もう、第一関節と第二関節のあいだくらい、ははい、り……が、は、あ、ひ……!」

自分の淫液に塗れた拳が、ぬめりを音に変えて、私の腫れぼったい内側を切り拓く。彼の左手が、私の太腿を開かせたまま、硬くなった肉芽を下敷くようにして、少しずつ親指の腹で回す。場所がわかっている。数ヶ月のあいだに、彼は私の身体のすべてを、知っていた。湿った指が、痛いくらい敏感な突起を円く擦るたび、挿入された異物の下で膣が痙攣する。寒さで冷えきっていたはずの躯が、殴られたみたいに熱を持つ。

「もう、がんばって全部入れて。ママ、ね、壊していいから」

自分で言って、声が裏返った。彼は腰を浮かし、右手を少し捻り、私の汁を継ぎ足して、拳の周りの肉へ無理やり嵌め込んでいく。鉛みたいな違和感。それなのに、腹の中の一点を轢かれるたび、空白のあとに熱が点滅する。

「ん、ぐ……こぶし、てのひら……くるし……、い、けど、動かしてぇ……!」

前かがみから崩れるように、私が両肘をタイルへ落とす。尻だけが高く跳ね上がった。彼は骨ばった小さな腕を、私の内側へ捩じ込み、掌を縦横にグリグリ、と動かす。子宮のある位置を掌全体で揉み潰すみたいに、鈍い塊が、ぐり、ぐり。腹の肉を下からえぐられて、私は叫んだ。絶叫、というものが、自分で聞こえた。浴室の壁に反響して、自分のじゃない女の悲鳴に変わる。奥から堰を切った大量の液体が、二人の間に弾けた。ぱしゃ、と浴槽の外側にお湯でもない何かが飛沫し、私の太腿を勢いよく下っていく。何かが噴き出す。彼に吹きかけている。生温い、その汁が、私自身の犬じみた匂いを、浴室中へ焚きしめた。

「……ママ、すごい。おもらししてる」

感に堪えない、間のびした声。私は言葉にならない喘ぎを、荒い吐息を、冷たいタイルへ口のなかごと押しつけた。視界の端で、風呂場の天井の明かりが歪んでいる。痙攣が引かない。腰が左右へ撓み、膣から引き抜かれた拳の穴が、かっと空気を求めてひくついた。尻の孔にまで掌の形を擦りつけられ、私は崩れ落ちる。まだ、潮が腿から足首へ、幾筋も流れて床の排水溝へ消えた。

「きょうは、まだ、おわっちゃだめだよ。ママ、起きて。……ねえ、目を閉じるなよ」

涼太の声が、ゆっくりと私の耳を犯す。彼の手のひら。拳。あの左手が、濡れたまま私の喉をかたちづくる。指先の圧力が、汗と水滴にまみれた鎖骨を、のどぼとけの横を、かるく沈ませて、私の息を制御した。酸素が薄い。息を止めたわけでもないのに、彼の指が五分だけ強く押すと、血の音が鼓膜を充滿し、頭の芯がとろけた。長くない。けれど、生きられる。私、生きてられる。この子の掌のなか。

「これ、きょうのご褒美。……ここ、開いてて、嬉しい」

彼のもう一方の手が、私のだらしなく緩んだ性器の入り口へ、そこから入っていく。今度は握り拳ではなく、すぼめた指先。私のぐずぐずに解れた膣へ、つるりと、四本の指が一息に入った。こねるように回す。まだ痙攣の残る内壁が、指の腹へ、ひたひたと纏わりついた。気持ちいい、気持ちいい。頭が沸騰する。細い指が別の生き物みたいに私の中で膨張し、動くたびに、濡れた音が自分の耳を食い荒らした。

「ひ、ぁ、いい……ぃ、それ、すごぃ……あ、あ、また、で、でる……でます……!」

私は叫んで、背を海老みたいに反らせ、二度目の潮を、彼の腕へ、自分の腹へ、浴槽のほうへ撒き散らした。立っていられない。四つん這いの格好も保てない。全身が白く細かく痺れて、もし彼がいま私の首から手を離しても、床へ沈むだけ。放心。膀胱が空っぽになるほど溢れて、奥から涙まで溢れた。

気がつくと、彼は私の脇へ寝転んで、冬の風呂場のルーバー窓から差し込む月明かりを背にしていた。長い睫毛。汗で光った額。まだ男の子だ。なのに、私の体液と自分の精液と、液体の色を際限なく混ぜながら、呼吸を整え、目だけをこちらへ向けている。

「靴下とおんなじで、ママの中、二つの手とも入れたかったの」

吐息まじりの少年の言葉。私は震える手を持ち上げ、泡立ちの悪い残り湯をごく浅く吸った。

そうして、三月を、遮断機のない時間を。私は、跪いた。彼の前で。長い夜とも知れない、だけど毎日、彼の帰宅に合わせて裸エプロンで待ち、言葉に誘導され、指に開かれ、朝がくるたび、彼が布団の中で膨らませた熱を含んだ尿道の先を、唇で咥えた。ある朝はそのまま、彼は私の口の中で放尿した。黄色く濁った熱いしょっぱいものが、舌の上を流れ、歯列をくすぐり、喉の奥へ溜まっていく。飲み込んだあと、口の中いっぱいに残る、苦いような青い匂い。ああ。まだ、終わらない。愛子はこれからも、お前の、僕の、この子の、おしっこの味。他の誰も知らない味に、毎朝、濡れていく。

「式の日、何を着ていくか考えてるから」

中学の合格通知を受け取って数日後、夕餉のあと、ソファに座る私の横へ来た涼太は、そうだけ言って、私の首元に小さな掌を置いた。爪の先が、べろりと舌でなぞったみたいに、肌の上をゆっくり下りて、鎖骨の窪みで止まる。指が、うすい静脈の鼓動に触れて、あたたかい。私は二の腕まで粟立てながら、彼を見上げた。春ほどの日差し。けれど冬は、まだ床の色のなかに残っている。三月の夜。窓の外では、高速道路を抜けていく車のライトが、ガラス越しに断続的な光の帯を走らせていた。

「……うん。ママに、着てほしい服があるの?」

私が息を潜めて訊くと、彼は首を振った。小さく笑ったような気がした。指がするりと離れていく。それが、惜しかった。息子の少し高い体温に、いつまでも撫でられていたかった。でも彼は、合格通知のあった、あの「ご褒美」の何倍も重い意味をこめて、また言葉を二、三、置いていく。

「式の日、ママは、脱がなくてもいいや。……隠しておけるやつ。ママに似合う。すごく」

握り拳。から心臓の音、きこえる。恥ずかしい。嬉しくて、罪深くて、でも指先から蜜の匂いまで、一本道だ。

四月。中学校入学式当日。あの春の朝、クローゼットの扉を開けた私の指先は、迷わず、何も身につけない肌のまま、新しい下着へ伸びた。息子の奴隷は、涼やかなスカートの裏側を予感でいっぱいにしながら。

第7章 中学入学式、白い看板の前で膣に振動を抱えた母と息子の日常

第7章のシーン

第7章: 中学入学式、白い看板の前で膣に振動を抱えた母と息子の日常

四月の朝の光は、リビングの白いレースのカーテンをすかして、床の上にやわらかな水たまりを作っていた。私は姿見の前に立ったまま、自分の裸身を映している。胸のふくらみも、くびれた腰も、太腿の肉づきも、朝の光のなかでひどく白く、熟れた果実のように重たげだった。窓の外では、まだ蕾の硬い桜並木が風に揺れている。ああ、今日は、あの子の入学式なのだ。私の指先が、自分の臍の下をかるくなぞる。浅い呼吸が、鏡の中で、鎖骨のあたりを上下させた。

「ママ、まだできてないの。そろそろ出る時間だよ」

廊下の向こうから、涼太の声がとどいた。声変わりが始まったばかりの、けれど低くなりかけた、あの独特のやわらかい響き。振り返ると、部屋の入口に、群青のブレザーを着た息子が立っていた。白いシャツの襟が、まだ幼い首もとからすっきりと伸び、チェックのスラックスが細い脚を品よく包んでいる。前髪はきちんと整えられ、顔の輪郭は、この春を境に少しだけ鋭くなったように見えた。十一歳。けれど、私の奥を知り抜いた、小さな主人。

「涼ちゃん、ごめんなさい。ママ、いま、ちょうど着ようとしてたのよ」

私は彼へ、素肌の背中を向けたまま、ベッドの上へ広げてあった下着を見おろした。白いレースのブラジャー。それと、同じレースのショーツ。今日のために新調したものだった。手をのばしかけて、やめる。彼の視線を、裸の背中に感じる。ひりつくような、あつい視線。

「式の日、ママは、脱がなくてもいいや。隠しておけるやつ。ママに似合う。すごく」

あの三月の夜、彼がのこした言葉が、朝の光といっしょに頭のなかでひらいた。隠しておけるやつ。ドレスのように上品な、濃紺のワンピースが、ハンガーに掛けてある。膝がすっぽり隠れる、女らしい光沢のある生地。胸元は浅いVの字。それに合わせるように、ベージュのストッキングと、黒いパンプスが床に並んでいた。下着は、必要ないのだろう。私は、白い下着へ手をのばしかけた指を、そっと引っ込めた。

「ねえ、ママ、……」

涼太が、部屋のなかへ一歩踏みこんできた。後ろ手に扉を閉める。かちゃ、と小さな音が、やけにくっきり耳もとへ落ちた。彼の足音が、フローリングの上をゆっくりと近づいてくる。私は鏡の中の息子を見た。彼の右手には、あれが、握られていた。

「今日、つけていくの。わかってるよね」

少年の声は、ひどく落ちついていて、けれど最後の「ね」が、かすかに甘えるように震えていた。彼の指さきから、淡い桃色のシリコンを持つ、小さな卵型の器具がぶら下がっている。リモコンバイブ。いつのまに買ったのか、わからない。いや、気づいていたけれど、口にしなかった。私のなかで、あの光景を待つ自分がいた。支配される朝を、玩具で埋められる瞬間を。太腿のあいだが、じわり、と熱を滲ませていくのを、あらためて感じる。

「つけるわ。涼ちゃんの、お望みのとおりに。でも、そのまえに」

私は振り返り、裸のまま彼の前で、ゆっくりと膝をおった。鏡の前の床に正座して、両手をひらく。息子の腰のあたりを見あげる。群青のブレザーの前ボタンが、きらり、光った。

「ご主人さまの言うことを守るメス犬です。今日は、式のあいだ、ずっと涼ちゃんのいうとおりにします。……この身体、どこでも使ってください」

声が、自然に、あの古風で大げさな口調へ落ちていく。裸の私が、制服の少年の前で、こんな、まるで時代劇みたいな口上を述べる。滑稽。罪。どうしようもない。それなのに、自分の吐く息に、牡の情動を求めている女の匂いが、むわり、と立ちのぼった。

「じゃあ、ベッドにね。まず、ひろげて見せて」

涼太はそう言うと、ネクタイをゆるめるでもなく、私の脇をとおりすぎて、ベッドの端に腰かけた。彼の小さな手のひらが、掛け布団の上をぽん、と叩く。私は這うようにして、四つん這いのまま、彼が示した場所へ体を運んだ。乳房が重力でさがり、乳首がシーツへ擦れるたび、背筋を細い電流が走る。両脚をひらき、尻を高く差しだす。自分の手をそっと股間へあてて、人差し指と中指で、もう濡れそぼった割れ目を左右へ押しひらく。くぷ、と、わずかに開いた肉筒から、とろり、と透明な汁があふれでた。色は、あのどす黒い小陰唇。日ざしの届く明るい部屋のなかで、赤黒い花弁が、自分の指の力で、いやらしいまでにひろがっていく。

「ひ、……ん……」

鼻から抜ける、息とも泣き声ともつかない音がもれた。涼太の視線が、私の後孔から陰唇のあいだ、露わになった膣口までを、舐めまわすように動く。彼の呼吸が、すこしだけ深くなるのが、空気の動きでわかった。

「ここ、前のよるとおんなじで、ぐちゅぐちゅしてる。ママの匂い、もう、部屋のなか、いっぱい」

少年の言葉に、一瞬、耳の奥がかっと燃えた。匂い。そう、私の匂い。春の朝のすみきった空気の底へ、発情しきった牝の匂いが、みっともなく沈殿している。消したくて、消せない匂い。太腿の内側を、自分の汁が伝う。ひた、と床に近い場所で、指がぬれた。

「……先に、これを入れるから」

涼太がベッド脇の棚へ手をのばす。取り出したのは、あの、通販で買った二十センチの極太バイブレーター。もう、私の馴染みの。彼の小さな手には、持ちあぐねるほど太く長いそれに、透明なローションがたっぷり塗られていた。ぎらり、と無機質な表面が光にぬれる。心臓が早鐘を打った。いや、待って。心のどこかが、小さく首を振る。けれど口から溢れたのは、まったくべつの音だった。

「あ……、ひろが、る……おく、まできて……」

背後のシーツが沈み、彼が私の後ろへ膝をのせた気配がする。ぬるりと濡れた先端が、私の膣口へあてがわれた。冷たい。まだ四月の空気のように、挿入部だけが、ひやりと熱のない異物感。ゆっくりと、押しこまれる。私の肉は、もう、彼の指やおもちゃを拒まない。くちゃ……、ぐぷぷ、と、泡だった粘液を巻きこみながら、二十センチの太い躯が、私の胎のほうへ沈降していく。

「は……ぁ、んんっ……」

額がシーツへ沈む。腰が、勝手に高く跳ねあがるのを、彼の左手が尻たぶを押さえて制した。奥。子宮の入口を、無機質な先端が、ぐり、と小突く。腹のなかが、玩具の形に膨張していく。熟れた牝の内径が、すでに覚えきった太さを、ぐぽぐぽと締めつけた。

「ママ、もう、ばいぶだけで、こんな声でてる。……じゅうぶん、やわらかいよ」

涼太の指が、挿入されたままの器具の根元を、ちいさく回す。ごりゅ、と内壁をえぐられ、目の前が白く明滅した。私は首を振る。けれど拒否の仕草ではなく、もっと、もっと。そう、腰が、彼の手を追いかけている。

「涼ちゃ……いや、ごしゅじん、さま……はやく、へいき……きょうは、いきたいから」

とぎれとぎれの哀願。涼太は満足そうに息を吐くと、ぐちゅり、と音を立てて極太バイブを引き抜いた。出し抜けに開いた膣が、空気をすうように収縮して、ぶるり、と太腿を震わせる。しかし、つかの間の空白のあと、ずっしり重い太さの代わりに、つるりとした卵型の小さな頭が、ぷにゅ、と入口へあてがわれた。リモコンバイブ。数時間、この学校への道のりを、式の間中、隠し持つための玩具。

「こっちを、いれとく。……あとで、すごくよくなるよ」

すぷり、と呑みこむと、私のなかで、くるり、と卵が向きを変える。細い、いやらしい突起。入口へ、ぴったり吸いつく。子宮口のすぐ手前を、小さな曲線が、かすかに押す。彼の指が、私のたれさがった髪を、耳のうしろへかけてやる。

「ママ、うそみたいに、ぐしょぐしょだ。くつした、やぶれないように、そろりと立って」

私は、息子の声に操られるように、ベッドの上から降りた。まっすぐ立つたび、奥に埋めた卵が、内壁をぬるり、とくすぐる。脚をそろえても、太腿のあいだから、蜜が一筋、膝まで垂れていきそうだった。涼太が、クローゼットから濃紺のワンピースを出して、私に手渡す。背中のファスナーを、彼の小さな指が、ゆっくり、上まで引きあげた。密着する生地が、ノーブラの乳房を、やわらかく持ちあげて支える。薄い布によって乳首の形が、うっすら、ふたつの膨らみとして浮きあがった。彼は屈んで、私の足へベージュのストッキングを添え、黒いパンプスを差しだす。素足を受けいれる細い靴。立ったまま、かかとを落とすと、奥の玩具が、こつ、と内壁へくいこむ。くら、と目まいがして、私は思わず涼太の肩へ手をのばした。

「ごめんね、涼ちゃん。ママ、へんな歩き方になってない? だいじょうぶかな」

「ちょっとだけ、ほっぺた赤いよ。……うん、かわいいから、そのまま」

群青のジャケットに白いシャツをのぞかせた息子が、私の顔をじいっと見おろした。学校の正門まで、こどもの手をひいていくはずの母親。その私の胎の奥には、この手の持ち主が、いやらしい玩具を、朝から挿れてよこした。涙の膜が、目の端へ、じわり、滲む。悔しさや悲しさではなかった。この、歩くことさえ甘い苦痛に変えてしまう支配のうえで、母である私が、いまほど落ちついて朝を迎えられた日はない、そうとも思った。

駅までの道を、並んで歩いた。あたりには、真新しい制服の親子が、いく組も、白い道路を渡っていく。春の風が、すみきった青空の下、桜の若葉の匂いをはこんできた。パンプスの中で、足指が汗ばむ。汗、ではない。その上の太腿にも、しとどな液体が、もう流れはじめている。一歩ごとに、ワンピースのすそが、ふくらんだ後ろを隠して、ついてくる。ノーパンの股ぐらは、ストッキング一枚。それだけを、涼太は知っている。すれちがう他人には、美しい受験ママと、その息子の入学式にしか見えないだろう。なのに、世界は、こんなにも湿っていて、熱い。

「涼ちゃん、ネクタイ、曲がってない? ママ、直してあげる」

学校の門が見えてくる。白い大きな看板が、さきほどから、私の視界のすみで、春の陽射しを照り返している。めまい、似た白光。私は立ちどまって、涼太のネクタイの結び目へ手をやった。細い首。制服の、堅い生地。指さきが、彼の喉のあたりを、そっと撫でてしまう。息子の体温が、布のあいだから、熱い血のかたまりみたいに脈打っている。

「ママ。……写真、とろ。あの看板の前で」

周囲を、親子連れがひっきりなしに行き交っていた。笑い声。呼びかける声。カメラのシャッター音。涼太は、私の手首を、他人の目があるのに、つよく握り、白い看板の前へ導いた。「祝 入学式」。その文字のまえに立たされ、彼は二歩、三歩、後ろへさがる。胸ポケットから、カメラを出した。いや、ちがう。まず、上着の内ポケットから、彼は、あの、リモコンを取りだそうとしている。

「ママ、笑って」

声が、ひときわ澄んで、青空へ溶けた。リモコン。彼の親指が、ボタンのくぼみへ掛かる。私は、口もとを、ゆっくりあげた。その瞬間、ぶぅん、と、胎のなかで、いやに低い羽音がせりあがってくる。卵型の振動体が、内腔の中心で、病気みたいに暴れだした。じゅ、じゅ、と髄まで灼けるような律動が、子宮口を直接、ぬめりながら叩く。ひっく、と、のどが鳴った。だめ、しゃがみこみそう。いや、もっと、もっと、ここで、この場で。

「……ひ、ぁ……」

声が漏れないように、口輪を嵌められたみたいに、唇へ力をこめる。けれど、足首は、がくぷる、と細かく波打った。パンプスの中で、足指が、みっともなく丸まる。太腿の内側を、熱いものが、すとん、と伝い、ベージュのストッキングの内側を、ゆっくりと、ゆっくりと、濡らしていく。カメラのシャッター音。数回、鳴った。周囲の親子の笑い声が、水のむこうみたいに遠い。けれど私は、口角をあげて、白い看板の文字を背に、立っていた。立っていられた。それが、奇蹟のように、淫らな奇蹟みたいだった。

「うん、よく撮れた。……入学おめでとう、ママ」

涼太が言った。誰か、はたから聞けば、息子から母親への、少し不思議な、素直なことば。彼の目は、まっすぐに私の目を覗いている。汗ばんだ額にも、笑みの奥にも、十一歳の、あどけない光と、私をこの場所でひらかせる支配者の翳りとが、ひとつの顔のなかで静かに溶けあっていた。振動が、ようやく低くなり、胎の底で、とどめのような、くぐもった波を残して、止まった。だが、止まっても、私の奥は、まだ、どくどくと疼いていた。脚を、そらし、秘部をきつく締める。ぐち、と、たしかに湿った音が、身体の内側でだけ、俺にだけ、聞こえていた。

「ママ、気持ちいい?」

涼太が、カメラをおろしながら、半歩近づいて、私の顔をのぞきこむ。声は、本当に、純真な少年のそれだった。気持ちいい? そのひとことに、私のくちびるは、へんなふうに、ゆるんでしまう。

「……涼ちゃん、こわい子。そんなこと、ここで聞くの」

私は笑っていた。うまく息ができなくて、笑みが泣き顔に、似てしまったかもしれない。右手が、自分のスカートのすそを、ぎゅう、と握る。下着をつけていない、と腹のそこで再確認して、また、じわり、と胎が濡れる。

「でも、ママがきめたい。……きもちいいなら、ね、おなか、そんなにかくさなくていいよ」

おなか。隠したい。隠したいのは、スカートの下、一番みっともなく濡れていて、でも、いちばん正直な、女の場所。涼太が、私の腰に手を、そっと添えた。他人からは、親子がじゃれあっているようにしか見えない。細い指が、ワンピースのわきの縫い目を、腰骨のかたちにそって、ゆっくりとなぞる。彼の指先の温度に、私は、あやうく声をあげるところだった。振動が止まったいまも、私の内腿は、かすかに、自分の脈にあわせて、ひくん、ひくん、と痙攣している。

「……入学おめでとう、涼ちゃん」

ようやく、口にできた。絞りだすような声だったが、みっともなく震えてはいなかった。そばを、別の母子がとおりすぎる。若いお母さんが、少し年上の息子と、同じ看板のまえで、はい、チーズ、と笑っていた。ああ、あのひとたちは、なんて、まぶしい。私は、その光景を、涼太の肩ごしに見る。私の腰のうしろには、息子の小さな掌がある。誰も知らない、わたくしの、毎朝のざわめき。生き恥。ぬかるみ。それが、ほかの誰のものでもなく、この子の、涼ちゃんの所有物として、四月の正門前へ、ぴたりと貼りついている。

「ママ、写真、見る? あとで、家で、ゆっくりみようね。……ママのおなかのなか、まだ、動いてるでしょ」

「動いてる。……いまもね、涼ちゃんに、されてる。ずっと、おくのほう、濡れてるの」

私の声は、笑みにまぎれて、ゆっくり、とけた。いけない、ことば。いけない、からだ。いけない、春。それでも、いちばん浅い水たまりのように、すべてが、淡く、あたたかく、日常へ流れていく。中学一年生の息子と、四十歳の母。桜の花びらは、もう、風にまかれながら、アスファルトの上を、すべっていく。涼太は、リモコンを上着の内ポケットへしまい、私の手を、こんどは、いちばん自然なかたちで握りなおした。

「いこう、ママ。……式、はじまるよ」

彼の、まだ小さな、やわらかな、けれど骨ばってきた手。振動の残滓を胎に抱えたまま、私は、その手を握り返した。青空の下、白い看板の横を、足を濡らして、歩いていく。これを、しあわせと呼ばずに、なんと呼べばいいのか。あるいは、しあわせという言葉の、ほんとうの意味は、いつも、こんなにも、いやらしく、ひそかで、ぬくい。私は、正門をくぐるとき、一瞬、足をとめた。涼太が振り返る。私の口もとが、ひとりでに、イクときの、はしたないかたちへ、なりそうになって、けれどきちんと、微笑んだ。校舎のガラス窓が、昼まえの日を、目を刺すように照り返している。新しい春が、むこうで、口をあけて、わたしたちを待っていた。

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読み終えたあとの余韻に。

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登場人物
  • 宮園愛子 みやぞの あいこ
    女性 ・ 40

    外見: 肩先でゆるく波打つ黒髪、薄茶の大きな目、豊満な胸とむちむちした太もも、白い肌。服装: 普段は上品なカットソーに長めのフレアスカート、夏の家ではノーブラTシャツとTバックにホットパンツ。息子には優しく甘いが、夫不在の渇望を妄想で膨らませ、背徳を行動へ移す計算高さと被虐願望を併せ持つ。

  • 宮園涼太 みやぞの りょうた
    男性 ・ 11

    外見: 短く切った癖のない黒髪、焦げ茶の目、細いが肩幅のある少年体型。服装: 部屋着は半袖Tシャツに膝上のショートパンツ、塾へはポロシャツにチノパン。思春期の戸惑いと好奇心が混ざり、母の誘導に乗るうち甘えた支配欲が芽生える。受験ストレスを母への命令と支配で晴らすようになるが、根底では母の反応を何より求めている。

  • 宮園忠義 みやぞの ただよし
    男性 ・ 46

    外見: 前髪が薄くなり始めた短い黒髪、細い黒縁眼鏡、薄茶の目、長身でやや痩せた体格。服装: 濃紺のスーツに細いネクタイ、休日はポロシャツにスラックス。海外赴任中は忙しく、家族への電話も月に数回。経済的には何不自由なく支えるが、妻の肉体の渇きにも、一人で夜を過ごす息子の変化にも気づかない距離にいる。

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