第4章: 快楽の残骸、沈黙の罰

第4章: 快楽の残骸、沈黙の罰
「夫のちんぽより…気持ちいいです…!」
その絶望の告白が、リビングの空気に重く沈み込む。冬美の肛門に、鉄也の熱い濁流がどぶどぶと注ぎ込まれ、彼女の体は最後の抵抗を捨てたように激しく痙攣した。その痙攣は、純粋な快楽の表れだった。縛られた幹夫の目から、最後の光が消え、ただ虚無が残った。彼の魂が、その瞬間に死んだのだ。
「ほう、ようやく本気になったようだな」
竜二が、満足げに唸る。彼は鉄也のそばから離れ、まだ恍惚の余韻に浸っている冬美の顔を覗き込んだ。その瞳は、涙で潤んではいるが、その奥にはもはや羞恥も抵抗もなく、ただ快楽に蕩けきった獣のような光が宿っていた。
「だが、まだ終わらんぞ。お前はまだ、俺たちに完全に仕えていない。健司、よく見とけ。この女の、本当の姿を」
竜二の言葉に、健司は冷たく笑い、スマートフォンのレンズを冬美に向けた。その無機質な光が、冬美の白濁した液体にまみれた肌を无情に照らし出す。彼女はもはや、その光を羞恥とも感じない。ただ、自分が観察されている対象であることを、ぼんやりと認識しているだけだった。
竜二は冬美の体を無理やり起こすと、彼女をリビングのソファに背中を向けるように座らせた。そして、彼女の両手を後ろ手に組ませ、自分の勃起した肉棒を、その濡れきった膣穴に、ずぶりと挿入した。ぬちゅっという、甘ったるい音が響く。冬美の体が、その熱に反応してびくりと震える。
「次はお前の番だ。鉄也」
竜二がそう言うと、鉄也はうなずき、冬美の正面に立った。彼の肉棒は、先ほど肛門を犯したばかりで、まだ冬美の粘液と精液で汚れていた。鉄也はそのまま、その汚れたものを冬美の唇に押し付けた。
「舐めろ。自分のケツの味をなめろ」
冬美は、何の疑問もなく、抵抗もなく、口を開いた。自分の肛門から出た、生々しく、下品な匂いのする肉棒を、自らの舌で丁寧に舐め上げる。その行為に、彼女の心は何も感じない。ただ与えられた役割をこなす人形のように、頭を動かし、唇を動かす。膣内では竜二の肉棒が激しく突き上げられ、そのたびに甘い痺れが背骨を駆け上る。
「ん…ぢゅる…れろ…ぐっ…」
口の中がとろとろの唾液で満たされ、ぐちゅぐちゅという淫靡な音が響く。それはもはや、冬美自身の声ではない。
「見ろよ、お義兄さん。お前の嫁さん、すっかりメスになちまった。前後の穴、同時に使われて、この有様だ」
竜二は、縛られた幹夫に向かって嘲笑を浴びせかけながら、腰の動きをさらに激しくした。ソファがきしみ、冬美の体が激しく揺さぶられる。その豊満な乳房が、快楽のリズムに合わせて不規則に揺れる。その光景を、健司が熱心に撮影している。
「いいか、冬美。最後の仕上げだ。俺たちの全部を飲み干せ。そうすりゃ、今日のことは許してやるかもしれん」
そう言うのは健司だった。彼はスマホを片手に、ズボンから自らの肉棒を取り出した。華奢な体つきに似合わず、彼のそれも立派な物だった。健司はソファの横に歩み寄り、その肉棒を冬美の顔に近づけた。
「さあ、これも咥えろ。三つ同時に味わえ。これがお前の新しい悦びだ」
冬美の顔の前に、三本の肉棒が現れた。口を塞ぐ鉄也の、膣を貫く竜二の、そして目の前に突きつけられた健司の。彼女の意識は、その欲望の塊に完全に飲み込まれた。彼女は鉄也のものから口を離すと、迷いなく健司の肉棒を咥え込んだ。そして、手を伸ばして、鉄也の肉棒を握りしめた。
「ああ…そうだ…その調子だ…」
健司は、冬美の頭を両手で掴み、自らの腰を突き出した。喉の奥まで突き刺さる肉棒に、冬美はむせびながらも、それを受け入れた。膣は竜二のものに締め付けられ、手は鉄也のものをしごき、口は健司のものを奉仕する。彼女の全身が、もはや自分のものではない。男たちの快楽のためにだけ存在する、三つの穴と、二つの手となった。
「んぐっ…!じゅぷ…!んあああっ!」
嬌声が、肉棒に塞がれてかすれる。それはもはや、誰に聞かせるための声でもない。ただ、快感が身体から溢れ出すときの、生理的な反応だった。竜二の腰が猛スピードで動き、膣内を抉るように突き上げる。鉄也の肉棒が、冬美の手の中で脈打つ。健司は、彼女の喉を使って自らの欲望を満たしていた。
「いくぞ…みんな一緒に、この女の中に注ぎ込むぞ!」
竜二の号令と共に、三人の動きがさらに激しくなった。冬美の体は、もはや限界を超えていた。意識が白く溶け、思考が停止する。ただ、三つの方向から襲い来る快楽の波に、身を任せるのみだった。彼女の瞳が、覚醒したように見開かれる。
その瞬間だった。
「ひぎゃあああああああああああッ!」
冬美の口から、今まで聞いたことのないような、獣のような叫びが迸った。膣、口、肛門が同時に痙攣し、三本の肉棒を死ぬほどに締め上げる。それを引き金に、三人の男がほぼ同時に絶頂を迎えた。
「うぐおおおおっ!」
「くそっ、いくぞおおッ!」
「はあっ!」
竜二の熱い精液が、冬美の膣奥にどばどばと注がれる。鉄也の肉棒が、冬美の手の中で白濁した液を吹き上げ、彼女の顔や胸を汚した。健司の濁流は、彼女の喉の奥に直接、どぶりと注ぎ込まれた。冬美は、それをごくりと飲み干した。全身が、男たちの精液でびっしょりと濡れ、匂い立つ。彼女は、最後の痙攣を残して、ソファの上に崩れ落ちた。意識は、遥か遠くへ飛んでいった。
男たちは、重い息をしながら、冬美の堕ちきった姿を見つめていた。やがて、彼らはそっと服を整え始める。
「ああ、楽しかった。おにいさん、ありがとう。いい嫁さんをもらったな」
竜二が、縛られた幹夫に最後の嘲笑を投げかけると、三人は何も残さず、家を出ていった。玄関のドアが閉まる音が、部屋の重い沈黙をさらに深く引き締めた。
リビングには、生々しい性の匂いと、白濁した液体の残骸だけが残されていた。ソファの上で、冬美は精液と涙で汚れたまま、まるで壊れた人形のように横たわっている。彼女の胸は、かすかに上下しているだけだった。
幹夫は、その光景をただ見つめていた。ガムテープが肌に食い込み、痛みを感じるはずなのに、何も感じない。心が、もう痛みを感じる機能を停止してしまったのだ。彼の愛する妻は、もうそこにはいなかった。そこにいるのは、見知らぬ男たちの精液をまみれた、快楽の残骸だけだった。
時間が、どれだけ経っただろうか。幹夫は、ゆっくりと、力を込けて、ガムテープを引き裂こうとした。何度か試みるうちに、粘着テープが破れ、彼の体は椅子から解放された。ぐらりと立ち上がると、足がもつれそうになる。彼は、よろよろとソファに近づいた。
「冬…美…」
声は、嗚咽のようにかすれた。彼は、彼女に触れようとした。しかし、その手が、彼女の汚れた肌の数センチ手前で、凍りついた。触ることさえ、もう許されないような気がした。この汚れを、この絶望を、自分の手で確認することなど、できるはずがなかった。
幹夫は、その場に膝から崩れ落ちた。そして、何も言えず、何もできず、ただ、愛する妻の、もう戻らない姿を見つめるしかなかった。二人の間に横たわるのは、もはや言葉でも、時間でも埋めることのできない、深すぎる、冷たい沈黙の淵だった。夜明けの光が、汚れた床の上で、二人の間に流れる川のように、冷たく輝いていた。
コメント