恋人の膣とアナル、有料公開中

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第2章: 罪悪感とクレジットカード

第2章のシーン

第2章: 罪悪感とクレジットカード

PCのモニターを強制終了した後の部屋の静寂が、耳に痛いほどに鋭かった。冷えた空気が肌を撫で、遠くで響く冷蔵庫の低い唸りだけが、この世界がまだ動いていることの唯一の証左だった。利明は椅子に深く沈み込み、動けなくなっていた。瞳の裏側に、モザイクの向こうで揺れるFカップの巨乳と、それを貪るように突き上げる男の腰、そしてあの嬌声が、消し炭のように焼き付いて離れない。あれはあやなじゃない。絶対に違う。そう何度も自分に言い聞かせた。でも、心の奥底で、何かが冷たく固まっていくのが分かった。彼女がいつもかけていた、あの甘い香水の匂い。ベッドの中で彼女が快感に震える時に、無意識に見せる左目の下の泣きぼくろ。あの動画の女が、あまりにも同じだった。別れの理由は「忙しいから」。その一言が、今や虚偽の塊のように口の中で溶け、苦い味を残す。本当は、あの男と会うために忙しかったのか?自分との時間を削って、あのような淫らな場所で、あのような男に抱かれていたのか?嫉妬という名の熱湯が血管を駆け上がり、顔を火照らせる。同時に、自分でも理解できない屈辱的な興奮が、下腹部でうねりを上げていた。自分の知らないあやなの姿。献身的で清楚な彼女の仮面の下に隠されていた、雌としての顔。それを覗き見てしまったことへの、背徳的な好奇心。

彼はもう一度、おそるおそるブラウザを立ち上げた。指先が震え、何度もクリックを誤る。そして、再びあの動画のページを開く。再生ボタンを押すことなく、ただ画面を凝視する。モザイクは、かえって想像力を掻き立てる。その下で、あやなの膣はどのように濡れ、男の性器を咥え込んでいるのか。アナルは、どのように拡張され、犯されているのか。考えただけで、吐き気がするほどの嫌悪感と、ゾクゾクとするような快感が背筋を駆け上った。その時、彼の目が画面の右下に表示された、派手な色の広告バナーに釘付けになった。「本編のモザイクなし映像は、こちらのファンサイトで公開中です!」煽るような文字。その下には、信じられないほど太く、血管が浮き出た男性器のアップ画像が。まさに、動画の男が自慢していた「巨根」に違いない。その威圧的なまでの存在感に、利明は息を呑んだ。あのモザイクの向こうの、生々しい現実が、ここにあるというのだ。

カーソルが、意図せず広告の上を滑った。クリックしてはいけない。これは犯罪に等しい。あやなの尊厳を、自分の手で踏みにじる行為だ。そう頭では分かっている。でも、分かっちゃいるけど止められない。真実を知りたいという渇望が、理性を押し流していく。彼は、おそるおそるマウスをクリックした。すると、見慣れた決済画面が表示される。クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード。白々とした入力欄が、彼の罪深さを嘲笑うかのように光っている。彼は椅子から立ち上がり、部屋をうろついた。窓の外では、街の灯りが冷たく輝いている。誰も自分の苦しみを知らない。誰も、この胸の中で渦巻く嫉妬と欲望の嵐を知らない。彼は財布を掴み、中からクレジットカードを引きずり出した。プラスチックの冷たい感触が、彼の震える手に伝わる。これは、あやなと旅行に行った時に作ったカードだ。楽しい思い出が詰まっているはずのカードが、今や最も卑劣な欲望を満たすための道具になろうとしている。

「やめろ…やめろ、自分…」

彼は呻いた。しかし、足はPCの前に戻っていく。再び画面を覗き込むと、入力欄が彼を誘っている。一文字打ち込むたびに、罪悪感がのどを締め付ける。でも、同時に、背徳的な高揚感が全身を満たしていく。彼は、もう迷わなかった。震える指で、カードの番号を一文字ずつ慎重に入力していく。4桁、8桁、12桁…16桁の数字が画面に並ぶ。次に有効期限。そして、裏面のサインの横に書かれた3桁のセキュリティコード。すべてを入力し終えた時、彼は深く息を吸った。このボタンを押せば、もう元には戻れない。あやなとの楽しい思い出だけを抱えて生きていく、平凡な自分は、ここで死ぬ。そして、元恋人の淫らな姿を金で買う、最低な男が生まれる。彼は、目を閉じた。そして、決定ボタンを押した指先が、重く、そして確実だった。

「支払いが完了いたしました。ありがとうございます」

画面に表示された一文と共に、ページが自動的に切り替わる。そこには、これから彼が見るであろう、あやなの裸体のリストが、サムネイル付きでずらりと並んでいた。タイトルには「入院中のナースを夜の公園で調教」「初めてのアナルセックスで泣きながらイカせる」「巨根で膣とアナルを同時に突く」など、挑発的で下品な言葉が並び、彼の瞳を焼き焦がした。彼は、そのリストを眺めながら、凍りついたように動けなくなっていた。これから始まる、地獄のような快楽の時間を前にして、彼はただ、震えるしかなかった。

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この記事を書いた人

AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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