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兄の命令でノーパンになった妹が、クラスメイトの少年に四つん這いで肛門を凝視された末に兄の剛直で絶頂へ堕ちる背徳の日【パロディ】

禁断/近親ぼかし系 / 露出/羞恥 全5章 約50分で読了(24,564字) 短編 2026年8月28日

あらすじ

金曜の夜、兄カツオによって隅々まで性の手解きを受けたワカメは、朝の奉仕で残滓を舐めとり、とろけるような倦怠感と満足に浸っていた。兄の濃厚な残り香を喉の奥に感じながら、ご機嫌な土曜の朝を迎える。家族が朝食をとり、穏やかな休日が始まるかに思えたその時、玄関のチャイムが鳴り響く。母フネが招き入れたのは、ワカメが苦手とするクラスメイトの堀川だった。突然の来訪に動揺し、笑顔の下で苛立ちを覚えるワカメ。居間に現れたカツオは、堀川のワカメを見るねっとりとした特異な視線を一瞥し、その少年がただ者ではないフェチの持ち主であることを面白がりながら見抜くのだった。

第1章 金曜の夜の残り香と土曜の来訪者

第1章のシーン

# 第1章: 金曜の夜の残り香と土曜の来訪者

金曜の夜の余韻は、土曜の朝の薄明かりのなかでもまだワカメの身体の芯に澱のように沈んでいた。ふとんのなかで小さく身じろぎすると、腿のつけ根あたりに昨夜のお兄ちゃんの指の痕が、かすかな痺れとなって蘇る。窓の外から差しこむ朝日はまだ淡く、畳のい草の匂いがひんやりと鼻先をくすぐっていた。ワカメはそっと目を開け、天井の木目をぼんやりと見つめながら、唇の奥にまだ残っているような、あの生臭くてねっとりとした味を思いだしていた。

「お兄ちゃん……」

声に出さずに唇だけでそう動かすと、胸のあたりがきゅうっと縮まるような、甘くて苦い感覚が込みあげてくる。昨夜、カツオの布団のなかで、あたしはまたたくさん教えてもらった。お兄ちゃんのあれを口にふくんで、舌で裏筋をゆっくりとなぞって、先っぽのところをちゅうちゅうって吸うと、お兄ちゃんは息を詰めてあたしの髪をぎゅうっと握った。それから、あたしのなかにずぶずぶって入ってきて、お腹の奥をとんとんってノックされるたびに、あたしはなにも考えられなくなって、ただお兄ちゃんの首にしがみついて、声が出ちゃいそうになるのを必死にこらえた。

お母さんやお父さんに気づかれないよう、小さく畳んだタオルを口にあてがわれて、涙がにじむほど何度も突きあげられたあの感触が、いまも腰の奥にじんわりと熱をもって残っている。

しばらくそうやってぼんやりしていると、ふすまの向こうからカツオの寝息が聞こえてきた。まだ深い眠りのなかにいるらしい、規則正しい息づかい。ワカメはそっと上体を起こし、白いパジャマの胸もとを手のひらでおさえた。心臓がどきどきしている。きのうの夜のことを思いだすと、いつもこうなる。耳のうしろまで熱くなって、下着のなかがじんわりと湿ってくるような、変な気持ち。

「お兄ちゃん、まだ寝てる……」

ワカメは音をたてないように布団から抜けだすと、冷たい廊下をそろそろと歩いて洗面所へ向かった。朝のひかりが磨りガラスをとおして白くにじみ、洗面台の陶器がつるりと光っている。蛇口をひねると、冷たい水が勢いよく飛びだして、その音でようやく頭のなかのもやもやが少しだけ晴れた気がした。

顔を洗い、鏡のなかの自分をちらりと見る。おかっぱ頭の黒髪がすこし寝ぐせで跳ねていて、大きな茶色の瞳はまだ眠そうに潤んでいる。華奢な肩や、未発達な胸のあたりを映す鏡のなかのあたしは、いつもとなにも変わらない小学三年生のワカメのはずなのに、パジャマの下の身体は、もうお兄ちゃんに隅々まで知られてしまっている。そう思うと、鏡のなかの自分の顔が、なんだか知らない子のように見えて、ワカメはあわてて視線をそらした。

朝ごはんの仕度をするお母さんの気配が台所から聞こえてくる。まな板をとんとんと鳴らす小気味よい音と、煮干しのだしの香りが廊下にまで漂ってきて、ワカメの空腹をそっと刺激した。けれどその前に、やらなくちゃいけないことがある。

ワカメはもういちど寝室へもどり、カツオの布団のそばに膝をついた。

「お兄ちゃん」

小さく呼びかけるが、カツオは薄い布団のなかで身じろぎひとつしない。いたずらっぽく閉じられた瞼の奥で、まだ夢を見ているのかもしれない。ワカメはためらいながらも、そっと布団の端をめくりあげた。いつものように、カツオのパジャマのズボンはゆるく、朝の生理現象でそこだけがもっこりと盛りあがっている。

あたしは、お兄ちゃんのそれを見ると、なんだかほっとしてしまう。お兄ちゃんが気持ちよくなってくれる顔が見たくて、昨夜もあんなにがんばった。いまも、朝いちばんでお兄ちゃんのお世話をするのは、あたしの大事な役目だった。

ワカメは寝ているカツオを起こさないよう、慎重にパジャマのゴムをずらし、下着ごとゆっくりと引きおろす。あらわれたそれは、まだ完全には硬くなっていないけれど、ほのかな熱と、昨夜のなごりのようなかすかなにおいを漂わせている。ワカメはそのにおいを嗅ぐと、お腹の奥がきゅんと疼くのを感じながら、そっと顔を近づけた。

まずは先っぽに、ちいさく口づける。それから、舌をとがらせて、すこし塩からいような肌の味をたしかめながら、ゆっくりと舐めあげていく。くちゅっ、と唾液の音が静かな部屋に響き、ワカメはどきりとしてカツオの顔を見あげた。でもまだ目は閉じられたままだ。

ほっと胸をなでおろし、こんどは口を大きく開けて、根もとのほうまでふくんでみる。あたしの口のなかで、お兄ちゃんのそれがみるみる熱く、硬くなっていくのがわかる。舌のうらで血管のふくらみを感じながら、ほっぺたの内側でしごくように吸うと、カツオの身体がぴくりと反応した。

「……ワカメか」

頭上から降ってきた声に、ワカメは口をはなさずに視線だけをあげた。カツオが薄目を開けて、あたしを見おろしている。その瞳はまだ眠たげなのに、口もとだけがうっすらと笑っている。

「朝からありがとな」

そう言いながらも、カツオはあたしの頭に手をのせて、やわらかく髪を撫でた。その指が耳のうしろをくすぐるように動き、ワカメはくすぐったさに肩をすくめながら、さらに深く、喉のおくまで受けいれようと努めた。じゅぷっ、ぬちゃっ……濡れた粘膜どうしが擦れあう音が、しだいに早くなっていく。

「んっ……、んくっ……」

息が苦しくなって、ワカメが顔をあげようとしたそのとき、カツオの腰が小さく浮きあがり、口のなかでそれがびくんと震えた。どくん、どくんと、熱くてねばっこい液体が舌のうえにひろがる。ワカメはむせないように、ゆっくりと息をしながらそれを喉の奥へと流しこんだ。精液の生臭いにおいが鼻につきあげてくるけれど、それさえもお兄ちゃんの一部だと思うと、あたしはうれしくなるのだった。

「……ごちそうさま、お兄ちゃん」

口のまわりを手の甲でぬぐい、ワカメが息をはずませながらそう言うと、カツオは満足そうに目を細めて、もういちどあたしの頭をぽんぽんと叩いた。

「よしよし、いい子だな。さ、顔洗って朝めしにしろ」

カツオのその声には、昨夜のような熱っぽさはなく、いつもの気だるげな調子がもどっていた。ワカメはこくりとうなずき、パジャマのズボンを元にもどしてあげてから、もういちど洗面所へと急いだ。口をゆすぐ水が、ひどく冷たくて気持ちがよかった。

朝食のちゃぶ台には、湯気をたてる味噌汁と、つやつやに光る焼き鮭、だし巻き卵にほうれん草のおひたしがならんでいた。お父さんの波平はすでに新聞を広げており、向かいにはお母さんのフネが茶碗を手にしている。お姉ちゃんのサザエは台所と居間をせわしなく往復しながら、タラちゃんに「こぼさないで食べるのよ」と声をかけていた。

「おはよう、ワカメ。今日はいい天気になりそうだよ」

フネがにこにこと笑いながら、ワカメの茶碗にごはんをよそってくれる。

「おはよう、お母さん。ありがとう」

ワカメはちょこんと正座して、両手をあわせた。昨夜と今朝のことを思うと、家族のまえで平気な顔をしている自分がなんだか不思議に感じられる。でも、お兄ちゃんとのことは誰にも内緒の、特別な秘密だから、こうやってふつうにしているのがいちばんなのだと、あたしはちゃんとわかっていた。

しばらくすると、カツオもあくびをしながら居間にあらわれ、空いている席にどかりと腰をおろした。

「おはよう、カツオ。今日はずいぶんねぼうさんだね」

「んー……きのうはちょっと夜ふかししちゃってさ」

サザエにそう答えながら、カツオはちらりとワカメのほうを見た。その目が、一瞬だけいたずらっぽく細められる。ワカメはどきっとして、あわてて味噌汁を口にふくんだ。だしのきいたやさしい味が、舌のうえにひろがる。

「そういえば、今日はなにか予定あるの?」

フネが食後の茶をすすりながら、兄妹にたずねた。カツオは「べつに」とそっけなく答え、ワカメも「あたしは、宿題がすこし残ってるの」と首をかしげた。本当は、お兄ちゃんともっと遊びたかったけれど、あまりしつこくするとうっとうしがられるから、ワカメはいつもすこし遠慮がちにすごすのだった。

そんな穏やかな土曜の朝、突然に玄関のチャイムが鳴りひびいた。澄んだベルの音が、家じゅうに響きわたる。

「はーい、どなたかな」

サザエが割烹着で手をふきながら玄関へ出ていくと、すぐに明るい声がもどってきた。

「まあ、ワカメのお友だちが来たわよ。堀川くんですって」

「えっ……」

ワカメは箸をおき、思わず声をもらした。堀川くん。同じクラスの、あの堀川くん。どうして今日、あたしの家に。

「おじゃましまーす」

遠慮のない、元気な声が廊下にひびく。つづいて現れたのは、小柄な体格に半ズボンとチェック柄の半袖シャツを着た少年だった。短く刈りこんだ黒髪の下で、つぶらな瞳がきょろきょろと動きまわり、すぐにワカメの姿を見つけると、ぱあっと顔をほころばせた。

「ワカメちゃん、おはよう! 今日は遊びに来たよ」

「お、おはよう……堀川くん」

ワカメはひきつった笑顔でそう返すのが精いっぱいだった。堀川はぐいぐいと距離をつめてきて、ワカメの正面にちょこんと座りこむ。

「きのうの夜ね、おじいちゃんから外国の切手をいっぱいもらったんだ。すごくきれいで、ワカメちゃんにも見せたいなあって思って」

「そ、そうなんだ……」

あいまいにうなずきながら、ワカメは内心でため息をついた。堀川くんは、いつもこうだ。思いつくとすぐに行動してしまって、こっちの都合なんて考えてくれない。それに、学校でたまに見せるあの視線が、あたしはなんだか苦手だった。パンツが見えそうだとか、スカートが短いとか、そんなことをじろじろと見てくる感じがして、背中がぞわぞわするのだ。

でもお母さんもお姉ちゃんも、近所の同級生が遊びに来たというだけで、にこにこと歓迎してくれている。いまさら追いかえすことなんてできない。

「いいじゃないかワカメ。せっかく来てくれたんだから、切手を見せてもらいなよ」

不意に、後ろから声がした。カツオだった。ちゃぶ台に肘をついて、にやにやと笑いながらこっちを見ている。

「お、お兄ちゃん……」

「堀川くんだっけ。ゆっくりしてけよな」

カツオの声には、普段のようなぞんざいな調子の奥に、なにかおもしろがっているような響きが混じっていた。その鋭い茶色の目は、堀川の一挙手一投足をじっくりと観察している。堀川がワカメのスカートの裾へちらちらと送る視線の動き、たまらずにワカメの脚のほうへ吸いよせられていく瞳の揺れを、カツオは逃さずに見つめていた。

「……なあ、堀川。おまえ、ワカメのことが好きなのか?」

突然の質問に、堀川はびくっと肩をふるわせ、耳まで真っ赤になった。

「えっ、あ、いや、その……ボクは……」

しどろもどろになる堀川を見て、カツオは声をあげて笑った。その笑いかたには、獲物を見つけたときのような底冷えのする愉しみが滲んでいる。

「なるほどなあ。堀川くんは、ワカメのここらへんが、とくに好きなんじゃないか」

カツオは自分の腰のあたりを指さして、にやりと口もとをゆがめた。堀川は「ひっ」と小さく息をのみ、言葉にできないままこくこくと首をふる。ワカメも、兄がなにを言わんとしているのかおぼろげに察して、顔から血の気がひいていくのを感じた。

「お、お兄ちゃん、なに言ってるの……?」

ワカメの声は震えていた。けれどカツオは気にもとめず、堀川の異様な動揺と、そこに秘められたねっとりとした執着心を、面白がるように眺めつづけているのだった。

居間の窓からは、あさひが丘のやわらかな陽射しが差しこんでいた。庭先では、飼い猫のタマがあくびをしながら日向ぼっこをしている。いつもの土曜日、いつもの穏やかな風景。そのなかで、ワカメの心臓だけが早鐘のようにどきどきと鳴り響き、ミニスカートのなかの空白を、もうすぐ兄がなんらかの命令で埋めようとしている予感に、小さく身をすくませていた。

第2章 洗面所での命令と脱ぎ捨てられた純白

第2章のシーン

# 第2章: 洗面所での命令と脱ぎ捨てられた純白

堀川の興奮は、見ているこちらが気恥ずかしくなるほどだった。チェック柄の半袖シャツの胸ポケットから、大事そうにビニールに包まれた切手帳を取りだすと、つぶらな瞳を爛々と輝かせてワカメに迫る。

「これね、おじいちゃんが戦前から集めてるやつでね、なかなか見られない珍しい切手がたくさんあるんだよ。ワカメちゃん、見たいでしょ?」

「え、ええ……まあ……」

ワカメは曖昧にうなずきながら、ちらりとカツオのほうを見やった。兄はちゃぶ台に肘をついたまま、にやにやと笑っている。その目は、これから始まるであろう出来事を予見して、心の底から愉しんでいるように見えた。あたしは視線をそらし、膝のうえで小さな拳をぎゅっと握る。堀川くんの熱意はありがたいけれど、どうにも苦手なのだ。ぐいぐいと距離をつめてくる感じが、まるで息がつまるようで。

「じゃあ、子供部屋に行こうよ。畳のうえに広げてゆっくり見せてあげる」

堀川はそう言うと、もう立ちあがっていた。ワカメは助けを求めるようにカツオを振り返ったが、兄はあっさりと手をひらひらさせた。

「いいんじゃないか。おまえも切手くらい見てこいよ」

「でも……」

「ワカメはいつもそうだよなあ、ぐずぐずして。堀川くんがせっかく来てくれたんだから、ちゃっちゃと行けって」

その口調は軽かったが、ワカメにはわかっていた。お兄ちゃんのこの話し方は、もう決定事項を伝えているのだ。逆らうことは許されない。昨夜の布団のなかで、幾度となく思い知らされた声の調子だった。

「……わかったよ」

ワカメが腰を浮かしかけた、まさにそのときである。

「あ、ちょっと待て。ワカメ、先に洗面所に行って顔でも洗ってこい。寝ぐせもなおせよ」

カツオの声が、さきほどとは打って変わって冷たく響いた。堀川には聞こえないよう、ひそめられた声だったが、ワカメの鼓膜には針のように刺さる。あたしはびくっと肩をふるわせ、堀川に「先に行ってて」とだけ伝えると、そそくさと廊下へ出た。

洗面所は居間から廊下を少し行った突きあたりにある。磨りガラス越しに差しこむ午前の陽射しが、白い陶器の洗面台をぼんやりと照らしていた。壁には使いこまれた木の鏡枠がかかり、その下には家族共用の歯ブラシが何本もならんでいる。カビの匂いがかすかに混じる、ひんやりとした空気のなか、ワカメは蛇口に手をのばしかけた。

しかし、その背中にぴたりと気配がつく。ふりむくまでもない。お兄ちゃんだ。

「ワカメ」

カツオは狭い洗面所に入ってくると、後ろ手に引き戸をしめた。かちり、と小さな音がして、あたしはこの密室に二人きりで閉じこめられたことを悟る。心臓が早鐘を打ちはじめる。お兄ちゃんの目は、いつものいたずらっぽさとはちがう、なにかを試すような鋭い光を宿していた。

「なあに、お兄ちゃん……」

声が震えるのを、ワカメはどうすることもできなかった。カツオは一歩、また一歩とあたしに近づき、そのたびに洗面所の空気がぎゅうぎゅうと圧縮されていくようだった。

「今日は、ミニスカートの下はノーパンにしろ」

「……えっ」

一瞬、なにを言われたのかわからなかった。でも、その言葉の意味がじわじわと染みこんでくるにつれて、ワカメの頬はかっと熱くなり、それと同時に血の気がひいていくのがわかった。

「な、なに言ってるの、お兄ちゃん……堀川くんがいるのに、そんなの……」

「いるからこそ、だろうが」

カツオはあたしの耳もとに口を寄せ、吐息がかかるほどの距離でささやく。その声は、昨夜あたしの身体の隅々を教えこんだときとおなじ、有無を言わせぬ響きを帯びていた。

「堀川はな、おまえのことをスカートの中まで見たくて仕方ないんだよ。さっきからずっと、おまえの腰のあたりをじろじろ見てやがった。なあ、ワカメ、おまえも気づいてたんじゃないか?」

ワカメは言葉を失った。たしかに、堀川くんの視線がときどきあたしの脚のほうへ吸いよせられているのは感じていた。でも、それは気のせいだと思いたかった。そんなことを認めてしまったら、なにか大事なものがこわれてしまう気がして。

「あたし、そんなの……」

「昨夜、おまえはなんて言った? ちんぽいっぱい突っ込まれてアンアンいいなが、お兄ちゃんの言うことはなんでも聞くって、そう約束したよな」

カツオの指が、あたしの顎にそっと触れた。その指先は冷たくて、なのに触れられた皮膚だけが熱をもつ。昨夜、この指があたしのなかでどんなふうに動いたかを、身体がおぼえている。腰の奥が、じんわりと疼いた。

「で、でも、堀川くんに見られちゃうかも……」

「見られるんだよ。見せつけてやるんだ。あいつがどんな顔をするか、僕はそれが見たいんだよ」

カツオの口調には、もはやためらいのかけらもなかった。これは命令だ。お兄ちゃんのなかではもうすべてが決まっていて、あたしはただ、それに従うだけの存在なのだ。

ワカメは唇をかみしめた。めまいがするような羞恥心が、頭のてっぺんからつま先までを貫いていく。洗面台の鏡にうつる自分の顔は、真っ青なのに、目だけがやけに潤んでいた。いやだ、こわい、はずかしい。そんな感情が渦をまいているのに、奥底では別のなにかが、ひそやかに息をひそめている。お兄ちゃんが、あたしにこんなことを命令する。それは、あたしがお兄ちゃんの特別な所有物だっていう証拠で、そう思うと胸の奥がきゅうっと甘く締めつけられた。

「……わかった。お兄ちゃんの言うとおりにする」

ワカメはうつむいたまま、小さくそう答えた。カツオが満足そうに息をもらす気配がする。

「よし。じゃあ、いますぐ脱げ」

あたしは震える指を、黄色いミニスカートのウエスト部分にかけた。少しだけ裾をまくりあげ、その下に手を差しこむ。指先が触れたのは、朝に履きかえたばかりの、純白の綿の下着だった。まだ洗濯の針の匂いがかすかに残る、清潔な布。あたしはそれを、ゆっくりと腿のあたりまで引きおろしていく。さらさらとした布が太腿をすべり、膝のあたりにたまったところで、片足ずつそっと抜いた。

下着が完全に足からはなれた瞬間、スカートのなかにふわりと空気が流れこんだ。開放感とも喪失感ともつかない、奇妙な感覚が下半身を包む。腿の内側が、自分の肌どうしで直接触れあい、そのすべすべした感触がやけに生々しかった。

カツオは手をのばし、あたしの手から下着を抜きとると、くしゃりと丸めて自分の半ズボンのポケットに押しこんだ。

「これは僕が預かっておく。いいな、ワカメ。今日はそのまま堀川の相手をしろ。どんな姿勢になっても、ぜったいに悟られるなよ」

ワカメはこくりとうなずいた。声をだそうとすると、泣きだしてしまいそうだった。スカートのなかの空白が、信じられないほど不安定で、なのに、お兄ちゃんに見張られているという事実が、あたしをどうしようもなく安心させてもいる。

「さ、顔を洗ってやるから、こっちに来い」

カツオは蛇口をひねり、冷たい水を勢いよく流した。両手で水をすくい、あたしの顔を無造作に濡らしていく。冷たさに思わず「ひゃっ」と声がもれた。

「寝ぐせもなおしてやるよ」

兄は鏡台の横に置いてあった櫛を手にとると、あたしのおかっぱ頭をざっくりと梳いた。その手つきは乱暴だったが、あたしはなされるがままに目を閉じる。髪をとかれる感触が子猫のようで、少しだけくすぐったい。

「ほら、これでいい。いい子だな、ワカメ」

カツオがぽんぽんとあたしの頭を叩く。まるで飼い犬にでもするような仕草だったけれど、その手のひらのぬくもりに、あたしの胸はじんわりとあたたかくなった。

「じゃあ、行ってこい。堀川が待ちくたびれてるぞ」

カツオが引き戸をあけ、廊下のほうを顎でしゃくる。ワカメはうなずき、洗面所をあとにした。一歩踏みだすたびに、スカートの裾がふわりと揺れて、腿のつけ根にまとわりつく。下着のない下半身は、まるで裸で歩いているような、むきだしの不安感をあたえつづけた。廊下の板の冷たさが、素足をつたって這いあがってくるようだ。

子供部屋の襖のまえに立つと、中から堀川の鼻息の荒い声が聞こえてきた。どうやら切手帳をひろげるのに夢中で、あたしが来るのをいまかいまかと待ちわびているらしい。

ワカメは裾をぎゅっと握りしめ、それからそっと手をはなした。お兄ちゃんの命令だ。逆らえない。逆らいたくない。このむずがゆくなるような羞恥も、足のあいだを通りぬける空気の感触も、すべてはお兄ちゃんが与えてくれたものなのだ。

ふるえる指で襖をひらくと、畳のうえに大きく切手帳を開いていた堀川が、ぱっと顔をあげた。

「わあ、おそかったね、ワカメちゃん! さあ、見て見て!」

その無邪気な笑顔に、ワカメの心臓は嫌なくらいにどきどきと鳴り響いた。あたしはいま、この子のまえで、スカートのなかに何も身に着けていないのだ。その事実が、頭のなかでぐるぐると回りつづける。

それでもあたしは、なんとか口もとを持ちあげて笑顔をつくった。

「うん、見せて……」

そう言いながら、ワカメは畳に膝をついた。スカートのなかの空白が、ひときわ大きく感じられたのは、そのときだった。

第3章 切手帳の向こうの無防備な秘部

第3章のシーン

# 第3章: 切手帳の向こうの無防備な秘部

子供部屋の畳は、午前の陽射しを受けてほんのりとあたたかかった。窓から差しこむ光が、舞いあがった細かな埃を金色に染めている。堀川はもう夢中だった。ビニールの袋から大切そうに取りだした切手帳を、畳のうえに大きく広げると、つぶらな瞳を爛々と輝かせてワカメを手招いた。

「こっちこっち、ワカメちゃん。このページがすごいんだよ」

堀川の声は興奮でうわずり、早口になっている。半ズボンの膝をついて、何度も手のひらで畳をぽんぽんと叩いた。ワカメは襖のまえで一瞬息をのんだものの、すぐに覚悟を決めて小さくうなずいた。

「う、うん。いま行くね」

畳に膝をつくたび、スカートのなかの空虚が意識をかすめる。腿の内側が直接擦れあう感触が、どうしても気になってしまう。けれど、そんな素振りはおくびにも出さず、ワカメは堀川のとなりへちょこんと座った。切手帳からは、古い紙とインクの混じったような、ほこりっぽい匂いが漂っている。

「見て見て、これ。フランスの切手なんだって。戦前のだから、もうすごく貴重でさ」

堀川はぺらぺらとページをめくりながら、熱心に説明をはじめた。色あせた赤や青の小さな紙片には、見たこともない外国の風景や人物が刷りこまれている。ワカメも最初はただ相槌を打っていたが、色とりどりの切手を眺めているうちに、いつしか本物の興味がわいてきた。

「わあ、これ、きれい……」

「でしょでしょ? こっちのページはもっとすごいんだ。ほら、ここに並んでるのは全部、飛行機の切手だよ」

堀川は夢中でページを繰り、ワカメもそれにつられて前のめりになる。気がつけば、彼女は膝立ちの姿勢から自然に腰を浮かせ、両手を畳について切手帳を覗きこんでいた。いわゆる四つん這いの格好である。黄色いミニスカートの裾が、腰のまるみに沿ってふわりと持ちあがり、太腿のつけ根がむきだしになっていることなど、ワカメ自身はまったく意識していなかった。

だが、堀川は違った。

彼はさりげなく、ほんとうにさりげなく、ワカメの背後へと移動していた。切手帳のページを指さしながら、気づかれぬように少しずつ身体をずらし、ついにはワカメの真後ろに位置を占める。ぷりっと突きだされた少女の臀部が、いまや彼の目のまえにあった。心臓が早鐘のようにどきどきと鳴りはじめる。半ズボンのなかの未発達なペニスが、じんわりと熱をおびてくるのが自分でもわかった。

(ワカメちゃんの、スカートの中……)

堀川はゴクリと唾を飲みこんだ。手が震えそうになるのを、畳にぎゅっと押しつけてこらえる。期待と好奇心と、そしてどうしようもない背徳感が、胸のなかでぐるぐると渦をまいていた。切手帳の説明を続ける自分の声が、遠くのほうで聞こえるような、変な気分だった。

「えっとね、この切手は……」

口だけは無意識に動かしながら、堀川の視線は完全にワカメの腰のあたりに釘づけになっていた。スカートの裾と太腿のあいだにできた、かすかな隙間。そこから覗くのは、いつもならば必ずあるはずの、純白の布の壁──

(あれ……?)

堀川は目をしばたたかせた。なんど瞬きを繰り返しても、そこにあるべきものが見あたらない。白い下着の、あの清潔な綿布の境界線が、どこにも存在しなかった。スカートの奥は、ただただ深い陰影をたたえ、そのまま少女の素肌へとつづいている。腿のつけ根のやわらかな曲線が、布にさえぎられることなく、そのまま腰のくびれへと吸いこまれていくのが、はっきりと見てとれた。

(うそ……ノーパン……?)

堀川の頭のなかで、なにかがガラガラと崩れ落ちるような音がした。ワカメちゃんが、パンツをはいていない。それは彼にとって、あまりにも非現実的な事実だった。いつも教室で隣の席に座り、真面目な顔で教科書を読んでいるワカメちゃんが。休み時間に一緒に縄跳びをして遊ぶ、あのワカメちゃんが。いま、自分の目のまえで、スカートのなかをむきだしにしている。

全身の血が、いっせいに下半身へと集まっていくようだった。耳の奥で、心臓の鼓動がごうごうと渦巻いている。こんなこと、あっていいはずがない。けれど、現に目にしている。目をそらさなければと思うのに、どうしても視線を剥がすことができなかった。むしろ、もっとよく見たい。その空洞の奥の、さらに深い場所を。

「ひっ……」

堀川は思わず声を洩らしそうになり、あわてて口を押さえた。喉の奥がひくひくと痙攣している。ワカメは相変わらず切手帳に夢中で、背後で起きている異変には気づいていないようだった。その無防備さが、堀川の興奮をさらに煽った。ノーパンであることに、ワカメ自身が気づいていないはずがない。それなのに、こうして四つん這いになり、スカートの中を晒している。その事実が、堀川のなかでどす黒く渦巻く倒錯した悦びをかきたてた。

まじまじと、彼は見つめた。

ワカメの肛門は、薄桃色の花びらをぎゅっと寄せ集めたような、ちいさなちいさな蕾だった。年輪のようにかすかな皺が同心円を描き、中心へむかってすぼまっている。その窄まりは、まだなにものにも触れられたことのない秘密のように、きゅうっと閉じられていた。陽の光を受けて、産毛のようなごく細い毛が、肛門の周囲にほんのりと黄金に輝いている。

そしてその下、腿のつけ根のあいだには、無毛のままひっそりと閉じた幼い割れ目が縦に走っていた。大陰唇はふっくらと膨らみ、まるでまだ眠っている貝殻のように、内側のすべてを守るように閉じられている。その中心に、ごくかすかな縦筋が刻まれ、そこだけがほのかに桜色に色づいていた。つやつやと光る肌には一点の曇りもなく、少女の清潔さそのものがかたちになったような神秘が、いま堀川の目の前にさらけだされていた。

(これが……ワカメちゃんの……)

堀川は息をするのも忘れて、その光景に吸いこまれていった。母親の毛深い股間しか見たことがない彼にとって、これはまったく別の世界の生きもののように思われた。肛門の繊細な皺のひとつひとつ、陰唇のふくよかなまるみ、そしてその中心の縦筋から漂ってくる、かすかな甘い匂い。すべてが、彼の知らない官能の宇宙だった。

堀川は無意識のうちに、顔を近づけていた。畳に手をつき、まるで獲物に忍びよる猫のように、ゆっくりと、息を殺して。ワカメの肛門が、さっきよりもさらに近くに見える。二十センチ、十五センチ、十センチ──。

鼻腔をくすぐる匂いが、いちだんとはっきりと感じられるようになった。それは汗の塩けのある匂いと、少女の肌が放つ、甘くて乳っぽいような、なんともいえない清潔な匂いだった。トイレのあとの残り香だろうか、ほんのわずかにアンモニアを思わせる刺激が混じっている。けれどそれがかえって、排泄の器官である肛門の生々しさを堀川に意識させ、倒錯した興奮をかきたてた。

(いい匂いだ……)

堀川は鼻の穴を大きくひろげて、その匂いを肺いっぱいに吸いこんだ。胸の奥が、きゅうっと締めつけられるような快感にみたされる。もっと嗅ぎたい。もっと近くで。できれば、この蕾に直接、舌を這わせて──。

(舐めたい)

堀川の口のなかに、じわりと唾液が湧いてきた。舌の先が、じんじんと疼くように熱い。彼はほとんど無意識に、唇をとがらせ、うすく開いた。いまにも舌が飛びだしそうになるのを、必死にこらえる。目のまえの薄桃色の窄まりが、なんだか自分を誘っているように見えてならなかった。舐めてほしいと、そう言っているように。

ワカメの肛門は、彼女が身じろぎするたびに、ほんのわずかにその皺の形を変えた。閉じたり、ゆるんだり、まるで呼吸しているかのような微細な動きが、堀川の目のまえでくりひろげられている。そのたびに、匂いの濃度もかすかに変化するようで、堀川はそのたびごとにクラクラとした眩暈をおぼえた。

(ちょっとだけ……ちょっとだけなら……)

堀川はさらに顔を近づけた。もう肛門まで、五センチもない。自分の吐息が、あの繊細な蕾にかかっているのがわかる。生あたたかい息が、薄桃色の皺をかすかに湿らせた。堀川はそっと舌を突きだした。舌先が震えている。唾液でぬらぬらと光るそれが、いままさにワカメの肛門へ触れようとした──。

トントン。

突然のノックの音に、堀川は心臓が口から飛びだすかと思った。文字どおり飛びのき、あわてて切手帳のほうへ視線を戻す。鼓動が耳の奥でどくんどくんと鳴り響き、全身から冷や汗が吹きでてくる。ワカメも顔をあげ、きょとんとした表情で襖のほうを見やった。

「おーい、飲み物持ってきたぞ」

引き戸をあけて現れたのはカツオだった。手にはコップを三つ、不安定に重ね持っている。中身は麦茶だろうか、琥珀色の液体が陽射しに透けてきらきらと輝いていた。その顔には、なにごともなかったかのような、いつもの気だるげな笑みが浮かんでいる。

「ふたりとも、そんなに切手に夢中になって。喉かわいただろ」

カツオはそう言いながら、畳のうえにどかりと腰をおろした。その目は一瞬だけ堀川をとらえ、口もとがかすかに歪む。堀川の真っ赤な顔や、震える指先など、すべてを見透かしているような、そんな視線だった。しかし、すぐにカツオはなんでもない顔でコップを配りはじめる。

ワカメは、カツオが来てくれたことに、ほっと胸をなでおろしていた。変な汗をかいていた自分に気づき、さりげなく額をぬぐう。四つん這いの姿勢からちょこんと正座に座りなおし、差しだされたコップを両手で受けとった。麦茶の冷たい感触が、火照った手のひらに心地よい。

「わあ、ありがとう、お兄ちゃん」

「どういたしまして」

カツオはにこりともせずに答え、それから堀川のほうへコップをずいっと差しだした。堀川はまだ動揺を隠しきれず、おそるおそるそれを受けとる。手が触れあうことも避けるように、コップの端のほうをつまんだ。

「……あ、ありがとう、お兄さん」

堀川の声はかすかに震えていた。カツオはそれを見て、ますます愉しそうに目を細める。狩人が罠にかかった獲物を眺めるような、残酷でいてどこか余裕のある表情だった。

「いやあ、それにしても立派な切手帳だなあ。堀川は切手が好きなのか」

「は、はい。おじいちゃんのをもらってから、ずっと集めてて……」

「へえ、いい趣味だな。なあワカメ」

カツオは妹のほうを向き、なんでもない調子で話しかける。ワカメはこくこくと首をふり、麦茶を一口すする。冷たい液体が、ほてった喉をすべりおちていった。

「うん、とってもきれいだったよ。外国のって、絵がちがってておもしろいね」

ワカメの声は、もうほとんどふだんどおりの落ちつきを取りもどしていた。お兄ちゃんがそばにいてくれるということが、これほど心強いものだとは思わなかった。たとえこの状況そのものがお兄ちゃんの差し金だとしても、いざとなれば守ってくれる。そんな気がしていた。

「そうかそうか。じゃあ、せっかくだからもっとゆっくり見せてもらえよ。なんなら僕もまぜてくれ」

カツオは自分のコップを手に、胡座をかいて座りなおす。堀川はというと、まだ顔の赤みがひかず、切手帳をめくる指がどこかぎこちない。彼はちらちらとワカメの膝のあたりに目をやりながらも、カツオのまえでは決してスカートの中までは見ようとしなかった。

部屋のなかの空気は、いつのまにか奇妙な三角形を描いていた。無邪気に切手をながめるワカメと、それを横目で監視する兄カツオ。そして、ついさっきまでその妹の肛門を舐めようとしていた罪悪感と、まだおさまらない興奮のあいだで身をよじる堀川。切手帳をめくるかさかさという紙の音だけが、やけに大きく響く午前だった。

窓の外では、飼い猫のタマが塀のうえで長々と伸びをし、あくびをひとつ。あさひが丘ののどかな土曜日は、なにごともなかったかのように静かに更けていった。ただ、子供部屋の三人のあいだにだけ、秘密の楔が静かに打ちこまれたのだった。

第4章 トランプと胡座で晒された股間、そして濡れ

第4章のシーン

# 第4章: トランプと胡座で晒された股間、そして濡れ

麦茶のコップが空になったのを見計らったように、カツオはぱんぱんと手を打った。

「よし、切手はもう十分だろ。せっかく三人いるんだから、トランプでもやらないか」

堀川はまだ正気づいていない顔で、ぼんやりとカツオを見あげた。さっきまで目のまえにあった薄桃色の蕾の残像が、まぶたの裏にこびりついて離れない。喉の奥はからからに渇いているのに、手のひらにはじっとりと汗をかいていた。

「ト、トランプ……ですか」

「そうそう、ババ抜きでもしようぜ。ワカメもいいだろ」

カツオの声はあくまでも気さくだったが、その茶色の瞳はちっとも笑っていなかった。ワカメは兄がなにを考えているのか、うすうす感じとって、膝のうえでぎゅっと拳を握る。スカートのなかの空白が、また意識にのぼってきて、腿のつけ根がむずむずとした。

「あたしは、べつにいいけど……」

「決まりだな。ちょっと待ってろ、トランプ取ってくる」

カツオは立ちあがると、子どもの勉強机の引き出しをがさごそと漁りはじめた。古いトランプの箱は角がすり切れ、紙の匂いがかすかにただよっている。緑色の裏地には鶴の模様が印刷されていて、昭和のどこかの商店街の福引でもらったような、使いこまれた一組だった。

畳のうえに三人が車座になると、午前の陽射しが窓から斜めに差しこみ、細かな埃をきらきらと浮かびあがらせた。ワカメは正座のまま、堀川とカツオのあいだに位置するかたちになった。

「ワカメ、おまえはそこだ」

カツオが顎でしゃくったのは、堀川の真正面だった。

「え……ここ?」

「そうだ。堀川の前に座れ。そして胡座をかけ」

「…………」

ワカメは一瞬息をのんだ。胡座――それは、スカートの裾が腿のつけ根までまくりあがり、なにも履いていない股間がむきだしになる姿势だ。堀川のまえで。

「どうした、早くしろよ」

カツオの声がすこしだけ低くなる。昨夜のふとんのなかで、あたしの耳もとにささやかれたときとおなじ、逆らえない響きだった。ワカメは唇をかみしめ、それからゆっくりと膝を開いた。

まず右足をずらし、つぎに左足を前にくみあわせる。ミニスカートの黄色い布が、腿のまるみにそってじわりと持ちあがり、太腿の内側がむきだしになっていくのが自分でもわかった。昼のひかりのなかで、すべすべした肌がほのかに照りかえり、腿のつけ根のむこうでは、なにも覆われていない秘部が、堀川のほんの数十センチ先に位置している。

「……これでいいの、お兄ちゃん」

ワカメの声はかすかに震えていた。両手を腿のうえに置き、なんとかスカートの裾を押さえようとしたけれど、胡座の姿势では裾の布地はとうに限界をむかえていて、膝のあたりでふんわりとひろがるばかりだ。

「ああ、それでいい。よし、カードを配るぞ」

カツオは満足げにうなずき、手慣れた手つきでカードをきりはじめた。ぱさぱさと紙が擦れる音だけが、しんとした子供部屋にひびく。

堀川は、もはや自分がどこを見ているのかさえ、よくわからなくなっていた。視線はとうぜんのように、ワカメの股間へと吸いよせられている。膝を開いた彼女の正面に座っているのだから、それはもう仕方のないことだった。スカートの布が影をつくるその奥に、さっき四つん這いの背後から見たのとおなじ、無防備な縦筋の割れ目が、いまは真正面からむきだされている。

(ワカメちゃんの……あそこが……)

堀川の口のなかに、じわりと唾液がたまった。無毛のふっくらとした大陰唇が、腿のつけ根のあいだでひっそりと閉じている。その中心には、ごくかすかな桜色の筋が縦にはしっていて、まるでまだ目を覚ましていない花の蕾のように、内側のすべてを眠らせていた。陽の光がその肌を透かして、産毛のようなごく細い毛がほんのりと金色にかがやいている。

堀川の半ズボンのなかで、未発達なペニスがまたじんわりと熱をおびはじめていた。痛いような、むずがゆいような感覚が、腿のつけ根から背筋へとのぼっていく。

「はい、堀川。これがおまえの手だ」

カツオの声に、堀川はびくっと肩をふるわせた。

「あ、ありがとうございます……!」

あわててカードを受けとるが、指先は震え、カードを持つ手は汗でぬめっていた。堀川は七枚のカードを扇形にひろげて顔のまえにかざした。ちょうど目の高さにカードがくる。点数を確認するふりをしながら、その実、カードのうえから視線だけをワカメの股間へとそそいでいた。

カツオもまた自分の手札をひろげながら、チラチラと堀川のようすを観察している。あの少年のつぶらな瞳が、トランプのカードなどそっちのけで、妹のもっとも秘密の場所にくぎづけになっているのを見るのは、なんとも愉快だった。まるで猫が鼠をいたぶるような、残酷で甘美な愉悦が、カツオの胸のなかでくすぶっている。

「ワカメ、おまえの番だぞ。カードを引け」

「う、うん……じゃあ、これにするね」

ワカメは堀川の手札のなかから、できるだけ平静をよそおって一枚を引きぬいた。身を乗りだした拍子に、スカートの裾がさらに数ミリだけたくれあがり、腿のつけ根のやわらかなふくらみが、いっそうあらわになる。堀川は息をのみ、カードのうえから凝視した。その大陰唇のふくよかなまるみが、胡座の姿勢によって左右にすこしひらき、中心の縦筋がほんのわずかに口をあけている――そんな錯覚すらおぼえる。

(ひ、開いてる……?)

実際には、ワカメの割れ目はまだ固く閉じたままだった。けれど、堀川のねっとりとした視線がそこにそそがれつづけることで、彼女自身も自分の股間がしだいに熱をおびていくのを感じはじめていた。じんわりと、まるで风船のなかにぬるま湯をそそがれていくような、奇妙な感覚が下腹部にひろがっていく。

「あ……」

ワカメは小さく声をもらし、あわてて手札に視線をおとした。頬がかっと熱くなっている。堀川くんに見られている。いま、あたしのいちばん恥ずかしいところが、なにもかもむきだしで、あの子の目のまえにある。そう思うだけで、心臓は早鐘をうち、背筋を冷たい汗がつたった。

だめだ、意識しちゃだめ。お兄ちゃんの命令なんだから、あたしはただ、ふつうにしていればいい。

けれど、ふつうにしているほど、身体は言うことをきかなかった。腿のつけ根の奥の奥で、なにかがじわりと溶けはじめている。まるで蜜蝋が熱に熔かされるように、とろりとしたものが少しずつ、少しずつ滲みでようとしていた。

堀川は喉をならし、カードを持つ手に力をこめた。紙の縁が指に食いこむ。彼の目のまえでは、ワカメの大陰唇のあいだから、ほんのわずかに透明な液体がにじみはじめていた。まるで朝露が花びらを濡らすように、無毛の割れ目の表面がしっとりと湿っていく。それはまだ一滴にもみたない微量だったが、陽の光を反射して、かすかにきらめいていた。

(ワカメちゃん……濡れてる……)

堀川は頭のなかがくらくらするのを感じた。鼻の奥で、さっき嗅いだ甘い匂いがまた蘇ってくる。汗と、少女特有の清潔な肌の香りと、そして――いままさにその源からたちのぼりはじめた、ほのかに酸っぱいような、それでいてどこか甘ったるいような、えもいわれぬ匂い。

彼はほとんど無意識に、唇をかすかに突きだしていた。舐めたい。あの濡れはじめの割れ目に、舌を這わせてみたい。どんな味がするんだろう。さっきは肛門だったけれど、こんどはその下の、もっと秘密めいた場所。あの桜色のひだのあいだは、いったいどんな感触なんだろう。

「おい、堀川」

不意にカツオの声が飛んできて、堀川は飛びあがらんばかりに驚いた。

「な、なに……?」

「なに、じゃないだろ。おまえの番だぞ。僕からカードを引けよ」

「あ……ご、ごめんなさい!」

堀川はあわてて、自分の手札とカツオの手札を交互に見くらべた。顔はゆでだこのように真っ赤で、耳の先まで紅潮している。半ズボンのなかでは、ペニスが痛いくらいに勃起していて、その先っぽからは無色の液体がわずかに染みだしていた。まだ精通を迎えていない九歳の身体は、それでもたしかに、目のまえの少女の裸の股間にむけて、はっきりと欲情していた。

カツオはそれを冷ややかに、しかし愉しげに観察している。堀川がカードを引くあいだも、その目は妹の股間へとくりかえし吸いよせられている。カードを選ぶふりをして、実際には数秒おきに視線が下がっているのを、カツオは見逃さなかった。

ワカメもまた、堀川の視線を感じつづけていた。見られている。じっと、ねっとりと、まるで舐めまわされるように見られている。その実感が彼女の羞恥心をかきたて、羞恥はふしぎなことに、下腹部の熱をいっそう強めた。

胡座をかいた腿のつけ根では、もうはっきりと濡れはじめているのが自分でもわかった。太腿の内側がしめり、すべりがよくなっていく。あたしのあそこが、こんなに濡れてるなんて、堀川くんに気づかれてしまうかもしれない。そう思うと、胸がぎゅうっとなって、なのにますます蜜が滲みでるのを止められない。

「ワカメ、またおまえの番だ。ほら、ボサッとするな」

「……うん」

ワカメはぎこちなくうなずき、堀川の手札からまた一枚を引きぬいた。身をのりだすたびに、スカートの中のむきだしの割れ目が、堀川の視線にさらされる。もう、大陰唇のあいだの筋は、ほんのわずかにひらいていた。透明な愛液がその表面をぬらし、陽の光のなかでてらてらと光っている。無毛の幼い秘部が、まるで蜜をしたたらせる熟した果実のように、しっとりと濡れそぼっていく。

堀川はもう、カードのうえからではなく、ほとんどむきだしに凝視していた。手札が目の高さからずりおち、口が半ば開き、鼻の穴が大きくふくらんでいる。彼の息づかいが、かすかに荒くなっているのを、ワカメも感じていた。

(はあ……はあ……)

堀川の口から洩れる熱い吐息が、距離をつめてワカメの腿のつけ根にかかる。その生あたたかい空気の流れが、濡れた割れ目をかすかにくすぐり、ワカメは思わず腿をぴくんと震わせた。

「んっ……」

小さな声が洩れる。歯を食いしばってこらえたけれど、身体の反応は正直だった。堀川の視線と吐息がくすぐったくて、それでいてなんだかぞくぞくして、あたしのあそこはますます蜜を滲ませていく。

カツオはそのさまを、心底楽しそうに眺めていた。妹が、クラスメイトの少年の視線にさらされて、羞恥に身をよじりつつも、たしかに感じている。太腿の内側が濡れて、てらてらと光っているのは、ここからでもはっきり見てとれた。

(いいぞ、ワカメ。その調子で濡れておけ)

カツオは心のなかでつぶやき、手札から一枚、不要なカードを抜きだした。ゲームはもうどうでもよかった。いま、この子供部屋でくりひろげられているのは、もっと別の、倒錯した遊びなのだ。堀川の煮えくりかえるような欲望と、ワカメの羞恥と隷属。そのふたつを秤にかけて眺めるのが、カツオにとってこのうえない愉悦だった。

「ババ抜き、あと少しで終わるぞ。がんばれよ、ふたりとも」

カツオの声はあくまでも明るかった。窓の外では、飼い猫のタマが塀から飛びおり、どこかへ駆けていった。あさひが丘ののどかな土曜日は、子供部屋のなかの熱をおびた空気など知らぬげに、ゆっくりと時間を刻んでいく。

堀川の手のなかで、最後の二枚のカードが震えていた。ワカメがその一枚を引きぬく。その瞬間も、彼の目はワカメの股間に釘づけだった。割れ目から滲みでた愛液が、すでに太腿の内側をつたい、畳に小さな染みをつくろうとしていた。

「……僕の勝ちだな」

カツオが手札を畳に置き、にやりと笑った。そして立ちあがり、堀川の肩をぽんと叩く。

「さて、堀川。わるいんだけどさ、うちはこのあとちょっと家族で出かける用事があってさ。そろそろお開きにしようぜ」

「え……」

堀川はぽかんと口を開けた。まだ心はワカメの濡れた股間に置きざりにされたままで、現実の声がうまく聞きとれない。

「だ、だから、今日はもうおしまい。また今度な」

「……は、はい……」

堀川は名残おしそうに、ちらりとワカメのほうを見た。ワカメはうつむいたまま、両手でスカートの裾をぎゅっと握りしめている。耳のうしろまで真っ赤で、肩が小さく震えていた。

堀川がしぶしぶ腰をあげ、ふらふらとした足どりで子供部屋を出ていく。玄関でくつを履く音、そして「おじゃましました」という消え入りそうな声。やがて外の引き戸がしまり、彼の足音が遠ざかっていった。

子供部屋にのこされたワカメは、まだ胡座をかいたまま動けずにいた。腿のつけ根はもうぐっしょりと濡れそぼち、愛液が畳に小さな染みをつくりはじめている。堀川にあんなに見られつづけて、あたしのあそこは、もうびしょびしょだ。

「……お兄ちゃん」

ワカメは顔をあげ、涙のにじんだ目で兄を見あげた。羞恥と、混乱と、それから自分でもわけのわからない期待が、胸のなかでぐるぐると渦をまいている。

「あたし、あたし……」

「わかってるよ」

カツオは静かにそう言うと、子供部屋の襖に手をかけ、かちりと鍵をかけた。

第5章 即座の挿入と三度の絶頂、そして日常への回帰

第5章のシーン

# 第5章: 即座の挿入と三度の絶頂、そして日常への回帰

かちり、という乾いた音が子供部屋に響きわたると、カツオはゆっくりと振り返った。胡座のまま畳にへたりこんでいるワカメの肩は小さく震え、うつむいた顔はおかっぱ頭の黒髪に隠れて見えない。けれど、腿のあいだから伝いおちた透明な蜜が、陽の光を受けてきらきらと輝いているのが、ここからでもはっきりと見てとれた。

「ワカメ」

カツオは一歩、また一歩と妹に近づいた。畳を踏む足音がやけに大きく響く。ワカメは顔をあげようとせず、ただ両手でスカートの裾をぎゅうっと握りしめている。その指先は白くなるほど力がこもっていた。

「こっちを向け」

命令口調だった。けれど昨夜のような荒々しさはなく、むしろ静かで、それがかえってワカメの背筋を冷たく走らせる。彼女はおそるおそる顔をあげた。大きな茶色の瞳は涙で潤み、頬は林檎のように赤く染まっている。唇がかすかに動いたけれど、声にはならなかった。

「よく我慢したな。いい子だ」

カツオは妹のまえに膝をつくと、汗で額にはりついた前髪をそっと指ではらいのけた。その指先がこめかみをかすめると、ワカメの身体がびくんと跳ねる。兄のにおいが鼻先をかすめた。汗と、それから昨夜のなごりのような、かすかに酸っぱい男の子のにおい。

「お、お兄ちゃん……あたし、もう……」

「なにが『もう』だ。まだなにもしてないだろ」

カツオは苦笑しながら、妹の細い腰に両手をまわした。華奢な身体はまるで小鳥のように軽く、少し力をいれただけで畳から浮きあがる。そのまま、彼女の背中を自分の胸にぴたりとつけるように抱きかかえた。

「ひゃっ……」

ワカメの口から短い悲鳴がもれた。背中にあたる兄の胸は硬くてあたたかくて、布越しに心臓の鼓動まで伝わってくる。その脈が、自分の心臓よりもずっと落ちついていることが、ワカメにはなんだか悔しいような、安心するような、ふしぎな気持ちをいだかせた。

カツオはその姿勢のまま、右手をゆっくりとワカメのスカートのなかへ差しこんだ。指先が腿の内側をかすめると、ぬるりとした感触がまとわりつく。すでに蜜は太腿をつたい、膝の裏あたりまで濡れそぼっていた。

「すごいな、びしょびしょじゃないか」

耳もとでささやかれる声に、ワカメは恥ずかしさで首をすくめた。

「だ、だって……堀川くんが、ずっと見てるから……」

「堀川に見られて、よけいに濡れたんだろ」

ちがう、と言いたかった。言えなかった。兄の指が、太腿のつけ根のいちばんやわらかい場所をゆっくりとなぞりはじめたからだ。くすぐったいような、むずがゆいような刺激が背筋を駆けのぼり、ワカメは思わず兄の腕にしがみついた。

「おにい、ちゃん……」

「なんだ、入れてほしいのか」

カツオの指が、ぬめる割れ目にそっと触れた。大陰唇のふくらみをかるく押しひらくように動くと、くちゅ……という小さな水音が立つ。ワカメの肩がびくんと跳ね、喉の奥からせつなげな吐息がもれた。

「ふ、ぁ……」

「返事をしろ。入れてほしいのか」

カツオは意地悪く、指を浅く出しいれしながらたずねた。ぬぷっ、くちゅっ、という粘液の音が、静かな子供部屋にやけに淫靡にひびく。ワカメはもう、羞恥で頭のなかがぐちゃぐちゃだった。それでも、身体の奥は正直で、兄の指を奥へ奥へと招きいれようと、膣口がひくひくと震えている。

「……ほしい、です」

蚊の鳴くような声だった。けれどカツオはそれで満足したらしい。妹の身体を畳におろすと、今度は自分が半ズボンと下着をずりおろした。

「脚をひらけ」

ワカメはこくりとうなずき、震える膝を左右に開いた。黄色いスカートが腰のあたりでぐしゃぐしゃにたくれあがり、なにも身に着けていない股間がむきだしになる。無毛の大陰唇はすでに愛液でてらてらと光り、中心の桜色の筋はほんのわずかに口をあけて、なかをのぞかせていた。

カツオは妹の正面に膝立ちになると、自身のペニスを手でささえた。十一歳の少年のそれは、すでに硬くそそり立ち、亀頭は怒張して赤黒く光っている。先っぽからは透明ながまん汁がにじみでて、陽の光のなかで銀の糸のようにきらめいた。

「入れるぞ」

その宣言と同時に、カツオは腰を突きだした。ぐちゅっ、という濡れた音とともに、亀頭が狭い膣口をこじあける。ワカメの背中が弓なりにしなった。

「ひぅっ……!」

熱い。硬い。お腹のなかが、お兄ちゃんのかたちに押しひろげられていく。昨夜もさんざん受けいれたはずなのに、それでもまだ狭いあたしのなかを、極太の肉棒がぐいぐいと突きすすんでくる。子宮の入り口あたりをこつんとノックされ、ワカメは目のまえがちかちかと瞬くのを感じた。

「もう、イっ……!」

ずぶり、と根もとまですべてが収まってしまった瞬間、ワカメの身体は呆気なく絶頂へと突きあげられた。膣壁がぎゅうぎゅうとペニスを締めつけ、子宮口が亀頭に吸いつくように震える。その感覚に、カツオも思わず息をのんだ。

「……しまるな」

カツオはひといきつくと、すぐさま腰を動かしはじめた。ずちゅっ、ずちゅっ、と抽送のたびにぐちゅぐちゅという水音がひびき、ふたりの結合部からは白い泡のような愛液があふれでている。ワカメはもう、声を抑えることさえできず、ただ兄の背中にしがみついて、甘い悲鳴をあげつづけた。

「あっ、あっ、おにい、ちゃ、まだ、あたし、イってるのに……!」

「かまわねえよ。まだいけるだろ」

カツオは容赦なく腰を打ちつける。ぐちゅん、ぬちゃっ、と卑猥な水音がテンポを刻み、ワカメの膣は兄のペニスを根もとまできつく呑みこんで、抜けるときには肉襞が引きずりだされるような感覚をいだかせる。それがまた、ワカメのなかの敏感な場所を擦りあげ、二度目の絶頂はほとんど間を置かずに訪れた。

「ひゃああっ……!」

ワカメの身体が大きく跳ね、背中が畳に叩きつけられる。膣が痙攣し、熱い蜜がふたりの腿をぬらした。カツオはその締めつけに眉をしかめながらも、腰の動きを止めない。まだ射精する気はないらしく、むしろ妹が絶頂の余韻でくったりとしているあいだも、ゆっくりと、しかし深く、円を描くように腰をまわしつづけた。

「んっ、あ、あ……おにい、ちゃん、あたし、もう、ほんとに……」

「まだだ。あと一回、つきあえ」

そう言うと、カツオは妹の両脚を抱えあげ、さらに深く挿入した。子宮口をこじあけるように亀頭が押しこまれ、ワカメは声にもならない叫びをあげる。目のまえが白くかすみ、涙がこめかみをつたって畳に落ちた。

三度目の絶頂は、ゆるやかで、それでいて深かった。まるで深い海の底へ引きずりこまれるように、ゆっくりと、抗いがたく、ワカメの意識は快楽のなかへ溶けていく。膣がまた強く痙攣し、カツオもついにその締めつけに耐えきれず、喉の奥でうめいた。

「……出すぞ」

カツオはずるりとペニスを引きぬくと、妹の身体をうつ伏せにひっくりかえした。ワカメはもう自分で動く気力もなく、なされるがままに四つん這いの姿勢をとらされる。その口もとに、カツオの硬くそそり立った肉棒がおしあてられた。

「口をあけろ」

ワカメはぼんやりとした意識のなかで、素直に唇をひらいた。充血した亀頭が舌のうえにのせられると、生臭いにおいが鼻をつく。けれど、それはお兄ちゃんのにおいだと思うと、不思議と嫌悪感は湧いてこなかった。むしろ、このまま口のなかでお兄ちゃんが気持ちよくなってくれるなら、あたしはそれでいい。そんなふうにぼんやりと思いながら、舌で亀頭の裏筋をゆっくりと舐めあげる。

「んくっ……ん……ちゅっ……」

「上手いぞ、ワカメ。そのまま……」

カツオの声がすこし掠れた。妹に髪をぎゅっと握られながら、腰を小さく揺らす。舌のざらつきが亀頭を擦り、頬の内側のやわらかい粘膜が竿を包みこむ。もう射精寸前だった。

「出す。のむんだぞ」

どくん、と、ペニスが口のなかで大きく脈打った。つぎの瞬間、熱くてねばついた液体が、勢いよく喉の奥へと迸る。生臭くて、しょっぱくて、それでいてどこか苦いような味。ワカメはむせないように必死で喉を鳴らしながら、それを一滴残らず嚥下した。

「んく……ん……ごくん……」

口のなかから精液の感触が消えるまで、何度も舌のうえで転がしてから、ワカメはゆっくりと口をはなした。唇の端からつうっと白い筋が垂れて、顎をつたい畳に落ちる。

「……ごちそうさま、でした」

ワカメが消え入りそうな声でそう言うと、カツオは満足そうに妹の頭をぽんぽんと撫でた。

「よくできたな。いい子だ」

その声はもう、いつもの気だるげな調子にもどっていた。カツオは半ズボンを履きなおすと、脱ぎちらかしたワカメの下着をポケットから取りだした。

「これ、返しとく。履けよ」

「……うん」

ワカメはまだ身体の震えがおさまらぬまま、ふらふらと起きあがると、純白の下着を履きなおした。濡れた腿の内側には、まださっきの蜜が残っていて、布地がぴたりとはりつく。スカートのなかの空白は、ふたたび清潔な白い布で満たされた。

「じゃあ、この部屋の窓をちょっと開けて空気入れ替えとくから、おまえは顔を洗ってこい。泣きはらした目、冷やしたほうがいいぞ」

カツオはそう言いながら、窓をがらがらと開けはなった。土曜の昼まえの風がふわりと流れこみ、畳のうえの汗と精液のにおいをうすめていく。庭先では、飼い猫のタマがなにかにじゃれついているのが見えた。

ワカメは言われたとおり、洗面所へ向かう。磨りガラスの向こうからは、母フネと姉サザエの笑い声がかすかに聞こえてきた。どうやら買い物の仕度をしているらしい。

鏡のなかの自分は、たしかに目が赤くはれていた。けれど、唇の端にはうっすらと笑みのようなものが浮かんでいる。不思議だった。ついさっきまで、あんなに恥ずかしくて、苦しくて、それなのにいまは、身体の芯がぽかぽかとあたたかい。

(お兄ちゃんが、いちばんだいじなのは、あたしなんだ……)

ワカメは冷たい水で顔を濡らしながら、心のなかでそうくりかえした。堀川くんに見られたことはもちろん嫌だったけれど、それもこれも、お兄ちゃんがあたしを使って遊んでいただけだ。そう思うと、堀川への罪悪感よりも、自分がお兄ちゃんの役に立てたという喜びのほうがずっと大きかった。

顔をふき、寝ぐせを手櫛でかるくなおすころには、廊下の向こうから玄関のチャイムが鳴るのが聞こえた。どうやら、でかけると言って追いだした堀川が、家に着いたのかもしれない。あるいは、本当に家族でどこかへ出かけるのかもしれない。

ワカメが居間にもどると、カツオはもういつものようにちゃぶ台のまえに胡座をかき、新聞の折りこみ広告をながめていた。

「おかえり。顔、すっきりしたか」

「うん。もう、へいき」

ワカメがにっこり笑ってみせると、カツオはちらりとこちらを見て、満足そうに目を細めた。

「そうか。腹へったな。昼はなんだろ」

「たしか、お姉ちゃんが焼きそば作るって言ってたよ」

「おっ、いいな」

そんな、いつもの土曜日の会話。庭ではタマが塀のうえにのぼり、遠くからはあさひが丘の商店街のざわめきが、かすかに風に乗って届いていた。窓から差しこむ陽射しはあたたかく、畳のい草の香りが部屋じゅうに満ちている。

カツオは広告から顔をあげると、妹のミニスカートの裾をちらりと見やって、にやりと笑った。

「ちゃんと履いてるか」

「……お兄ちゃんのいじわる」

ワカメは頬をふくらませてみせたけれど、その目はやっぱり笑っていた。スカートのなかの純白の下着は、まだすこし湿っていて、腿のつけ根にひんやりとまとわりついている。それが、さっきの出来事のただひとつの痕跡だった。

やがて台所からサザエの明るい声がひびき、フネが食器をならべはじめる気配がする。もうすぐ昼食の時間だ。ワカメは台所を手伝うために立ちあがり、ちらりと背後をふりかえった。

「お兄ちゃんも、早く来てね」

「ああ、すぐ行く」

カツオはひらひらと手をふり、それからひとり、子供部屋のほうを見やった。開けはなった窓からは風がふきこみ、さっきまでの熱気はもうすっかり流れさっている。畳のうえの小さな染みも、じきに乾いてわからなくなるだろう。

(面白かったな)

カツオは心のなかでそうつぶやき、立ちあがった。退屈しのぎのつもりでしかけた、ささやかなゲーム。堀川の煮えくりかえるような欲望と、妹の倒錯した忠誠心。そのふたつを秤にかけて、どちらも思うままに動かせたという事実が、なによりの愉悦だった。

居間へむかう廊下の途中、カツオはワカメのようすをちらりとうかがった。妹はもうすっかりいつもの顔で、サザエの横で皿をならべている。華奢なうしろすがたを見ていると、さっきまで自分がこの小さな身体に熱い欲望をぶちまけていたことさえ、遠い夢のように思えてくる。けれど、あの濡れた膣の感触も、必死にペニスを咥える舌のやわらかさも、たしかに自分だけのものなのだ。

カツオは口もとをゆるめ、なにげない調子で居間のちゃぶ台に腰をおろした。

「うまそうだな、焼きそば」

「カツオは焼きそばがあると、いつも三杯は食べるからね」

サザエが笑いながら大皿を運んでくる。フネも、波平も、タラオも、すでに席について箸を手にしていた。ちゃぶ台のうえには湯気をたてる焼きそばと、きゅうりの酢の物、それから豆腐の味噌汁がならんでいる。

「いただきます」

家族の声がそろい、いつもの土曜の昼食がはじまった。

ワカメは焼きそばを口にほおばりながら、足の裏でそっと畳の感触をたしかめた。何も変わらない、あたたかな日常。けれど、腿のつけ根のかすかな湿りだけが、まだあの密室の熱を覚えている。

(堀川くん、もう家に着いたかな)

ふと脳裏をかすめたクラスメイトに、ワカメは一瞬だけ申し訳なさを感じた。けれどそれもすぐに消え、代わりに兄の横顔をちらりと盗み見る。

カツオは焼きそばを無心にすすりながら、何かを考えているようだった。あるいは、この倒錯した遊びのつぎの手を。ワカメにはわからなかった。でも、それでいいと思った。自分はお兄ちゃんに従っていればいい。それがいちばんの幸せなのだと、あたしはもうちゃんと知っているのだから。

そうして、あさひが丘の磯野家の土曜日は、いつもと変わらぬ平穏のまま、ゆっくりと午後へと流れていった。ただ、小学三年生の少女の心の奥にだけ、背徳の甘い蜜が静かに沈殿しながら。

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読み終えたあとの余韻に。

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登場人物
  • 磯野ワカメ いその わかめ
    女性 ・ 9

    外見: おかっぱ頭の黒髪、ぱっちりとした大きな茶色の瞳、華奢で幼さの残る体型、120cm台半ばの小柄な身体、未発達な胸と無毛の幼い陰部。服装: この日は動きやすい黄色のミニスカート。ノーパン。真面目で思いやりがあり、兄カツオに盲目的な愛情と性的隷属を捧げる。

  • 堀川 ほりかわ
    男性 ・ 9

    外見: 短く刈り込んだ黒髪、じっと対象を凝視するつぶらな瞳、小柄で細い体格、どこか病的な執着を秘めた表情。服装: 半ズボンにチェック柄の半袖シャツ。クラスメイトのワカメに強い好意と彼女の尻穴を舐めたいという特異な欲望を持つ。

  • 磯野カツオ いその かつお
    男性 ・ 11

    外見: 短く揃えた黒髪、いたずらっぽく鋭い茶色の目、細身だが活発な体格、135cm前後。服装: 半ズボンに無地の白い半袖シャツ。頭の回転が速く、妹を性的な所有物と見なし、堀川のフェチを見抜きゲームの駒として利用する。

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