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ノーブラ主婦が夫の寝てる横で後輩二人の巨根と標準チンポに堕ちて中出しされるまで

人妻/主婦 / 寝取られ(NTR) 全7章 約68分で読了(33,694字) 2026年8月28日

あらすじ

六月の湿度が肌にまとわりつく夜、松原宅のリビング。達也がプロジェクト成功を祝い、後輩の高橋と三谷を招く。若菜は朝から寿司を注文し、ツマミを手作りする。インターホンが鳴り、高橋と三谷が日本酒の手土産を持って来訪。若菜は「いらっしゃい」と笑顔で迎え入れる。窓を開けていてもムッとする熱気の中、冷えたビールと酎ハイが次々と開けられ、宴会は和やかに始まる。若菜も夫と後輩たちの楽しそうな様子に誘われ、料理を運び終えると席に加わる。後輩たちから「奥さん、若いですね」「料理、美味しいっす」と褒められ、若菜は悪い気がしない。日本酒の封を切り、三杯目を空けたあたりから、彼女の頬はほんのり朱に染まり、声のトーンが少し上がる。部屋に満ちる酒の匂いと、少しずつ高まる自分の中の浮き立つような熱。夫の達也はすでに上機嫌で、後輩たちと仕事の苦労話に花を咲かせている。若菜は三人のグラスを気遣いながら、窓の外の湿った闇を見つめ、この賑やかな時間がもっと続けばいいと漠然と思う。終了時点は、夫がまだ起きており、若菜がシャワーを浴びるために席を立つところ。

第1章 梅雨前の蒸し暑い夜、ノーブラ主婦が後輩たちを迎える

第1章: 梅雨前の蒸し暑い夜、ノーブラ主婦が後輩たちを迎える

夕刻を過ぎても、大気はねっとりと重たく肌にまとわりついた。六月の湿気は窓を開け放っても逃げ場を失い、むしろ外から新たな生暖かい空気を部屋の奥へと運び込んでくる。松原若菜はキッチンのシンクに立ち、手早くキュウリを叩く包丁の音をリズム代わりに、頭の片隅で今夜の手順をなぞっていた。まな板の上には、色とりどりのツマミの材料が並んでいる。しょうがを効かせた鶏の煮凝りはすでに冷蔵庫で固まっているはずだし、茄子の揚げ浸しも朝のうちに仕込んである。寿司は奮発して近所の評判の良い店に出前を頼んであったから、あとは盛り付けだけ。

「奥さん、若いですね」「料理、美味しいっす」

そんな言葉が脳裏をかすめ、口元がほころぶ。後輩たちに褒められるのは悪い気がしない。そもそも今日の宴は、夫の達也が長いプロジェクトを乗り切った達成感を、一緒に走り抜けた仲間と分かち合いたいという、いわば彼なりのねぎらいの会なのだ。

「若菜、メインは寿司かなんか頼んで、ツマミは作ってくれるか」

一週間ほど前、夕食の箸を置いたタイミングで達也がそう切り出した時の、少し照れたような口調を思い出す。彼は人に気を遣う性質だが、それをストレートに表現するのは苦手で、いつもこうだ。若菜は二つ返事で引き受けた。もともと料理は好きだし、家の中が賑やかになるのは単純に嬉しい。

玄関のチャイムが鳴ったのは、約束の午後七時をほんの少し回った頃合いだった。

「いらっしゃい」

ドアを開けると、まず飛び込んできたのは細身のジャニーズ系の笑顔だった。高橋だ。茶色がかった短髪は丁寧にセットされ、二重の大きな目が人懐っこく細められる。その後ろには、ひとまわりがっしりした体格の三谷が、無造作に撫でつけただけの黒髪で控えていた。切れ長の目がのぞく顔立ちは、高橋とは対照的にどちらかといえば無骨な印象だが、口許には人好きのする笑みを浮かべている。

「お邪魔しまーす」

「お邪魔します」

高橋がやや声を弾ませ、三谷がそれに続く。二人とも手にはコンビニ袋と紙袋を提げていた。コンビニ袋の中は追加の氷とつまみだろうが、紙袋のほうはどうやら酒らしい。三谷がそれをちょっと持ち上げてみせる。

「これ、先輩の奥さん、日本酒です。よかったらみんなで」

若菜は顔をほころばせた。

「嬉しいわ。今日はゆっくりしてってね」

リビングへ通すと、すでにテーブルの上にはグラスと取り皿が並び、中央には大皿に移した寿司が豪快に場所を取っている。エアコンはつけていない。窓を開けてはいるものの、外から流れ込むのはむせ返るような湿った空気ばかりで、部屋の熱気を追い出すにはあまりに無力だった。額や首筋にじわりと汗が滲む。若菜は手早く冷蔵庫からビールと酎ハイを取り出し、栓を抜いたりプルタブを起こしたりと立ち働いた。

達也がスーツを脱いでラフなTシャツとスウェットに着替えて現れると、場は一気に和やいだ。

「おう、来たか。今日は無礼講だからな」

「先輩、お疲れ様です」

「プロジェクト長かったっすもんね。お疲れッス」

高橋と三谷が口々にねぎらい、達也は少し照れたような笑みでそれを受け止める。やがて最初の乾杯の声が上がると、グラスや缶がぶつかり合う軽やかな音が、湿った空気を裂いてはじけた。

「うまっ」

「この鶏の煮凝り、最高っすよ。奥さん、本当に料理上手いですね」

高橋が大げさなくらいに目を丸くして箸を動かす隣で、三谷も無言で何度もうなずきながら茄子の揚げ浸しを口に運んでいる。若菜は自分のグラスに口をつけながら、その様子を眺めていた。最初は少し控えめにしていたのだが、寿司がひととおり捌かれ、ツマミの皿がいくつか空き始める頃合いには、自然と会話の輪の中に溶け込んでいた。

「奥さんって、普段もこんなに作るんですか」

「うん、まあ、好きだから。料理はストレス解消になるのよ」

「すげえなあ。独身の俺からしたら、こういう家に帰れる先輩が羨ましいっすよ」

「高橋、おまえその言い方だと嫁が料理要員みたいに聞こえるぞ」

「ち、違いますよ先輩! そうじゃなくてですね」

若菜はくすくすと笑った。こうやってたわいない冗談が飛び交う空気は、心地よい。達也の仕事仲間ながら、彼らと話すのは決して苦ではないし、むしろ若い感性に触れるのは刺激的ですらある。気づけば若菜の手元の酎ハイは二本目を空け、高橋が持参した日本酒の封を三谷が切る場面に立ち会っていた。

「奥さんも、どうぞ」

三谷が遠慮がちに猪口を差し出す。透明な液体はとろりとしているようで、鼻孔をくすぐる吟醸香がむっとした空気に涼やかな抜け道を作る。若菜はそれを受け取り、ひとくち含んだ。アルコールの熱が喉の奥からふわりと広がって、頬のあたりが少しだけ火照るのが自分でもわかる。

「この日本酒、すごく飲みやすいわね」

「でしょ? 三谷が選んだんですけど、これ結構いけてる」

「いや、俺はただラベルが綺麗だなと思って……」

三谷がもごもごと言い訳めいたことを口にする。高橋がそれをからかうように肘でつつき、達也が豪快に笑う。その連鎖がまたおかしくて、若菜も猪口を傾けながら声を上げて笑ってしまった。

やがて話題は仕事の苦労話へと移っていった。達也がプロジェクトの佳境でいかに徹夜続きだったか、高橋がある取引先の無理難題にどれだけ振り回されたか、三谷は三谷で細かいトラブルにひとりで対処し続けたことなどを、ビールと日本酒で流し込むように語り合う。若菜は時折、空いたグラスに酒を注ぎ足し、ツマミの追加を台所から運びながら、彼らの話にじっと耳を傾けていた。

夫が仕事でどんな顔をしているのか、若菜は断片的にしか知らない。家ではどちらかといえば口数の少ない達也が、後輩たちを相手にこんなにも熱っぽく語る姿を見るのは、新鮮であり、そして少し誇らしくもあった。同時に、自分はこの輪の中に完全に入りきれないところがあるのも感じている。それは寂しさではなく、ただ立場の違いを確認するような、淡くて苦くない線引きだった。

「奥さん、もっと飲んでくださいよ。こっちばっかり飲んでたら悪いっす」

高橋が若菜の猪口に日本酒を注ぎ足しながら、にこやかに言った。

「あら、ありがとう。でも、けっこう飲んでるのよ、私」

「全然見えないっすよ。顔色ひとつ変わってない」

「うそ、けっこう赤くなってると思うけど」

若菜は軽く両手で頬を包んでみせた。掌に感じる自分の肌は、たしかにふだんよりずっと熱を帯びている。指の腹でそっと押さえると、じんわりと汗ばんだ感触が伝わってきた。窓の外はすっかり暗くなり、代わりに部屋の中の蛍光灯の白っぽい光が、四人の輪郭をくっきりと浮かび上がらせている。

ふと、窓の外の湿った闇に目をやる。植え込みの葉がときおり生ぬるい風にざわめき、じっとりと空気が肌に貼りつくような夜だった。エアコンをつけていないから、部屋の中の熱気は酒の匂いと汗の匂い、醤油や酢の香りと混ざり合って、独特のむせ返るような居心地を生み出している。それは決して不快ではない。むしろ、こうして家族以外の誰かと夜を過ごす時間そのものが、彼女の日常を少しだけ特別な色に染め上げているように思えた。

時計が十時に近づくころには、寿司の大皿はほとんど空になり、テーブルの上には空き缶と空き瓶が戦場の跡のように散らばっていた。達也の呂律が少し怪しくなり始め、ソファにもたれる背中の角度がゆるく傾いでいるのに、若菜は気づく。

「達也、ちょっと飲みすぎじゃない?」

「んー? 大丈夫だって。まだいける」

「もう、無理しないでよ。後で後輩くんたちを送らなきゃいけないんだから」

「ああ、まあ、そのときはタクシー呼べば……」

言葉の終わりが徐々に小さくなり、達也はソファの背もたれに頭を預けて、ゆっくりと目を閉じたかと思うと、小さな寝息を立て始めた。

高橋がそれを見て、声をひそめる。

「先輩、落ちちゃいましたね」

「ほんとだ。まあ、ここんとこずっと忙しかったからなあ」

若菜は苦笑しながら立ち上がった。汗で額や首筋がべたつく不快感を、そこで改めて意識する。料理を作り、酒を注ぎ、笑い、喋り続けた体は、薄いTシャツの下でじっとりと湿っていた。ノーブラにTシャツという普段の部屋着に着替えてしまう前の、外出着の下着姿のままだったが、それでも汗ばんだ布地は肌にへばりつくようにまとわりついている。

「ごめん、ちょっとシャワー浴びてくるね」

「あ、はい。ゆっくりで大丈夫ですよ」

「俺たちまだ飲んでますから」

高橋と三谷が、それぞれやや間延びした返事を返す。若菜は空いた猪口や缶をざっと片づけると、タオルを手に取ってリビングを出た。後ろ手に閉めたドアの向こうから、高橋の笑い声と三谷の低いくぐもった相槌が、遠くなるように聞こえてくる。浴室へ向かう廊下の空気だけが、ほんの少しひんやりと感じられて、彼女はほっと小さく息をついた。

このまま賑やかな夜がもう少しだけ続けばいいのに、と漠然と思いながら。

第2章 夫の寝落ち、ノーブラ姿で後輩ふたりと差し向かい

第2章のシーン

第2章: 夫の寝落ち、ノーブラ姿で後輩ふたりと差し向かい

浴室のドアを閉めると、リビングから漏れる笑い声がくぐもって遠のいた。若菜は小さく息を吐き、汗で肌に張りついたTシャツの裾に手をかける。湿った布地が脇腹をこする感触に、ようやく解放される安堵がじんわりと滲んだ。

脱衣カゴに服を放り込み、下着のホックを外す。ブラジャーの締めつけから解放された胸が、ふるりと揺れて空気に触れた。浴室に満ちる湿気が、火照った素肌に冷たくも温かくもつかない曖昧な温度で絡みつく。ぬるめに設定したシャワーを捻ると、細かい水滴が肩を叩き、鎖骨の窪みを伝って胸の谷間へと流れ落ちていった。

(気持ちいい……)

若菜は壁に手をつき、うつむいた姿勢で湯を浴び続ける。額から滴る雫がまつ毛を濡らし、視界をぼやけさせた。閉じた瞼の裏に、先ほどまでの宴会の光景が浮かぶ。後輩たちの笑顔、達也の楽しそうな横顔、そして何度も注がれた日本酒の琥珀色。胃の奥にまだアルコールの熱が燻っていて、シャワーの湯が逆にその火照りを際立たせているようだった。

髪を濡らすのは面倒に思い、適当にまとめてピンで留める。ボディソープを泡立てて脇の下や胸元を軽く撫で、太ももの内側にまで手を這わせると、自分の肌が驚くほど熱を持っていることに気づいた。汗と酒と、どこか甘酸っぱい自分の匂いが湯気に混ざって鼻をつく。

(ちょっと飲みすぎたかな……)

でも、悪い気分ではなかった。家が賑やかで、夫が嬉しそうで、後輩たちに褒められて。そんな時間がまだ続いていると思うと、つい口元が緩む。若菜はシャワーを止め、バスタオルで体を拭きながら、いつもの部屋着に手を伸ばした。

薄手のグレーのTシャツ。就寝時はいつもノーブラだと決めている。ブラジャーの締めつけから逃れたいという単純な理由だったが、今夜に限ってはその選択がどんな波紋を呼ぶか、彼女はまだ考えもしなかった。

下着を穿き、タオル地のショートパンツをはく。太ももの半ばまでしかない短い丈が、風呂上がりの湿った肌に張りつく感触がどこか心地よい。洗面台の鏡を見ると、湯気で曇ったガラスの向こうに、頬をほんのり朱に染めた自分の顔がぼんやりと映っていた。髪をタオルで挟みながら、若菜は洗面所を後にする。

歩くたびにショートパンツの裾が揺れ、太ももの内側が微かに擦れ合う。廊下の空気は、エアコンの効いていないリビングからの熱気でむっと澱んでいた。時計を見ると十時半を回っている。まだ三人とも飲んでいるだろうか、と半ば呆れながらリビングのドアに手をかけた。

瞬間、むわっとした室温に包まれる。酒の匂いが濃く立ち込め、つまみの醤油の焦げたような香りと混ざり合っていた。換気のために開けていた窓からも、今夜に限って風は入ってこない。梅雨前のべたつく湿気だけが、部屋の中に滞留している。

「……え?」

違和感に気づいたのは、まず音の変化だった。先ほどまで響いていた笑い声が消えている。代わりに聞こえてくるのは、微かな寝息と、時折氷がグラスに当たる涼やかな音だけ。

視線をソファに向けると、達也が深く沈み込んでいた。首を不自然な角度で傾け、口を半開きにして規則的な呼吸を繰り返している。右腕はソファの背もたれからだらりと垂れ下がり、左手は空になった缶チューハイを握ったまま動かない。テーブルの上には寿司の空き容器と、醤油の小皿、半分ほど残った枝豆の殻が散乱していた。

「先輩、完全に落ちちゃいましたね」

高橋が苦笑いを浮かべて言った。手に持った缶チューハイの水滴が、指を伝ってテーブルに落ちる。

「さっきまであんなに元気だったのに」

隣に座る三谷も、困ったように眉を下げていた。ふたりとも、先ほどと変わらぬ位置で飲み続けていたらしい。ビールの空き缶が二人の前に五、六本並び、追加で開けた日本酒の瓶が半分ほど減っている。

「ごめんね、寝ちゃって」

若菜がタオルで髪を拭きながら近づくと、高橋の視線が一瞬、彼女の胸元で止まった。すぐに逸らされたが、その動きが妙にぎこちなくて、若菜は首をかしげる。

「どうしたの?」

「い、いや、別に……」

高橋があまりに慌てるので、三谷も釣られて若菜の方を見た。そして同じように視線を彷徨わせ、ぐいと缶チューハイを呷る。その耳が心なしか赤い。

(何? ふたりして……)

若菜は自分の姿を見下ろした。グレーのTシャツは汗のせいか、微妙に湿り気を帯びて肌に張りついている。特に胸のあたりが。ノーブラのせいで布地が直接乳首に触れ、尖った感触がTシャツ越しにはっきりと浮き出ていることに、この時初めて気がついた。

「あ……」

小さく声を漏らして、慌てて胸の前でタオルを抱える。しかし今さら隠したところで、時すでに遅しという気まずさだけが募った。火照っていた頬がさらに熱を増し、耳の裏までカーッと熱くなる。

(もう、恥ずかしい……)

けれど部屋に戻ったばかりでまた着替えに行くのも不自然だし、なにより酔った頭では適切な判断も鈍っていた。それに、高橋も三谷も見てはいけないものを見たという顔をして、ぎこちなく視線を外している。その初々しい反応が妙におかしくて、若菜はつい口元をほころばせた。

「ふふっ」

「な、なにがおかしいんすか」

「だって、ふたりとも顔真っ赤にして。子どもみたい」

若菜はタオルを肩にかけ、なるべく自然に振る舞おうと努めながらテーブルに近づく。ソファで寝ている達也の額に手を当てると、しっとりと汗ばんでいた。

「あなた、ここで寝ちゃだめよ。風邪ひくから」

声をかけても返事はない。スースーという寝息だけが規則正しく繰り返される。まったく、と言いながら、若菜は達也の手から空き缶を抜き取り、ずり落ちていたクッションを頭の下に押し込んで直した。達也は身じろぎもせず、ただ深い眠りの底に沈んでいる。

「すいません、俺たちのせいで先輩潰しちゃって」

三谷が申し訳なさそうに言った。

「三谷さんのせいじゃないわよ。この人、最近ずっと疲れてたから」

若菜は空いたスペースに腰を下ろしながら、そう言って笑った。正座をすると、ショートパンツの裾が太ももの付け根まで少しだけめくれる。気にして布を直す仕草をしつつ、冷えた缶チューハイに手を伸ばした。

「私もまだ飲もっかな。なんかつきあい悪いみたいでしょ、シャワー行っちゃって」

「いやいや、とんでもないっすよ」

「むしろ、ゆっくりしててくださいって言ったの俺だし」

高橋が新しい缶を開けて差し出してくれた。ぷしゅっという小気味いい音がして、柑橘系の甘い香りが漂う。受け取って一口含むと、冷たい液体が喉を通り、胃の腑にストンと落ちていった。

「ぷはぁ……お風呂上がりに飲むのもいいわね」

若菜が息をつくと、高橋と三谷が顔を見合わせて、どちらからともなく笑う。

「奥さん、けっこういけるクチっすよね」

「えー、そうかな?」

「そうですよ。さっき日本酒も結構飲んでたし」

「あれはね、三谷さんが持ってきてくれたのが美味しかったからよ。普段はこんなに飲まないの」

三谷が褒められて照れくさそうに頭をかく。がっしりした体型に似合わず、そういう仕草はどこか無邪気だった。高橋は、若菜がタオルで湿った髪を拭う手元をちらりと盗み見て、すぐに目を手元の缶に落とす。そうやって気を遣われているとわかるからこそ、若菜もあえて何も言わなかった。

(見られてる……)

それは不快な感覚ではなかった。むしろ、ほんの少し心臓が早鐘を打つような、不思議な昂揚感が胸の奥でちらついている。酒のせいだと自分に言い聞かせつつ、若菜は缶チューハイをもう一口あおった。

テレビはついていない。窓の外から聞こえる虫の声と、扇風機の唸るような回転音だけが部屋を満たしている。壁にかけた時計の秒針が、やけにはっきりとカチカチと耳に届いた。汗ばんだ肌にTシャツが吸いつき、乳首の先端が布地に擦れるたび、かすかな疼きが走る。

(ブラつけてくればよかったかな……でも今さら立つのも変だし)

そんな逡巡を飲み込むように、若菜は缶を傾けた。酒の匂いが鼻の奥にこびりついている。汗と混ざり合ったアルコールの発酵臭が、部屋の空気を重く甘く変質させていた。窓を開けても抜けない熱気が、三人の間に薄い膜のように張りつめている。

「なんか、こういう時間も久しぶりだなあ」

高橋がぽつりと言った。缶を弄びながら、どこか遠くを見るような目つきで。

「先輩んちに来るとさ、なんか落ち着くんすよね。実家みたいな」

「実家って、私がお母さんみたいってこと?」

若菜がからかうように言うと、高橋は慌てて手を振った。

「ち、違いますって! そうじゃなくて、その、雰囲気が、なんつーか……」

「高橋、墓穴掘ってるぞ」

三谷の冷静なツッコミに、若菜は声をあげて笑った。きゃははという笑い声が響き、それが自分の声とは思えないほど無防備に響いた。

「ふふ、いいのよ別に。嬉しいわ、そう言ってもらえると」

缶をテーブルに置き、若菜は少し伸びをする。両腕を上げるとTシャツの裾がつられて持ち上がり、へそがちらりと覗いた。高橋の視線がまた泳ぐ。三谷が咳払いをひとつした。

「あ、ごめん。また見えちゃった?」

若菜はわざとらしく裾を引っ張りながら、いたずらっぽく笑った。この空気、この距離感が、妙に楽しい。夫が寝ているという背徳感よりも先に、久しぶりに味わう「若い男の子たちとの時間」という非日常に、彼女の心は浮き立っていた。

「こういうときさ、なんかゲームでもあれば盛り上がるんだけどね」

高橋がそう切り出す。まるでタイミングを計っていたかのような言い方だった。

「ゲーム?」

「海外のパーティーゲームで、『真実か挑戦か』ってやつがあるんすよ」

高橋は身を乗り出し、じゃんけんのルールと、「真実」を選べば質問に答え、「挑戦」なら命令に従うという基本を説明した。三谷は「うわ、なんかキツそうっすね」と苦笑いを浮かべている。若菜は少し考えてから、首をかしげた。

「ふーん……でも、おもしろそうね」

「でしょ? 奥さんもやりましょ」

「いいけど、あんまり変な質問しないでよ?」

若菜はそう言って笑った。胸の奥で、チリチリとした期待と不安が燻っている。酒のせいで抑制が緩み、好奇心が顔を出していた。それは、夜の帳が下りたあとの、ほんの小さな火種のようなものだったが、確かに彼女の中で息づいていた。

(ちょっとだけなら……)

ソファでは達也が相変わらず深い寝息を立てている。テーブルの上の缶の水滴が、汗のように伝い落ち、木目の上に小さな水たまりを作っていた。部屋の空気はさらに重く、三人の息遣いだけが扇風機の風にかき消されずに、互いの耳に届いている。

「じゃあ、ルールわかったところで……」

高橋が拳を握り、じゃんけんの構えをとった。三谷がそれに倣い、若菜も仕方なさそうに右手を差し出す。心臓が、普段より少しだけ早いリズムを刻み始めていた。酒の匂いと汗の匂いが混ざり合う梅雨前の夜。その湿った空気の中に、ささやかな秘密の始まりを告げる、かすかな期待の匂いが紛れ込み始めていた。

「それじゃ、最初はグー……」

高橋の声が、やけに大きく部屋に響いた。三人の拳が、まるでそれぞれの運命を握りしめるかのように、テーブルの上で揃えられる。若菜はふと、自分の拳が微かに震えていることに気がついた。それが酒のせいなのか、それとも別の何かなのか、考えるのをやめて、彼女は目を閉じる。

「じゃんけん……」

瞬間、場の空気がぎゅっと締まった。扇風機の風が若菜の湿った髪を揺らし、Tシャツの襟元をはためかせる。汗ばんだ肌が夜気に触れて、ひやりとした感覚が背筋を走り抜けた。

「ぽん!」

三つの手が、同時に開かれた。

第3章 「真実か挑戦か」ゲーム開始、先輩の奥さんの恥ずかしい過去

第3章: 「真実か挑戦か」ゲーム開始、先輩の奥さんの恥ずかしい過去

高橋が、手近にあった空き缶を端に寄せながら、テーブルの中央に拳を突き出した。

「じゃあ、ルールは単純っす。じゃんけんで勝った人が、負けた人に『真実か挑戦か』って選ばせる。真実なら、どんな質問にも答えてもらいます。挑戦なら、命令をひとつ実行。いいっすか、奥さん」

若菜は、まだ生乾きの髪から水滴が首筋に伝うのを感じながら、ゆっくりと頷いた。濡れたタオルを膝の上で畳み、姿勢を正す。Tシャツの布地が胸の先端に擦れるたび、ノーブラの敏感な部分がむず痒くて、小さく息を詰める。

「いいよ。でもあんまり意地悪しないでよね」

ソファの向こうでは、達也の寝息が規則正しく続いている。窓を閉めきったリビングの空気は、アルコールの匂いと三人分の体温でどんよりと濁り、梅雨前の湿気が肌にべたついた。若菜はその熱気が、かえって自分の思考をふわふわと浮き立たせていくのを他人事のように感じていた。

「もちろんでさぁ。最初は軽いジャブからいきますよ。じゃ、いきます。最初はグー、じゃんけん……」

「ぽん!」

三谷が合いの手を入れる。三人の手が同時に開かれた。若菜はチョキ。高橋はグー。三谷はパー。一瞬、勝敗の入り乱れに間があって、それから高橋が声をあげた。

「あ、俺の勝ちっすね。奥さん、俺に負けましたよ。さて……真実か挑戦か、どっちにします?」

若菜は唇に手を当てて、迷うそぶりを見せた。まだゲームの空気に慣れきってはいない。挑戦と言われて、もし変なことを命令されたらどうしよう、という警戒が、酔った頭の片隅で小さな灯をともしている。

「……真実で」

「お、じゃあ質問いきますよ。奥さんは、どんな体位が好きなんですか」

若菜は一瞬息を呑み、それから小さく吹き出した。この手の質問に過剰に反応するほうが、かえって子どもっぽい気がしたのだ。手元のチューハイの缶を持ち上げ、湿った縁に唇をつけてから、ゆっくりと答えた。

「もう、そういうこと聞くのね……。私は、バックから突かれるのが好きかな」

言い切ると、自分の声が少し掠れているのに気づいた。高橋が「おお……」と唸り、三谷が無言でチューハイを口に運ぶ。ふたりの視線が、自分が思っていたよりも熱を帯びていることに、若菜は薄らと気づき始めていた。けれどその熱が、むしろ胸の奥のくすぐったい場所を刺激して、悪い気はしなかった。

「じゃあ次いきますよ。最初はグー、じゃんけんぽん!」

今度は若菜がグーで、高橋がチョキ、三谷がパー。高橋が「あっ」と小さく声を漏らし、三谷が「また負けたのかよ」と苦笑する。若菜は勝ったのに、自分の負けではないということが少しだけ物足りなく感じられて、缶を置く手にほんの僅かな苛立ちを覚えた。

「高橋さん、真実か挑戦か」

「うーわ、奥さんに言われると緊張するな……真実で」

若菜はにっこり笑って、首をかしげた。

「彼女、いるの?」

「いや、今はいないっすよ」

高橋は照れくさそうに後ろ頭をかいて、三谷が「こいつモテないんですよ」と混ぜ返す。三人の間に、乾いた笑い声が小さく弾けて、部屋の隅に沈殿していた熱気がわずかに揺れた。窓の外では、遠くで湿った風が木々を揺らすかすかな音が聞こえている。

三度目のじゃんけん。若菜はパーを出し、三谷はグー、高橋はチョキ。勝者は若菜と高橋のふたり。三谷だけが負けた格好だ。

「三谷さん、真実か挑戦、どっち?」

若菜の声が、自分でも驚くほど弾んでいた。三谷は一瞬間を置いてから、ぼそりと答える。

「……真実で」

「えーっとね、じゃあ、今まで付き合った人数は?」

「三人です」

三谷の答えがあまりにあっさりしていたので、若菜は笑いながら「もっと照れなさいよ」と茶化した。けれど同時に、こうして若い男たちの異性経験を聞き出す行為そのものが、じわじわと官能の微熱を帯び始めているのを自覚していた。シャワーを浴びたばかりの肌が、熱を帯びてじんわりと湿り気を取り戻していく。

四度目のじゃんけん。若菜はチョキ。高橋はパー。三谷はグー。今度こそ、若菜が高橋に負けた。

「よっし、奥さんまた俺の勝ちっすよ。真実か挑戦か、どっちですか」

部屋の空気が、ぐっ、と濃くなった気がした。先ほどよりほんの少しだけ、高橋の目が据わっている。若菜は指先で缶の縁をなぞりながら、数舜迷った。挑戦と口にするには、まだこの場の先が見えなさすぎる。

「……真実」

「じゃあ、先輩と結婚する前、何人くらいの人と、その……やったことあるんですか」

若菜は小さく息を吐いた。鼓動が早くなっている。けれどそれは、不快な緊張ではなかった。むしろ、長いあいだ鍵をかけていた引き出しを、誰かの手で開けてもらうような、背徳的な安堵に近い。

「もう、いいづらいこと聞くのね……。五人かな」

「五人! まじっすか。結構いってるじゃないっすか」

高橋が身を乗り出し、三谷も缶を置いてこちらを向いた。若菜は「そんなに騒がないでよ」と手を振ったが、口元がほころんでしまうのを抑えられなかった。酒の酔いが、理性の網目をゆるゆると解かしていく。今なら何を聞かれても、素直に答えられる気がした。

五度目のじゃんけん。若菜はグー。高橋はチョキ。三谷はチョキ。ふたり同時に負けた格好になったふたりの後輩が、互いに顔を見合わせて「おい、おまえが負けろよ」とやり合う。若菜はその様子を、頬杖をついて眺めながら、ゆっくりと笑った。自分が勝者であることの優越感が、じんわりと腹の底を温める。

「じゃあ、高橋さん。真実か挑戦か、選んで」

高橋は芝居がかったため息をついてから、大げさに肩をすくめた。

「真実」

「高橋さんは、セックスするとき、どこでイくのが好き?」

高橋の顔がみるみる赤くなった。三谷が隣で「うわ、奥さん容赦ないっすね」と呟く。高橋はしばらく口をぱくぱくさせてから、ようやく声を絞り出した。

「……口の中、っすかね」

「ふうん、かわいいとこあるじゃない」

若菜の言葉に、高橋は「もう勘弁してください」と顔を覆った。その仕草があんまり子どもっぽくて、若菜は声をあげて笑った。背中のあたりにじっとりと汗が滲み、Tシャツが肌に貼りついていく。部屋の熱気が、笑い声とともにまた一段と濃くなった。

六度目のじゃんけん。若菜はパー。高橋はグー。三谷はパー。負けたのは高橋。勝者は、若菜と三谷のふたり。

「三谷さん、どうぞ」

若菜は三谷に主導権を譲るように手を差し向けた。三谷は一瞬驚いた顔をしてから、小さく咳払いをした。

「高橋、真実か挑戦か」

「……挑戦で」

「じゃあ、その場で腕立て伏せ二十回」

「んだよ、つまんねえの選びやがって」

高橋はぼやきながら、フローリングに両手をついて腕立て伏せを始めた。シュッ、シュッと規則正しい呼吸の音が部屋に響く。筋肉のついた腕が上下するのを、若菜はぼんやりと眺めた。男の体が運動する様子を、酒を飲みながら間近で見るというのは、思っていた以上に生々しい体験だった。汗の匂いが少しだけ強くなった気がして、若菜は無意識のうちに鼻をひくつかせた。

七度目のじゃんけん。若菜は、チョキ。高橋はグー。三谷はパー。負けたのは三谷。

「奥さん、どうぞ」

高橋に促されて、若菜は三谷に向き直る。三谷のややうつむき加減の姿勢には、どこか観念したような諦めと、その奥に潜む好奇心とがないまぜになっているのが見てとれた。

「三谷さん、真実か挑戦か」

「真実」

「オナニー、週に何回くらいしてる?」

三谷はぐっと言葉に詰まり、手に持っていた缶を握りつぶしそうになった。高橋が隣で「おい正直に言えよ」と囃し立てる。三谷は数秒の沈黙のあと、絞り出すように言った。

「……五、六回、です」

「うわ、元気ねえ」

若菜は本気で驚いて、少しだけ目を見開いた。若い男の性欲の強さというものを、こうして数値で突きつけられると、知識で知っているのとはまったく違う種類の生々しさが伴った。自分のなかの何かが、微かに熱を持って反応しているのを感じる。太腿の内側が、じんわりと湿り気を帯びていくような錯覚。

八度目のじゃんけん。若菜はぐっと意識を集中させた。もうこの時点で、単なるパーティゲームとしてではなく、自分自身が勝負に没頭し始めている。結果は、若菜がパー、高橋がグー、三谷がチョキ。高橋も三谷も、若菜に負けた。

「ふふ、ふたりとも私に負けちゃったね。まず三谷さん。真実か挑戦か」

「……挑戦で」

若菜は一瞬、三谷に何をさせようかと考えた。あまり露骨な命令は、ゲームの流れを急激に変えてしまいそうで怖い。けれどあまりに無難な命令では、せっかくの優位がもったいない。

「じゃあ、三谷さんは今から一分間、高橋さんの肩を揉んであげて」

高橋が「え、俺?」と驚きの声をあげ、三谷は少しほっとしたような顔で立ち上がった。背後に回った三谷が、高橋の肩に手を置く。力強い指が肩甲骨のあたりをぐっと押し込むたびに、高橋が「いてて、でも気持ちいい」と声を漏らす。若菜はその光景を笑いながら眺めていたが、やがて視線は自然と、三谷の腕の筋肉の動きに吸い寄せられていった。Tシャツの袖口から覗く上腕の太さに、ふと、この腕に抱きしめられたらどんな感触だろう、という思考がよぎって、若菜はあわてて目をそらす。

一分が過ぎ、三谷が自分の席に戻る。次は高橋の番だ。

「高橋さん、真実か挑戦か」

高橋は少し考える素振りを見せてから、口を開いた。

「……真実で」

「じゃあ、高橋さんが最後にセックスしたのはいつ?」

高橋は缶を一口あおってから、天井を見上げる仕草をした。

「三ヶ月前、っすね。元カノと」

「そんなにご無沙汰なんだ」

若菜が言うと、高橋は「ええ、まあ」とぼそぼそ答えた。その声に滲む切実さが、かえって若菜の胸の奥をくすぐった。この若い男たちが、今この瞬間、確かに自分という女を前にして意識している。その事実が、アルコールの熱に溶けて、じんわりと全身にまわっていく。

テンションが落ち着く前に、とばかりに高橋が声をあげた。

「じゃあ次いきますよ。最初はグー、じゃんけん……」

「ぽん!」

九度目のじゃんけん。若菜はグー。高橋はチョキ。三谷はグー。勝負がついたのは高橋だけ。若菜と三谷はあいこで、笑い合いながら改めて拳を振りかぶる。

「じゃあ、もういっかい。最初はグー、じゃんけんぽん」

若菜はチョキを出し、三谷はパー。ついに、若菜は三谷に負けた。

「よし、じゃあ奥さん。三谷が質問する番っすよ」

高橋が嬉しそうに茶々を入れる。三谷はしばらく迷ってから、低い声で言った。

「奥さん、真実か挑戦か……」

若菜は、手にした缶の水滴を指でぬぐいながら、三谷の目をじっと見た。三谷の瞳は落ち着いているようでいて、その奥に昏い好奇心がちらついているのがわかる。ソファでは、達也が小さく寝返りを打って、また深い寝息に戻っていった。

「真実で」

「じゃあ……」

三谷が言葉を選ぶように、一瞬間を置いた。高橋が固唾を呑んで見守っている。

「奥さんが今までで一番気持ちよかったセックスって、誰と、どんなのですか」

若菜は息をのんだ。さすがに、ここにきて核心をついてきた、と思った。けれど、その驚きは不快ではなかった。むしろ、さっきからずっと、誰かにこの話を打ち明けたかったのかもしれない。誰にも言えずに、夫の前ではもちろん出せずに、自分ひとりの記憶の底に沈めていたあの体験を。

若菜は床に視線を落としたまま、指先で缶の縁をなぞった。心臓が、鼓動というよりは震えに近い速さで胸を打っている。

「大学のとき、サークルの先輩がいたのね。すごく背が高くて、体もがっしりしてて……それに、とにかく、大きかった。二十センチくらいあったかな」

「二十……!」高橋が声を裏返らせる。

「ちょうどその先輩がね、彼女と別れたばかりで落ち込んでて。私も酔った勢いで慰めてるうちに、流れで先輩の部屋に行っちゃって。それで、そこから二日間、ずっとセックスしてた。もうほとんど寝ないで、疲れたらちょっと仮眠して、また起きて…….」

若菜の声は、自分でも驚くほど滑らかに出てきた。まるで、ずっと話すのを待っていた物語が、ようやく出口を見つけて溢れ出していくかのように。

「先輩、面白い人でね、私がイくたびに、油性のマジックでお腹に正の字を書いていくの。一回イったら一画、って。二日で、お腹にもう書ききれなくなっちゃって、太腿の内側まで字がはみ出てて…….気がついたら、三十回近くイってた。自分でも信じられないけど、本当に、体がそうなっちゃってたの」

言い終えると同時に、ぶわっと全身が熱くなった。頬というより、首すじから耳の裏、胸の谷間まで、皮膚の薄い場所がことごとく火照っている。さすがに言いすぎた、と若菜は思った。けれど、口にしてしまった言葉はもう取り消せない。テーブルの下で、膝の上の拳をぎゅっと握りしめる。指先が冷たいのに、掌だけが熱く汗ばんでいた。

部屋が静まりかえった。エアコンのないリビングの空気は、酒と汗と、そして三人分の吐息の湿り気で、むっ、と肺に重くまとわりつく。若菜は大きく息をついて、缶に口をつけた。少しぬるくなったチューハイのアルコールが、熱くなった喉をかすかに冷やしていく。

高橋が、ゆっくりと口を開いた。

「三十回……まじっすか…….」

三谷は無言だった。ただ、その目が、さっきまでとは比べものにならない熱を帯びて、若菜の顔をじっと見つめている。若菜は、その視線に気づきながらも、あえて目を合わせずに手元を見つめていた。なんとなく、今ふたりと視線を絡めてしまったら、取り返しのつかない場所まで行ってしまいそうで怖かったのだ。

しかし同時に、その恐怖の裏側で、ちがう自分がささやいているのも確かだった。もっと聞いて。もっと知りたがって。そうすれば、もっと話せるのに。

ソファでは、達也が相変わらず規則正しい寝息を立てている。夫の存在は、若菜にとって奇妙な安心材料だった。どうせ起きない、どうせ知らない。その確信が、彼女の最後の箍を外していく。

若菜は手にした缶をゆっくりとテーブルに置いてから、小さく息をついた。

「もう、恥ずかしいことばっかり話させて……次は私が勝つからね」

わざと明るい声を出したつもりだったが、その声はわずかに震えていて、湿った空気の中に溶けるように消えていった。高橋と三谷は、互いに顔を見合わせてから、ほとんど同時に、ゆっくりと息を吐いた。

熱を帯びた沈黙が、次の拳を待っている。

第4章 明かされる巨根、ノーブラの胸に勃起する後輩たち

第4章のシーン

第4章: 明かされる巨根、ノーブラの胸に勃起する後輩たち

若菜が「次は私が勝つからね」と言い終えるか終えないかのうちに、高橋が勢いよくテーブルを叩いた。

「よし、じゃあ次、いきますよ! 最初はグー、じゃんけん……」

「ぽん!」

三谷の合いの手が、さっきよりも心なしか掠れている。三人の手のひらが汗ばんだ空気を裂くように開かれた。若菜はパー。高橋はチョキ。三谷はグー。一瞬、誰が誰に勝ったのか混乱が走る。高橋が自分の手と三谷の手を交互に見比べて、にやりと口角を持ち上げた。

「きた。三谷、おまえ俺に負けたぞ。真実か挑戦か、どっち選ぶ」

若菜は姿勢を正して、そのやりとりを見つめた。心臓が、ゲームとは別の理由でとくんと跳ねる。空気が変わる予感があった。部屋にこもった酒の匂いと汗の湿気が、さっきよりもねっとりと肌に絡みつくような気がする。シャワーを浴びたばかりの太ももの裏側が、床に敷いたラグの毛足を感じてむず痒かった。

三谷はしばらく迷う素振りを見せていたが、やがて諦めたように息を吐き出した。

「……挑戦で」

「よし決まった。おまえ、デカチンだろ」

高橋の口調が、ふいに一段低くなる。遊びのテンションを保ったまま、しかし確実に一線を踏み越えた響きがあった。

「まずは下半身裸になれ」

「えぇぇ、いきなり。きついなぁ……」

三谷はぼやきながらも、ゆっくりと立ち上がった。がっしりした肩幅の影が、天井の蛍光灯の光を遮ってテーブルの上に落ちる。彼は一瞬だけ若菜のほうに目を向けてから、すぐにうつむいた。耳のふちが、うっすらと朱に染まっているのが見えた。

三谷の指が、デニムのウエストに伸びる。金属製のボタンが、ぷちん、と小さな音をたてて外れた。ファスナーが下ろされる音が、静まりかえった部屋にやけに大きく響く。ジーンズを膝まで下ろし、その下から現れたグレーのボクサーブリーフに、若菜は思わず目を奪われた。布地の中央が、まだ半ば萎えた状態でありながら、はっきりとした隆起を描いているのだ。

三谷がボクサーブリーフのゴムに手をかける。一呼吸おいてから、それを一気に膝までずり下ろした。

ぼろん、という表現がぴったりな質量感で、三谷のペニスが露わになった。まだ完全に勃起してはいない。けれどその太さと、亀頭の存在感は、若菜が見てきたどんな男性器とも違っていた。皮の途中まで覆われた先端が、部屋の間接照明を受けて鈍く照り、幹の部分に走る太い血管が青く透けている。陰嚢も大きく、重たげにぶら下がっていた。

「わっ……ほんと、大きいねぇ」

若菜の口から、考えよりも先に声がこぼれ落ちた。それは演技でもお世辞でもなく、純粋な驚きだった。彼女の視線は、もはや三谷の股間から離れられない。まだ触れてもいないのに、手のひらの記憶がその質量を想像してじんと熱くなる。頭のどこかで、さっき自分が告白した大学時代の先輩の巨根が、生々しく蘇っていた。二十センチ、という数字が急に現実味を帯びる。

「よっ、女泣かせ」

若菜はわざとおどけた調子で言い放ったが、声の端がほんの少しだけ震えていた。三谷は「勘弁してくださいよ……」と呟き、両手を行き場なく所在なげに腿の横で握ったり開いたりしている。大腿の筋肉がこわばり、膝が微かに震えているのが若菜の目に映った。

その時、若菜のなかで、いたずら心と好奇心が混ざり合った衝動がむくむくと頭をもたげた。彼女はくるりと高橋のほうに体を向ける。

「高橋さんだけズルいわよ。三谷さんばっかり恥ずかしい思いさせて。可哀想だから、高橋さんも脱いじゃえ」

「えっ、俺っすか!?」

「当たり前でしょ。ほら、早く早く」

若菜は両手をひらひらと振りながら、子供っぽく笑った。自分が何を言っているのか、頭の半分ではちゃんとわかっている。夫の後輩をふたりも裸にさせようとしている。ソファでは、夫が寝ているというのに。けれど今は、その背徳感すらが酔いの熱に溶かされて、甘やかなスリルに変わっていた。

高橋は観念したように「うわあ……」と天を仰いでから、チノパンのベルトを外し始めた。三谷よりは幾分か手際よく、慣れた動作でズボンと下着を一気に膝下まで下ろす。

露わになった高橋のペニスは、標準的なサイズだった。だが、その慎ましやかな佇まいが、かえって隣の三谷の巨根をいやがうえにも際立たせている。若菜は無意識のうちに、ふたりの性器を見比べていた。太さ、長さ、亀頭の大きさ、血管の浮きかた。すべてが対照的で、まるで標本を観察するような、突き放した好奇心が胸の奥で疼く。

高橋は股間を両手で隠して、大げさに身をよじった。

「ああ、マジ恥ずかしい……奥さん、あんまりジロジロ見ないでくださいよ」

「いいじゃない、減るもんじゃなし」

若菜が笑いながらそう言った瞬間、ぐらり、と視界が傾いた。身体の軸がぶれる。笑いすぎてバランスを崩したのだ。右手を床について体を支えようとした拍子に、ノーブラのTシャツの襟元が大きくずり落ちた。

ひやり、と空気が鎖骨のあたりを撫でる。

自分でも何が起きたか理解するまでに、一瞬の間があった。視線を下ろすと、右の乳房がほぼ完全にTシャツの襟からこぼれ出ている。体重で下に引っ張られた布地が、胸の膨らみを露わにし、淡いピンク色の乳輪と、その中心でつんと尖った乳首が、容赦なく部屋の空気に晒されていた。エアコンの効いていない湿度が、敏感な先端に直接まとわりつく。

「あっ」

短い声が、若菜の口から漏れる。慌てて襟元を掴み、肌を隠した。しかし、確実に見られてしまった。高橋の視線が、数舜前まで若菜の胸があった空間を、まるで焼きつけるように見つめている。

高橋の両手が、股間から落ちた。隠すことを忘れた指の隙間から、彼のペニスがみるみる硬度を増していくのが見えた。さっきまで標準的なサイズだった器官が、充血して頭をもたげ、亀頭が完全に露出する。尿道口からは、透明な液体がほんの少し滲み始めていた。

「奥さん、反則~……ビーチク見えましたよ。ピンクの乳輪も」

高橋の声は、笑いを装いながらも、明らかに掠れていた。喉の奥が渇いているような、そんな響き。

「もう、高橋さん、エッチ~……ちんぽ……おっ立ててるし~」

若菜は胸を右手で押さえたまま、左手で高橋の股間を指差した。自分の声が、呂律の少し怪しい、甘ったるい調子になっているのを自覚していた。ノーブラの布地の下で、見られたばかりの乳首が、ひりひりと痛むほどに硬くなっている。太ももの内側が、じんわりと汗ばんで、ショートパンツの布地が湿り気を帯び始めていた。

その時、三谷が無言で一歩前に出た。いつのまにか、彼の巨根もまた完全に勃起していた。太く反り返った幹が、重力に逆らうように斜め上を向き、亀頭の膨らみがてらてらと光っている。若菜の視線に気づいた三谷は、気まずそうに顔をそらしたが、肝心のペニスは正直にぴくん、ぴくんと脈打っていた。

部屋の空気が、完全に変わった。アルコールの匂いに、男ふたりの興奮した汗の匂いが混ざり合い、むっと鼻をつく。窓の外では、梅雨前の生ぬるい風が木々を揺らすかすかな音。ソファでは、達也が相変わらず規則正しい寝息を立てていて、その穏やかな呼吸音だけが、この場にそぐわないほどに平穏だった。

高橋が、ひとつ大きく息を吸い込んだ。肩が上下する。それから、ゆっくりと顔を上げて、若菜の目をまっすぐに見つめた。その瞳はもう、ゲームに興じる後輩のものではない。獲物を狙う男の目だった。

「奥さん……もう、俺、我慢できないっす」

声は低く、掠れて、そして確かな熱を帯びていた。

若菜は胸を押さえた手に、ぎゅっと力を込めた。心臓が早鐘を打っている。頭のどこかで、止めなければという声がする。これ以上は、本当に戻れなくなる。けれど、別の場所からは、もっと見せてしまえ、もっと進んでしまえ、と甘く囁く声が聞こえていた。汗ばんだ掌が、自分の乳首の硬さをまざまざと感じさせる。

三谷もまた、何かを決意したように、若菜のほうへと半歩近づいた。ふたりの裸の下半身が、テーブルを隔てて若菜の正面に並ぶ。勃起した二本のペニスが、部屋の薄暗い照明の下で、異様なまでの存在感を放っていた。

沈黙が、重く、熱く、三人を包み込む。次の言葉を待つ時間が、やけに長く感じられた。

第5章 「夫の前で」フェラチオからバックで巨根に貫かれ、初めての絶頂

第5章のシーン

第5章: 「夫の前で」フェラチオからバックで巨根に貫かれ、初めての絶頂

若菜の耳の奥で、高橋の声がいつまでもぐるぐると谺していた。我慢できない、というあの掠れた響きが、彼女の胸の芯を甘やかに痺れさせる。ソファの向こうから聞こえる達也の寝息だけが、この場を現実に繋ぎ止める錨のようにも思えたが、それはもう、ひどくか細い綱だった。

テーブルの上で、手つかずの酎ハイの缶が汗をかいていた。部屋の熱気はますます濃く、三人分の吐息と、裸になった下半身から立ちのぼる牡の匂いが、むっとりと鼻の奥にこびりつく。

「……奥さん」

高橋がもう一度、今度は懇願するように名前を呼んだ。三谷は無言のまま、しかしその巨根はますます硬度を増し、亀頭の先端をてらてらと濡らしている。

若菜は、自分の心臓が早鐘を打つのを聞きながら、ふらりと立ち上がった。ノーブラの胸がTシャツの下で重力に揺れ、先ほど露わになった乳首が布地に擦れてひりつく。その痛みが、かえって彼女の足を前へと進ませた。ショートパンツの内側で、下着はとっくに湿り気を帯び、太腿の内側を生ぬるく濡らしている。

「……しゃぶるのね。挑戦、なんだから」

若菜の声は、自分でも驚くほど落ち着いていた。震えてはいたけれど、それは恐怖ではなく、これから始まる何かへの期待の震えだった。彼女はゆっくりと三谷の前に膝をつく。フローリングの硬さが膝蓋骨に当たり、少し冷たい。その冷たさだけが、燃え上がるような自分の体温を自覚させた。

正面に三谷の巨根があった。間近で見ると、それは若菜の想像を遥かに超える質量を持っていた。太く反り返った幹には青い血管が幾筋も浮き出て、薄い皮を被った亀頭は、今にも弾けそうなほど充血している。汗と、男の股間のむわっとした匂いが、彼女の鼻腔をくすぐった。

若菜は右手をそっと差し伸べ、指先でその幹に触れた。ひくり、とペニスが脈打つ。熱い。まるで熱を帯びたビロードのような肌触りだった。手のひら全体でそっと握ると、重く、そして硬い。握り返すような弾力があった。

「三谷さん、大きい……」

思わずこぼれた言葉に、三谷が「うっ」と小さく唸る。若菜は顔を寄せ、まずは先端に軽く唇を押し当てた。ぬるり、とした亀頭の表面が、口唇の内側の粘膜に吸い付く。しょっぱいような、少し苦いような、男の味が舌の上に広がった。

「んっ……」

小さく鼻にかかった声を漏らし、若菜は口を開いて亀頭を咥え込む。口腔内の熱さに、三谷のペニスがさらに硬さを増すのが分かった。舌先で、ぬるぬるとした亀頭の先端をくすぐる。くちゅっ、と唾液と先走り汁が混ざり合う音が、静かな部屋にやけに卑猥に響く。

「はぁ……奥さん、うまいっす……」

高橋が震える声で呟き、自分のペニスを扱き始めた。そのくちゅくちゅという水音さえも、今は若菜の興奮を煽る音楽のようだった。三谷のペニスの亀頭をちゅぷちゅぷと舌で愛撫し、裏筋のくびれをれろーりと舐め上げる。そのたびに三谷の太腿の筋肉がこわばり、低い吐息が漏れた。

若菜は左手を伸ばし、高橋のペニスにも指を絡めた。標準サイズながらも固く勃起したそれを、根本から亀頭まで扱き上げる。手のひらに伝わる熱と脈動が、三谷とはまた違った感触で、それがいっそう彼女の執拗さを煽り立てた。

交互に、時には同時に。若菜は三谷の巨根を咥え込みながら、高橋のペニスを手でしごく。自分の唾液でぬめる指と、唇から溢れ出る粘りつくような音。ちゅぽっ、れろれろ、ぬちゅっ。オノマトペともつかぬその連続が、彼女の頭の中を真っ白に染め上げていく。もう、後戻りはできない。いや、したくない。今はただ、この熱に溺れていたかった。

「奥さん、俺、もう挿れたいっす……」

高橋が切羽詰まった声をあげた。三谷もまた、若菜の口からペニスを引き抜くと、肩で息をしながら彼女の体を抱え起こそうとする。その力強い腕に、若菜はされるがままになった。ショートパンツと、ぐっしょりと濡れた下着が、三谷の手によってあっという間に取り払われる。

だらりと愛液の糸を引く秘部が、むっとした部屋の空気に晒された。若菜の膣口は、とっくにひくつきながら愛液を溢れさせ、太腿の内側をぬらぬらと濡らしている。陰核は充血してぷっくりと膨らみ、触れてもいないのにひりひりと疼いていた。

「後ろから、しますね」

三谷の低い声が、耳元でそう囁く。若菜は無言で頷き、彼に促されるまま、ソファの背もたれに向かって四つん這いになった。正面には、口を半開きにして眠る達也の顔がある。規則正しい寝息が、すぐそこから聞こえていた。夫だ。夫が、ここにいる。

「あなた……ごめんね」

声にならない声が、心の中でそっと泡立つ。けれどその罪悪感は、後ろから迫る熱い質量の気配にかき消された。ぬぷっ……。巨根の先端が、愛液でぬめる膣口に押し当てられる。ひくつく粘膜が、熱く硬いものを迎え入れようと、はしたなく蠢いていた。

「ああっ……!」

ずぶぶぶぶっ。三谷が一気に腰を押し込む。膣壁を無理やり押し広げられる圧倒的な充実感が、若菜の背筋を駆け上り、脳天まで突き抜けた。そのまま最奥を亀頭で突き上げられ、子宮口がぐにゅり、と窪む感覚。視界が真っ白に灼ける。

「はぁんっ、ま、待って、そんなに一気に……あ、ああっ!」

懇願の声は、すぐに嬌声へと変わった。三谷が抽送を始める。ぬぷっ、ぐちゅっ、ずりゅっ。結合部から響く粘液音が、獣じみて卑猥で、なのに若菜の体は正直に、とろとろと愛液を溢れさせてそれを受け入れていた。

その時、高橋が正面に回り込み、若菜の顎を持ち上げる。彼女が顔を上げると、すぐそこには達也の寝顔。そしてその手前で、勃起した高橋のペニスが、亀頭をてらてらと光らせて待っていた。

「奥さん、口、開けてください」

涙で潤んだ目を高橋に向け、若菜は素直に口を開いた。ずりゅっ、と高橋のペニスが口腔内に侵入する。喉の奥まで一気に咥え込まされ、若菜は一瞬息を詰めたが、すぐにその味と感触に溺れた。唾液と先走り汁が混ざり合い、口の端からだらだらと顎を伝って落ちる。

「んぶっ、んんっ、ぐちゅっ……」

後ろからは三谷の巨根が、ぐちゅん、ぐちゅん、と膣を抉り、前からは高橋のペニスが、じゅぽじゅぽ、と口腔を犯す。二つの穴が同時に貫かれ、若菜は息もつけぬほどの快楽の津波に飲み込まれていった。腰が勝手に波打ち、三谷の抽送に合わせて動く。れろれろと舌を動かし、高橋のペニスをしゃぶる。涙と唾液と汗で顔中ぐしょぐしょになりながら、それでも彼女は行為を止められなかった。

「あなたぁ……まだ、起きないのぉ……後輩くんたちと、私、エッチしちゃってるよぉ……」

酩酊した呂律で、若菜は眠る夫に語りかける。それは背徳の極みだった。夫の寝顔を見つめながら、別の男ふたりに前も後ろも犯されている。その事実が、彼女の興奮をこれ以上ないほどにまで高めた。

三谷の抽送が加速する。パンッ、パンッ、という腰骨が若菜の尻を打つ音が、部屋中に響き渡った。最奥をえぐられるたびに、若菜の視界はスパークする。

「ああっ、あ、イク、イッちゃう、イクイクイクッ!」

若菜は高橋のペニスから口を離し、叫んだ。その瞬間、三谷が最奥に巨根を打ち込み、どくん、どくん、と精を吐き出した。熱い奔流が子宮に直接叩きつけられる感触に、若菜の体は弓なりにのけぞり、膣が激しく痙攣した。ひくつき、波打ち、奥の奥まで締め付けながら、彼女は初めての絶頂を迎えた。

「はぁっ……あ、ああっ……んんんっ……」

全身が細かく震える。ずぶり、と三谷がペニスを引き抜くと、栓を失った膣口から、どろりと白濁した精液が溢れ出し、太腿を伝ってフローリングに雫を垂らした。その匂いが、酒と汗の匂いに混ざり、部屋の空気を重く、淫らに染め上げる。

若菜はフローリングに崩れ落ち、肩で息をしながら、ぼんやりと達也の寝顔を見つめていた。夫は、まだ眠っている。何も知らずに、穏やかな寝息を立てている。

三谷の精液が、まだ膣の中でとろりと蠢いている感触が残っていた。これで、戻れないところまで来てしまったのかもしれない。そんな思いが一瞬頭をよぎったが、それさえも、今の若菜には甘やかな痺れとしてしか感じられなかった。

第6章 サラダボウルへの放尿と再びの交わり、中出しと口内射精の連鎖

第6章のシーン

第6章: サラダボウルへの放尿と再びの交わり、中出しと口内射精の連鎖

フローリングに崩れ落ちた若菜の腿の内側を、三谷が放ったばかりの精液がとろりと伝う。呼吸を整えながら、彼女はぼんやりとソファを見上げた。達也の寝息は相変わらず規則正しく、時おり小さく寝返りを打つ衣擦れの音だけが、この場に残された最後の日常の欠片のように響く。

高橋が、まだ硬さを失っていないペニスを掌で包み込みながら、所在なげに立っていた。三谷はティッシュの箱を手探りで探し、何枚か引き抜くと、片方は若菜に差し出し、もう片方で自分の股間を拭く。

「いやあ……その、なんていうか……」

高橋の掠れた声が、沈黙を破った。語尾をうまく結べずに、彼は天井を仰ぐ。若菜は受け取ったティッシュで太腿を拭いながら、かすかに震える指先を見つめていた。アルコールの酔いはまだ頭の芯に残っているのに、身体は別の種類の熱でぐったりと重い。

冷蔵庫の方へふらりと歩いた三谷が、新しい缶を三つ手に戻ってくる。プルトップを起こす小気味よい音が三度、湿った空気の中で弾けた。

「奥さん、水分補給っす」

差し出された缶を受け取り、若菜は一気に喉を鳴らした。冷えたチューハイが食道を滑り落ちる感覚が、火照った内臓を一瞬だけ鎮めてくれる。汗と酒と精液の入り混じった篭った空気の中で、炭酸の刺激だけが妙に鮮明だった。

三谷も床にどっかりと胡坐をかき、高橋もようやく腰を下ろす。テーブルの上には手つかずのつまみと、ぬるくなった日本酒の瓶。空き缶が散乱する光景は、宴会の名残というより、何かが終わった後の戦場めいていた。

「……これ、まだ終わってないんすよね」

高橋が、空になった缶を指で弾きながら呟く。

「ゲーム」

その一言に、若菜の心臓がとくん、と小さく跳ねた。三谷も顔を上げ、高橋の横顔を見つめる。

「さっきまで、真実か挑戦か、やってたじゃないっすか。奥さん、俺に負けたままでしょ」

正確には、若菜が負けたのはずっと前のラウンドだったような気もするが、もうじゃんけんの順番も勝敗も、三人の記憶の中で曖昧に溶けていた。ただ、高橋の目は据わっていて、まだ何かを期待している。

「……そうだっけ」

若菜はわざと惚けた声を出し、缶を置いた。ノーブラのTシャツが汗で透け、乳首の形を隠しきれずにいることを、もう気にする余裕もない。

「そうっすよ。で、まだ奥さん、挑戦してない」

高橋はにやりと笑い、テーブルの端に手を伸ばした。彼が指でちょいちょいと示した先には、宴の最初にサラダを取り分けるために使われた白い陶器のボウルがある。中身はすでに空で、レタスの切れ端すら残っていない。

「挑戦、やります?」

高橋の声が、一段低くなる。若菜は一瞬、自分の耳を疑い、それからボウルと高橋の顔を交互に見つめた。

「……これに、おしっこしてください」

言葉の意味が、じわりと浸透するまでに数舜かかった。若菜の頬に、さっと朱が走る。今まで散々なことをしてきた自覚はある。夫の目の前でフェラチオをし、後ろから巨根で貫かれ、喘ぎ声をあげて絶頂した。それでも、これは別の種類の羞恥だった。排泄という行為は、セックスよりももっと生々しく、彼女の尊厳の最後の砦のように思われた。

「そんなの……だめ、そんなのできない」

声が震える。本気で嫌がっているのが自分でも分かった。膝を閉じ、無意識に太腿を擦り合わせる。膀胱には、先ほどから飲み続けたビールとチューハイがたっぷりと溜まっていて、実はさっきから尿意を感じていたのも事実だった。

「挑戦ですよ、奥さん。ゲームのルールっす」

高橋が畳みかける。その声はもはや冗談ではなく、どこか切実ですらあった。彼はすでに、この状況全体を一つの動画のように消費し尽くそうとしている。

三谷が、無言でスマートフォンを手に取る。画面をタップし、カメラアプリを起動した。ぴっ、という電子音が静寂を切り裂き、レンズが若菜の方を向く。

「三谷さん……!」

若菜は声を詰まらせた。カメラの小さな黒い穴が、自分だけを凝視している。しかし三谷はスマホをテーブルに立てかけ、動画の録画ボタンを押した。画面の中の若菜が、今まさに撮影されている。

「奥さんなら、できるっすよ」

高橋が囁く。

部屋の中の熱気が、皮膚にまとわりつく。心臓が早鐘を打つ。でも、それと同時に、若菜の奥底で何かが切れる音がした。もういい。どうせ、ここまできたら。そう思ったら、身体が勝手に動いていた。

彼女は観念したように息を吐き、のろのろと立ち上がる。膝がかくかくと笑う。テーブルの上のボウルを両手で掴み、フローリングの上にそっと置いた。直径二十五センチほどの白い器が、床の上でぽつんと口を開けている。

耳のふちまで朱に染めながら、若菜はボウルを跨ぐようにしゃがみ込んだ。膝を大きく開き、ショートパンツと下着を太腿の半ばまで下ろす。露わになった秘部は、さっきまでの行為で赤く充血し、陰唇が腫れぼったく開き、太腿の内側には乾きかけた精液の跡が白くこびりついている。尿道口は恥ずかしげにひくつき、愛液とは別の透明な滴がほんの少し滲んでいた。その猥褻な股間の真下に、サラダボウルの白い陶器の底が見える。その白さが、かえってこれから自分がしようとしている行為の淫らさを際立たせていた。

「撮ってるよ」

三谷の落ち着いた声が、若菜の羞恥をさらにあおる。高橋は固唾を呑んで、その様子を覗き込んでいた。

若菜は目をぎゅっと閉じ、下腹部に力を込める。尿道括約筋を意識的に緩めようとするが、緊張でうまくいかない。数舜ののち、観念したように力を抜いた瞬間、しゅわわわわ……という高い音が静寂を破った。

尿道口から、ほぼ透明に近い淡い黄色の液体が勢いよく噴き出す。放物線を描いて落ちた尿は、陶器の底に当たり、しゅわしゅわと小さな飛沫を散らした。ボウルの内側を伝い、泡立ちながら水位がみるみる上がっていく。ツンとするアンモニア臭が、汗と精液の匂いに混ざって鼻をつく。

「あ……っ」

若菜の口から、自分でも意味の分からない声が漏れる。長い排尿のあいだ、彼女はただ体をこわばらせ、両手で膝をぎゅっと掴んでいた。尿道の開放感と、膀胱が空になっていく生理的な快感が、強烈な羞恥とともに全身を駆け巡る。しゅわわ……しゅるる……と勢いが衰え、最後の一滴がぽたりと水面に落ちた時、彼女は深いため息をついた。太腿の内側を伝う尿の感触が、やけに生ぬるい。そのぬくもりに、自分の身体の内側がすっかり外に出てしまったような錯覚を覚えた。

三谷が録画を止める。部屋に重い沈黙が落ちた。サラダボウルの中には、まだ湯気の立つ淡黄色の液体が半分ほど溜まっている。その表面が、微かに揺れていた。

「……すげえ」

高橋が、うわごとのように呟く。その声には、もはや茶化すような調子は微塵もなかった。

若菜が立ち上がろうとした瞬間、高橋の手が伸びてきて、濡れた彼女の股間に触れる。尿でぬめる陰毛を指で掻き分け、まだひくついている膣口に中指を押し当てた。

「ひゃっ……!」

若菜の腰がびくんと跳ねる。高橋はそのまま彼女の身体を引き寄せ、ラグの上に押し倒した。背中にフローリングの硬さと、ラグの繊維のざらつきが同時に感じられる。天井の蛍光灯が、まぶたの裏でぼんやりと滲んだ。

「奥さん……俺、まだ、一度も中に出してないんすよ」

高橋が覆いかぶさりながら、切羽詰まった声でそう言った。その標準サイズのペニスは、すでに硬度を取り戻し、亀頭をてらてらと光らせている。尿道口から滲む透明な先走り汁が、若菜の下腹部に糸を引いた。

「だから……私に?」

若菜の声はもはや抵抗ではなく、確認だった。高橋は無言で幾度もうなずき、彼女の両足を持ち上げる。膝裏を抱え込まれ、太腿が胸につきそうなほど折り畳まれた正常位の体勢。露わになった膣口は、さっきの三谷の精液と、放尿の残りと、新たに分泌された愛液でびっしょりと濡れ、複雑な匂いを放っている。陰唇はひらき、クリトリスは充血してぷっくりと膨らみ、包皮から顔を覗かせていた。高橋は一瞬その光景に見入り、それから腰を進める。

ぬぷっ……。標準サイズの亀頭が膣口を押し広げる。巨根ほどの圧倒感はないものの、先ほどまで三谷で押し広げられた膣壁は敏感さを増しており、高橋のペニスから伝わる熱と硬さを、粘膜の襞の一枚一枚がはっきりと感じ取った。

「ああっ……高橋さんの、硬い……」

若菜は背中をのけぞらせ、思わず声をあげる。高橋は勢いよく腰を打ち込んだ。ぐちゅっ、ぬぷっ、と粘液の音が結合部から響く。浅い抽送を繰り返したかと思うと、突然、最奥まで一気に貫く。子宮口を亀頭でぐにゅりと押し上げられ、若菜の視界に白い火花が散った。

「はぁんっ! そこ、ああっ!」

高橋は抽送のリズムを速め、パンッ、パンッと腰骨を打ちつける。若菜の膣はもう完全に男根を受け入れる形に煮崩れ、ひくつく襞がペニスに絡みついては離れない。結合部から溢れた愛液が泡立ち、陰毛をぐしょぐしょに濡らしていく。

その時、三谷が再び若菜の顔の横に膝をついた。彼の巨根もまた、完全に勃起し反り返っている。太い幹の表面に浮き出た血管が脈打ち、亀頭の縁はぬめりを帯びて光っていた。

「奥さん、口……」

三谷の声は掠れているが、どこか縋るような響きがあった。若菜は高橋に突き上げられながら、首を横に向け、大きく口を開ける。ずりゅっ、と三谷の巨根が口腔内に侵入した。先ほどまでとは違う、塩辛くて少し苦い味。口蓋を亀頭で擦られ、喉奥まで一気に満たされる感覚に、若菜は「んぐっ」と咽た。

「すいません……でも、我慢できないっす」

三谷はそう言いながら、若菜の頭を両手で固定し、腰を前後に動かし始めた。じゅぽっ、じゅぽっ、と口唇とペニスの擦れる水音が、粘着質に部屋へ響く。

高橋が下から最奥を突き上げ、三谷が上から喉を犯す。二つの穴が同時に異なるリズムで貫かれ、若菜の意識は快楽の濁流に呑み込まれていった。鼻から抜ける息がひんひんと鳴り、口の端からは唾液がだらだらと顎を伝ってシーツ代わりのラグに染みを作る。涙と汗と尿と精液と唾液、ありとあらゆる体液が彼女の顔と身体をぐしょぐしょに濡らしていた。

「奥さん……イきそうっす、中に、出していいっすか!」

高橋の声が切迫する。若菜は口を塞がれたまま、必死に首を縦に振った。

「んんんっ! んっ、んーっ!」

高橋が腰を深々と突き入れ、最奥でペニスを震わせる。どくん、どくん、と脈打つ熱い奔流が、子宮の入り口に直接叩きつけられる感触。一回、二回、三回……長い射精の間、高橋は骨盤を押し付けたまま獣のような低い唸りをあげていた。

その熱さに刺激され、若菜の膣もまた激しく痙攣する。高橋の精液を受け止めながら、膣壁がぎゅうぎゅうと締まり、彼女は二度目の絶頂へと突き上げられた。視界が真っ白に染まり、全身が総毛立つ。指先が、つま先が、子宮が、同時にビリビリと震えた。

「んぐっ、んんんんーっ!」

くぐもった悲鳴が、三谷のペニスを通して骨伝導で響く。それを合図にしたかのように、三谷もまた喉の奥で射精した。どぷっ、どぷどぷっ、と粘り気のある苦い液体が喉の粘膜に勢いよく打ちつけられる。若菜はむせながらも、溢れ出る精液を必死に飲み下した。喉がごくん、ごくんと鳴るが、量が多すぎて口の端から白濁が逆流する。

ずるり、と音を立てて三谷が口からペニスを引き抜くと、彼女はげほげほと咳き込み、涙でぐしゃぐしゃになった顔で荒い呼吸を繰り返した。口の中は精液の生臭さでいっぱいだった。高橋もまた、ゆっくりと彼女の中から出ていき、栓を失った膣口からは、自分が注いだばかりの精液がどろりと溢れ出る。白濁液が肛門の窄まりを伝い、ラグの上に小さな水たまりを作った。

「……次、俺も、もう一回」

息を整える間もなく、三谷が若菜の肩に手をかける。彼の巨根は射精したばかりだというのに、まだ硬さを保ったまま凶暴にそそり立っていた。三谷はぐったりと横たわる若菜の両脚を抱え直し、自分の前に引き寄せる。

「三谷さん、ま、待って……今、高橋さんのが、まだ中に……」

若菜の制止も聞かず、三谷はぬめる膣口に亀頭を押し当てる。中には高橋の精液がたっぷりと溜まっていて、それが天然の潤滑油となった。ぬぷぷぷっ……ずりゅん! 巨根が一息に最奥まで突き刺さる。異物として存在する他人の精液ごと攪拌され、ぐちゅん、ぐちょん、と今までにない淫猥極まる水音がフローリング中に響き渡った。

「あっ、ああああっ! それ、だめ、あ、でも、あああっ!」

若菜の腰がひとりでに跳ね上がる。三谷の腰遣いはさっきよりもさらに激しく、まるで最初から絶頂だけを目指しているかのようだった。パンッパンッパンッ、という肉の打ち合わさる音が加速する。彼女の中に入っている高橋の精液が、三谷の抽送によって泡立てられ、白く濁った粘液となって結合部から吹き出していた。

高橋はその様子を、呆けたように見つめている。自分がついさっきまで繋がっていた女が、別の男に貫かれ、自分の精液をまき散らしながら嬌声をあげている。その光景は、彼にとって初めて見る種類の生々しい興奮だった。

「奥さん、イッて……俺も、イく……」

三谷が息も絶え絶えにそう言い、最後の数回は体重をすべて乗せて腰を打ち込んだ。ぐちゅっ、ずりゅん、どぷっ。最奥で亀頭が弾け、二度目の精液が子宮口めがけて放出される。どくどく、どくどく、と脈打つたびに、三谷の腰がかくかくと小さく震えた。若菜の身体もまた、熱い奔流に灼かれて三度目の絶頂に達する。声にならない叫びが口から漏れ、膣壁が三谷のペニスを離すまいとぎゅうぎゅうに締め付けた。ひくつき、波打ち、収縮を繰り返す膣内で、二人分の大量の精液がどろどろに撹拌されている。

やがて三谷がゆっくりと腰を引き、ずるり、と巨根が抜け落ちる。今度こそ、若菜の膣口は閉じることができず、ぽっかりと赤く開いた穴から、白濁した液体がとめどなく溢れ出した。量があまりに多く、どろりどろりと流れ出してはラグの上に大きな染みを広げていく。空気中に、複数の男の精液が混ざり合った特有の強烈な匂いが立ち込めた。それはアルコールの残り香や汗の酸っぱさよりも、もっと原始的で、濃厚な生命の匂いだった。

高橋が中出し一回、三谷が中出し二回。口内射精は高橋がまだだったが、さすがにそれ以上の行為を続ける体力は、三人の誰にも残っていなかった。若菜は手足を投げ出し、フローリングの上で大の字になる。呼吸はまだ荒く、脈拍は耳の奥でどくどくと鳴っている。

高橋が隣に寝転がり、三谷も反対側にごろりと横たわる。三人分の汗ばんだ肌が触れ合い、じっとりとした温もりを分け合った。窓の外では、梅雨前の湿った風が木々を揺らす音がする。室内のむっとした篭った空気の中、天井の蛍光灯だけが、すべてを見下ろすように白々と照らし続けていた。

ソファの方からは、達也の変わらぬ寝息が聞こえている。規則正しいそのリズムだけが、この部屋に残された唯一の秩序だった。

若菜は天井を見つめながら、ぼんやりと瞬きをする。瞼の裏には、さっきまでの自分の痴態がこびりついて離れない。羞恥なのか、快楽なのか、それとも別の何かなのか、うまく名付けられない感情が胸の奥で渦を巻いている。ただ、身体の芯にまだ熱がくすぶっていることだけははっきりと自覚できた。自分という人間の底が、思っていたよりずっと深い場所にあったことを、今さらながらに知ってしまったような心地だった。

二人の後輩たちも、しばらくは無言だった。だが、やがて高橋が小さく笑い声を上げ、三谷がそれに釣られて笑う。その笑い声は不思議と乾いておらず、むしろ妙な連帯感と、終わった後の気怠い充足感に満ちていた。

あとは、ただ静寂だけが、ゆっくりと三人の上に降り積もっていった。

第7章 風呂場の睦言と「また食べにきてね」、秘密を抱えた日常へ

第7章のシーン

第7章: 風呂場の睦言と「また食べにきてね」、秘密を抱えた日常へ

フローリングの冷たさが背中に沁みて、若菜はようやく体を起こした。太腿の内側を伝う生ぬるい感触が、重力に従ってラグの上に新たな染みを作っていく。高橋と三谷も、ゆっくりと身を起こし、互いのぐしょぐしょになった裸を見合わせては気まずそうに笑った。

「このままじゃ、ちょっと寝られないわね」

若菜の声はかすれ、喉の奥にまだ精液の苦みが残っている。壁の時計は午前一時を少し回ったところで、窓の外の湿った闇はますます濃くなっていた。ソファでは相変わらず達也の寝息が規則正しく響いている。

「お風呂、入りましょ。三人ともべたべただし……体、洗わないと」

若菜が立ち上がると、膝がかくんと震えた。高橋が慌てて手を貸し、三谷が反対側から支える。裸のままの三人は、互いの肌にこびりついた汗と精液と尿の混ざり合った匂いをさせながら、廊下を抜けて浴室へ向かった。

脱衣所の白い蛍光灯が、容赦なく三人の裸体を照らし出す。若菜は鏡に映る自分の姿に、思わず目を逸らしそうになった。髪は乱れて顔に張り付き、口元には唾液の乾いた跡が白くこびりついている。胸の先端はまだ充血して硬く尖り、腿の内側には幾筋もの白濁が伝って固まりかけていた。その太腿には、さっき高橋がしゃぶりついた痕が、うっすらと赤く内出血している。そして何よりも、まだぽっかりと開いたままの秘裂からは、二人分の精液がとろりと溢れ出て、陰毛をぐしょぐしょに濡らしていた。

「すごい……顔、ぐちゃぐちゃ」

若菜がぼそりと呟くと、高橋が後ろから鏡越しに彼女の顔を覗き込んだ。

「でも、すげえ綺麗っすよ。なんか、こう……色っぽいっていうか」

「ばか、お世辞でも嬉しくないわよ」

若菜は照れ隠しに浴室のドアを開け、シャワーの栓をひねった。勢いよく飛び出す湯気とともに、浴室はあっという間に白い湿気で満たされる。三人は狭いタイル張りの床に身を寄せ合いながら、シャワーヘッドを手に取った。

まず若菜が三谷の背中に湯をかける。広い肩甲骨のあいだを伝う水滴が、筋肉の盛り上がりを際立たせた。片手でボディソープを泡立て、その背中に手のひらを滑らせる。ぬるぬるとした泡の感触に混じって、硬く引き締まった男の肌の感触が掌に心地よい。

「三谷さん、背中、すごく広いのね」

「そうっすか……?」

三谷は照れくさそうにうつむきながらも、若菜の手の動きに身を任せていた。泡が腰のあたりまで達すると、彼の半勃ちのペニスがぴくんと震える。まだ若菜の手の感触を覚えているのだろう、亀頭の先端が泡のあいだから顔を覗かせ、ぬめりを帯びて輝いていた。

「俺も、奥さんの背中、洗いますよ」

高橋が背後から若菜の肩に手を置いた。両手いっぱいに泡をすくい、首筋から背骨に沿ってゆっくりと滑らせる。彼の指が肩甲骨の窪みをなぞり、腰のくびれに達したとき、若菜は思わず小さく息を呑んだ。

「ん……そこ、くすぐったい……」

高橋の手は止まらない。泡まみれの掌が脇腹を伝い、やがて乳房の横にまで届く。指先が、さっきまであれほど激しく弄ばれたその膨らみのふちを、ほんの少しだけかすめた。

「高橋さん、そこは自分で洗うから……」

若菜が振り返りかけた瞬間、三谷の泡立った手が彼女の下腹部に伸びていた。へそのあたりをくるくると円を描き、その指は徐々に下へ、茂みのあたりへと滑り落ちていく。

「あっ……ちょっと、三谷さんまで……」

「だって、ここ、すごく泡が立ってて」

三谷の指が陰毛を泡立たせ、その奥のぬめる肉襞に触れそうになる。若菜は膝をぶるぶると震わせながら、逃げようとして後ろの高橋の胸に背中を預ける格好になった。

「もう、ふたりとも……これじゃあ、全然きれいにならないじゃない」

若菜の抗議の声はしかし、明確な拒絶にはなりきれていなかった。浴室という閉ざされた空間で、三人の吐息と湯気と泡が混ざり合い、独特の甘やかな空気を醸し出している。壁を伝う水滴の音、シャワーの噴き出すかすかな唸り、そして互いの肌が触れ合うぬるりとした水音だけが、むしろ沈黙よりも饒舌に彼らの欲望を語っていた。

不意に、三谷が膝をつく。タイルの硬さに顔をしかめながら、彼の顔が若菜の腰の高さに近づいた。泡の向こうに見える秘裂は、まだかすかにひくつき、ぬめりを帯びて濡れている。

「ちょっと……三谷さん、まさか……」

若菜が言い終えるより早く、三谷の舌が泡の下の陰核に触れた。ぬるり、と熱くて柔らかい感触が、敏感な突起を舐め上げる。

「ひゃん……っ!」

若菜の腰が跳ねた。高橋が後ろから彼女の肩を支え、逃げられなくする。三谷の舌先は執拗に、ぬめりを帯びた襞のあいだを縫うように這い回った。くちゅっ、くちゅっ、と泡と愛液の混ざり合う卑猥な音が、浴室に谺する。さっきまであれほど激しく貫かれたそこは、まだひどく敏感で、舌が触れるだけでびりびりと電流が走るようだった。

「や、やだ……そんなとこ、まだ、感じちゃうから……あっ、んんっ」

若菜は両手で高橋の腕にしがみつき、ただ立ち尽くすことしかできない。三谷の舌が膣口に差し込まれ、中に残っていた精液を掬い取るように動くたび、太腿の内側がひくひくと痙攣した。くちゃり、ぬちゅっ……。卑猥な水音が響くたびに、若菜の顔は羞恥と快楽でゆがみ、口からは意味をなさない声が漏れ続ける。

「奥さん、気持ちいいんすか?」

高橋の囁きが耳元をかすめた。彼の手はすでに若菜の乳房を背後から鷲掴みにし、泡の滑りを借りてこね回している。親指と人差し指で乳首を挟み、くりくりと転がすように刺激され、若菜はただ首を振ることしかできない。

「ちが……や、ちがう、んんっ、きもちいいとか、そういうんじゃ……ああっ!」

三谷の舌が奥まで差し込まれ、ちゅうっと吸い上げられる感覚に、若菜の膝ががくんと折れた。高橋が支えていなければ、そのまま床に崩れ落ちていただろう。三谷はようやく顔を離すと、口元を泡でぐしょぐしょにしながら、うっすらと笑った。

「奥さんのここ、すごく熱くなってましたよ。まだイけそうっすね?」

「なに、言って……」

若菜は肩で息をしながら、恨めしげに三谷を睨んだが、その目はとろりと潤んで、まるで強がりにしか見えなかった。高橋が背後からぎゅっと抱きしめ、泡まみれの胸を若菜の背中に押し付ける。高橋のペニスはすでに硬く反り返り、彼女の腰のくぼみに亀頭を押し当てて、ぬるぬると先走りを塗りつけていた。

「俺も、もう一度だけ……」

高橋の切羽詰まった声に、若菜は観念したように小さく頷いた。どうせ、ここまで来たら同じことだ。浴室の湿った熱気が、そんな諦めにも似た思いを甘やかに溶かしていく。

三谷が立ち上がり、若菜の口元に自分のペニスを近づける。その巨根はまだ泡まみれで、湯気のなかいっそう大きく見えた。若菜はされるがままに口を開け、ぬるりと亀頭を咥え込む。

「んぐっ……んんっ……」

れろれろ、ちゅぽっ、くちゅっ。泡の苦さと、男の塩辛い味が口いっぱいに広がる。シャワーの湯を浴びながらのフェラチオは、これまでと違った滑りと温度を持っていた。舌の上でペニスがぬるぬると蠢き、口蓋を亀頭で擦られるたびに、喉の奥がきゅんとなる。

その間にも高橋が後ろから、泡で滑りのよくなったペニスを膣口に押し当てていた。ぐちゅっ……ぬぷぷっ。さっきまで散々に貫かれたそこは、いとも簡単に標準サイズのペニスを受け入れる。膣壁が熱を持ってひくつき、侵入者に絡みついた。

「んんんっ……!」

口を塞がれたまま、若菜はくぐもった声をあげる。高橋の腰がゆっくりと前後に動き始めると、結合部から泡の混ざった卑猥な水音が響いた。ぐちゅっ、ぬちゃっ、ずりゅっ。後ろからの抽送と、前からの口腔内への挿入が、不規則なリズムで同時に彼女を貫く。

三谷が若菜の頭を両手で支え、自分から腰を動かし始めた。ずりゅ、ずりゅっと口腔を犯すペニスの味と感触に、若菜はただされるがままになる。鼻から抜ける吐息がひんひんと鳴り、口の端からは唾液が泡と混ざってだらだらと顎を伝う。その間も、高橋の抽送は加速し、パンッパンッと腰が尻を打つ音が浴室に谺した。

「奥さん……俺、もうイきそうっす……」

三谷の声が掠れ、彼の腰の動きが速くなる。同時に高橋も最奥に亀頭を打ち込み、びくびくと震え始めた。どくん、どくん、と膣内で精液が放たれる熱い感触に、若菜の意識はまたしても白くかすんでいく。彼女は三谷の巨根を咥えたまま、全身を痙攣させて達した。どぷっ、と口の中にも粘液が溢れ、それを必死で飲み下す喉が、ごくりと鳴る。

「はあっ……はあ……んん……」

三谷がペニスを抜くと、若菜はその場にしゃがみ込み、肩で息をしながら荒い呼吸を繰り返した。口の中にはまだ苦い精液の味が残り、膣からは高橋の出したばかりの熱い液体が、泡とともに太腿を伝っている。浴室のタイルの冷たさだけが、燃え上がるような身体に心地よかった。

そのあと三人は、ようやくまともに体を洗い合った。といっても、互いの背中を流し合うその手つきには、まだ甘やかな名残があり、何度も手が止まっては見つめ合い、小さく笑い合った。そうしてやっと浴室を出たときには、壁の時計は午前二時を大きく回っていた。

「……そろそろ、帰らないと」

高橋が名残惜しそうに呟いた。三谷も無言でうなずく。ふたりとも服を着直し、乱れた髪を手ぐしで整えている。

若菜はバスタオルを胸に巻いたまま、玄関まで見送りに出た。廊下の冷えた空気が、火照った肌に心地よい。リビングの前を通るとき、ソファで眠る達也が小さく寝返りを打つのが見えた。

玄関のドアを開けると、湿った夜風が三人の頬を撫でた。街灯の薄明かりに、しっとりと濡れたアスファルトが光っている。どうやら、彼らが風呂にいるあいだに通り雨があったらしい。遠くでかすかに雷鳴が聞こえ、梅雨の近さを思わせた。

高橋が振り返り、少し照れたような笑顔を見せる。

「奥さん、今日は、その……本当にごちそうさまでした」

三谷も頭を下げた。

「ありがとうございました。すごく……楽しかったっす」

若菜はバスタオルを胸に押さえながら、ふわりと笑った。火照った頬が、夜風で少しだけ冷やされていく。その笑顔は、確かに主婦のものだったが、同時に、ついさっきまで後輩ふたりと激しく交わっていた女のものでもあった。

「ふふふ。また、食べにきてね」

その声には、料理の味と、それ以上の何かを仄めかす甘い響きがこもっていた。高橋と三谷は顔を見合わせ、それから同時に小さく笑うと、夜の闇のなかへと歩き去っていった。

若菜がドアを閉めると、玄関は急に静寂に包まれた。バスタオルを脱ぎ捨て、パジャマ代わりのTシャツとショートパンツだけを身につけてリビングに戻る。部屋にはまだ、酒と汗と精液の複雑な匂いが、むっとりと澱んでいた。

ソファでは、達也が同じ姿勢で眠り続けている。口を半開きにし、規則正しい寝息を立てる夫の顔は、何も知らない。

窓を開け放つと、雨上がりの湿った空気が流れ込んできた。部屋の匂いを薄めるように、しばらくそのままにして、若菜はソファの前のラグに目を落とす。あちこちに染みがこびりつき、サラダボウルの中にはまだ、自分の尿が溜まったままだった。

「……明日でいいか。片付け」

そう呟き、彼女はリビングの明かりを消した。暗がりのなか、夫の隣を通り過ぎるとき、一瞬、達也の乱れた髪をそっと撫でる。指に触れる夫の体温は、ついさっきまで感じていた若い男たちの熱とはまったく違って、ただ懐かしく、そして遠いものに感じられた。

寝室のベッドに潜り込むと、疲れきった身体が一気に重くなる。目を閉じても、瞼の裏には浴室の湯気と、ふたりの後輩の肌の感触がこびりついて離れなかった。やがて、深い眠りが彼女を闇の底へと引きずり込んでいく。

翌朝、目を覚ますと、カーテンの隙間から眩しい朝日が差し込んでいた。昨夜の雨で洗われた空はからりと晴れ、窓の外では雀の鳴き声がにぎやかだ。

リビングに出ると、達也がすでに起きていて、空き缶や皿を流しに運んでいる最中だった。昨夜の宴会の残骸を見渡しながら、頭をかく。

「あー……俺、どれくらいで潰れた……? 覚えてないわ。でも、すごい散らかりようだな」

「あなた、すぐに寝ちゃったのよ。後輩くんたち、ずっと起きてたから」

若菜は平静を装い、コーヒーメーカーのスイッチを入れた。ゴボゴボと湯が沸く音が、静かなキッチンに響く。夫の前で、つい昨夜の出来事など微塵も感じさせないように振る舞う自分の声が、妙に遠くに聞こえた。

「あいつら、楽しかったってさ。さっき高橋からLINEが来てたよ。『奥さんによろしくお伝えください。またぜひ呼んでください』って」

達也がスマホを手に、にやにやと笑いながら近づいてくる。若菜の心臓が、とくんと跳ねた。

「それで? なんて返したの」

「いや、まだ返してないけど……」

若菜はコーヒーカップを手に取り、達也に差し出しながら、さらりと言った。

「また食べにきたいって、ふたりとも言ってたわよ」

その声はあくまで穏やかで、昨日の宴会をねぎらう主婦のものだった。だが彼女の脳裏には、玄関先で同じ言葉を口にした昨日の自分の姿が、鮮やかに蘇っている。夫に向けたこの言葉が、あのとき後輩たちに向けた言葉とまったく同じ響きを持っていることに、誰よりも彼女自身が気づいていた。

「そうか。じゃあ、また呼んでやるかな。今度は俺も最後まで起きてるようにしないと」

達也は笑いながらコーヒーを啜り、何の疑いもなくリビングの窓を大きく開け放つ。新鮮な朝の空気が、昨夜の残り香をきれいに洗い流していくようだった。

そのとき、若菜のスマホが小さく震えた。画面を覗くと、見知らぬ通知が一件届いている。差出人は、昨夜のうちにラインのグループが作成されたらしい、そのグループ名に、彼女の指が止まった。

差出人は高橋だった。先輩ツマを使った卑猥な語呂合わせのグループ名が、朝日に照らされた画面の上で、きらきらと輝いている。続いて、三谷がスタンプをひとつ送ってきた。それから、昨夜のサラダボウルの写真が一枚、通知として画面に現れる。

「若菜? どうかした?」

達也の声に、若菜は慌ててスマホを裏返し、キッチンカウンターの上に置いた。手がほんの少しだけ震えている。

コーヒーメーカーの湯気の向こうで、朝の陽射しが白く眩しい。休日の朝の平和な光景だった。夫がいて、朝食の準備をして、小鳥が鳴いている。何も変わらない日常が、ここにある。

けれど、裏返したスマホの向こう側で確かに動き始めた、もうひとつの時間があることを、若菜はすでに知っていた。昨夜の狂おしいまでの快楽の残響は、まだ彼女の身体の奥底で、くすぶり続けている。太腿の内側の、まだかすかにひりつくその疼きこそが、もう戻れない場所への入り口だったのかもしれない。

それでも彼女は、コーヒーの香りが満ちるキッチンで、何気ないふうを装って朝食の支度を始めた。冷蔵庫を開け、卵を取り出すその手つきは、いつもの主婦のものだ。でも、卵の冷たい感触が指に触れた瞬間、昨夜、浴室のタイルの冷たさに震えた自分の膝を思い出し、若菜はそっと目を閉じた。

秘密はまだ熱を持って、彼女のなかに息づいている。

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読み終えたあとの余韻に。

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登場人物
  • 松原若菜 まつばら わかな
    女性 ・ 29

    外見: 長い黒髪、茶色の瞳、小柄で華奢な体型、色白の肌。服装: 自宅ではノーブラのTシャツとタオル地のショートパンツ。明るく社交的だが、羞恥心が強く、酒に酔うと好奇心と大胆さが勝り抑制が外れる。夫を愛しているが、セックスへの好奇心と欲求不満を内に秘めている。

  • 松原達也 まつばら たつや
    男性 ・ 32

    外見: 短い黒髪、細い目、痩せ型、眼鏡。服装: スーツから部屋着のTシャツとスウェットに着替えている。真面目で仕事熱心、後輩思いだが酒に弱い。

  • 高橋 たかはし
    男性 ・ 29

    外見: 茶色の短髪、二重の大きな目、痩せ型でジャニーズ系の甘い顔立ち、標準サイズのペニス。服装: カジュアルな私服、チノパンとポロシャツ。ノリが良く、お調子者だが、羞恥心もある。

  • 三谷 みたに
    男性 ・ 28

    外見: 黒い短髪、切れ長の目、がっしりした体格、筋肉質、巨根(約18cm)。服装: カジュアルな私服、デニムとTシャツ。おとなしいが、命令には素直に従う。照れ屋だが、性欲は強い。

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