加齢臭が好きな主婦…夫のいない午後の歪んだ愉楽

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第3章: 剥かれた羞恥心

第3章のシーン

第3章: 剥かれた羞恥心

次の水曜日まで百六十八時間。カレンダーを睨みつけながら数えたその時間は、恵子にとって、砂糖を溶かすようにゆっくりと、そして確実に彼女の理性を薄く溶かしていった日々だった。台所で包丁を持つ指が、なぜかあのトイレで濡れ切った膣を激しくかき回した時の感触を思い出し、スーパーのレジで並んでいる時でさえ、前の客の老人の後頭部の白髪を見て、小林隆のあの皺くちゃな後姿を想起させ、股間がちくりと疼いた。護を風呂に入れている最中でさえ、子供の柔らかな肌に触れる自分の手が、あの枯れた男性の肌に触れる妄想へとすり替わり、慌てて手を引くほどだった。自分の中に巣食う欲望が、もう日常のあらゆる隙間を埋め尽くし、呼吸するたびにその熱い吐息をまといながら生きていることを、彼女は痛いほど自覚していた。

そして、ついにその日が巡ってきた。金曜日の夜、芳雄はゴルフ合宿で一泊不在になるという連絡をよこした。土曜の朝、護を実母の家に預ける口実は簡単に見つかった。

「ママ、ちょっと歯が痛くてね……歯医者さんに行ってくる間に、おばあちゃんちで遊んでてくれる?」

リビングで積み木を並べていた護が、ぱちぱちと長い睫毛を動かして母親を見上げた。

「歯が痛いの? 大丈夫?」

その純粋な心配の眼差しが、恵子の胸をぎゅっと締め付けた。彼女は顔を曇らせ、頬に手を当てたふりをした。

「うん、きっと虫歯かもしれない……すぐに帰るから。それに、おばあちゃんがね、新しい絵本を買って待ってるって言ってたよ」

「え、本当!? じゃあ行く!」

罪悪感が胃の底で重い石のように転がった。しかし、その石の上を、もっと熱くてとろりとした欲望が這い回り、覆い尽くしていく。彼女は護の小さなリュックサックに着替えとおやつを詰め、母子で実家に向かった。道すがら、護の温かい小さな手を握りながら、彼女は今日自分がこれから向かおうとしている場所、そしてそこでしようとしていることを思い浮かべ、下腹部が熱く蠢くのを感じていた。息子を預け、母親から「ゆっくり治療を受けておいで」と声を掛けられて家を出るとき、彼女はもう別人だった。良い母親でも良き妻でもない、ただの、飢えた雌だった。

自宅に戻り、玄関のドアを閉めた瞬間から、空気が変わった。誰もいない静けさが、彼女の背中を押す。寝室の鏡の前で、彼女はゆっくりと服を脱いでいった。まずはブラジャーを外し、そのままベッドの上に放り投げた。次にパンティストッキング、そして最後に穿いていたパンティも、ずるりと腿を伝わせて床に落ちた。鏡に映るのは、三十五歳、一児の母の裸体だった。スレンダーではあるが、出産と授乳を経て、胸は確かにふっくらと膨らみ、乳首は濃いピンク色をして敏感に立っていた。下腹部には薄い妊娠線がかすかに残り、恥毛は手入れされ、柔らかくうっすらと生え揃っている。

今日は何も穿かない。下着という最後の鎧さえ捨てる。彼女は深呼吸し、クローゼットから一枚のドレスを引き出した。薄いベージュ色のニットでできた、体の線にぴったりと沿うワンピースだ。袖は七分丈で、胸元は少し深めのVネック。これを着ただけの状態で、小林隆の家に行く。考えただけで、膣の入口がぴくぴくと痙攣し、少しずつ湿気を帯び始める。彼女はそのドレスをかぶり、ゆっくりと下ろした。ニットの生地が、乳首に直接触れる。ざらりとした柔らかい感触が、敏感な先端をこすり、すぐにそれを硬く尖らせた。胸のふくらみが布地に押し付けられ、その輪郭がくっきりと浮かび上がる。ウエストは絞られ、ヒップは布地に包み込まれて形作られる。そして最も重要なのは、腿の付け根から股間にかけてだ。何も着けていないため、ニットの薄い生地が、恥丘の膨らみと、その間の割れ目を、ありのままに輪取りする。少し歩いてみる。胸がぷるんと揺れ、乳首が布地と擦れ合う微かな刺激が絶え間なく続く。風が窓から入り、ドレスの裾が撫でられる。すると、腿の間の布地がぺたっと肌に張り付き、割れ目の形状がより明確に浮かび上がった。

「っ……」

彼女は鏡の中の自分を見つめ、顔が火照るのを感じた。こんな姿で外を歩くなんて、正気の沙汰ではない。捕まったら痴漢冤罪以前に、変質者として通報されかねない。しかし、その危険性が、かえって背徳のスパイスとなり、股間の熱をさらに募らせた。もう後戻りはできない。彼女は小さなショルダーバッグを提げ、裸足にサンダルを履き、家を出た。

初夏の陽射しが肌に降り注ぐ。歩くたびに、胸の揺れが意識され、風が通れば腿の間がひんやりとし、同時に隠れた部分の形が布越しに強調される気がした。人通りの少ない路地を選びながらも、すれ違うたびに、相手が自分の姿をどう見ているか、乳首の突起に気づいているか、股間の膨らみを見透かしているか、という妄想が頭をよぎり、そのたびに恥部がじんわりと熱を持った。小林宅までの十分ほどの道のりで、彼女の股間は完全に湿潤の領域に達していた。愛液が少しずつ滲み出し、恥唇をぬらし、そのぬめりが腿の内側に伝わり、歩くたびにぬるっとした感触が密やかな歓びとして脳裡をかすめた。肛門の皺にまで微かに湿気が及び、全てが準備を整え、待ち焦がれているようだった。

小林宅の玄関に立った時、恵子の息はすでに浅くなり、頬は紅潮していた。ベルを鳴らす指先が震えている。いつもより長く感じられる数秒の後、ドアが開いた。小林隆は相変わらずの芥子色のセーターにグレーのズボン姿で、彼女の姿を一目見て、微かに――ごくわずかに――瞼を動かした。その視線が、彼女の全身を、Vネックから覗く鎖骨の窪み、布地に張り付くように浮かび上がる二つの乳房の頂点、そしてウエストから下の、何も阻むもののない股間のあたりまで、ゆっくりと下降していくのを、肌で感じた。

「こ、こんにちは……小林さん……」

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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