加齢臭が好きな主婦…夫のいない午後の歪んだ愉楽

第2章: 理性を溶かす視線(続き 2/3)

鋭く、そして渇いたような、驚きと何か別の感情が混ざった息づかい。小林隆が新聞を握る手に力が入り、紙がくしゃりと音を立てた。恵子は背筋を這うその視線の熱さに、全身の毛穴が開くのを感じた。ぞくぞくと背中に快感の波が走り、股間がぐっしょりと濡れる。レースの生地を通り抜けて、愛液が腿の内側を伝い落ち始めたのを、はっきりと感じ取れる。彼は見ている。老人の混濁した灰色の瞳が、自分の恥毛の生え際や、下着の縁に張り付くように食い入っている。そう思っただけで、膣の奥がきゅんきゅんと痙攣し、子宮の入口がむずがゆくなるような疼きを覚えた。

「……とれました」

ようやく埃の塊を掴み取り、恵子はゆっくりと腕を下ろした。めくれたニットは元の位置に戻るが、肌に残った空気の冷たさと、あの視線の焼け付くような熱は、簡単には消えなかった。彼女は振り向かず、ただ雑巾を手に取り、再び床を拭き始めた。しかし今度は、膝が震えていた。股間はもうびしょ濡れで、レースパンティは愛液に完全に染まり、陰唇の形がくっきりと浮き出ているに違いない。拭く動作のたびに、ぬるっとした感触が腿の内側を広がり、スカートの内側にまでじんわりと染み渡っていく。

残りの一時間は、まるで夢の中のように過ぎた。小林は一言も発しなかった。しかし、彼の存在感は以前よりもはるかに濃厚に、部屋の空気を満たしていた。重苦しいまでの沈黙が、恵子のすべての動作を淫らなパフォーマンスに変えていく。コップを拭く自分の指が、あのディルドーを握る時のことを思い出させ、窓枠を拭く時の腰の動きが、妄想の中で老人に押し倒された時の体の反りを再現しているように錯覚した。

「では……これで失礼します」

時間になり、恵子はやっと言葉を絞り出した。声は完全に潤い、熱を帯びていた。

小林は新聞からゆっくりと顔を上げた。深く刻まれた皺の間から覗く薄灰色の瞳が、彼女の顔をじっと見つめる。それは評価するような、観察するような、そして何かを確かめるような眼差しだった。彼は微かにうなずいただけだった。

「お疲れ様でした」

ようやく口を開いたその声は、ささやくように低く、砂を擦るような乾いた音色だった。それがなぜか、恵子の耳元で「舐めろ」と囁かれた時の妄想と重なり、腰がぐらりと揺らいだ。

家路につく間、恵子の頭の中はあの一瞬の光景でいっぱいだった。めくれたニット。晒された下腹部。そしてあの「はっ」という息づかい。自転車を漕ぐ腿の動きのたびに、濡れた股間がズボン地に擦れ、もっと激しい刺激を求めて疼いた。あの老人は、確かに自分を見ていた。しかもただ見ているだけではなく、慾望を込めて見つめていた。その確信が、恵子の胸の中に甘くて苦い熱を滾らせた。

自宅に戻り、ドアを開けると、リビングからテレビの音が聞こえた。午後三時。まだ護は保育園から帰っていない。実母が迎えに行き、夕方まで預かってくれる日だった。家は静かで、空っぽだった。

その静寂が、一気に彼女の中の渇きを暴き立てた。玄関で靴を脱ぎながら、もう我慢できない。手がひとりでに動いた。ジャケットを脱ぎ捨て、そのままリビングのソファに倒れ込む。グレーのニットはまだ体に密着し、あの時の感触を生々しく蘇らせる。彼女はそっと手をスカートの裾から潜り込ませた。デニムの硬い生地を這う指先が、まずは腿の内側の汗ばんだ肌に触れる。そしてさらに奥へ。びしょびしょに濡れたレースの布地。その中心は、もう熱く腫れ上がり、ぷっくりと開いている。

「んっ……」

思わず声が漏れた。指先で黒いレースを押しのけ、直接、膨らんだ陰唇に触れた。ぬめっとした愛液がたちまち指を包み、熱気が伝わってくる。彼女は人差し指で、ぷりんと飛び出た陰核をそっと撫でた。背筋に電気が走る。

その時、テレビの画面で子供向けアニメの主題歌が賑やかに流れ出した。まるで護がここにいるかのような、日常の音。その音を背に、恵子はソファに深く沈み込み、目を閉じた。もうだめだ、ここで、護がいつも遊んでいるこのリビングで、自分はこんなことをしている。母親失格だ。淫乱な女だ。しかし、その自責の念は、指先から沸き上がる快感にはるかに及ばなかった。陰核をくるくると揉みほぐす動きは次第に激しくなり、もう一方の手はニットの上から自分の胸を掴んだ。ブラのない乳房は柔らかくたわみ、乳首は石のように硬く尖っている。それをぎゅっと摘まむ。

「あ……小林……さん……見て……た……んっ……」

彼女は喘ぎ声を押し殺しながら、あの時の視線を思い浮かべた。老人のあの混濁した、しかし慾望に凝縮された眼差し。それが自分の裸の下腹部を舐めるように見つめていた。そう思うと、膣の奥がぎゅううっと絞まり、さらなる愛液が溢れ出た。指はぬるぬると滑り、陰核を激しくこする。腰がひとりでに浮き上がり、ソファの生地に擦り付ける。

しかし、突然、携帯電話が鳴った。芳雄からのメールの着信音だ。現実が鋭い刃となって突き刺さり、恵子ははっと目を見開いた。指の動きが止まる。鼓動が早鐘を打つ。何てことをしているんだろう。夫から連絡が来ているというのに、息子の部屋とも言える場所で、雇い主の老人を妄想して自慰に耽っている。吐き気がこみ上げてきた。

彼女は慌てて手を引き抜き、スカートを整えた。指は光り、粘つく愛液の糸を引いている。その姿をもう一度見て、激しい嫌悪感が襲った。恵子は立ち上がり、ほとんど走るようにトイレに駆け込んだ。ドアを閉め、鍵をかける。洗面所の鏡には、髪を乱れ、目を潤ませ、頬を紅潮させた情慾にまみれた女が映っている。

「だめ……こんなの……やめなきゃ……」

しかし体は求めている。中断された快感が、かえって猛烈な飢餓感となって襲ってくる。股間は疼き、空虚に脈打っている。もう理性など吹き飛んだ。彼女はズボンとパンティを一気に脱ぎ捨て、便座に腰かけ、再び指を割れ目に当てた。今度は躊躇いがない。人差し指と中指をしっかりと立て、ぐいっと濡れ切った膣口に突き入れた。

「んぐっ……! あっ……!」

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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