加齢臭が好きな主婦…夫のいない午後の歪んだ愉楽

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第2章: 理性を溶かす視線

第2章のシーン

第2章: 理性を溶かす視線

あの日の夜、ベッドの中で極太のディルドーを握りしめ、老人に犯される妄想に溺れて激しくイッた後の朝は、いつもより深い自己嫌悪で始まった。恵子は洗面所の鏡に映る自分の顔を見つめ、頬に残った微かな紅潮がまだ消えていないのを確認すると、そっと手で覆った。目尪に少し涙の痕が滲んでいる。何て醜い女なんだろう、と唇を噛みしめた。五歳の息子を育てる母親が、七十五歳の雇い主に自分の陰部を見せつけ、その夜には妄想で何度も絶頂に達するなんて。台所で護のお弁当を作りながら、包丁で野菜を刻むリズムが、なぜかあのディルドーが膣を掻き回す時のずぶずぶという淫らな音と重なって聞こえ、股間がちらりと疼いた。

「ママ、今日の卵焼き、お星さまの形にして」

リビングから護の声が飛んできた。

「えっ? 星形? 急にどうしたの?」

「きのう、ゆりちゃんが星の形の卵焼き持ってきたんだよ。かっこよかったから、僕も欲しい」

恵子はふと、包丁を置いた。手のひらがじんわり汗ばんでいる。星形なんて器用に作れる自信はなかったが、息子のそんなささやかなリクエストに、胸がぎゅっと締め付けられる思いがした。自分はこんな汚れた欲望に囚われているくせに、護は純粋に星形の卵焼きを欲しがっている。その対比が残酷に思えて、目頭が熱くなりかけた。

「わかった、やってみるね。でも、上手くいかなかったらごめんね」

「うん! ママが作るならなんでもおいしいよ」

その言葉に、恵子はまたしても涙が滲みそうになった。彼女は深呼吸して、卵を割り、だしを加え、フライパンに流し込んだ。形を整えるのは難しかったが、何とか五角形に近いものを作り上げ、それを小さな弁当箱に詰めた。ふと、今日は小林さんの家に行く日だと思い出した。水曜日。いつもと同じ午後一時からの二時間。そのことを思い浮かべただけで、下腹部に熱い塊が転がり落ちるような感覚が走り、腿の内側がゆるく痺れた。

前回は薄手の綿パンティだった。今回はもっと一歩、踏み込もう。彼女は洗濯物を干しているふりをして寝室の引き出しを開け、奥にしまい込んでいたパックを取り出した。一年前、なぜかわからない衝動でネットで買い、一度も着用したことのない漆黒のレースのパンティだった。腰周りは細いストリングで、股間部分は極薄のシースルー生地、その中心には小さなリボンがついている。実用的というより完全に装飾用、いや、男を誘うための下着だ。夫の芳雄に見せたことは一度もない。見せようと思ったこともない。こんなものを穿いて、七十五歳の老人の前で床を拭くなんて。考えただけで恥ずかしさで身悶えしそうになるが、同時に股間の奥がくぅっと熱く蠢くのを感じた。

「行ってきます」

保育園の門の前で、護が元気に手を振った。

「気をつけてね。おやつはバナナとヨーグルトだよ」

「はーい!」

息子の小さな背中が見えなくなるまで見送り、恵子はゆっくりと小林宅へと歩き出した。今日は上半身には薄いグレーのニットを着て、その下にはもちろんブラジャーはつけていない。乳首がウールの繊維に直接擦れ、歩くたびにぷりんと敏感に反応して立ち上がる。下半身は普段着のデニムスカート。その中には、あの真っ黒なレースのパンティが密やかに息づいている。歩く度にストリングが尻の割れ目に食い込み、極薄の生地が陰唇に直接触れる。もう家を出た時点で、股間はじんわりと湿り始めていた。

小林宅の玄関のベルを鳴らすと、いつもより少し遅れて扉が開いた。小林隆は相変わらず芥子色のセーターにグレーのズボン姿で、無言でうなずき、道を開けた。

「こんにちは、小林さん。お邪魔いたします」

声が少し上ずっていることに自分で気づき、恵子は慌ててうつむいた。玄関でスリッパに履き替える時、わざとゆっくりと腰を落とし、スカートの裾がずり上がるのを計算した。透けるような黒いレース越しに、膨らんだ大陰唇の輪郭が、はたして彼の目にどう映るだろうか。直視はできないが、視界の隅で、小林が立ったまま微かに動きを止めたような気がした。

掃除を始めても、彼は居間の椅子に座り、新聞を広げている。しかし今日は、新聞の頁をめくる音がほとんど聞こえない。代わりに、重くて静かな視線が、恵子の動く体全体を、じりじりと這い回っているように感じられた。雑巾がけをする時、彼女はますます大胆になった。膝をつくのではなく、腰を深く落として中腰になり、前後に体を動かす。その度にデニムのスカートは大きく開き、腿の内側の白い肌が露出し、その奥にある黒い影がちらりちらりと誘惑的にのぞく。レースの生地は汗か愛液かでほんのりと湿気を帯び、陰唇に張り付くようになり、動くたびにずるんと微妙にずれる感触が、恵子の理性を溶かしていった。

「……高いところのほこりも、少し取っておきましょうか」

ふと、食器棚の上に埃が積もっているのに気づき、恵子は声をかけた。計画していたわけではなかったが、この瞬間、あらすじにあった「高い棚に手を伸ばす」行為が、自然と導かれるようにして訪れた。

小林は黙ってうなずいただけだった。

恵子は踏み台を探そうとしたが、すぐ近くにはない。少し離れた台所にありそうだ。でも、わざわざ取りに行く必要はない。彼女はそっと息を吸い込み、背伸びをした。グレーのニットは体にぴったりとフィットする薄手の素材だ。両腕を高く上げることで、裾はみるみるめくれ上がっていった。

まずはへそのあたりが見え、そしてその下の平坦な下腹部。子育てで少し緩んだが、まだ締りのある白い肌。そして、へその真下からまばらに生える茶色がかった柔らかな産毛。それらが、ざらりとした空気に直接晒される。恵子はわざと動作を遅くした。指先が棚の端に届くか届かないかのぎりぎりの高さで、体をよじるように伸ばす。するとニットの裾はさらに上がり、ついに、下腹部の最も低い位置、恥骨の上のあたりまでが露出した。黒いレースのパンティの縁が、かすかに見えているはずだ。

その瞬間、居間からかすかに、しかし確実に「はっ」という短い息づかいが聞こえた。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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