加齢臭が好きな主婦…夫のいない午後の歪んだ愉楽

第4章: 枯れ木に咲く狂い花(続き 3/3)

二本の指が奥まで入り、ゆっくりと広げられる。彼女の肛門は柔軟に順応し、むしろ、そのきつい締まりが指を搾り、より強い刺激を求めているようだった。その状態で、小林の陰茎が、再び彼女の愛液で濡れた膣口に、ずぶりと埋め込まれた。

前と後ろ、同時に侵犯される。

「うあああ……っ!?」

唸り声が絨毯に吸い込まれた。膣内を埋める肉棒の動きと、肛門内で広げられる指の動きが、微妙にずれたリズムで彼女の体内をかき乱す。快感の波が二重、三重に重なり、もはやどこがどう気持ちいいのかわからない、混沌とした官能の渦に彼女は巻き込まれた。腰はひとりでに振られ、前後の穴により深い侵入を求めている。彼女は涎を垂らし、目を白黒させながら、ただ「あ……ああ……」と唸るしかなかった。

小林の動きは次第に荒くなり、呼吸も乱れていた。彼もまた、この異常な交わりに興奮していたのだ。彼は肛門内の指を引き抜き、その手で彼女の腰をがっしりと掴み、膣への突き上げを最後の激しさで繰り返した。

「イク……イク……中に……だめ……出さないで……っ」

彼女は意味のわからない言葉を叫んだ。彼はそれに答えず、ただ深く、最後の一撃を彼女の子宮口に叩き込むようにして、静止した。彼女の膣の奥深くで、彼の陰茎が脈打ち、熱い液体が迸るのを感じた。同時に、彼女自身もまた、圧倒的な絶頂に放り投げられた。意識が飛ぶかと思った。全身が痙攣し、肛門までもがきゅんきゅんと収縮し、空虚な快感に喘いだ。

長い時間、ただ荒い喘ぎ声だけが部屋に響いた。

やがて、小林は重い身体を彼女から引き離し、ズボンをゆっくりと上げ始めた。恵子はうつ伏せのまま、微動だにしなかった。腿の間からは、彼の精液と彼女の愛液が混ざり合った白濁した液体が、じわじわと絨毯に染み出していた。肛門はまだ微かに開いた感じがし、ひんやりとした空気が入り込んでくる。彼女の全身には、彼の汗と唾液と精液の、生臭くて甘ったるい匂いがこびりついていた。

「……着ろ」

小林が、床に脱ぎ捨てられた彼女のワンピースを、彼女の背中に投げた。布が汗ばんだ肌にひっつく。彼はもう、最初の無口で無表情な老人に戻っている。ただ、彼の灰色の瞳の奥に、ほんの一瞬、欲望が満たされた後の虚脱のようなものがよぎったように、恵子には思えた。

彼女は震える手でワンピースを拾い、体にまとった。布地が、あらゆる体液でべとべとになった肌に直接触れる感覚が、吐き気を催すほどに生々しかった。下着もなく、ただそれ一枚を羽織っただけの状態で、彼女はよろよろと立ち上がった。足元がふらつく。

小林は玄関まで送りもせず、居間の椅子に座り、再び新聞を広げていた。もう彼女には一瞥もくれない。まるで、用が済んだ品物を前に置き去りにするように。

「……失礼……します」

かすれた声でそう呟き、恵子は玄関へと歩いた。スリッパに履き替え、自分のサンダルを履く。外の光が眩しかった。歩き出すたびに、腿の間からぬるりとした液体がまた少しずつ滲み出てくるのを感じた。乳首は布地に擦れてヒリヒリし、肛門は違和感を覚えるほどに緩んでいた。

家に戻る道のりは、まるで夢遊病者のようだった。人の目が気になって仕方がなかった。誰もが、彼女のワンピースの下には何も穿いていないこと、体中に老人の体液が塗りたれていること、膣と肛門が犯されたばかりであることを見抜いているような気がして、うつむいて早足で歩いた。

自宅の玄関を開け、中に入った。静かだ。芳雄はまだゴルフから戻っていない。護は実母の家にいる。リビングの時計は午後四時を指していた。彼女はそのままリビングのソファに崩れ落ちた。身体中から、小林隆の匂いがたちのぼってくる。あの古びたセーターの匂い、老人の脂汗、タバコ、そして精液の生臭さ。それらが混ざり合い、彼女の鼻腔を刺す。吐き気がこみ上げた。しかし、同時に、その匂いを深く吸い込みたくなるような、倒錯した欲求もまた、胸の底をくすぶっていた。

彼女はソファに横たわったまま、手をまっすぐに伸ばし、リビングの棚の引き出しを開けた。中には、あの極太のディルドーが、冷たく、無機質に横たわっていた。彼女はそれを取り出し、自分の胸の上に載せた。ゴムの冷たさが、まだ熱を帯びた肌に気持ちよく感じた。

今日、あの老人にされたことのすべてが、現実だった。痛みも、快楽も、屈辱も、すべてが。しかし、今、この静かなリビングに一人きりで横たわり、夫の帰りを待っていると、まるで何事もなかったかのような日常が、不気味に彼女を取り囲んでくる。この後、護を迎えに行き、夕飯を作り、芳雄が帰ってきたら「おかえり」と声をかけなければならない。母親として、妻として。

その未来が、信じられないほど空虚に、軽く感じられた。彼女は胸の上のディルドーを握りしめた。ゴムの感触が、あの生身の硬さと熱さには遠く及ばない。今夜、また、この偽物を体に埋め、妄想に耽るのだろうか。でも、もう妄想で満たされることはないかもしれない。現実を味わってしまったから。

窓から差し込む夕陽が、リビングの床をオレンジ色に染めていた。彼女はその光の中に、自分がまたディルドーを握りしめ、何も感じられない絶頂を偽りながら、永遠に飢え続ける自分の姿を見た。

そして、静かに、目を閉じた。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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