第2章: 加齢臭という名の媚薬

第2章: 加齢臭という名の媚薬
玄関のチャイムが甲高く響き、息子・将人の元気な声が日常を取り戻させた気がした。だが、東山友紀子の体の奥深くでは、昨日の昼下がりの出来事がまだうごめき、疼き続けていた。将人を送り出し、再び静まり返ったリビング。昨日の記憶が、膣の最も奥のほうで、じくじくと湿った疼きとして蘇る。布団から起き上がり、自分の体から漂う匂いをかいでみた。義父の紀夫の匂いが、まだそこに残っていた。あれはもはや嫌悪の対象などではなく、甘く、どこまでも濃密な、禁断の香料へと変質していた。その匂いを胸に深く吸い込むと、恥ずかしさと共に、アソコの奥から熱いものがじわりと滲み出てくるのを自覚した。
なぜだかわからない。ただ、リビングのソファで新聞を読んでいる義父の視線を感じるだけで、あの場所がじゅくじゅくと濡れはじめてしまうのだ。彼がページをめくる時の、ごつごつとした指先の動き。咳をするときの、喉の奥から響く乾いた音。何もかもが刺激となって、友紀子の感覚を鋭く、危険なほどに研ぎ澄ませていく。自分の部屋で着替えようとした時、友紀子はふと立ち止まった。引き出しから出したのは、ごく普通の白い綿の下着だった。だが、その一瞬のためらいが、決定的な選択を生む。彼女はその下着を引き出しにそっと戻し、何もつけないまま、淡い色のワンピースを一枚だけ羽織った。
薄いワンピースの生地が、直接、硬化した乳首や敏感な陰部に触れる感触は、まるで誰かに常に撫でられているかのような羞恥と、それでいて抗いがたい興奮を同時に引き起こした。胸の膨らみの先端や、股間のぷっくりと膨らんだ敏感な部分の輪郭が、布地の上からありのままに浮かび上がっているのが恥ずかしくて、その無防備さが背徳的な熱を帯びていく。台所に立ち、皿を洗えば、冷たい水しぶきが素肌に直接伝わってびくりと身が震える。少し腰を曲げただけで、スカートの裾がめくれ上がり、太ももの内側の素肌が空気に触れる。その度に、紀夫の視線が背中に突き刺さっているような気がして、息が乱れるのだった。
床拭きをするために四つん這いになった時、友紀子は意識的に、いや、無意識に、お尻を高く突き上げるような格好をしてしまった。ワンピースの裾は自然と背中に落ち込み、太ももの付け根から、ぷっくりと膨らんだ陰部の裂け目、そしてその奥にある小さな肛門のシワまで、まるで見せるかのように無防備に晒されていた。自分でも何をしているのかわからない。ただ、この格好でいると、義父が背後に現れるのではないか、そして、この無様な姿をじっくりと見られるのではないか、という想像に、アソコが熱くうねるのを感じていた。
気配に気づいた時にはもう遅かった。紀夫の特有の、古い本と汗と、そして雄の獣が放つような加齢臭が、背後からゆっくりと、だが確実に彼女を包み込んでいた。その匂いを嗅いだ瞬間、友紀子の頭の中が真っ白になった。膣内から愛液が溢れ出し、太ももの内側を伝ってしたたり落ちそうになるほどだった。彼は何も言わずに、ただそこに立っている。だが、その沈黙が、かえって友紀子の神経をじりじりと苛んでいく。そして、ついに、彼の乾いた、砂を擦り合わせたような声が響いた。
「その格好、いいぞ」
言葉の意味よりも、その声に含まれる絶対的な所有欲のような響きに、友紀子の体はびくりと震えた。顔がカッと熱くなり、地面に顔を埋めたいほどの羞恥に襲われる。だが、体は正直だった。クリトリスが硬く勃ち上がり、アナルがぴくりぴくりと痙攣するのをはっきりと感じた。彼はゆっくりと近づいてきて、その粗い手のひらを、友紀子の突き上げたお尻にそっと置いた。その感触だけで、友紀子は喉から押し殺したような声を漏らしてしまった。
「お義父さん…そんな、そこは…ダメです…」
かろうじて絞り出した言葉は、自分でも驚くほど、甘く艶めかしい喘ぎ声にしか聞こえなかった。紀夫は低く、鼻で笑うような音を立てた。
「汚いも何も、お前の体は全部俺のものだ」
彼はそう言うと、友紀子のワンピースの裾をさらに腰のあたりまでぐいとまくり上げた。完全に裸にされた下半身に、昼の光がじりじりと焼き付く。紀夫の指が、その無防備な谷間をそっと辿った。指先が肛門の縁をなぞるだけで、友紀子は思わず息をのんだ。そこは、誰にも触れたことのない、最も奥深く、最も汚れているはずの場所。夫ですら決して狙わなかった聖域だった。だが、その聖域が、今、この老いた男に侵されようとしている。
彼は愛液でぐっしょりと濡れた友紀子の膣から指を引き抜くと、そのぬめりをそのまま肛門に塗りつけた。ぐにゅっ、という指がねじ込まれる音。あまりの卑猥さに、友紀子は目の前が暗くなりそうになった。指が一本、また一本と入り、内壁をゆっくりと広げていく。その準備が終わると、彼は膝をつき、その巨大で、あの独特の匂いを放つペニスを、友紀子のアナルの穴にぐっと押し付けた。先端が、小さくぴくりと震える肛門に触れた。その熱と硬さに、友紀子の体が恐怖と期待で震える。
「ひぐっ…!」
最初は裂けるような痛みだけだった。あまりの太さに、肛門の縁がちぎれそうになる。だが、その痛みの底から、これまで感じたことのないような、背徳的で濃密な快感がじわじわと滲み出てくるのを感じた。紀夫はゆっくりと、しかし確実に、腰を沈ませていく。ずぶっ、という、内臓まで突き刺さったような音と共に、巨大な肉塊が友紀子の腸をずしりと満たしていった。あの加齢臭が、今度はもっと濃密に、もっと生々しく、彼女の肺の奥まで侵入してくる。
「あっ…だめ…お尻が…お義父さんのものに…なってく…ぅっ…!」
抗議の言葉は、最早、快楽の告白に他ならなかった。紀夫は動き出した。膣を犯す時とは違う、よりねっとりと、より内側を抉るような動き。その一振りごとに、友紀子の体は未知の快感に打ち震える。ぐちゅぐちゅ、という、あまりに生々しい音が、友紀子の羞恥心を粉々に砕きながら部屋に響き渡る。それは、もはやセックスの音ではない。支配と屈服の音であり、一つの穴が、一つの男のものとして作り変えられていく音だった。
紀夫が熱を帯びた濁流を友紀子の腸内に打ち込んだ時、彼女はもう抵抗する気力さえ残っていなかった。ただ、ひたすらに快感を受け入れ、彼のものになることだけを望んでいた。長い射精が終わり、彼がゆっくりとペニスを抜くと、ぐちゃっ、という音と共に、白い濁液と愛液が混じり合ったものが、友紀子の股間からしたたり落ちた。彼女はそのまま、床に顔をうずめたまま、手足をだらりとさせた。膣も、アナルも、もう完全に義父の匂いを染みつけられ、彼のものとして刻印された。あの匂いは、もはや媚薬などではない。友紀子の存在そのものを、支配する烙印だった。
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