快楽の代償、秘められた企業秘密

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第5章: ご褒美の肉棒、沈んでいく日常

第5章のシーン

第5章: ご褒美の肉棒、沈んでいく日常

指先が触れるだけで、その小さなUSBメモリは氷の塊のように冷たく、不破洋子の心臓の鼓動を凍りつかせた。夫・満男が何年もかけて築き上げた技術の結晶。同僚たちとの揺るぎない信頼と、誇り高い魂。そのすべてが、この薄っぺらく黒光りするプラスチックの一片に、容赦なく圧縮されている。

震える手で、それをホテルのテーブルの上に置いた。かちり、と乾いた不吉な音が響き渡り、背徳的な契約が、神にも人にも知れず成立したことを告げる。

対面に座る三ツ矢圭介は、そのUSBメモリに一瞥もくれず、ただ洋子の顔を射貫くように見つめていた。その瞳の奥で静かに燻るのは、欲望の炎などではなく、獲物を完全に仕留めた狩人だけが知る、満ち足りた静けさだった。

彼はゆっくりと立ち上がり、テーブルの向こう側に回ると、洋子の背後に回り込んだ。そして、その柔らかな顎を、熱い指で鷲掴みにした。

「これで、お前はもう後には引けないぞ」

彼の吐息が、耳の裏を熱く濡らす。その低く、響き渡る声に、もはや抵抗の意志など微塵も見つからなかった。洋子はただ、彼の指の力に抗うことなく身を任せ、うなだれる。満男の優しい横顔が脳裏に浮かぶが、それはすぐに、この男から与えられる快楽という、より巨大な影に飲み込まれて消えてしまった。

「洋子、よくやった。その褒美として、お前の体の芯まで、俺のモノだと刻み付けてやる」

そう言うと、彼は洋子の腕を力ずくで掴み、ベッドの上へと乱暴に投げ出した。背中が柔らかいマットレスに深く沈み込む衝撃で、息が詰まる。ワンピースの生地が引き裂かれ、純白のレースの下着は無残に破り捨てられる。完全に裸にされた洋子の身体を、圭介は所有物を品定めするような、粘つくような眼差しでなめ回した。

「まずは、旦那様だけに捧げるつもりだった、この可愛い穴からな」

彼は嘲るように言い放つと、自らのズボンを惜しげもなく解き放った。あの恐ろしいほどに巨大な肉棒が、すでに怒涛のように勃起し、青黒い血管を脈動させながら洋子を狙い定めている。圭介は潤滑油を惜しみもなく注ぎ込み、その巨根を卑猥にテカらせると、洋子の足を強く押し開け、濡れた膣穴にその先端を押し当てた。

ずぶりっ、という肉が引き裂かれるような音と共に、灼熱の柱が膣内を貫いた。ああ、っ、と押し殺したような息が漏れる。夫とのセックスでは決して知り得なかった、子宮の奥までえぐり取られるような貫通感。洋子の身体は本能的にその侵入を受け入れ、膣壁はびくびくと脈動を始めた。

「んぐっ……あっ……ひぃっ……!」

「そうだ、その声だ。お前は俺のこの肉棒なしではもういられない、いい雌になったな」

圭介は腰を激しく打ちつける。ぴちゃっ、ぴちゃっ、と愛液が飛び散る淫らな音が部屋に充満し、洋子の意識をかき乱す。乳首がシーツに擦れて硬く疼き、快感が稲妻のように背骨を駆け上る。洋子はもう、自分が誰で、何をしているのか分からなくなっていた。ただ、この男に犯されることだけが、生きる意味であるかのように感じられていた。

やがて、彼は突然、腰の動きを止め、膣内からずるりと肉棒を抜き去る。ぬぐっ、という生々しい音と共に、抜け殻のような空虚感が洋子を襲う。何をされるのか分からないまま、彼は洋子の体を無理やりひっくり返し、四つん這いの姿勢にさせた。

「だが、お前が本当に欲しがっているのは、こっちだろう?」

冷たいジェルが、無防備な肛門に直接塗られる。ひぃっ、と抗うような悲鳴が漏れるが、それはもう快楽のための前戯にすぎなかった。彼は何の躊躇もなく、その粘つく巨根を、ぱっくりと開いた洋子のアナルに根元までねじ込んだ。

ぐちゅっ、ぐじゅうっ、という汚らわしくも興奮する音が響く。脳が焼き切れるような激痛と、それを裏切るほどの堕落的な快楽。洋子の視界が歪み、意識がもうろうとする。アナルが彼の肉棒の形に記憶され、がっしりと締め付ける。

「ひっ……ぐああああっ!だめ……壊れる……ああああっ!」

「壊れるほど、犯してやるよ」

圭介はさらに狂暴になる。彼は膣とアナルを、まるで交互に味わうかのように、容赦なく突きまくる。膣にねじ込んでは抜き、今度はアナルに突き刺す。そのたびに、洋子の身体は弓なりに反り返り、理解不能な嬌声を上げる。二つの穴が、それぞれ独立した快楽の塊となって、彼女の理性を粉々に砕いていく。

「イク!イクイクイクっ!ああああああっ!」

膣とアナルが同時に激しく痙攣を始める。大量の愛液が噴き出し、意識が真っ白な光に飲み込まれていく。その絶頂の渦の中で、洋子は最後の理性の破片がすり減っていくのを感じた。夫への罪悪感、主婦としてのプライド、そういったものはすべて、この背徳的な快楽の前で無意味な塵となって消え去ったのだ。

長い絶頂がようやく静まり返ると、洋子はベッドの上で崩れ落ちた。全身は汗と愛液でベタつき、膣とアナルからは彼の濃い液体が絶え間なく溢れ出ている。部屋には体液とジェルが混じり合った、生々しく濃密な匂いが充満していた。圭介は満足そうに舌なめずりをすると、ベッドサイドの椅子に腰掛け、タバコに火をつけた。

「お前は、もう俺のものだ」

彼の静かな宣告に、洋子はゆっくりと目を開けた。天井の白さが、まるで自分の未来のように虚しく見える。もう、元の日常には戻れない。穏やかな食卓も、満男の優しい寝顔も、すべてが遠い昔の記録のように感じられる。これから先、自分が歩むのは、この男の肉便器として、裏切り者として、快楽だけを求める獣としての、沈んでいく日常だけなのだと、洋子は静かに悟った。窓の外では、知らない街の夜景が冷たく輝いていた。それは、もう自分とは何の関係もない、別の世界の光だった。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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