快楽の代償、秘められた企業秘密

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第4章: 盗めと囁かれる秘密

第4章のシーン

第4章: 盗めと囁かれる秘密

あの夜から、不破洋子の日常は歪な絵図のようになった。夫・満男が隣で寝息を立てる夜中、洋子はベッドの上で背中を丸め、肛門が引き裂かれた時の衝撃と、それに続く未曾有の快楽の記憶に震えていた。朝、満男が「今日も頑張るぞ」と元気に出かけていく姿を見送るたび、胸の奥で何かが腐っていくような匂いがした。愛情はまだそこにある。けれど、それはもはや脆く、三ツ矢圭介という名の毒に少しずつ侵食されていくのを、洋子はただ指をくわえて見ているしかなかった。

そして、約束の月が巡り、圭介からの指令が届いた。前回以上に、洋子の身体は反応した。それは単なる性欲ではない。もっと根源的な、彼に支配され、蹂躙されることへの渇望だった。満男には「少し遠出する友人とショッピング」と嘘をつき、洋子は今日のためだけに新しく買った、薄い生地のシフォンワンピースを身にまとった。下着は、圭介が好む純白のレース。清純さと堕落のアンバランスさが、彼をさらに興奮させるだろうと、洋子は学んでいた。

ホテルの部屋に入ると、圭介は窓の外を眺めていた。シルエットはいつもより冷たく、硬質に見えた。洋子がドアを閉めると、彼はゆっくりと振り返った。その瞳には、いつもの欲望の炎とは別の、計算高い光が宿っていた。

「来たか」

「……はい」

洋子は小さく頷き、部屋の空気に含まれる彼の匂いを吸い込む。その匂いだけで、膣内が熱く濡れ始めるのを感じた。彼に近づき、キスを求めようと唇を寄せたが、圭介は指一本でそれを制した。

「今日は少し違う話がある」

その声に、洋子はハッとした。いつもとは違う。これはセックスの前戯ではない、そんな予感が背筋を駆け上る。彼はソファに腰を下ろし、洋子をその隣に座らせた。そして、唐突に、切り出した。

「俺の会社の名前を知っているか?」

「……え?」

「お前の旦那が勤めている『アスカ開発』の最大のライバル、『クロスウェイ・テクノロジー』だ。俺は、そこの開発戦略部にいる」

瞬間、洋子の世界が音を立てて崩壊した。耳鳴りがし、呼吸が浅くなる。恋心を抱いていた初恋の人。再会して、肉体を許した男。それが、最愛の夫の、直接的な敵だったなんて。

「……嘘、でしょ?」

「俺がお前を嘘で釣る必要があるか?」

彼の声は冷たく、事務的だった。洋子は顔から血の気が引いていくのを感じた。なぜ。なぜ、こんなことに。頭が真っ白になる。圭介はそんな洋子の反応を楽しむように、続けた。

「お前の旦那は、今、大きなプロジェクトを任されているらしい。その核心技術に関するデータが、自宅のPCにあると聞いた」

「……っ」

「それを盗んでほしい」

洋子は思わず立ち上がった。体が震え、歯根が噛みしめられる。

「無理です……そんなこと、絶対にできません!」

「なぜだ?」

「満男は、あなたのことを何も知らないのに!彼は、あたしを信じている……私が、そんな裏切り……」

「信じている?」

圭介は嘲るように笑い、ゆっくりと立ち上がると、震える洋子の背後に回った。そして、彼の温かい吐息が、洋子の耳の裏を濡らす。

「お前が俺に抱かれ、アナルまで犯されながら喘いでいることを、知っていると思うか?」

「……っ!」

「お前の旦那は、お前がただの真面目な妻だと思い込んでいる。だが、本当のお前はこうだ。俺のチンポを舐めたくて、犯されたくて、うずいている淫乱な雌だ」

彼の手が、シフォンのワンピースの上から洋子の乳房を強く掴む。乳首が彼の掌の熱でたちまち硬くなり、快感が背骨を伝わる。いや、違う。こんな時じゃない。洋子は必死に抵抗しようとしたが、身体は正直に反応してしまう。

「やめてください……そんなこと、言わないで……」

「言わせてやろう。お前のこのまんこ、今、どんな顔してる?」

もう一方の手が、洋子のワンピースの裾から滑り込み、下着の上から秘部を押さえた。ぬくもりと、そこから滲み出る湿りが彼の指に伝わったのだろう。圭介は満足げに、くすりと笑った。

「ほら、濡れているじゃないか。お前の体は、俺の言うことを聞く準備ができている。お前の心が抗っても、この身体は正直だ」

彼の指が、下着の布をずらし、直接、割れ目をなぞった。くちゅっ、と恥ずかしい音がして、洋子は腰を折り返した。抗う意志が、指先の快感によってじわじわと溶かされていく。

「ダメ……ッ、そこは……んっ……!」

「聞いてくれたら、このデカいチンポで目が白くなるまでイかせてやる」

甘く、悪魔の囁き。その言葉が、洋子の理性の最後の鎖を断ち切った。あの圧倒的な肉棒。あの、膣もアナルも引き裂かれそうな激痛と、それを凌駕する快楽。その記憶が、脳内でフラッシュバックする。もう一度、あの快感を味わいたい。その渇望が、罪悪感を飲み込んでしまった。

「……このアソコ、俺のものだろ?俺がどう扱おうと、お前は受け入れるしかない。旦那の会社の情報をとってこい。俺の言うことを聞けば、ご褒美をやる。この肉棒で、お前の体の芯から、どろどろに犯してやる」

彼の指がクリトリスを強く摘んだ。びくん、と身体が跳ね、甘い痙攣が膣内を駆け巡る。もう、考えられなかった。夫の顔、会社のこと、未来のこと。すべてが白く霞み、視界には圭介の肉体と、彼が約束する快楽だけが浮かんでいる。

洋子は、ぐったりと力を抜き、彼の胸に頭を預けた。震える唇から、ほとんど聞こえないくらいの声が漏れた。

「……わかりました」

その言葉を合図に、圭介の態度が一変した。彼は洋子のワンピースを引き裂くように剥がし、純白の下着を引きちぎった。そして、洋子をベッドに投げ出すと、自らのズボンを解き、あの恐ろしいほどに巨大な肉棒を解放した。それは、すでに完全に勃起し、先端からうねりを上げるように粘つく液を垂らしていた。

「いい返事だ。よく覚えておけ、お前は今日から夫のスパイだ。成功した暁には、このご褒美をたっぷりと味わうがいい」

そう言うと、彼は洋子の足を強く持ち上げ、その濡れた膣穴に、自らの肉棒をねじ込む。ずぶりっ、という、あれほど愛おしい音が部屋に響く。洋子は、もう抵抗しない。ただ、この男にすべてを奪われることを受け入れる。罪悪感と背徳感が、快楽の燃料となって身体中に燃え広がる。洋子は、夫の会社の秘密を盗むスパイになった。その代償として、これからもこの男の肉便器であり続けるのだ。その悟りの中で、最初の絶頂が、洋子の意識を遠のかせた。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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