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誰にも言えない肛門自慰に耽る吹奏楽部ボクっ娘が、スーパー銭湯で見た大人の男根を求めマウスピースを呑み込む夜の告白

学生/いけない / 露出/羞恥 全7章 約59分で読了(29,123字) 短編 2026年9月6日

あらすじ

中学二年生の園田唯華は、ちょっとボーイッシュな普通の中学生。ショートカットで男の子っぽい振る舞いをするが、顔は整っており、クラスの男子の中には密かなファンがいるらしい。唯華は、吹奏楽部でトランペットを吹いている。ただ家に帰ると、自室のベッドでお気に入りのBL同人誌を読み耽っていた。好きなキャラクター同士が絡み合い、硬くそそり立つ男性器が喘ぐように描かれるページをめくるたび、胸の奥がじんわりと熱を持つ。受け側の少年が巨根にアナルを貫かれ、恥辱と快楽で蕩けた表情を浮かべるその姿に、唯華は「ボクもああなりたい」という抑えきれない憧れを抱く。服の上からぺったんこの胸に手を這わせ、まだ産毛程度の陰毛しか生えていない股間へと指を滑らせる。クリトリスへの愛撫で小さく達した後、おしりに指を這わせ「ここにオチンポいれらるかな」とBLと同じ情景を妄想する。クリトリスイキした唯華は、ぼぉーっとベッドから自分の机をながめる、机の上あるのは、いつも部活で使っているトランペットのマウスピース。お気に入りのBachの7C。バズィングの練習のため、マウスピースだけ持ち歩いている。手のひらに収まるその金属の冷たさと重みを確かめながら、自分の妄想とのつながりと予感した。それは、誰にも言えない唯華の秘密の入り口だった。
章の終了時点: 自室。唯華はマウスピースをながめ、漠然と自分自身の欲望との結びつきを予感する。

第1章 ボクの秘密とマウスピースの冷たさ

第1章のシーン

第1章: ボクの秘密とマウスピースの冷たさ

学校から帰ったばかりの午後四時、家にはまだ誰もいない。唯華は玄関でスニーカーを脱ぎ捨てると、そのまま二階の自室へと駆け上がった。部活のない水曜日は、一週間でいちばん好きな日だ。誰にも邪魔されず、自分の世界に浸っていられる。

カーテンを閉めきった部屋はほの暗く、空気が少しこもっている。唯華はベッドに倒れ込むと、枕の下から一冊の同人誌を取り出した。表紙には端正な顔立ちの少年が二人、絡み合うように描かれている。指先でページをめくると、さらりとした紙の感触が指の腹をくすぐった。

「……いいなあ」

声に出してつぶやき、唯華は頬をほころばせる。ここ数ヶ月で集めたBL同人誌の中でも、これは特にお気に入りだった。好きなアニメのキャラクター同士が恋に落ち、結ばれる。最初はプラトニックな関係を描いた作品ばかり読んでいたけれど、気づけばもっと深いところまで描き込まれたハードな作品ばかりを手に取るようになっていた。

ページを進めるたび、胸の奥がじわりと熱くなる。受け側の少年が、相手の大きなものを受け入れようと必死になっている場面。痛みと快楽の狭間で揺れる表情。そして、ついに繋がった瞬間の放心したような、それでいて蕩けきった顔。

「ボクも、こんなふうになりたい……」

唯華はスカートの上から、自分のぺったんこの胸に手を当てた。まだ膨らみ始めたばかりのそこは、ブラジャーも必要なく、シャツ一枚で過ごせるほどだ。ショートカットの髪をくしゃりと撫で、鏡に映る自分を思い浮かべる。胸がなくて、髪も短くて、声も低めで。だったらいっそ、男の子になってしまえたらどんなにいいだろう。そうしたら、この同人誌の受けの子みたいに、誰かの腕の中で……

指先がスカートの裾を這い上がり、ショーツの上から股間へと触れた。まだ産毛のような陰毛しか生えていないそこは、けれど確かに熱を持ち始めている。布越しにクリトリスをそっと押すと、ぴりっとした感覚が背筋を走った。

「ん……」

小さく息を漏らし、唯華は目を閉じる。頭の中では、同人誌の一場面が何度も繰り返されていた。受けの少年が後ろから組み敷かれ、太くて硬いものをあてがわれる。最初は嫌がっていたのに、だんだんと声が甘くなっていって。

唯華はショーツの中に手を滑り込ませ、直接その小さな突起に触れた。ぬるりとした感触が指にからみつく。まだ初潮が来てから一年ほどしか経っていない身体は、それでも教えられたとおりに蜜を滲ませていた。

くりくりと指先で愛撫しながら、もう一方の手で同人誌をめくる。今まさに挿入されようとしている場面。受けの子のアナルが、相手のペニスで押し広げられていく描写に、唯華の呼吸は自然と速くなっていく。

「はあっ……あ……」

声を殺そうとしても、漏れてしまう。カーテンの隙間から差し込む午後の光が、自分の指の動きを影絵のように壁に映していた。恥ずかしいのに、やめられない。むしろ、その影を見ていると、まるで誰かに見られているみたいで興奮が増す。

クリトリスへの愛撫は、もう何度も繰り返してきた行為だ。くるくると円を描くように刺激し、時折強く押し付ける。そのたびに腰がびくんと跳ね、太ももの内側がひくついた。

「……ぁ、い、きそ……」

絶頂はいつも突然だった。下腹部の奥がきゅうっと締まり、それが一気に解放されるような感覚。唯華は背中を弓なりに反らせ、声にならない声をあげた。指に伝わるクリトリスの小さな痙攣。どくどくと脈打つ感覚が、ゆっくりと薄れていく。

荒い息を整えながら、唯華はぼんやりと天井を見上げた。指はまだショーツの中にあったが、今度は別の場所へと這わせていく。尻の割れ目にそって中指を滑らせると、そこはさっきまでの蜜でしっとりと濡れていた。

「ここに……オチンポ、入れたら……」

同人誌の受けの子のように、自分も誰かの大きなもので貫かれたら。唯華は恐る恐る、肛門の入り口に指先を当てた。ひくひくと小さく蠢くそこは、まだ誰にも触れられたことのない場所だ。少しだけ押し込もうとしたが、きつく閉じた窄まりは指を受け入れようとしない。

「まだ、無理かな……」

名残惜しそうに指を引き抜き、唯華はゆっくりと起き上がった。スカートの乱れを直し、ショーツから手を抜く。指先は自分の匂いで少し生臭く、それがまた妙にリアルで、先ほどの妄想を引きずる。

ベッドから立ち上がり、机へと歩み寄る。教科書やノートが乱雑に積まれたその一角に、小さなケースが置いてあった。黒い革張りのそれを開けると、中には銀色に輝くトランペットのマウスピースが収まっている。

Bachの7C。吹奏楽部に入って初めて自分のものとして買ってもらった、お気に入りの一品だ。バズィングの練習用に、いつも持ち歩いている。

唯華はマウスピースを手のひらに取り出した。ずっしりとした重みと、ひやりとした金属の冷たさ。まだ少し汗ばんだ手に、その冷たさが心地よく沁みていく。

吹き込み口の縁を親指でなぞりながら、唯華はさっきまで触れていた自分の肛門のことを考えていた。ここは唇に当てて音を出すためのものだけれど……この滑らかな曲線、細くなっていく形状。もしこれを、もし。

そこまで考えて、唯華はぶるぶると頭を振った。

「なに考えてるんだろ、ボク……」

けれど手のひらの上のマウスピースは、ただの楽器の部品には思えなかった。これは、誰にも言えない自分の欲望と、確かにつながっている。そんな予感が、胸の奥でちりちりと熱を帯びていた。

机の上の目覚まし時計が、五時を告げる。もうすぐお母さんが帰ってくる時間だ。唯華はマウスピースをケースに戻し、机の隅に置いた。同人誌はいつものように枕の下へ。カーテンを開けると、西日が部屋中に差し込んで、ベッドの上の乱れをあからさまに照らし出した。

シーツの皺を手で伸ばしながら、唯華はもう一度だけマウスピースのケースを盗み見る。あの冷たい感触が、まだ手のひらに残っているみたいだった。

誰にも言えない秘密の入口。それはきっと、今日という日から始まっているのだと、唯華はぼんやりと思った。

第2章 綾音ちゃんとの境界線

第2章のシーン

# 第2章: 綾音ちゃんとの境界線

放課後の音楽室には、まだ誰もいなかった。

窓から差し込む午後の陽射しが、床に磨かれた木の板をぽうっと琥珀色に染めている。唯華はいつもの席——窓際の一番後ろの机にカバンを下ろすと、中からトランペットのケースを取り出した。留め金をぱちんと外す音が、静かな部屋に妙に大きく響く。金色の楽器の表面に、自分の顔が歪んで映り込んでいるのをぼんやり眺めながら、唯華は指先で冷たい金属の肌をなぞった。

昨夜の自分の熱を、指が覚えているようで、どきりとする。

「ゆいかちゃん、おっはよー!」

勢いよく扉が開いて、綾音ちゃんの声が音楽室じゅうに反射した。肩にかかる黒髪のセミロングを揺らしながら、いつもの明るい笑顔が近づいてくる。セーラー服の胸元で、リボンがぴょんぴょん跳ねていた。

「……もう放課後だから、おはようじゃないかも」

ぼそりと応じながら、唯華はマウスピースを手に取る。Bachの7C。親指と人差し指でつまむと、昨夜の感覚が蘇るような錯覚に襲われて、慌てて楽器の本体に差し込んだ。

「そんなの細かいってば! それよりさ、ゆいかちゃん、聴いてよー。昨日、次のコミケのカタログ見てたら、もう最高のサークルさん見つけちゃってさあ!」

綾音ちゃんは自分の席にカバンを置くなり、身を乗り出してくる。茶色の瞳がきらきらと輝いていて、その無邪気な熱量に、唯華はいつも少しだけ気圧される。でも、嫌じゃない。むしろ、自分の中にある薄暗い欲望の渦を、この明るい光が一時的にでも覆い隠してくれる気がするのだ。

「……どんなサークルなの?」

ロングトーンの練習をしながら、唯華はさりげなく尋ねる。唇に当たるマウスピースの縁が、かすかにひんやりとしている。その冷たさが、今は妙に気になって仕方なかった。

「ファンタジー系でね、幼馴染みの騎士と魔法使いが、旅の途中でだんだん距離が近づいていくっていう設定で、もう絵が美麗すぎて死にそうなの! 特にね、夜の宿屋で二人きりのシーンがあって、そこで——」

綾音ちゃんは早口でまくし立てながら、両手を合わせたり離したり、身振り手振りが大きい。その様子がおかしくて、唯華は思わず口元をほころばせた。

「綾音ちゃん、そんなに大声でBLの話してると、他の人に聞こえちゃうかも」

「えー、今ここには二人だけだし大丈夫だってば! でね、その宿屋のシーンがすごくて、膝枕してるだけなんだけど、もうその絵だけでご飯三杯いけるっていうか——」

綾音ちゃんが話し続けるのを聴きながら、唯華は唇を離してマウスピースの先端をぼんやり見つめた。金属の表面に、自分の唇の感触がまだかすかに残っている。昨夜の自分は、このマウスピースの冷たさを、まったく別の場所で感じようと予感していたのだった。

「……ねえ、ゆいかちゃん、ちゃんと聴いてる?」

はっとして顔を上げると、綾音ちゃんが少しだけ不満そうな顔でこちらを見ていた。唇をとがらせて、机の上に両肘をついている。

「あ、ごめん……聴いてる。膝枕の話なんだよね」

「そっか? なんか今日のゆいかちゃん、ちょっとぼーっとしてる気がする。なんかあった?」

綾音ちゃんの茶色い瞳が、まっすぐにこちらを向いている。唯華は一瞬息を詰まらせ、それから首を振った。

「……別に、なんでもないんだ。ただ、ちょっと寝不足かも」

本当は、寝不足なのは確かだ。昨夜も結局、BL同人誌を閉じてからもベッドの中で指を這わせて、自分の中に眠る欲望の形を確かめようとしていた。あのマウスピースを眺めながら、もしこれを自分の奥に挿入れたらどんな感じがするんだろう、なんて考えてしまって、それから——。

そこまで考えて、唯華は熱くなった頬を隠すように俯いた。セーラー服のスカートの布地を、指先でぎゅっと握りしめる。股間の奥が、かすかに疼くような気がした。

「ゆいかちゃん?」

「……だ、大丈夫なんだ」

綾音ちゃんは少し首を傾げたが、すぐにまた元の明るい調子に戻った。

「まあいいや。でさ、ちょっと質問なんだけど、ゆいかちゃんって、どんなシチュが一番好き?」

ぴしり、と空気が張りつめた気がした。

ロングトーンの音が、すうっと細くなって消える。唯華はトランペットを膝の上に置くと、どう答えようかと迷った。口の中が一瞬で乾いていく。綾音ちゃんが無邪気な目で、答えを待っている。

「……どんな、シチュエーション?」

「そうそう。わたしはやっぱり、甘々な雰囲気の中でゆっくり距離が縮まっていくのが好きなんだけど、ゆいかちゃんはどっちかっていうと、もっと激しい展開のものをよく読んでるよね。前に見せてもらった同人誌も、けっこうハードだったし」

唯華はごくりと唾を飲み込んだ。喉の奥がひりつく。

あの同人誌。綾音ちゃんに見せたのは、まだ比較的ソフトな方だ。でも、本当に自分が求めているもの、自分が受け側として—男の身体になって、巨根に組み敷かれ、恥ずかしい場所をずぶずぶと掻き回される妄想——そんなことは、絶対に言えない。

「……ボクは、その……」

言いかけて、唯華は視線を窓の外に逃がした。グラウンドでは野球部が練習している。白いユニフォームが、遠くで小さく動いていた。男子たちの体つきを、つい無意識に観察してしまって、慌てて目をそらす。

「……受けの子が、最初は抵抗してるんだけど、だんだん気持ちよくなっていって……恥ずかしいのに、もっと求めてしまう、みたいな……そんな、ギャップがあるのが好きなのかも」

精一杯、無難な言葉を選んだつもりだった。でも、口に出した瞬間、自分の言葉が生々しく胸の奥に刺さる。それはまさに、自分が味わいたい感覚そのものだったからだ。

恥ずかしいのに、もっと。罪悪感があるのに、指が止まらない。あのマウスピースの冷たい感触を、昨夜からずっと考えてしまう——。

「あー、なるほどね! ギャップ萌えってやつ? わかるかも! 確かに最初はイヤイヤしてたのに、だんだん乱れていくのって最高だよね!」

綾音ちゃんは明るく笑って、また新しいサークルの話を始めた。その無邪気な同意が、逆に唯華の胸をぎゅうっと締めつける。

綾音ちゃんはわかってない。ボクの言う「気持ちよくなっていく」が、単にフィクションの話じゃないってこと。本当に自分が、それをこの身体で、このおしりの奥で体験したいと思っているなんて、想像もしてないんだ——。

「——あ、そうそう。そういえばさ、隣町に新しいスーパー銭湯できたの知ってる? すごく広くて、ジェットバスも何種類もあるんだって!」

綾音ちゃんが話題を変えた。唯華は、その言葉にぴくりと反応した。

「スーパー銭湯……?」

「うん、週末に家族で行こうって話が出てるんだ。ゆいかちゃんもよかったら——あ、でも、急に誘っても迷惑か。部活の練習もあるしね」

綾音ちゃんが照れ笑いを浮かべる。唯華は、スカートの布地を握る指に力を込めた。

スーパー銭湯。男湯と女湯に分かれていて、脱衣所があって、そこには——。

頭の中で、何かの映像がちらつき始める。それは具体的な像ではなかったけれど、ぼんやりとした期待と恐怖が、ゆっくりと胸の中で渦を巻き始めた。男たちが裸で行き交う空間。もし、そこに自分が——。

「ゆいかちゃん、顔が赤いけど、ほんとに大丈夫? 熱でもあるんじゃない?」

綾音ちゃんが心配そうに顔を覗き込んでくる。唯華は大げさにかぶりを振った。

「だ、大丈夫なんだ。ちょっと、暑いだけで……」

「音楽室、むしろちょっと肌寒いけどなあ。まあ、いいや。とにかく、スーパー銭湯すごくいいらしいから、機会があったら行ってみてよ!」

そう言うと、綾音ちゃんは立ち上がった。スカートのプリーツがふわりと揺れる。

「わたし、もう図書室に行くね。返したい本があるんだ。ゆいかちゃんは?」

「……ボクは、もう少し練習してから帰るんだ」

「そっか。じゃあ、また明日ね! 体調気をつけてよー!」

綾音ちゃんが手を振って音楽室を出ていく。その足音が廊下に遠ざかっていくのを、唯華は座ったまま聴いていた。

ひとりになった音楽室で、唯華は大きく息を吐いた。窓から見える空は、さっきよりも少しだけ橙色が濃くなっている。夕方が近づいていた。

手に持ったマウスピースを、そっと唇から離す。銀色の表面には、自分の唇の跡がかすかに残っていた。

スーパー銭湯。

綾音ちゃんの何気ない一言が、胸の奥でぐるぐると回り続ける。男湯脱衣所。もし、ショートカットでぺったんこの胸の自分なら——もしかしたら、バレずに入れてしまうのではないか。

「……そんなこと、できるわけないのに」

唯華は小さく呟いた。声は震えていた。そして同時に、心臓は激しく脈打っていた。

頭では駄目だとわかっている。危険だし、バレたら大変なことになる。それなのに、体はすでにその危うい期待にじんわりと熱を持ち始めていた。もし、本当に男湯に入れたら。もし、誰かの裸を見てしまったら。あの、BL同人誌で見たような——現実の男性の、本当の巨根を、この目で——。

ぞくり、と背筋に冷たいものが走り、同時に下腹部の奥がじんと疼いた。

唯華はトランペットをケースにしまい、マウスピースだけをそっと手に持った。冷たい金属が、手のひらに重く収まる。いつもは練習のために持ち歩くだけのこれが、今はまったく別のものに感じられた。自分の欲望と、これから起こるかもしれない出来事を、つなぐ鍵のようなものに思えてしまう。

もう気持ちは決まっていた。

週末、隣町のスーパー銭湯に行こう。バレないように、男湯に入ってみよう。怖い。でも、怖い以上に——どうしても、見てみたい。現実の男性の身体を。あの同人誌の世界の、ほんの一片でも、現実に触れてみたい。

吹奏楽部のマウスピースを握りしめながら、唯華は帰り道を急いだ。すれ違う人たちの誰も、この自分の中にある淫らな決意には気づかないだろう。そのことが、逆に唯華の孤独な興奮を、もっと深いものにしていくのだった。

第3章 男湯脱衣所とおじさんの巨根

第3章のシーン

# 第3章: 男湯脱衣所とおじさんの巨根

土曜日の午後、唯華は隣町行きのバスに揺られていた。

窓の外を流れる見慣れない景色をぼんやりと眺めながら、膝の上に置いたボストンバッグをぎゅっと握りしめる。中には着替えとタオル、それから念のため持ってきた部活のトランペットケース。楽器の練習に行くと言って家を出てきた言い訳が、今になって重たくのしかかる。心臓が早鐘を打ち、シートに押し付けられた太ももの裏側がじっとりと汗ばんでいく。

(ほんとに、行くんだ……ボク)

窓ガラスに映る自分の顔は、ショートカットの髪が少し乱れて、頬がうっすらと紅潮していた。ぺったんこの胸を隠すように、わざと大きめのパーカーを選んだのは正解だったかもしれない。でも、声はどうだろう。歩き方は。なにより、あの脱衣所で——。

バスが停留所に滑り込み、唯華は慌てて立ち上がる。

スーパー銭湯は、バス停から歩いて五分ほどの場所にあった。白い壁と木目調の柱が組み合わさった、いかにも新しく清潔そうな建物。休日とあって駐車場はほぼ満車で、家族連れや年配の男性が次々と自動ドアに吸い込まれていく。唯華はその流れから少し離れた場所で立ち止まり、深呼吸を繰り返した。

「……だいじょうぶ。ボク、男に見えるはず」

自分に言い聞かせるようにつぶやき、キャップを目深にかぶり直す。ボストンバッグを肩にかけ、なるべく自然に、でも少しだけ俯きがちに、男湯の暖簾をくぐった。

下駄箱で靴を脱ぎ、券売機で入浴券を買う。フロントの中年女性が一瞬だけ唯華に視線を向けたが、すぐに別の客の対応に戻った。その無関心が、かえって背筋を冷たくさせる。

廊下を進むと、男湯の入口が口を開けていた。

暖簾を押しのけた瞬間、むわりと湿った空気と、シャンプーやボディソープの混ざった湯気の匂いが鼻を突く。浴室から漏れ聞こえる水音と、かすかな話し声。唯華は息を詰め、脱衣所へと足を踏み入れた。

視界いっぱいに、男たちの裸が広がる。

ロッカーの前でタオルを腰に巻く若い男。備え付けの体重計に乗る中年の太った背中。洗面台で髪を乾かす老人の痩せた尻。どこを見ても肌色と体毛と、ぶらりと垂れ下がる陰茎の影。唯華の喉がひくりと鳴り、指先がかすかに震え出す。

(すごい……本物の、オトコの人たち……)

心の中でつぶやきながら、なるべく端のロッカーへと移動する。誰かと目を合わせてはいけない。ボストンバッグを下ろすふりをして、チラリと脱衣所全体を見渡した。

そのときだった。

「——ほら、じっとしてなさいって」

くぐもった、でも優しい声が聞こえた方角。ベンチのところで、小さな男の子にタオルをかけている男性がいた。

三十代前後だろうか。短く刈り込まれた黒髪に、すらりと高い背。無駄な脂肪のない、でも筋肉が過剰すぎない、しなやかな細マッチョの肢体。肩幅は広く、腰は引き締まり、長い脚がすらりと伸びている。

そして。

彼が身動きするたびに、股間のものが、ぶらん、ぶらん、と揺れた。

唯華の目が、そこに釘付けになる。

太く、長く、黒々とした陰毛の茂みに埋もれたペニス。皮をかぶった亀頭はそれでもはっきりと大きく、ぶら下がるだけで質量を感じさせるその肉塊は、唯華が今まで同人誌で見てきたどんな男性器よりも——生々しく、リアルで、そしてなにより巨大だった。

(あれが……おとなの、オチンポ……)

頭の芯がじんわりと熱くなる。ロッカーの金属の冷たさに手のひらを押し付けながら、唯華はその場に立ち尽くした。男性客は、幼い息子の髪をゴシゴシと拭いてやりながら、自分の裸になどまったく無頓着で、その巨根は重力に従ってだらりと揺れている。ぶらん、ぶらん、と歩くたびに揺れるそれが、まるで別の生き物のようにも見えた。

(あんなに、大きい……ボクの、アナルに……)

考えただけで、下腹部の奥がきゅうっと疼く。パーカーのポケットの中で、指がぎゅっと拳を作った。顔がのぼせるように熱く、股間のあたりがじんわりと湿り始める。産毛程度の陰毛しか生えていない、まだ幼い自分の性器が、ありえないほど熱を帯びている。

——もっと、近くで見たい。

でも、そんなことをすれば不審に思われる。それに、このままここにいたら、自分が抑えきれなくなる。

唯華はバッグも開けず、タオルも取り出さず、くるりと踵を返した。

脱衣所の奥、トイレの個室に駆け込む。ドアを閉め、鍵をかけると同時に、へなへなとその場にしゃがみ込む。心臓がバクバクと音を立て、浅い呼吸が止まらない。壁に手をついて立ち上がりながら、便座に腰を下ろした。

(あのおじさんが……ボクを……)

パーカーとジーンズの前をくつろげ、ショーツの上から股間を押さえる。布越しでもわかる、とろりと溢れた愛液が、すでにクロッチ部分をしっとりと濡らしていた。

「……は、ぁ……」

声が漏れる。慌てて片手で口を覆い、もう一方の手でショーツの中へと滑り込ませた。

指先が触れたクリトリスは、もう硬く勃起していて、包皮から頭を覗かせている。ぬるりとした分泌液が指を濡らし、くちゅっ、と小さな水音が立った。

(やばい……こんな、ところで……)

でも、もう止められなかった。指の腹でクリトリスをくるくると円を描くように刺激しながら、唯華の頭の中では、さっきの男性の姿が繰り返し再生される。

あの巨根が、ボクのアナルに押し当てられる。

「やめてください……そんなの、入らない……」

妄想の中で、唯華は懇願する。でも、おじさんは無言で腰を押し進め、亀頭が窄まりをぐいっと押し広げる。ずぶずぶずぶ、と腸壁をこじ開けながら侵入してくる質量感。内臓を押し上げられるような圧迫感と、それなのに奥のほうで疼くような快感がせめぎ合う。

「あ、あ、あぁ……!」

くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、とクリトリスを擦る指の動きが早まる。ショーツの中はもうぐしょぐしょで、粘液が太ももの内側まで伝っていく。肛門が、ひくひくと痙攣するように収縮して、まだ誰にも触れられたことのないその穴が、妄想の中の巨根を求めてひくついていた。

(おじさん、もっと……ボクのアナル、めちゃくちゃに……)

ぬるっ、ぬぷっ、とアナルに何かが侵入する妄想。腸壁を擦り上げられ、前立腺のある辺りをぐりぐりと押されるたびに、尿道の奥がツンと疼いて、何かが溢れ出しそうになる。

「はっ、ん、んんっ……!」

口を覆っていた手を噛みしめ、声を殺しながら、唯華は絶頂へと突き進んだ。指が激しくクリトリスを擦り立て、くちゅぐちゅ、と卑猥な水音が個室に小さく響く。足のつま先がピンと伸び、腰が浮き、視界が白くチカチカと明滅する。

(イク……イッちゃう……おじさんの、オチンポで……!)

びくん、と全身が大きく跳ねた。

その瞬間、尿道の奥からじわっと熱いものが込み上げ、ショーツの中に小さな潮が吹き出す。びちゃっ、と湿った音がして、便器の水に滴り落ちる雫の気配。

「……っ、は……ぁ……」

力が抜け、ぐったりと便座にもたれかかる。荒い息を繰り返しながら、唯華はぼんやりと天井を見上げた。指はまだショーツの中にあり、クリトリスから伝わる痺れるような余韻が、じんじんと下腹部に響いている。

(ボク……男湯で、オナニーしちゃった……)

罪悪感が込み上げてくる。同時に、まだ疼いている身体の芯が、もっと深いところを満たされたいと訴えている。あの巨根が、実際にボクのアナルをこじ開けたら——そんな想像が、また股間をきゅんと疼かせた。

唯華はゆっくりと指を引き抜き、ショーツを濡らしたままジーンズを上げる。トイレットペーパーで手を拭きながら、耳を澄ませた。外では相変わらず、男たちの話し声や子供のはしゃぐ声、シャワーの水音が響いている。誰も、この個室の中で起きたことに気づいていない。

(……帰ろう)

もう、温泉に入る気にはなれなかった。それに、これ以上ここにいて、またあの男性の裸体を見てしまったら——今度こそ、取り返しがつかなくなる。

ロッカーからバッグを取り出し、足早に脱衣所を後にする。振り返りはしなかった。でも、脳裏にはまだ、ぶらんぶらんと揺れる巨根の残像が焼き付いている。あの質量、あの太さ、あの生々しさ。ボクのアナルは、あんなものを受け入れられるんだろうか。

いや——受け入れてみたい。

バス停へと歩きながら、唯華はスースーする股間の感覚に顔をしかめつつも、口元が緩むのを抑えられなかった。

(もっと……あんなのが、欲しい)

身体の芯が、ずきん、と疼く。まだ治まらない興奮と、初めて味わった強い絶頂の余韻と、そして大きな罪悪感。でも、それ以上に——もっと深く、もっと奥まで、あの巨根で掻き回されたいという渇望が、十四歳の身体と心をじわじわと侵食していくのを、唯華ははっきりと感じていた。

バスの座席に沈み込みながら、窓の外に流れる夕暮れの街並みをぼんやり眺める。膝の上では、トランペットケースがカタカタとかすかに震えている。今日は結局、楽器の練習なんてしていない。でも、別の何かを——もっと深い、秘密の扉を開いてしまった。

(家に帰ったら……)

指が、無意識にケースの留め金をなぞる。マウスピースの冷たい金属の感触を思い出すだけで、ショーツの中でひくつくアナルが、次なる開発を待ち焦がれているようだった。

第4章 鏡の前でボクの蕾が開く

第4章のシーン

# 第4章: 鏡の前でボクの蕾が開く

バスを降りた唯華は、夕暮れの街をひとり歩いていた。

キャップを目深にかぶり直し、ボストンバッグを抱えるようにして胸の前に抱え込む。パーカーのポケットの中で、指がまだかすかに震えていた。ショーツの濡れた感触が、歩くたびに股間を冷たく撫でる。あの脱衣所の光景——ぶらんぶらんと揺れる巨根の生々しい質量感——が、まぶたの裏から消えない。

(ボク……ほんとに、あんなところで……)

罪悪感がじわじわと込み上げてくるのに、下腹部の奥はまだきゅうきゅうと疼いていた。クリトリスでイっただけなのに、何かが足りない。もっと深い場所が、満たされないまま熱を持っている。家路を急ぐ足の裏が、アスファルトを叩くたびに、肛門のあたりがひくん、ひくん、と微かに痙攣するのを感じていた。

玄関を開け、「ただいま」と小さくつぶやく。

母親の声が台所から返ってきたが、唯華はまっすぐ自室へと駆け込んだ。ドアを閉め、鍵をかけ、バッグを床に下ろす。部屋着に着替える気力もなく、パーカーのままベッドに倒れ込んだ。

天井を見つめながら、ふう、と長い息を吐く。

(……足りない)

手のひらが、無意識に股間へと伸びていた。ジーンズの上から、そっと押し当てる。まだしっとりと湿ったショーツ越しに、敏感になったクリトリスが小さく脈打っている。でも、それをなぞっても、さっきの絶頂ほどの快感は訪れない。

(もっと……奥が……)

指が、そろりと臀部へと滑り込んだ。ジーンズの上から、肛門の位置を探るように押し当てる。ひくっ、と窄まりが反応して、背筋に小さな電流が走った。

(ボクの、ここ……)

唯華は体を起こし、クローゼットへと歩み寄った。

扉を開け、いちばん奥に隠してあった小さなポーチを取り出す。ファスナーを下ろすと、中から無色透明のチューブが転がり出た。ネットでこっそり購入した、アナル用のジェル。まだ一度も使ったことがないそれを手に取り、しばらくじっと見つめる。

そして、机の上に置きっぱなしだった、トランペットのマウスピースに目を移した。

Bachの7C。真鍮の冷たい輝き。手のひらに収まる、なめらかな曲線。吹き込み口の縁が、ほんの少しだけ外側へと反っている。あの日、手に取ったときから薄々と感じていた予感が、いま確信へと変わっていく。

(これ……ボクの、アナルに……)

胸がドキドキと高鳴り、頬が熱を持った。恥ずかしい。なにを考えてるんだろう、ボク。でも、もう引き返せない。引き返したくない。

唯華は部屋の隅に立てかけてあった全身鏡を、床の中央へと引きずり出した。

膝をつき、鏡の前に座る。映し出された自分の姿——まだ幼さの残る顔が紅潮し、ショートカットの髪が汗で額に張りついている——を見つめながら、ゆっくりとジーンズを脱ぎ捨てた。続いてショーツも。濡れたクロッチ部分が、太ももに糸を引いた。

産毛程度の陰毛しか生えていない、つるりとした股間が鏡に映る。クリトリスはまだ少し勃起したままで、包皮から覗いた先端が赤く充血している。その下の小さな膣口も、うっすらと濡れて光っていた。でも、唯華の目は、もっと奥——肛門の窄まり——に釘付けになっていた。

(これが……ボクの、アナル……)

鏡の中で、緊張した蕾がひくひくと微かに蠢いている。指でそっと触れると、そこだけが熱を持ち、ぬめるような感触が指先に伝わった。まだ誰にも触れられたことのない、秘密の入り口。

唯華はチューブを手に取り、キャップをひねった。

透明なジェルが、とろりと人差し指の腹に盛り上がる。無香料のはずなのに、かすかに医療品のような清潔な匂いが鼻をかすめた。それを肛門に押し当てると、ひやりとした冷たさに、窄まりがきゅっと引き締まる。

「……ん……」

小さく声が漏れた。恐る恐る、指の腹でくるくると円を描くようにマッサージする。ジェルが体温で温まり、ぬるぬると粘膜の襞を滑っていく。くちゅ……と、かすかな水音が立ち、その音だけで顔から火が出そうになった。

(入れる……んだ……)

腹を決め、人差し指の先端を窄まりに押し当てる。

ぐ……っと力を込めると、緊張した括約筋が抵抗し、それでもゆっくりと押し広げられていく感覚。ずぶ……ずぶずぶ……と、第一関節が沈み込んだ瞬間、腸壁の熱さと締めつけが指を包み込んだ。

「は……ぁ、ぁあ……!」

鏡の中で、ボクのアナルが、ボクの指をくわえ込んでいる。

その光景の卑猥さに、頭がくらくらした。指を引き抜くと、ぬぷっ、と音がして、粘膜が名残惜しそうに絡みつく。再び押し込む。ずぶずぶずぶ……。さっきより少し深く、第二関節まで。腸壁が異物を押し出そうと収縮するたびに、逆に指を締めつけて離さない。

(動かしたら……もっと……)

ゆっくりと、指を前後に動かし始める。

ずぶ……ぬぷ……ずぶずぶ……ぬぷっ……

抜き差しのたびに、ジェルと腸液が混ざり合い、卑猥な粘液音が静かな部屋に響いた。ぐちゅ……くちゅ……と、ぬめるような音が耳に届くたびに、クリトリスがじんじんと疼き、尿道の奥がツンと甘く痺れる。

(これが……アナルで感じるってこと……?)

まだ快感と呼べるほどではない。でも、確かに今まで知らなかった感覚が、直腸の奥でうずいている。もっと奥まで、もっと深くまで、何かを挿れたい——そんな渇望が、じわじわと腹の底から込み上げてくる。

唯華は指を引き抜き、マウスピースを手に取った。

ずっしりとした真鍮の重み。吹き込み口の縁を指でなぞり、その冷たさに肩を震わせる。鏡の前に膝立ちになり、上半身を少し前傾させた。片手で尻たぶを開き、もう一方の手でマウスピースのカップ側を、ひくつく窄まりに当てがう。

(これ……ほんとに、入るの……?)

指よりもずっと太く、固い金属。でも、もう後には引けなかった。震える手で、ぐっと押し込む。

ぬぷっ……

亀頭のような丸みが、窄まりを押し広げながら体内へと侵入してくる。ひんやりとした冷たさが腸壁を刺激し、内臓がきゅうっと収縮した。

「あ……あぁっ……!」

ずぶずぶずぶずぶ……と、マウスピースが深く沈み込んでいく。指とは比べものにならない圧迫感。腸壁を押し広げられ、内側から埋め尽くされていく感覚に、背筋がぶるりと震えた。マウスピースのストレート部分が根元まで呑み込まれると、肛門の締めつけが金属をぎゅっと咥え込み、吹き込み口の縁だけが外に残った。

鏡の中のボクは、まるで尻尾が生えたみたいな姿で、びくびくと腰を震わせている。

「は……ぁ、はぁ……っ……」

呼吸が荒い。汗でパーカーが背中に張りつき、太ももの内側を愛液が伝っていく。まだ動かしていないのに、ただ挿入されているだけで、全身が熱く蕩けそうだった。

そろりとマウスピースを引き抜く。

ずるるる……ぬぷっ。

腸壁を擦り上げられる異物感に、思わず「ひぁっ」と声が漏れた。抜けきる寸前で、もう一度押し込む。ずぶずぶずぶずぶ……ぬぷっ。さっきより少しスムーズに、でもやっぱりきつくて、粘膜がきゅうきゅうと締めつける。

(動かしたら……気持ちいい……かも……)

恐る恐る、前後運動を始める。

ずぶ……ぬぷ……ずぶずぶ……ぬぷっ……

ゆっくりと、しかし次第にリズムをつけて、マウスピースを抜き差しする。腸壁を金属が擦れるたびに、鈍い快感がじんわりと広がり、下腹部の奥が疼いた。ぐちゅっ……くちゅ……と、ジェルと腸液が泡立つ音が大きくなっていく。

(これ……やばい……きもち、いい……)

鏡の中で、ボクが自分で自分のアナルを犯している。

その光景が、頭の中の妄想と重なっていく。あのスーパー銭湯の脱衣所で見た、細マッチョの男性。ぶらんぶらんと揺れる巨根。それがいま、背後からボクのアナルに押し込まれ、ずぶずぶと腸壁をこじ開けていく——

「あ、あ、あぁ……!」

妄想の中の巨根が、マウスピースの動きとシンクロする。ずぶっ、ぬぷっ、ずぶずぶずぶ……。肛門を押し広げられ、奥まで貫かれ、引き抜かれるたびに粘膜が裏返りそうになる。腸液とローションが混ざり合い、ぐじゅぐじゅと卑猥な音を立てる。

(おじさん……ボクの、アナル……もっと……)

手の動きが速くなる。ずぶずぶずぶずぶずぶっ! ぬぷっ! ぐちゅっ!

腸壁の一点——まだはっきりとはわからないけれど、前立腺に相当する場所——をマウスピースの先端がかするたびに、雷に打たれたような激しい快感が走る。尿道の奥がツンと痺れ、何かが溢れ出しそうになる。

「は、ん、んんっ……!」

声を抑えきれない。唇を噛みしめ、汗で額に張りついた髪を振り乱しながら、唯華はマウスピースを激しく抜き差しした。ずりゅっ、ずりゅっ、ぬぷっ、ぐちゅぐちゅぐちゅっ!

視界が白くチカチカと明滅し、腰が自分の意思とは関係なく跳ねる。クリトリスからも愛液が溢れ、太ももをびしょびしょに濡らしていく。マウスピースをくわえ込んだアナルが、ひくひくひくひく、と痙攣し、腸壁がぎゅうぎゅうと金属を締めつけた。

(イク……イッちゃう……アナルで、イッちゃう……!)

その瞬間、ずぶっ! と最奥までマウスピースを押し込まれ——

「——あ、あああぁぁっ……!!」

全身が大きく跳ね、視界が真っ白になった。

尿道の奥から、じわっと熱い液体が込み上げてくる。びちゃっ……と床に滴り落ちる音が、遠くで聞こえた気がした。潮を吹いた——のかもしれない。でも、それよりも、アナルがぎゅうぎゅうとマウスピースを締めつけながら、何度も何度も痙攣し、そのたびに甘い痺れが全身を駆け抜けていく。

「……は……ぁ……はぁ……っ……」

ぐったりと床に手をつき、荒い息を繰り返す。鏡の中の自分が、涙で潤んだ目でこちらを見つめていた。まだアナルにはマウスピースが咥え込まれたままで、ひくひくと窄まりが収縮している。引き抜く気力もなく、ただ余韻に震えながら、唯華はぼんやりと天井を見上げた。

(ボク……アナルで、イッた……?)

まだよくわからない。でも、さっきまで感じていた渇きは、少しだけ癒された。でも——

(もっと……もっと、大きいのが……欲しい……)

マウスピースは、まだ細い。これじゃ足りない。あの巨根の、十分の一もない。直腸の奥が、もっと太くて硬いもので、めちゃくちゃに掻き回されたいと疼いている。

唯華はゆっくりと体を起こし、マウスピースにそっと指をかけた。ずるる……ぬぷっ、と引き抜くと、腸液とジェルでどろりと濡れた金属が、部屋の灯りを鈍く反射する。アナルはまだひくついていて、失われた充填感を惜しむように、きゅうきゅうと窄まっていた。

(ボク……変なのかな……)

でも、その「変」だという感覚すら、いまは甘く心地よかった。自分の指で、自分のアナルで、こんなに感じてしまった。まだ誰にも触れられたことのない場所で、自分だけの快楽を見つけてしまった。その秘密が、胸の奥をくすぐるように熱くする。

唯華はマウスピースをティッシュで拭きながら、もう一度鏡を覗き込んだ。映っているのは、ぺったんこの胸と、まだ産毛程度の陰毛しか生えていない幼い身体。でもその奥には、もっと深くて、もっと淫らな欲望が、確かに息づいている。

(……もっと、練習しなきゃ)

それが、トランペットの練習なのか、それとも——。

自分でもわからないまま、唯華はマウスピースを机の上に戻し、ぐっしょりと濡れたショーツを履き直した。床に落ちた潮の跡をティッシュで拭き取りながら、まだじんじんと疼くアナルを感じ、自然と口元が緩む。

(明日も……やろう)

窓の外はすっかり暗くなり、部屋の中には蛍光灯の白い光だけが満ちていた。鏡の前に膝立ちになったまま、唯華はしばらく動けずにいた。快楽の芽生えと、それ以上の何かへの渇望。その二つの間で揺れながら、十四歳の身体と心は、確実に次の段階へと踏み出していた。

第5章 ぐちゅぐちゅと鳴くアナルと潮吹きの頂

第5章のシーン

# 第5章: ぐちゅぐちゅと鳴くアナルと潮吹きの頂

まだ鼓動が治まらない。脈拍が耳の奥でどくどくと反響していて、床をついた指先にも、その拍動が伝わってくるようだった。

唯華は顔を上げ、洗面台の鏡の中に、まるで知らない生き物のように映り込んでいる自分の姿を見つめる。涙で潤んだ瞳が、ほんの少しだけ細められ、紅潮した頬が蛍光灯の下でてらてらと光っていた。唾液で濡れた唇が微かに開いたまま、浅い呼吸のたびに小さく震えている。パーカーの裾からはみ出した太ももの内側には、光を反射する濡れ筋が幾筋も走っていて、膝をついた足元のフローリングには、ついさっきまでアナルの中に押し込んでいた真鍮のマウスピースが、細長く冷たい光を放って転がっていた。

(抜いた……のか……)

記憶が曖昧だった。いつの間に引き抜いたのか、それとも自分から抜け落ちてしまったのか。思い出そうとしても、あの凄まじい絶頂の波だけが、何度も繰り返し頭の中を満たしていく。内腿の奥に手をやると、まだアナルがひくひくと脈打っていて、触れただけで肛門の窄まりがきゅうっと小さく誘い込むように口を窄めた。

(……は、あ……)

吐き出した息が、鏡の縁を曇らせる。四つん這いのまましばらく動けず、唯華は溶けてしまいそうな身体をどうにか起こすと、脱るようにして机の前へにじり寄った。足首まで下がっていたショーツを脱いでしまうと、クロッチの部分には自分の愛液と潮がぐっしょりと染みわたっていて、指でつまんだだけで重い。匂う。白く濁る粘液の筋が、糸を引いて光っていた。

「……すご……」

呟いてから、声が掠れてうまく出ていないことに気づく。喉がひりひりした。どれだけ喘いでいたのか、今ここで初めて実感する。窓の外はすっかり夜の底で、集合住宅の壁がぼんやりと灰色に沈んでいた。自分の部屋だけが、蛍光灯の白い光に満ちていて、その光の中で床に散った潮の水たまりが、てらてらと生々しく照らし出されている。

(アナルで、イッちゃった……)

まだ信じられなかった。クリトリスでもなく、指でもなく、身体のいちばん恥ずかしい場所から入れた金属の棒で、あそこまで登りつめてしまったこと。あれは、間違いなく絶頂だった。心臓が早鐘を打っているし、身体の芯がぎゅんと痺れて力が入らない。足先まで熱い。でも……

唯華の中には、それと同時に、まだ足りない、という不満にも似た飢えが疼いていた。それは直腸のさらに奥、届きそうで届かない場所にぽっかりと口を開けていて、満たされない苛立ちとともに、じくじくと熱を帯びている。

「……お風呂、入らないと」

今はそれどころじゃない、と、どこか別の自分が言っている。こんな時間に何をしているのか。まだ制服から着替えたきりのラフなパーカー姿で、床にべったりと座り込み、脱ぎたてのショーツを握りしめている。我に返れば返るほど、股の間がべたついて、太ももが肌着ごしに擦れるたびにひんやりと湿るのが分かった。

唯華はようやく立ち上がり、パーカーの裾を伸ばしながらドアに向かう。歩くたびに、愛液で濡れた内腿がぬるぬると擦れ合い、アナルはまだ緩く開いたまま、空気を噛むような心もとなさを残していた。洗面所のドアを開くと、廊下の暗がりには昨日と同じように静寂が満ちていて、フローリングのひんやりとした感触だけが素足に染みる。

浴室の灯りをつけ、シャワーのコックをひねる。浴室いっぱいに湯気が立ちこめて、鏡を白く曇らせた。熱い湯が肩に落ちると、凝り固まっていた筋肉が一気にほどけていくような安堵が訪れて、唯華は壁に手をついたまま、ほう、と長く息を漏らす。白い肌を滑り落ちる湯の筋が、胸の小さな膨らみを伝い、太ももの内側から床に流れて薄い泡を立てていった。

ボディソープを泡立てる手が、自然と股間へと滑っていく。泡のぬるつきをまとった指先が、外側から割れ目をなぞり、クリトリスを柔らかくくすぐった。触れただけで腰が跳ねる。さっきまで散々弄っていたのに、それが忘れられなくて、手を離せない自分のことを、唯華は半分無意識で「仕方ない」と許していた。シャワーの音が、耳の奥を白く満たしていて、頭の中に他のことが入り込めない。

(あそこで……おじさんの、あれが……)

ぶらんぶらんと揺れていた、あの質量。肌の色、浮き出た血管、ふっくらと重たげな先端。思い浮かべただけで、泡でぬめる指がすっと入り口まで滑って、でも、この細い指ではきっと足りない、と直感する。太いもの。もっと質量のあるもの。肛門をこじ開けて、ぎちぎちに押し広げて、奥までずぶずぶと沈んでくる、あの……

「……ん、ぅ……」

浴室の壁に額を押し当てる。タイルの冷たさが火照った額に心地いい。シャワーの湯が髪を重く濡らして、肩から背中に流れ落ちる。今、アナルは緩んでいる。指なら、もしかしたら二本くらい入るかもしれない。そのことを、湯船の中で確かめたくなっている自分がいて、だけどその欲求に素直に従うのは、さすがに恥ずかしかった。でも、もうすでに、指は後ろへ回っている。泡が流されて、泡の膜の下で、人差し指がすべすべの窄まりの窪みを探り当てて……

(まだ、こんなに柔らかい……)

と思ったところで、はたと手を止める。排水溝の上に立ち、尻を突き出して自分を探る格好が、何かの罪のように思えた。違う。ここは自分の家の浴室で、誰も見ていない。見られるはずがない。そう分かっていても、学校ではボク、普通の女の子で、友達と笑って、楽器を吹いて、そういう生活を送っているのに、夜になると、身体の一番汚い穴に自分で触れてしまう。

(……いいんだ。誰も知らないなら)

シャワーを強くして、全身のぬめりを洗い流すと、唯華はバスタブに身を沈めた。熱い湯の中、膝を抱えてじっとしていると、いっそ泣いてしまいたいような、けれどそれが甘い慰めに変わるような複雑な心地だった。湯面に首まで浸かりながら、指をゆっくりとアナルへ近づけていく。お湯のぬるぬるとした柔らかさが、指先と粘膜の間に入り込んで、ぬる、と窄まりがほどけていくのが分かる。

(入った……)

指の先が、ゆっくりと沈んでいく。昨日まではあんなにも硬く閉じていたのに、今はぬくぬくとしたお湯ごと、指を招き入れるように開いていく。アナルの中はまだ、昨夜までのマウスピースとジェルの名残りで柔らかく、指が入ると同時に、腸壁がまとわりつくように蠢いた。ぐちゅ、と小さく音がして、お湯がアナルに入り込む感覚に、お腹の奥がぞわりと粟立つ。

(指、二本……どうかな……)

中指を添えてみる。お湯の中だからか、それとも今日のアナルがまだ開いているからか、二本目の指は、ゆっくりとした圧と、逃げ場のない粘膜の熱さに包まれながら、ずぶ、と半分ほどまで埋まった。思わず声が漏れる。浴室の壁に反響して、自分の声が耳に戻ってくる。こんな声、聞いたことがない。掠れて、高くて、泣いているみたいで。指を抜くと、お湯がこぽりと内側から溢れてくる感覚がして、アナルが名残を惜しむように、ひくひくと窄まり、そしてまた閉じていった。

(指二本入っちゃった……)

その事実に、得も言われぬ充足と恥辱が同時に押し寄せる。こんなに気持ちよくなれる場所を、自分の中に持っていることが、嬉しいような、寂しいような、壊れてしまいそうな感覚。湯船の中で、指を動かす。ぬるぬると滑る指が、浅く出し入れされるたびに、腸液のようなものがぬるぬると絡んでくる。そのぬめりを、昨夜のそれと重ねてしまう。マウスピースを咥え込んだ自分の姿。鏡の前で膝を開き、金属の棒がずぶずぶとお尻に消えていく異様な光景。あの光景が、頭から離れない。

(もっとだ。これじゃ足りない)

心のどこかで、はっきりとそう認めている。あのマウスピースでは届かなかった、奥の一点。それは今日、ほんの一瞬だけ触れただけで、全身を雷に打たれたように跳ねさせた場所だ。あの場所を、もっと正確に、もっと強く、もっと長く。できれば太いもので。男の……あの……

目を閉じると、瞼の裏にあの男が浮かんでくる。スーパー銭湯の脱衣所で、あの日、唯華が盗み見た光景。湯上がりの肌、逞しい足、形のいい尻。そして、あのぶらぶらと揺れていた質量。一瞬見ただけなのに、そのかたちも色も、まるで焼きつけられたように鮮明に思い出せる。あれが、ここに入ってくる。ぎちぎちに押し広げて、奥を突かれ、抉られたら自分はもうおかしくなってしまう。そう思うのに、尻の穴がじんじんして、指の動きがますます深くなる。

(死ぬほど気持ちよくなれる……)

自分を壊せるのは、あの太さだけなのだと、身体が知っている。湯の中で、唯華は声を押し殺しながら、二本の指をアナルに埋め、もう片方の手で熱くなったクリトリスを掻き回していた。あれほど激しくイったばかりだというのに、身体はまだ何かを求めてやまない。むしろ一度達したことで、もっと深い絶頂を欲しがっている。脚を大きく広げ、湯面に尻を浮かせるような浅い腰の浮かせ方で、指をずぶずぶと動かした。お湯が波立って、肌を叩いた。

「あ、っ、あ、や……あぁ……」

自分の指でしかないのに、頭の中ではあの男の逞しい腰が、後ろから自分の尻を穿っている。あの大きな先端が、昨日見つけた場所を狙って、ぐりぐりと押し潰すように突き上げてくる。腸が奥から突き動かされる感覚に、腰が浮き、湯船の湯がばしゃばしゃと跳ねて床に零れる。

「んぁ……! あ……、く……ぅ……」

尿道の奥がまた、きゅんと痺れる。脇を締め、肛門に埋めた指をぎゅうっと内側から締めつける。乳房の代わりに、心臓の真上を湯が押し流していく。ここは浴室で、しかも、ついさっきまで自分を慰めていた場所だ。理性もなにもなく、ただ快感だけが、大きな波になって全身を洗っていく。唯華は腰を浮かせたまま、もう片方の手で排水口の縁につかまり、自らの内側へ向かって、浅ましく腰を揺すり始めた。

「ふ、ぅ……あっ、あ……ッ、あぁ……!?」

ぐちゅっ、ぐちゅぐちゅっ……ずぷっ……ぬぷっ……

湯の中で、指の出し入れは鈍く泡立つ。自分で搔き回している音が、頭に響く。ほんの少し指を曲げてみたその先端が、ふと、昨日マウスピースではっきりと感じたあの一点を掠めた。がくり、と膝が落ち、背中がのけぞる。頭の芯に、白く鋭いものが走った。

(そこ……今……!)

もう一度、同じ角度で、指の中を這わせるようにして探る。粘膜の光を感じるような、少しざらついた熱い場所。ここ、と分かった瞬間、指が自分の意思を離れて動き出す。ぐちゅぐちゅと掻き回すというより、押し上げるように、内壁を擦り上げるように、繰り返し、繰り返し。アナルが、指をくわえて離さない。腸壁がきつく吸いしまり、抜くたびに、ずるずるとお湯と粘液が音を立てて追ってくる。

「あ……あぁ……っ、あ……んぁ……! あぁ……ッ」

乳首が、湯面から飛び出して、空気に当たるたびにぴんと尖った。自分のものとは思えない、細く高い嬌声が浴室中に反響する。身体がぐらぐらと揺れて、湯船の縁に背中をこすりつけ、首だけががくりと後ろに落ちる。もう片方の指先は、クリトリスの上で小刻みに震えていた。両方から攻められて、快感の波が頭を覆っていく。壁に反響した自分の喘ぎが、自分自身の耳を犯してくる。

(イく……また、イく……っ)

湯の中で、爪先が湯面を蹴った。全身が大きくのけぞり、浮いた腰が落ちる。アナルの中の指を、きゅうっと締めつけたまま、クリトリスの真上をぐっと押しつぶした瞬間――頭の中で、何かがはじけて、真っ白い光が駆け抜けた。

「――っあ、あぁ……あああぁっ……!!」

びゅ、と潮が吹きたつのを、薄いお湯の膜ごしに感じる。熱い、勢いのある液体が、太ももを濡らして湯船に落ちた。アナルの中の指が、内壁の収縮に押し戻されそうになりながら、奥で精一杯に指を立てて、あの一点をこじ開けるように動いている。連続する痺れが、腹の奥から背中を駆け上がり、何度も何度も体を突き抜けた。

「ぁ……あ……、ふ……ぅ……ん……っ」

ようやく手を抜くと、全身から力が抜けて、唯華はそのまま湯船の底に尻から落ちた。鼻先までお湯に浸かって、視界が揺れる。天井の灯かりがにじむ。足のつま先まで、痺れが残っていて、しばらく指一本動かせなかった。

しばらくして、湯船から上がる。

バスタオルで髪を拭きながら、曇った鏡の前を通った。今夜のことは、しばらく忘れられそうにない。いや、忘れたくない。自分の指で、あの場所を確かめられたことが、何よりの収穫だ。あそこを、もっと太いもので突いたら、自分はどんな風になってしまうのだろう。きっと、さっきの何倍も……

パジャマに着替えた後、唯華は机の引き出しを静かに開けた。そこには、きれいに拭かれたマウスピースが、真鍮の鈍い輝きを放って置かれている。さっきまであれを体内に咥えていたことが、まるで嘘のように、マウスピースは無表情に横たわっていた。

そっと手に取ると、まだかすかに、昨夜の水気が残っている気がする。いや、これは気のせいだ。洗って拭いて、ちゃんと手入れしたはずだから。手のひらに乗せると、ひんやりとした金属の重みが、静かに、しかし確かな存在感で返ってくる。

(これじゃ、もう……足りない)

あまりにも、物足りない。このマウスピースは、男の形をしていない。細くて、冷たくて、自分から動かない。ただしそれが、内側へ沈んでいくときの圧迫感と、先端が思いがけず一点を突いたときの衝撃。味をしめてしまった今、それだけで満たされるはずがない。でも、手に入るものは、今はこれしかない。スマホの画面を開けば、もっと太くて、本物みたいな形のものなんて、きっとすぐに見つかる。だけど、そこまで踏み込む勇気は、まだなかった。

唯華はマウスピースを握りしめたまま、ベッドに入った。天井には、カーテンの隙間から入った街灯の光が、白く細い橋のようにかかっている。雨の気配はない。静かな夜だった。だが、腹の奥には、さっきの潮とは別の、粘つく熱がまだ残っていた。あれが、欲の名であることを、もう知っている。

(あしたこそ……もっと奥まで……)

目を閉じると、あの男の陰茎の残像が、湯の中で感じた指の記憶と溶け合い、かすかな脈拍となって下腹に灯る。太さ、硬さ、熱さ。求めているものが何か、はっきりと分かりすぎるほど分かっていた。これはもう、マウスピースでは癒えない渇きだ。あの男の身体が欲しい。あの陰茎で、あの穴を、一番深い場所まで抉じ開けてほしい。

静かな部屋の中で、唯華は一人、まだ甘くうずくアナルを感じながら、ゆっくりと膝を立てる。パジャマの腰を下げると、夜の空気が剥き出しの肌に触れた。明日の朝になって、自分のしたことを思い出したら、きっと死ぬほど恥ずかしい。でも今は、その羞恥すらも、もっともっと欲の火にくべてしまいたい気分だった。

(次は、もっと……下腹部の方から……)

私の指は、また、ゆっくりと窄まりに触れる。まだ熱い。さっき入浴したばかりのそこは、ほんの少し開き気味で、指を添えると、ちゅ、と音を立てて咥えこもうとしてきた。この身体は、もう我慢の効かない生き物に変わり始めている。夜が終わるまで、私は、どこまで堕ちていけるのだろうか。そんな問いすら、今はただ、甘い誘いにしか思えなかった。

第6章 渇望は夜ごと深く、もっと太く

第6章のシーン

# 第6章 渇望は夜ごと深く、もっと太く

ベッドサイドのカーテンが、夜風を受けてふわりと膨らんだ。

汗ばんだ首筋を生ぬるい空気が撫でてゆく。その感触に、唯華は瞼を押し上げた。いつのまにか浅い眠りに落ちていたらしい。天井には街灯の光が滲んでいて、ぼんやりとした輪郭を浮かべている。心臓はまだ、さっきの余韻を引きずって忙しく打っていた。

(……やっぱり、足りなかった)

頭の中で、ぽつりと声がした。

さっきまで潮を撒き散らしていた床はティッシュで拭き取ったけれど、空気の底に自分の体液と腸液の匂いが沈んでいる。それを鼻先に感じるたび、括約筋がひくんと小さく痙攣した。マウスピースを咥え込み、前立腺をあれほど執拗に擦り立てた後だというのに、肉の奥がまだ飢えている。もっと太いもの。もっと深くまで届くもの。ぶらんぶらんと揺れていた、あの大人の男根のような——。

唯華は寝返りを打ち、枕元のスマホへ手を伸ばした。

充電ケーブルが微かに擦れる音が、やけに大きく部屋に響く。画面が点くと、暗闇に慣れた目へ青白い光が突き刺さった。細めた視界の先で、指先は迷いなく検索窓を叩く。

「アナル ディルド 太い」

表示された画像の洪水が、網膜の奥を一瞬で灼いた。ピンク色のもの、透明で向こう側が透けるもの、血管まで再現された獣めいた形のもの。太さも長さも無秩序で、初心者向けの細い棒から、腕ほどもある凶器じみた代物までが並んでいる。スクロールするたび、サムネイルの刺激は増してゆく。

(……こんなの……)

喉が鳴った。ごくり、という音が耳の内側にこだまして、指がパジャマの胸元をぎゅっと握りしめる。マウスピースは、まだ言い訳ができた。楽器の部品で、たまたまあの形をしていて、部屋に置いてあっても誰も怪しまない。でも、ディルドは違う。それを買うということは、自覚的に「性具」を所有するということで——。

(ボク、それでも欲しいの……?)

胸の芯がちくりと痛む。それなのに、指先は止まらない。長さ、太さ、素材、レビュー。食い入るように画面をなぞるうち、アナルがひくひくと断続的に疼きはじめた。こんな太さが入るんだろうか。これを奥まで呑み込んだら、どんなに気持ちがいいんだろう。腸壁をぎちぎちに押し広げられて、前立腺を抉られる感覚——。

「……は、ぁ……」

気がつくと、右手はショーツの内側へ潜り込んでいた。ぬるりと湿った股間を指が這い、敏感になったクリトリスをかすめる。でも、そこが主目的じゃない。欲しいのはもっと奥。まだ何にも満たされていないアナルが、空腹の小鳥のようにひくひくと窄まる。

唯華はスマホを伏せ、上体を起こした。

机の上のマウスピースへ目をやれば、月光を受けて金属が冷たく光っている。その横に、昨夜から出しっぱなしのジェルのチューブがあった。ベッドから足を下ろす。フローリングの冷たさが足裏を刺して、まだ火照った身体との温度差に軽い眩暈を覚えた。

クローゼットからジェルを掴み、床一面の全身鏡の前へ膝をつく。鏡の中の少女は、寝乱れたショートヘアの先を頬に貼りつかせ、瞳の奥を赤く充血させていた。パジャマのボトムとショーツを一息に引き下ろす。露わになった股間には産毛程度の柔い陰毛が薄く茂っていて、その下の割れ目はてらてらと愛液を溢れさせている。クリトリスは硬く勃起して、薄い包皮のあいだから充血した先端をこぼしていた。

けれど、唯華の視線はさらに後ろへ吸い寄せられる。鏡へ尻を向け、膝をくの字に折った姿勢で、自らの窄まりを見つめた。昨夜の余韻なのか、菊座の皺はひくひくと痙攣し、縁が僅かに濡れて光っている。そこへジェルを絡めた人差し指を押し当てる。

「ん……っ」

冷たさに括約筋がきゅっと締まった。指の腹で円を描くように揉みほぐしながら、少しずつ沈み込ませる。ずぶ……と第一関節を飲み込んだところで、腸壁の熱が指を包む。昨夜よりもずっと素直に、奥まで呑み込んでゆく。指全体が根元まで埋まる頃には、ひくひくと蠢く肉の襞が、押し返すどころか指を絡めとって離さない。

でも、細すぎる。

ずるりと引き抜くと、物足りなさに窄まりが物欲しげへくわず。次に手に取ったマウスピースを、唾液とジェルで濡らしてから、冷たい吹き込み口を窄まりへ押し当てた。ぬぷっ、と亀頭めいた丸みが沈み込む。ずぶずぶずぶ……。奥まで一息に呑み込み、根元のストレート部分が隠れると、肉の筒が金属へぎゅうと絡みつく。

(これじゃ……全然……)

ゆるゆると抜き差しして、前立腺へ当てる角度を探す。腹の内側から込み上げる痺れに腰が浮くけれど、瞳の裏にはさっきのディルドたちがちらついていた。もっと太くて、もっと長くて、本物のペニスみたいに熱を持ったもの。それを奥まで突き込まれて、前立腺をぐりぐりと抉られたら——。

妄想が、さらに深みへ降りてゆく。

BL同人誌で読んだ輪姦のワンシーン。薄暗い部屋の中央で、受け側の少年が数人の男に取り囲まれている。口にもアナルにも陰茎を捻じ込まれ、涙と涎と精液とで顔面をぐちゃぐちゃに汚しながら、それでも自ら腰を振って、もっと、もっと、と巨根をねだっていた。あの悲痛なまでの猥雑さが、いつのまにか自分の姿と重なってしまう。

手にぐっしょりと、淫らな汗を握る。

ずぶり、くちゅ、ぬぷ、ずぶぶ。

指に力が入る。

(ボクも……ああなりたい……)

鏡を盗み見る。マウスピースを咥え込んだ窄まりは、見ているまえに収縮しながら金属を絞り上げていた。その上、クリトリスは硬く立ち上がり、触れられてもいないのに小刻みに震えている。左手でマウスピースを出し入れしながら、右手を濡れた股間へ滑らせた。

くちゅ、くちゅ……。

クリトリスへ指の腹を押し当て、ゆっくり円を描く。愛液が泡立つ。同時にアナルからは、ずぶずぶ……ぬぷっ……ぐちゅぐちゅ……と水音が漏れ、二つの快楽が体内で反響しあった。

鋭く甘いクリトリスの刺激と、直腸の奥から膨らんでゆく鈍い快感。異なる波がぶつかり合って、頭蓋の内側までぬめりに浸してくる。マウスピースが腸壁を擦るたび、前立腺のあたりがずきずきと疼き、尿道の奥がツンと痺れた。焦れったくなって、クリトリスを弄る指が早まる。次第にアナルもきゅうきゅうとマウスピースを取り締め、さらに奥をねだった。

「は……っ、ん、んん……ッ」

唇を噛みしめ、汗で額に張りついた髪を振り乱す。仰け反るように腰を突き出し、マウスピースを深くまで押し込んだ。ずりゅっ、ずりゅっ、ぬぷっ、ぐちゅぐちゅぐちゅっ! 腸液とジェルが混ざり合い、卑猥な水音が壁に反響する。

(あのおじさんが……後ろから……)

妄想の中で、スーパー銭湯で見た男が背後から太い陰茎をねじ込み、肛門を押し広げながら抽送している。前にいる別の男は何かを囁きながら、唯華の口へ陰茎を押し込む。喉の奥へ届く長さに咽せ、涙が滂沱と溢れるのに、自分から腰を振ってしまう。

「ひ、ぁ……おじ……さん……ボクの、アナル、もっと……っ」

半開きの唇から、ねだる声が漏れていた。マウスピースを握る手が速まる。ずぼずぼずぼずぼっ! 体内から卑猥な音が溢れる。クリトリスを擦る指も、くちゅぐちゅぐちゅっ! と速度を上げ、二つの快楽は同時に弾けた。

視界が白く明滅した。腹の奥が痙攣し、腰が意思とは関係なく跳ね上がる。アナルがぎゅうぎゅうとマウスピースを絞り上げ、その圧迫感すら強烈な快感へ変わる。尿道の奥から、じわりと熱い液体が込み上げてきて、太ももを伝い落ちた。

「——あ……あああぁぁっ……!!」

びくんっ! と全身が跳ねた。潮がびちゃっ、びちゃびちゃっ、と鏡と床へ飛び散る。それと同時に、クリトリスからも鋭い絶頂が突き抜け、膣口がきゅうきゅうと痙攣した。前も後ろも同時に貫かれて、思考が空白に溶ける。しばらく、何ひとつ浮かばない。

「は……ぁ……はぁ……っ……はぁ……」

床へ手をつき、肩で息をする。腕が震えて、全身から力が抜けた。鏡の中の少女は、涙と涎と汗とに塗れた顔で、まだマウスピースを咥え込んでいる。痙攣の名残りが肛門を走るたび、ずるり……と金属が動いて、腸壁の内側をくすぐった。

(いまの……すごかった……)

だのに、喉の奥がまだ渇いている。

絶頂の余韻が薄れる間もなく、直腸は次の何かを欲しがった。もっと太くて、もっと熱くて、本物のペニスのようなもの。さっき見たディルドの画像が、まぶたの裏でゆらめいて消えない。

ゆっくりと体を起こす。ずるる……ぬぷっ、とマウスピースを引き抜けば、内側に絡んでいた粘液が糸を引いて、太ももを伝い落ちた。アナルはまだ窄まりきらず、ひくつきながら夜気を噛んでいる。

(買ったら……どうなるんだろう……)

もう一度スマホを手に取った。画面には、さっきの検索結果がそのまま残っている。太さも長さも値段もさまざまなディルドが、画面のなかで花々のように列をなして誘惑していた。

「こんなの買ったら……変態、なのかな……」

けれど、その「変態」という響きすら、いまは舌の上で甘い。誰にも言えない秘密の快楽を、もっと深くまで追いかけたい。マウスピースじゃ届かない場所を、もっと太いもので満たされたい。

お気に入りボタンへ、指が触れる。しかし、押し切れずに離してしまう。

(……こわい)

胸の奥がぎゅっと縮む。マウスピースはまだ「日常のもの」で、言い訳のしようがあった。でも、ディルドを買ってしまったら、本当に「そっち側」へ渡ってしまう気がする。

それなのに、身体はもう次の渇きに震えていた。もっと太いものへの憧憬が、直腸の奥でちりちりと燻っている。今夜のあれほどの絶頂ですら、渇えを癒すことはできなかった。いや、昇りつめれば昇りつめるほど、もっともっと、と欲望が輪をかけて肥大してゆく。

スマホを閉じ、また開く。

閉じて、開いて——そのたびに心臓が早鐘を打つ。「日常のもの」を跨ぎ越えて、「性具」を所有してしまうことへのためらい。でも、その一線を越えさせようとする力が、腹の芯から背中を押してくる。

(どうしよう……)

ベッドへ倒れ込み、スマホを胸の上に抱いた。天井の染みを見つめながら、唯華は息を吐く。アナルはまだ、失われた充填感を惜しむようにひくひくと疼いていた。

欲望とためらいのあいだで、心が細かく揺れる。水銀のように、捉えどころなく。

机の上では、さっきまで体内にいたマウスピースが、月光を受けて冷たく横たわっている。その金属の輝きを見つめながら、唯華は再び画面を開いた。指はまだ小さく震えていたが、今度は閉じなかった。商品ページをスクロールし、レビューを読み耽る。思ったより太くて驚いたとか、初めてでも奥まで入ったとか——ひとつひとつの言葉が、暗い背中をそっと押してゆく。

窓の外は深い闇に沈み、部屋にはスマホの青白い光だけが幽かに広がっていた。アナルは失われた熱を求めて、ひくひくと喘いでいる。その渇きは、もう止まりそうになかった。

でも、今夜はまだ——買えない。

震える指でブラウザを閉じ、スマホを伏せた。心臓は変わらず暴れていて、太ももの内側は潮と愛液でべたついている。ショーツを履き直すとき、湿った布の感触に、下腹の奥がいやらしく脈打った。

(いつか……いつか、きっと……)

もっと太いものを手に入れて、もっと奥まで満たされる日。想像しただけで、アナルがきゅんと疼き、ショーツの中へ新たな熱が滲む。

横向きに寝転がり、火照った身体を抱くように丸くなる。今夜の絶頂はすでに過去で、渇きだけが皓々と夜に残っていた。もっと深く、もっと貪欲に、渇望はボクのなかへ根を張ってゆく。

(ボク……どうなっちゃうのかな……)

けれど、その問いかけさえ、微睡みの縁で蜜のように甘い。誰にも言えない秘密の快楽へ溺れながら、唯華はゆっくりと眠りへ落ちてゆく。夢の底にはきっと——あの巨根と、まだ見ぬディルドが待っている。そんな予感だけが、薄れゆく意識の隅で仄明るく微笑んでいた。

第7章 あのおじさんの夢を見るボクの朝

第7章のシーン

# 第7章: あのおじさんの夢を見るボクの朝

湿った空気が肌にまとわりついていた。

白い湯気が立ちこめる脱衣所の片隅で、ボクは床に膝をついている。ひんやりとしたタイルの冷たさが膝頭を刺した。背後から伸びてきた大きな手のひらが、ボクの腰をぐいっと引き寄せる。背中に押し当てられる、硬くて熱い——あのひとの、胸板。

「……は、ぁ……」

吐息が漏れた。振り返ろうとした瞬間、ぬるりとした亀頭が窄まりに押し当てられる感触に、身体がびくんと跳ねる。

現実じゃない。これは夢だ。でも、あまりにも生々しい感触に、頭の芯がじんわりと蕩けていく。

「おじ、さん……」

声にならない声が、喉の奥でくぐもった。

ずぶり——

ぬぷっ、と音を立てて、熱いものが腸壁をこじ開けていく。内臓を押し上げられるような圧迫感が、下腹部の奥までずしんと響いた。痛いはずなのに、それ以上に「いま、挿入ってる」という事実が、全身の毛穴をぶわりと開かせる。

ずぶずぶずぶずぶ……ぬぷっ。

根元まで呑み込まれると、腸壁がぎゅうぎゅうとペニスを締めつけた。その圧力に応えるように、体内のものがびくびくと脈打って、直腸の壁を内側から押し広げる。

「あ、あ、あぁ……!」

腰が、勝手に動いていた。

自分から押しつけて、もっと奥まで欲しいとねだっている。恥ずかしいのに、止められなかった。背後から聞こえるおじさんの荒い息遣いが、耳のすぐ後ろでくぐもって響くたび、アナルがきゅうきゅうと収縮して、ペニスをさらに深く咥え込もうとする。

ぐちゅっ……ぐじゅぐじゅ……

卑猥な粘液音が、脱衣所の天井に反響した。腸液と——これは、ボクのお尻から溢れてるんだ——ぬめるような分泌液が、抽送のたびに泡立って、太ももの内側を伝い落ちていく。

「も……もっと……奥まで……!」

無意識に声が出ていた。

夢の中のボクは、涙でぐしゃぐしゃになった顔で、それでも腰を振っている。もっと乱暴に、もっと深く、と懇願しながら、自分からおじさんの腰に押しつけていた。

ぐちゅぐちゅぐちゅっ! ずりゅっ、ぬぷっ!

視界が白くチカチカと明滅して、腰が跳ねる。

「——あ、あああぁぁっ……!!」

どくどくどくっ、と腸の奥で何かが爆ぜる感覚がして、全身がびくんびくんと痙攣した。

——その瞬間、まぶたの裏の白い光が、橙色に変わった。

朝日だった。

カーテンの隙間から差し込む柔らかな光が、まぶたの裏をオレンジ色に染めている。唯華は、自分のベッドの上で仰向けになったまま、荒い息を繰り返していた。

(……夢……)

心臓が、どくどくと早鐘を打っている。額にはうっすらと汗が浮かび、パジャマの襟元がぐっしょりと濡れていた。そして——ショーツの中が、夢の中と同じくらいに、どろりと湿っている。

そろりと指を這わせると、クロッチ部分からとろりと愛液が溢れて、太ももの付け根まで伝っていた。恥ずかしいのに、そのぬめる感触に、アナルがひくん、と疼く。

(まだ……欲しい……)

寝ぼけた意識のまま、唯華は机の上に手を伸ばした。指先が触れた冷たい金属——トランペットのマウスピース。

朝日の中で、真鍮が鈍く光っている。

気がつくと、パジャマのボトムとショーツを脱ぎ捨てていた。ベッドの上に膝を立てて座り、枕元からジェルのチューブを引き寄せる。ぬるりと冷たいそれをマウスピースの吹き込み口に絡め、ゆっくりと背後へ手を回した。

(おじさん……まだ、ボクのなかに……)

尻たぶを指で開き、窄まりに金属の縁を当てがう。

ぐ……っと力を込めると、ぬぷっ……と馴染んだ感触が体内へ沈み込んだ。ずぶずぶずぶ……と奥まで呑み込み、ストレート部分が根元まで隠れると、腸壁が待ちかねたように収縮してマウスピースを包み込む。

「……ふ、ぅ……んんっ……」

朝の陽射しの中で、自分で自分のアナルを犯す感覚。

それはもう、罪悪感よりも先に、甘い陶酔が押し寄せてくる。夢の残滓と、現実の感触が重なり合って、どこからが妄想でどこまでが本当なのか、もう区別がつかなかった。

ゆっくりとマウスピースを引き抜く。ずるる……ぬぷっ。

そして、もう一度押し込む。ずぶずぶずぶ……ぬぷっ。

ぐちゅ……くちゅ……ぐじゅぐじゅ……

昨夜よりもずっとスムーズに、でもやっぱりきつくて、粘膜がぎゅうぎゅうと金属を締めつける。前立腺のあたりをマウスピースの先端がかするたび、尿道の奥がツンと痺れて、視界がチカチカと明滅した。

(こんどは……もっと、太いの……)

まぶたの裏には、まだ夢の残像が焼きついている。あの巨根の熱さ、重さ、腸壁をぎちぎちに押し広げる質量感。マウスピースではとても届かない深さまで、おじさんのペニスは届いていた。もっと太くて、もっと熱くて、本物の肉の感触。

あれが欲しい。

ずぶずぶずぶずぶっ! ぬぷっ! ぐちゅぐちゅぐちゅっ!

手の動きが速くなる。妄想の中の巨根と、マウスピースの動きがシンクロして、腸壁の奥をぐりぐりと抉る感覚が、背筋を駆け上がる。腰が跳ね、太ももが震え、尿道の奥から込み上げてくる熱いものに、身体が勝手にひくついた。

「——ひ、ぁ、あああぁぁっ……!!」

びくんっ! と全身が大きく跳ね、潮が飛び散る。びちゃっ、びちゃびちゃっ、とシーツに叩きつけられる音が、朝の静けさにやけに大きく響いた。

ぐったりとベッドに倒れ込み、荒い息を繰り返す。アナルはまだマウスピースを咥えたままで、ひくひくと窄まりが痙攣している。

引き抜く気にはならなかった。充填されている感覚が、まだ疼いている身体をなだめてくれる。

カーテンの隙間から差し込む朝日が、部屋の中をオレンジ色に染めていた。

そろそろ、学校の準備をしなければいけない時間だった。シャワーを浴びて、制服に着替えて、いつものように朝ごはんを食べて、綾音ちゃんと他愛ない話をしながら、トランペットの練習をして——。

でも、いまはまだ、このままでいたかった。

マウスピースを咥え込んだまま、唯華は目を閉じる。

もう、日常の自分と妄想の自分は切り離せない。夜の秘密の時間と、朝の光の中で感じる快楽は、彼女の中で同じ重さで存在していた。

これで終わりじゃない。むしろ——これは、もっと深い何かの、始まりに過ぎない。

(もっと……もっと、大きいの……)

直腸の奥が、まだ疼いている。今度こそ、あの通販サイトで注文してしまおうか。マウスピースよりも太くて、本物のペニスみたいに脈打つシリコンの塊を。それを奥まで呑み込んで、まだ誰にも触れられたことのない場所を、自分でこじ開けて——。

その想像だけで、股間がじんわりと湿っていく。

窓の外では、朝日が少しずつ高く昇り、街の音が聞こえ始めていた。唯華はそっと息を吐き、ゆっくりとマウスピースを引き抜く。ずるる……ぬぷっ、と濡れた金属が抜け落ちると、アナルはまだ何かを欲しがってひくついていた。

シャワーを浴びに立ち上がりながら、机の上のスマホに目をやる。昨夜見ていた通販サイトのブックマークが、そのまま残っていた。

(今日……帰ってきたら……)

その先の言葉は、まだ声にはならなかった。

でも、胸の奥で燻る渇望は、もう止められない。もっと太いものを、もっと奥まで——そんな欲望が、十四歳の身体と心を、じわじわと侵食していく。

それは罪悪感と、何よりも甘美な陶酔を伴って、唯華という少女を深く深く包み込んでいくのだった。

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読み終えたあとの余韻に。

OVA 夏妻 #2 を FANZA で見る →
登場人物
  • 園田 唯華 そのだ ゆいか
    女性 ・ 14

    外見: ショートカットの黒髪、黒目の瞳、華奢で細身の体型、身長150cm、胸はぺったんこ、陰毛は産毛程度で肌は色白。服装: 動きやすいカジュアルな服、学校では制服のセーラー服を着用。内向的で妄想癖が強く、BL同人誌に没頭する腐女子。自己開発に積極的で、マゾ的な被支配願望を内に秘めている。

  • 寺崎 綾音 てらさき あやね
    女性 ・ 14

    外見: 肩にかかる黒髪のセミロング、茶色の瞳、平均的な中学生の体型。服装: 唯華と同じ中学校のセーラー服。BL趣味を共有する明るい友人で、唯華の秘密には気づいていない。

  • 男性客A(だんせいきゃく えー)(男性、30代前半)

    外見: 短い黒髪、黒目の瞳、背が高く引き締まった細マッチョの体型。服装: スーパー銭湯内では全裸、日常では不明。唯華の妄想の中でハードなタチ役となる存在で、実際の会話や接触はない。

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