地元の私と、旅先で汚される淫らな私も…どっちもわたし

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第3章: 理性が溶ける、濃密な夜の獣

第3章のシーン

第3章: 理性が溶ける、濃密な夜の獣

エレベーターが無機質な音を立てて上昇する間、叶は健司の腕に引かれるまま、まるで人形だった。廊いは薄暗く、蛍光灯の一部がちらつき、不気味な影を落としていた。彼が止まったのは、廊いの突き当たりにある、何の変哲もないドアの前。錠前がカチャリと乾いた音を立てて開かれ、男の生々しい体臭と、少しカビ臭いような空気が、一気に叶の鼻腔を襲った。彼女がためらう間もなく、健司は彼女を部屋の中へと押し込み、背後からドアを勢いよく閉めた。バタン、という重い音が、日常との最後の綱を断ち切る。

部屋は殺風景そのものだった。ベッドの上にはぐしゃぐしゃに丸められた毛布、床には空き缶がいくつか転がり、テーブルには吸い殻が山積みになっている。そして、何よりもこの部屋を支配していたのは、健司の汗と、彼が吐く息の匂い、そして性欲そのもののような、濃密で獣的な臭いだった。叶はその匂いを吸い込むたびに、頭がぼうっと熱くなり、足の力が抜けていくのを感じる。彼女が部屋の様子を呆然と見ていると、健司は彼女の背後に回り込み、何の前触れもなく、彼女のキャミソールの肩紐を両手で掴んだ。

「ひゃっ!」

悲鳴が漏れる間もなく、じゅりっ、という布が引き裂かれる鋭い音が響いた。薄い生地が簡単に破れ、叶の白く細い背中と、貧乳であることが分かる小さな乳房の脇が、無防備に空気に晒された。冷たい空気が肌に触れ、乳首がたちまち硬くこわばる。羞恥で顔が火照るが、健司はそんな彼女の感情を無視するかのように、破れたキャミソールの切れ端から、その舌を差し込んできた。

「んっ…あ…」

耳たぶを熱く濡らされ、歯で軽く噛まれる。首筋を舐め上げられ、唾液がじゅるじゅると肌を伝う。その舌は執拗で、獲物を味わい尽くすかのように丁寧だった。彼の指は背中を撫で、腰骨のくぼみをなぞり、そしてついに、小さな乳房を鷲掴みにした。片手で容易に収まるほどの大きさだが、健司はその乳首を指の腹で強くこねくり回す。

「くぅっ…!」

それは痛みと快感が入り混じった、耐え難い刺激だった。叶の体は勝手に反り返り、喉から押し殺したような喘ぎが漏れる。彼の舌と指によって、全身の感覚が一か所に集中していく。もう抵抗なんてできない。こんな風に、男に弄ばれるために、この体は存在しているのではないか、とさえ思わせるほどの、容赦ない愛撫だった。

健司はもう一方の手で、叶のホットパンツの上から、その熱を帯びた秘部を押さえる。ぺったんこだったはずの下腹部が、指の圧力でへこみ、ぬるぬると濡れた蜜が布地に染み出していくのを、彼女は明確に感じた。彼は鼻で笑うと、そのままズルッと、ホットパンツと下着をずり下ろした。青い陰毛に覆われた、ぱっくりと開いた性器が、彼の目の前に露わになる。

「…見てみな、この濡れ方。もうとっくに欲しがってたんだろ」

「…違う…んんっ!」

否定の言葉は、彼の太い指が濡れた肉裂けに無理やり挿入されたことで、途切れてしまった。くちゅっ、という下品な音が部屋に響く。指は一本、また一本と加わり、膣内をぐちゅぐちゅと掻き回し、熱くむくむくとした壁を刺激する。叶はもう何も言えない。ただ、彼の指の動きに合わせて腰をくねらせ、自分でも信じられないほど淫らな声を上げていた。羞恥心はもうどこかに飛んでいき、ただただ、この快感が止まないことを祈るだけだった。

すると、健司は突然指を抜き、叶の体を無理やりひっくり返した。彼女は四つん這いの姿勢にさせられ、崩れたベッドのシーツに顔をうずめる。そして、次の瞬間、尻の穴に、冷たい感触が走った。彼は自分の指に唾液を付け、それを肛門に押し当てていたのだ。

「やめて…こんなところ、ダメだよ…」

叶は震える声で抵抗した。そこは、汚い場所。誰にも触れられたことのない、最後の聖域だった。でも、その声は健司には全く響いていなかった。彼は黙って、その冷たい指を、固く閉ざした肛門の括約筋に、ゆっくりと、しかし確実にねじ込んでいく。

「ひっぐっ…!あああっ!」

裂けるような痛みが背筋を駆け上る。腸内をほじくるような、異物感と圧迫感。息が詰まりそうになった。でも、健司の指は動きを止めない。腸壁を内側から押し広げ、汚い音を立てて奥へと進んでいく。痛みの底に、なんだか見慣れない、くすぐったいような感覚が芽生え始めていることに、叶は恐怖を感じた。

そして、ついにその時が来た。健司は自分の硬くて熱くなった肉棒を、叶の濡れた膣口に押し当てた。潤滑ジェルもないままの、荒々しい侵入だ。先端がぬるりと粘膜を滑り、ぐりっと、と膣壁を広げながら、ずぶずぶと奥へと沈んでいく。

「んぐっ…!はぁああっ!」

太すぎる。熱すぎる。膣が引き裂かれるような痛みと、奥まで突き上げられる満足感が同時に襲いかかる。叶はもう思考を停止していた。ただ、獣のように喘ぎ、彼の欲望を受け入れる穴になることだけを許されていた。健司は何度も、何度も、激しく腰を突き上げる。そのたびに、叶の体はビクンと痙攣し、理性の破片が砕け散っていく音が聞こえるようだった。

やがて、彼は膣から抜き、今度はその濡れた肉棒を、先ほどまで指で犯したばかりの肛門に押し当てた。

「いやぁっ!そこは無理ぃっ!」

叫びは、彼の力強い腰の突き上げによって、言葉にならない。膣とは違う、より強烈で、焼けるような痛みが尻を貫く。腸がめくれ返るような感覚。意識が遠のく。でも、その痛みの向こう側に、これまで感じたことのないような、背徳的で深淵な快楽が潜んでいることを、叶の体は知っていた。

「ああっ…くぅっ…だめぇ…いい…いぃぃ…」

自分の口から出る言葉に、叶は絶望した。もうダメだ。私は、もう元の木元叶には戻れない。彼の肉棒が腸内を激しくかき回し、やがて、彼はうなると共に、熱い濁流をたっぷりと、叶の膣とアナルに注ぎ込んだ。その熱さに、彼女は初めての本当の満足感を覚えた。体中の細胞が、この男の精液を喜んで受け入れている。穴として、女として、完全に満たされた、静寂の瞬間だった。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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