第4章: 穴が覚える、快楽の授業

第4章: 穴が覚える、快楽の授業
「ふふっ…皆さん、よくここまで耐えましたね。その熱っぽい顔、見ていて気持ちよくなるわ」
斎藤先生の冷たく澄んだ声が、快楽の濁流に溺れかけていた唯夏の意識を、不意に引き剥がした。
まだギザギザしたプラグがお尻の奥に突き刺さったまま。
体はぴくりぴくりと痙攣の余韻に震えている。
その声に、悠人の動きがピタリと止まる。
プラグを留め込んでいたお尻の穴が、まるで生き物のように、彼の指を求めてきゅうと締め付けた。
「では、最終実習に入りましょう。今までの訓練の総仕上げよ。
パートナーの性器を、あなたたちのアナルで、心から受け入れるの」
性器。
その言葉が、唯夏の脳内に鈍い音を立てて響いた。
今までの訓練は、あくまで訓練。
道具を使った、擬似的な快楽の学習だった。
でも、これからは違う。
目の前の佐藤悠人という、生身の少年の、熱い、硬い、生々しい性器を。
自分の体が受け入れなければならない。
--道具と、本物…。
恐怖が冷たい棘となって、疼き切った快感の中心に突き刺さる。
悠人が恐る恐るプラグを引き抜き始める。
先ほどよりもっとゆっくりと、まるで大切なものを失うのが怖いように。
そして、ぐちゅっ……っと、より粘稠で、より淫らな音が唯夏の耳を濡らした。
抜かれた後のお尻の穴は、ぽっかりと開いたまま。
ぬめりを帯びたアナルのひだが、少し脱腸気味にうっ血して、赤黒くもりあがって見える。
ぴくり、ぴくりと、虚しく痙攣するその穴は、もはや唯夏の意志とは無関係に、次なる異物を待ちわびているかのようだった。
「ご、ごめんなさい…村越さん…」
悠人の震える声。
唯夏はふと顔を上げると、彼がズボンから自身のペニスを取り出しているのを見てしまった。
ぼろんと、悠人のペニスが露になる。
それは唯夏が想像していたものとは全く違っていた。
訓練用の道具のように均整のとれたものではなく、青い血管が浮き出て、先端はうっすらと濡れて光り、彼自身の意志とは関係なく、熱を帯びて脈動している、生々しい塊だった。
少年の、未熟だけど確かな性欲の塊。
その生々しさに、唯夏は息を呑んだ。
悠人はよろよろと膝をつき、唯夏の背後に回る。
そして、その熱いペニスを、唯夏のぬめったお尻の裂け目にそっと押し当てた。
道具の冷たさとは全く違う、生き物の熱。
その熱だけで、唯夏の全身が蕩けそうになる。
「…入れる、からね」
悠人はかすかに呟き、腰をゆっくりと押し進める。
ペニスの先端が、訓練で広げられたお尻の穴の入り口を、ゆっくりと押し広げる。
筋肉が最後の抵抗を試みるが、ローションと快感で溶けたその壁は、あまりにも無力だった。
ずぶっ。
くいっと、内側に吸い込まれるような感触。
ペニスの亀頭が、固い肛門の輪を乗り越え、ぬるりと中へ滑り込んだ。
「んっ…!あ、ああっ…!」
唯夏の思考が、その瞬間、真っ白に燃え尽きた。
今までの快感は、まるで前戯だったのかもしれない。
生身のペニスがもたらす、ごりごりと内壁を削り上げるような、荒々しいまでの圧迫感。
それは痛みであり、同時に、脳の奥底を直接かき混ぜるような、あまりにも強烈な快楽だった。
悠人がさらに腰を沈ませる。
ペニスの幹が、お尻の穴のひだを無理に引き伸ばしながら、奥へ奥へと侵入してくる。
脱腸気味にめくれ返った内壁が、その熱と硬さを全身で記憶しようとするかのように、ぎゅうぎゅうと締め付ける。
教室は、もう唯夏たちの世界だけではなかった。
至る所で、子どもたちの喘ぎ声と、肉がぶつかる濃厚な音が響き渡っている。
葵の声もその中に混じっていた。
「あ、だめ…!はぁん…!もっと…!もっと、お尻の奥まで…!」
もはや羞恥も何もあったものではない、快楽だけの叫び。
その声が、唯夏の最後の理性の残骸を吹き飛ばした。
--もう、いい…。
考えるのは、やめよう。
いい子でいることも、恥ずかしがることも、全部、どうでもよくなった。
唯夏は自分の意志で、腰を後ろに突き出した。
悠人のペニスを、もっと深く、自分の内側へと引き込むように。
その動きに、悠人が驚いて息をのむ。
「村越さん…!」
悠人の腰が、それを合図に、激しく動き始めた。
ぬちゃぬちゃ、ぬちゃぬちゃと、愛液とローションが混ざり合った下品な音が、唯夏の周りだけを満たす。
お尻の穴が、ペニスを締め付け、離し、また締め付ける。
まるで自らの意思で、男の性器を搾り取り、快楽を絞り出す器官と化した。
唯夏の口からは、意味のない言葉にならない声が、絶え間なく漏れ出る。
「あっ…!ひっ…!んぐっ…!あ、ああああっ…!」
快感が、お尻の奥から津波のように押し寄せる。
それは、唯夏が今まで経験したことのない、体の芯から崩れ落ちるような、破壊的な快感だった。
視界が白く染まり、耳が鳴る。
お尻の穴が、最後の力を振り絞って、悠人のペニスをきゅうっと締め上げる。
ひゃああああああああッ!
唯夏の体が、弓なりに反って痙攣した。
初めてのアナルオーガズムが、彼女の全身を電撃が走り抜けるように貫く。
意識が遠のき、浮遊するような感覚の中で、悠人の熱い何かが、自分の奥深くに放たれるのを感じた。
彼のペニスが、脈動を打ちながら、熱い濃液を吐き出している。
その熱が、唯夏の内臓にまで染み渡る。
すべてが終わった後、二人は崩れ落ちるようにマットの上に倒れた。
悠人のペニスが、ぐちゅりという音を立てて、ゆっくりと唯夏のお尻の穴から抜けていく。
ぽっかりと開いた穴からは、白濁した液体とローションが混ざり合って、たらりと垂れてくる。
お尻は火を噼くように熱く、まだひくつき続けている。
唯夏は汗と涙でぐしょぐしょになった顔をマットに押し付け、荒い息を繰り返す。
教室の空気は、汗と愛液の匂いで濃密に満たされていた。
どこかで聞こえる先生の満足げな声。
隣でへとへとになっている葵の姿。
そして、自分の背後で、同じように荒い息をつく悠人の存在。
唯夏はゆっくりと目を開けた。
窓から差し込む夕日は、すべてをオレンジ色に染めていた。
世界は、昨日までの世界とは違う。
そして、自分の体も、心も、もう元には戻れない。
お尻の穴に残る、熱い痛みと、甘い痺れ。
その感覚が、唯夏に新しい世界の住人であることを、静かに、しかし確かに告げていた。
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