第3章: 跪く口と赦しの精液(続き 2/2)
叶は片手で洋の陰嚢を優しく包み、揉み上げながら、もう片方の手は自分の腿の間に滑り込ませていた。スカートの裾を押し上げ、パンティーの上から、蠢く陰唇をこする。その指の動きが、早く、浅く、切迫している。
洋はもう、限界だった。
腰が自然に前へ突き出し、深々と咽頭を貫く。叶はむせそうになりながらも、それを拒まず、むしろ喉を弛ませて受け入れる。目尹から嬉し涙が滲んだ。
「だめ……出す……叶さん……!」
警告の声は、すでに欲望に押し潰されていた。
叶は一度引き抜かれたいと首を横に振り、陰茎を口の奥に引き留めようとする。だが、洋の腰の震えは止まらない。彼は叶の頭を抱え、最後の一突きを深く押し込んだ。
「んっ……! んぐぅ……っ!!」
ドクン、ドクンという脈動が、叶の口蓋に直接伝わる。
そして、白濁した熱い液体が、勢いよく噴き出した。第一波は喉の奥に直接注がれ、彼女はごくん、と苦しそうに飲み下した。二波、三波は溢れ出し、彼女の頬、顎、首筋へと滴り落ちる。
叶は目を閉じ、顔を少し引き、精液の洗礼を全身で受け止めた。
白い糸が肌を伝い、Vネックのトップスの襟元に染み込んでいく。彼女は喘ぎ、震えながら、まだ硬いままの陰茎を手で優しく握り、最後の一滴まで絞り出すように撫でた。
そして、顔に付いた精液を、指でそっと拭い取り、その指を自分の口に含んだ。
じっとっと、と舐め取る音。
「的場さんの……なら……」
彼女は瞼を上げ、潤んだ瞳で洋を見つめた。
顔中に精液を塗られ、清楚だった顔は一変して、淫靡で、どこか恍惚とした表情を浮かべている。
「どんなにたくさんでも……いつでも、全部、飲み干しますから」
その言葉が、洋の中で最後の理性の糸を、ぷつりと切り裂いた。
彼は松葉杖も忘れ、片足で立ったまま、跪く叶の肩を掴んで引き起こした。そして、その精液で汚れた唇を、我慢できずに奪った。
湯気の中で、二人の影が一つに重なり、喘ぎと水音だけが、冷たいタイルの上に響き続けた。
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