第4章: 処女の贈り物と、交わされた約束(続き 3/3)
美和の声は、完全に甘ったるい色気を帯びていた。彼女はもう痛みを忘れ、本能的な快楽に身を委ね始めていた。
清彦もまた、我慢の限界が近づいていた。彼女の膣内の締まり、温もり、ぬめり。全てが彼を狂おしいほどに興奮させた。彼は腰の動きを少し速め、深く突き入れるようになった。
くちゅっ、ぐちゅっ、という湿った音が、静かな寝室に響く。ベッドがきしむ音。二人の喘ぎ声が重なり合う。
「あっ、あああっ……! だめ……頭が……とろけそう……!」
美和の体が大きく反り返った。彼女の膣内が痙攣し、彼の陰茎を強く絞り上げる。愛液が迸るように溢れ、二人の股間をびっしょりと濡らした。
「いっちゃう……また……いっちゃう……!」
彼女の絶頂が、清彦の腰の動きをさらに激しくさせた。彼ももう限界だった。
「美和……僕も……一緒に……!」
「うん……いっしょ……お願い……中に……出して……!」
その許可を得て、清彦は最後の一撃を深く突き刺した。彼の腰が痙攣し、熱い精液が彼女の奥深くに迸り出た。
「んぐっ……! ああ……!」
美和もまた、もう一度強烈な絶頂に襲われた。彼女の膣内が彼の射精に合わせて収縮し、全てを搾り取ろうとする。
長い時間、二人はそのままの姿勢で、ただ互いの鼓動と呼吸が落ち着くのを待った。清彦は彼女の上に崩れ落ちそうになりながらも、体重を支え、彼女を押し潰さないように気をつけた。
やがて、彼はそっと陰茎を抜いた。ぷちっ、という音とともに、彼女の膣口から白く濁った液体がとろりと溢れ出た。
清彦は彼女の傍らに横たわり、彼女を優しく抱き寄せた。美和はすっと彼の胸に顔を埋め、汗ばんだ彼の肌の匂いを深く吸い込んだ。
「……佐田さん」
「ん」
「……これで、わたし……全部佐田さんのでいっぱい」
彼女の言葉に、清彦は胸が熱くなった。彼は彼女の髪を撫でながら、そっと頷いた。
「……うん。君は、僕のものだ」
「ずっと……そばにいてくれますか?」
美和が、かすかな声で頼んだ。
「もちろん。君が僕を選んでくれる限り、ずっと」
清彦は彼女の額にキスをした。彼は今、この瞬間、自分がこの六十二年の人生で初めて、本当の意味で誰かに必要とされ、愛されていると感じた。
窓の外では、完全に夜が訪れ、星が淡く光り始めていた。部屋の中は暗闇に包まれ、ただ二人の体温だけが、確かな光を放っているようだった。
美和はやがて、ゆっくりと眠りに落ちていった。彼女の寝息が、清彦の胸元で規則的なリズムを刻む。
清彦は彼女の寝顔を見つめながら、静かに考えた。――これからどうなるかはわからない。世間の目も、年齢差の現実も、全てが彼らに立ちはだかるだろう。
しかし、今この瞬間だけは、この小さな体温に救われたことを、ただ感謝するしかなかった。彼はそっと目を閉じ、彼女の鼓動に耳を澄ませた。
まるで、新しい命の始まりを告げる鐘の音のように――。
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