熟年離婚、屈辱をバネに甦る肉体と若いインストラクターとの熱い夜

第2章: ジムの柔肌―膨らむ股間と赤面(続き 2/2)

ジムの一角に設けられたマットの上で、賢一は仰向けに寝そべっていた。聡子はその横にしゃがみ込み、賢一の足首をそっと持ち上げる。

「では、腿の裏側を伸ばしていきましょう。私がゆっくり押しますから、痛くない程度で止めてくださいね」

「は、はい」

聡子の手が賢一の足首に触れる。女性の手とは思えないほどしっかりとした握りだが、肌に触れる部分は意外に柔らかかった。彼女がゆっくりと足を押し上げると、腿の裏にじんわりと伸びる痛みが走った。

「呼吸を止めないでくださいね。ゆっくり吐きながら」

聡子の声が耳元に近い。彼女の息が、賢一の頬にほのかな温もりとして触れる。柑橘系のさわやかなシャンプーの匂いが混じっていた。

柔軟は続き、賢一は様々なポーズを取らされた。聡子は時に手を添え、時に軽く押して、体の可動域を広げていく。彼女の動きは全て効率的で無駄がなく、プロとしての確かな技術が感じられた。

「次は、股関節のストレッチです。仰向けのまま、足をできるだけ開いてください」

聡子が指示する。賢一は照れくささを感じながらも、ゆっくりと両足を開いていった。トレーニングパンツの布地が、腿の内側でこすれる。

「いいですね。そのまま、もう少し」

聡子は賢一の両膝に手を当て、ゆっくりと外側に押し広げようとする。その時、彼女はバランスを崩したのか、あるいは意図的だったのか、突然体勢を変えた。

彼女は賢一の身体の上にまたがるようにして、マットに手をついた。レオタードの股間部分が、賢一の顔のすぐ上、数十センチの位置に来た。賢一は仰向けのまま、否応なくその光景を見上げることになった。

ネイビーの生地が、聡子の股間にぴったりと張り付いている。激しい運動のせいか、布地はところどころ汗で濃い色に染まり、陰影を描いていた。腿の付け根のあたりで、レオタードがわずかに食い込み、柔らかな肉の膨らみをくっきりと浮かび上がらせている。

賢一は息をのんだ。

――まずい。

しかし、体は思うように動かない。視界の中心に、あの柔らかな隆起が据え付けられてしまった。聡子がバランスを取ろうと微調整するたび、その股間がわずかに揺れ、賢一の鼻先までほんのりと温かい空気が届く。

「あ、ごめんなさい。ちょっと滑っちゃって」

聡子の声が、いつもより少し高く響いた。彼女も状況に気づいているのだろう。しかし、すぐに体勢を変えようとはせず、なぜかそのままの姿勢で賢一の足のストレッチを続けようとする。

賢一の股間が、熱を持ち始めた。

トレーニングパンツの下で、ゆるんでいた肉体の一部が、じわりと膨らんでいくのを感じた。長い間忘れていた感覚。妻との関係が冷め切ってから、こんな反応を見せることすらなかった。

「司城さん……その、足、もう少し開けますか?」

聡子の声が震えている。賢一がうつむいて自分の股間を見ると、薄いグレーのトレーニングパンツの前面が、明らかに盛り上がっていた。布地が張りつき、形が浮かび上がっている。

「あ……いや……これは……」

言葉にならない。恥ずかしさで全身が熱くなり、顔から火が出そうだった。

聡子はゆっくりと体勢を戻し、賢一の身体から離れた。彼女もマットに座り込み、顔をそむけている。耳の先まで真っ赤に染まっていた。

「……すみません」

聡子が小さく呟いた。

「私の方こそ……本当に、申し訳ない」

賢一はあわてて起き上がり、足を閉じた。しかし、股間の熱は簡単には引かない。心臓が高鳴り、鼓動が耳元で騒がしい。

しばらく沈黙が続いた。ジムの雑音が、逆に二人の間の緊迫感を際立たせた。

「……司城さん、最近……パートナーとの関係は、うまくいってないんですか?」

聡子が、突然そう尋ねた。彼女はまだ顔を上げず、マットの上に置いた自分の手を見つめている。

賢一は、息を詰まらせた。

「……離婚しました。つい最近」

「……そうでしたか」

聡子が深く息を吸い込んだ。

「私も……つい最近、七年付き合った彼氏と別れたんです。浮気が発覚して」

その告白に、賢一は目を見開いた。聡子がようやく顔を上げたが、目尻がわずかに赤くなっていた。

「だから……司城さんのひたむきなところが、すごく……眩しく見えて。それに、私の父も、司城さんくらいの年齢で亡くなって。なんとなく、面影があって」

彼女の言葉が、賢一の胸にじんわりと染み込んだ。

そして、聡子の視線が、賢一の股間へと一瞬滑った。まだ完全には鎮まっていない膨らみを、ちらりと見て、すぐに目をそらす。

「……トレーニング、続けましょうか」

聡子が立ち上がり、手を差し出した。その手を取って賢一が立ち上がると、今度は聡子の頬がほんのりと紅潮しているのが見えた。

「はい」

賢一が答える声には、自分でも驚くほど深みがあった。

彼は聡子の手をそっと握り返し、その温もりを確かめた。柔軟体操の最中に触れた時とは、明らかに違う熱さが、彼女の掌から伝わってくるのを感じながら。

――この人は、ただのインストラクターじゃない。

そう悟った瞬間、賢一の胸の奥で、長く凍りついていた何かが、かすかに動き始めた。

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AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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