天神ノーパン、露出少女の観察日記

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第2章: 公園の縁石と選ばれた視線

第2章のシーン

第2章: 公園の縁石と選ばれた視線

あの日の感覚が、まるで肌に焼き付いた刺青のように、私の中で褪せることを知らん。西鉄福岡駅の長いエスカレーター、背後に感じた中年男の粘着質な視線、そしてスカートの隙間から注がれた、あのじりじりとした熱。トイレの個室で指一本で自分を崩し尽くしたあの絶頂の余韻は、まるで深い海の底に沈むように静かだったけど、海面の上では、もっと荒々しい波がうねりを準備しとったっちゃ。匿名の、誰だか分からん視線にだけ触れて満たされるはずもなかったとよ。私が本当に渇望しとったのは、ただ「見られる」ことじゃなかった。ちゃんと、私という個人を認識した上で、この恥ずかしい、濡れた股間を「見たい」と思ってくれる、特定の誰かの視線だった。その欲求は、まるで生まれたばかりの赤ん坊が乳を求めるように、私の体の芯からじわじわと湧き上がってきて、もうどうにも抑えられんくなってしもうた。

そう思った次の日の午後、私は天神のスタバで窓際の席に座り、冷たいラテのストローをいじりながら、ふと目の前の光景に吸い込まれました。窓の向こうに広がる、警固公園の一角。道沿いやけど、植え込みに少し隠れるようにして、低い縁石がずっと続いとるんよ。サラリーマンが腰掛けたり、学生がたむろしたりする、ありふれた場所。けど、私の目にはそれはまるで、私のために用意された舞台のように見えた。通行人の流れからは少し外れとる。けど、道路を挟めば、私の股間を真正面から覗き込めるような角度の場所がいくつもある。誰にでも見られるんじゃない。選ばれた人にだけ、見せることができる。こげん都合のええ場所、他にあるんかな。

「……ここやね」

心の中で呟きながら、カップを置いた。決定は、もうついとった。数日後、私はその舞台の上に立つために、身支度を整えた。駅のトイレの鏡の前で、深呼吸を一度。着てきたのは、白の超ミニプリーツスカート。生地は薄くて、ハリがある。ほんの数センチ屈めば、お尻の溝も、ぱっくり開いた股の裂け目も、すべてが丸見えになるっていう、挑発的な丈。もちろん、下には何もない。鏡に映る自分の足元、スカートの裾から覗く太ももの白さと、その先の何もない空間。それだけで、もうクリのあたりがぷりぷりと脈を打つように疼き始めた。

「ほんまに、私はええことするんねぇ……」

でも、その罪悪感は、すぐに期待感に塗り替えられていく。公園へ向かう道のり、天神のど真ん中を歩くだけで、私の全身はセンサーのようになってしもうた。人々の視線が、まるで針のように私の足元を刺してくる。中には、きっと私が何も穿いてないって気づいとる人もおるはず。そんな想像をするだけで、背筋にゾクッとする快感が走り、膣内からじゅわっと熱い液体が滲み出てくるのを感じた。もう、歩くたびに太ももの内側がぬるりと濡れていくっちゃ。

警固公園に着くと、午後一時の陽射しがまだ肌を焼く。人はまばら。遠くのベンチではカップルが笑い合い、少し離れたところではスーツ姿の男がスマホを見とる。私はその隙間を縫うように、目標の縁石へと歩いていった。そして、そっと腰を下ろした。冷たく、ざらついた石の感触が、裸のお尻に直接伝わってきて、小さく「きゃっ」って声が出そうになるっちゃ。足は投げ出すように伸ばし、膝は、意識的に、ほんの少しだけ開いて。

「……見えてる、よね」

風がスカートの裾をそっと持ち上げる。太ももの肌が、そのまま陽の光を浴びて、じりじりと熱を帯びていく。冷たい石と熱い肌、その二つの感覚が交互に背骨を伝って、頭がぼーっとしてくる。座ってじっとしてるだけで、股の奥からくちゅっ、なんて下品な音が聞こえそうなほど、愛液が溢れかえってる。私の体は、もう私の意思を離れて、ただ「見られる」ことを待って、濡れ続けるだけの道具になってしもうたとよ。

その時だった。前の歩道を、一人のスーツ姿の男がゆっくりと歩いてくるのを。スマホを片手に、何かを読みふけってるふりをしとるけど、その視線は、間違いなく、こちらに向けられとる。年齢は三十代半ばかな。黒髪をきちんと整え、上質なスーツを着こなしてる。ただのサラリーマンじゃない。知性と、何か飢えたようなものを感じさせる、鋭い眼差し。彼が近づいてくるにつれて、私の心臓はまるで鳥かごの中で暴れるように、激しく鼓動を打ち始めた。

彼は、私のすぐ前で立ち止まった。スマホの画面を眺めながらも、その視線の先は、間違いなく私の開いた股の間。スカートの裾が風に揺れ、おそらくは、陰毛の生え際から、ぱっくり開いた割れ目の入り口まで、丸見えになってるんじゃないかって思うと、膣の奥がきゅううん、と強く縮み上がって、息が詰まりそうになった。恥ずかしい。怖い。けど、同時に、もうこれ以上ないくらいの快感が、全身を駆け巡る。

私は、わざと足を組み直すふりをして、スカートの端を指でつまんで、少しだけ引っ張ってみた。裾が、さらに大胆にめくれ上がる。そしたら、彼の視線が、一瞬、揺らいだ。スマホでカメラを起動したんじゃないかって、そんな勘ぐりさえ頭をよぎる。その知的で冷静な眼差しが、今、私の最も醜い、最も淫らな部分を貪り食おうとしてる。その想像だけで、膣内からぐちゅっ、と粘ついた音がして、大量の愛液が溢れ出て、縁石の上にじっとりと染みを作っていくっちゃ。

「……んっ……」

小さく喘いでしまう。太ももがガクガクと震え、腰が勝手に前に突き出そうになる。もう、ここでイってしまいそう。でも、我慢せなあかん。彼がまだ見とる。彼の視線が、私の愛液を吸い上げて、もっともっと濡らしていく。

すると、後ろからベビーカーを押したママさんが「すみません」と声をかけてきて、二人の間を通り過ぎていった。その一瞬の遮断。男は、まるでその場から追い出されるように、一歩、また一歩と後ずさりし始めた。そして、何も言わずに、その場を去っていく。彼の背中が、小さくなっていく。

「……あっ」

寂しさが、まるで波のように私を襲った。なんで、行ってしまうん? もっと、見とってよ。私のこの濡れた股を、もっとじっくりと、味わうように見てほしかったとよ。彼がいなくなった瞬間、燃え盛っていた火照りが、急に冷めていくような、そんな虚無感に包まれた。

私は、まだしばらくその場に座り続けた。そして、ふと、自分が座った縁石に視線を落とした。そこには、私の愛液が、薄い色のシミとして残りとった。そっと、指先でその濡れた部分をなぞってみて、鼻に近づけてみた。甘酸っぱい、少し生臭い、私自身の匂い。この匂いを、あの男は嗅いだんじゃないかって思うと、また体が熱くなってくる。

「……次は、声、かけてみよっかな。ちゃんと“見たい”って言ってくれる人に、ね」

立ち上がりながら、小さく呟いた。選んで見せることの快感。そして、選ばれた視線に応えることの喜び。私はもう、この快感から逃げられんと悟った。私の露出癖は、ここからが本当の始まりなんやもん。

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この記事を書いた人

AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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