天神ノーパン、露出少女の観察日記

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第1章: エスカレーターの視線

第1章のシーン

第1章: エスカレーターの視線

私、芽郁(めい)って言うと。二十歳、短大に通いながら、コンビニでバイトもしてる、ごく普通の女の子。鏡に映る自分は、肩までのボブに茶色い瞳、スレンダーな体に形のいい胸が乗っかってるだけで、特に派手なところなんてないし、周りからはいつも「芽郁ちゃん、真面目そうやねぇ」って言われるっちゃ。でもね、その真面目そうな顔の奥で、誰にも言えん秘密がうずいとるのよ。それはね、私の身体を内側から焦がす、恥ずかしくて、でももう止められんほどの衝動。――私、露出が好きっちゃ。ただ見られるのが好きなだけじゃないとよ。「見られるかもしれない」っていう、今にも裂けそうな緊張感。スカートの裾が風にめくれた瞬間、誰かの視線が私の素肌に触れた気がした瞬間、背筋を電流が駆け上って、膣の奥がきゅうんって縮みあがる感覚。中学の時、制服のスカートの下に何も穿かんまま登校した日を思い出すだけでも、今でも股のあたりがじんわり熱を帯びてくるっちゃん。今日もまた、そのムズムズが止まらんくなって、昼過ぎにはもう決めとった。部屋の鏡の前で、自分の顔が少し上気してるのを確認しながら、小さく呟いたの。「……ノーパンで、天神、行こっかな」。着たのは、何の変哲もないグレーのTシャツに、黒のミニスカ。本当に、ちょっと腰を曲げたらお尻の溝が見えそうな、ギリギリの丈。もちろん、その下には、絶対に何も穿いとらん。風が吹いたら、一瞬で全部が曝け出される。けど、その危うさが、たまらんのよね。

駅に着いた瞬間、蒸し暑い夏の空気が肌にへばりついてきた。満員電車から吐き出された人々の熱気、汗の匂い、コンクリートの匂いが混ざり合って、頭がぼーっとする。雑踏の中を歩くたびに、スカートの裾が太ももにこすれて、何も穿いてないことの実感がどんどん鮮明になっていく。誰かの腕が私の腰に触れた気がするだけで、びくっと身体が震えて、変な声が出そうになるっちゃ。「うわ……やばい、もう、ちょっと濡れとうかも」。自分でも信じられないほど、股の奥がじっとりしてきてるのを感じる。足早に改札を切り抜けて、西鉄福岡駅のあの、天井まで続く長いエスカレーターへ。大名口からコンコースへと一直線に昇っていく、あの機械の階段。今日の舞台は、ここに決めとった。エスカレーターに乗った瞬間、すぐ後ろに、どっとした気配を感じる。中年の、スーツを着たおじさん。スマホをいじってるふりしてるけど、その視線が、確かに私の後ろ姿、特に、尻のあたりを執拗になぞっとる。わかるの。皮膚で感じとるの。その視線の熱と、欲の匂いを。私は、そっと、息を殺して、足を肩幅くらいにゆっくりと開いてみた。そして、わざとらしくないように、スカートの裾を、揺れる電車に揺られるように、そっとゆらしてみる。ゆっくりと昇っていく段差。この角度なら、下から見たら……私の、開いた股の間が、絶対に、丸見えや。太ももに流れ込む風が、汗ばんだ肌をひやりと冷やして、その瞬間、クリトリスがビクンって跳ね上がったように疼いた。背中がじんわりと汗で濡れて、足の先が小さく震え始める。後ろの視線が、もっともっと濃くなって、空気の質そのものが変わっていくっちゃ。わかるもん、人が発する、あのむっとした、粘つくような欲望の匂いって。「はぁ……っ、やばい、これ……クセになりそう」。そのまま何事もなかったかのようにエスカレーターを降りて、私は駅の地下街へと足を踏み入れた。でも、足取りはふわふわと、まるで酔っ払ったみたいに不安定で、頭の中はあの視線と快感の記憶でぐるぐる回っとる。

そして、ソラリアステージの化粧室へ。運よく、個室は誰もおらん。カチャリ、と鍵をかけた音が、私の世界を外界から遮断する。鏡の前で、自分の顔を見る。頬は真っ赤で、目は潤って、唇は少し開いて、息が上がってる。全然、真面目そうな顔じゃないとよ。まるで、欲情に溺れた女の顔。「……ねぇ、あの人に……丸見えやったよね?」自分に問いかけるように、そろりそろりとスカートの裾を持ち上げていく。鏡に映る自分の太もも、そして、その先の股のあたり。濡れとる……っていうか、もう、びしょびしょ。陰唇はぷっくりと腫れて、桃色に充血してて、その合間から、透明な粘り気のある愛液が、糸を引いて溢れ出てる。クリの先には、キラリと光る雫が浮かんどる。「……ちょっとだけ、ね?」右の人差し指の腹を、そっと、濡れてるクリに押し当ててみる。ぬるっ、とした、暖かい感触。もう、これだけでも腰が崩れそう。力を入れたら、すぐにイッてしまうってわかる。でも、我慢できんっちゃ。だって、見られたんやもん。あの、知らないおじさんの視線に、私の一番奥しいところを、じっくりと見られたんやもん。「っは……くぅ……あっ、や……♡」。声が漏れないように、唇を強く噛みしめて、指先を、ちょこちょこっと、こする。太ももが思わずくねって、腰が前に突き出る。鏡に映った自分の、あんなにエロく、蕩けきった顔を見るだけで、さらに興奮が高まっていくのがわかる。「やば……んっ……イクっ、……イクぅっ♡♡」。かすれた声が、こぼれてしまう。息が詰まるほどの、激しい波が身体を襲う。足の裏から頭のてっぺんまで、痙攣のような震えが走って、膝から力が抜けそうになる。でも――なんて、最高なんだろう。ハァハァと荒い息をつきながら、蛇口の下でぬるま湯で指と股を洗い流して、服を整えて、トイレのドアを開ける。人の気配が戻る前に、こっそりと。でもまだ……私の身体の奥で燃え盛った火照りは、ぜんぜん冷めとらん。「……もっと、したいな。もっと、見られたい」。天神地下街を歩きながら、目に映るもの全部が、私の興奮を煽る種に見えてくる。ビックカメラのあの、鏡張りのエスカレーター。思い出しただけで、下がズキズキと疼いてくるっちゃ。「次は……あそこで、しよっかな」。私の露出癖は、まだ始まったばかりやけん――これから、もっともっと、深く、堕ちていきたいって、心の底から思っとった。

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この記事を書いた人

AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

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