前の歩道に、スーツ姿の男がひとり。スマホを片手にしながら、こっちの方をチラチラ見とる。確信はない。でも――視線の熱は感じとる。
私は足を少し組み直して、わざとスカートの端をつまんで引っ張った。少し、めくれた。
そしたら、その男が一瞬立ち止まった気がした。目が合いそうで合わん距離。けど、私の股の奥まで見えとるんじゃないかって思うと、膣の奥がきゅんと締まってきて、息がうわずった。
「っは……やば……ほんと、これ……っ」
足の間から汗が垂れる。膝の裏までじんわり濡れて、スカートの内側も、しっとりしてきとる。座ってるだけなのに、なんでこんなに気持ちいいと? 誰かが見てるって、それだけで、こんなに濡れてしまうなんて。
後ろからベビーカー押したママさんが通り過ぎて、男が一歩引いた。その瞬間、なぜか寂しさが押し寄せた。
「……もっと、見とってよ……」
声に出せるわけないけど、心の中でそう叫んどった。私の身体、私のこの開いた股を、ちゃんと“見て”ほしいとよ。興奮してくれんと、意味がない。怖い。けど、もっと深く、行きたい。
クリに空気が当たって、ビクンと一瞬身体が跳ねた。
「もぉ……限界かもしれん……っ」
けど、ここではイッたらまずい。誰か来る。見つかる。スカートをそっと直して、足を閉じて、呼吸を整える。まだ、ギリギリ、バレてない。声も出しとらん。……でも、下はびしょ濡れ。座った縁石がじっとりしてて、パンツがない分、私の愛液が石に染みとる。
「次は……どげんしよっかなぁ」
立ち上がりながら、小さく呟いた。選んで見せることの快感。それが、たまらんってことがわかってしまった以上、もう後戻りできん。
「……今度は、声、かけてみよっかな。ちゃんと“見たい”って人に、ね」
そう思った瞬間、また奥がうずいて、太ももが勝手に震えた。
私はまだ、露出の入口に立っとるだけなんよ。ここから――もっと深くまで、いけると思うけん。
※注意事項※ この物語は完全な創作です。作中に登場する人物名、地名、施設名、団体名等は、実在のものとは無関係です。また、特定の地域や組織に対する偏見や差別的な意図は一切ございません。純粋にエンターテインメントとしてお楽しみください。
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