エピローグ「わたしは咲良、変態で、幸せです」
こんにちは、咲良です。
この文章が、最後になるかもしれません。
もしかしたら、誰にも届かないかもしれないけれど、わたしの“体験”を、ここまで読んでくれたあなたにだけ、静かに伝えたいことがあります。
いま、私は毎日を“普通に”過ごしています。
大学に通って、講義を受けて、友達とランチをして、帰ってきたら愛犬の散歩。
お嬢様として育てられた娘の、なにも変わらない日常です。
でも――わたしの“中”には、いつも何かが咥えられています。
朝、メイクをして、スカートを選ぶとき。
ノーパンで、黒いバイブをずぶりと膣に挿れて、アナルにはプラグを。
深呼吸して、両手でスカートを撫でると、布の下で蠢く異物の感触に、自然と口角が上がる。
“ああ、今日も私は、淫れてる”
そう思いながら、駅へ向かう。
通学電車の中、誰にも知られずに絶頂を迎えることもある。
図書館の個室で、リモコンで膣を震わせながらレポートを書く。
トイレで蜜を拭いながら、スマホで自分の投稿の再生数を確認する。
いいね。再生。フォロワー。
それらがわたしの“膣の濡れ”と比例する。
たまに、男の人からDMが来る。
『あなたの声でイキました』
『どうしてそんなに清楚そうに見えるのに、変態なんですか』
答えは簡単。
わたしは、“変態で、清楚だから”イケるんです。
“誰にもバレずに変態でいる”こと。
“笑顔で膣にバイブを咥えている”こと。
“見られてイキながら、可愛いフリを続ける”こと。
それが、わたしの幸せ。
もしこの日記を読んで、どこかで共鳴した人がいたなら――
あなたにも、きっと“変態の素質”がある。
焦らなくていい。
最初は、指一本からでいい。
でも、いつか――あなたの膣の中にも、何かが“住みつく”ようになる日が来る。
そのとき、あなたもきっと、こう呟くはず。
「変態で、幸せです」って。
わたしは、心からそう思っています。
それでは。
また、どこかの満員電車で。
スカートの奥で、そっと震えるものを咥えながら――
わたしは、今日も“誰にもバレずに絶頂する女”として、生きています。
――咲良
【完】
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