第十二章「誰にも戻れない」
鏡の前に立つ自分の姿が、もう“誰か”に見えた。
白い肌、童顔、制服。
でもスカートの奥には、ぶっといバイブがずっぷりと咥え込まれていた。
そして――アナルには、黒いプラグがぬちぬちと根元まで差し込まれていた。
「……やだ、わたし……2つも入れて……♡」
言葉にするたびに、膣とアナルがぎゅっと収縮して、二本の異物をしっかりと咥え込む。
肉の中のヒダが、擦れて、膣液が溢れ、尻の奥がじわじわと脈打つ。
私は“穴”だった。
2つの穴で快楽を受け止めるためだけの肉体だった。
バイブのスイッチを入れる。
ブブブブッ……!
「んひぃぃっっっっ♡♡♡♡♡♡」
全身が震えた。
振動が膣を責めながら、プラグの存在が直腸の奥でうねって暴れる。
両方から突かれる感覚。
同時に締まって、同時にヒクついて、内臓ごと快感に引きずられていく。
私はベッドの上に四つん這いになって、腰を突き出す。
スマホのカメラを三脚に立てて、録画をONにする。
「……みんな、見て……わたしの2つの穴……」
スカートを捲る。
両手で尻を広げる。
そこには、バイブとプラグ。
ピンクの膣が濡れていて、肛門の周りは痙攣していた。
「んあぁっっっ♡♡♡ ダメ、これ……っ、イくぅぅぅぅっっっ♡♡♡♡」
膣が締まる。
肛門が跳ねる。
振動のリズムが交差して、どちらの快感なのかもう分からない。
私は、もう“どこでイッてるのか”も、分からなかった。
「あっ♡♡♡ あっ♡♡♡ っっくうぅぅぅぅっっっ♡♡♡♡♡」
絶頂の波が、膣から肛門へ、そしてまた戻ってくる。
脳が焼けるように痺れて、白目を剥いたままビクビクと痙攣する。
動画の中の私が、獣のように腰を振っている。
鏡に映った私が、尻を開いて自分で壊れていく。
…戻れない。
もう、“普通の女の子”ではいられない。
私は、自慰と挿入と露出と絶頂のためだけに生きている。
バイブを抜く。
ちゅぽっ、といやらしい音を立てて、膣から黒い肉棒が出てくる。
続いて、プラグをゆっくり引き抜くと、肛門がキュッとすぼまって――
ぶしゅっ……と音を立てて、蜜がこぼれる。
スカートの裏地に、しっかりと愛液が染み込んでいた。
私はそれを、指ですくって舐めた。
「わたしの味……変態の味……♡」
もう何もいらなかった。
友達も、家族も、大学も。
わたしは、“快楽”にすべてを捧げていた。
誰にも止められない。
だって、私は望んで――
変態になったんだから。
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