妻に欺かれ退職金を取られ交通事故にも会うが…人生まんざらでもない
あらすじ
定年退職直後に妻・友江に仕組まれたDV偽装で財産の大半を奪われ、狭いアパートで嘱託として細々と生きる的場洋。人生に張り合いを失い、ぼんやりとスーパーからの帰路を歩いていた時、路地から飛び出した自転車にはねられる。相手は近所に住む未亡人・佐藤叶だった。足のスネを複雑骨折した洋は手術と入院を余儀なくされ、その原因を作った叶は罪悪感から献身的な介護を申し出る。「私のせいですから…本当に申し訳ありません。お世話は全部、私がさせてください」。洋の「いいよ、そんな」という拒否を振り切り、叶は毎日アパートに通い、料理、洗濯、そして段々と身の回りの世話へと入り込んでいく。トイレや入浴の補助で、洋は恥ずかしさに顔を赤らめるが、清楚で真摯な叶の態度に逆らえなかった。一方、夫を亡くし、一人息子のためだけに働き続けてきた叶は、息子の就職でぽっかり空いた時間と、押し殺してきた「女」としての感覚に初めて向き合い始めていた。
第1章 骨折した人生の路地

第1章: 骨折した人生の路地
的場洋(まとば ひろし)は、駅前のスーパーで買ったレトルトカレーとサラダ用キャベツの袋を右手にぶら下げ、舗道の白いタイル目をぼんやりと数えながら歩いていた。
六月の夕暮れはまだ明るく、西空が薄橙色に染まっている。
退職してから、というよりあの離婚調停が終わってからというもの、時間の流れは妙に粘度を増し、一日がまるでゴムのように伸び縮みする感覚に囚われていた。
定年退職金が振り込まれたその週に、妻の友江が突然持ちかけてきた離婚話。
ありもしない暴力の証拠写真や、近所の主婦たちの証言まで揃えられたあの調停室の空気を、今でも皮膚が覚えている。
「父さん、大丈夫? お母さん……どうも男がいるらしいよ。不倫して、そのあげくのDV偽装だって噂だよ」
昨日、遠方に嫁いだ娘の美咲からかかってきた電話の声が、耳の奥でこびりついて離れない。
怒りというより、ただただ虚しい。
三十年以上連れ添った女が、最後に仕掛けてきた罠にまんまと引っかかり、財産の大半をすっからかんにされた自分が滑稽でならない。
狭いアパートの一室で、嘱託として元の会社に戻り、書類整理の雑用をこなす毎日。
これからが人生だと、少しばかりの希望を抱いたのは、ほんの半年前のことだった。
――あの時、ああしておけば。
――こうしておけば。
後悔の言葉が脳裏をぐるぐると巡る。
その思考の渦に呑まれながら、洋はいつもの細い路地へと足を踏み入れた。
アパートまでの近道だ。
コンクリートの壁に沿って生えた雑草の匂いが、湿った土の息と混ざり合う。
その瞬間、左側の路地裏から、自転車の影が勢いよく飛び出してきた。
「あっ!」
女の声。
ぶつかる。
というより、はねられる。
右手のスーパーの袋が宙に舞い、キャベツが転がり、レトルトのパックが路面を叩く鈍い音。
足首から脛にかけて、金属のフレームがめり込むような衝撃。
そして、そのまま後ろへ倒れる自分。
後頭部がアスファルトを打つ。
「い、痛い……」
唸り声が零れる。
視界が一瞬、真っ白に揺らぐ。
その白さが少しずつ薄れ、夕焼け空と、ぼやけた女の顔が重なって見えてきた。
肩まで伸ばしたストレートの黒髪。
真っ青になった表情。
その口が、何度か開いた。
「すみません! 大丈夫ですか!? 本当にすみません、ちょっと急いでいて……足、見えていなくて……」
女は慌てて自転車を路傍に倒すと、洋のそばに跪いた。
黒い瞳が、洋の顔を、そして彼が押さえている左足の脛あたりを恐る恐る覗き込む。
「……大丈夫、です……」
洋はそう言おうとしたが、言葉の端が震えた。
左足のスネから、鈍い痛みがじわりと広がり、今はもう動かせそうにない。
立ち上がろうと腰に力を入れるが、びくっと足が痙攣し、また背中を路面に押し付ける。
「だ、駄目です! 動かないでください! 救急車、呼びます!」
女は小脇に抱えたショルダーバッグからスマートフォンを慌てて取り出し、画面を必死にタップする。
指先が震えているのが、洋の仰向けの視界に入った。
彼女は叫ぶように住所を伝え、こちらの状況を説明している。
その声は、どこか整っていて、慌てているのに言葉遣いはきちんとしている。
介護福祉士の資格を持つ、佐藤叶(さとう かなえ)。
四十五歳。
五年前に夫を交通事故で亡くし、一人息子を女手一つで大学まで出したというのは、後で知ることになる。
救急車のサイレンが近づき、路地に白い光が差し込んだ。
担架に乗せられ、車内で血圧を測られながら、洋はふと隣に座り、彼の手を握っている女の顔を見た。
睫が長く、鼻筋が通った、清楚な印象の顔だ。
しかしその目には、深い悲しみのような、あるいは自分自身を責めるような影が潜んでいた。
「本当に……申し訳ありません」
「……いいですよ。こっちもぼーっとしてたんで」
「いえ、私が飛び出してきたんです。全部、私の責任です」
その言葉に、どこか諦めにも似た響きがあった。
まるで、また同じ過ちを繰り返してしまったと、自分を呪っているように。
病院での診断は、左脛骨複雑骨折。
手術が必要で、入院は少なくとも一週間。
医師の説明を聞きながら、洋は呆然と天井を見つめた。
会社への連絡。
アパートの大家への連絡。
全てが面倒で、どうでもよくなってきた。
もう、何もかも投げ出したくなった。
「的場さん」
病室に、叶が現れた。
彼女は小さな紙袋を持ち、そっとベッド脇のサイドテーブルに置いた。
新しいタオルと歯ブラシ、それにペットボトルのお茶が入っている。
「私、お見舞いというより……謝罪の気持ちで、来ました」
「……気にしないでくださいって、言ったはずです」
「いえ。気にします。私……夫を亡くしたのが、交通事故でした。自分が運転していたわけじゃないけど……だから、こういうこと、すごく……」
言葉を詰まらせ、叶は俯いた。
肩が小さく震えているように見えた。
洋は黙って彼女の様子を見つめ、やがて溜息を吐いた。
「しょうがないですよ。俺も、前を見てなかった」
「……的場さん。退院なさった後のこと……お世話、させてください」
「え?」
「料理も洗濯も、掃除も。お買い物だって。全部、私がやります。だって……私のせいで、こうなったんですから」
叶は顔を上げ、彼をまっすぐに見た。
その目には、揺るぎない決意のような光が宿っていた。
それは、ただの義務感ではない。
どこか、自分自身に対する贖罪の意思にも見えた。
「そんな、そこまでしなくていいですよ。娘がたまに来てくれますし」
「いえ。毎日、通わせてください。近所ですから。私、介護の仕事をしています。そういうことなら、慣れています」
押し問答は、結局、洋の負けだった。
いや、負けというより、彼女の真剣な眼差しに逆らう気力が、自分にはもう残っていなかったからだ。
退院した日。
アパートの玄関先で、松葉杖にすがりながらドアを開ける洋を、叶が支えた。
部屋の中は、半月以上も閉め切られていたせいか、淀んだ空気が充満している。
「まずは換気からですね」
「自分でやりますから」
「いいえ、的場さんはソファに座っていてください」
叶はきっぱりと言い、窓を開け、掃除機を取り出し始めた。
彼女の動きは無駄がなく、手慣れていた。
洋がぼんやりとその背中を見ていると、彼女はふと振り返り、ほのかに笑った。
「お腹、空いていませんか? 何か作りますよ」
「……レトルトでいいです」
「駄目です。栄養をつけないと、骨が癒えません」
そう言うと、彼女は買い置きの野菜と冷蔵庫の残り物を手際よく取り出し、台所に立った。
包丁の刻む音。
油の弾ける匂い。
ふと、この部屋にこんな生活音が響くのは、いつのことだったか。
妻の友江は、決して料理が好きではなく、夕食は総菜か外食が多かった。
こうして誰かが自分のために台所に立つ光景は、遠い記憶の彼方に霞んでいた。
「的場さん、食べられますか?」
「……ああ、ありがとう」
置かれたお膳には、ほうれん草のお浸しと、鯖の塩焼き、そして具だくさんの味噌汁が並んでいる。
どれも素朴な家庭の味で、洋は箸を取ると、無言で口に運んだ。
熱い。
美味しい。
その当たり前の感覚が、なぜか胸の奥をじんと熱くした。
それからというもの、叶の訪れは毎日決まって夕方になった。
彼女はケアホームの勤務を終えると、そのまま洋のアパートへ直行し、食事の支度をし、洗い物をし、洗濯物をまとめて持ち帰る。
彼女の自宅には洗濯機がないから、と説明しながら。
「トイレ……大丈夫ですか?」
一週間が過ぎた頃、叶は少し躊躇いがちに尋ねた。
洋は顔を上げ、すぐに俯いた。
「……松葉杖があれば、どうにかなります」
「でも、立ったり座ったりが大変でしょう? 私、手を貸しますよ」
「いや、それは……」
「的場さん。遠慮しないでください。私、プロですから」
叶の口調は柔らかいが、決して引かない。
彼女は洋の脇に歩み寄り、そっと彼の肘を支える。
洋はぎこちなく立ち上がり、松葉杖をついてトイレへと向かう。
叶はその横に寄り添い、ドアが開くまで待っていた。
中で用を足す間、洋はドアの向こうに彼女の気配を感じながら、恥ずかしさで頬が火照るのを抑えきれなかった。
六十歳の男が、こんな風に世話になること。
それも、まだ若く、清楚な印象の女性に。
「的場さん、終わりましたか?」
「……ああ」
ドアを開けると、叶がにっこりと笑って待っていた。
その笑顔には、一切の曇りがなかった。
純粋に、彼の役に立ちたいという思いだけが滲んでいるように見えた。
しかし、洋はふと気づいた。
彼女が屈んだ時、首筋から漂うほのかな石鹸の香り。
エプロンの胸元から覗く鎖骨のくぼみ。
そして、彼女が洗濯物をまとめる際に、うっかり短いスカートの裾が少し上がり、見えたふくらはぎの滑らかな曲線。
清楚でありながら、どこか色気をまとっている。
そんな彼女を、男として意識してしまう自分がいた。
――とんでもない。
――こんな状況で、何を考えているんだ。
自分自身を叱りつけながらも、洋の目はつい、叶の動きを追ってしまう。
彼女は気づいていない。
いや、気づいているふりをしているだけなのか。
その真意はわからなかった。
ある日、入浴の補助を頼まれた時だった。
洋は浴槽の縁に腰かけ、叶がシャワーチェアを準備するのを待っていた。
「的場さん、お服、脱ぎましょうか?」
「……それは、自分で」
「でも、バランスを崩したら危ないです。少しだけ、お手伝いします」
叶はそっと近づき、洋のシャツのボタンを外し始めた。
彼女の指先が、時折、洋の胸板に触れる。
そのたびに、洋は身体を硬直させる。
シャツが脱がされ、次はズボン。
ベルトを外す時、叶の顔が洋の腰の高さに近づく。
その吐息が、布地の上から感じられるような気がした。
そして、叶がしゃがみ込み、ズボンの裾を足首まで下ろそうとした瞬間。
洋は、思わず息をのんだ。
しゃがんだ姿勢の彼女の、太ももの間。
薄いベージュのパンティーが、ぴったりと密着し、その中央に柔らかな割れ目の形が浮かび上がっている。
布地が陰唇に食い込み、左右に膨らんだ肉の襞の輪郭までが、透けて見えるような気がした。
「……っ」
股間が、じわりと熱を帯びた。
六十歳の男の身体が、こんなにも素直に反応するのかと、自分自身に驚きながらも、洋は目を逸らすことができなかった。
叶は何も気づかぬふりで、ズボンを完全に脱がせると、顔を上げた。
その時、彼女の視線は、自然と洋の股間へと落ちた。
そして、わずかに目を見開いた。
トレーナーの下で、彼の陰茎がゆるやかに膨らみ、布地を押し上げているのが見えたからだ。
一瞬、時間が止まった。
叶の頬が、微かに赤らんだ。
しかし彼女は、すぐに平静な表情を取り戻し、そっと手を伸ばした。
「的場さん……転ばないように、肩に掴まってください」
声は少しだけ震えていた。
あるいは、それは洋の気のせいだったかもしれない。
ただ、彼女の耳たぶが、まるで内侧から灯りがともったように赤くなっているのは、確かだった。
第2章 洗濯物と嗤う欲望

第2章: 洗濯物と嗤う欲望
骨折から二週間が過ぎ、松葉杖での歩行にようやく慣れ始めた的場洋のアパートには、午後の柔らかな光が差し込んでいた。リビングの片隅には、数日分の洗濯物が籠に山積みになっている。ユニフォーム姿の佐藤叶が、その籠をそっと手に取った。
「的場さん、こちら、今日お持ち帰りして洗わせてくださいね。いつもコインランドリーで洗濯されてたんですね。私の家、洗濯乾燥機があるので…明日の朝には乾いたものを持ってきますから」
洋はソファから体を起こそうとして、叶の制止する手に押し戻された。
「いや、そこまでしなくても……近所のコインランドリーでいいんです」
「ダメですよ。松葉杖抱えて洗濯物を運ぶなんて、転んだら大変。それに」
叶は言葉を少し切って、籠を胸に抱えるように抱えた。
「……私が原因ですから。せめてこういうことで、お役に立ちたいんです」
その真摯な、どこか哀願にも似た瞳を見て、洋は反論できなかった。ただ、うつむいて小さく頷くだけだ。彼女の献身は、時に罪悪感という重い鎖のように彼を縛り、同時に、この狭いアパートにただ一人でいるときよりも、はるかに生々しい温もりで満たしてもくれる。
――俺は、もうこの人に逆らえないんだな。
叶は籠を持って玄関に向かった。振り返り、清楚な笑みを浮かべて一礼する。
「では、戻ります。夕食は六時頃にまた伺いますね。冷蔵庫にあるもので何か作りますから、ゆっくりしていてください」
ドアが静かに閉まる音がした。アパートは再び深い静寂に包まれる。洋はソファの背にもたれ、天井を見つめた。足の痛みは和らいでいる。だが、妻にすべてを奪われ、このように身体さえも自由に動かせない現実が、彼を時に深い無力感で沈ませる。その沈黙の中を、叶の姿だけが鮮やかに浮かび上がる。整った黒髪、仕事に追われているはずなのに張りのある肌、そして介護をする時にそっと伸びるその指先の優しさ。
――きれいな人だ。
そう思うと同時に、彼はハッとした。トイレや入浴の補助で、彼女の手が自分の身体に触れるたびに走る、言いようのない緊張。あのとき、彼女がしゃがみ込んでズボンのファスナーを下ろそうとした時、ふと見えた首筋の白さ。それは、あまりに無防備で、そして……女らしかった。
叶のアパートは、洋の住む場所から歩いて十分ほどの、やはり古びた二階建ての建物の一室だった。夫を亡くしてから、息子の学費と生活費を稼ぐため、できるだけ安い家賃の場所を選び続けてきた。部屋は六畳一間に小さなキッチンとユニットバス。洗濯機は本当にある。だが、コインランドリーでも構わなかった。彼女はただ、的場洋の衣服を、ここに持ち帰る口実が欲しかったのだ。
室内に籠を置き、彼女はまず介護のユニフォームを脱いだ。下はシンプルなホワイトのブラジャーと綿のパンティ。息子が家を出てから、誰に見られることもなく、女としての装いなどずっと忘れていた肌着だ。彼女は籠の中から、洋の衣服を取り出し始める。ワイシャツ、チノパン、そして……吸い込まれるように、彼の灰色の綿のトランクスを手に取った。
布地は柔らかく、少し汗ばんだ感触が残っている。彼女は無意識に、その布を顔に近づけた。
――的場さん。
入浴補助の時、何気なく目に入った光景が、突然、鮮烈に脳裏を焼いた。松葉杖にすがり、ショーツ一枚になった的場洋の大きな骨格。そして、その腿の間にだらりと垂れ下がりながらも、太く、重量感をもって存在していたあの男性器。長さも太さも、亡き夫のものよりもはるかに……。
「あ……」
吐息が漏れる。股間が、じんわりと熱を持った。まるで低温の火がついたように、内側から蠢き始める。彼女は慌ててトランクスを籠に戻そうとしたが、指が離せない。布地が、彼の身体の形を記憶しているように感じられる。特に、先端の部分。あの膨らみが収まっていた場所。
罪悪感が胃を締め付ける。自分は何を考えているのか。的場さんは自分が引き起こした事故の被害者だ。献身的に世話をしているのは、贖罪のためのはず。なのに、なのに……。
鼻が、布に近づいていく。理性がストップする。ふわりと、微かな匂いが立ち上る。汗の酸っぱさ。石鹸の残り香。そして、それらを包み込む、濃厚な男の体臭。的場洋という人間の、生活の匂い。
「んっ……」
思わず声が漏れた。股間の熱が一気に疼きに変わる。パンティの布越しに、自分の陰唇が腫れ、湿気を帯びてきているのがわかる。彼女はトランクスをぎゅっと握りしめ、そのまま洗面所に駆け込んだ。鏡に映る自分の顔は、目尻がうっすらと赤くなり、唇をかみしめていた。
――だめ、こんなの……はしたない。恥ずかしい。
けれど、身体は言うことを聞かない。トランクスの布を、今度はしっかりと鼻と口に押し当てた。深く、深く息を吸い込む。的場洋の匂いが、肺の奥まで染み渡る。恍惚とすら感じるその香気に、腰がぐらりと震えた。
「的場……さん……ああ……」
もう、だめだ。彼女は流し台に肘をつき、トランクスを握った手を股間に押し当てた。パンティの上から、ぐりぐりと陰核のある場所を擦る。鈍い快感が、恥ずかしさを凌駕して走る。
「あ、ん……っ、はぁ……」
我慢できなくなった。片手でパンティをずり下げ、もう片方の手の指を、自ら濡れそぼった膣口に押し込んだ。くちゅっ、と情けないほどの湿った音が立てる。内壁は熱く、指を受け入れるとすぐに締まり、吸い付いてきた。
「あ……! だめ、こんなに……濡れて……」
彼女は目を閉じ、的場洋のトランクスを顔に押し付けながら、指を激しく出入りさせ始める。もう一本、加える。二本の指では物足りない。妄想が暴走する。あの太くて長いペニスが、今、自分の奥深くを貫いている姿。ぐちゅぐちゅと下品な音を立てて、彼の男根が自分の膣肉を掻き分け、子宮の入り口を容赦なくこすり上げる幻影。
「的場さん……っ、的場さんの、あのでっかいので……私、こ、ここを……突いて……っ!」
指の動きが速くなる。腰をくねらせ、流し台に額を押し付けながら、彼女は声を押し殺して喘いだ。膣の奥が激しく痙攣し、快楽の波が全身を洗い流そうとしている。トランクスの匂い。男の匂い。それらが彼女の脳を完全に支配し、理性も罪悪感も、すべてを情欲の炎で焼き尽くした。
「んぐっ……! あ、あああっ……!」
大きなけいれんが背骨を駆け上がり、彼女は膝をつんのめりそうになりながら、声を絞り出すように絶頂に達した。腿を伝ってぬるりと愛液が流れ落ちる。肩で息をしながら、彼女はゆっくりと目を開けた。鏡に映る自分は、髪は乱れ、目は潤み、口元にはよだれさえ光っていた。そして、手には、的場洋のトランクスがまだ握りしめられていた。
激しい後悔と羞恥が、熱い身体を一気に冷やした。
――何てことを……。
彼はあんなに紳士的に、そしてどこか諦めの境地で自分を受け入れてくれているのに。その人のものを、こんな汚らわしい想像に使って……。
しかし、その思いと裏腹に、股間にはまだ微かな疼きが残り、彼の匂いを深く吸い込んだ鼻腔の奥は、何とも言えない充足感で満たされていた。
翌日、的場洋のアパートのドアをノックして現れた佐藤叶は、いつもの介護のユニフォームではなく、淡いベージュのニットのタンクトップと、膝よりかなり上の長さの紺色のタイトスカートを身に着けていた。スカートの裾は、彼女がしゃがみ込むたびに、引き締まった太腿の健康的な白さをちらりと覗かせた。
「おはようございます、的場さん。洗濯物、乾きましたよ」
彼女は明るい声でそう言い、きれいに畳まれた洋の衣服をテーブルに置いた。タンクトップの胸元からは、ブラジャーのレースの縁がほんのりと透けて見える。これまで清楚一辺倒だった彼女の佇まいに、ほのかな色気が纏わりついていた。
洋はソファから立ち上がろうとして、ふとその姿に目を奪われ、動きを止めた。松葉杖を持つ手に力が入る。
「あ……どうも、すみません。いつも、本当に」
言葉がぎこちない。視線が、彼女の首筋から鎖骨、そして胸元の柔らかな膨らみへと流れ、慌ててそらす。だが、すぐにまた引き寄せられてしまう。
叶は気付いていないふりをした。だが、的場洋の視線が自分の身体のラインをたどるのを、皮膚の表面で感じ取っていた。ほんのりと頬が熱くなる。昨日のあの行為を思い出すと、胸が苦しくなるが、同時に、またぞろ股間がじんわりと温かくなるのを抑えられなかった。
「今日はお天気もいいですし、少し窓を開けましょうか? 空気を入れ替えますね」
彼女はそう言って窓に向かう。スカートの裾が、ふわりと揺れる。しゃがんで窓の鍵を開けるその姿勢で、タイトなスカートがさらに上がり、腿の付け根のふくらみが布に食い込む輪郭が浮かび上がった。
洋は息をのんだ。喉が渇く。まるで青春時代に、初めて女性の肢体を意識した時のような、たまらない緊張が全身を駆け巡る。彼は急いで視線を窓の外の空に移す。
――やべえ……。
自分がこんな風に、世話をしてくれる女性を性的な目で見ていること。そのこと自体に強い自責の念が芽生える。しかし、それ以上に、叶の姿が、長い結婚生活の中ですり減り、そして妻によって踏みにじられてしまった「男」としての感覚を、強烈に呼び覚ましていた。
叶は窓を開け、涼やかな風を取り込むと、振り返ってにっこり笑った。
「さあ、的場さん。今日も一日、頑張りましょう。まずは朝食の支度をしますね。何か食べたいものありますか?」
その笑顔は、昨日までのそれと何ら変わらない、誠実で優しいものだった。だが、その清らかさの裏側で、彼女自身も気付かない、あるいは気付こうとしない欲望が、静かに、しかし確実に蠢き始めていた。洗濯物を媒介に燃え上がった炎は、もう消えることなく、二人の間に張られた介護者と被介護者という薄い境界線を、じわりじわりと溶かし始めていた。
第3章 跪く口と赦しの精液

第3章: 跪く口と赦しの精液
浴室の湯気が、白く靄のように立ち込めていた。
床はタイル張りで冷たく、洋は松葉杖を脇に置き、洗い場の小さな椅子に腰掛けていた。骨折した足はまだ地面に付けず、宙に浮かせている。叶が彼のシャツのボタンを外す指先が、時折、胸板の皮膚に触れる。そのたびに、微かな電流のようなものが走る。
「今日は少し、汗をかいていらっしゃいますね」
叶はそう呟き、脱がせたシャツをそっとかごに入れた。
彼女は今日、いつもより薄いグレーのVネックのトップスを着ていた。袖は七分で、うっすらと汗ばんだ腕の肌が透けて見える。スカートは、膝よりずっと上でひらひらと広がる、淡いベージュのものだ。洗い場にしゃがみ込むと、スカートの裾がさらに上がり、太ももの健康的な肉色が大きく剥き出しになる。
洋は目をそらそうとした。
だが、叶が彼のズボンのベルトに手を掛けた時、もう視線を動かすことができなかった。
叶は真剣な、介護者としての表情を浮かべながら、金属のバックルを外した。
チャキン、と小さな音がして、ベルトが緩む。次に、ズボンの前ファスナーを下ろす。その指が、どうしようもなく近い。布のすぐ下では、洋自身も意識していないうちに、熱を持った肉塊がゆっくりと目覚め始めていた。
「では、立っていただけますか? 片足でも、どうにか……」
叶の声は優しく、しかし確実に指示を出す。
洋はうなずき、椅子の背もたれに掴まりながら、ゆっくりと立ち上がった。叶はそのまましゃがんだまま、ズボンの腰布を両手でつかみ、下へとずり下ろしていく。
――ああ。
洋の喉が、乾いた音を立てた。
しゃがんだ叶の顔の位置は、ちょうど洋の腰の高さだ。彼女の視線は、下ろされつつあるズボンと、その下に現れた紺色のボクサーパンツの膨らみに、自然と向けられていた。そして、その膨らみが、見る見るうちに大きくなり、形を変え、布地を押し上げていくのを、二人は同時に目撃した。
時間が、ぷつりと止まったような感覚がした。
湯気の中で、タイルの冷たさだけが足の裏に伝わり、それとは対照的に、股間は沸き立つような熱を帯びていた。ボクサーパンツの薄い綿生地の上から、血管の浮き上がった陰茎の形が、はっきりと浮かび上がっている。
叶は動きを止めた。
彼女の息遣いが、ほんの少しだけ乱れた。俯いたままの彼女の顔は見えないが、耳朶がほんのりと赤くなっているように見えた。スカートの隙間から覗く太ももの内側が、微かに震えている。
「的場……さん」
彼女の声は、かすかに震えていた。
ゆっくりと顔を上げる。清楚な黒い瞳が、潤みを帯び、暗がりの中の獣のように深く光っている。その視線は、洋の目をじっと捉え、それからゆっくりと、下へ、膨張した陰茎へと滑り落ちた。
「よろしければ……」
叶の唇が、さらに湿り気を増した。
言葉を選びながら、あるいは選ぶことさえ放棄しながら、彼女は紺色の布地の膨らみに、そっと手を伸ばした。指先が、熱く硬くなった肉柱の側面に触れる。布越しでも、その張りと脈動が、手のひらに鮮明に伝わってきた。
「こちらの……お手伝いも、させていただけますか?」
もう、拒む理由などなかった。
洋はただ、喉の奥で呻くような息を漏らすだけだった。叶はそれを許可と受け取った。彼女の指が、ボクサーパンツのウエストバンドを優しく引っ張り、ゆっくりと下ろしていく。
冷たい空気が、灼熱の陰茎の先端に触れた。
大きく膨らんだ赤黒い亀頭が、湯気の中にその姿を現した。先端からは、すでに透明な玉が滲み、ほんのりと光っていた。葉はそれを目にすると、瞼がぴくりと動いた。
そして、彼女はゆっくりと、洗い場の濡れたタイルの上に膝をついた。
跪く姿勢。スカートの裾はさらに上がり、パンティーの薄いレース越しに、ぷっくりと盛り上がった陰唇の輪郭が、くっきりと浮かび上がる。しかし今、洋の目に焼き付いているのは、彼女の股間ではなく、彼女の顔だった。
叶は、巨大に勃起した陰茎を、真剣な眼差しで見つめていた。
まるで、畏敬の念さえ抱くような、神々しいまでの集中力で。そして、彼女はそっと息を吐き、瞳を細めると、顔を近づけた。
最初は、ほんのりと滲んだ先端への、舌先の一撫でだった。
「んっ……」
くちゅっ、という小さな湿った音。
叶の柔らかい舌が、亀頭の稜線をなぞり、溜まった透明な液をそっと拭い取る。その感触に、洋は腰をわずかに震わせた。彼女はそれを感じ取ると、今度は唇を少し開き、亀頭の膨らみ全体を、ゆっくりと口に含んでいった。
熱い。
口内の、しっとりとした温もりが、敏感な先端を包み込む。叶は目を閉じ、睫毛が湿った湯気の中で微かに震えている。彼女の頬がへこみ、陰茎を咥え込む深さを調整する。
「ちゅぱ……じゅる……んっ……」
愛おしむような音が、湯気に満ちた浴室にこだまする。
彼女の舌は巧みに動き、亀頭の下の筋をくすぐり、尿道口の小さな裂け目をしつこく舐め回す。唾液がたっぷりと絡み、陰茎全体を光沢させ、ぬめりを与える。妻でさえ、ここまで丹念に、ここまで貪るように口を尽くしたことはなかった。
「叶……さん……あ……!」
洋の指が、叶の肩に掴みついた。
理性が溶け、崩れ落ちていく。膝をついた彼女を見下ろす角度からは、スカートの奥、パンティー越しに秘裂の形がくっきりと見え、その中心がわずかに濡れ色に染まっているのもわかった。彼女もまた、興奮している。
その視線に気づいたのか、叶は一度ゆっくりと陰茎を口から引き抜いた。
糸を引く唾液が切れ、彼女は上目遣いで洋を見上げた。唇は淫らに腫れ、顎まで唾液と彼の先滲みで光っている。その表情には、清楚な未亡人の面影はなく、欲望に忠実な、ひとりの女の顔があった。
「的場さん……気持ち、いいですか?」
喘ぎ交じりの声で、彼女は尋ねた。
そして、返事を待たず、再び口を深く含んだ。今度は喉の奥まで、鼻先が陰毛に埋もれるほどに。咽頭の柔らかい締め付けが、洋の背筋を揺さぶる。
「んぐ……! ちゅぱ、ちゅぱ……じゅるっ……!」
オチオチとした水音が、次第に激しさを増す。
叶は片手で洋の陰嚢を優しく包み、揉み上げながら、もう片方の手は自分の腿の間に滑り込ませていた。スカートの裾を押し上げ、パンティーの上から、蠢く陰唇をこする。その指の動きが、早く、浅く、切迫している。
洋はもう、限界だった。
腰が自然に前へ突き出し、深々と咽頭を貫く。叶はむせそうになりながらも、それを拒まず、むしろ喉を弛ませて受け入れる。目尹から嬉し涙が滲んだ。
「だめ……出す……叶さん……!」
警告の声は、すでに欲望に押し潰されていた。
叶は一度引き抜かれたいと首を横に振り、陰茎を口の奥に引き留めようとする。だが、洋の腰の震えは止まらない。彼は叶の頭を抱え、最後の一突きを深く押し込んだ。
「んっ……! んぐぅ……っ!!」
ドクン、ドクンという脈動が、叶の口蓋に直接伝わる。
そして、白濁した熱い液体が、勢いよく噴き出した。第一波は喉の奥に直接注がれ、彼女はごくん、と苦しそうに飲み下した。二波、三波は溢れ出し、彼女の頬、顎、首筋へと滴り落ちる。
叶は目を閉じ、顔を少し引き、精液の洗礼を全身で受け止めた。
白い糸が肌を伝い、Vネックのトップスの襟元に染み込んでいく。彼女は喘ぎ、震えながら、まだ硬いままの陰茎を手で優しく握り、最後の一滴まで絞り出すように撫でた。
そして、顔に付いた精液を、指でそっと拭い取り、その指を自分の口に含んだ。
じっとっと、と舐め取る音。
「的場さんの……なら……」
彼女は瞼を上げ、潤んだ瞳で洋を見つめた。
顔中に精液を塗られ、清楚だった顔は一変して、淫靡で、どこか恍惚とした表情を浮かべている。
「どんなにたくさんでも……いつでも、全部、飲み干しますから」
その言葉が、洋の中で最後の理性の糸を、ぷつりと切り裂いた。
彼は松葉杖も忘れ、片足で立ったまま、跪く叶の肩を掴んで引き起こした。そして、その精液で汚れた唇を、我慢できずに奪った。
湯気の中で、二人の影が一つに重なり、喘ぎと水音だけが、冷たいタイルの上に響き続けた。
第4章 裸エプロンの待つ帰宅

第4章: 裸エプロンの待つ帰宅
週末が明け、叶は小さなキャリーケース一つを引きずり、洋のアパートのドアを開けた。中身はごくわずかだった。着替え数着と、化粧品のポーチ、それから愛用の枕カバー。それだけの荷物が、彼女の生活の拠点を移すという事実を、かえって無防備に露わにしているようだった。
「では……今日から、本当に、お邪魔させていただきます」
そう言って叶は深々と頭を下げたが、その耳朶は薄紅色に染まっていた。清楚な顔立ちのまま、こんなことを申し出る自分自身への羞恥と、抑えきれない期待が入り混じっている。
洋は立ち尽くしていた。リビングのソファの傍らに、彼女のキャリーケースが置かれている光景は、まだ現実味を帯びていなかった。半年前まで、あの広い戸建てで妻と娘と囲んだ日常が、まるで別人生の話のように感じられる。今、この狭いアパートに、新しい女が、荷物を置きに来た。
「……ああ。好きにしていいよ」
彼の声には、照れくささ以上の、どこかしらたまらない疼きが滲んでいた。
叶の存在が、この殺風景な空間を、確実に「誰かと生きる場所」へ変容させていく予感。孤独が溶ける音が、胸の奥で微かに鳴っている。
叶は顔を上げ、にっこりと笑った。
その笑顔は、介護者としての作り物の優しさではなく、女として、これから始まる日々への純粋な喜びに満ちていた。
「ありがとうございます。まずは、夕食の支度をしますね。今日は、洋さんの好きな肉じゃがを作ってきました。しっかり食べて、明日からのお仕事に備えてください」
彼女はさっそうとキッチンへ向かい、エプロンをかけ始めた。背中越しに見える細い帯の結び目が、洋の目の焦点をわずかに揺らす。
――こんなことになるとはな。
洋は心の内で呟いた。
骨折した足は、松葉杖なしでゆっくりなら歩けるまでに回復している。医師の許可も下り、来週からは嘱託としての職場復帰が決まった。生活は元の、いや、以前とは全く別の軌道に戻りつつあった。その軌道の中心に、佐藤叶という女性が、確固として存在している。
叶の同居は、文字通り「お泊まり」から始まった。
彼女自身のアパートにはまだ家財が残り、形式上は二重生活だった。だが、実質的に彼女が洋のアパートで過ごす時間は日に日に長くなり、気づけば洋のクローゼットの片隅に彼女の服が掛けられ、洗面所には色の違う歯ブラシが二本立っていた。
夜になれば、二人は当然のように身体を重ねた。
叶の欲望は、一度蓋が開くと、押し寄せる波のように容赦がなかった。洋の上に跨り、豊かな胸を揺らしながら激しく腰を振る彼女の姿は、清楚だった介護者の面影を完全に消し去っていた。彼女は声を殺さず、喘ぎ、泣き、ときに洋の名前を喚いた。
「あ……んっ……! 洋さん……中で、感じます……私、こんなに……ぐちゃぐちゃに、なってる……!」
ベッドの上で絡み合う度に、叶は自分の肉体の変化を、恥じらいながらも嬉しそうに伝えてきた。長い間眠っていた女の部分が、目覚め、疼き、貪るように快楽を求めている。その赤裸々な告白が、洋自身の身体を、六十歳という年齢を忘れさせるほどの熱に駆り立てた。
そして、ついに洋の職場復帰の日が来た。
朝、叶が作ってくれた焼き魚と味噌汁の朝食を済ませ、久しぶりにスーツに身を包む。鏡に映る自分は、半年前に会社を去る時よりも、どこか肩の力が抜けている。いや、むしろ地に足がついた、という感覚だった。
「行ってきます」
「いってらっしゃい。お仕事、無理しませんように」
叶は玄関まで見送り、背広の襟のほこりをぱんぱんと軽く払ってくれた。その仕草が、あまりに自然に、あまりに家庭的で、洋は胸が少し苦しくなった。
一日の仕事は、かつての部下たちに気を遣われながらも、なんとか無事に終わった。退職した身として戻ってくるのは複雑な気持ちだったが、知っている仕事をこなす単調さには、かえって安心感もあった。ただ、頭の片隅では、アパートに帰れば叶が待っているという事実が、絶えず温かい期待として蠢いていた。
帰りの電車で、洋はふと、娘の美咲との電話を思い出した。
『新しい人、できたんだ』
あの時、娘は驚きよりも先に、安堵のため息をついた。『よかった……お父さん、ずっとぼんやりしてたから。心配だったんだよ』
その言葉が、今になって染みる。
アパートの最寄り駅で降り、慣れた道を歩く。
スーパーの前を通り過ぎ、あの路地――叶の自転車とぶつかった場所を過ぎる時、足のスネがわずかに疼いた。もう痛みではない。あの事故が、すべての始まりだったという、奇妙な感慨に似た感覚だ。
アパートの扉が見えてきた。
二階の彼の部屋の窓には、明かりが灯っている。叶が先に帰り、夕食の支度をしている証だ。彼は階段を一段ずつ慎重に昇り、鞄から鍵を取り出した。
カチャリ。
鍵が回り、ドアが内側から軽く押される感触があった。
ドアを開けると、そこには――エプロン一枚をまとっただけの、叶の裸体が立っていた。
「おかえりなさい、洋さん」
彼女は顔を紅潮させ、いたずらっぽく、しかしどこか緊張した笑みを浮かべている。水色の無地のエプロン。胸元で結ばれたリボンの下からは、張りのある乳房のふくらみがこぼれ、その先端が薄い布越しに小さく突起を作っている。エプロンの裾は腿の付け根あたりでひらつき、その下には何もない。まばらな陰毛の生えた恥丘が、ちらりと覗いては隠れる。
洋は息を呑んだ。
ドアの外の冷たい空気が、一瞬で部屋の中の甘く湿った空気に変わった。叶の身体から、湯上りのような石鹸の香りと、ほのかに甘い女の体臭が漂ってくる。
「今日はずっと……考えてたんです」
叶が一歩近づく。裸足でフローリングを踏む音が、妙に生々しい。
「洋さんが、お仕事から帰ってくるのを、どんな風にお迎えしようかって」
彼女の指が、洋のコートのボタンに触れる。ゆっくりと外していく。
「それで思ったの。嘘っぽい服も、飾りもいらない。一番素直な私のまま、迎えようって」
コートが床に落ちる。
次に彼女の手が、洋のネクタイに伸びた。ぎゅっと引っ張られ、結び目がほどける。ブラウスのボタンは一つ、また一つと外され、胸板が冷気に触れた。
「叶……」
洋の声は詰まった。
叶はそのまましゃがみ込む。エプロンの裾が大きく開き、腿の内側の滑らかな肌が、奥の方までくっきりと見える。彼女の指先が、洋のベルトのバックルに掛かった。
カチン。
金属の音が、静まり返った玄関に鋭く響く。
ベルトが外され、スラックスのファスナーが下ろされる。彼女の息が、薄いシャツの布越しに、洋の下腹部にかかる。温かい。
「あら……冷たい」
叶は、ずり下ろされたスラックスとボクサーパンツの下から現れた、まだ完全には勃起していない洋の陰茎を見て、小声で笑った。
「外の空気に当たってたんですね。私で、温めてあげます」
そう言うと、彼女は顔を近づけた。
まずは頬を、柔らかな男根にすり寄せる。ゆっくりと、愛情を込めるように。そして、小さく開けた唇が、先端を包み込んだ。
「ふぁ……っ」
口の中の湿りと温もりが、冷えていた敏感な皮膚を一瞬で染め上げる。
叶は舌先でそっと亀頭の縁をなぞり、唾液をたっぷりと絡ませていく。柔らかい唇の感触が、少しずつ形を変え、大きくなっていく肉柱を愛撫する。
洋は玄関の壁に背中を預け、深く息を吸い込んだ。
視界の端には、しゃがみ込んだ叶の背中が見える。エプロンの紐が背中で結ばれ、その下にはくびれた腰のラインが滑らかに続き、丸みを帯びた臀部が無防備にさらされている。その股間の奥が、じっとりと湿気を帯びているのを、彼は知っている。
「ん……ちゅ……じゅるっ……」
叶は、徐々に硬さを増してきた陰茎を、口の奥まで深く含み始めた。
片手で陰嚢を包み、優しく揉み上げながら、もう片方の手は自分の腿の間に潜り込ませていた。エプロンの裾を押し上げ、指が直接、蠢く肉襞に触れる。
「あ……んっ……!」
自分の指で自分の陰核を擦る感触に、叶は背筋を震わせた。
その震えが、口に含んだ陰茎へと伝わり、洋の腰が自然に前へ押し出される。
「叶……叶……そんなんじゃ……家に上がれない……」
洋の声は、すでに理性の端から崩れ落ちかけていた。
玄関先で、脱ぎかけのコートのまま、パンティ一枚の女に口淫されている。こんな淫靡な光景が、現実に起きている。
「いい……え……」
叶は一度口を離し、糸を引く唾液と彼の先走りで光る唇を開いた。
目は潤み、欲望に濁っている。
「ここで……私、洋さんのを、全部受け止めますから……戻ってきて、すぐに感じたかったの……洋さんが、私を待たせてた分、濃くなってるって……」
そして、再び彼女の口が襲いかかった。
今度は激しく、貪るように。頭を前後に動かし、喉の奥まで深く吞み込み、そして引き抜く。下品な水音が、玄関の狭い空間に響き渡る。
「ぐちゅ……んっ……! ちゅぱ、ちゅぱ……じゅるるっ……!」
叶は夢中で腰をくねらせていた。
腿の間に差し込んだ指が、早いリズムで陰唇を掻き回し、ぬめりと熱を帯びた愛液が音を立てている。エプロンの布地が、腿の付け根を擦るたびに、彼女の喘ぎが高くなる。
洋はもう、堪えられなかった。
背中を壁に押し付け、腰をぐいと突き出す。熱く収縮する叶の口内が、彼を最後まで締め上げる。
「出す……叶……!」
警告の声は、ほとんど呻きに変わっていた。
叶は目を見開き、うなずいた。そして、ドクンドクンと脈打つ根源を、喉の奥で受け止めた。
「んぐっ……! ごくっ……んん……っ……!」
白濁した液体が、勢いよく噴き出した。
叶は目を閉じ、顔をしっかりと押し当てて、全てを飲み干そうとする。溢れ出た分が彼女の顎を伝い、エプロンの胸元に白い糸を引いた。
やがて射精が収まり、叶はゆっくりと顔を引き離した。
唇の端から一滴、精液が垂れた。彼女はそれを指で拭い取り、その指をじっとっと、と丁寧に舐め取った。
「はぁ……はぁ……洋さんの……温かかった……」
恍惚とした表情で、叶は上目遣いに洋を見上げた。
顔中に男の証が塗られ、エプロン一枚の姿は、もはや清楚とは程遠い、淫靡そのものだった。
洋は崩れ落ちるようにその場にしゃがみ込み、叶の顔を抱き寄せた。
エプロンの布越しに、彼女の柔らかな乳房の感触が伝わる。二人の唇が、精液と唾液の混じった味を共有しながら重なった。
鍵も掛けず、コートは床に散らばったまま。
玄関のわずかな空間で、六十歳の男と四十五歳の女は、まるで飢えた若者のように互いを貪り合った。
そしてその日から、毎日がそうやって始まるのだった。
洋が帰宅する時間には、叶は必ず何かしらの“お迎え”を用意している。時には玄関で、時にはリビングで。エプロン姿のときもあれば、下着だけのとき、まったく無防備なときもある。
「ただいま」
「おかえりなさい」
その挨拶の裏には、もう介護者と患者の関係はなく、男と女としての、渇望と充足だけが息づいていた。
第5章 # セカンドライフの始まり

第5章: # セカンドライフの始まり
電話が鳴る音は、いつもより少し高く、緊張を帯びて聞こえた。
洋はリビングのソファに腰掛け、手の中の携帯電話の画面を見つめていた。表示されているのは娘・美咲の名前だ。叶は隣に座り、そっと彼の手を握った。その掌は温かく、少し汗ばんでいた。
「……大丈夫ですよ」
叶の声は、いつもより少しだけ低く、慈愛に満ちていた。
洋はうなずき、通話ボタンを押した。
「もしもし、みさきか?」
『お父さん。今、いい?』
美咲の声は明るく、しかしどこか気遣いを滲ませていた。
「ああ、ちょうど良かった。実はさ、話があってな」
洋は深呼吸をした。叶の手の温もりが、背中を押してくれるようだった。
「最近……いい人ができたんだ。佐藤叶さんって言うんだ。近所に住んでる、45歳の方でね」
電話の向こうで、一瞬の沈黙が流れた。
そして、美咲が息を吐く音が聞こえた。
『……そっか』
その声には、驚きよりも安堵が色濃くにじんでいた。
『それで、その方……いい人なの?』
「ああ。すごく……世話になってる。いや、世話って言うか……」
言葉に詰まる洋を、叶が優しく見つめた。彼女の目には「ゆっくりでいいんですよ」という言葉が浮かんでいるようだった。
「とにかく、とても良い人なんだ。俺も……この歳になって、こんな気持ちになるなんて思ってなかったけどな」
『良かった……本当に、良かったよ、お父さん』
美咲の声が、突然震えた。
『お母さんのこと、ずっと気にしてたでしょう? あたしも、あの手口には心底呆れたけど……お父さんがずっとぼんやりしてるのを見てるのが、辛くて』
洋の喉が詰まった。娘の本心を、初めてこうして聞く。
「すまないな、心配かけて」
『いいの。でもね、お父さん……ちょっと聞いておいてほしいことがあって』
美咲の口調が、少しだけ真剣になった。
『お母さん、あの男……不倫してた相手に、見事に捨てられたみたいなの。最近、わけのわからない泣き言を電話で並べてきて……もしかしたら、お父さんのところに押しかけるかもって言い出したんだ』
洋の背筋が、ぴんと伸びた。
隣で闻いていた叶の手が、わずかに強く握り返した。
『だから、あたしからちゃんと言っておくね。お父さんにはもう新しい人ができたから、絶対にそっちに行かないで、って』
「みさき……」
『お父さん、幸せになって。あたし、本当にそう願ってるから』
電話を切った後も、洋はしばらく携帯電話を握りしめたままだった。胸の奥で、長い間固く凍りついていた何かが、ゆっくりと溶けていく感覚があった。
「……娘さん、優しい方なんですね」
叶がそっと呟いた。
彼女の目尻が、わずかに赤くなっているのに気づいた。
「ああ。あいつは……母さんとは全然違うんだ」
洋は叶の手を、そっと自分の両手で包んだ。
「叶さんも……息子さんに、話してみるか?」
叶は深くうなずいた。
次の日、叶が自分のアパートに戻り、息子の遼との電話をかけたのは夕方のことだった。
洋のアパートに戻ってきた彼女の表情は、穏やかで、どこかしら晴れやかだった。
「どうだった?」
洋が聞くと、叶は照れくさそうにうつむいた。
「『母さん、楽しそうで何よりだよ』って……あの子、そう言ってくれたんです」
彼女の声は、嬉しさで震えていた。
「『ゆっくりしてね』って。ずっと……ずっと、あの子のためだけに生きてきたつもりだった。夫が亡くなってからは、女であることを全部押し殺して、ただの母親でいようとしてた」
叶の目から、一粒の涙が零れ落ちた。
「でも、あの子は私が幸せになることを、心から望んでくれていた。洋さん、私……また女でいていいんだって、本当に思えるようになりました」
洋は何も言わず、叶をそっと抱きしめた。
彼女の身体は柔らかく、髪の匂いがほのかに甘かった。
子供たちの理解を得た後、二人の関係はさらに深みを増していった。
ある金曜日の夜、叶は洋を風呂場に誘った。
「今日は……ゆっくり入りませんか? 私、新しい入浴剤を買ってきたんです」
彼女の声には、いたずらっぽい含みがあった。
浴室には、ラベンダーの香りが漂っていた。湯船は少し大きめで、二人が向かい合って入っても余裕があった。
叶が湯につかる姿は、妖艶そのものだった。
湯気が立ち込める中、張りのある乳房が水面に浮かび、先端のピンクがほんのりと色づいている。彼女はゆっくりと洋に近づき、その胸を彼の胸板に押しつけた。
「洋さん……」
叶の唇が、洋の首筋に触れた。
柔らかい舌先が、鎖骨の窪みを舐める。その感触に、洋は湯の中ですでに硬くなっていた自身の陰茎が、さらに脈打つを感じた。
「叶さん……」
「ん……?」
「あの事故がなかったら……俺たち、出会えなかったよな」
叶の動きが、一瞬止まった。
そして、彼女はゆっくりと顔を上げた。湯気で濡れた睫毛の下、瞳が潤んで光っている。
「ええ。そう思います」
彼女の手が、湯の中を潜り、洋の股間に辿り着いた。
熱い水の中、さらに熱い肉柱を、柔らかな指が包み込んだ。
「あの時、私は本当に……どうしようもなく惨めだったんです。夫を亡くしたのも私の運転ミスだって、ずっと思い詰めていて。息子のためだけに生きて、自分が女だってことすら忘れようとしてた」
叶の指が、ゆっくりと上下に動き始めた。
ぬるりとした湯と、彼女の手のぬめりが、敏感な皮膚を刺激する。
「でも、洋さんにぶつかって……骨折させてしまって。その時は、また私のせいで誰かを傷つけたって、絶望的でした」
彼女の声が、次第に熱を帯びていく。
「でも、洋さんは私を責めなかった。それどころか……私の介護を受け入れてくれて。そして、私を……女として見てくれた」
叶のもう片方の手が、洋の背中を抱き寄せた。
二人の身体が、湯の中で密着する。乳房の柔らかな圧迫感。下腹部で、互いの恥毛が絡み合う感触。
「私は……あの日、洋さんの下着の匂いを嗅いだ時から、もうダメだったんです。こんなに……ひとりの男性を、身体の底から欲しくなったことなんて、なかった」
彼女の唇が、洋の耳朶に触れた。
「私のあそこ……ずっと、洋さんのことを待ってたみたいです。指でいじってる時も、本当はこっちが欲しくて……疼いて、濡れて、恥ずかしいくらいに蠢いてた」
その言葉に、洋の腰が自然に動いた。
湯の中、叶の手の中で、陰茎がさらに膨張する。
「叶さん……入れて……いいか?」
「ん……お願い……私の中、空いてるから……早く……」
叶は湯の中で姿勢を変え、洋の上に跨がった。
水面が揺れ、湯があふれた。彼女の手が、洋の陰茎を導く。熱い湯の中、先端が柔らかく湿った入口に触れる。
「あ……んっ……!」
叶が腰を沈めた。
ゆっくりと、じわりと、熱い肉襞が膨張した肉柱を飲み込んでいく。湯の抵抗がありながらも、確実に深く埋まっていく。
「はぁ……あ……洋さん……こんなに……奥まで……」
叶の背中が反り、乳房が揺れた。
彼女はゆっくりと腰を動かし始めた。湯がぐちゅぐちゅと音を立て、二人の結合部を洗う。その度に、膣の内側の襞が陰茎を搾り、絞るように締め付ける。
洋は湯船の縁に手をかけ、上から見上げる叶の表情を見つめた。
彼女の顔は恍惚に歪み、口を半開きにして喘いでいる。湯気でくっきりと濡れた黒髪が肩に張り付き、それは清楚な未亡人の面影を完全に消し去っていた。
「私……また女になれた……洋さんのお陰で……」
叶が腰の動きを早めた。
湯が激しく波立ち、浴室に淫らな水音がこだまする。彼女の膣は熱く、ぬめりが増し、まるで生き物のように陰茎を啜り上げる。
「あっ……あっ……ん……! もう……だめ……イク……私、イク……!」
叶の身体が激しく震えだした。
彼女の膣が痙攣し、熱い愛液が噴き出るのが、湯の中で混ざり合うのが感じられた。その収縮が、洋の限界を決定的にした。
「叶……!」
洋の腰が突き上がる。
深く埋まった陰茎の根元から、熱い精液が噴出する。ドクンドクンという脈動が、叶の子宮の入り口を直接打つ。
「んぐっ……! あ……ああ……! 温かい……中で……感じる……!」
叶は仰け反りながら、全てを受け止めた。
やがて二人の動きが止まり、湯の中に喘ぎだけが残った。
しばらくして、叶はゆっくりと洋の胸に崩れ落ちるように寄りかかった。二人の身体はまだ結合したままで、湯の温もりに包まれていた。
「洋さん……」
「ん?」
「人生って……まだ捨てたもんじゃないですね」
洋はその言葉に、そっと叶の濡れた髪を撫でた。
「ああ。俺も、そう思うようになった」
彼は湯船の底に沈む二人の身体を見下ろした。
叶の腿の間から、白濁した液体がゆっくりと湯の中に広がっていく。それは恥ずかしいほど淫靡な光景だったが、同時にどこか深く満たされた、穏やかな光景でもあった。
「叶さんが……俺の人生に、もう一度火をつけてくれたんだ」
叶は顔を上げ、潤んだ瞳で洋を見つめた。
そして、にっこりと笑った。
その笑顔は、初めて会った日、介護者として真摯に頭を下げた彼女のそれとは全く違う。女として、恋人として、満たされ幸せであることを隠さない笑顔だった。
「これからも……ずっと、こうしていたいです」
「ああ。ずっとな」
湯の温もりに包まれながら、二人はそっと唇を重ねた。
ラベンダーの香りと、互いの体液の甘い匂いが混ざり合い、狭い浴室を満たしていた。
そして洋は思った。
たとえ元妻の友江が訪ねてきたとしても、もう怖くないと。
彼にはもう、守るべき新しい生活がある。叶という女がいる。
六十歳で、すべてを失ったと思ったあの日から、こんなにも豊かな日々が訪れるとは。
セカンドライフは、決して終わりの始まりではなかった。
むしろ、本当の意味での人生の、始まりだった。
登場人物
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的場 洋 まとば ひろし男性 ・ 60外見: 短めの白髪交じりの黒髪、少し物憂げな茶色の瞳、長年のデスクワークでややたるんだ体型だが、骨格は大きく、手足は長い。身長172cm。服装: 会社の嘱託勤務時は地味なスーツ、私服はくたびれたカジュアルシャツとチノパン。人生の後半で妻にすべてを奪われた無気力さを纏うが、根底には諦めきれない男らしさが残っている。大きな陰茎の持ち主。
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佐藤 叶 さとう かなえ女性 ・ 45外見: 肩まで伸ばした癖のないストレートの黒髪、清楚な印象の黒い瞳。45歳とは思えないほど張りと弾力のある肌。身長158cm。痩せ型だが、胸と腰は丸みを帯び、長年の介護仕事で引き締まった腕と足腰を持つ。清楚さと、抑えきれない女の色気が交錯する佇まい。服装: 普段は介護職のユニフォームか、シンプルなスカートやパンツスタイル。洋の世話をするようになってから、意識的に短いスカートや体の線が出るトップスを選ぶようになる。
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的場 友江 まとば ともえ女性 ・ 53
外見: きちんと縮毛矯正をかけたショートボブの茶髪、鋭い切れ長の目。身長160cm。痩せ型で、常にピンと張り詰めたような姿勢。打算的で冷たい印象。服装: ブランド物のスーツや、高そうなカジュアルウェアを好む。
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的場 美咲 まとば みさき女性 ・ 28
洋と友江の娘。外見: 母似の茶髪をロングヘアにしている。父似の優しい茶色の瞳。身長165cm、スマートな体型。服装: 都会的なオフィスカジュアル。父親思いで、母親の手口には心の中で嫌悪を抱いている。
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佐藤 遼 さとう りょう男性 ・ 22
叶の息子。外見: 母親似の整った顔立ちに、少し粗めの黒髪。身長175cm、スポーツマンタイプではないが均整のとれた体格。服装: 社会人らしいシンプルなスーツや私服。真面目で母思い。





