覗いてしまった、あの夏のひみつ
あらすじ
夏休み、従妹の美羽が一週間の滞在に平田家にやってくる。無邪気に「つよしお兄ちゃん、遊ぼう!」と迫る美羽に、剛はいつもと違う距離感を感じて戸惑う。汗ばんだ肌、ふわりと香るシャンプーの匂い。美羽を「女の子」として強く意識してしまった剛は、彼女の無垢な仕草の一つ一つに胸をときめかせ、同時に罪悪感に苛まれる。夏の暑さと共に、剛の心に秘められた好奇心がゆっくりと動き始める。
第1章 夏の到来と、小さな同居人

第1章: 夏の到来と、小さな同居人
蝉時雨が窓ガラスを震わせるほどに、夏はすでに始まっていた。粘つくような熱気に、冷房の効いたリビングの空気さえもどこか重く、剛は床に座り込んだまま、テレビのつけっぱなしの画面をぼんやりと見つめていた。そんな退屈な午後に、玄関のチャイムが鋭く夏の静寂を切り裂いた。
「いらっしゃい、美羽ちゃん!」
母・恵子の明るい声が聞こえ、続いて小さな足音が廊下を駆けてくる。その音に、剛はなんとなく体を起こした。いつもなら「美羽が来たのか」というくらいの淡い興味しか抱かなかったのに、今日はどういうわけか、胸の奥で奇妙な期待がこんもりと膨らんでいくのを感じた。
「つよしお兄ちゃん、遊ぼう!」
リビングに飛び込んできた美羽の声は、透き通るように高く、夏の光そのものだった。明るい茶色の髪をサイドで結ったその姿は、淡いピンク色のフリルつきワンピースをまとっていて、走ったことでふわりとスカートが広がる。その瞬間、甘くてフルーティーなシャンプーの匂いが、剛の鼻先をくすぐった。それは、今までの「妹みたいな存在」だった美羽からは、決して感じたことのない、はっきりと「女の子」の匂いだった。
「あ、ああ。うん。」
剛は自分の声がどこか掠れていることに気づき、顔が熱くなるのを感じた。美羽は何も気づかず、剛のすぐ隣にぴったりとくっついて座り、テレビ画面に映る子供番組のキャラクターを指さしては、嬉しそうに笑う。その無垢な仕草の一つ一つが、剛の目には異様に鮮やかに映り込んでいく。汗ばんだこめかみに光る細かな汗、長いまつげがぱちぱちと瞬く大きな瞳、無防備に丸まった小さな膝。すべてが、剛がこれまで意識したことのない、禁断の魅力を帯びているように思えた。
「ねえ、つよしお兄ちゃん。あとで、公園に行かない?」
美羽は顔を剛に近づけ、黒に近い茶色の瞳で見つめてきた。甘い息がかかり、剛は思わず後ずさった。その反応に、美羽は少しだけ不思議そうな顔をした。
「どうしたの?お兄ちゃん、なんだか静かだね」
「……なんでもない。さっきまでゲームしてたから、ちょっと眠いだけだ」
言い訳はどこか下手で、剛自身もその嘘の薄っぺらさに赤面した。恥ずかしさと、どうしようもない好奇心が、胸の中で渦を巻いている。美羽は「そっか」と言って、再びテレビに夢中になったが、その横顔を見ているだけで、剛の心臓は異常な速さで鼓動を打っていた。これは間違っている。自分の従妹に対して、こんな気持ちを抱くなんて。罪悪感が胃のあたりをきゅうっと締め付けたけれど、それでも目は美羽の、ワンピースの襟元からちらりと見える白い首筋に釘付けになっていた。
午後のおやつ時間。恵子が麦茶とクッキーを運んできてくれた。美羽は嬉々として畳の上に正座し、小さな手でクッキーを掴む。その時、彼女が少し前のめりになった拍子に、ワンピースのスカートの裾がめくれ上がった。一瞬、視界に飛び込んできたのは、うさぎのキャラクターが描かれた、真っ白な小さな布地だった。パンティ。その言葉が頭に浮かんだ瞬間、剛の全身に電流が走った。血が一気に頭に上り込み、耳がじんじんと熱くなる。慌てて視線をそらし、コップの麦茶を一口飲んだが、喉はからからからで、全く潤いはしなかった。
「つよしお兄ちゃん、どうしたの?クッキー、食べないの?」
美羽の無邪気な声が、剛の罪悪感にさらに油を注いだ。彼女は自分が何を見せてしまったか、全く気づいていない。その無垢さこそが、剛をさらに深い、いやらしい沼へと引きずり込んでいくのだ。剛はただ首を横に振ることしかできず、俯いたまま自分の膝を見つめていた。
夜になり、蒸し暑さは一向に衰えなかった。二人は剛の部屋でテレビゲームをすることになった。狭い六畳間に、二人の体温とゲーム機のファンの音だけが充満している。美羽はゲームに夢中になって、時々剛の腕にぶつかったり、無意識に体を寄せてきたりする。そのたびに、甘い匂いと温かい体温が剛を襲い、集中力はどんどん削られていった。ゲームのキャラクターが何度もやられてしまう。
「あれー、お兄ちゃん、今日は全然強くないねぇ」
美羽はくすくすと笑った。その笑い声さえも、剛には甘い毒のように感じられた。彼女の小さな指がコントローラーを器用に操る様子、その横顔に映るテレビの明かり。すべてが、剛の中の抑えられない何かを刺激し続けていた。
「……そうだな」
やっと絞り出した言葉は、自分でも驚くほど乾いていた。そして、夜更け。美羽が風呂に入った後、剛は自分の布団の中で、今日一日の出来事を何度も何度も反芻していた。シャンプーの匂い。汗ばんだ肌の艶。ちらりと見えた白いパンティ。美羽の無垢な笑顔。それらの記憶が断片的に、しかし鮮烈に脳裏に焼き付き、剛の体を内側から熱くしていく。これは、ただの好奇心なんじゃない。もっと深く、暗く、抑えきれない欲望の始まりだった。夏の夜長は、まだ始まったばかりで、剛の秘められた好奇心は、静かに、しかし確かに動き出していたのだ。
第2章 浴室の隙間、覗く罪悪感

第2章: 浴室の隙間、覗く罪悪感
夜の帳が降り、一日の喧騒が微かな寝息に変わる時間だった。
母、恵子が台所で食器を洗う軽やかな音が、リビングの薄暗がりに響いている。
カラン、コロン、と水が跳ねる音。
剛はソファに膝を抱え、テレビのつけっぱなしの画面が放つ無意味な光をぼんやりと眺めていた。
昼間の美羽との戯れ、汗ばんだ肌からふわりと立ち上った甘いシャンプーの香り、そして無邪気な笑い声。
それらが剛の頭の中で何度も再生され、胸の奥でじわじわと疼くような違和感となっていた。
それはもはや戸惑いや劣等感だけでは収まらない、粘つくような欲望の予感だった。
「美羽、お風呂よ。入ったらすぐ寝なさいよね。明日も早いんだから」
恵子の優しい声が廊下を伝わってくる。
その声を合図に、剛の心臓が不意に強く跳ねた。
お風呂。
あの子が、今、裸になる。
その考えが頭に浮かんだ瞬間、剛は自分でも驚くほどの熱が顔にこみ上げてくるのを感じた。
--ダメだ、そんなこと考えてたらどうしようもない。
剛は必死にテレビの画面に視線を向けようとしたが、耳は勝手に浴室の方向を探してしまった。
ガチャり、と扉が閉まる音。
続いて、シャワーを開くシャーという水音。
その音は、剛の理性を少しずつ削り取る刃物のように鋭かった。
どうしよう、どうしよう、と頭の中で叫ぶ。
でも、体はもう動き始めていた。
ソファからそっと立ち上がり、裸足で畳の上を歩く。
冷たい感触が足裏を伝ってくる。
リビングと廊下の境目で、剛は息を殺した。
母の気配は台所から離れていない。
大丈夫だ、まだ大丈夫。
そのように自分に言い聞かせながら、彼は猫のように、音を立てずに浴室へと近づいていく。
廊下の突き当たり、浴室の隣にあるトイレのドアが目に入る。
そのドアの鍵は、壊れていていつからか開けっぱなしになっている。
剛の心臓は喉までせり上がってきた。
浴室のドアは、完全には閉まっていなかった。
上と下に、わずかな隙間ができている。
湯気が、その隙間から白くもくもくと漏れ出していた。
甘い石鹸の匂いと、美羽の体から発せられるであろうミルクのような匂いが混ざり合い、剛の鼻腔を刺激する。
彼はゆっくりと、その隙間に目を近づけた。
最初は何も見えない。
ただ、湯気のカーテンだけが揺れている。
でも、諦められない。
彼はさらに膝を折り、床に匍匐するようにして、下の隙間から中を覗き込んだ。
そこに、天国か地獄か分からない光景が広がっていた。
湯気に霞みながら、小さな裸体が浮かび上がっている。
美羽だった。
彼女は長い髪を手ぐしでとかしながら、湯船に浸かっている。
艶やかな黒髪が水滴を濡らして、まだ幼い背中の曲線を伝い、すべり落ちていく軌跡が光っている。
その背中は、思春期を迎えたばかりの剛には信じられないほど滑らかで、無防備そのものだった。
視線は、彼女の横向きになった体をなぞる。
まだ膨らみかけに過ぎない、小さな胸の丘。
その先端は、淡いピンク色で、湯気に温められて少し硬くなっているように見えた。
そして、視線がさらに下へ行ったとき、剛の呼吸は完全に止まった。
湯船から出た、ぷっくりとしたお尻。
その形は、完璧なリンゴのようだった。
そして、彼女が足を組むように体を動かした瞬間、その間から、剛が最も見てはいけないものが、無防備に姿を現した。
幼さを残したままの、閉じられた秘部。
少し膨らんだ陰唇は、ぷっくりとしていて、中央の割れ目はほんの少しだけ開き、内側の淡い色が覗いていた。
その光景は、一瞬で剛の脳に焼き付いた。
忘れられない、消せない画像として。
罪悪感と背徳的な興奮が、頭の中で激しく衝突し、火花を散らせた。
「ん〜…お湯、気持ちいいぃ…」
中から、美羽の満足げなつぶやきが漏れてきた。
その声を聞いた瞬間、剛はびくっと体を震わせた。
バレた、と思った。
でも、美羽は誰もいないと信じきっているのだろう。
その無垢な態度が、剛の興奮にさらに油を注した。
彼はもう我慢できなかった。
この場所にいられない。
剛はそっと後ずさり、震える足でトイレに駆け込んだ。
カチャリ、と鍵をかける音が、彼の逃走の合図だった。
トイレの狭い空間に閉じ込められると、剛は壁に背をもたれて、荒い息を繰り返した。
頭の中には、先ほどの光景がループ再生されている。
美羽の小さな胸、ぷっくりとしたお尻、そして、あの無防備なあそこ。
あのぬくもり、あの匂い、あの色を、もっと近くで、もっとよく知りたい。
その渇望が、剛の体中を駆け巡った。
彼はもう、理性で自分を律することなどできなかった。
ぐっと、息を呑み、剛は自分のショートパンツのゴムに手をかけた。
硬く熱くなっている自分の性器に指が触れた瞬間、びりびりと快感が電流のように走る。
彼はパンツとズボンを一気に膝まで下ろし、勃起したものをむき出しにした。
そして、覗き見た光景を思い浮かべながら、ゆっくりと手で握りしめた。
あの柔らかそうな肌、あの温かそうな湯気。
剛の想像は暴走し、彼は美羽の体を舐め回している自分を思い描いた。
あの小さな胸を、あのぷっくりとしたお尻を、そして、あの秘部を。
「んっ…くぅ…」
押し殺した声が、狭いトイレに響く。
手の動きが速くなる。
ずぶずぶと、ねっとりとした熱に指先が沈んでいくような感覚。
くちゅっ、と淫らな音が立ち、それは剛の耳には、美羽の秘部を弄る音のように聞こえた。
頭の中が真っ白になり始める。
美羽の顔、美羽の笑顔、そして、あの無垢な裸体。
すべてが混ざり合い、一つの塊となって剛の意識を飲み込んでいく。
はぁん、っと、もう我慢できない。
剛は、もう一度、浴室のドアの隙間に目をやった。
もう湯気は薄れていて、美羽が体を洗う音が聞こえる。
その想像だけで、剛の限界は来ていた。
彼は目を閉じ、美羽の名前を心の中で叫んだ。
そして、熱い濁流が手のひらに飛び散った。
ぴちゃっ、という生々しい音と共に、粘つく液体が彼の手と床を汚していく。
何度も何度も、痙攣するように快感が襲いかかる。
その頂点で、剛は完全に力を抜き、壁にずり落ちた。
トイレの中は、射精したものの生臭い匂いで満たされていた。
罪悪感が、ゆっくりと意識に戻ってくる。
でも、それはもはや後悔ではなかった。
ただ、あの光景をもう一度見たい、あの身体をもう一度触りたい、という純粋で、汚れた渇望だけが残っていた。
剛は、汚れた手で汚れた自分を見つめていた。
夏の夜は、まだ始まったばかりだった。
第3章 眠る唇と、指先の罪

第3章: 眠れる唇と、指先の罪
夜の帳が下りて、まだ間もない時間だった。母親の恵子が「美羽ちゃん、お風呂入ったら早く寝るんだよ」と声をかけ、家の音が完全に消え去るのを待って、剛はベッドの上で丸くなっていた。
しかし、眠りなんて来るはずもなかった。湯気に霞んだ浴室の光景が、まぶたの裏に焼き付いて離れない。何度再生しても、あの無防備な幼い肢体の輪郭は、くっきりと濃さを増していく。
覗くだけではもう満たされない。あの小さな身体を、目だけでなく、指で、舌で確かめたいという渇望が、喉の奥まで焼けるような熱となってこみ上げてくる。
それは罪悪感という名の蓋ではもう押さえきれない、粘つくような欲望だった。
--もう、我慢できない。
息を殺して、自分の部屋のドアを開ける。廊下の冷たいフローリングが裸足の裏にひんやりと伝わり、その感覚が逆に興奮に油を注ぐ。
一歩、また一歩と、床がきしむ音に細心の注意を払いながら、美羽が眠る隣の部屋へと近づいていく。心臓が肋骨を打ち破って飛び出してしまいそうなほどに激しく鼓動を打ち、耳には自分の荒い息遣いだけが轟いている。
ドアの下から、ほんのわずかに漏れる光。あの子はまだ眠りについていないのか、それとも小さな夜明け灯をつけたままなのか。その不確かさが、剛の恐怖と期待を同時に煽った。
そっと、ノブを回す。カチャン、というわずかな金属音に全身の神経が引き締まる。ドアを開けた隙間から、部屋の中を覗き込む。
そこには、ベッドの上で美羽が幸せそうな寝顔で眠っていた。月の光が窓から差し込み、その淡い光に照らされた茶色の髪は、枕の上で柔らかく広がっていた。
規則正しい寝息が、部屋の静寂をかき混ぜる唯一の音。あの無垢な寝息を聞くたびに、剛の心臓は罪悪感で締め付けられるが、同時に、この子は何も気づいていないという事実が、彼に許可を与えているかのような錯覚に陥らせた。
--気づいてない…なら、いいんだよね?
ベッドに近づく。美羽の甘い香り、シャンプーの匂いと、少し汗ばんだ子供特有の微かな体温が混ざり合った匂いが鼻をつく。
彼女は薄いピンク色のワンピースのまま眠っており、その裾が少しめくれ、細い脚が無防備に現れている。剛はその脚を見つめ、震える手を伸ばした。
指先がワンピースの柔らかい生地に触れる。その感触だけで、股間が熱く、硬く脈動を始めるのを感じた。
もう後には引けない。そう自分に言い聞かせ、剛の指はそっと、スカートの裾へと滑り込んでいった。
指先がぶつかったのは、柔らかくて暖かい布地。可愛らしいキャラクターが描かれた、薄手の綿のパンティーだった。そのゴムの感触を確かめながら、剛は息を呑んだ。
そして、決意を固めるように、そのゴムをそっと、ゆっくりと横にずらしていく。ずらした布地の向こうに、彼が今まで想像し、渴望していたものが姿を現した。
ぷっくりと膨らんだ、まだ幼い陰唇。一本の毛も生えていない、滑らかで無垢な肌。その温かさと、ほんのりと湿った感触が指先から伝わってきたとき、剛の頭の中は真っ白になった。
くぅっ…と、思わず声が漏れる。初めて触る、少女の性器。その柔らかさ、温かさ、生々しさに、理性は完全に崩壊する。
彼はもう何も考えられなかった。ただ、この感触を、この光景を、永遠に自分のものにしたいという衝動だけが残っていた。
片方の手で、ポケットからスマートフォンを取り出す。カメラアプリを起動し、画面の光であの場所を照らす。真っ暗な部屋で、スマホの冷たい光だけが、この禁断の行為を明るく照らし出していた。
シャッター音を消して、彼は指先を動かしながら、何枚も何枚もその光景を撮影し始めた。
撮影だけでは足りなかった。剛はスマホをベッドの隅に置くと、膝をついてベッドに顔を寄せた。
指でそっと陰唇を開くと、内側がぬれて、桃色の粘膜が現れる。その匂いが、甘酸っぱい果物のような、そして生々しい体温のような匂いが、剛の鼻孔を直撃した。
もう我慢できない。彼は顔をうずめ、その温かい柔肉に舌を這わせた。ねちょっ、という、少し恥ずかしい音が静寂の中に響く。
塩気と、甘い味。舌先で陰核を弄ぶと、眠っている美羽の身体が、くいっと小さく反応したように感じた。その無意識の反応が、剛の背徳心を最高潮まで駆り立てる。
片方の手では、自分の硬く勃起したものを激しく扱きながら、もう片方の手で美羽のパンティーを掴んだ。
舌を動かす速度を上げ、あそこ全体をねぶるように、舐め回すように愛でる。ぐちゅぐちゅ、という下品な音が、彼の興奮に拍車をかける。
美羽の寝息が少し乱れる。
「んっ…はぁん…」
それでも、彼は止められなかった。舌先が感じる、ぬるぬるとした愛液の感触。指先で感じた、ひくつくような熱。すべてが、剛の神経を麻痺させ、快楽の渦に引きずり込んでいく。
ついに、限界が来た。剛は顔を上げると、手に握りしめていた美羽のパンティーを自分の股間に押し当てた。
そして、もう一度、あのぬくもりと匂いを鼻で吸い込みながら、熱いものが一気に噴き出すのを感じた。
じゅるるっ、と、粘つく液がパンティーの布地を染み込ませ、可愛らしいキャラクターの絵を白く濁していく。その大量の射精は、先ほどまでの興奮のすべてを凝縮したかのように、濃厚だった。
すべてを出し切った後、剛は虚脱感に打ちのめされ、その場に崩れ落ちた。
部屋には、再び静寂が戻る。月の光だけが、白く濁ったパンティーと、剛の疲れ果てた横顔を照らしている。
美羽は、相変わらず無垢な寝顔で、何も気づかずに眠り続けている。その対比が、剛の心に深い傷と、消えない罪の烙印を押した。
彼は震える手で、汚されたパンティーを元に戻そうとするが、白いシミは月の光でもはっきりと確認できた。
--証拠は、消せない。
そう悟った剛は、何もかもが嫌になり、ただ黙って自分の部屋へと引き返した。指先に残る、あの子の温かさと匂い。そして、股間に残る、罪の湿り。夏の夜は、まだ始まったばかりだった。
第4章 気づかないふり、歪んだ日常

第4章: 気づかないふり、歪んだ日常
窓から差し込む朝日が、まるで昨夜の罪を暴き立てる審判の光のように、剛の瞼を焼きつけ、意識の表層へと引きずり出した。ベッドの中で体を丸くすると、指先にまだ残っているような幻覚に苛まれる。あの温かく、柔らかく、少し湿った感触。そして、甘酸っぱい匂い。それはもう夢ではなく、現実に自分が犯した、取り返しのつかない行為の生々しい残滓だった。吐き気がこみ上げてくるのを堪え、剛はゆっくりと上半身を起こした。部屋の中はいつもと変わらない静けさだったが、その空気だけが、昨日までとは決定的に違う、粘つくような重さを帯びていた。
顔を洗い、服を着替える。一つ一つの動作が、まるで他人がしているかのようにぎこちない。鏡に映る自分の顔は、青ざめており、目の下には黒い影が落ちている。こんな顔で母親や美羽に会えるわけがない。そう思って水を顔にぶちまけると、冷たい水が少しだけ過熱した頭を冷却してくれるような気がした。それでも、頭の中で繰り返されるのは、スマホの冷たい画面に映し出された、あの無垢な秘部と、自分の舌が這いずる卑猥な光景だけだった。
「おはよう、つよし」
リビングに下りると、母親の恵子がキッチンから声をかけてくれた。テーブルの上には、温かい味噌汁の湯気が立ち上り、焼きたての魚の焦げた匂いが漂っている。いつもの朝の風景。それが今や、剛には残酷なほどの日常を押し付けてくる。そして、その日常の中心に、美羽がいた。
「おはよう、つよしお兄ちゃん!」
美羽は、昨日と同じように明るい茶色の髪をサイドで結び、薄い黄色のワンピースを着て、テーブルの席についていた。その顔は、昨日の夜、自分が犯した穢れを何一つ知らないかのように、無垢な笑顔を輝かせている。その笑顔を見た瞬間、剛の心臓が凍りついた。恐怖が、背筋を冷たい針で突き刺すように駆け上る。
「おはよ…」
かろうじて絞り出した声は、自分でも驚くほどか細かった。剛は美羽の隣の席に、そっと腰を下ろした。椅子の脚が床を引く音が、不協和音のように耳に響く。美羽は、嬉しそうに目を細めながら、剛の顔をじっと見つめている。
「ねえ、つよしお兄ちゃん。よく眠れた?」
その言葉に、剛は息を呑んだ。喉に何かが詰まったように、言葉が出てこない。よく眠れた?いや、眠れなかった。一睡もできなかった。お前の寝顔を盗み、お前の身体を�し、お前のパンティーを汚した罪悪感に、一晩中苦しめられた。そんな本音を言えるわけがない。
「…ああ。まあな」
やっとのことで返事をすると、美羽は満足そうに「そっか」と頷いた。その反応が、あまりに普通で、何気なく、それゆえに剛の恐怖を増幅させていく。この子は、本当に何も気づいていないのか?それとも、全部知っていて、この自分をからかっているのか?どちらにせよ、剛には耐え難い状況だった。母親が「さあ、たくさん食べなさい」とお皿をよそってくれるが、ご飯は口の中で味のない砂利のように感じられた。
「お兄ちゃん、どうしたの?元気ないねぇ」
美羽が不思議そうに首をかしげる。その大きな瞳が、自分の心の奥底まで覗き込んでいるような気がして、剛は思わず目をそらしてしまった。その仕草が、またもや不自然な動きとして、二人の間に気まずい沈黙を生み出す。幸い、恵子が「あらあら、つよしは夏休みのボケかな?早く食べ終わったら、一緒に洗濯手伝ってちょうだい」と話題を変えてくれた。洗濯。その言葉を聞いた瞬間、剛の血がひんやりと冷えた。
朝食を終えると、剛は母親についてバルコニーへ出た。洗濯機がグルグルと回り、終了を知らせるピッという電子音が鳴る。恵子は「ありがとう、つよし。じゃあ、お母さんが干すから、中のものを出してくれる?」と言って、洗濯カゴを渡した。カゴの中には、家族の服やタオルがごちゃごちゃと入っている。そして、その底の方に、見たくもないものが、確かにあった。
美羽の、あのピンク色のパンティー。
剛の心臓が、不規則に激しく打ち始める。彼は母親に見られないように、そっとカゴを自分の側に寄せ、パンティーを他の服で隠した。恵子がベランダの物干し竿にシーツをかけている間に、剛は震える手でその布地を掴んだ。指先に伝わる感触は、乾いていて、少し硬い。そして、キャラクターの絵が描かれた中心部分には、昨夜の自分の欲望が、白く、分厚く、不潔なシミとして凝固していた。
くさい。自分の、若臭い精液の匂いが、まだ布地に染み付いている。その匂いと、かすかに残る美羽の身体の匂いが混ざり合い、吐き気を催させるような背徳的な香りを放っている。これは証拠だ。自分が犯した罪の、動かぬ証拠だ。そのシミを見ていると、胃の腑が逆流するような嫌悪感と同時に、またしても股間に鈍い熱がこみ上げてくるのを感じた。なぜだ。こんなに汚い、恥ずかしいものを見て、なぜ興奮してしまうんだ。自分が理解できなかった。
「つよし?どうしたの、そこで突っ立って」
母親の声に、剛はハッとする。彼は慌ててパンティーを他の服の下に押し込み、「い、いや、なんでもない」と答えた。その声は、震えていた。恵子は不思議そうな顔をしたが、特に何も言わずに洗濯を続けた。剛は、その場を離れると、自分の部屋に駆け込んだ。そして、ドアに鍵をかけ、ベッドの上に倒れ込んだ。頭の中は、朝食の時の美羽の笑顔と、洗濯物の中の白いシミが、高速で交互に切り替わる。
気づかないふり。美羽は、気づかないふりをしている。もしくは、本当に気づいていない。どちらにせよ、この歪んだ日常は、これからも続いていく。自分は、美羽の前で普通の従兄を演じ続けなければならない。そして、その裏では、この吐き気を催すような秘密を抱え込み、一人で興奮し、苦しまなければならない。部屋の外から、美羽がテレビの子供番組を見て、楽しそうに笑っている声が聞こえてくる。その無垢な笑い声が、剛の耳には、今や断頭台への送り行く音楽のように聞こえた。
第5章 「またしてね」というささやき

第5章: 「またしてね」というささやき
滞在最終日の朝は、これまでで最も重く、冷たい空気に満たされていた。剛は目を開けるやいなや、昨日の朝と同じように吐き気と戦いながら、ベッドから這い出るようにして体を起こした。今日で美羽はいなくなる。その事実は、一見すれば解放のように聞こえるかもしれないが、剛にとっては、罪の証人を失うという新たな恐怖を意味していた。彼女がいなくなれば、この一週間が悪夢だったと嘘をつき続けることができる。しかし同時に、あの温かい身体、あの甘い匂い、あのぬくもりを二度と感じられないという、渇きに似た喪失感が胸の奥をえぐった。
リビングへ下りていくと、母親の恵子が「あら、おはようつよし。最後の日だね、元気出して行ってあげて」と、いつもと変わらない明るい声で言った。その言葉が、剛の嘘で固めた心殻を鋭い棘のように貫く。テーブルの向こう側には、もうすっかりに荷物をまとめたキャリーケースが置かれ、その隣で美羽が小さく座っていた。彼女は今日、淡い水色のフリルつきのワンピースを着ており、その姿はまるで人形のようだったが、剛の目には、昨夜自分が穢したあの身体を包む、聖域を侵すための衣装にしか見えなかった。
「おはよう、つよしお兄ちゃん」
美羽は、少し寂しそうな顔でそう言った。その表情が、剛の心臓を鷲掴みにした。この子は、本当に寂しがっているのか?それとも、自分を苦しめるための演技なのか?判断がつかない。剛はただ、小さく頷くことしかできなかった。朝食は、昨日よりもさらに味気なく、喉を通らなかった。美羽が時折、自分の顔をチラッと見るたびに、剛はスプーンを握る手に力を込めた。その視線には、何かを知っているような、確信めいた光が宿っているように感じられて、息が詰まるのだ。
「ねえ、お兄ちゃん。また、あそびに来てもいい?」
食事を終えて、恵子がキッチンで片付けをしている間に、美羽がそう尋ねてきた。その声は無垢だったが、問いそのものが、剛には脅迫のように聞こえた。
「…ああ。いいよ」
やっと絞り出した返事に、美羽は満足そうに、ぱっと笑った。その笑顔があまりに眩しく、剛は目をそらさずにはいられなかった。なぜ笑う。なぜそんなに平気でいられる。自分の身体を犯されたという事実を、この子は本当に理解していないのか。その疑問が、剛の頭の中で渦巻き、彼を苛み続けた。
午前中の時間は、まるで溶けた蝋のように粘り気があり、ゆっくりと過ぎていった。剛は自分の部屋に引きこもり、ゲームのコントローラーを握りしめていたが、画面の中のキャラクターはただ死に続けるだけだった。耳を澄ませば、リビングから母親と美羽が楽しそうに話している声が聞こえてくる。その日常の音が、剛にはまるで別の世界の出来事のように遠く、自分だけが暗い深淵に沈んでいるような感覚に陥らせた。
午後になり、玄関のチャイムが鳴った。美羽の両親が迎えに来た。その音を合図に、剛の時間はさらに加速し、世界が歪み始める。恵子が「あら、お父さんお母さん、こんにちは」と笑顔で対応し、美羽が「ただいまー」と言って玄関へ駆けていく。その光景を、剛は部屋のドアの隙間から、息を殺して見ていた。
「つよし、見送りなさいよ」
母親に呼ばれて、剛は仕方なく部屋を出た。玄関には、見慣れない夫婦が笑って立ち、美羽がその足元に寄り添っている。もうすぐ、この子はいなくなる。安堵するべきなのに、剛の足は地面に根付いたように動かなかった。美羽が自分の方を振り返り、小さく手を振った。その仕草に、剛は無理に顔を引きつらせ、手を返した。
「じゃあ、行くわね」
恵子が言い、美羽が両親の手を引いて外へ出ていく。その背中を見送っていると、美羽が突然、母親から離れて、剛のほうへ駆け戻ってきた。心臓が跳ね上がる。何をするんだ。剛は固まって、彼女を見つめた。美羽は剛のすぐ目の前に立ち、背伸びをするようにして、剛の耳に顔を寄せた。シャンプーの甘い香りが、鼻孔をくすぐった。
そして、誰にも聞こえないほどの、小さな声で囁いた。
「ねえ、お兄ちゃん。このあいだ、ねてる時にへんなことしたでしょ?」
その瞬間、剛の世界が音を立てて崩壊した。血の気が引いていくのがわかった。耳の中がキンキンと鳴り、周りの景色が白く霞んでいく。知っていた。この子は、全部知っていた。朝食の時のあの視線も、昼間のあの問いかけも、すべて自分を試すための罠だったのだ。恐怖が、剛の体を内側から凍りつかせた。言葉が出ない。動けない。ただ、美羽の顔を見つめることしかできなかった。
その凍りついた剛の顔を見て、美羽の口元が、さらに満足げに、そして少しだけ悪戯っぽく、曲がった。彼女は、その無垢な瞳で剛の恐怖を深く覗き込みながら、続けた。
「次、あそびに来たとき…続きしてね」
そう言って、にっこりと笑った。その笑顔は、これまで見てきたどの笑顔よりも、純粋で、無垢で、天使のようだった。だからこそ、剛には悪魔の囁きに聞こえた。美羽は、何事もなかったように振り返り、両親に「いってきまーす」と元気に手を振ると、車に乗り込んだ。車のドアが閉まる音が、遠くで響く。エンジンがかかり、ゆっくりと発進する。
剛は、ただ呆然と立ち尽くしていた。動かなくてもいい。もう動く必要はない。車が角を曲がって、完全に見えなくなるまで、彼はその場に釘付けになっていた。夏の終わりの、熱い風が頬を撫でる。しかし、剛の体は、芯から冷え切っていた。解放されるどころか、今、彼はさらに深く、暗い、逃れられない秘密の沼へと引きずり込まれたのだ。あのささやきは、約束だった。そして、未来への宣告だった。夏の終わりに、新たな地獄の扉が、静かに開かれたのだった。
登場人物
-
平田 剛 ひらた つよし男性 ・ 12外見: 短めの黒髪で寝ぐせがつきがち、濃い茶色の瞳。身長は少し低めで、細身ながらも運動会で足が速いのが自慢。服装: 夏休みなので、薄手のTシャツに膝上のショートパンツが基本。家では裸足でいることが多い。好奇心旺盛で、内気な一面も。従妹の美羽を「女の子」として意識し始め、戸惑いと劣等感、そして抑えられない興味を抱いている。
-
岡田 美羽 おかだ みう女性 ・ 10外見: 髪を少しサイドで結んだ、明るい茶色のロングヘア。大きな瞳は黒に近い茶色で、長いまつげが特徴。小柄で華奢な体つき。服装: 淡いピンクや黄色の、フリルがついた可愛いワンピースを好む。下着は同じく可愛らしいキャラクターもののパンティーを着用。無邪気で人見知りしない性格。しかし、その無垢さの裏で、物事を鋭く観察し、自分に有利な状況を本能的に理解する一面を持っている。
-
平田 恵子 ひらた けいこ女性 ・ 38外見: 髪を首元でひとつに結び、眼鏡をかけていることが多い。落ち着いた雰囲気の、優しい顔立ち。服装: 自宅では無地のTシャツにジーンズ、エプロン姿が基本。少し疲れているが、常に穏やかで面倒見が良い。剛の母親であり、甥の美羽を我が子のように可愛がっている。家庭の平和を何よりも大切にしており、子供たちの間に芽生えつつある歪んだ関係には全く気づいていない。





