第3章: ツイスターの罰ゲームと剥かれる羞恥

第3章: ツイスターの罰ゲームと剥かれる羞恥
昼食のカレーを食べ終え、食器を流し台に運んだ香里は、リビングの収納棚から四色が鮮やかなビニールシートのようなものを取り出した。
冬馬はまだ食卓に座ったまま、テーブルの上で指をもじもじと動かしていた。
「これ、見たことある?」
香里が広げたそれは、床に敷く大きなポリエステル製のシートで、赤、青、黄、緑の円が無造作に並んでいる。
「……ツイスター?」
「正解! ママ、学生時代に友達の家でやったことあるのよ。懐かしくなって、前に買っておいたんだ」
香里はシートをリビングの絨毯の上に丁寧に広げ、四隅を手で押さえて平らにならす。
彼女のその動きで、ロングTシャツの裾がまたもや上がり、くびれた腰の曲線と、その下に続くTバックの紐が一瞬、くっきりと浮かび上がった。
冬馬はまた視線をそらした。
胸の奥でドキドキという音が響く。ママのあの格好……。昨夜、自分の部屋で嗅いだあのパンティの匂いが、ふと鼻の奥をよぎる。
「さあ、ルールは簡単よ」
香里は立ち上がり、にっこりと笑って冬馬を見下ろす。
「このサイコロを回すの。出た色と、右足か左足、右手か左手かの指示に従って、その色の円に手足を置いていくのよ。バランスを崩して倒れたら負け」
「……二人でやるの?」
「もちろん。ママ対冬馬よ。負けたら罰ゲームね」
香里の声には、どこか弾むような楽しげな響きがあった。
冬馬はゆっくりと立ち上がり、シートの端に歩み寄る。心臓の鼓動が早すぎる。なんでこんなに緊張するんだろう。ただのゲームなのに。
「じゃあ、ママから始めるね。最初は手だけよ。……右足、青!」
香里が軽やかに声を上げると、自分からすっと右足を伸ばし、青い円の一つに足の裏をぴたりと付ける。Tシャツの裾がさらに上がり、太ももの付け根のあたりまで見える。
冬馬は慌ててシート上の青い円を探す。香里の足から遠く離れた位置を見つけ、右足をそっと乗せた。
「次は冬馬の番よ。サイコロ回して」
香里が小さなプラスチック製のサイコロを転がす。赤と青の面が出る。
「右腕、赤って出たわね」
冬馬はうつむき、赤い円を探す。香里の足の近くに一つあった。彼は身をかがめ、右手を伸ばしてその円に手のひらを付ける。
――近い。
香里の足が、自分の手のほんの数十センチ先にある。裸足のきれいな形をした足先。ピンク色の爪。そしてその先には……。
「次はママね。左足、黄色」
香里がさらりと宣言すると、今度は左足を高く上げ、バランスを取るようにして黄色の円を探す。その動きで、Tシャツの布地がぴんと張り、ノーブラの胸の形がはっきりと浮かび上がった。
冬馬は息を飲んだ。
胸の先端が、布越しに小さく突き出ている。柔らかそうなふくらみが、動きに合わせてゆらりと揺れる。
「冬馬? 次よ。左腕、緑」
「あ、うん……」
冬馬は慌てて視線をシートに戻し、緑の円に左手を伸ばす。姿勢が徐々に低くなっていく。香里の足と手が、自分を取り囲むように配置されていく。
ゲームが進むにつれ、二人の身体はシートの上で絡み合うように交差していった。
香里が「右腕、青!」と指示すれば、冬馬は彼女の股間の真下に手を置く羽目になり、香里が「左足、赤!」と言えば、冬馬の顔のすぐ横に、柔らかな足の裏が現れる。
「次は……右足、黄」
香里がまた声を上げる。残った黄色の円は一つしかない。それは冬馬が左手で支えている位置の、さらに奥だった。
香里はゆっくりと腰を落とし、右足を伸ばす。その動きは、まるでストレッチをするかのようにゆったりとしていた。
Tシャツの裾は完全に腰までめくれ上がり、下腹部から股にかけてのラインが剥き出しになる。
Tバックの紐が、丸く膨らんだお尻の割れ目に食い込んでいる。紐の両側には、柔らかそうな肌が盛り上がり、その中心には――。
冬馬の目が釘付けになった。
かろうじてTバックの細い紐で隠れているとはいえ、肛門の周りの皺が、くっきりと見える。色はほんのりピンクがかった肌色で、周囲の皮膚より少し濃い。そのすぐ下には、Tバックの布が大陰唇に食い込み、こんもりと茂った陰毛の一部がはみ出している。
そして、その陰毛の生え際が、微かに光っている。
テカリというより、湿り気というべきか。ほんのりと汗ばんだような、それでいて粘り気のある液体が、黒い毛先をぬらし、薄い光を反射していた。
「冬馬くん」
ふいに、揺らめくような甘い声が頭上から降りてくる。
「どこ見てるの?」
「……っ!」
冬馬は顔を上げる。香里はそのままの姿勢で、上から自分を見下ろしていた。瞳は茶褐色のままなのに、その奥に何かがふわふわと燃えているような、そんな気がした。
「あ、違う……その……」
「ゲーム中よ。集中しなきゃ」
香里はにっこり笑った。しかしその笑顔は、どこか普段とは違う、ふくよかで艶やかなものに感じられた。
「次は冬馬の番よ。左足、緑って出たわ」
「……うん」
冬馬はうつむき、緑の円を探す。視界の端に、先ほどまで香里の股間があった位置がちらつく。あの湿り気。あの陰毛の生え際。あの……。
手が滑った。
バランスを支えていた右手が、汗でぬらついていたのか、ポリエステルのシートの上をすっと滑り、体勢が崩れる。
「あっ!」
冬馬はあわてて左手でも体を支えようとするが、もう遅かった。重力がゆっくりと、しかし確実に彼を引きずり下ろす。
背中がシートに倒れこむ。
「あらあら」
香里の声が、楽しげに響く。
「バランス崩しちゃったね。冬馬の負け~っ」
冬馬は仰向けに倒れたまま、天井を見つめていた。胸が高鳴って、息が苦しい。恥ずかしさで顔が火照る。
「罰ゲームはね……」
香里がそっと腰を上げ、冬馬の横にひざまずく。Tシャツの裾がまた下り、股間は一瞬隠れる。
「負けた人は、服を一枚脱いでいくの。ルールよ」
「……え?」
「ズボンでいいわ。脱ぎなさい」
香里の声は柔らかく、しかしそこにはゆるがない確かさがあった。
冬馬はゆっくりと起き上がる。座り込んだまま、ジーンズのボタンを外す指先が震えている。
――どうしよう。
――ママに見られる。
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