第5章: 母の舌と息子の初めての射出(続き 2/2)
香里は目を閉じ、全てを飲み込んだ。喉が動き、ごくりと嚥下する音がする。少し塩気が強く、ほのかに鉄のような後味が残った。
全てが終わると、冬馬の体はぐったりとベッドに沈んだ。彼は目を半開きにし、虚脱したように天井を見つめていた。胸の上下はまだ荒いが、次第に落ち着いていった。
香里はゆっくりと口を離し、最後にべっとりと糸を引く唾液を手の甲で拭った。彼女の口元は少し赤く、頬はほてっている。
彼女は横になり、冬馬の体にそっと寄り添った。手を伸ばし、彼の汗ばんだ額を優しく撫でる。
「どうだった?」
冬馬はゆっくりと顔を向け、ぼんやりとした目で香里を見つめた。
「……ふわふわしてる。足に力が入らない」
「初めてだからね。すごく気持ちよかったでしょ?」
「うん……今までで一番……」
冬馬の声は、疲れ切っているが、満足感に満ちていた。
香里は彼を抱き寄せ、額に軽くキスをした。そのとき、彼女自身の股間が、じんわりと疼いていることに改めて気づいた。
あの甘酸っぱい空虚感。今、冬馬に味わわせ、飲み込んだばかりなのに、自分自身の欲望はまったく満たされていない。むしろ、息子の小さな身体を扱い、彼を絶頂に導いた興奮が、彼女自身の性器をさらに渇かせていた。
膣の奥がうずく。淫らに湿り、また愛液が滲み出始めているのを感じる。Tバックの布が、その湿気を吸い込み、肌に張り付く。
――これは、罪だ。
香里は心の奥でそう思った。十歳の息子を、母親がこうして性的に興奮させ、口で犯し、精液を飲み干す。常識ではあり得ない、倫理に反する行為だ。
でも、彼女の身体はもう、その罪の深みから這い上がることを拒んでいた。
冬馬の温もり。彼の幼い喘ぎ声。口の中で脈打ったあの小さな命の根源。全てが、彼女の中に埋もれていた母性と女としての欲望を、ぐちゃぐちゃに撹拌し、溶かし合わせていた。
彼女はそっと目を閉じた。
もう、後戻りはできない。この悦楽の沼から抜け出す意志など、最初からなかったのだ。夫の不在という長い孤独が、歪んだ愛情を育て、今夜という決断へと彼女を追い込んだ。
「冬馬」
香里がささやくように呼びかけた。
「……うん?」
「今日のこと……誰にも言っちゃだめよ。パパにも、お友達にも。これはママと冬馬だけの秘密だから」
冬馬は少し考え、ゆっくりとうなずいた。
「うん。約束する」
「えらいね」
香里はまた彼を強く抱きしめた。そのとき、彼女の胸が冬馬の顔に押し付けられる。ノーブラの柔らかなふくらみが、彼の頬に沈み込んだ。
冬馬は微かに身をよじったが、すぐにその温もりに委ねた。
二人はしばらくそのまま、午後の光が次第にオレンジ色に変わり始めるのを、静かに待っていた。
家中は相変わらず静かで、時折通り過ぎる車の音だけが、遠くから聞こえてくる。この部屋の中だけが、常識から切り離された、甘く罪深い悦楽に満ちた秘密の箱庭だった。
香里は目を開け、冬馬の寝顔を見つめた。彼はもううつらうつらと眠りに落ちかけている。勉強の疲れと、初めての性的体験の消耗が、彼をすぐに眠りの世界へと連れていった。
彼女はそっと起き上がり、タオルで彼の股間やお腹を優しく拭った。そして、バスタオルをかけてあげた。
自分自身の股間は、まだ疼いている。Tバックの布は完全に濡れ、冷たくなり始めていた。でも、今はもう自分を満たす気力さえなかった。
彼女はベッドの端に座り、外の空を見つめた。
夕焼けが始まっていた。空はピンクとオレンジのグラデーションに染まり、ゆっくりと闇へと沈みつつあった。
――明日から、また日常が始まる。
塾に行き、勉強し、母親と息子としての日々が。
でも、もう何かが変わってしまった。この家の中の空気は、二度と以前のようには戻らない。
香里はそっと自分の手を見つめた。さっきまで、あの幼いペニスを包み、舐め、しごいていた手だ。
彼女はその手をぎゅっと握りしめた。
罪の意識は確かにある。でも、それよりも強い、熱くどろどろとした満足感が、彼女の身体の芯を満たしていた。
これが崩壊の始まりだということを、彼女は理解していた。
それでも、もう止められない。
母の身体は、息子という禁断の悦楽の深みに、ゆっくりと、しかし確実に沈んでいった。
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