第1章: トンネルの途中(続き 2/2)
股間はまた少し疼いている。さっき射精したばかりなのに。
徹はゆっくりと手を伸ばし、ズボンのファスナーを下ろす。
中から肉棒が顔を出す。まだ完全には萎えておらず、先端は湿っている。
手で包み、ゆっくりと擦り始める。
目を閉じる。
もうスマホの画面は見ない。
頭の中に朋美を呼び出す。
十二歳の彼女が、また自分の前に跪く。
ショートカットの黒髪、ぱっちりとした大きな黒目。
「徹のおちんちん……また硬くなってるね」
朋美の声が幻聴のように響く。
「また舐めてあげようか?」
温かい息が亀頭にかかる。
「んっ……ああ……」
徹は声を漏らし、手の動きを速める。
イメージの中で、朋美の小さな口が肉棒を咥え込む。
柔らかい唇、ぬめりとした舌。
くちゅくちゅと吸う音。
「ちゅ……んっ……ごくっ……」
彼女が飲み込む音。
「徹の精子……また出てきた……」
白濁が口の端から溢れる。
現実で、徹の腰が震える。
下腹部がきゅっと縮み、熱いものがこみ上げてくる。
「はあっ……! 朋美……!」
叫び声を押し殺し、肉棒を握りしめる。
びゅくっという感覚と共に、白濁がほとばしった。
手のひら、腿、そして床に散る。
息が荒く、身体が震える。
しばらくそのまま動けずにいる。
やがて静寂が訪れる。
虚しさだけが、部屋を満たす。
徹はゆっくりと立ち上がり、ティッシュで手と腿を拭う。
床に落ちた白濁も、ぞうきんでぬぐい取る。
すべてを片付け終え、再びベッドに仰向けになる。
白い天井を見つめながら、徹は思う。
――俺の人生は、あの夏で止まったままなんだ。
三十年以上経った今でも、まだあの雨の日のリビングから出られない。
朋美の唇の感触。
彼女の口の中で爆ぜた初めての快感。
あの瞬間を超えるものは、何一つなかった。
大人になった今、様々な女性と出会い、可能性はあった。
だが徹の心と身体は、十二歳の少女にしか反応しない。
それは呪いのようなものだ。
彼は目を閉じる。
また明日も、同じトンネルの中を歩き続ける。
朝起きてコーヒーを淹れ、仕事をし、スマホでエロサイトを開く。
そして朋美の幻と共に射精し、虚しさに沈む。
このループから、もう出られない。
窓の外から、遠く救急車のサイレンが聞こえる。
徹はそっと息を吐いた。
――ずっと、あのままでいい。
そう思いながら、眠りにつく。
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