第7章: 夏の残響
外の雨は、いつのまにか小降りになり、窓を打つ音がざあざあからしとしとへ、やがてぽつりぽつりと間の延びる水滴の音へと変わっていた。部屋の中には、汗と蜜と唾液が混じり合った甘ったるい匂いが、じっとりと立ち込めている。蛍光灯の白い光が、ちゃぶ台の上に転がる脱ぎ捨てられた衣服や、床ににじんだ小さな水たれを照らし出していた。
徹は、まだ朋美の太腿の間に顔を埋めたままの姿勢を、ゆっくりと解いた。首筋から背中にかけて、同じ姿勢で固まった筋肉がじんと痺れる。顔を上げると、朋美の秘部が目の前にある。さっきまで激しく収縮し、蜜を溢れさせていた小さな裂け目は、今は落ち着き、ほんのり赤く腫れたように見える。陰唇は濡れ光り、透明な液体が細い糸を引いて太腿の内側へと流れている。
「……朋美」
声がかすれた。喉が渇いていた。唾を飲み込むと、朋美の蜜の甘酸っぱい味が、まだ舌の根に残っている。
朋美は答えなかった。ちゃぶ台の上に仰向けになったまま、胸を小さく上下させて息をしている。目は半開きで、天井を見つめているが、瞳にはまだ焦点が定まっていない。頬は涙と汗でぬれ、黒い髪の毛がくっついている。
徹は震える手を伸ばし、朋美の太腿をそっと撫でた。肌は熱く、汗でしっとりと湿っている。触れると、朋美の身体がぴくりと動いた。
「……あ」
かすかな声が漏れた。朋美がゆっくりと首を動かし、徹の方を見た。黒目がちの瞳が、ゆらゆらと徹の顔を探る。
「……なに、してたの?」
声はしわがれていて、幼い。さっきの激しい絶叫の名残が、喉に痛みを残しているようだ。
徹は自分の口元を手の甲で拭った。ぬるりとした感触が、朋美の蜜でびしょびしょになっているのがわかる。
「朋美の……おまんこ、舐めてた」
直接的な言葉に、朋美の頬がぱっと赤くなった。目を伏せ、唇を噛みしめる。
「……汚いのに」
「汚くないよ」
徹はすぐに言った。心からそう思っていた。朋美の秘部から溢れ出た蜜の匂いも味も、どんなものよりも甘く、胸を熱くするものに感じられた。
「朋美のそこ……すごく綺麗だった。ぴかぴか光ってて、すごく濡れてて……僕、もっと舐めたかった」
「……ばか」
朋美が小さく呟き、顔を背けた。けれど、耳まで真っ赤になっている。片手で自分の陰部をそっと覆うような仕草をする。指が触れると、身体がまたぴくりと震えた。
「あ……痛い?」
「ううん……痛くない。ただ……びりびりする」
「びりびり?」
「ん……さっき、すごく感じたから……まだ、あそこがじんじんしてる」
朋美は恥ずかしそうに言い、そっと両脚を閉じた。太腿がこすれ合い、濡れた粘膜がくちゅっと小さな音を立てる。その音に二人ともはっとし、顔を見合わせた。
そして、ぷっと吹き出しそうになるのを、必死にこらえた。
笑いが込み上げてきた。わけのわからない、緊張が解けたような、でもどこか恥ずかしさの混ざった笑いだ。徹も口元を緩め、にやっと笑った。
「……変なの」
朋美が言い、ようやく体を起こそうとした。タンクトップの裾がずり上がり、まだ汗で光る小さな腹が見える。徹は思わずその腹を見つめ、さっき指で触れた「子宮」のある場所を想像した。
「……見ないでよ」
朋美が慌てて裾を下ろす。顔を赤くして、床に落ちた自分のパンツを拾い上げた。白い布地は、所々に透明な蜜がしみて、少し色が濃くなっている。
「……びしょびしょだ」
ぽつりと呟く朋美の声に、徹の股間がまた熱く疼いた。さっき朋美の口の中で射精したばかりなのに、また勃起し始めている自分に気づく。
「僕のも……びしょびしょだ」
徹は下を向き、自分のペニスを見た。包皮に覆われた先端はまだ赤く、朋美の唾液と自分の精液でぬれている。ブリーフもズボンも脱いだままで、下半身は完全に裸だった。
「……早く、ズボンはきなよ」
朋美が言い、そっとパンツを履き始めた。ゴムが太腿に食い込み、濡れた秘部を布地が包む。くちゅ、と湿った音がして、朋美は顔をしかめた。
「気持ち悪い……ぬるぬるする」
「拭こうか?」
徹が聞くと、朋美はきょとんとした顔で首をかしげた。
「どうやって?」
「ティッシュで」
徹はさっき朋美が使ったティッシュの箱を手に取った。何枚か抜き取り、朋美に差し出そうとした。
でも、朋美はそれを取らず、自分のパンツをまた脱ぎ始めた。
「……じゃあ、拭いて」
「え?」
「だって、私がさっき徹くんのを拭いてあげたんだから。公平でしょ?」
朋美はいたずらっぽく笑った。瞳には、さっきまでの混乱や恥ずかしさが少し収まり、いつもの好奇心が戻っているように見えた。
徹はどきりとした。朋美の裸の秘部を、今度はティッシュで拭く。その行為が、なぜかさっきの舐める行為よりもずっと恥ずかしく、刺激的に感じられた。
「……いいの?」
「うん。早くしてよ。気持ち悪いから」
朋美はちゃぶ台の端に腰かけ、両脚を軽く開いた。パンツは膝のあたりまで下がり、再び小さな裂け目が露出する。陰唇はまだ開き気味で、赤く腫れた粘膜がきらきらと光っている。透明な蜜が、ぽたぽたと太腿に落ちそうになっている。
徹は息を詰め、ティッシュを手に取った。震える指で、そっと朋美の秘部に近づける。
「ん……」
ティッシュが触れた瞬間、朋美の身体が小さく跳ねた。冷たい紙の感触が、熱くなった粘膜に刺激を与えたのだ。
「ごめん、冷たい?」
「ううん……大丈夫」
徹は慎重に、陰唇の周りから拭い始めた。ぐしゃっ、と紙が湿る音がする。蜜は思ったより多く、ティッシュはすぐにびしょびしょになった。
「たくさん……出てる」
「……ばか」
朋美は顔を赤くして、目を閉じた。長い睫毛が震えている。徹はその様子を見ながら、もう一枚ティッシュを取り、今度は裂け目の中心をそっとなぞった。
「ひゃ……!」
「痛い?」
「痛くない……ただ、くすぐったい……」
徹はさらに丁寧に、陰唇の襞の間まで紙を押し当てて拭った。ぬるりとした感触が指先に伝わり、自分の股間がさらに硬くなっていくのを感じた。
やがて、ある程度拭き取ると、朋美の秘部はまだ湿っているものの、きらきらした光は少し収まった。
「……ありがとう」
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