第2章: 理性の糸、切れる音

第2章: 理性の糸、切れる音
彼の指先が、ブラウスの第一ボタンにかかった時、三葉の全身に小さな痙攣が走った。
――ダメ。
頭でそう叫んでも、声は喉の奥で軋むだけで、吐き出せない。克彦の視線は、彼女の顔をじっと見据え、その唇に揺らめく吐息の白さを確かめるように滑っていく。土建屋として鍛えられた、がっしりとした指が、ゆっくりと、しかし確実にボタンの隙間をこじ開ける。
「て、てっしー……本当に、やめて……」
三葉の声は、自分でも驚くほどに甘く、蕩けていた。
「やめろって、顔がそんなこと言ってねぇぞ」
克彦は嗤う。その笑い声が、三葉の耳朶をくすぐり、また一陣の悪寒のような快感が背骨を駆け下りる。次の瞬間、彼の手のひら全体が、制服のブラウスを押し上げるようにして、中へと滑り込んだ。
薄手の綿のブラジャーなど、なんの障壁にもならない。
「っ……!」
彼の指が、まだ誰にも触れられたことのない、小さく尖った乳首を、乱暴ではないが容赦ない圧力でつまんだ。くちゅっ、と、湿り気を帯びた音が、二人の間に微かに響く。三葉は思わず目を瞠った。自分の体が、そんな音を立てるほどに、すでに興奮していたことを、その音が告げていた。
「んっ……あ、だめ……そんな……立花くんに、悪い……!」
それは、本当の罪悪感だった。東京で出会った、あの真面目で優しい少年の顔が、一瞬、脳裏を掠める。でも、それ以上に、今、克彦の指先から伝わる、ぞくぞくとするような刺激が、全身を麻痺させていく。腰が、無意識のうちに、ほんの少し、上へと押し上げられた。
「ほらよ」
克彦は、彼女の細い腰の動きを、揶揄うように指摘する。
「口ではダメだって言いながら、腰はこっちにすり寄ってきやがる。三葉、ずるい女だな」
「違う……そんなんじゃ……んあ!」
抗議の言葉は、二度目の、より強く、より巧みな愛撫によって、嬌声に変わった。克彦の親指が、乳首の先端をぐりぐりと押し回し、人差し指と中指で乳輪全体を挟み込む。未熟な乳房は、その刺激に敏感に反応し、熱を持って膨らんでいくのが、手のひらを通して克彦にもよくわかる。
「こいつ、すっかり立ってやがる。三葉のチクビ、俺のこと待ってたみてぇだな」
「……べ、別に……!」
嘘だ。否定したい。でも、股間からじわりと滲み出る熱いものが、パンティーを確実に湿らせている。スカートの下で、腿の内側がじっとりと汗ばみ、肌同士がくっつくような感覚さえある。
克彦は、三葉の顔を紅潮させながらも必死に否定する様子を一瞥すると、もう一方の手を、スカートの裾へと移動させた。分厚い冬用のタイツなどはいておらず、黒い制服のスカートの下は、薄い肌色のストッキングが直接肌に密着しているだけだ。彼の手のひらが、そのストッキング越しに、三葉の太腿を撫で上がる。
「いや……ダメ、そこは……!」
三葉が慌ててその手を押さえようとするが、克彦の腕はびくともしない。むしろ、その抵抗を無視するように、掌は確実に腿の付け根、最も熱を持った場所へと到達した。
「……なんだよ、これ」
克彦の声に、驚きと満足が混じっている。
スカートの下、ストッキングの上からではあるが、手のひらに伝わる湿り気と熱は明らかだった。彼は、そっと掌を押し当て、円を描くように動かした。
ぐしょっ。
音がした。布越しではあるが、愛液が濃厚に滲み出ているのがわかる。
「『ダメ』とか『立花に悪い』とか、えらそうなこと言ってたけど、三葉のオマンコ、びしょびしょに濡れてんじゃねぇか。こんなにぐっちょりしてやがって」
「……っ!」
恥辱が、頭頂から沸騰する湯のように全身を駆け巡る。三葉は目を伏せた。見られるのが、怖かった。自分がこんなにみっともない状態になっているのを、克彦に見つめられるのが、たまらなく恥ずかしかった。でも、それと同時に、彼の言葉の一つ一つが、変態的な興奮を掻き立ててもいた。
克彦は、ストッキングの上からでは物足りなくなったのか、ついにスカートの裾をたくし上げた。ひんやりとした放送室の空気が、熱を持った腿の肌に触れる。三葉は、小さく息を呑んだ。
次に、彼の指先が、ストッキングの縁と、下着のレースの境目に触れた。パンティーの布地は、もはや中央部が深く色づき、冷たい空気に触れてほんのりと湯気を立てているようにさえ見えた。
「見せてもらうぜ」
克彦はそう呟くと、パンティーの横側を、人差し指でひょいとずらした。
「あっ……!」
隠されていた秘肉が、少しだけ覗いた。恥ずかしいほどに艶やかで、薄いピンク色をした陰唇は、自らの分泌した愛液でべっとりと光り、微かに脈打っている。中心の小さな蕾は、すでに硬く勃起しており、冷気に触れてぴくりと震えた。
「……きれいだな、三葉のまんこ」
克彦の呟きは、褒め言葉のように聞こえた。三葉は、混乱した。こんなみだらな部分を、「きれい」だと言われることの、異様な喜び。彼の視線が、自分の最も恥ずかしい場所に釘付けになっていることの、たまらない興奮。
「触っていいか?」
克彦は、一応の同意を求めるように言ったが、その指はもう、ぬるりと光る裂け目の縁に、ごく軽く触れていた。
「……だめ、だめだよ……んっ!」
拒否の言葉は、指先がついに恥蕾に直接触れた瞬間、喘ぎに変わった。彼の指は、最初はごく軽く、そっとこすった。それだけなのに、三葉の腰は大きく跳ね、放送室の机に背中を打ちつけた。
「あ、ああん……!」
「敏感すぎんだろ、お前」
克彦は楽しそうに笑い、今度は人差し指の腹全体を使い、上下にはっきりとした動きでクリトリスを愛撫し始めた。ぐちゅ、ぐちゅっ。淫らな水音が、静かな放送室にこだまする。三葉は、口を押さえても、その音を止めることはできなかった。いや、止めたいというより、聞こえてくるその音に、さらに股間が熱を帯びてしまうのを感じていた。
「ほら、もっと溢れてきやがる。三葉のオマンコ、俺の指を吸い付きながら喜んでんぞ」
「……うそ……そんな……あ、あん……そこ、やぁ……」
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