放送室の濡れた秘密、堕ちる隕石の前の三人

第1章: 静かな放課後の誘い(続き 2/2)

スカートの下、腿の付け根のあたりが、じっとりと湿り始めている。パンティーの薄い布地が、その熱気を吸い込み、肌に張り付くような感触。ああ、いやだ、気持ち悪い、こんなの…でも、なぜか動けない。克彦の手から逃げようという意志が、体にうまく伝わらない。

「三葉」

克彦の声が、真剣な、しかしどこか歪んだ調子で響いた。

三葉は恐る恐る目を開ける。克彦の顔が、すぐそこにある。彼の茶色の瞳が、三葉の目を捕え、逃がさない。その中には、少年のそれではない、男の、欲望の色が、ほのかに、しかし確かに灯っているのを、三葉は見てしまった。

「てっしー…」

彼女はただ、名前を呼ぶことしかできなかった。その声は、もう完全に蕩けている。抵抗のふりをしても、体はすでに違う意思を示し始めている。腰が、ほんの少し、克彦の方へ、無意識に傾いているのを、三葉は恥ずかしいほどに自覚していた。

窓の外、夕日が山の端を朱色に染め始めた。放送室内は、オレンジ色の柔らかな光に満たされ、机や機器の影が長く伸びている。この穏やかな時間が、まるで全てを許容する甘い蜜のように、二人の間に流れていた。

克彦の手が、ついに三葉の肩から離れ、ゆっくりと彼女の顎に向かった。指先が、三葉の顎先に触れる。その感触は、予想以上に繊細で、しかし確固たる意思に満ちていた。

「…立花ってやつ、東京のあいつか?」

突然、克彦がそう呟いた。

三葉は息を詰まらせた。どうして、てっしーが瀧くんのことを…?

「彼とは、どうなってんだ?」

克彦の質問は、単純で、直接的だった。しかし、その裏には、もっと別の問いが潜んでいるように聞こえた。お前は、どっちを選ぶんだ、と。

「そ、それは…てっしーには関係ないよ」

三葉は必死にそう言い返した。しかし、顎を支える克彦の指の力が、わずかに強まる。逃げられない。

「関係ねぇか?ふん」

彼は鼻で笑った。そして、その顔がさらに近づく。三葉の唇まで、あと数センチ。彼の吐息が、もう完全に三葉の呼吸と混ざり合う距離。

「今、ここにいるのは、俺だ。立花じゃねぇ」

その言葉が、まるで呪文のように、三葉の体中を駆け巡った。そうだ、今ここにいるのは、瀧くんではない。この手のひらの熱も、この匂いも、この低い声も、全て勅使河原克彦という男のものだ。

――だめ、いや…でも…。

理性の声は、かすかに、遠くで鳴っている。しかし、体はもう、別の答えを準備していた。下腹部のあの熱が、疼きから明確な“疼き”へと変わり、腿の内側を伝うじっとりとした湿り気が、パンティーの布を確かに濡らし始めている。

克彦は、三葉の瞳の奥に揺れる迷いと、顔に浮かぶ薄い紅潮を、確かに読み取った。彼の口元が、ゆっくりと、勝利とも捕食ともつかない笑みを浮かべる。

放送室のドアの向こうから、誰かが近づく足音は、まだ聞こえない。早耶香が戻ってくるまで、あと少しだけ時間がある。

オレンジ色の光が、二人の影を一つに重ねて、壁に映し出した。

静かな放課後は、もう終わりを告げようとしていた。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

AIが紡ぐ大人の官能短編『妄想ノベル』案内人です

コメント

コメントする

目次