第2章: 湯気の中の小さな誘惑(続き 2/2)
湯気で潤んだ彼女の瞳は、幼さの中に、どこか大人びた艶を宿していた。
「そ、それは……」
孝雄は言葉を失った。
理性が、湯の温かさと優菜の手の感触で、溶けていきそうだった。
優菜の手は、胸から下へ、ゆっくりと移動する。
腹筋のあたりをなぞり、へその下へ。
湯に浸かっている部分と、湯から出ている部分の境目あたりで、彼女の動きが止まった。
「おじさん」
優菜の声が、ほんの少し震えているように聞こえた。
「おなかも、硬いね」
彼女の指が、孝雄の下腹を、そっと押す。
湯に浸かっているため、直接触れられているわけではない。
しかし、タオル一枚の向こうから、その小さな手の温もりが伝わってくる。
「もう……いい、優菜」
孝雄は必死に言葉を絞り出した。
「お前は……外に出て……」
「寒いよ、おじさん」
優菜の声が、急に寂しそうに響いた。
彼女は湯船の縁から、ずるりと湯の中に滑り込んだ。
「あっ!」
孝雄の声は、驚きに引き裂かれた。
湯がはねて、浴室全体に音が響く。
優菜の小さな身体が、孝雄の膝のあたりに寄り添う。
湯は胸の下まで来ているので、彼女の無毛の股間は、湯のゆらぎの中に隠れている。
しかし、その温もりは、孝雄の太ももに直接伝わってくる。
「おじさん、温かい」
優菜が、孝雄の腕にすり寄る。
幼い乳房の膨らみが、孝雄の上腕に、柔らかく押し付けられる。
「優、優菜……!」
孝雄は身体を硬直させた。
湯の中、彼の股間は完全に勃起し、タオル越しにその形が浮き出ている。
優菜が少しでも動けば、触れてしまう距離だ。
「おじさん、震えてるよ」
優菜が囁くように言った。
「寒いの? それとも……」
彼女の顔が、孝雄の肩に寄りかかる。
湯で湿った髪の毛が、孝雄の首筋に触れる。
「優菜が近くにいるから、緊張してる?」
その言葉に、孝雄の心臓が高鳴った。
なぜ、この子は――なぜ、こんなことを。
「おじさん」
優菜の声が、さらに小さくなる。
孝雄の耳元で、吐息混じりに響く。
「優菜、おじさんと一緒にいると、なんだか変な気持ちになるの」
「胸が、どきどきしちゃう」
「それに……ここが、熱くなる」
優菜の手が、湯の中を動く。
孝雄の太ももの横を通り、彼女自身の下腹のあたりへと。
湯のゆらめきの中で、優菜が自分の股間をそっと触っている気配がする。
「お義父さんと一緒にいた時みたいに……」
彼女の声が、かすかに震える。
「なんだか、ジュクジュクしちゃって……」
その言葉が、孝雄の理性の最後の線を引き裂いた。
湯気が、視界全体を白く染める。
優菜の身体の温もり。
幼い乳房の柔らかさ。
湯に漂う、石けんの香りと、どこか甘い少女の体臭。
すべてが混ざり合い、孝雄の頭の中を渦巻く。
「優菜……」
孝雄の声は、押し殺したようなうめき声になっていた。
彼の手が、湯の中を動く。
優菜の細い肩に触れようとして、途中で止まる。
ダメだ。
これは、絶対にいけない。
――でも。
――この子は、望んでいる。
――こんなに近くで、温もりを求めて……
「おじさん」
優菜が、孝雄の腕にしっかりとしがみつく。
「優菜、おじさんが好きだよ」
「優菜のこと、かわいがってくれるでしょう?」
その言葉に、孝雄の目が閉じた。
湯の温かさ。
優菜の肌の感触。
すべてが、長年忘れていた「男としての悦び」を、押し寄せる波のように呼び覚ました。
雅子の顔が一瞬、脳裏をよぎる。
しかし、それは湯気の中に、すぐに消えていった。
優菜の小さな身体が、さらに密着する。
孝雄は、もう抵抗できなかった。
湯の中、彼の手が、ゆっくりと優菜の背中を包み込む。
湯気が、二人を包み込む白い帳となった。
外からは、何も見えない。
音も、湯の音だけ。
そして、その中で、ある一線が、音もなく越えられようとしていた。
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