第6章: 獣の檻、そしてMの烙印(続き 3/3)
獣臭。唾液の臭い。自分の愛液の甘ったるい匂い。全てが混ざり合い、智美の嗅覚を麻痺させる。股間は獣のペニスで無理やり拡げられ、その独特な形が膣壁を擦り上げるたび、腰の内側に熱い痺れが走る。
「あ……ああ……んんっ……!」
もはや悲鳴は、喘ぎに変わっていた。智美は檻の柵に顔を押し付け、涎を垂れ流しながら、ただその突き刺す動きを受け入れていた。理性は完全に溶解した。自分が人間であることさえ忘れ、ただ動物に犯されるメスとして、その快楽に身を委ねるしかなかった。
犬の動きが速くなる。がっしりとした腰の筋肉が、智美の臀部に打ち付ける。ずぶずぶっ!ぐちゅぐちゅっ!淫猥な水音が、檻の中に響き渡る。
客席は、異常な興奮の頂点に達していた。金を掴んだ拳を振り上げる者、恍惚とした表情で見つめる者、喚声を上げる者。
そして、犬は一番深くまで根元を埋め込むと、全身を硬直させた。智美は自分の膣の最も奥で、何かが脈打つように膨張するのを感じた。
びゅるるっ……!
熱い、粘り気のある液体が、子宮口のあたりに注ぎ込まれる。犬の精液が、彼女の体内で炸裂する感覚。量は人間より少ないが、その熱さと、動物に中に出されたという事実が、智美の脳を白熱させた。
「あああっ……!」
彼女の腰が、痙攣した。獣のペニスがゆっくりと引き抜かれ、糸を引く白濁液が彼女の腿を伝って滴り落ちる。智美は膝の力を失い、そのまま檻の床に崩れ落ちた。
股間は獣の精液と自分の愛液でぐしゃぐしゃに濡れ、陰唇のピアスがその汚れの中で微かに光っている。胸のピアスも、汗と涙で濡れた肌の上で、小さく輝いていた。
客席からの拍手と歓声は、天井を揺るがすほどだった。
檻の扉が開き、涼が入ってきた。彼は無言で智美の腕を掴み、彼女を引き起こした。智美は足元がふらつき、ほとんど涼に支えられるようにして檻から出た。
客席の前で、彼女はぐったりと涼の胸に寄り掛かった。涙が止めどなく流れ、身体は獣の体液と自分の汗でべとべとだった。
涼はそっと、智美の頭に手を置いた。その掌が、汗で濡れた彼女の髪を、ごしごしと撫でる。
「よくやった」
そのたった一言に、智美はまた涙が溢れた。しかし、それは悲しみでも後悔でもなかった。認められた安堵。完遂した満足。そして、彼の手の感触さえもが、なぜか心地よく感じられる自分への、ある種の諦念に似た感情だった。
舞台袖に戻り、紫織が駆け寄ってきた。彼女は智美を抱きしめ、その耳元で囁いた。
「おめでとう。これで、本当の仲間よ。もう、何も怖くないわ」
智美はうなずくことしかできなかった。
楽屋で一人になり、鏡の前に座る。自分の姿が映る。髪は乱れ、顔は涙と汗でぐしゃぐしゃ。胸には二つの銀の光。股間には、まだ獣の精液がとろりと垂れ、陰唇のピアスが微かに光っている。
彼女はそっと、自分のスマートフォンを取り出した。銀行のアプリを開き、母の口座への送金履歴を確認する。今夜の振込額が、桁違いに大きい。
――これで、来期の学費も、母の生活費も、もう少し楽になる。
窓の外は、すでに夜が明け始めていた。薄明るい空が、都会のビルの隙間から見える。
智美は静かに、自分の中の何かが、きっちりと音を立てて壊れるのを感じた。あの、母子家庭で育ち、大学に通い、母に孝行しようとしていた「普通の娘」が、ついに死んだのだ。
そして、その屍骸の上に、新しい自分が立っている。乳首と陰唇にピアスを穿たれ、獣に犯されても快楽を覚え、涼の一言に救いを求める、欲望の奴隷。
彼女は鏡の中の自分を見つめ、かすかに口元を緩めた。
――もう、いい。
振り向く必要はない。戻る場所もない。
この先にあるのは、さらに深い闇と、そこで待ち受ける、新しい快楽だけだ。
智美はそっと自分の胸のピアスに触れた。ひりりとした疼きが、腰の奥まで快感として響く。
彼女は深呼吸し、楽屋を出る準備を始めた。次の舞台が、もう待ち遠しかった。
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