第1章: 初めての秘密、ぬくもりと疼き

第1章: 初めての秘密、ぬくもりと疼き
静まり返った午後のリビングは、一枚の柔らかな光の毯に覆われていた。窓から差し込む太陽の光が、舞い上がる金色の塵をきらきらと照らし出し、時間そのものがゆっくりと溶けていくような感覚を三森優香に与えていた。父も母も仕事で家におらず、時計の秒針が刻む音だけが、この広すぎる空間の孤独を際立たせている。そんな静寂の中、優香にとって唯一の心の支えは、隣でじっとお座りをしているゴールデンレトリバーのコロンだけだった。
「コロン、お手」
優香が小さな手を出すと、コロンは優しく吠え一声、大きな前足をその手に乗せた。その肉球の温かさと、絹のように滑らかな金色の被毛の感触が、優香の心の隙間を優しく埋めていく。彼女はコロンに顔をうずめ、その体から立ち上る、ほんのりと甘い獣の匂いを深く吸い込んだ。これは学校でも、家でも感じることのできない、安心できる匂いだった。じゃれ合いは次第に熱を帯び、優香の小さな体がカーペットの上で転がる。コロンは大きな体で優香を優しく覆い、ぬらぬらとしたピンクの鼻で彼女の首筋や頬をくすぐるように舐める。その舌はざらついていて温かく、唾液が肌にひんやりと残る。
「あはは、くすぐったいよ、コロン」
優香は明るい声で笑ったが、その遊びが、いつの間にか色を変え始めていた。コロンの目が、いつもの穏やかさを失い、底知れぬ黒さに沈んでいくのに気づいたのはその時だった。低く、唸るような声が彼の喉の奥から響き、それはもはや遊びのサインではなかった。優香が不審に思って身を起こそうとすると、コロンは突然、がっしりとした前足で彼女の両肩を押さえつけた。その力は想像を遥かに超えており、10歳の少女が抗えるものではなかった。
「きゃっ!」
思わず絞り出すような悲鳴。カーペットの柔らかさが背中に伝わる。巨大な体に完全に覆い尽くされ、逃げ道はない。コロンは優香の真上に立ち、甘く、生々しい湿った息を彼女の顔に吹きかける。それは獣特有の、少し土と鉄を混ぜたような、濃密な匂いだった。最初は恐怖で心臓が凍りついたが、その巨大な体重と、全身を包み込むような匂いに、奇妙な安心感が芽生え始める。まるで、自分という存在がすべて飲み込まれて、溶けていくような感覚。意識が遠のき、体の力が抜けていく。
その時、硬くて、熱い何かが、彼女のピンクのショーツの上から、小さなお尻の割れ目を強く押し上げた。優香ははっと息を呑んだ。それは、自分が今まで知っていたどんなものとも違う、生々しく、脈動するような熱さを持っていた。コロンは鼻を鳴らし、もっともっととその部分をこすりつけるように腰を動かす。ショーツの生地がずれ上がり、柔らかな肌がむき出しになる。そして、その熱い先端が、小さな、まだ何も知らない肛門の入り口に、ぐっと食い込んだ。
「んっ……!」
体がびくりと跳ねる。次の瞬間、容赦なく、その硬いものが、ぬるりとした液体を滑り剤にして、小さな穴を無理やり貫いた。`ずぶっ`、という生々しい音が、優香の頭の中に響き渡る。
「ひゃあああっ!」
今まで感じたことのないような、引き裂かれるような激痛が背骨を伝って脳に突き刺さる。目から涙が溢れ、視界がぼやける。痛い、痛い、痛い。でも、その痛みと同時に、お尻の奥から、電流のような痺れが全身へと駆け巡るのだ。それは苦痛とは違う、未知の感覚。体の芯がじんわりと熱くなり、足の先が痺れるような、甘くて危険な震えだった。
「コロン、やめて……痛いよ……」
優香は涙ながらに、震える声で訴えた。その声は、自分の耳にも遠く、頼りなく聞こえる。しかし、コロンは聞き入れない。彼は本能に従うだけだ。優香の体をがっちりと押さえつけ、腰を激しく突き動かし始めた。硬くて熱いものが、小さな穴を何度も何度も、奥まで抉るように突き上げられる。`ぐちゅぐちゅ`、`ぬちゃぬちゃ`と、下品で恥ずかしい音がリビングに響き渡る。痛みは次第に痺れに変わり、その痺れはまた、体中を蕩かせる不思議な熱に変わっていく。意識は朦朧とし、自分が何をされているのか、なぜ抵抗できないのか、考えられなくなっていた。ただ、獣の激しいピストンに、小さな体が翻弄されることだけが、世界のすべてだった。
やがて、コロンの動きが激しくなり、低い唸り声を上げながら、彼女の体の中に熱い何かをどっと放出した。それはぬるりとしていて、量が多く、優香の小さな穴から溢れ出すほどだった。すべてが終わると、コロンはすっと優香の体から離れ、自分の体を舐め始めた。まるで、何もなかったかのように。
優香はしばらくの間、動くこともできずにカーペットの上に横たわっていた。体中がだるく、お尻の奥はまだ熱を帯び、ひくつき続けている。ゆっくりと起き上がると、自分の下のカーペットが、白濁した液体でぬるりと濡れているのが目に入った。そして、自分のショーツも脱げかけ、お尻の周りはべったりと濡れている。恐る恐る手でその部分に触れると、指先にねっとりとした液体がつく。それを鼻に近づけた瞬間、生々しく、鼻をつくような生臭さが立ち上った。それは、コロンが残した匂い。そして、自分の体から匂い立つ、獣の匂いだった。
強い羞恥と罪悪感が、優香の心を苛んだ。何だったんだろう、今のは。なぜ、自分は……。でも、同時に、あの引き裂かれるような痛みと、それに続く全身を駆け巡る痺れを、忘れることができない。体はまだ記憶している。誰にも言えない。お父さんにも、お母さんにも、絶対に言えない。これは、たった一人の、自分だけの秘密になってしまった。優香は汚れた床を見つめ、じっと涙を堪えながら、その胸に、初めての疼きを伴う秘密を深く刻み込んでいた。

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